JP2011151256A - 半導体レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サブマウントを固着するための銀ペーストが原因となるレーザ発光点の汚染を防止し、また、リードフレーム表面に対する半導体レーザ素子の固着位置とその傾きを一定範囲に制御することができる半導体レーザ装置を提供すること。
【解決手段】半導体レーザ素子1と、前記半導体レーザ素子1が固着されるサブマウント2と、前記半導体レーザ素子1が固着された前記サブマウント2が銀ペースト5で固着搭載されるとともに、前記サブマウント2が固着された領域である素子搭載部の周囲に樹脂枠4が形成されたリードフレーム3とを備え、前記銀ペースト5の塗布範囲を規制する規制枠7が、前記素子搭載部の前記半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側の全てを覆うように前記リードフレーム3に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】半導体レーザ素子1と、前記半導体レーザ素子1が固着されるサブマウント2と、前記半導体レーザ素子1が固着された前記サブマウント2が銀ペースト5で固着搭載されるとともに、前記サブマウント2が固着された領域である素子搭載部の周囲に樹脂枠4が形成されたリードフレーム3とを備え、前記銀ペースト5の塗布範囲を規制する規制枠7が、前記素子搭載部の前記半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側の全てを覆うように前記リードフレーム3に形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、リードフレーム上に、サブマウントを介して半導体レーザ素子が搭載された半導体レーザ装置に関し、特に、その品質を安定化するための構成に関する。
近年普及が進む、ブルーレイ(BR)ディスク、DVD、CDなど光学記録媒体の記録・読み取り装置としてのピックアップや、光ファイバ通信の信号光源などとして、半導体レーザ素子がリードフレームに搭載された半導体レーザ装置が多用されている。
図11は、この従来のリードフレームを備えた半導体レーザ装置の構成を示す。図11(a)は、半導体レーザ素子が搭載された素子搭載面側の平面構成を示し、図11(b)は、半導体レーザ装置の半導体レーザ素子搭載部分、すなわち、図11(a)におけるP−P’矢視線部分の断面の構成を示す。
図11(a)、図11(b)に示すように、従来の半導体レーザ装置500は、リードフレーム53の一方の面上に、サブマウント52を介して半導体レーザ素子51が搭載されている。
また、リードフレーム53上には、サブマウント52が固着されている部分の周囲を囲むように樹脂枠54が形成されていて、樹脂枠54は、半導体レーザ素子51のレーザ発光点51a側が開放されている。
そして、半導体レーザ素子51が固着されたサブマウント52は、銀(Ag)ペースト55によってリードフレーム53に固着されている。
図11に示す構成を有する半導体レーザ装置500において、リードフレーム53の端子部56が変形することに起因する半導体レーザ素子51の位置変位を防止するため、リードフレーム53に、変形部としての貫通孔を設ける技術などが提案されている(特許文献1参照)。
上記図11に示した、従来のリードフレームタイプの半導体レーザ装置500では、半導体レーザ素子51が搭載されたサブマウント52のリードフレーム53への固着に銀ペースト55が用いられる。
このため、銀ペースト55が、サブマウント52から半導体レーザ素子51のレーザ発光点51a側にはみ出した場合に、はみ出した銀ペースト55や、銀ペースト55から放出されるアウトガスによって、半導体レーザ素子51のレーザ発光点51aが汚染されて、半導体レーザ素子51の発光効率が落ちるという課題があった。
また、リードフレーム53上に銀ペースト55を塗布し、この銀ペースト55上にサブマウント52を載置して押圧することで、サブマウント52をリードフレーム53上に固着するため、銀ペースト55の塗布量のばらつきや銀ペースト55上へのサブマウント52の載置条件のばらつきなどによって、サブマウント52とリードフレーム53との間に位置する銀ペースト55の厚みを一定の値に安定させることが困難であった。このため、半導体レーザ素子51の、リードフレーム53平面からの高さや、リードフレーム53平面に対する傾きがばらつくという課題があった。
