JP2011181731A - カード状部品用ソケットを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化・薄型化の進む電子機器に電子機器が備える放熱部とソケット内に着脱される電子部品とを熱的にも接続できる電子機器を提供する。
【解決手段】本発明の電子機器は、着脱可能な電子部品2をその内部に受容する電子部品用ソケット1と放熱部8とを備える電子機器であって、電子部品用ソケット1は電子部品2との間で熱的に接続する熱接続部6を有し、電子部品2の動作時に電子部品2と放熱部8とが熱接続部6を介して熱的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としてカード状の電子部品を電子機器に装着すると共に当該電子部品との接続によって生じる熱を、電子機器に設けられている放熱部に輸送することにより機器の内部に発生する熱を機器内部で集約し外部に効率的に放出することができる電子機器に関する。なお、ここでカード状とは、所定の外形や厚みを有するが、電子機器等に好適に装着できる形状をいい、一般的にカード状と把握される種々の形状を含む。
電子機器、産業機器および自動車の車載機器には、半導体集積回路、LED素子、パワーデバイスなどの発熱を伴う各種の電子部品や素子が使用されている。
こうした電子部品や素子には、使用されている環境が一定温度以上となると、正常な動作が安定して行えなくなるものもあり、信頼性の低下など様々な悪影響を及ぼし、結果としてそうした電子機器や産業機器そのものの性能低下を引き起こし兼ねない。これらの電子部品や素子からの発熱を冷却することにより抑制ために、旧来よりヒートシンクやヒートパイプといった技術が開発され使用されている。
一方で、携帯端末(携帯電話機、携帯型音楽再生機、携帯型メール端末、PDA、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯型レコーダー、スマートフォンおよび携帯型動画撮影機器など)を始めとする電子機器には、画像や音声データを電子的に記録したり他の機器とやり取りしたりするために、カード状の電子部品を装着することが一般的な仕様として求められる。
近年、カード状電子部品フラッシュメモリなどの容量の増大や書き込み・読出し性能の向上、携帯端末の性能向上等に伴って、電子機器とメモリカードなどとの間でのデータ転送量が増加している。このようなデータ転送量の増加に伴い、電子部品の発熱量がさらに高まり、その結果、装置の動作が不安定になることが懸念されている。
旧来より、電子機器に実装されるカード状電子部品のために設けられた収容部が放熱部を備え、カード状電子部品がカードケースに挿入されると、カード状電子部品と放熱部とが熱的に接触してカード状電子部品の発する熱を放熱部から放出する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜7参照)。
特開2005−222437号公報 特開2005−242946号公報 特開2005−116564号公報
特許文献1は、PCカードをPCカード用コネクタに挿入すると可動枠が動作して、PCカードとPCカード用コネクタに設けられている放熱部とが接触するPCカード用コネクタを開示する。
特許文献2は、PCカード用コネクタのハウジングに設けられた放熱部に、挿入されたPCカードが接触する技術を開示している。
特許文献3は、挿入されるカードの放熱を促進する回動可能な放熱部材を備え、放熱部材は回動によって、カードが挿入されている場合にカードと接触する構成を有するカード用コネクタを開示する。
ここで、特許文献1乃至3における発明は、PCカード用コネクタなどの電子部品を装着するコネクタやソケットそのものが放熱部を備える。PCカードは、例えばパーソナルコンピュータやノートブックパソコンなどのように机上で使用される電子機器に用いられることが多い。このような電子機器であれば、PCMCIA規格準拠製品など比較的大きなサイズを有するPCカードなどのカード状電子部品を用いることが可能である。
一方、近年の携帯端末を始めとする携帯しながら使用される電子機器は、小型化・薄型化が求められるため、この電子機器に装着されるメモリカードやカード状電子部品などの電子部品にも、小型化・薄型化が求められる。加えて、メモリカードやカード状電子部品と電子機器とのデータ転送の高速化や大容量化も求められるので、メモリカードやカード状電子部品の端子数が増加する傾向にある。
このような小型かつ端子数の多いメモリカードやカード状電子部品を装着するソケットやコネクタは、特許文献1乃至3のように、それ自体に十分な表面積を具備した放熱部材を備えることは非常に困難である。加えてソケットやコネクタに放熱部材の実装空間を確保することも困難である。
他方では、携帯端末を始めとする電子機器は、内部に含む処理装置(例えば中央演算処理装置(以下「CPU」という))や電源部の発熱を冷却するために、予め放熱部材を備えていることが多い。例えば、電子機器内部に実装されるヒートシンク、ヒートパイプ、冷却ファン、グラファイトシートなどを備える。
このような状況で、メモリカードやカード状電子部品のように小型化・薄型化が求められるソケットやコネクタに装着される電子部品の熱は、これらの放熱部材を介して放出されることが好ましい。しかしながら、従来技術においては、コネクタやソケットそのものに放熱部を備えていたため、このような放熱が十分に行えないという問題があった。
以上のように、従来技術は、小型化・薄型化する電子機器(およびこれに合わせて小型化・薄型化するソケットやコネクタ)において、発熱量の増加する着脱可能な電子部品の熱を、十分に放出できない問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、小型化・薄型化の進む電子機器に於いて、着脱されるカード状の電子部品を電気的のみならず熱的にも接続でき効率的に放熱をなし得る電子機器を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、着脱可能な電子部品をその内部に受容する電子部品用ソケットと放熱部とを備える電子機器であって、電子部品用ソケットは電子部品との間で熱的に接続する熱接続部を有し、電子部品の動作時に電子部品と放熱部とが熱接続部を介して熱的に接続されている。
本発明の電子機器では、メモリカードやカード状電子部品などの着脱可能な電子部品を、受容し電気的に接続すると共に電子機器が備える放熱部と電子部品とを熱的に接続しうるので熱を機器内部で集約した上で効率的に放熱を行うことができる。
また、本発明の電子部品用ソケットは、ソケットそのものが放熱部を備える必要がないので、小型化および端子増加が進む電子部品に対応するソケットに最適である。すなわち、外部への放熱を電子機器内で集約して処理することを前提に、電子部品の電気的な接続と熱的な接続(および放熱部への熱の輸送)とを一括して電子部品用ソケットが行なう。この役割分担により、電子機器の小型化・薄型化を阻害せず、しかも電子機器への設計変更の負担も少ない。
また、熱接続部として、ヒートパイプ機能を有する輸送部材を用いることで熱輸送と放熱とが機能分離され、電子部品の熱を拡散させつつ、より高速に放熱部に輸送できる。結果として、電子部品が効率よく冷却される。
