JP2011142169A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011142169A
JP2011142169A JP2010001240A JP2010001240A JP2011142169A JP 2011142169 A JP2011142169 A JP 2011142169A JP 2010001240 A JP2010001240 A JP 2010001240A JP 2010001240 A JP2010001240 A JP 2010001240A JP 2011142169 A JP2011142169 A JP 2011142169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
barrier metal
wiring
metal film
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010001240A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Takigawa
幸雄 瀧川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2010001240A priority Critical patent/JP2011142169A/ja
Publication of JP2011142169A publication Critical patent/JP2011142169A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】 半導体装置の銅配線の信頼性をTDDB寿命とEM寿命との双方に関して向上させる。
【解決手段】 半導体装置の配線層30は、配線溝が形成された絶縁膜32、35と、配線溝の内面に形成されたバリアメタル層41と、バリアメタル層41を介して配線溝内に形成された銅配線膜43とを有する。バリアメタル層41は、配線溝の内壁面側から順に形成された第1乃至第3のバリアメタル膜41−1、2、3を有する。第2のバリアメタル膜41−2は、第3のバリアメタル膜41−3側の表面部分において、クラスタイオン照射によって形成された、その他の部分より高い密度の緻密層41−2aを有する。第3のバリアメタル膜41−3は、例えばルテニウム等、銅配線膜43との密着性に優れた材料を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体集積回路(IC)及び大規模集積回路(LSI)等の半導体装置の高集積化に伴い、半導体装置の配線層において、配線の狭幅化及び狭ピッチ化が進められている。そのような微細配線には、一般的に、低抵抗の銅(Cu)を用いた所謂ダマシン構造が採用されている。また、寄生容量による信号遅延を抑制するために、層間絶縁膜として、比誘電率(k値)の低い所謂Low−k材料が適用されるに至っている。
Low−k材料においては、一般的に、空孔を有する多孔質(ポーラス)膜とすることでk値を低減させている。しかしながら、空孔があるが故に、配線材料であるCu等の金属がLow−k材料内に拡散しやすいという問題がある。特に、Cuはシリコン−酸素(Si−O)結合を含む絶縁膜に対して拡散しやすいという傾向を有する。層間絶縁膜内に拡散したCuは、場合により狭ピッチ化に伴う電界強度の増大とも相俟って、TDDB(Time Dependent Dielectric Breakdown)等の絶縁膜破壊を引き起こし得る。
層間絶縁膜内へのCuの拡散を防ぐため、Cu成膜前に配線溝及びビアホールの内面にバリアメタル層が成膜される。バリアメタルとしては、一般的に、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、又は窒化タンタル(TaN)等が用いられている。これらの金属や合金は銅よりも抵抗値が高いという特徴を有する。例えば、Cuの比抵抗値が1.7×10−6Ω・cmであるのに対して、Ta及びTiのそれは、それぞれ、15×10−6Ω・cm及び80×10−6Ω・cmである。拡散防止に十分な厚さのバリアメタル層を得ようとすると、配線の微細化が進むにつれ、配線全体に占めるバリアメタル層の割合が高くなり、Cu膜及びバリアメタル層を含む配線全体で見た抵抗値が上昇してしまう。ITRS2006(国際半導体技術ロードマップ2006年版)によれば、hp32nm世代(配線ピッチ64nm)のCu配線の比抵抗値は4.83×10−6Ω・cmとされているが、この値をTaやTi等のバリアメタルを用いて達成することは容易でない。
