JP2011172677A - Ptpカセット - Google Patents

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Abstract

【課題】カールしやすいPTP包装剤でも反射型光センサで確実に検出する。
【解決手段】PTP包装剤8を各々は横にしたうえで収納空間底部材15の上面に載せて縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持する整列収納部11と、PTP包装剤8のうち最下のものの後端に作用する可動部材19を送り機構16にて収納空間底部材15に沿って前送りする順次排出機構16〜26とを備えていて、PTP包装剤8を下から順に横送りして整列収納部11の排出口13から前方へ排出するPTPカセット10において、排出口より後方の反射型光センサを左21,23と右22,24に設けて、薬剤有りの論理和をとる。また、前21,22と後23,24との間に突部25,26を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、PTP包装した薬剤またはそれと等価な薬剤(以下、PTP包装剤等と呼ぶ)を整列収納して順次排出するPTPカセットに関し、詳しくは、PTP包装剤等を積み重ねて多数保持するとともに下から順に長手方向へ横送りして排出するPTPカセットに関する。なお、PTPカセットは、一体物に纏められていることもあれば、着脱式の複数部分たとえば整列収納部と順次排出機構とに分かれていることもある。また、PTP包装剤は、複数個・多数個の薬剤をPTPシートにて包装したものであり、一枚ずつバラの状態で取り扱われることもあれば、複数枚・多数枚を結束帯で結束したPTP結束体の状態で取り扱われることもある。
シートのカール性が大きいことからシートが浅溝状の樋のように反ったり更にはシートが捻れることもあるPTP包装剤を対象として、簡便な手法でも安定に順次排出できるようになったPTPカセットが、幾つか実用に供されている(例えば特許文献1〜3参照)。何れのPTPカセットも、内底部材(収納空間底部材)を具備した箱状の整列収納部と、その下に固定の又は着脱式の順次排出機構とを備えており、そのうち整列収納部は、PTP包装剤等を各々は横にしたうえで内底部材の上面に載せて縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持するようになっており、順次排出機構は、整列収納部に保持されているPTP包装剤等を下から順に横送りして前方へ排出するようになっている。
整列収納部は、何れのカセットでも構成が似ており、内底部材の上の整列収納空間が前板と両側板で囲まれているが上面と後背面が解放されており、前板のうち内底部材の前端のところが切り欠かれて排出口が形成されている。その排出口の上側部分には髭状の可撓性留具(弾性留具)が垂れ下がっており、排出口の下方には排出センサが置かれている。
順次排出機構は、PTP包装剤等のうち最下のものの後端に作用する可動部材と、この可動部材を内底部材に沿って前送りする送り機構とを備えている点は、何れのカセットにも共通しているが、可動部材には、PTP包装剤等の後端を引掛部材で引っ掛けるタイプと(特許文献1,3参照)、PTP包装剤等の後端を押出部材で押すタイプとがある(特許文献2参照)。
特開2009−131560号公報 特開2009−165675号公報 特開2009−297466号公報
このような従来のPTPカセットでは、PTP包装剤等の後端に作用する可動部材を工夫したことにより、PTP包装剤等の順次排出・逐次排出の動作が安定になっている。
しかしながら、PTP包装剤等のカール性が大きくなったことの悪影響は、排出動作にとどまらず、PTP包装剤等の検出にも及んでいる。詳述すると、PTP包装剤等の検出には経済性や実装性などを考慮して各種あるセンサのなかでも発光素子と受光素子とを予め組み込んでユニット化・一体化した反射型光センサが多用されているところ、検出対象の変形が大きいと、対象物とセンサとの距離が必ずしも適切な範囲に収まりきらず近すぎたり遠すぎたりすることも生じるため、検出の確度が低下するので、不都合である。
