JP2011200026A - 回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の分割コアと、各分割コアに嵌合されるインシュレータと、を有する回転電機であって、インシュレータは、インシュレータ本体と、インシュレータ本体と一体に形成され分割コアの一端との隙間を充填する充填部とを有して構成する。
【選択図】図6
Description
分割コアにインシュレータを嵌合する際には、分割コアとインシュレータとの間にスキマが生じないように、インシュレータの嵌合部の長さ、分割コア積厚(高さ方向寸法)それぞれに公差が設定されそのスキマを最小するべく管理する必要がある。
しかしながら、インシュレータと分割コアとのスキマが大きいと、巻き線時の巻き張力により、インシュレータがたわみ、インシュレータに不要な応力が残留し、モータの寿命等に悪影響を与えることが考えられる。
かかる不都合を低減するための分割コアの積厚、インシュレータの嵌合部寸法精度向上にも限界がある。
本願発明にかかる回転電機は、複数の分割コアと、各分割コアに嵌合されるインシュレータと、を有する回転電機であって、インシュレータは、インシュレータ本体と、インシュレータ本体と一体に形成され分割コアの一端との隙間を充填する充填部とを有していることを特徴としている。
さらに、充填部は、インシュレータ本体が分割コアに嵌合された状態で、インシュレータ本体の一部が加熱されて溶融することにより形成されていることが好ましい。
(全体構成)
図1に示すように、本実施形態にかかる回転電機(本実施形態ではPMモータを例とする)20は,ステータ1,ステータコア2,ロータ3,フレーム4,インシュレータ5,コイル6,負荷側ブラケット7,軸受8,回転軸9,軸受10,反付加側ブラケット11,結線板12,リード線13,台座14,リセプタクル15を有して構成されている。また,回転電機50は図示省略のエンコーダを有するサーボモータとして構成されている。
図2〜図4に示すように、インシュレータ5を形成するインシュレータ本体19は、樹脂等の射出成形で形成されており、分割コアの積圧方向(高さ方向)に対応して延びる延在部40と、延在部40の一端側に略90度曲折して延びる一端側面41と、延在部40の他端側に略90度曲折して延びる他端側面42とが形成されている。また、一端側面41には、対となるインシュレータ本体と嵌合するための凹部16が形成されており、他端側面42には、対となるインシュレータ本体と嵌合するための凸部17が形成されている。
また、他端側面42よりも一端側面41の方が広くなるように形成されており、一端側面41には、図4に示すように矩形状(但し矩形に限らない)の形状掘り込み部22が形成されている。
また、図3に示すように分割コア18に一対のインシュレータを嵌合させた際に、分割コア18,インシュレータ本体19,20の製造公差等に起因して分割コア18の上面(あるいは下面)とインシュレータ本体19との間に隙間Sが生じることがある。
本実施形態では、上述のように、まず、電磁鋼板を打ち抜き、積層することにより、分割コア18を形成する。そして、図5に示すように分割コア18に一対のインシュレータ本体19,20を分割コア18に嵌装した後、いずれかのインシュレータの形状掘り込み部22に超音波を伝えるためのホーン23を適度の負荷で接触させ、形状掘り込み部22に摩擦熱を発生させて溶融させる。溶融が終わった段階でホーン23を分離し、作業完了となる。
この超音波による加熱をヒータによる伝熱加熱に置き換えたものを図7に示す。即ち、本変形例では伝熱加熱装置としてヒータ25,温度センサ26及び金属柱27が設置されている。ヒータによる加熱の場合、樹脂の熱伝導率により加熱時間が決定され、それは超音波に比較すると長くなる傾向はあるが、ヒータによる加熱方式は装置構成が簡易であり導入が容易となる。
図8は、加熱を近赤外線発生ユニット29による非接触加熱に置き換えたものである。
即ち、本変形例では伝熱加熱装置として光源ランプ29,集光鏡30が設置されている。光源ランプ30の光は集光鏡30によって収束され、インシュレータ5に形成される集光スポット31に絞られるようになっており、この部分のみ選択加熱される。
非接触加熱では、スポット径の調整が容易であり相手側インシュレータ形状に合わせて加熱ユニットを準備する必要がなく、金属柱のみの変更で本作業を実施することが可能となる。
2 ステータコア
3 ロータ
4 フレーム
5 インシュレータ
6 コイル
7 負荷側ブラケット
8 軸受
9 回転軸
10 軸受
11 反付加側ブラケット
12 結線板
13 リード線
14 台座
15 リセプタクル
16 嵌合用突起(凸)
17 嵌合用突起(凹)
18 分割コア
19 インシュレータ(正)
20 インシュレータ(逆)
21 スキマ
22 形状掘り込み部
23 超音波ホーン
24 形状掘り込み部
25 ヒータ
26 温度センサ
27 金属柱
28 近赤外線発生ユニット
29 光源
30 集光鏡
31 集光スポット
32 溶融変形した樹脂
40 延在部
41 一端側面
42 他端側面
50 回転電機
Claims (4)
- 複数の分割コアと、前記各分割コアに嵌合されるインシュレータと、を有する回転電機であって、
前記インシュレータは、
インシュレータ本体と、
前記インシュレータ本体と一体に形成され前記分割コアの一端との隙間を充填する充填部とを有している
ことを特徴とする、回転電機。 - 前記インシュレータは、樹脂によって形成され、
前記充填部は、前記インシュレータ本体の端部を溶融させることにより形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載の回転電機。 - 前記充填部は、前記インシュレータ本体が前記分割コアに嵌合された状態で、前記インシュレータ本体の一部が加熱されて溶融することにより形成されている
ことを特徴とする、請求項2記載の回転電機。 - 複数の分割コアと、前記各分割コアに嵌合されるインシュレータと、を有する回転電機の製造方法であって、
前記インシュレータを形成するインシュレータ本体を形成する工程と、
前記複数の分割コアにそれぞれ前記インシュレータを嵌装する工程と、
前記嵌装された前記インシュレータ加熱溶融させて前記分割コアの一端と前記インシュレータとの隙間を充填する充填部を形成する工程と、を含んでいる
ことを特徴とする、回転電機の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2010064286A JP2011200026A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | 回転電機及び回転電機の製造方法 |
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Family Applications (1)
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2010
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