本発明は、上記従来の半導体レーザ装置における課題を解決し、サブマウントを固着するための銀ペーストが原因となるレーザ発光点の汚染を防止し、また、リードフレーム表面に対する半導体レーザ素子の固着位置とその傾きを一定範囲に制御することができる半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子が固着されるサブマウントと、前記半導体レーザ素子が固着された前記サブマウントが銀ペーストで固着搭載されるとともに、前記サブマウントが固着された領域である素子搭載部の周囲に樹脂枠が形成されたリードフレームとを備え、前記銀ペーストの塗布範囲を規制する規制枠が、前記素子搭載部の前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側の全てを覆うように前記リードフレームに形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体レーザ装置は、リードフレームに形成された規制枠によって、銀ペーストが、レーザ発光点側のサブマウントからはみ出すことが規制される。このため、半導体レーザ素子のレーザ発光点が、はみ出した銀ペーストによって汚染されて発光効率が低下することを防止することができる。また、リードフレームに規制枠が設けられることで、銀ペーストの厚みを制御することができ、リードフレーム表面に対する半導体レーザ素子の位置や傾きを一定範囲に制御することができる。
本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子が固着されるサブマウントと、前記半導体レーザ素子が固着された前記サブマウントが銀ペーストで固着搭載されるとともに、前記サブマウントが固着された領域である素子搭載部の周囲に樹脂枠が形成されたリードフレームとを備え、前記銀ペーストの塗布範囲を規制する規制枠が、前記素子搭載部の前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側の全てを覆うように前記リードフレームに形成されていることを特徴とする。
上記本発明の半導体レーザ装置は、サブマウントがリードフレーム上に固着搭載された領域である素子搭載部の、レーザ発光点側の全てを覆うように規制枠が形成されている。このため、サブマウントをリードフレーム固着する銀ペーストが、少なくともサブマウントの大きさ部分においてレーザ発光点側にはみ出すことがなく、はみ出した銀ペーストや銀ペーストから発生するアウトガスによって、半導体レーザ素子のレーザ発光点が汚染されることを効果的に防止することができる。また、サブマウントとリードフレームとの間に介在する銀ペーストの塗布厚さを、規制枠によって制御することができるため、リードフレームの面に対する半導体レーザ素子の位置や傾きを、容易に一定の範囲に制御することができる。
前記半導体レーザ装置の構成において、前記規制枠が、前記リードフレーム上に配置された位置規制ブロックであることが好ましい。このようにすることで、銀ペーストの塗布範囲を規制する規制枠を、容易に所定の位置に形成することができる。
また、前記素子搭載部の、前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側とは異なる側の前記リードフレーム上に、前記銀ペーストの塗布範囲を規制する後方規制ブロックがさらに配置されていることが好ましい。このようにすることで、レーザ発光点側とは反対の側でも、サブマウントから銀ペーストがはみ出すことを防止することができると共に、位置規制ブロックと後方規制ブロックとの高さを揃えた場合には、リードフレーム表面に対する半導体レーザ素子の位置と傾きを正確に規制することができる。
この場合に、前記後方規制ブロックが、前記素子搭載部の一部を覆うように配置されていることが好ましい。このようにすることで、銀ペーストの供給量が過剰となった場合には、余剰の銀ペーストがサブマウントの後方側に排出されるため、リードフレームとサブマウントとの間の銀ペーストによって、リードフレーム表面に対して半導体レーザ素子が傾斜した状態で固着されることを防止することができる。
さらに、前記位置規制ブロックが、前記樹脂枠と一体に形成されていることが好ましく、また、前記後方規制ブロックが、前記樹脂枠と一体に形成されていることが好ましい。このようにすることで、規制枠である位置規制ブロックおよび後方規制ブロックを、樹脂枠形成時に同時に形成することが可能となり、半導体レーザ装置の製造工程を簡素化することができる。
また、上記本発明の半導体レーザ装置の構成において、前記規制枠が、前記リードフレームに形成された凹部であることが好ましい。このようにすることで、銀ペーストの塗布範囲を全周に渡って規制する規制枠を、容易に形成することができる。
さらに、前記凹部が、前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側とは異なる側では、前記素子搭載部よりも後方に延長されていることが好ましい。このようにすることで、銀ペーストが過剰に供給された場合でも、余剰の銀ペーストをサブマウントの後方側に逃がすことができるため、余剰の銀ペーストにより、リードフレーム表面に対して半導体レーザ素子が傾斜した状態で固着されることを防止することができる。
以下、本発明の半導体レーザ装置について、図面を参照して説明する。