そこで、カールしやすいPTP包装剤等でも反射型光センサで確実に検出しうるPTPカセットを実現することが技術的な課題となる。
本発明のPTPカセットは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、PTP包装した薬剤またはそれと等価な薬剤を各々は横にしたうえで収納空間底部材の上面に載せて縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持する整列収納部と、前記薬剤のうち最下のものの後端に作用する可動部材を送り機構にて前記収納空間底部材に沿って前送りする順次排出機構とを備えていて、前記薬剤を下から順に横送りして前記整列収納部の排出口から前方へ排出するPTPカセットにおいて、前記薬剤のうち最下のものの下面に送受光して薬剤有無検出を行う反射型光センサが前記排出口より後方のところに左右に分かれて複数設けられ、それらの検出結果について薬剤有りの論理和をとってそれを前後方向における前記反射型光センサの設置位置での薬剤有無検出結果とするようになっていることを特徴とする。
また、本発明のPTPカセットは(解決手段2)、上記解決手段1のPTPカセットであって、前記反射型光センサが前記排出口より後方のところに前後に分かれて複数設けられ、それら前後配置センサの最後尾のものから前記排出口まで連ねた範囲の上方からは前記収納空間底部材が部分的に外れており、前記前後配置センサ何れの上面よりも高いが前記収納空間底部材の上面より低い突部が前記前後配置センサの中間部位に設けられていることを特徴とする。
このような本発明のPTPカセットにあっては(解決手段1)、薬剤有無検出用の反射型光センサが排出口より後方のところに設けられているので、整列収納部の排出口より前方のセンサでは検出しえない収納空間内で排出前や排出中の薬剤の有無まで検出することができる。しかも、収納空間内に縦積み整列収納された薬剤のうち最下のものだけを下面反射にて検出するには、二番目のものを誤検出しないよう薬剤の厚みに対応させて検出距離範囲を狭くしなければならないのに対し、薬剤が捻れると左右の何れかが浮き上がって検出距離範囲を逸脱しがちになるが、反射型光センサを複数化して左右に分散設置するとともに、それらの検出結果を薬剤有りの論理和演算にて一つに統合してそれが該当前後位置での薬剤有無を示すようにもしたことにより、薬剤が捻れても左右のどちらかが検出距離範囲内にとどまっていれば、収納空間内で最下の薬剤を検出することができる。
したがって、この発明によれば、カールしやすいPTP包装剤等でも反射型光センサで確実に検出しうるPTPカセットを実現することができる。
また、本発明のPTPカセットにあっては(解決手段2)、薬剤有無検出用の反射型光センサが排出口より後方のところに左右ばかりか前後にも分かれて複数設けられているので、収納空間内で排出途中の薬剤の進行段階まで検知することができる。
しかも、反射型光センサの邪魔をしないよう各反射型光センサの設置箇所ではその上方から外れた収納空間底部材が、そこだけでなく前後配置センサの最後尾のものから排出口まで連ねた範囲の上方からも外れているため、凸凹にならないので、最下の薬剤の円滑な横送りの妨げにはならない。
また、前後配置センサの中間部位には、収納空間底部材が外れた代わりに、前後配置センサ何れの上面よりも高い突部が設けられているため、そこに捻れた薬剤が落ち込んで来ても、反射型光センサと薬剤下面との距離は必要な検出距離範囲を下回ることがない。しかも、収納空間底部材が外れた代わりに設けられた突部は、収納空間底部材の上面より低いので、やはり最下の薬剤の円滑な横送りの妨げにはならない。
したがって、この発明によれば、カールしやすいPTP包装剤等でも反射型光センサで排出途中の進行段階まで確実に検出しうるPTPカセットを実現することができる。