また、Cu膜とバリアメタル層との界面における密着性の向上が、TDDB寿命やエレクトロマイグレーション(EM)寿命などの配線信頼性の向上にとって重要であることがわかってきた。例えば、バリアメタル層としてTa/TaN/Taの積層膜を用いて、Cu膜とバリアメタル層との密着性を高めることが提案されている。Cuとの密着性がTaより良好なバリアメタルとして、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)及びオスミウム(Os)等の貴金属が知られている。これらの貴金属はTaより低い比抵抗値を有するという利点も有し、例えば、Ruは6×10−6Ω・cm程度の比抵抗値を有する。ただし、Ru単膜のバリアメタル層を用いると、デバイス動作中に、ポーラス膜などの層間絶縁膜中に吸湿された水分との酸化反応などによってRu膜が腐食し、Cuとの密着性の低下やCuバリア性能の低下、ひいては、TDDB寿命やEM寿命の低下をもたらし得る。そのため、Cu配線のバリアメタル層として、Ta/TaN積層膜とCu膜との界面にRu膜を設けた、Ta/TaN/Ruの積層膜を用いることが提案されている。
特開2004−31866号公報 特表2008−538796号公報
例えばTa/TaNといったバリア性を有する下地の金属膜上に他の金属膜を成膜するとき、その成膜手法としては、物理気相成長(PVD)法、化学気相成長(CVD)法、又は原子層成長(ALD)法などの種々の手法が考えられる。しかしながら、成膜する金属の種類やその成膜方法によっては、Cuや水分に対する下地金属膜のバリア性が損なわれる等により、配線層の信頼性を低下させることが起こり得る。例えばRu膜をPVD法によって成膜するとき、打ち込まれたRuが下地膜を突き抜けて層間絶縁膜内まで到達することがあり得る。この突き抜けは、層間絶縁膜内のRuによるTDDB寿命の低下をもたらし得る。また、形成された下地膜の欠陥を介して、Cuの拡散による更なるTDDB寿命の低下や、Ru膜の腐食及びCu膜との密着性の低下によるEM寿命の低下をもたらし得る。
よって、Cu配線のバリアメタル層であって、例えばCu膜との密着性に優れた金属を有する上層膜の成膜時に、その成膜方法に依らず、Cuや絶縁膜中の水分に対するバリア性の低下を抑制あるいは排除し得る下層膜を有するバリアメタル層が望まれる。
一観点によれば、半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置が提供される。当該半導体装置は、配線溝が形成された絶縁膜と、配線溝の内面に形成されたバリアメタル層と、バリアメタル層を介して配線溝内に形成された銅配線とを有する。バリアメタル層は、配線溝の内壁面側から順に第1のバリアメタル膜、第2のバリアメタル膜及び第3のバリアメタル膜を有する。第2のバリアメタル膜は、第3のバリアメタル膜側の表面部分においてその他の部分より高い密度を有し、第3のバリアメタル膜は、第2のバリアメタル膜と比較して、銅との密着性が高い材料を有する。
他の一観点によれば、半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置の製造方法が提供される。当該方法は、絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜内に配線溝を形成する工程と、配線溝の内面にバリアメタル層を形成する工程と、バリアメタル層を介して配線溝を銅で充填する工程とを有する。バリアメタル層を形成する工程は、配線溝の内面に沿って第1のバリアメタル膜及び第2のバリアメタル膜を順に成膜する工程と、第2のバリアメタル膜上に、銅との密着性が第1及び第2のバリアメタル膜より高い第3のバリアメタル膜を成膜する工程とを有する。バリアメタル層を形成する工程は更に、第2のバリアメタル膜の成膜後且つ第3のバリアメタル膜の成膜前に、第2のバリアメタル膜にクラスタイオンビームを照射する工程を有する。
積層バリアメタル層において、下層膜のバリア性と上層膜のCu膜に対する密着性とを両立させ、半導体装置のCu配線の信頼性をTDDB寿命とEM寿命との双方に関して向上させ得る。
一実施形態に係る半導体装置を例示する断面図である。 図1の第1の配線層の配線部を拡大して示す断面図である。 図1の第2の配線層の配線部を拡大して示す断面図である。 図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。 図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。 図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。 図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。 図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。 TDDB試験結果の一例を示すグラフである。 EM試験に用いた配線パターンを示す図である。 EM試験結果の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。なお、図面において、種々の構成要素は必ずしも同一の尺度で描かれていない。また、図面全体を通して、同一あるいは対応する構成要素には類似の参照符号を付する。