なお、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の半導体レーザ装置の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明にかかる半導体レーザ装置は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備えることができる。また、各図中の部材の寸法、特に、半導体レーザ装置の厚さ方向の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を必ずしも忠実に表したものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図1(a)が、本実施形態にかかる半導体レーザ装置の、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図1(b)は、半導体レーザ素子が搭載された部分、すなわち、図1(a)におけるA−A’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図1(a)が、本実施形態にかかる半導体レーザ装置の、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図1(b)は、半導体レーザ素子が搭載された部分、すなわち、図1(a)におけるA−A’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
なお、図面の煩雑化を避けるため、図1をはじめとする本発明の実施形態を示す図1から図10、および、従来の半導体レーザ装置の構成を示す図11の、それぞれの平面図、すなわち、各図の(a)図においては、リードフレームの半導体レーザ素子搭載面の表面に見える構成のみを示し、リードフレーム背面側の構成は示していない。また、それぞれにおける断面構成図、すなわち、各図における(b)図では、断面部分に現れる構成のみを示し、各図の(a)図における矢視線の矢印方向後方に見える部材の図示は省略している。
図1(a)、図1(b)に示すように、本実施形態の半導体レーザ装置100は、青色レーザなどである半導体レーザ素子1が、AlN材からなるサブマウント2に、図示しないAuSn材で固着されている。サブマウント2は、銀ペースト5によって銅(Cu)などからなるリードフレーム3に固着されている。
リードフレーム3上には、サブマウント2が固着された領域である図示しない素子搭載部の周囲を囲むように、液晶ポリマー樹脂などからなる樹脂枠4が配置されている。樹脂枠4は、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側が開放されている。
リードフレーム3の素子搭載部とは反対側の、図1(a)、図1(b)における下側には、リードフレーム3の一部が伸延されて、また、樹脂枠5によって一体化されて、複数のリード部6が形成されている。
本実施形態の半導体レーザ装置100では、半導体レーザ素子1が固着されたサブマウント2が固着されるリードフレーム3上の素子搭載部に、規制枠としての位置規制ブロック7と後方規制ブロック8とが配置されている。
半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側に配置された液晶ポリマー樹脂製の位置規制ブロック7は、素子搭載部のレーザ発光点1a側の全てを覆うように、すなわち、位置規制ブロック7の図1(a)における左右方向における長さが、素子搭載部の大きさを決めることとなるサブマウント2の、図1(a)における左右方向における長さよりも大きく形成されている。
また、本実施形態の半導体レーザ装置100では、素子搭載部の、半導体素子1のレーザ発光点1aとは反対の側1bに配置された液晶ポリマー樹脂製の後方規制ブロック8も、その図1(a)における左右方向における長さが、サブマウント2の図1(a)における左右方向における長さよりも大きく形成されている。
また、図1(b)に示すように、位置規制ブロック7の高さ(厚さ)は、後方規制ブロック8の高さ(厚さ)と同じであり、例えば0.02mmとなっている。
本実施形態の半導体レーザ装置100では、上記のように素子搭載部の半導体レーザ素子1のレーザ光射出方向における前後両側に、位置規制ブロック7と後方規制ブロック8とが配置されている。このため、サブマウント2をリードフレーム3に固着する銀ペースト5が、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側でサブマウント2からはみ出すことを防止でき、銀ペースト5自体や銀ペースト5から発生するアウトガスによって、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1aが汚染されて発光効率が低下することを効果的に防止することができる。また、位置規制ブロック7と、後方規制ブロック8との高さを同一としているため、その前端部と後端部とが両ブロック上に配置されるサブマウント2および半導体レーザ素子1を、リードフレーム3表面から所定の高さに、かつ、傾き無く配置することができる。
次に、本実施形態の半導体レーザ装置の変形例について、図面を用いて説明する。なお、以下で図2〜図8を用いて説明する本実施形態の半導体レーザ装置の各変形例は、上記図1(a)、図1(b)で示した本実施形態の半導体レーザ装置100の基本的構成と比較して、リードフレーム3の素子搭載部に配置された、規制枠である位置規制ブロック7と後方規制ブロック8のみが異なっている。このため、各変形例において、同じ構成部材には同じ符号を付すとともに、その詳細の説明は省略する。