本発明の実施例1について、PTPカセットの構造を示し、(a)が空のカセットの斜視図、(b)がPTP包装剤を収納したカセットの斜視図、(c)が空のカセットの要部の縦断右側面図、(d)が収納空間底部材と順次排出機構の斜視図である。 (a)がPTP包装剤を収納して排出態勢を整えたカセット要部の縦断右側面図、(b)がPTP包装剤排出時のカセット要部の縦断右側面図、(c)がPTP包装剤排出時のカセット要部の縦断正面図、(d)がPTP包装剤の斜視図である。
このような本発明のPTPカセットについて、これを実施するための具体的な形態を、図1〜2に示した実施例1により説明する。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ヒンジ等の連結具や,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明のPTPカセットの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が空のPTPカセット10の斜視図、(b)がPTP包装剤8を収納したPTPカセット10の斜視図、(c)が空のPTPカセット10の要部の縦断右側面図、(d)が箱体11(整列収納部)の内底板15(収納空間底部材)と順次排出機構16〜26の斜視図である。また、図2(d)はPTP包装剤8の斜視図である。
このPTPカセット10は、PTP包装剤8等の薬剤を各々は横にしたうえで縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持する箱体11(整列収納部)と、その中の薬剤を下から順に横送りして前方へ排出する順次排出機構16〜26とを具えている。
このPTPカセット10に整列収納される薬剤の典型例はPTP包装剤8であり、その典型的な形状は(図2(d)参照)、片面が平坦で他面に薬剤収納用突部(ポケット)の列設された角板状である。その典型的なサイズは幅が数十mmで長さが百数十mmであり、典型的な重量・質量は数十mg〜百数十mgであり、典型的な厚みは数mmである。
箱体11は、整列収納空間の画成のため鉛直な前面板と左右の鉛直な側板と一対の内底板15,15(収納空間底部材)とを具え、安定な単体置きのため水平な外底板を具えているが、補充容易化のため上面と後背面は解放されている。箱体11の前面には、補充薬品確認等のため、ラベル12が貼り付けられている。箱体11の前面の下部には、PTP包装剤8が順次排出されるときに通過する排出口13が開口形成されており、排出口13の上側部分には横幅ほぼ全域に亘って列設された髭状の可撓性留具14が垂れ下がっており、その可撓性留具14の髭部の先端・下端の近くに前端を位置させて一対の内底板15,15(収納空間底部材)が左右に分かれて並置されている。
この内底板対15,15は両者の間を開けて箱体11の前後に亘って延びており、左の内底板15は箱体11の左側板の内側に取り付けられ、右の内底板15は箱体11の右側板の内側に取り付けられて、前下がり状態・後上がり状態を維持するので、PTP包装剤8が内底板15の上面に載せられて積み重ね収納されると、そのPTP包装剤8が自重の分力によって前方へ僅かに付勢されて箱体11の前板や可撓性留具14に前端を当接させた状態を採ることにより整列収納時の姿勢が安定するようになっている。なお、後述する排出口13の後方の反射型光センサ21〜24即ち左の前後配置センサ21,23及び右の前後配置センサ22,24との関係で、その最後尾のもの23,24から排出口13まで連ねた範囲の上方からは内底板対15,15が部分的に外れるよう、その範囲を含む収納空間底部材切欠部分15a,15aが内底板対15,15から切り欠かれている。
この内底板対15,15に直に載せられた最下のPTP包装剤8やその直ぐ上の二番目のPTP包装剤8は、特に、その前端が排出口13のところで可撓性留具14に当接することで、勝手には滑り出ないようになっている。可撓性留具14は、自然滑落防止用の第1可撓性留具である最下薬剤向け可撓性留具と、二枚落ち防止用の第2可撓性留具である二番目薬剤向け可撓性留具とに複数化されて、前後に並んだ二段重ね可撓性留具になっている。二番目薬剤向け可撓性留具は、髭状・櫛歯状の可撓性部材からなり要部をなす髭部が下側部分になって排出口13に位置し、その支持と高さ調整を担う板状の調整部が上側部分になって箱体11の前面板に装着されたものである。最下薬剤向け可撓性留具は、髭状・櫛歯状の可撓性部材からなり要部をなす髭部が下側部分になって排出口13に位置し、その支持と高さ調整を担う板状の調整部が上側部分になって調整部の上から箱体11の前面板に装着されたものであり、二番目薬剤向け可撓性留具の手前に位置している。
