JP2011148219A - インクジェットプリンタ及びランプユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線硬化型のインクを迅速且つ効率的に硬化しつつ、印刷品質を維持できすることができるインクジェットプリンタ及びランプユニットを提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタ1では、紫外線硬化ランプ5,6及び紫外線ランプ9〜11により紫外線硬化インクに紫外線を照射し、紫外線硬化インクを硬化させている。このような構成により、インクジェットヘッドHからメディア上に吐出された紫外線硬化インクは、まず紫外線硬化ランプ5,6よって一次硬化される。そして、一次硬化された紫外線硬化インクは、紫外線ランプ9〜11により二次硬化される。そのため、強度の紫外線照射に起因するすじ等の画像不良を防止できると共に、印刷速度の向上を図れる。更に、印刷データに基づいて紫外線ランプ9〜11の点灯本数が制御されるため、効率的な紫外線の照射ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタ及びランプユニットに関する。
従来から、紫外線硬化型のインクを用いたインクジェットプリンタが知られている。例えば特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、紫外線硬化インクを吐出するインクヘッドと、インクヘッドからメディアに吐出された紫外線硬化インクに対して紫外線を照射する紫外線ランプとを備えている。このような構成により、このインクジェットプリンタでは、インクヘッドから吐出された紫外線硬化インクを紫外線ランプによって硬化して印刷を行っている。
特開2008−229949号公報
ところで、紫外線硬化インクを用いたインクジェットプリンタにおいては、印刷速度の向上が求められている。これを実現させるためには、紫外線硬化インクを迅速に硬化する必要がある。特に、ロール型印刷用紙に印刷する場合には、完全に紫外線硬化インクが硬化する前に巻き取られると、紫外線硬化インクとロール型印刷用紙の裏面とが接着するおそれがある。そのため、印刷速度の向上のためには、紫外線硬化インクの迅速な硬化が重要な要件となっている。しかし、インクジェットプリンタが大型になると、印刷対象となるメディアの大型化に伴いインクジェットヘッドから吐出されるインクの量も多くなるため、従来のインクジェットプリンタに搭載された紫外線ランプでは対応が困難である。
この点に関して、紫外線ランプの照度を強くして紫外線硬化インクを迅速に硬化させることが考えられる。しかしながら、強度の紫外線をメディア上の紫外線硬化インクに照射すると、吐出された紫外線硬化インクがメディア上において均一に広がる前に硬化するため、印刷面にすじ等が現れて印刷画質が低下するといった問題が生じる。
一方、紫外線ランプを増設し、紫外線の照射量を増量する方法も考えられる。しかしながら、インクジェットプリンタにおいて印刷されるメディアは様々であるため、紫外線硬化インクの硬化に必ずしも多量の紫外線の照射が必要であるとは限らない。そのため、インクジェットプリンタにおいて行われる全ての印刷に対して多量の紫外線を照射することは効率的ではない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、紫外線硬化型のインクを迅速且つ効率的に硬化しつつ、印刷品質を維持することができるインクジェットプリンタ及びランプユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るインクジェットプリンタは、走査方向に移動するキャリッジに搭載され、メディアに紫外線硬化インクを吐出するインクジェットヘッドと、キャリッジに設けられ、メディア上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1紫外線照射手段とを有する印刷ユニットを備えたインクジェットプリンタであって、印刷ユニットにおいてメディアの下流側に設けられ、第1紫外線照射手段によって紫外線が照射された紫外線硬化インクに紫外線を照射する複数の第2紫外線照射手段を備え、複数の第2紫外線照射手段のそれぞれは、独立して点灯可能であることを特徴とする。