図2は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図2(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図2(b)が、図2(a)におけるB−B’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図2(a)、図2(b)に示す、本実施形態の第1の変形例にかかる半導体レーザ装置110は、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1aとは異なる側である1b側の素子搭載部に配置された後方規制ブロック8bの大きさが、図1(a)、図1(b)を用いて説明した本実施形態にかかる半導体レーザ装置100と異なる。具体的には、図1(a)、図1(b)を用いて説明した本実施形態にかかる半導体レーザ装置100の後方規制ブロック8は、素子搭載部の全てを覆うように、その図中左右方向の長さがサブマウント2の左右方向の長さよりも長く形成されていたが、第1の変形例の半導体レーザ装置110では、後方規制ブロック8bは、サブマウント2の中央部分のみを覆う大きさしかない。
このように、後方規制ブロック8bの大きさを、サブマウント2の一部のみを覆う大きさとすることで、銀ペースト5が過剰に供給された場合であっても、余剰の銀ペースト5をレーザビームの発光効率に影響しない、レーザ発光点1aとは反対の側1bに排出することができる。このため、レーザ光の発光効率を低減させることなく、余剰の銀ペースト5によって半導体レーザ素子1がリードフレーム3の表面に対して所定位置に固着されない場合や、固着された半導体レーザ素子1が傾いてしまうといった不具合を回避することができる。
図3は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図3(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図3(b)が、図3(a)におけるC−C’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図3(a)、図3(b)に示す、本実施形態の第2の変形例にかかる半導体レーザ装置120も、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1aとは異なる側である1b側の素子搭載部に配置された後方規制ブロック8cが、図1(a)、図1(b)を用いて説明した本実施形態にかかる半導体レーザ装置100、および、図2(a)、図2(b)を用いて説明した本実施形態の第1の変形例である半導体レーザ装置110と異なる。具体的には、図3(a)、図3(b)に示す本実施形態の第2の変形例にかかる半導体レーザ装置120では、後方規制ブロック8cが2つに分割されていて、素子搭載部の図3(a)における左右方向に配置され中央部分には配置されていない。
このように、後方規制ブロック8cをサブマウント2の一部のみを覆う大きさとしつつ、図3(a)中の左右方向に分けて配置することで、余剰の銀ペーストをレーザ発光点1a側とは反対側1bに排出すると共に、サブマウント2を一つの位置規制ブロック7と二つの後方規制ブロック8cの上に安定して搭載することができる。このため、リードフレーム3の表面に対してサブマウント2と、サブマウント2に固着された半導体レーザ素子1とが傾くことを、より効果的に回避することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図4(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図4(b)が、図4(a)におけるD−D’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図4(a)、図4(b)に示す、本実施形態の第3の変形例にかかる半導体レーザ装置130では、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側に配置された位置規制ブロック7bが、その両端部分でレーザ発光点1a側とは反対の側1bへの突出部分が形成されて、全体として「コ」の字状となっている。
このように、位置規制ブロック7bの両端部を、レーザ発光点1aとは反対の側1bに向けて突出させることで、銀ペースト5が、位置規制ブロック7bを回り込んでレーザ発光点1a側にはみ出してくることを確実に防止することができる。このため、銀ペースト5自体、および、銀ペースト5から発生するアウトガスによって、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1aが汚染されて発光効率が低下することを、より確実に防止することができる。
図5は、本発明の第1の実施形態の第4の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図5(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図5(b)が、図5(a)におけるE−E’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図5(a)、図5(b)に示す、本実施形態の第4の変形例にかかる半導体レーザ装置140では、上記第3の変形例の半導体レーザ装置140に用いられた、両端部分でレーザ発光点1a側とは反対の側1bへの突出部分が形成された「コ」の字状の位置規制ブロック7bと、上記第1の変形例の半導体レーザ装置110に用いられた、サブマウント2の中央部分のみを覆う後方規制ブロック8bとが採用されている。