調整部には、高さ即ち鉛直方向位置が容易に変更しうるよう、例えば止めネジ挿通孔が上下に長く形成されている。また、その高さ調整が個々に行えるよう、止めネジ挿通孔が個別に形成されており、適宜なスペーサ等で両調整部が僅かに離されている。髭部は、何れも、排出口13の上側部分に垂下状態で位置していて、排出口13の横幅ほぼ全域に亘っている。そのうち後方・内側の二番目薬剤向け可撓性留具の髭部は、二枚落ち防止用なので、下から二番目のPTP包装剤8の先端に強く干渉するよう、比較的堅めになっていて、相対的に高いところに位置している。これに対し、前方・外側の最下薬剤向け可撓性留具は、自然滑落防止用なので、最も下のPTP包装剤8の先端に弱く干渉するよう、比較的柔らかになっていて、相対的に低いところに位置している。
順次排出機構16〜26は、無端ベルト16と,排出口13の前方の排出センサ17と,電動モータ18と,可動部材19と突部26の形成されたユニットケース20と,排出口13の後方の前後左右配置センサ21〜24(反射型光センサ)とを具えたものであり、図示の例ではユニットケース20に内装や外装されて一体的に纏められて、箱体11の外底板の上に前後の支柱で取り付けられているが、ユニットケース20を箱体11の両側板に取り付けるようにしても良く、ユニット化しないまま各部材を箱体11の外底板の上や箱体11の側板などに個別装着するのでも良い。
無端ベルト16は、両端をローラで支持されて前後に延びており、平面視ではほぼ全体が内底板対15,15の間に位置し、側面視では上辺部分が内底板15より僅かに低いところに位置する状態で、内底板15に沿って傾斜しており、電動モータ18の駆動によって上側を前進させるようになっている。電動モータ18は、図示しない制御回路の動作制御に従って、PTP包装剤8を一枚だけ排出するときには間欠動作し、PTP包装剤8を複数枚続けて順次排出するときには連続動作するようになっている。
可動部材19は、無端ベルト16の外周側に装着されていて、無端ベルト16の循環動作に随伴して巡回移動することにより、内底板対15,15の間に来たときには内底板対15,15(収納空間底部材)に沿って後ろから前へ移動して、箱体11に整列収納されたPTP包装剤8のうち最下のものの後端に当接作用するものなので、PTP包装剤8を傷つけないよう且つ十分な可撓性を発揮するよう例えばエンジニアリングプラスチックから作られている。図示した可動部材19は、鋭角な逆鉤を持った引掛部材であるが(例えば特許文献3参照)、最下のPTP包装剤を前方へ横送りできれば他の形状でも良く、例えば、丸鉤状の引掛部材でも良く(例えば特許文献1参照)、硬質部材と軟質部材とを組み合わせた押出部材でも良い(例えば特許文献2参照)。
排出センサ17は、例えば反射式の光学センサからなり、この例ではユニットケース20の上面の最前端に設けられて排出口13の前方に位置し、検出方向を上に向けている。そして、上方にPTP包装剤8が有って反射光が検出されるか或いは上方にPTP包装剤8が無くて反射光が検出されないかに応じてオンオフ信号を出力するものである。このような排出センサ17が無端ベルト16を挟んで左右に一つずつ又は複数個ずつ設けられており、それらの検出結果について薬剤有りの論理和を図示しない論理演算回路等でとることで排出位置での検出結果が一つに纏められるようにもなっている。そして、この統合した検出結果に基づいて、図示しない上述の制御回路が、最下のPTP包装剤8が前方へ横送りされて排出口13から出てくると、その最下のPTP包装剤8の排出開始を検知し、そのPTP包装剤8が排出口13から抜け落ちて上方から前方へ去ると、排出完了を検知するようになっている。