本発明の実施の形態1におけるカード状電子部品用ソケットを有する電子機器の正面図である。 本発明の実施の形態1であって、第1筺体と第2筺体を具備する場合における電子機器の側面図である。 本発明の実施の形態1における放熱部と電子部品用ソケットとの接続に関する構造図である。 本発明の実施の形態1における電子機器を底面から見た底面図である。 本発明の実施の形態1における輸送部材と放熱部との接触を示す構造図である。 本発明の実施の形態1における電子部品用ソケットと熱的に接続された放熱部の側面図である。 本発明の実施の形態2における輸送部材の斜視図である。 本発明の実施の形態2における輸送部材の内面図である。 本発明の実施の形態2における輸送部材の側断面図である。 本発明の実施の形態3における電子部品用ソケットを備える電子機器の構造図である。 本発明の実施の形態4における電子機器の斜視図である。
本発明の第1の発明に係る電子機器は、着脱可能な電子部品をその内部に受容する電子部品用ソケットと放熱部とを備える電子機器であって、電子部品用ソケットは電子部品との間で熱的に接続する熱接続部を有し、電子部品の動作時に電子部品と放熱部とが前記熱接続部を介して熱的に接続されている。
この構成により、電子部品並びに電子部品用ソケットは、電子機器が備える放熱部を介して、電子部品が発する熱を放出できる。すなわち、放熱部を実装することが困難な小型の電子部品やそれに使用されるソケットであっても、電子機器が備える放熱部を利用して、電子部品の発する熱を放出できる。
本発明の第2の発明に係る電子機器では、第1の発明に加えて、その熱接続部が、電子部品が発生する熱を受熱する受熱部材と、受熱部材が受熱した熱を放熱部に輸送する輸送部材とを、有する。
この構成により、熱接続部は、電子部品が発する熱を確実に受け取り、受け取った熱を確実に放熱部に輸送できる。
本発明の第3の発明に係る電子機器では、第2又の発明に加えて、電子部品用ソケットは、電子部品の端部に設けられる接点と電気的に接続する電気パッドを含み、受熱部材は、電気パッドおよび電気パッド周囲の少なくとも一部と接触する熱伝導パッドを含む。
この構成により、電気接続部および熱接続部は、それぞれの役割を確実に果たすことができる。
本発明の第4の発明に係る電子機器では、第2又は第3の発明に加えて、その輸送部材は、放熱部と熱的に接続しており、輸送部材は、放熱部に設けられた凸部と嵌合する凹部もしくは孔、放熱部に設けられた凹部もしくは孔と嵌合する凸部、放熱部に設けられた櫛の歯状部材と嵌合する櫛の歯状部材および放熱部の少なくとも一部と表面接触する板部材の少なくとも一つを備える。
この構成により、輸送部材は、放熱部と確実に熱的な接続を実現し、輸送部材は、放熱部に確実に熱を輸送できる。
本発明の第5の発明に係る電子機器では、第2から第4のいずれかの発明に加えて、その受熱部材は、電子部品用ソケットに電子部品が挿入されることで電子部品からの熱を受け取り、輸送部材は、受熱部材からの熱を放熱部に輸送することで、熱接続部は、挿入された電子部品が発する熱を、放熱部に輸送する。
この構成により、電子機器は、電子部品と電子機器との間で電気的な接続と熱的な接続の両方を実現できる。
本発明の第6の発明に係る電子機器では、第2から第5のいずれかの発明に加えて、その輸送部材は、内部に冷媒を封入可能な内部空間と、内部空間に含まれ、気化した冷媒が拡散する蒸気拡散空間と、内部空間に含まれ、凝縮した冷媒が還流する冷媒還流空間と、蒸気拡散空間を拡散する気化した冷媒と、冷媒還流空間を還流する凝縮した冷媒と、の干渉を防止する干渉防止板と、を備える。
この構成により、輸送部材は、冷媒を用いて高速に熱を輸送できる。特に、気化した冷媒の拡散と凝縮した冷媒の還流とが干渉しあうことが減少し、冷媒循環サイクルが早まる。この結果、輸送部材は、電子部品の発する熱を高速に放熱部に輸送できる。
本発明の第7の発明に係る電子機器では、第6の発明に加えて、熱輸送部材は、受熱部材と熱的に接触する第1端部および放熱部と熱的に接触する第1端部と逆側の第2端部とを有し、受熱部が受けた熱によって封入された冷媒が気化し、蒸気拡散空間が、気化した冷媒を第1方向に沿って拡散させ、細孔は、第1端部から第2端部に拡散する過程で凝縮した冷媒を、冷媒還流空間に移動させ、冷媒還流空間は、冷媒還流空間に移動した凝縮した冷媒を、第2方向に沿って還流させる。
この構成により、輸送部材は、所定方向に沿って、電子部品から奪った熱を気化冷媒によって拡散しつつ、凝縮した冷媒を、蒸気拡散空間の途中で冷媒還流空間に移動させることができる。この結果、蒸気拡散空間での気化冷媒の拡散に対する凝縮冷媒の干渉を防止でき、輸送部材は、所定方向に高速に熱を輸送できる。これらが相まって、電子部品用ソケットは、電子部品の熱を効率的に放熱部に輸送でき、放熱部は、電子部品を効率よく冷却できる。
本発明の第8の発明に係る電子機器では、第1から第7のいずれかの発明に加えて、その電気接続部における電気的接続が確立すると、熱接続部は、電子部品と電子機器とを熱的に接触する。
この構成により、電子部品の動作開始に合わせて、冷却を行なえる。
本発明の第9の発明に係る電子機器では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、電子部品と放熱部との熱的な接続状態を示す警告部を更に備える。
この構成により、電子機器を使用するユーザーへ、電子部品の発熱度合いによる注意を促すことができる。
なお、本明細書におけるヒートパイプとは、内部空間に封入された冷媒が、発熱体からの熱を受けて気化し、気化した冷媒が冷却されて凝縮することを繰り返すことで、発熱体を冷却する機能を実現する部材、部品、装置、デバイスを意味する。ヒートパイプには「パイプ」なる単語が含まれているが、いわゆる部材としてのパイプを必須要件とするのではなく、冷媒の気化・凝縮で発熱体を冷却できるデバイス全般の呼称である。
また、本明細書においてヒートシンクとは、発熱体やヒートパイプと熱的に接触して、伝導する熱を外界に放散する部材である。
(実施の形態1)
実施の形態1について説明する。
(全体概要)
まず、図1、図2を用いて電子機器及び電子部品用ソケットの全体概要を説明する。図1は、本発明の実施の形態1における電子部品用ソケットを有する電子機器の正面図である。図1は、電子機器が、電子部品用ソケットを内部に備え、この電子部品用ソケットを透視状態にして示している。なお、電子部品用ソケット1は、カード状電子部品を着脱可能である。
電子機器7は、その機能を発揮するための電子回路や電子基板を内部に実装しており、これらの電子回路や電子基板が生じさせる熱を放熱するための放熱部8を備えている。放熱部8は、電子機器7に実装されており、電子機器7が動作することによって生じる電子回路や電子基板からの熱を放出することを目的としている。
電子部品用ソケット1は、着脱可能な電子部品2をその内部に受容できる。また、電子部品用ソケット1は、電子部品2と間で熱的に接続する熱接続部6を有し、この電子部品2が動作する際に、電子部品2と放熱部8とが熱接続部6によって熱的に接続される。
電子機器7は、その電子部品用ソケット1内部に、外部から電子部品2を装着して、電子部品2との間でデータ信号のやり取りを行う。例えば、電子データを記録する記録媒体の機能を有する電子部品2を装着して、電子機器7は、電子部品2との間でデータ信号をやり取りする。このため、電子機器7は、所定の実装位置10において電子部品用ソケット1を備えている。図1においては、電子部品用ソケット1は、電子機器7の底部に設けられる実装位置10に実装されている。
