JP2011174427A - 発電プラントの軸受用潤滑油供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に関わる発電プラントの軸受用潤滑油供給装置は、ガスタービン1、発電機17、および蒸気タービン2、3を備えるコンバインドサイクルの発電プラントの軸受用潤滑油供給装置Pであって、ガスタービン1および蒸気タービン2、3のタービンロータを支承する軸受4、5、6、2a、2b、2s、3aにそれぞれ潤滑油を供給する潤滑油供給系統10、10Tと、ガスタービン1の開放点検を行う場合にガスタービン1の軸受4、5、6への潤滑油供給系統に配置されガスタービン1の軸受4、5、6への潤滑油の供給を阻止する閉止部材28、29とを備えている。
【選択図】図1
Description
なお、本願に係る先行技術文献として、下記の特許文献1〜4がある。
そこで、ガスタービンの開放点検を迅速に行うために、蒸気タービン強制冷却装置を用いるが、新たにコストアップを招来するという問題が生じる。
本発明は上記実状に鑑み、ガスタービンの開放点検を効率的に実施することが可能な発電プラントの軸受用潤滑油供給装置の提供を目的とする。
図1は、実施形態のコンバインドサイクル発電(複合火力発電)プラントの軸受用潤滑油供給装置Pを示す概念的構成図である。
実施形態のコンバインドサイクル発電プラント(以下、発電プラントと称す)は、ガスタービン1を用いて発電機17で発電した後、その排熱を利用して作った蒸気により蒸気タービン(2、3)を回転させ、発電機17で発電するプラントであり、以下詳述する軸受用潤滑油供給装置Pは、特にガスタービン1の開放点検の効率化を図ったものである。
中低圧蒸気タービン2は、第3軸受2aと第4軸受2bで軸が支持されるとともに、第2スラスト軸受2sで軸方向に働くスラストが支えられている。また、高圧蒸気タービン3は、第4軸受2bと第5軸受3aとで軸が支持されるとともに、第2スラスト軸受2sで軸方向に働くスラストが支えられている。
なお、図1において、潤滑油タンク10Tの主油オイルポンプ10からの太実線は、主油オイルポンプ10による潤滑油の送油のラインを示しており、ガスタービン1の軸受(4、5、6)と中低圧・高圧蒸気タービン2、3の軸受(2a、2b、2s、3a)から潤滑油タンク10Tに続く細実線は、それぞれの軸受(4、5、6)、軸受(2a、2b、2s、3a)から潤滑油タンク10Tへの排油のラインを示している。
また、発電プラントの軸受用潤滑油供給装置Pは、潤滑油タンク10Tから軸受(4、5、2a)までの配管にジャッキングオイルポンプ11が接続されており、ジャッキングオイルポンプ11は、ガスタービン1の起動または停止時にロータの回転摩擦を減らすため、第1軸受4、第2軸受5にジャッキングオイルとなる潤滑油を注油するとともに、中低圧蒸気タービン2の起動または停止時にロータの回転摩擦を減らすため、第3軸受2aにジャッキングオイルの潤滑油を注油している。
ここで、高圧蒸気タービン3については、ロータの重量がガスタービン1、中低圧蒸気タービン2に比較して小さく軸荷重が小さいため、ジャッキングオイルポンプ11によるジャッキングオイルは供給していない。
なお、高圧蒸気タービン3の軸受(2b、3a)にジャッキングオイルポンプ11によるジャッキングオイルを供給するように構成してもよい。
次に、発電プラントの軸受用潤滑油供給装置Pに設けられる潤滑油の圧力を検出する圧力検出器20、21、7A、7Bについて説明する。
軸受用潤滑油供給装置Pには、潤滑油タンク10Tからの潤滑油の供給配管に圧力検出器20が設けられ、該圧力検出器20は、潤滑油タンク10Tから送られる潤滑油の圧力を検出する。また、ジャッキングオイルポンプ11の出口には圧力検出器21が設けられ、該圧力検出器21は、ジャッキングオイルポンプ11の出口の潤滑油の圧力を検出している。
圧力検出器20、21、7A、7Bは、例えば潤滑油の圧力によって生じるダイアフラムの機械的変位をリンク、電磁石等を用いて電気信号として取り出す圧力センサ等が使用されるが、限定されないのは勿論であり、適宜任意の圧力検出器を選択できる。
次に、発電プラントの軸受用潤滑油供給装置Pに設けられるガスタービン1の車室メタル温度および中低・高圧蒸気タービン2、3の車室メタル温度をそれぞれ検出する温度計t1、t2、t3について説明する。
ガスタービン1の外郭を形成するケーシング1cには、ガスタービン1の車室メタル温度(ケーシング1cの温度)を測定するための温度計t1が設けられている。
温度計t1、t2、t3は、例えば、ゼーベック効果の熱起電力で温度を検知する熱電対を使用した接触式温度センサが用いられるが、限定されない。