このインクジェットプリンタでは、キャリッジに設けられた第1紫外線照射手段及び印刷ユニットにおけるメディアの下流側設けられた第2紫外線照射手段により紫外線硬化インクに紫外線を照射し、紫外線硬化インクを硬化させている。このような構成により、インクジェットヘッドからメディア上に吐出された紫外線硬化インクは、まずキャリッジに設けられた第1紫外線照射手段によって一次硬化される。そして、一次硬化された紫外線硬化インクは、印刷ユニットにおいてメディアの下流側に設けられた第2紫外線照射手段により二次硬化される。これにより、強度の紫外線を照射する場合とは異なり、メディア上において紫外線硬化インクが均一に広がってから硬化させることができ、すじ等の画像不良を防止できる。また、十分な紫外線を照射することができるので、印刷速度の向上を図れる。さらに、第2紫外線照射手段をそれぞれ独立して点灯させることができるので、必要な紫外線の照射量に応じて適宜第2紫外線照射手段を選択して点灯させることができる。そのため、硬化すべき紫外線硬化インクの量に応じた効率的な紫外線の照射ができる。以上のように、インクジェットプリンタでは、紫外線硬化型のインクを迅速且つ効率的に硬化しつつ、印刷品質を維持することができる。
また、複数の第2紫外線照射手段の点灯及び消灯を制御する制御部を更に備え、制御部は、メディアに印刷を行うための印刷データに基づいて、点灯させる第2紫外線照射手段の数を制御することが好ましい。これにより、制御部において例えば紫外線硬化インクの吐出量が所定量よりも少ないと判断した場合には、複数ある第2紫外線照射手段の一部のみが点灯される。したがって、印刷データに応じた効率的な紫外線の照射が可能となる。
また、第2紫外線照射手段のそれぞれは、インクジェットヘッドの走査方向に沿って略平行に延在しており、第2紫外線照射手段の長さは、インクジェットヘッドの走査方向における紫外線硬化インクの吐出領域以上であることが好ましい。この構成によれば、第2紫外線照射手段によって、インクジェットヘッドから吐出される紫外線硬化インクの吐出領域の全体に亘って紫外線を確実に照射することができる。
また、第2紫外線照射手段の波長域は、第1紫外線照射手段の波長域と異なっていることが好ましい。このように、紫外線硬化インクに照射する紫外線の波長域を、第一硬化と第二硬化とにおいて変えることにより、印刷品質の良好な印刷を行うことができる。
また、本発明は、上記のようにインクジェットプリンタの発明として記述できる他に、以下のようにランプユニットの発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
すなわち、本発明に係るランプユニットは、走査方向に移動するキャリッジに搭載され、メディアに紫外線硬化インクを吐出するインクジェットヘッドと、キャリッジに設けられ、メディア上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1紫外線照射手段とを有する印刷ユニットを備えたインクジェットプリンタに搭載されるランプユニットであって、印刷ユニットにおいてメディアの下流側に設けられ、メディア側に開口する開口部を有する筺体と、筺体内に設けられ、第1紫外線照射手段によって紫外線が照射された紫外線硬化インクに紫外線を照射する複数の第2紫外線照射手段とを有し、複数の第2紫外線照射手段のそれぞれは、独立して点灯可能であることを特徴とする。
また、メディアに印刷を行うための印刷データに基づいて、点灯する第2紫外線照射手段の数を変更することが好ましい。
また、第2紫外線照射手段のそれぞれは、インクジェットヘッドの走査方向に沿って略平行に延在しており、第2紫外線照射手段の長さは、インクジェットヘッドの走査方向における紫外線硬化インクの吐出領域以上であることが好ましい。
また、第2紫外線照射手段の波長域は、第1紫外線照射手段の波長域と異なっていることが好ましい。
本発明によれば、紫外線硬化型のインクを迅速且つ効率的に硬化しつつ、印刷品質を維持することができる。
インクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 ランプユニットを下方から見た図である。 ランプユニットの構成を示す図である。 インクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。 インクジェットプリンタにおける紫外線の照射量を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るインクジェットプリンタ及びランプユニットの実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一の符号を付する。なお、以下の説明において、「前」「後」等の語は、インクジェットプリンタの前後方向に対応したものである。