また、電子機器7は、電子部品用ソケット1や放熱部8以外に、電子機器としての機能を発揮する処理部や制御部(これらを実現する電子回路、ソフトウェア)を実装している。
電子部品用ソケット1は、電子部品2を着脱可能な内部空間4と、電子部品2と電子機器7とを電気的に接続する電気接続部5と、電子部品2と放熱部8とを熱的に接続する熱接続部6と、を備える。ここで、放熱部8は、実装位置10と離隔した位置に設けられる。また、熱接続部6は、電子部品2が発する熱を放熱部8に輸送する。放熱部8は、熱接続部6によって輸送された電子部品2が発する熱を外部に放出する。この放出によって、電子部品2の発熱が所定以上になることが防止され、電子部品2の過熱による誤動作や電子部品2の過熱によって生じる電子機器7の誤動作が防止される。
電子部品2は、電子部品用ソケット1に装着されることで、電子機器7との電気的接続が確立され、電子機器7とデータ信号をやり取りできる。電子部品2は、電気端子3を備えており、この電気端子3は、電子部品2内部の電子回路と電気的に接続されている。電子部品2が電子部品用ソケット1に装着されると、この電気端子3と電気接続部5とが接触し、電気端子3と電気接続部5とが電気的に接続される。電気的に接続されると、電気端子3および電気接続部5を介して、電子部品2と電子機器7とが電気的に接続され、電子機器7は、電子部品2とデータ信号のやり取りを行なえるようになる。
実施の形態1における電子部品用ソケット1は、内部空間4に電子部品を装着することを前提として、(1)電子部品2と電子機器7との電気的な接続を確立する、(2)電子部品2と、電子機器7が備える放熱部8との熱的な接続(更には、熱の輸送)を実現する、という、2つの機能を備える。電子機器7は、自らが備える電子回路や電子基板が発する熱を放出するための放熱部8を備えている。実施の形態1における電子部品用ソケット1は、電子機器7が備えているこの放熱部8を活用することで、電子部品2が発する熱を外部に放出する。
電子機器7は、種々の機能を正常に行うために、内部に実装する電子回路や電子基板及び電源等が発する熱を、放熱部8を通じて外部に放出する必要がある。一方で、電子部品用ソケット1に装着される電子部品2は、データ転送量やデータ転送速度の増加に伴って、発する熱も増大している。一方で、電子部品2は、各種のフラッシュメモリカードに代表されるように小型化が急速に進んでおり、電子部品2そのものや電子部品用ソケット1が、放熱部を備えることは困難である。
実施の形態1における電子部品用ソケット1は、これらの点に着目して、電子機器7が備える放熱部8に、電子部品2が発する熱を輸送して、電子部品2の発する熱を放出する機能を有する。
また、熱接続部6が、放熱部8に熱を輸送することで、電子機器7の筐体などを経由することなく、熱接続部6は、直接的に熱を放熱部8に輸送できる。このため、電子部品2が発する熱は、効率的に放熱部8に伝わり、高速に熱が外部に放出される。
一方、図1の状態を側面から見た状態を図2が示している。図2は、本発明の実施の形態1における電子機器の側面図である。図2における電子機器7は、第1筐体11と第2筐体12とを備える携帯端末である。
図2に示される電子機器7も、図1の電子機器7と同様に、第2筐体12の底部付近に位置する所定位置10において、電子部品用ソケット1を備えている。電子部品2は電気端子3を備えており、この電気端子3が電子部品用ソケット1の電気接続部5と接触するように、電子部品2が内部空間4に装着される。すなわち、電子部品2が内部空間4に装着されると、電気端子3と電気接続部5とが電気的に接続され、電子部品2と電子機器7とが電気的に接続される。この結果、電子機器7は、電子部品2とデータ信号をやり取りできるようになる。
同様に、電子部品2が電子部品用ソケット1の内部空間4に装着されると、電子部品2は熱接続部6に熱的に接続する。電子部品2は、電気端子3以外に、電子部品用ソケット1の外縁、例えば金属製シェルと接触でき、この接触によって、電子部品2と熱接続部6とが熱的に接続される。熱接続部6は、放熱部8と熱的に接続している。このように熱接続部6が、電子部品2と放熱部8とを熱的に接続することにより、電子部品2が発する熱は、電子機器7が備える放熱部8に輸送される。この輸送された熱は、放熱部8によって外部に放出される。
第1筐体11と第2筐体12とを備える携帯端末のような電子機器7では、底部より、メモリカードのような電子部品2が挿入されることが多い。熱は、下方より上方に伝わりやすいので、電子部品2と熱的に接続する熱接続部6が、電子部品2から得た熱を放熱部8に輸送しやすい。このように、電子部品用ソケット1は、電気的な接続を実現する電気接続部5に加えて、熱接続部6を備えることで、装着された電子部品2が発する熱を、電子機器7が備える他の電子回路などから生じる熱と共に放出できるようになる。
このように、電子部品用ソケット1は、電子部品2を着脱可能に装着できるだけでなく、電子部品2と電子機器7との電気的接続と電子部品2と放熱部8との熱的接続とを同時に実現し、電子機器7が備える放熱部8を介して、電子部品2の熱を外部に効率的に放出できる。特に、電子機器7は、多くの機能を有する電子回路や高密度に実装された電子基板を備え、これらが発する熱を放出するための放熱部8を備えている。放熱部8は、このような電子機器7内部で発生する熱を放出するため、高い放熱能力を有していることが多い。すなわち、放熱部8は、電子部品用ソケット1が実装可能な放熱機構よりも高い放熱能力を有している。
実施の形態1の電子部品用ソケット1は、このように電子機器7が備えている放熱能力の高い放熱部8を活用することで、電子機器7に装着される電子部品2の発する熱を放出できる。
次に各部の詳細について説明する。
(電子機器)
電子機器7は、電子部品2の着脱を受けて、機能を拡張したり他の機器との接続を可能にしたりできる。電子機器7は、本来的には機器単体で必要な機能を発揮できるが、画像や音声のデータを取り込んだりあるいは画像や音声のデータを出力したりすることを必要とする。このため、電子機器7は、メモリカードなどのデータを記録する電子部品2を着脱可能に装着して、画像や音声データのやり取りを行なう。
あるいは、電子機器7は、記録しているデータを外部のサーバに送信したり、外部のサーバからデータを受信したりする必要を有する。このような場合には、電子機器7は、無線通信や優先通信の機能を有する電子部品2を、着脱可能に装着する。
このように、実施の形態1における電子機器7は、所定の機能を有する電子部品や電子デバイスを着脱可能に装着する機構を備える。
このような機構を備える電子機器7の例として、携帯電話機、携帯型音楽再生機、携帯型メール端末、PDA、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯型レコーダー、スマートフォンおよび携帯型動画撮影機器のいずれかが挙げられる。もちろん、これらは電子機器7の一例であって、これら以外の機器を幅広く含む。
また、図2に示されるように電子機器7は、第1筐体11と第2筐体12とを有してもよい。このように、第1筐体11と第2筐体12とを備えることで、電子機器7は、折り畳み可能となり、持ち運びなどの面で優位性を備える。このような持ち運びを優位にする電子機器は、事後的に機能を拡張する必要性を有しており、電子部品2や電子デバイスを着脱可能に装着する機構を有している。この機構は、電子部品用ソケット1によって実現される。