次に、発電プラントのガスタービン1を含む軸受用潤滑油供給装置Pを制御する制御装置14について説明する。
図2は、ガスタービン1を含む軸受用潤滑油供給装置Pを制御する制御装置14を示すブロック図である。
制御装置14は、第1軸受給油オリフィス8の下流での圧力を検出する圧力検出器7A、第2軸受給油オリフィス9の下流での圧力を検出する圧力検出器7B、軸受に供給される潤滑油の圧力を検出する圧力検出器20、およびジャッキングオイルポンプ11の出口での潤滑油の圧力を検出する圧力検出器21の検出値に基づき、ガスタービン1の回転、停止や、主油オイルポンプ10、ジャッキングオイルポンプ11の稼動、停止等を制御している。
なお、制御装置14は、コンピュータ、回路等の公知の手段で実現できる。
ここで、これらの制御装置の態様は、例示したものに限定されず、1つの制御装置で構成してもよいし、または、任意の複数の制御装置で構成してもよいし、制御装置の態様は、適宜選択可能である。
次に、図1に示すガスタービン1の第1軸受4に潤滑油を供給する第1軸受給油オリフィス8廻りの配管8A、8Bの構成と、ガスタービン1の第2軸受5、第1スラスト軸受6に潤滑油を供給する第2軸受給油オリフィス9廻りの配管9A、9Bの構成について詳細に説明する。
なお、第1軸受給油オリフィス8廻りの配管8A、8Bの構成と、第2軸受給油オリフィス9廻りの配管9A、9Bの構成とは、同様な構成であるから、第1軸受給油オリフィス8廻りの配管8A、8Bの構成について説明し、第2軸受給油オリフィス9廻りの配管9A、9Bの構成については、説明を省略する。
第1オリフィス部材18は、例えばステンレス鋼板を用いて板金加工で略矩形状に形成されており、その周辺部4箇所に固定用のボルトbが挿通されるボルト挿通孔18aが4つ穿孔されている。また、第1オリフィス部材18の一辺には、ロボットでチャッキングされたり、作業員に把持される把持部18bが外方に突出して形成されている。
閉止板28は、例えばステンレス鋼板を用いて板金加工で略矩形状に形成されており、その周辺部4箇所に固定用のボルトbが挿通するボルト挿通孔28aが4つ穿孔されるとともに、一辺に、ロボットでチャッキングされり、作業員に把持される把持部28bが外方に突出して形成されている。
なお、第1、第2オリフィス部材18、19、閉止板28、29は、ステンレス鋼板を用いる場合を例示して説明したが、潤滑油の供給を阻止できる強度をもつ材料あれば、ステンレス以外の金属、樹脂材料等でもよく、第1、第2オリフィス部材18、19、閉止板28、29の材料は、ステンレスに限定されず適宜選択可能である。
図3(a)に示すように、第1軸受給油オリフィス8が形成された第1オリフィス部材18は、フランジ8A1が形成された第1配管8Aとフランジ8B1が形成された第2配管8Bとで挟まれ、ボルトbがフランジ8A1とフランジ8B1とを挿通してナットnで止めることにより、第1オリフィス部材18が第1配管8Aと第2配管8Bとに固定される。なお、固定用のボルトb、ナットnは、4つの場合を例示しているが、4つに限定されないのは勿論である。
これにより、第1配管8Aと第2配管8Bとの間に、潤滑油を通さない閉止板28が設置されるので、第1軸受4への潤滑油の供給が停止される。
なお、前記したように、図1に示すガスタービン1の第2軸受5、第1スラスト軸受6に潤滑油を供給する第2軸受給油オリフィス9廻りの配管9A、9Bの構成は、図3の第1軸受給油オリフィス8廻りの配管8A、8Bの構成と同様であり、同様にして、第2軸受給油オリフィス9が形成された第2オリフィス部材19と、潤滑油を通さない閉止板29とが交換される構成である。
なお、第1軸受給油オリフィス8が形成された第1オリフィス部材18と閉止板28との交換作業、および、第2軸受給油オリフィス9が形成された第2オリフィス部材19と閉止板29との交換作業は、ロボットで行ってもよいし、人手で行ってもよい。
次に、発電プラントの定常運転を停止して行われるガスタービン1の開放点検の作業過程について説明する。
なお、以下の制御は、ガスタービン1を含む軸受用潤滑油供給装置Pの制御装置14等を用いて行われる。
発電プラントPの定常運転が停止された後、ガスタービン1、中低圧・高圧蒸気タービン2、3が、羽根車全体のロータが湾曲しないように、低速回転であるターニング運転に移行し、自然冷却が行われる。
その後、ガスタービン1の第1軸受4に潤滑油を供給している配管8A、8Bに設置されている第1軸受給油オリフィス8(第1オリフィス部材18)と閉止板28とを、前記のように速やかに交換する。