図1は、インクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。同図に示すように、インクジェットプリンタ1は、例えばフラットベッド型インクジェットプリンタであり、印刷対象のメディアが載置されるステージ部2と、走査方向に移動するキャリッジ3に設けられ、紫外線硬化型のインク液滴(以下、紫外線硬化インク)を吐出するインクジェットヘッドHと、キャリッジ3が搭載された印刷ユニット4と、紫外線を照射するランプユニット7とを備えている。ステージ部2は、横幅が1600mm、縦幅が3100mmとなっている。インクジェットヘッドHの両側(キャリッジ3)には、インクジェットヘッドHから吐出された紫外線硬化インクに対して紫外線を照射する例えばLEDの紫外線硬化ランプ(第1紫外線照射手段)5,6がそれぞれ設けられている。この紫外線硬化ランプ5,6の波長域は、300nm〜400nmとなっている。なお、このインクジェットプリンタ1では、印刷を行う際に、走査方向に直交する副走査方向において印刷ユニット4がステージ部2の前から後に移動する。つまり、メディアにおいては、ステージ部2の後側が上流側、ステージ部2の前側が下流側となる。
続いて、ランプユニット7について、図2及び図3を参照しながら詳細に説明する。図2は、ランプユニットを下方から見た図であり、図3は、ランプユニットの構成を示す図である。図2及び図3に示すように、ランプユニット7は、筺体8と、紫外線ランプ(第2紫外線照射手段)9〜11とを含んで構成されている。筺体8は、箱状を成しており、開口部8aが形成されている。この筺体8は、印刷ユニット4におけるメディアの下流側において、開口部8aを下にして配設されている。具体的には、筺体8は、印刷ユニット4の中央前部において、印刷ユニット4の側面4aよりも突出して設けられている(図1参照)。この筺体8の横幅(インクジェットヘッドHの走査方向の幅)は、約1800mmであり、インクジェットヘッドHの走査方向における紫外線硬化インクの吐出領域以上、つまりステージ部2の横幅(1600mm)以上となっている。また、ランプユニット7の縦幅(走査方向に直交する方向の幅)は、約200mmである。このようなランプユニット7の構成に対応して、インクジェットプリンタ1では、印刷領域が横幅1600mm、縦幅2700mmとなっている。
筺体8内には、複数(ここでは3本)の紫外線ランプ9〜11が並設されている。この紫外線ランプ9〜11のそれぞれは、インクジェットヘッドHの走査方向に沿って略平行に延在している。紫外線ランプ9〜11は、筺体8の開口部8aからステージ部2側に向けて紫外線を照射する。紫外線ランプ9〜11は、紫外線を照射する紫外線低圧水銀ランプであり、波長域が350nm〜400nm(365nmピーク)となっている。つまり、紫外線ランプ9〜11の波長域は、紫外線硬化ランプ5,6の波長域と異なっている。紫外線ランプ9〜11の長さは、1750mm程度である。
紫外線ランプ9〜11のそれぞれは、図3に示すように、各ランプソケット12〜14に取り付けられており、ランプソケット12〜14のそれぞれは、コネクタ15〜17に接続されている。コネクタ15〜17は、電源ボックス18(図1参照)に接続されている。電源ボックス18は、印刷ユニット4の上部に配置されており、紫外線ランプ9〜11に安定した電源を供給する複数の安定器(図示しない)を備えている。コネクタ15〜17は、安定器にそれぞれ接続されている。このような構成により、ランプユニット7では、紫外線ランプ9〜11のそれぞれを独立して点灯させることができる。
上記紫外線ランプ9〜11の点灯及び消灯は、制御部20によって制御されている。この制御部20は、インクジェットプリンタ1における印刷等の制御も行っており、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)及びRAM(Random AccessMemory)等によって構成されている。制御部20は、インクジェットプリンタ1に接続された例えばパソコンから送信された印刷データを受信すると、紫外線ランプ9〜11を点灯させる。このとき、制御部20は、メディアに印刷を行うための印刷データに基づいて、紫外線硬化インクを硬化させるために最適な紫外線ランプ9〜11の点灯本数を設定する。具体的には、制御部20は、受信した印刷データにおけるインクの吐出に係るコマンドに基づいて、紫外線ランプ9〜11の点灯本数を設定する。より詳細には、制御部20は、例えば印刷データにおいて、印刷に必要な紫外線硬化インクの吐出量が所定量よりも少ないと判断した場合には、ランプユニット7において紫外線ランプ9〜11の一部のみを点灯させ、印刷に必要な紫外線硬化インクの吐出量が所定量よりも多いと判断した場合には、ランプユニット7において紫外線ランプ9〜11の全てを点灯させる。また、制御部20は、印刷が終了すると、紫外線ランプ9〜11を消灯する。