このようにすることで、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側への銀ペースト5のはみ出しを確実に防止すると共に、余剰の銀ペースト5をレーザ発光点1aとは反対側1bに排出させることができる。この結果、レーザ発光効率の低下を防止し、かつ、余剰の銀ペースト5による半導体レーザ素子1の不所望な位置ずれや傾きを回避した、半導体レーザ装置140を得ることができる。
図6は、本発明の第1の実施形態の第5の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図6(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図6(b)が、図6(a)におけるF−F’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図6(a)、図6(b)に示す、本実施形態の第5の変形例にかかる半導体レーザ装置150では、上記第3の変形例の半導体レーザ装置130に用いられた、両端部分でレーザ発光点1a側とは反対の側1bへの突出部分が形成された「コ」の字状の位置規制ブロック7bと、上記第2の変形例の半導体レーザ装置120に用いられた、サブマウント2の左右方向に分離して配置された後方規制ブロック8cとが採用されている。
このようにすることで、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側への銀ペースト5のはみ出しを確実に防止すると共に、余剰の銀ペースト5をレーザ発光点1aとは反対側1bに排出させ、さらに、サブマウント2の傾きをより確実に防止することができる。この結果、レーザ発光効率の低下を防止し、かつ、余剰の銀ペースト5による半導体レーザ素子1の不所望な位置ずれや傾きをより確実に回避した、半導体レーザ装置150を得ることができる。
図7は、本発明の第1の実施形態の第6の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図7(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図7(b)が、図7(a)におけるG−G’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図7(a)、図7(b)に示す、本実施形態の第6の変形例にかかる半導体レーザ装置160では、位置規制ブロック7cと、後方規制ブロック8dとが、ともに樹脂枠4と一体に形成されている。
このようにすることで、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側への銀ペースト5のはみ出しを確実に防止すると共に、位置規制ブロック7cと後方規制ブロック8dとを、それぞれの位置決めなどを行う手間を省いて、樹脂枠4と同時にリードフレーム3上に形成することができる。このため、銀ペースト5による発光効率の低減を抑え、リードフレーム3表面に対する配置高さが正確であり、かつ、傾きの無い半導体レーザ素子1を備えた半導体レーザ装置160を、より、簡易に製造することができる。
図8は、本発明の第1の実施形態の第7の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図8(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図8(b)が、図8(a)におけるH−H’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図8(a)、図8(b)に示す、本実施形態の第7の変形例にかかる半導体レーザ装置170では、位置規制ブロック7cと後方規制ブロック8dとが、ともに樹脂枠4と一体に形成されているが、後方規制ブロック8eが連続して形成されておらず、サブマウント2の中央部分が開放されている点が、図7(a)、図7(b)に示す、本実施形態の第6の変形例にかかる半導体レーザ装置160と異なっている。
このようにすることで、位置規制ブロック7cと後方規制ブロック8dとを樹脂枠4と同時にリードフレーム3上に形成することができる上、余剰の銀ペースト5をレーザ発光点1aとは反対k側1bに排出することができるため、レーザ発光効率の低減を抑えた、リードフレーム3表面に対する配置高さや傾きが、より正確に制御された半導体レーザ素子1を備えた半導体レーザ装置170を簡易に製造することができる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる半導体レーザ装置の基本形態100と、その各種変形例にかかる半導体レーザ装置110〜170の説明においては、いずれも後方規制ブロック8(8b、8c、8d,8e)を備えたものを例示した。しかし、本実施形態の半導体レーザ装置100〜170においては、後方規制ブロック8は必ずしも必須のものではなく、位置規制ブロック7(7a、7b、7c)のみの構成としてもかまわない。後方規制ブロック8を設けなくても、位置規制ブロック7を有効に活用して銀ペースト5上に正確に位置あわせをした状態で、サブマウントを配置することができるからである。