同様な作業にて、図1に示すガスタービン1の第2軸受5、第1スラスト軸受6に潤滑油を供給する第1配管9Aと第2配管9Bとの間に固定された第2軸受給油オリフィス9が形成された第2オリフィス部材19を、潤滑油を通さない閉止板29に交換する。
ガスタービン開放点検終了後、次のようにして閉止板28、29を第1、第2軸受給油オリフィス8、9(第1、第2オリフィス部材18、19)に交換する。
同様にして、図1に示すガスタービン1の第2軸受5、第1スラスト軸受6に続く配管9A、9Bに固定した潤滑油を通さない閉止板29を、第2軸受給油オリフィス9が形成された第2オリフィス部材19に交換し、第2軸受給油オリフィス9を介して、第2軸受5、第1スラスト軸受6への潤滑油の供給を可能とする。
ここで、開放点検終了後の閉止板28、29から第1、第2軸受給油オリフィス8、9への交換作業が行われないことに起因する無給油状態でのターニング運転の可能性がある。
そこで、第一軸受4の圧力(図1の圧力検出器7Aで検出した潤滑油の圧力)が0.10MPa以上、かつ、第二軸受5、第1スラスト軸受6の圧力(図1の圧力検出器7Bで検出した潤滑油の圧力)が0.10MPa以上をターニング起動許可条件とするとともに、ジャッキングオイルポンプ11の起動許可条件としている。
なお、ターニング起動許可条件、ジャッキングオイルポンプ起動許可条件は例示した値に限定されるものでなく、発電プラントの仕様に従い適宜設定可能である。
一方、発電プラントの定常運転後、ガスタービン1の開放点検に移行するに際しては、定常運転から低速運転に移行し、図4に示すジャッキングオイルポンプ11の起動がなされた後、図5に示すターニング運転が起動される。
次に、ジャッキングオイルポンプ11の起動許可について説明する。
図4に示すように、ガスタービン1、中低圧蒸気タービン2の起動時のロータの回転摩擦を減らすためのジャッキングオイルポンプ11の起動は、ガスタービン1の回転速度が規定(所定)回転速度以下、例えば、定常回転数3000rpmの場合に2000rpm以下を条件としている。
そして、図1に示す圧力検出器20で測定した送油される潤滑油の圧力が規定(所定)値未満である場合、ジャッキングオイルポンプ11の起動は行われない。
また、圧力検出器7Aで測定した第一軸受4の圧力が規定(所定)値(0.10MPa)未満または圧力検出器7Bで測定した第二軸受5、第1スラスト軸受6の圧力が規定(所定)値(0.10MPa)未満の場合は第一軸受4または第二軸受5、第1スラスト軸受6の潤滑油の圧力が低いことから、開放点検終了後の第一軸受4側での閉止板28から第1軸受給油オリフィス8への交換作業が行われていないか、或いは、第二軸受5、第1スラスト軸受6側での閉止板29から第2軸受給油オリフィス9への交換作業が行われていないことがあるので、ジャッキングオイルポンプ11の起動は行われない。
また、第一軸受4の圧力が規定(所定)値(0.10MPa)以上かつ第二軸受5、第1スラスト軸受6の圧力が規定(所定)値(0.10MPa)以上の場合には第一軸受4と第二軸受5、第1スラスト軸受6の潤滑油の圧力が規定(所定)値以上あることから、開放点検終了後の第一軸受4側での閉止板28から第1軸受給油オリフィス8への交換作業および第二軸受5、第1スラスト軸受6側での閉止板29から第2軸受給油オリフィス9への交換作業が行われていることが明らかなので、ジャッキングオイルポンプ11の起動が行われる。
次に、発電プラントのターニング運転起動許可について説明する。
図5に示すように、ガスタービン1の定常運転の起動前または停止後にロータの温度の急変による湾曲の抑制を目的とするターニング運転は、ターニングを開始するためのタービン1のロータが規定(所定)の回転速度(例えば、2/3rpm)以下であることが条件である。
そして、図1に示す圧力検出器21で測定したジャッキングオイルポンプ11の出口の圧力が規定(所定)値未満である場合、または、圧力検出器20で測定した供給される潤滑油の圧力が規定(所定)値未満である場合、ターニング運転は行われない。
また、第一軸受4の圧力が規定(所定)値(例えば、0.10MPa)以上かつ第二軸受5、第1スラスト軸受6の圧力が規定(所定)値(例えば、0.10MPa)以上である場合には第一軸受4と第二軸受5、第1スラスト軸受6との潤滑油の圧力が規定(所定)値以上あることから、開放点検終了後の第一軸受4側での閉止板28から第1軸受給油オリフィス8への交換作業および第二軸受5、第1スラスト軸受6側での閉止板29から第2軸受給油オリフィス9への交換作業が行われているので、ターニング運転が行われることになる。
以上説明した発電プラントは、ジャッキングオイルポンプ11を設けた発電プラントの場合であるが、発電プラントの規模が小さい場合にはジャッキングオイルポンプを設けないことになる。