図4は、インクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まずインクジェットプリンタ1において印刷データが受信されたか否かが制御部20によって判断される(ステップS01)。印刷データが受信されたと判断された場合には、制御部20において、印刷データに基づいて紫外線ランプ9〜11(2次硬化ランプ)の点灯本数が設定され、この設定に基づいて紫外線ランプ9〜11の何れか又は全部が点灯される(ステップS02)。一方、印刷データが受信されていないと判断された場合には、ステップS01の処理を繰り返す。
次に、インクジェットプリンタ1において、印刷データに基づき印刷が実行される(ステップS03)。具体的には、インクジェットプリンタ1では、インクジェットヘッドHを走査方向に移動させながら紫外線硬化インクをメディアに吐出しつつ、紫外線硬化ランプ5,6により吐出された紫外線硬化インクを第一硬化させ、更に、印刷ユニット4を副走査方向に移動させながら紫外線ランプ9〜11で第一硬化された紫外線硬化インクを第二硬化させることで、メディアに画像を印刷する。そして、印刷が終了し、紫外線硬化インクの硬化に必要なエリアを通過した場合、印刷ユニット4の移動が停止される(ステップS04)。最後に、ランプユニット7の紫外線ランプ9〜11が制御部20によって消灯される(ステップS05)。
以上説明したように、インクジェットプリンタ1では、インクジェットヘッドHから吐出された紫外線硬化インクを、キャリッジ3に設けられた紫外線硬化ランプ5,6と、ランプユニット7に設けられた紫外線ランプ9〜11とによって硬化している。このような構成により、インクジェットヘッドHからメディア上に吐出された紫外線硬化インクは、まずキャリッジ3に設けられた紫外線硬化ランプ5,6によって一次硬化される。そして、一次硬化された紫外線硬化インクは、印刷ユニット4においてメディアの下流側に設けられたランプユニット7の紫外線ランプ9〜11により二次硬化される。
ここで、図5は、インクジェットプリンタにおける紫外線の照射量を示す図である。同図において、「A」で示す領域は、従来の紫外線硬化ランプによって照射される紫外線の照射量を示しており、「B」で示す領域は、本実施形態のランプユニット7及び紫外線硬化ランプ5,6によって照射される紫外線の照射量を示している。領域「A」及び領域「B」は、同じ印刷データに対して同様の印刷速度で印刷を行う場合に必要な紫外線の照射量を示しており、紫外線の照射量は同等となっている。
図5に示すように、従来のインクジェットプリンタ(領域「A」)では、インクジェットヘッドの両側に設けられた紫外線硬化ランプのみによって紫外線を照射するため、紫外線硬化インクを迅速に硬化させるために照度の高い紫外線を短時間で照射している。この場合には、インクジェットヘッドから吐出された紫外線硬化インクがメディア上で均一に広がる前に硬化されるため、印刷面にすじ等が生じることがある。
これに対して、本実施形態のインクジェットプリンタ1(領域「B」)では、一次硬化を行う紫外線硬化ランプ5,6及び二次硬化を行う紫外線ランプ9〜11により紫外線を照射するため、領域「A」と同じ照射量の紫外線を低い照度で照射できる。これにより、メディア上に吐出された紫外線硬化インクが均一に広がってから硬化させることができる。そのため、印刷面におけるすじの発生等を防止できる。
ところで、インクジェットプリンタ1において印刷されるメディアは様々であり、その大きさも異なっている。そのため、インクジェットヘッドHからメディアに吐出される紫外線硬化インクの吐出量も、メディアのサイズ等によって異なる。したがって、例えばメディアのサイズが小さく、紫外線硬化インクの吐出量が少ない場合においても常に紫外線ランプ9〜11を点灯させることは効率的ではない。これに対して、インクジェットプリンタ1では、メディアに印刷を行うための印刷データに基づいて、制御部20が紫外線ランプ9〜11の点灯本数を制御している。そのため、制御部20が印刷データにおいて例えば紫外線硬化インクの吐出量が少ないと判断した場合には、紫外線ランプ9〜11の一部だけを点灯させる。したがって、印刷データに応じた効率的な紫外線の照射が可能となる。