前後左右配置センサ21〜24も、排出センサ17と同様、反射型光センサからなり、検出方向を上に向けていて、箱体11の収納空間内に縦積み整列収納されたPTP包装剤8のうち最下のものの下面に送受光して薬剤有無検出を行うものであるが、排出センサ17と異なり、排出口13より後方に配置されており、最下のPTP包装剤8だけを下面反射にて検出し二番目のものは検出しないようPTP包装剤8の厚みに対応させて検出距離範囲が狭くなっている。上述したように前後左右配置センサ21〜24のうち左の前後配置センサ21,23は左の内底板15の収納空間底部材切欠部分15aの下に位置しており右の前後配置センサ22,24は右の内底板15の収納空間底部材切欠部分15aの下に位置しているので、何れの反射型光センサ21〜24も内底板15に邪魔されることなく最下PTP包装剤8の下面に対して送受光を行えるものとなっている。
また、前後左右配置センサ21〜24のうち前の左右配置センサ21,22は、排出口13の直ぐ後ろで左右に分かれて設置されており、それらの検出結果について薬剤有りの論理和を図示しない論理演算回路等でとってそれらの検出結果を一つに纏めるようになっている。即ち、前の左右配置センサ21,22の検出結果が一つでも薬剤有りならば統合検出結果を薬剤有りにし、それらの検出結果が総て薬剤無しのときだけ統合検出結果を薬剤無しにするようになっている。そして、このような薬剤有りの論理和にて統合された検出結果は、図示しない上述の制御回路によって、PTPカセット10の前後方向における前の左右配置センサ21,22の設置位置での薬剤有無検出結果とされるものである。
さらに、前後左右配置センサ21〜24のうち後の左右配置センサ23,24は、前の左右配置センサ21,22よりも後ろのところで左右に分かれて設置されており、それらの検出結果についても薬剤有りの論理和を図示しない論理演算回路等でとってそれらの検出結果を一つに纏めるようになっている。そして、このような薬剤有りの論理和にて統合された検出結果は、図示しない上述の制御回路によって、PTPカセット10の前後方向における後の左右配置センサ23,24の設置位置での薬剤有無検出結果とされるものである。また、このような後の左右配置センサ23,24と上述した前の左右配置センサ21,22は、反射型光センサが排出口13より後方のところに前後に分かれて複数設けられたものとなっている。
突部25,26は、何れも、PTP包装剤8の引っ掛かることがないよう頂面が円滑面に仕上げられている。そのうち左の突部25は、ユニットケース20の上面のうち左の前後配置センサ21,23の中間に位置する部位に形成されており、突部25の頂面の高さは、左の前後配置センサ21,23の何れの上面よりも高くなっているが、内底板15の上面よりは低くなっている。また、右の突部26は、ユニットケース20の上面のうち右の前後配置センサ22,24の中間に位置する部位に形成されており、突部26の頂面の高さは、右の前後配置センサ22,24の何れの上面よりも高くなっているが、内底板15の上面よりは低くなっている。突部25,26も前後左右配置センサ21〜24も内底板15の下方から外れてその切欠部分15a,15aの下方に位置している。
この実施例1のPTPカセット10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2は、(a)がPTP包装剤8を収納して排出態勢を整えたカセット要部の縦断右側面図、(b)が最下PTP包装剤8を排出している時のカセット要部の縦断右側面図、(c)が最下PTP包装剤8を排出している時のカセット要部の縦断正面図、(d)がPTP包装剤8の斜視図である。
PTPカセット10を初めて使用するときや、PTP包装剤8の種類を変えるようなときには、処理対象のPTP包装剤8に適合させるべく可撓性留具14の高さ調整を行うが、可撓性留具14が最下薬剤向け可撓性留具と二番目薬剤向け可撓性留具とに複数化されているうえ個々に調整することまで可能になっているので、二枚落ちのおそれがなく高速でも安定して逐次排出が行われるよう、それぞれの高さ調整が行われる。具体的には、最下薬剤向け可撓性留具については、髭部が最下のPTP包装剤8の先端と干渉してその自然滑落を阻止するように取付位置が調整される。また、二番目薬剤向け可撓性留具については、髭部が下から二番目のPTP包装剤8の先端と干渉してその随伴排出を阻止するが最下のPTP包装剤8の排出は妨げないように取付位置が調整される。