一方、後方規制ブロック8を用いる場合には、位置規制ブロック7と後方規制ブロック8との高さを適宜調節することで、サブマウント2に固着された半導体レーザ素子1の高さや向きを、より正確かつ簡易に所望のものとすることができる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図9(a)が、本実施形態にかかる半導体レーザ装置の、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図9(b)は、半導体レーザ素子が搭載された部分、すなわち、図9(a)におけるI−I’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図9は、本発明の第2の実施形態にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図9(a)が、本実施形態にかかる半導体レーザ装置の、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図9(b)は、半導体レーザ素子が搭載された部分、すなわち、図9(a)におけるI−I’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
本実施形態の半導体レーザ装置は、上記図1から図8を用いて説明した、本発明の第1の実施形態にかかる各半導体レーザ装置と比較して、銀ペーストの塗布範囲を規制する規制枠が、リードフレームに形成された凹部である点のみが異なっている。このため、本実施形態にかかる半導体レーザ装置の説明において、同じ構成部材には同じ符号を付すとともに、その詳細の説明は省略する。
図9(a)、図9(b)に示す、本実施形態にかかる半導体レーザ装置200では、リードフレーム3の素子搭載部に、深さ0.02mmの凹部9が形成されている。この凹部9は、リードフレームをハーフエッチングや金型によるコイニング加工をすることでリードフレーム3の所定位置に形成することができる。
本実施形態の半導体レーザ装置100では、上記のように素子搭載部の半導体レーザ素 そして、この凹部9は図9(a)中左右方向に長い略長方形となっていて、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側、および、反対側1bにおいて、素子搭載部の全てを覆うように、すなわち、凹部9の図9(a)における左右方向における長さが、素子搭載部の大きさを決めることとなるサブマウント2の、図9(a)における左右方向における長さよりも大きく形成されている。
本実施形態の半導体レーザ装置200では、上記のようにリードフレーム3の素子搭載部に所定深さの凹部9が形成されることで、この凹部9の側壁が銀ペースト5の塗布範囲を規制することとなり、銀ペースト5が半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側でサブマウント2からはみ出すことを防止できる。このため、銀ペースト5自体や銀ペースト5から発生したアウトガスによって、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1aが汚染されて、レーザビームの発光効率が低下することを確実に防止することができる。
また、リードフレーム3に凹部9を形成しているため、その前端部と後端部とが凹部9を跨いで固着されるサブマウント2がリードフレーム3表面に密着した状態で固着でき、結果として半導体レーザ素子1をリードフレーム3表面に対して所定の高さに、かつ、傾き無く配置することができる。
さらに、凹部9内に銀ペースト5を供給すればよいことから、供給時の銀ペースト5の粘度や塗布領域の厳密な管理が必要でなくなるため、半導体レーザ装置の製造をより簡易かつ安価に行うことができる。
図10は、本発明の第2の実施形態の変形例にかかる半導体レーザ装置の概略構成を示す図である。図10(a)が、半導体レーザ素子が搭載された側のリードフレームを見た平面図であり、図10(b)が、図10(a)におけるJ−J’矢視線部分の断面の構成を示す図である。
図10(a)、図10(b)に示す、本実施形態の変形例にかかる半導体レーザ装置210では、リードフレーム3の素子搭載部に形成された凹部9bが、半導体レーザ素子1のレーザ発光点1a側とは反対の側1bで、レーザビーム射出方向とは反対の方向である後方に向かって延長された延長部分9cを有している。図10(a)に示すように、この延長部分9cは、サブマウント2の中央部分に対応する位置で、サブマウント2の搭載位置である素子搭載部よりもより後方に延長している。