以上のように、インクジェットプリンタ1では、紫外線硬化型のインクを迅速且つ効率的に硬化しつつ、印刷品質を維持することができる。
また、紫外線ランプ9〜11のそれぞれは、インクジェットヘッドHの走査方向に沿って略平行に延在しており、紫外線ランプ9〜11の長さは、インクジェットヘッドHの走査方向におけるインクの吐出領域以上となっている。この構成によれば、ランプユニット7の紫外線ランプ9〜11によって、インクジェットヘッドHから吐出される紫外線硬化インクの吐出領域の全体に亘って紫外線を確実に照射することができる。
また、紫外線ランプ9〜11の波長域は、紫外線硬化ランプ5,6の波長域と異なっている。このように、紫外線硬化インクに照射する紫外線の波長域を、第一硬化と第二硬化とにおいて変えることにより、印刷品質の良好な印刷を行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、制御部20において、印刷データに基づいて紫外線ランプ9〜11の点灯本数を設定して紫外線ランプ9〜11を点灯させているが、紫外線ランプ9〜11の点灯制御は、印刷を行う印刷者等によって行なわれてもよい。
また、上記実施形態では、ランプユニット7において紫外線ランプ9〜11を3本設けているが、紫外線ランプの本数はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、フラッドベッド型のインクジェットプリンタ1にランプユニット7を搭載しているが、ランプユニット7が搭載されるインクジェットプリンタはフラッドベッド型に限定されない。
また、上記実施形態では、制御部20によって紫外線ランプ9〜11の点灯及び消灯を制御しているが、制御部20は、紫外線ランプ9〜11における紫外線の照度の調整を行ってもよい。
また、上記実施形態では、制御部20において、印刷データに基づいて紫外線ランプ9〜11の点灯本数を設定して紫外線ランプ9〜11を点灯させているが、制御部20は、印刷データに基づいて紫外線ランプ9〜11の点灯位置を制御してもよい。具体的には、制御部20は、受信した印刷データにおけるインクの種類に係るコマンドに基づいて、紫外線ランプ9〜11の点灯位置を設定する。より詳細には、制御部20は、例えば印刷データにおいて、紫外線硬化インクの粘度が高い、つまりメディアに吐出された際に広がる速度が遅い場合には、ランプユニット7において印刷ユニット4から最も離れた位置に配置された例えば紫外線ランプ9を点灯させ、紫外線硬化インクの粘度が低い、つまりメディアに吐出された際に広がる速度が速い場合には、ランプユニット7において印刷ユニット4から最も近い位置に配置された例えば紫外線ランプ11を点灯させる。このように、紫外線硬化インクの粘度、つまりメディア上での紫外線硬化インクの広がりに応じて、点灯させる紫外線ランプ9〜11を変更させることにより、第一硬化から第二硬化までの時間を紫外線硬化インクによってそれぞれ変化させることができる。
すなわち、粘度の高い紫外線硬化インクの場合には、紫外線硬化ランプ5,6と印刷ユニット4から最も離れた位置に配置された紫外線ランプ9とを使用し、第一硬化から第二硬化までの間の時間を長めにすることで、メディア上において紫外線硬化インクが完全に広がってから硬化させることができる。その結果、印刷品質の向上を図ることができる。また、粘度の低い紫外線硬化インクの場合には、紫外線硬化ランプ5,6と印刷ユニット4に最も近い位置に配置され紫外線ランプ11とを使用し、第一硬化から第二硬化までの時間を短めにすることで、メディア上の紫外線硬化インクを瞬時に硬化させることができる。その結果、印刷速度の向上を図ることができる。なお、上述の制御は、紫外線硬化インクの硬化速度の違いにも対応することができる。
また、上記実施形態では、インクジェットヘッドHの走査方向に延在し、この走査方向における紫外線硬化インクの吐出領域以上の長さ(約1750mm)を有する3本の紫外線ランプ9〜11を用いているが、紫外線ランプの種類及び配置はこれに限定されない。例えば、紫外線ランプは、インクジェットヘッドHの走査方向における紫外線インクの吐出領域の1/2の長さ有するものであってもよい。このような紫外線ランプは、例えばランプユニット7内において、印刷ユニット4の中央部分を中心にして副操作方向にそれぞれ3本ずつ並設、つまりランプユニット7内に計6本配置される。このような構成において、制御装置20は、印刷データにおける印刷領域に基づいて、例えば印刷ユニット4の中央を挟んで片側に配置された3本の紫外線ランプのみを点灯させる。これにより、印刷領域に応じて効率的に紫外線を照射することができる。なお、上記の紫外線ランプは、もちろん紫外線インクの吐出領域の1/2の長さだけでなく、1/3や1/4の長さであってもよい。要は、ランプユニット7内において、走査方向における紫外線インクの吐出領域の全体に亘って紫外線を照射できる構成であればよい。