実施の形態1からは逸脱するが、第1筐体と第2筐体とを有する場合には、より好ましくは、後述する図11(実施の形態4についてのものである)に示されているように、第1筐体100が電子部品用ソケット1を備え、第2筐体101が放熱部8を備えることが好適である。電子部品用ソケット1と放熱部8とが、別々の筐体に備えられることで、発生する熱を伝導する機能と伝導された熱を放出する機能とが分離できて、放熱効率が向上するからである。
このように、電子機器7は、種々の形態および種々の機能を有しつつ、着脱可能な電子部品2を用いて、その機能を拡張できる。
(電子部品)
次に、電子部品2について説明する。
電子部品2は、電子機器7に装着されることで、電子機器7の機能を拡張できる部品やデバイスである。例えば、電子部品2は、データを転送するフラッシュメモリカード、カード状電子部品、ICタグ、IDカードおよびIDタグ等である。あるいは、無線通信や有線通信によってデータを転送するデータ転送デバイスおよびその他にカメラやスピーカ、マイク等の機能拡張が可能なデバイス等である。
電子部品2は、小型であるために、内部に多くの回路を実装しており発熱しやすい構造を有している。特に、電子部品2がデータを記録するストレージとして機能する媒体である場合や、アンテナ回路を有している場合には、NAND型やNOR型メモリへの書き込み/読出しや信号変換が必要となり、電子部品2と電子機器7とは、高速かつ大容量にデータを転送する上で大きな発熱を生じさせる。
電子部品2は、電子部品用ソケット1に装着される。具体的には、電子部品用ソケット1の内部空間4に、電子部品2は挿入される。
図3を用いて、電子部品2の構造を説明する。図3は、本発明の実施の形態1における放熱部と電子部品用ソケットの構造図である。
電子部品2は、データを転送するために電子部品2の端部に電気端子3を有している。この電気端子3は、電気信号をやり取りする接点である。この電気端子3は、電子部品2内部の電子回路と電気的に接続しており、電子回路からの電気信号を、電気接続部5を介して電子機器7に出力する。あるいは、電気端子3は、電子機器7からの電気信号を、電気接続部5を介して電子部品2内部の電子回路に入力させる。このように電子部品2は、電子部品2と電子機器7との電気信号のやり取りに用いる電気端子3を備えている。電気端子3は、電子部品用ソケット1への装着の構造に基づいて、電子部品2の端部に設けられることが多いが、電子部品2の表面や裏面の中央付近に設けられても良い。
電気端子3は、電子部品用ソケット1が備える電気接続部5と電気的に接続する。詳細には、電気接続部5は、導電性のある電気パッド23を備えており、電気端子3は、この電気パッド23と接続する。この接続によって、電子部品2と電子機器7とが電気信号をやり取りできるようになる。
一方、電子部品2は、自らが発する熱を、電子部品用ソケット1が備える熱接続部6に伝える。電子部品2の外縁が熱接続部6と接触することで、電子部品2は、熱を熱接続部6に伝導できる。なお、電子部品2は、電気端子3と並んで熱端子24を備えていることも好適である。熱端子24は、熱接続部6と熱的に接続されて、電子部品2の熱を熱接続部6に伝導させる。
(内部空間)
電子部品用ソケット1は、電子部品2を着脱可能な内部空間4を備える。
内部空間4は、電子部品2の形状やサイズに合わせた形状とサイズを有している。例えば、電子部品2が非常に薄型で平板形状を有する場合には、薄い厚みと平板形状に合わせた形状を有する。この内部空間4が、電子部品2を受容可能とする。
例えば、電子機器7の端部に電子部品用ソケット1が設けられる場合には、図2に示される内部空間4は、その開口部を電子機器7の端面に見せる。電子機器7に存在する開口部を通じて、電子部品2が内部空間4(すなわち電子部品用ソケット1)に挿入されたり、電子部品2が内部空間4から取り出されたりする。
内部空間4は、電子部品2を電子部品用ソケット1内部に固定するための固定部材を更に備えていることも好適である。固定部材は、例えば内部空間4の開口部において電子部品2を固定する爪部などを供えればよく、種々の公知手段が用いられる。また、内部空間4に挿入された電子部品2が備える電気端子3と電気パッド23とが接続されるように、内部空間4は、電気パッド23の位置を固定する。同様に、電子部品2の発する熱を受熱する受熱部材の位置を固定する。
(電気接続部)
電子部品用ソケット1は、電子部品2と電子機器7とを電気的に接続する電気接続部5を備える。電気接続部5は、例えば電気パッド23を備える。電子部品2は、電子部品2の内部回路と電気的に接続される電気端子3を備えており、電気パッド23は、電気端子3と電気的に接続できる。図3に示されるように、電子部品2が内部空間4に挿入されると、電気端子3と電気パッド23とが接触する。この接触によって、電子部品2と電子機器7との電気的な接続が確立される。
電気端子3と電気パッド23とは、それぞれの面同士を接触させることで電気的に接続する。電気パッド23は、電子機器7の内部の電子回路と電気的に接続しており、電気パッド23を介して、電子機器7と電子部品2とが電気信号をやり取りできる。
(熱接続部)
熱接続部6について図3、図4を用いて説明する。
電子部品2は、電気端子3を備えるが、電気端子3の実装されていない領域も備える。この領域には、熱端子24が実装される。この熱端子24は、熱接続部6と熱的に接続し、電子部品2が発する熱が放熱部8に輸送される。
熱接続部6は、電子部品2と放熱部8とを熱的に接続し、電子部品2が発する熱を放熱部8に輸送する。図3に示されるとおり、熱接続部6は、電子部品用ソケット1に装着された電子部品2の発する熱を、電子部品用ソケット1から離隔した位置に備えられている放熱部8(電子機器7が放熱部8を備えている)に輸送する。この熱接続部6によって、電子部品2と放熱部8とが熱的に接続され、放熱部8を通じて、電子部品2の熱が外部に放出される。
熱接続部6は、電子部品2が発生させる熱を受熱する受熱部材20と、受熱部材20が受熱した熱を放熱部8に輸送する輸送部材21を有する。受熱部材20と輸送部材21とは、別体として把握される必要はなく、熱接続部6が、電子部品2の発する熱を受熱する機能と受熱した熱を輸送する機能との2つの機能を有していればよい。
もちろん、図3に示されるように、熱接続部6は、電子部品2からの熱を受熱する受熱部材20と熱を輸送する輸送部材21とが、別体として把握される構成を有していてもよい。また、受熱部材20は、特定の部材を備えてもよいし、熱接続部6が電子部品2に接触する部位が、受熱部材20として把握されてもよい。
受熱部材20は、内部空間4の外縁に設けられ、内部空間4に挿入された電子部品2からの熱を受熱可能な板部材26を含む。図4に板部材26が示されている。図4は、本発明の実施の形態1における電子部品用ソケットと放熱部との側面図である。
図4に示されるように、受熱部材20は、内部空間4の外縁に設けられた板部材26を備える。この板部材26は、電子部品2の表面および裏面の少なくとも一部と熱的に接触する。この熱的な接触により、板部材26は、電子部品2からの熱を受熱する。受熱された熱は、板部材26から輸送部材21に伝導する。
あるいは、図3に示されるように、受熱部材20は、熱端子24と接触する熱伝導パッド25を備えていても良い。
熱端子24は、電気端子3と同様に電子部品2の端部に設けられる。電気的な接続を実現するための端子ではなく、電子部品2が装着される際に熱端子24が受熱部材20に熱的に接触する。この場合には、受熱部材20は、図4のような板部材26ではなく、熱端子24と対応する形状やサイズを有する部材を備える。この熱伝導パッド25が熱端子24と熱的に接触する。