この場合、本実施形態において、図1に示すジャッキングオイルポンプ11および該ジャッキングオイルポンプ11による潤滑油の供給ラインを無くした構成となる。
また、ジャッキングオイルポンプ11がないため、図4に示すジャッキングオイルポンプ11の起動許可は行われず、図5のターニング運転起動許可ロジックにおける閉止板28、29とオリフィス(8、9)との交換作業後の起動時のジャッキングオイルポンプ11出口の圧力が規定(所定)値未満の条件をなくすことで、前記実施形態のジャッキングオイルポンプ11を設けた発電プラントの場合と同様、本発明が適用可能である。
つまり、発電規模の大きい発電プラントでは、軸受にジャッキングオイルを供給するジャッキングオイルポンプと、ジャッキングオイルポンプ出口での圧力検出器で検出した圧力値を用いてターニング起動制御を行う制御装置とを有する構成となる。
上記構成によれば、ガスタービン1、発電機17、高圧・中低圧蒸気タービン3、2等により構成され、ガスタービン1と高圧・中低圧蒸気タービン3、2で共通の潤滑油タンク付油ポンプの主油オイルポンプ10から潤滑油が供給されるコンバインドサイクル発電プラントにおいて、ガスタービン1の開放点検時には、主油オイルポンプ10を一時的に停止し、図3に示すように、第一軸受4側および第二軸受5、第1スラスト軸受6側の第1・第2軸受給油オリフィス8、9を、それぞれ閉止板28、29と交換する。そして、主油オイルポンプ10の運転を開始し、主油オイルポンプ10から供給された潤滑油は、第1・第2軸受給油オリフィス8、9と交換された閉止板28、29で供給が阻止され、ガスタービン1の軸受(4、5、6)には供給されない。
そのため、ガスタービン、発電機、高圧・中低圧蒸気タービン3、2により構成されるコンバインドサイクル発電設備において、蒸気タービン強制冷却装置を使用しなくてもガスタービンの開放点検の効率化が図れ、ガスタービン1の開放点検を行う際のコスト低下が図れる。
また、前記実施形態では、第1・第2軸受給油オリフィス8、9と閉止板28、29とを交換する構成は、第1・第2軸受給油オリフィス8、9を有する第1・第2オリフィス部材18、19または閉止板28、29を配管にスライドさせてボルトb、ナットnで配管8A、8B、9A、9Bにネジ止めする構成を例示したが、第1・第2オリフィス部材18、19と閉止板28、29とを配管に回転自在に設け、第1・第2軸受給油オリフィス8、9と閉止板28、29とをそれぞれ配管に対して回転させることで、第1・第2軸受給油オリフィス8、9と閉止板28、29との交換を行ってもよい。この構成によれば、第1・第2軸受給油オリフィス8、9と閉止板28、29との交換作業が回転動作で行えるので、交換作業がスムーズかつ容易になる。
また、前記実施形態では、オリフィス(8、9)と閉止板28、29とを交換する構成を例示したが、閉止板28、29をオリフィス(8、9)と交換することなく、ガスタービン1の開放点検に際して、閉止板28、29を潤滑油供給系統に配置し、ガスタービン1の軸受(4、5、6)への潤滑油の供給を阻止する構成にしてもよい。
また、前記実施形態では、ガスタービン1の開放点検後の閉止板28、29からオリフィス(8、9)への交換を圧力検出器7A、7Bで検出する構成を例示したが、圧力検出器7A、7Bを設けることなく、他の磁気センサ、赤外線センサ等で検知してもよく、圧力検出器7A、7Bに限定されない。なお、圧力検出器7A、7Bの場合は、潤滑油の圧力を直接検知するので、最も望ましい。
また、前記実施形態で例示したジャッキングオイルポンプ11の起動許可条件、ターニング運転起動許可条件は一例であり、発電プラントの仕様等により、適宜設定可能であることは勿論である。
2 中低圧蒸気タービン(蒸気タービン)
2a 第3軸受(蒸気タービンの軸受)
2b 第4軸受(蒸気タービンの軸受)
2s 第2スラスト軸受(蒸気タービンの軸受)
3 高圧蒸気タービン(蒸気タービン)
3a 第5軸受(蒸気タービンの軸受)
4 第1軸受(ガスタービンの軸受)
5 第2軸受(ガスタービンの軸受)
6 第1スラスト軸受(ガスタービンの軸受)
7A 圧力検出器(第1圧力検出器)
7B 圧力検出器(第1圧力検出器)
8 第1軸受給油オリフィス(オリフィス)
9 第2軸受給油オリフィス(オリフィス)
10 主油オイルポンプ(潤滑油供給系統)
10T 潤滑油タンク(潤滑油供給系統)
11 ジャッキングオイルポンプ
14 制御装置(第1制御装置、第2制御装置)
17 発電機
20 圧力検出器(第2圧力検出器)
21 圧力検出器(第3圧力検出器)