可撓性留具14の調整が済んだら、空のPTPカセット10にPTP包装剤8を解放上面や解放背面から手作業で補充する。そのとき、各々のPTP包装剤8を横にしたうえで、多数のPTP包装剤8の表裏を同じ向きに揃え、なるべくポケット側(薬剤収納用突部形成側)を上にして、それらを内底板15の上面に積み上げることで、箱体11内にPTP包装剤8を収納する。それから、収納したPTP包装剤8の後端を指等で軽く押して、PTP包装剤8の列を整える。こうして、整列収納されたPTP包装剤8は、最下のものが前端を可撓性留具14の最下薬剤向け可撓性留具の髭部に当てて位置が決まり、下から二番目のものが前端を二番目薬剤向け可撓性留具の髭部に当てて位置が決まり、下から三番目以上のものが前端を箱体11の前板に当てて位置が決まり、それらの順次排出の準備が整う(図2(a)参照)。
その後、PTP包装剤8を一つずつ排出させるときには、図示しない制御回路に排出の指令や指示を与えて、PTPカセット10に排出動作を行わせる。具体的には、制御回路が、排出センサ17の反射光不検出を確認しつつ、電動モータ18を作動させる。そうすると、無端ベルト16が循環し、それに随伴して引掛部材19が巡回移動し、後方で上向きになった又はなっていた可動部材19が後方から前方へ進行する。そして、PTP包装剤8のところまで前進すると、その可動部材19が最下のPTP包装剤8の後端に当接して最下のPTP包装剤8を前進させる。このとき、最下薬剤向け可撓性留具の髭部が最下のPTP包装剤8の先端を押さえようとするが、自然滑落は阻止できても、可動部材19の推進力には抗えないので、最下のPTP包装剤8が前進する。
それから、その可動部材19が無端ベルト16によって更に前送りされると(図2(b)参照)、可動部材19の後押しによって最下PTP包装剤8が横送りされて排出口13から外に出る。このとき、下から二番目のPTP包装剤8が、最下のPTP包装剤8に摩擦で引きずられて一緒に排出口13から外へ出ようとするが、二番目薬剤向け可撓性留具の髭部によって傷つかない程度ではあるが強く止められるので、箱体11の中にとどまる。そして、最下PTP包装剤8が排出口13から前方へ排出されると、その排出中のPTP包装剤8からの反射光が排出センサ17によって検出され、これに応じて適宜なタイミングで電動モータ18の作動が停止されるので、無端ベルト16の循環動作も可動部材19の巡回移動も止まる。それと並行して、最下PTP包装剤8の抜けた内底板15上では、二番目だった次のPTP包装剤8が最下のものとなる。
以上の排出動作は、排出センサ17の検出結果だけに基づいて制御される場合のベーシックなものであるが、このPTPカセット10では、排出口13の前方の排出位置Cに排出センサ17が設けられているのに加えて、排出口13の直ぐ後ろの間近位置Bには前の左右配置センサ21,22が設けられ、それよりも後ろの内奥位置Cには後の左右配置センサ23,24が設けられていて、それぞれのセンサ位置A,B,Cで最下PTP包装剤8の有無が検出されるので(図2(b),(d)参照)、PTPカセット10の収納空間内が空になっていることが直接的に検知できるうえ、排出途中の薬剤の進行段階まで検知することができる。
後の左右配置センサ23,24によるセンサ位置Aや,前の左右配置センサ21,22によるセンサ位置Bにおける最下PTP包装剤8の下面検出も利用した制御の具体例を述べると、PTP包装剤8が収納されてPTPカセット10が排出待ちの状態が、センサ位置A,Bでの検出が薬剤有りになり排出位置Cでの検出が薬剤無しになることで、確認される。そして、排出動作が開始されると最下PTP包装剤8の前進に連れて、所定時間内にセンサ位置A,B,Cでの検出が薬剤有り,有り,有りになり、次に所定時間内にセンサ位置A,B,Cでの検出が薬剤無し,有り,有りになり、更に所定時間内にセンサ位置A,B,Cでの検出が薬剤無し,無し,有りになる。