熱伝導パッド25は、熱端子24と熱的に接触するので、熱端子24の位置に合わせて設けられればよく、例えば電気パッド23の周囲に設けられても良い。
受熱部材20は、熱端子24および電子部品2の表面や裏面の少なくとも一部と熱的に接触し、熱端子24および電子部品2の表面の両方に熱的に接触しても良い。このため、受熱部材20は、板部材26と熱伝導パッド25との両方を備えることも好適である。
受熱部材20は、輸送部材21に熱を伝導する。このため、受熱部材20と輸送部材21とは、熱的に接触していることが必要で、例えば板部材26や熱伝導パッド25と輸送部材21とが一体の部材で形成されていたり、接続されていたりすることが必要である。
輸送部材21は、このような受熱部材20との熱的な接触により、受熱部材20が受熱した熱を放熱部8に輸送できる。放熱部8は、電子機器7が備える放熱機能を有する部材であり、電子部品用ソケット1の実装位置と離隔している。輸送部材21は、電子部品用ソケット1の実装位置と離隔する放熱部8に熱を輸送する。輸送部材21は、接触部材22を介して放熱部8と接続されても良い。
輸送部材21は、金属、グラファイトや高熱伝導樹脂(ナイロン、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、エポキシ樹脂等)またはそれらの複合材料などでできた熱伝導性の高い熱拡散部材などを備えており、或いは後述するようにヒートパイプを備えても良い。端部から端部(ここでは、受熱部材20から放熱部8)へ熱を輸送できる機能を有している、種々のデバイスや装置が、輸送部材21として用いられる。
輸送部材21は、放熱部8に熱を輸送するために、輸送部材21は、放熱部8と熱的に接続している。熱的な接続を実現するために、輸送部材21は、放熱部8と接触する位置において接触部材27を備えている。例えば、接触部材27は、放熱部8に設けられた凸部と嵌合する凹部もしくは孔を備える。あるいは接触部材27は、放熱部8に設けられた凹部もしくは孔と嵌合する凸部を備える。あるいは、接触部材27は、図5に示されるように、放熱部8の端部に設けられた櫛の歯状部材30と嵌合する櫛の歯状部材31を備える。櫛の歯状部材31が櫛の歯状部材30と嵌合することで、輸送部材21と放熱部8とが熱的に接触できる。
図5は、本発明の実施の形態1における輸送部材と放熱部との接触を示す構造図である。
また、接触部材27は、輸送部材21と放熱部8の表面同士を熱的に接触させる板部材を備えても良い。もちろん、凸部、凹部、孔、櫛の歯状部材31、板部材などが組み合わされて、接触部材27が実現されても良い。
輸送部材21は、このように放熱部8と熱的に接触することで、輸送した熱を放熱部8に伝導できる。このように熱接続部6は、受熱部材20と輸送部材21とを用いて電子部品2から受熱した熱を、放熱部8に輸送できる。
すなわち、電子部品2が内部空間4に挿入されることで、受熱部材20は、電子部品2と熱的に接触し、電子部品2の熱を受熱する。受熱部材20は、受け取った熱を輸送部材21に伝導する。輸送部材21は、伝導された熱を放熱部8に輸送する。輸送部材21が備える接触部材27は、輸送部材21と放熱部8とを熱的に接続させるので、輸送部材21が輸送した熱は、放熱部8に伝導される。放熱部8は、外部にこの熱を放出する。
なお、ここでは熱端子24を備える電子部品2を説明したが、熱端子24を備えず、熱接続部6が電子部品2の外縁と直接接触するように構成しても良い。
以上のように、熱接続部6の機能によって、電子部品2の熱は、電子機器7が備える放熱部8より外部に放出され、電子部品2の過熱による誤動作などが防止される。
(放熱部)
次に放熱部について説明する。
電子機器7は、電子機器7が備える電子回路や電子部品からの熱を放出するための放熱部8を備えている。放熱部7は、電子部品用ソケット1が設けられる位置とは離隔した位置に設けられることが多い。熱接続部6は、電子部品用ソケット1と離隔したこの放熱部7とを、熱的に接続する役割も有する。
放熱部8は、ヒートシンク、液冷ジャケット、放熱板、グラファイトシートおよび冷却ファンの少なくとも一つを備える。あるいは、これらヒートシンク、液冷ジャケット、放熱板、グラファイトシートおよび冷却ファンが適宜組み合わされた要素を備える。
放熱部8は、ヒートシンク、液冷ジャケット、放熱板、グラファイトシートおよび冷却ファンの少なくとも一つあるいは組み合わせを備えることで、輸送部材21が輸送した電子部品2の熱を外部に放出できるが、放熱機能を備える部材であれば、本発明の各実施の形態に限定されるものではない。
ここで、電子機器7は、小型化および薄型化が求められているので、放熱部8は、放熱板やグラファイトシートであることが多い。このため、図6に示されるように、放熱部8は、放熱板40と放熱板40に対して風を送る冷却ファン41との組み合わせを有することも多い。このような組み合わせを有することで、放熱部8は、効率的に熱を外部に放出できる。
図6は、本発明の実施の形態1における電子部品用ソケットと熱的に接続された放熱部の側面図である。
以上のように、実施の形態1における電子部品用ソケット1は、電子部品2と電子機器7との電気接続を確立する電気接続部5に加えて、電子部品2と放熱部8とを熱的に接続する熱接続部6を備えることで、電子部品用ソケット1の実装位置と離隔する位置に備えられている放熱部8を利用して、電子部品2を冷却できる。
なお、電気接続部5における電子部品2と電子機器7との電気的な接続が確立すると、熱接続部6は、電子部品2と放熱部8との熱的な接続を確立させる構造を有していてもよい。
以上のように、実施の形態1における電子部品用ソケットは、電子機器が備える放熱部を利用して、着脱可能に装着される電子部品の過熱を抑制できる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。
実施の形態2では、輸送部材が、封止された冷媒を用いて端部から端部に熱を効率的に輸送するヒートパイプ構造を有する場合について説明する。実施の形態1で説明した輸送部材21であってヒートパイプ構造を有する輸送部材を、実施の形態2では輸送部材51として説明する。
(ヒートパイプの概念説明)
本発明の輸送部材は、ヒートパイプの機能や動作を利用しているので、まずヒートパイプの概念について説明する。
ヒートパイプは、内部に冷媒を封入しており、受熱面となる面を、電子部品をはじめとする発熱体に接している。内部の冷媒は、発熱体からの熱を受けて気化し、気化する際に発熱体の熱を奪う。気化した冷媒は、ヒートパイプの中を移動する。この移動によって発熱体の熱が運搬されることになる。移動した気化した冷媒は、放熱面などにおいて(あるいはヒートシンクや冷却ファンなどの二次冷却部材によって)冷却されて凝縮する。凝縮して液体となった冷媒は、ヒートパイプの内部を還流して再び受熱面に移動する。受熱面に移動した冷媒は、再び気化して発熱体の熱を奪う。
このような冷媒の気化と凝縮の繰り返しによって、ヒートパイプは発熱体を冷却する。このため、ヒートパイプは、その内部に気化した冷媒を拡散する蒸気拡散空間と、凝縮した冷媒を還流させる冷媒還流空間を有することが好適である。このような蒸気拡散空間と冷媒還流空間を有するヒートパイプは、発熱体から奪った熱を所定方向に輸送できる。
(ヒートパイプ構造を有する輸送部材の概要)