28 閉止板(閉止部材)
29 閉止板(閉止部材)
P 軸受用潤滑油供給装置(発電プラントの軸受用潤滑油供給装置)
Claims (8)
- ガスタービン、発電機、および蒸気タービンを備えるコンバインドサイクルの発電プラントの軸受用潤滑油供給装置であって、
前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンのタービンロータを支承する軸受にそれぞれ潤滑油を供給する潤滑油供給系統と、
前記ガスタービンの開放点検を行う場合に前記ガスタービンの軸受への潤滑油供給系統に配置され前記ガスタービンの軸受への潤滑油の供給を阻止する閉止部材とを
備えることを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項1記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記ガスタービンの軸受への前記潤滑油供給系統に、前記閉止部材と交換可能に設けられるオリフィスを備え、
前記ガスタービンの開放点検を行う場合には前記閉止部材が前記ガスタービンの軸受への潤滑油供給系統に配置され前記潤滑油の供給を阻止する一方、前記ガスタービンの運転時は、前記ガスタービンの軸受への潤滑油供給系統に前記オリフィスが配置され前記潤滑油の供給が行われる
ことを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項1または請求項2記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記閉止部材が配置される箇所の下流側に設けられ、前記下流側の潤滑油の圧力を検出する第1圧力検出器を備える
ことを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項3記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記第1圧力検出器で検出した圧力値に基づいて、前記ガスタービンのロータの回転を制御する第1制御装置を備えることを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項4記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記潤滑油供給系統で供給される潤滑油の圧力を検出する第2圧力検出器をさらに備え、
前記第1制御装置は、前記ガスタービンのロータ回転速度が所定回転速度以下、かつ、前記潤滑油供給系統の潤滑油の圧力が所定圧力以上、かつ、前記閉止部材が配置される箇所下流の前記潤滑油の圧力が所定圧力以上の場合、前記ガスタービンのターニング運転を行うことを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項5記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記軸受にジャッキングオイルの前記潤滑油を供給するジャッキングオイルポンプと、
前記第1、第2圧力検出器で検出した圧力値に基づいて、前記ジャッキングオイルポンプを起動制御する第2制御装置とを
備えることを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項6記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記第2制御装置は、前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度以下、かつ、前記潤滑油供給系統の潤滑油の圧力が所定圧力以上、かつ、前記閉止部材が配置される箇所下流の前記潤滑油の圧力が所定圧力以上の場合、前記ジャッキングオイルポンプを起動制御する
ことを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。 - 請求項6または請求項7記載の発電プラントの軸受用潤滑油供給装置において、
前記ジャッキングオイルポンプ出口の圧力を検出する第3圧力検出器をさらに備え、 前記第1制御装置は、前記ガスタービンのロータ回転速度が所定回転速度以下、かつ、前記ジャッキングオイルポンプ出口の圧力が所定圧力以上、かつ、前記潤滑油供給系統の潤滑油の圧力が所定圧力以上、かつ、前記閉止部材が配置される箇所下流の前記潤滑油の圧力が所定圧力以上の場合、前記ガスタービンのターニング運転を行う
ことを特徴とする発電プラントの軸受用潤滑油供給装置。
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