先ず、図1を参照して、一実施形態に係る半導体装置10の概略構成を説明する。
半導体装置10は、半導体基板20の表面に形成された素子分離絶縁膜21、及び素子分離絶縁膜21に囲まれた活性領域内に形成された半導体素子22を有している。例えば、半導体基板20はシリコン(Si)ウェハ又はシリコン・オン・インシュレータ(SOI)ウェハであり、素子分離絶縁膜21はシャロートレンチアイソレーション(STI)である。半導体素子22は、図示した例において、ソース領域22S、ドレイン領域22D及びゲート電極22Gを有するMOSFETであり、周知のゲート絶縁膜、ゲート側壁スペーサ、ソース及びドレインのエクステンション(LDD)領域を含んでいる。
半導体装置10はまた、素子分離絶縁膜21及びMOSFET22を覆う層間絶縁膜23、及び層間絶縁膜23を貫通する導電性プラグ24S及び24Dを有している。層間絶縁膜23は、例えば、CVDにより成膜された厚さ1.5μmのリンガラス(PSG)とし得る。導電性プラグ24S及び24Dは、それぞれ、MOSFET22のソース領域22S及びドレイン領域22Dに接続されている。導電性プラグ24S及び24Dは、例えば、層間絶縁膜23を貫通するコンタクトホールを形成し、該コンタクトホール内にタングステン(W)を充填することによって形成される。この充填のため、一般的に、基板20全面を覆うタングステン膜を形成した後に化学機械研磨(CMP)を行って不要なタングステン膜を除去する。
半導体装置10は更に、層間絶縁膜23の上に、第1の配線層30、第2の配線層50、最上層の配線層70、及び外部接続・保護構造90を有する。
第1の配線層30は、エッチングストッパ膜31、層間絶縁膜32、及び必要に応じてのキャップ膜35を有している。エッチングストッパ膜31は、例えば、30nmの厚さを有する比誘電率3.6のシリコンオキシカーバイド(SiOC)膜、又はSiC膜などとし得る。層間絶縁膜32は、低誘電率絶縁材料を有するLow−k膜としてもよく、例えば、100nmの厚さを有する比誘電率2.6以下のポーラスSiOC膜とし得る。また、キャップ膜35は、例えば、厚さ60nmの二酸化シリコン(SiO)膜とし得る。図示した断面において、第1の配線層30には、それぞれ導電性プラグ24S及び24Dに接続された2つの配線40が形成されている。配線40及びその近傍の構成については図2を参照して後述する。
第2の配線層50は、拡散防止膜を兼ねるエッチングストッパ膜51、層間絶縁膜52、ミドルストッパ膜53、層間絶縁膜54、及び必要に応じてのキャップ膜55を有している。エッチングストッパ膜51及びミドルストッパ膜53は、例えば、エッチングストッパ膜31と同様に、30nmの厚さを有する比誘電率3.6のSiOC膜、又はSiC膜とし得る。層間絶縁膜52及び54は、例えば、層間絶縁膜32と同様に、100nmの厚さを有する比誘電率2.6以下のポーラスSiOCのLow−k膜とし得る。キャップ膜55は、例えば、キャップ膜35と同様に、60nmの厚さを有するSiO膜とし得る。図示した断面において、第2の配線層50には、下層の配線40に接続された1つの配線構造60が形成されている。配線構造60及びその近傍の構成については図3を参照して後述する。
最上層の配線層70は、拡散防止膜を兼ねるエッチングストッパ膜71及び層間絶縁膜72を有しており、図示した断面において、1つの配線80を有している。配線80は、バリアメタル層81及びCu膜83を有している。なお、最上層の配線層70は、配線のレイアウトを除いて、第1の配線層30又は第2の配線層50と同様に構成されていてもよい。また、この配線層70と第2の配線層50との間に1以上の更なる配線層が存在していてもよく、その場合、図示したエッチングストッパ膜71は第3の配線層のエッチングストッパ膜として形成されていてもよい。
外部接続・保護構造90は、最上層の配線層70上、換言すれば半導体装置10の頂部に形成されている。外部接続・保護構造90は、当業者に知られた如何なる構造を有していてもよく、図示した例においては、配線層70上に形成されたエッチングストッパ膜91、層間絶縁膜92、導電性プラグ93、外部接続パッド94、及び保護膜95を有している。エッチングストッパ膜91は例えばSiOC、SiC又はSiNを有し、層間絶縁膜92は例えばCVD系SiOCを有する。導電性プラグ93は、層間絶縁膜92及びエッチングストッパ膜91を貫通して最上層の配線80に接続されるように形成され、例えばW又はCuを有する。外部接続パッド94は、導電性プラグ93に接続されるように層間絶縁膜92上に形成されており、例えばアルミニウム(Al)を有する。保護膜95は、外部接続パッド94の表面を露出させる開口を有し、例えばSiNを有する。
次に、図2に示す拡大図を参照して、シングルダマシン構造を有する第1の配線層30の配線40及びその近傍の構成について更に詳細に説明する。ここでは、導電性プラグ24Sに接続された配線40を含む部分を用いて説明するが、導電性プラグ24Dに接続された配線40を含む部分も同様の構成を有する。