実施の形態2における輸送部材51の全体概要について図7〜図9を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態2における輸送部材の斜視図である。図8は、本発明の実施の形態2における輸送部材の内面図である。図9は、本発明の実施の形態2における輸送部材の側断面図である。
図7〜図9の示している構成を詳述すると、図7は、輸送部材51の端部を切断して内部を露出した状態を示している。図8は、輸送部材51の内部に設けられる干渉防止板を上から見た状態を示している。図9は、輸送部材51の内部を可視状態にして示しつつ、気化した冷媒と凝縮した冷媒の移動経路を破線矢印で示している。
輸送部材51は、上部板52、上部板52と対向する下部板53、上部板52と下部板53とによって形成される内部空間54を有する。内部空間54は、冷媒を封入可能である。加えて、輸送部材51は、内部空間54に含まれる蒸気拡散空間55と冷媒還流空間56とを備える。蒸気拡散空間55は、気化した冷媒を拡散する。冷媒還流空間56は、凝縮した冷媒を還流する。また、輸送部材51は、蒸気拡散空間55を拡散する気化した冷媒(以下、「気化冷媒」という)と、冷媒還流空間を還流する凝縮した冷媒(以下、「凝縮冷媒」という)と、の干渉を防止する干渉防止板57を備える。
干渉防止板57は、蒸気拡散空間55で凝縮した冷媒を冷媒還流空間56に移動させる複数の細孔58を有する。輸送部材51は、上部板52と下部板53とによって、まず内部空間54を形成する。このとき、上部板52と下部板53の端部は、内部空間54を封止する構造を有しており、上部板52と下部板53とが接合されると、周囲が閉鎖された内部空間54が形成される。干渉防止板57は、上部板52と下部板53との間に積層されることで、干渉防止板57が内部空間54に設置される。
内部空間54は、冷媒を封入して気化冷媒の拡散と凝縮冷媒の還流とを行なわせるが、干渉防止板57によって、内部空間54は、上部板52側と下部板53側の上下に分離される。この上部板52側の空間は、気化冷媒を拡散する蒸気拡散空間55となり、下部板53側の空間は、凝縮冷媒を還流する冷媒還流空間56となる。なお、上部板52および下部板53とは区別するための便宜上の用語であって、物理的な上下と合致しなければならないわけではない。当然、蒸気拡散空間55は、内部空間54における物理的な上方に存在しなければならないわけではなく、冷媒還流空間56も、内部空間54における物理的な下方に存在しなければならないわけではない。また、実施の形態において、下部板53は、所定方向に延在する溝80を備えるが、溝80は、上部板52にも形成されてもよい。さらに、溝80に限られることはなく、メッシュや細径路などを備えても良く、冷媒還流を促進させるいかなる部材を形成してもよい。
このように、干渉防止板57は、内部空間54を蒸気拡散空間55と冷媒還流空間56とに分離する。この結果、内部空間54に封入されている冷媒は、気化して気化冷媒となると蒸気拡散空間55を所定方向(図7では矢示A方向)に拡散し、凝縮して凝縮冷媒となると冷媒還流空間56を所定方向(図7では、矢示B方向)に還流する。
輸送部材51は、蒸気拡散空間55を用いて気化冷媒を矢示A方向に拡散し、冷媒還流空間56を用いて凝縮冷媒を矢示B方向に還流させる。この結果、輸送部材51は、受熱部材20からの熱を、矢示A方向に沿って高速に輸送できる。
内部空間54が蒸気拡散空間55と冷媒還流空間56とに分離されていない場合には、受熱部材20からの熱で気化した冷媒の拡散と、冷却されて凝縮した冷媒の還流とが相互に干渉する。この干渉によって、気化冷媒の拡散速度と凝縮冷媒の還流速度との両方が遅くなる。拡散速度と還流速度が遅くなることで、受熱部材20から伝導される熱の輸送速度が遅くなる。
一方、干渉防止板57で蒸気拡散空間55と冷媒還流空間56とが分離されている輸送部材51は、気化冷媒の拡散と凝縮冷媒の還流とが干渉しないので、拡散速度と還流速度とが速くなる。結果として、輸送部材51は、受熱部材20から伝導される熱を高速に輸送できる。
また、干渉防止板57は、複数の細孔58を有している。細孔58は、蒸気拡散空間55を拡散する気化冷媒が凝縮した場合、凝縮冷媒を蒸気拡散空間55から冷媒還流空間56へ移動させる。この移動によって、凝縮冷媒は冷媒還流空間56に到達し、凝縮冷媒は冷媒還流空間56を還流する。蒸気拡散空間55を拡散する気化冷媒は、輸送部材51の外部環境によって、蒸気拡散空間55の端部で凝縮することもありえるし、途中で凝縮することもありえる。干渉防止板57は、複数の細孔58を備えることで、蒸気拡散空間55の途中で凝縮した冷媒であっても、端部で凝縮した冷媒であっても、細孔58は、凝縮冷媒を蒸気拡散空間55から冷媒還流空間56へ移動させることができる。
干渉防止板57は、図8に示されるように、その全体に渡って細孔58を備える。もちろん、全体に渡って備えることは絶対条件ではなく、干渉防止板57の一部においてのみ細孔58を備えても良い。細孔58は、凝縮した冷媒を移動させる役割を有するので、その直径は毛細管力を働かせるような大きさであっても良い。
次に、図9を用いて輸送部材51の動作メカニズムを説明する。
図9は、輸送部材51の内部を側面から可視化した状態を示している。内部空間54は、干渉防止板57によって、蒸気拡散空間55と冷媒還流空間56とに分離される。
輸送部材51は、実施の形態2においては方形かつ平板形状を有しており、矢印A方向にそって長い形状を有している。輸送部材51の端部の一方である第1端部63に受熱部材20が配置される。受熱部材20は、第1端部63に熱を伝導させる。なお、図9では、第1端部63において下部板53の底面に受熱部材20が接触しているが、受熱部材20は、輸送部材51の第1端部63において輸送部材51と一体に連結していてもよい。受熱部材20が、輸送部材51と特段に区別される部材である必要はなく、一体の部材でもよい。
輸送部材51は、内部空間54に予め冷媒を封入しており、常温で液体の状態である冷媒は、冷媒還流空間56に溜まっている。下部板53は、受熱部材20からの熱を得る。この熱によって冷媒は気化し、気化冷媒は細孔58を通じて冷媒還流空間56から蒸気拡散空間55へ移動する。この移動は、破線矢印68によって示される。
次に、気化した冷媒は、蒸気拡散空間55を矢示A方向に沿って拡散する。熱源たる受熱部材20が輸送部材51の第1端部63に位置するため第1端部63の温度は高くなる。気化冷媒は、温度の高い位置から低い位置に移動する力を持つため、気化冷媒は矢示A方向に沿って拡散する。破線矢印65は、蒸気拡散空間55を矢示A方向に沿って気化冷媒が拡散する状態を示す。
気化冷媒は、蒸気拡散空間55を拡散する間に、外部環境の影響を受けて冷却される。この冷却によって気化冷媒の一部もしくは全部は凝縮する。気化冷媒は、蒸気拡散空間55の途中で凝縮することもあり得るし、第2端部64に到達してから凝縮することもありえる。一般的には、蒸気拡散空間55内を移動中に凝縮するケースと第2端部64に到達してから凝縮するケースの双方があり得ると考えられる。
細孔58は、蒸気拡散空間55の全般に対応して、干渉防止板57に設けられる。このため、蒸気拡散空間55の途中で凝縮した冷媒は、蒸気拡散空間55の途中に設けられる細孔58を介して冷媒還流空間56に移動する。また、蒸気拡散空間55の第2端部64において凝縮した冷媒は、第2端部64付近に設けられる細孔58を介して冷媒還流空間56に移動する。破線矢印67は、細孔58を介して、凝縮冷媒が冷媒還流空間56に移動する状態を示している。