それから二番目以上のPTP包装剤8が有ればその落下によってセンサ位置A,B,Cでの検出が薬剤有り,有り,有りになり、最下PTP包装剤8の放出によってセンサ位置A,B,Cでの検出が薬剤有り,有り,無しになり、PTPカセット10が排出待ちの状態に戻る。なお、二番目以上のPTP包装剤8が無ければ、PTPカセット10が空になるので、センサ位置A,B,Cでの検出が薬剤有り,有り,有りになることなく薬剤無し,無し,無しになる。こうして、PTPカセット10の適正な排出動作がきめ細かく確認されるので、それ以外の検出結果の場合は警報を発して異常を通知することができる。
また(図2(c)参照)、このPTPカセット10にあっては、センサ位置A,B,Cそれぞれに反射型光センサが左右分散設置されているうえ、それらの検出結果が薬剤有りの論理和演算にて一つに統合されるので、PTP包装剤8が捻れて左右の何れか一方たとえば右側が浮き上がって検出距離範囲の上限を超えてしまったとしても、PTP包装剤8の左右の他方たとえば左側は、それほど浮き上がらないため、検出距離範囲の上限を超えないところにとどまる。逆にPTP包装剤8の例えば左側が落ち込もうとした場合は、対応する左の突部25によって過剰な下降が阻止されるため、PTP包装剤8の左側は検出距離範囲に収まるので、最下一枚のみ検出用で検出距離範囲の狭いセンサ位置A,Bでも最下PTP包装剤8の有無が的確に検出される。
[その他]
上記実施例では、箱体11の前面板が鉛直になっていたが、箱体11の前面板は多少なら傾いていても良く、例えば内底板15と同じ角度だけ前方に傾けて内底板15と直交させても良い。
上記実施例では、電動モータ18がユニットケース20に外装されていたが、電動モータ18をユニットケース20に内装しても良い。
本発明のPTPカセットは、PTP包装した薬剤の他、それと等価な薬剤たとえばシート状包装やカード状包装の薬剤などにも、適用することができる。さらにはPTP結束体にも適用することができる。
また、本発明のPTPカセットは、単体で使用できる他、薬剤払出装置の一部や全部に組み込んでも良い(例えば特許文献1〜3参照)。
8…PTP包装剤(薬剤)、10…PTPカセット、
11…箱体(整列収納部)、12…ラベル、13…排出口、
14…可撓性留具、15…内底板(収納空間底部材)、
15a…収納空間底部材切欠部分、
16…無端ベルト(送り機構)、17…排出センサ、
18…電動モータ、19…可動部材、20…ユニットケース、
21,22,23,24…反射型光センサ、25,26…突部

Claims (2)

  1. PTP包装した薬剤またはそれと等価な薬剤を各々は横にしたうえで収納空間底部材の上面に載せて縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持する整列収納部と、前記薬剤のうち最下のものの後端に作用する可動部材を送り機構にて前記収納空間底部材に沿って前送りする順次排出機構とを備えていて、前記薬剤を下から順に横送りして前記整列収納部の排出口から前方へ排出するPTPカセットにおいて、前記薬剤のうち最下のものの下面に送受光して薬剤有無検出を行う反射型光センサが前記排出口より後方のところに左右に分かれて複数設けられ、それらの検出結果について薬剤有りの論理和をとってそれを前後方向における前記反射型光センサの設置位置での薬剤有無検出結果とするようになっていることを特徴とするPTPカセット。
  2. 前記反射型光センサが前記排出口より後方のところに前後に分かれて複数設けられ、それら前後配置センサの最後尾のものから前記排出口まで連ねた範囲の上方からは前記収納空間底部材が部分的に外れており、前記前後配置センサ何れの上面よりも高いが前記収納空間底部材の上面より低い突部が前記前後配置センサの中間部位に設けられていることを特徴とする請求項1記載のPTPカセット。
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