配線40は、必要に応じてのキャップ膜35、Low−k膜32及びエッチングストッパ膜31を貫通する配線溝の内面に沿って形成されたバリアメタル層41と、バリアメタル層41を介して該配線溝を充填した金属配線膜43とを有している。金属配線膜43は、好ましくは低い比抵抗値を有する金属として広く使用されているCuを有するが、その他の金属を有することも可能である。
バリアメタル層41は、配線溝内の内壁面側から順に第1のバリアメタル膜41−1、第2のバリアメタル膜41−2及び第3のバリアメタル膜41−3を有している。バリアメタル膜41−1、2、3の厚さは例えば、それぞれ、3nm−8nm、3nm−10nm、0.5nm−2nmとし得る。
第1及び第2のバリアメタル膜41−1及び41−2は、Cu等の金属配線膜43及び/又は第3のバリアメタル膜41−3を構成する金属の原子がLow−k膜32内に拡散することを防止するバリア性を有する。バリアメタル膜41−1及び41−2はまた、Low−k膜32内の水分などが第3のバリアメタル膜41−3に到達することを防止するバリア性を有する。好ましくは、バリアメタル膜41−1はバリア性に優れた金属窒化物を有し、第2のバリアメタル膜は金属を有する。より好ましくは、後のCMP等の製造工程を容易化し得るように、バリアメタル膜41−1は、バリアメタル膜41−2が有する金属の窒化物を有する。例えば、バリアメタル膜41−1はTaN、バリアメタル膜41−2はTaを有するとし得る。また、Taの他に、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、ジルコニウム(Zr)、又は錫(Sn)等も用い得る。
第3のバリアメタル膜41−3は、好ましくは、第1及び第2のバリアメタル膜41−1及び41−2と比較して、金属配線膜43との密着性に優れた金属を有する。より好ましくは、バリアメタル膜41−3は、優れた密着性に加え、配線40全体の抵抗値の過度の増大を抑制するよう、一般的なバリアメタルであるTi、Ta又はこれらの窒化物より低い比抵抗値を有する金属を含む。このような金属としては、好ましくは結晶性の、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)及びオスミウム(Os)等の貴金属やコバルト(Co)を挙げることができる。
なおも図2を参照するに、第2のバリアメタル膜41−2は、第3のバリアメタル41−3と接する表面において、密度を高められた緻密層41−2aを含んでいる。この緻密層41−2aは、バリアメタル膜41−2の成膜後にクラスタイオン照射を行うことによって形成することができる。
クラスタイオン照射はガスクラスタイオンビームを用いる。そのため、予め、クラスタ化するガスを断熱膨張させることによりガス分子を冷却しクラスタ化する。このとき、好ましくは、圧力を1×10Torr−1×10Torrの範囲内から1×10−1Torr−1×10−3Torrの範囲内まで変化させる。クラスタ化されたガスの分子量はおよそ5000−20000の範囲内とし得る。その後、クラスタ化されたガスをイオン化させて加速し、例えばTa等の金属である第2のバリアメタル膜41−2の表面に衝突させる。クラスタ化するガスとしては、例えば、SiH、NH、N、Ar、O、NF、CF、B、PH、AsHs、GeH、CH、B及びSFからなる群から選択された1種(単ガス)、又は2種以上の混合ガスを用い得る。より具体的な例として、NHとSiH、NF又はSFとの混合ガスや、NとSiH、CF、CH又はSFとの混合ガスを挙げることができる。
このようなクラスタイオン照射により、第2のバリアメタル膜41−2において、その表面部分41−2aの密度を処理前の密度の1.2倍−2倍程度に高めることができる。なお、表面密度は、例えば、X線全反射法を用い、その測定結果をプロファイルフィッティングすること等により求め得る。得られる緻密層41−2aの厚さは典型的に1nm未満である。故に、バリアメタル膜41−2が、PVD法によって3nm−10nmの厚さに、あるいはCVD法又はALD法によって1nm−3nmの厚さに成膜される典型的な条件下では、バリアメタル膜41−2の表面部分のみが緻密化され、その他の部分の密度は、クラスタイオン照射処理前の密度から実質的に変化されない。
緻密層41−2aの存在により、第2のバリアメタル膜41−2のバリア性が向上され得る。また、緻密層41−2aにより、例えばRuを有する第3のバリアメタル膜41−3をPVD法により成膜する場合であっても、Ruがその下地膜である第1及び第2のバリアメタル膜41−1及び41−2を突き抜け、層間絶縁膜32内に到達することが阻止され得る。故に、例えばRuやIr等のCu膜との密着性に優れた金属を有する第3のバリアメタル膜41−3を種々の方法で成膜することが可能になる。また、その成膜方法に依らず、バリアメタル膜41−1及び41−2のバリア性を確保することができる。従って、半導体装置10の第1の配線層30におけるTDDB寿命やEM寿命などの信頼性が向上され得る。