細孔58が、蒸気拡散空間55の様々な位置に設けられることで、凝縮した冷媒は手近な細孔58を介して冷媒還流空間56に移動できる。このため、蒸気拡散空間55において凝縮冷媒が滞留することがほとんどなくなり、気化冷媒が蒸気拡散空間55を拡散する際の障害がなくなる。この障害がなくなることで、蒸気拡散空間55は、気化冷媒を、高速かつ矢示A方向に沿って拡散できる。
移動した凝縮冷媒は、冷媒還流空間56を矢示B方向に沿って還流する。受熱部材20が配置される第1端部63では、受熱部材20からの熱によって気圧が下がっており、気圧の下がっている第1端部63に凝縮冷媒が移動するからである。破線矢印66は、第2方向に沿った凝縮冷媒の還流を示している。
冷媒還流空間56を第2方向に沿って還流した凝縮冷媒は、第1端部63に還流する。第1端部63に還流した凝縮冷媒は、受熱部材20からの熱によって再び気化して細孔58を通じて蒸気拡散空間55へ移動する。蒸気拡散空間55へ移動した気化冷媒は、再び矢示A方向に沿って拡散する。
このような矢示A方向に沿った気化冷媒の拡散と、第2方向に沿った凝縮冷媒の還流との繰り返しによって、輸送部材51は、受熱部材20から奪った熱を矢示A方向に沿って高速に輸送できる。特に、干渉防止板57によって蒸気拡散空間55と冷媒還流空間56とが分離されつつも、細孔58によって、気化冷媒の拡散と凝縮冷媒の還流とが、相互に干渉しなくなる。この不干渉によって、気化冷媒の拡散速度および凝縮冷媒の還流速度が高速化される。
以上より、実施の形態2の輸送部材51は、所定方向に高速に熱を輸送できる。このため、熱接続部6は、この輸送部材51を備えることで、電子部品2が発する熱を、効率よく放熱部8に輸送できる。
(実施の形態3)
次に実施の形態3について説明する。
実施の形態3では、電子部品2と放熱部8との熱的な接続状態を検知し、検知した結果を基にした警告を発する警告部を備える電子部品用ソケット、およびこれを備える電子機器について説明する。
図10は、本発明の実施の形態3における電子部品用ソケットを備える電子機器の構造図である。図10は、電子機器7の内面の概要を透視した状態で示している。
電子機器7は、実施の形態1で説明したように、内部に備える電子回路や電子基板が発する熱を放熱する放熱部8を備えている。また、電子機器7は、データ通信などの機能を拡張できるように、外部から所定の機能を有する電子部品2を装着できる電子部品用ソケット1を備えている。電子部品用ソケット1は、電子部品2を着脱可能にする内部空間4、電子部品2と電子機器7との電気的な接続を確立する電気接続部5、電子部品2と放熱部8とを熱的に接続する熱接続部6と、を備える。
電子部品2は、その端部、表面および裏面の少なくとも一部に、電気端子3を備える。電気端子3は、電気接続部5と電気的に接触することで、電子部品2と電子機器7とを電気的に接続させる。
電子部品2は、電気端子3以外の部分に熱を伝導する伝導部を備え、この伝導部は、熱接続部6の備える受熱部材20と熱的に接触する。この熱的な接触により、電子部品2は、熱接続部6と熱的に接続する。この結果、電子部品2は、放熱部8と熱的に接続する。電気端子3が電気接続部5と電気的に接触する際に、電子部品2は、受熱部材20と接触し、熱的な接続が実現される。
電子機器7は、電子部品2が電子部品用ソケット1に装着されると、電気的な接続と共に熱的な接続も実現され、放熱部8を介して電子部品2の熱を放出する。
しかしながら、何らかの不具合で電子部品2と放熱部8との熱的な接続が不十分となることも生じる。例えば、接触不良や電子部品の形状不具合などによる。
電子機器7は、放熱部8を介して電子部品2の発する熱を放出できるものと想定されている。この想定の下で電子機器7は、電子部品2との間で、高い転送速度や転送量によってデータをやり取りしている。このとき、電子部品2の発する熱が、放熱部8から放出されていないことがあると誤動作の原因となることもある。
このため、電子部品用ソケット1およびこれを実装する電子機器7は、熱的な接続状態を検出し、必要に応じて警告を示すことが好適である。
図10に示される電子部品用ソケット1は、熱接続部6において、電子部品2と熱接続部6(放熱部8)との熱的な接続状態を検出する。例えば、電子部品2と熱接続部6とのそれぞれの温度を検出し、両者の温度差が所定値以上であれば、熱的な接続が不十分であると判断される。このため、電子部品用ソケット1は、電子部品2と熱接続部6とのそれぞれの温度を測定する温度センサー(図示せず)を備えていることも好適である。
電子部品用ソケット1は、この温度測定の結果を制御部90に出力する。制御部90は、測定された温度差より、電子部品2と放熱部8との熱的な接続状態を判断する。上述の通り、制御部90は、温度差が所定値以上であれば熱的な接続状態が悪いと判断し、温度差が所定値未満であれば熱的な接続状態が良好であると判断する。
制御部90は、判断結果に対応する電気信号を警告部91に出力する。
警告部91は、例えば発光素子を備え、発光素子を所定の色で光らせることで、ユーザーに対して警告を通知する。例えば、熱的な接続状態が良好の場合には、警告部91は、発光素子を青色に発光させ、熱的な接続状態が不良の場合には、警告部91は、発光素子を赤色に発光させる。
あるいは、警告部91は、何等かのソフトウェア手段を介することにより音声や振動によって、熱的な接続状態の良否を通知しても良い。
ユーザーは、この警告を受け取ることでデータ転送の速度や量を調整する。この調整により、電子部品2の過度の発熱を防止し、電子機器7の誤動作を防止できる。
また、制御部90は、電子機器7の処理部と連携する。
制御部90は、電子部品用ソケット1から得られた温度の測定結果に基づいて、処理部での処理を制御する。
処理部は、電子機器7の主たる機能を実行する。例えば、データ転送、画像処理、音声処理、画像表示、音声再生などである。処理部は、電子部品2が装着されることで、これらの機能を拡張する。例えば、電子部品2が、データを記録する媒体である場合には、処理部は、電子部品2との間でデータ転送を行う。ここで放熱部8が電子部品2の熱を放出している場合には、処理部は、高速かつ高容量のデータ転送を行なえる。これに対して、電子部品2と熱接続部6との熱的な接続状態が不良であると、放熱部8は電子部品2の熱を放出できない。この場合には、処理部は、低速かつ低容量でデータ転送を行なう必要がある。
制御部90は、電子部品2と熱接続部6との熱的な接続状態を不良と判断する場合には、処理部に対して処理速度や処理量を低減するように命令する。この命令を受けて、処理部は、処理速度や処理量を低減させる。この低減により、電子部品2が過熱することがなくなり、電子機器7の誤動作を防止できる。
一方、制御部90は、電子部品2と熱接続部6との熱的な接続状態を良好であると判断する場合には、処理部に対して処理速度や処理量を増加するように命令する。この命令を受けて、処理部は、処理速度や処理量を増加させる。この増加によって、電子機器7は、その性能を発揮できる。
以上のように、実施の形態3の電子部品用ソケット1およびこれを備える電子機器7は、電子部品2と放熱部8との熱的な接続状態を検出する。更に、この検出結果に基づいて、電子部品用ソケット1およびこれを備える電子機器7は、ユーザビリティを向上させつつ誤動作を防止できる。
(実施の形態4)
次に実施の形態4について説明する。
実施の形態4は、実施の形態1〜3で説明した電子部品用ソケットを備える電子機器を説明する。