1…インクジェットプリンタ、3…キャリッジ、4…印刷ユニット、5,6…紫外線硬化ランプ(第1紫外線照射手段)、7…ランプユニット、8…筺体、8a…開口部、9〜11…紫外線ランプ(第2紫外線照射手段)、20…制御部、H…インクジェットヘッド。

Claims (8)

  1. 走査方向に移動するキャリッジに搭載され、メディアに紫外線硬化インクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記キャリッジに設けられ、前記メディア上に吐出された前記紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1紫外線照射手段とを有する印刷ユニットを備えたインクジェットプリンタであって、
    前記印刷ユニットにおいて前記メディアの下流側に設けられ、前記第1紫外線照射手段によって紫外線が照射された前記紫外線硬化インクに紫外線を照射する複数の第2紫外線照射手段を備え、
    前記複数の第2紫外線照射手段のそれぞれは、独立して点灯可能であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記複数の第2紫外線照射手段の点灯及び消灯を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記メディアに印刷を行うための印刷データに基づいて、点灯させる前記第2紫外線照射手段の数を制御することを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2紫外線照射手段のそれぞれは、前記インクジェットヘッドの走査方向に沿って略平行に延在しており、
    前記第2紫外線照射手段の長さは、前記インクジェットヘッドの前記走査方向における前記紫外線硬化インクの吐出領域以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第2紫外線照射手段の波長域は、前記第1紫外線照射手段の波長域と異なっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のインクジェットプリンタ。
  5. 走査方向に移動するキャリッジに搭載され、メディアに紫外線硬化インクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記キャリッジに設けられ、前記メディア上に吐出された前記紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1紫外線照射手段とを有する印刷ユニットを備えたインクジェットプリンタに搭載されるランプユニットであって、
    前記印刷ユニットにおいて前記メディアの下流側に設けられ、前記メディア側に開口する開口部を有する筺体と、
    前記筺体内に設けられ、前記第1紫外線照射手段によって紫外線が照射された前記紫外線硬化インクに紫外線を照射する複数の第2紫外線照射手段とを有し、
    前記複数の第2紫外線照射手段のそれぞれは、独立して点灯可能であることを特徴とするランプユニット。
  6. 前記メディアに印刷を行うための印刷データに基づいて、点灯する前記第2紫外線照射手段の数を変更することを特徴とする請求項5記載のランプユニット。
  7. 前記第2紫外線照射手段のそれぞれは、前記インクジェットヘッドの走査方向に沿って略平行に延在しており、
    前記第2紫外線照射手段の長さは、前記インクジェットヘッドの前記走査方向における前記紫外線硬化インクの吐出領域以上であることを特徴とする請求項5又は6記載のランプユニット。
  8. 前記第2紫外線照射手段の波長域は、前記第1紫外線照射手段の波長域と異なっていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項記載のランプユニット。
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