このようにすることで、過剰に銀ペースト5が供給された場合でも、銀ペースト5を凹部9bの延長部分9cに逃がすことができ、余剰の銀ペースト5によって、半導体レーザ素子1がリードフレーム3の表面に対して不所望な位置や傾きを有して配置されてしまうことを、効果的に防止することができる。特に、凹部9bの延長部9cを、素子配置部よりも後方に延長させることで、凹部9b内部に収まりきれないほどの過剰な銀ペーストが供給された場合であっても、余剰の銀ペースト5をレーザビーム特性に影響しないリードフレーム3の後方へ逃がすことができる。
このため、ビーム効率を低下させることなく、リードフレーム3の表面に対して正確な位置に固着された半導体レーザ素子1を備えた、信頼性の高い半導体レーザ装置210を得ることができる。
なお、図10に示す、本実施形態の変形例にかかる半導体レーザ装置210では、凹部9bの延長部9cがサブマウント2の搭載位置の中央部分に形成された例を示したが、本実施形態の半導体レーザ装置はこれに限られものではなく、延長部を凹部の後方側の左右両端に設けてもよい。
また、凹部9の深さが一定である場合について説明したが、本実施形態の半導体レーザ装置はこれに限られものではなく、余剰の銀ペースト凹部内に収容しつつサブマウントとリードフレームとの固着ができるように、凹部底面の深さを適宜異ならせることもできる。
以上本発明の実施形態として、サブマウントをリードフレームに固着するための銀ペーストの塗布範囲を規制する規制枠が、リードフレーム上に配置された位置規制ブロックやリードフレームに形成された凹部である場合について説明してきた。しかし、本発明の規制枠は、銀ペーストの塗布範囲を規制できればこれらブロックや凹部に限られるものではなく、例えばリードフレーム自体に突起を設けるなどの他の手段を用いることができる。
本発明にかかる半導体レーザ装置は、リードフレーム搭載型の半導体レーザ装置として各種の用途に利用可能である。
1 半導体レーザ素子
2 サブマウント
3 リードフレーム
4 樹脂枠
5 銀ペースト
7 位置規制ブロック(規制枠)
8 後方規制ブロック
100 半導体レーザ装置
2 サブマウント
3 リードフレーム
4 樹脂枠
5 銀ペースト
7 位置規制ブロック(規制枠)
8 後方規制ブロック
100 半導体レーザ装置
Claims (8)
- 半導体レーザ素子と、
前記半導体レーザ素子が固着されるサブマウントと、
前記半導体レーザ素子が固着された前記サブマウントが銀ペーストで固着搭載されるとともに、前記サブマウントが固着された領域である素子搭載部の周囲に樹脂枠が形成されたリードフレームとを備え、
前記銀ペーストの塗布範囲を規制する規制枠が、前記素子搭載部の前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側の全てを覆うように前記リードフレームに形成されていることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 前記規制枠が、前記リードフレーム上に配置された位置規制ブロックである請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記素子搭載部の、前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側とは異なる側の前記リードフレーム上に、前記銀ペーストの塗布範囲を規制する後方規制ブロックがさらに配置されている請求項2に記載の半導体レーザ装置。
- 前記後方規制ブロックが、前記素子搭載部の一部を覆うように配置されている請求項3に記載の半導体レーザ装置。
- 前記位置規制ブロックが、前記樹脂枠と一体に形成されている請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記後方規制ブロックが、前記樹脂枠と一体に形成されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記規制枠が、前記リードフレームに形成された凹部である請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記凹部が、前記半導体レーザ素子のレーザ発光点側とは異なる側では、前記素子搭載部よりも後方に延長されている請求項7に記載の半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010012226A JP2011151256A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 半導体レーザ装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019121311A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-22 | シャープ株式会社 | 基板、表示装置及び基板の製造方法 |
CN115000799A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-09-02 | 临沂广发科技电子有限公司 | 一种半导体激光的安装座 |
-
2010
- 2010-01-22 JP JP2010012226A patent/JP2011151256A/ja not_active Withdrawn
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