図11は、本発明の実施の形態4における電子機器の斜視図である。図11は、第1筐体と第2筐体を有する折り畳み可能な携帯端末を示しており、内部の構造を透視状態にして示している。
図11に示される電子機器7は、第1筐体100と第2筐体101を備える。第1筐体100と第2筐体101とが回動可能に関節102によって接続されており、第1筐体100と第2筐体101とが表面同士を対向させるようにして、第1筐体100と第2筐体101とが折り畳まれる。電子機器7は、このように折り畳み可能である携帯電話機、携帯型音楽再生機、携帯型メール端末、PDA、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯型レコーダー、スマートフォンおよび携帯型動画撮影機器のいずれかである。
第1筐体100は、実施の形態1〜3で説明した電子部品用ソケット1を備える。電子部品用ソケット1は、内部空間4に電子部品2を着脱可能に装着する。
また、第2筐体101は、装着された電子部品2とデータのやり取りを行なう処理部103を備える。処理部103は、電子回路、半導体集積回路、電子基板、プロセッサなどを備え、プロセッサが実行するソフトウェアプログラムを動作させても良い。処理部103は、電子部品2とのデータのやり取りだけでなく、電子機器7の機能を実行する。
なお、処理部103は、第2筐体101だけでなく、第1筐体100に実装されていても良い。
第2筐体101は、放熱部8を備える。放熱部8は、電子機器7が実装する電子回路や電子基板が発する熱を外部に放出するために、実装されている。放熱部8は、ヒートシンク、液冷ジャケット、放熱板、グラファイトシートおよび冷却ファンの少なくとも一つを備える。放熱部8は、処理部103が動作の過程で発する熱を放出する。このため、処理部103と放熱部8とは、熱伝導部104によって接続されている。熱伝導部104は、処理部103が発する熱を、放熱部8に伝導する。伝導された熱は、放熱部8によって外部に放出される。
もちろん、熱伝導部104によって処理部103の熱が放熱部8に伝導するのではなく、処理部103と放熱部8とが直接的に接触していることで、処理部103の熱が、放熱部8に伝導しても良い。
また、第1筐体100に備えられる電子部品用ソケット1は、電子部品2と電子機器7とを電気的に接続する電気接続部5と、電子部品2と電子機器7とを熱的に接続する熱接続部6とを備える。熱接続部6は、放熱部8に電子部品2が発する熱を輸送する。この輸送によって、放熱部8は、電子部品2が発する熱も外部に放出できる。放熱部8は、電子機器7が備える処理部103が発する熱に加えて、電子部品2が発する熱も放出できる。
このように、実施の形態4における電子機器7は、実装する処理部103と装着される電子部品2とが発する熱を放出できる。また、折り畳み可能な電子機器7の場合には、放熱部8と電子部品用ソケット1とが別々の筐体に実装されることで、第1筐体100を把持するユーザーの手に、放熱部8が放出する熱が到達しにくくなり、ユーザビリティが向上する。
以上、実施の形態1〜4で説明された電子部品用ソケット、電子機器は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 電子部品用ソケット
2 電子部品
3 電気端子
4 内部空間
5 電気接続部
6 熱接続部
7 電子機器
8 放熱部
10 実装位置
11 第1筐体
12 第2筐体
20 受熱部材
21 輸送部材
22 接触部材
23 電気パッド
24 熱端子
25 熱伝導パッド
26 板部材
27 接触部材
30、31 櫛の歯状部材
40 放熱板
41 冷却ファン
51 輸送部材
52 上部板
53 下部板
54 内部空間
55 蒸気拡散空間
56 冷媒還流空間
57 干渉防止板
58 細孔
63 第1端部
64 第2端部
65、66、67、68 破線矢印
80 溝
90 制御部
91 警告部
100 第1筐体
101 第2筐体
102 間接
103 処理部
104 熱伝導部

Claims (9)

  1. 着脱可能な電子部品をその内部に受容する電子部品用ソケットと放熱部とを備える電子機器であって、
    前記電子部品用ソケットは前記電子部品との間で熱的に接続する熱接続部を有し、
    前記電子部品の動作時に前記電子部品と前記放熱部とが前記熱接続部を介して熱的に接続されている電子機器。
  2. 前記熱接続部は、前記電子部品が発生する熱を受熱する受熱部材と、前記受熱部材が受熱した熱を前記放熱部に輸送する輸送部材とを、有する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電子部品用ソケットは、前記電子部品の端部に設けられる接点と電気的に接続する電気パッドを含み、前記受熱部材は、前記電気パッドおよび前記電気パッド周囲の少なくとも一部と接触する熱伝導パッドを含む請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記輸送部材は、前記放熱部と熱的に接続しており、
    前記輸送部材は、前記放熱部に設けられた凸部と嵌合する凹部もしくは孔、前記放熱部に設けられた凹部もしくは孔と嵌合する凸部、前記放熱部に設けられた櫛の歯状部材と嵌合する櫛の歯状部材および前記放熱部の少なくとも一部と表面接触する板部材の少なくとも一つを備える請求項2又は3に記載の電子部品用機器。
  5. 前記受熱部材は、前記電子部品が前記電子部品用ソケットに挿入されることで前記電子部品からの熱を受け取り、前記輸送部材は、前記受熱部材からの熱を前記放熱部に輸送することで、前記熱接続部は、内部空間に挿入された電子部品が発する熱を、前記放熱部に輸送する請求項2から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記輸送部材は、
    その内部に冷媒を封入可能な内部空間を有し、さらに
    前記内部空間に含まれ、気化した冷媒が拡散する蒸気拡散空間と、
    前記内部空間に含まれ、凝縮した冷媒が還流する冷媒還流空間と、
    前記蒸気拡散空間を拡散する気化した冷媒と、前記冷媒還流空間を還流する凝縮した冷媒と、の干渉を防止する干渉防止板と、を備える、請求項2から5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記熱輸送部材は、前記受熱部材と熱的に接触する第1端部および前記放熱部と熱的に接触する前記第1端部と逆側の第2端部とを有し、
    前記受熱部が受けた熱によって封入された冷媒が気化し、前記蒸気拡散空間が、気化した冷媒を第1方向に沿って拡散させ、
    前記細孔は、前記第1端部から前記第2端部に拡散する過程で凝縮した冷媒を、前記冷媒還流空間に移動させ、
    前記冷媒還流空間は、前記冷媒還流空間に移動した凝縮した冷媒を、第2方向に沿って還流させる、請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記電気接続部における電気的接続が確立すると、前記熱接続部は、前記電子部品と前記電子機器とを熱的に接触する請求項1から7のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記電子部品と前記放熱部との熱的な接続状態を示す警告部を更に備える請求項1から8のいずれかに記載の電子機器。
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