続いて、図3に示す拡大図を参照して、デュアルダマシン構造を有する第2の配線層50の配線構造60及びその近傍の構成について更に詳細に説明する。
配線構造60は、必要に応じてのキャップ膜55及びLow−k膜54を貫通する配線溝と、それに連通した、ミドルストッパ膜53、Low−k膜52及びエッチングストッパ膜51を貫通するビアホールとの内部に形成されている。配線構造は、これら配線溝及びビアホールの内面に沿って形成されたバリアメタル層61と、バリアメタル層61を介して該配線溝及びビアホールを充填した金属配線膜63及び金属ビア65とを有している。
バリアメタル層61は、配線溝及びビアホールの内壁面側から順に第1のバリアメタル膜61−1、第2のバリアメタル膜61−2及び第3のバリアメタル膜61−3を有している。
第1及び第2のバリアメタル膜61−1及び61−2は、Cu等の金属配線膜63及び金属ビア65、及び/又は第3のバリアメタル膜61−3を構成する金属の原子がLow−k膜52及び54内に拡散することを防止するバリア性を有する。バリアメタル膜61−1及び61−2はまた、Low−k膜52及び54内の水分などがバリアメタル膜61−3に到達することを防止するバリア性を有する。バリアメタル膜61−3は、好ましくは、金属配線膜63及び金属ビア65との密着性に優れた金属を有する。より好ましくは、バリアメタル膜61−3は、この優れた密着性に加え、配線構造60全体の抵抗値の過度の増大を抑制するよう比較的低い比抵抗値を有する金属を含む。
金属配線膜63及び金属ビア65に好適な材料は、第1の配線層30の配線40の金属配線膜43に関して説明したものと同様とし得る。また、第1乃至第3のバリアメタル層61−1、2、3に好適な材料及び厚さは、それぞれ、第1の配線層30の第1乃至第3のバリアメタル層41−1、2、3に関して説明したものと同様とし得る。
なおも図3を参照するに、第2のバリアメタル膜61−2は、第3のバリアメタル膜61−3と接する表面において、図2の緻密層41−2aと同様にして形成され得る緻密層61−2aを含んでいる。緻密層61−2aは第1の配線層30の緻密層41−2aと同様の効果を有しており、半導体装置10の第2の配線層50におけるTDDB寿命やEM寿命などの信頼性が向上され得る。
第1及び第2の配線層30及び50に関して説明した緻密層の形成やバリアメタル層の材料選択は、例えば最上層の配線層70等、第2の配線層50より上層の配線層にも適用可能である。しかしながら、配線層70等の上層の配線層に対しては、第1及び第2の配線層30及び50等の下層の配線層に対してより、配線微細化要求が強くないことがある。故に、上層の配線層の信頼性等に十分な設計マージンが存在する場合などには、配線80(より具体的には、バリアメタル層81)の形成中の緻密層形成処理を省略し、且つ/或いはバリアメタル層81にバリアメタル層41及び61とは異なる材料を選択しもよい。
次に、図1に示した半導体装置10を例に採り、図4−8を参照して、一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
先ず、図4(a)に示すように、半導体基板20上に、素子分離絶縁膜21、半導体素子22、層間絶縁膜23、並びに導電性プラグ24S及び24Dを形成する。半導体装置10のこれらの構成要素は、例えば図1に関連して概略的に説明した方法など、当業者に知られた如何なる方法によって形成されてもよい。
次いで、図4(b)に示すように、層間絶縁膜23上に、エッチングストッパ膜31、層間絶縁膜32、及びキャップ膜35を形成する。エッチングストッパ膜31は、例えば、比誘電率が3.6のSiOCを有し、CVD法によって30nmの厚さに形成される。層間絶縁膜32は、例えば、2.6以下の比誘電率を有するポーラスSiOCのLow−k膜であり、CVD法によって100nmの厚さに形成される。キャップ膜35は、例えば、SiOを有し、60nmの厚さに形成される。なお、キャップ膜35は、後のCMPの際にLow−k膜32へのダメージを緩和する作用を有するが、ダメージ耐性に優れたLow−k膜とCMP用のスラリー及び/又は洗浄液とを適切に選択することにより省略することも可能である。
次いで、図4(c)に示すように、キャップ膜35上に、あるいは該キャップ膜が存在しない場合にはLow−k膜32上に、メタルハードマスク47を形成する。例えば、キャップ膜35上にスパッタ法によってTiを5nmの厚さに成膜し、その上に形成したレジストパターンをマスクとしてエッチングした後、レジストマスクをOアッシング又は洗浄により除去する。Tiのパターニング時のエッチングガスとしては、Cl又はBCl等を用い得る。メタルハードマスクとしては、Tiの他に、Ta又はRu等を用いてもよい。
続いて、図5(a)に示すように、メタルハードマスク47をマスクとして、キャップ膜35及びLow−k膜32をエッチングし、更にエッチングストッパ膜31をエッチングする。これにより、キャップ膜35、Low−k膜32及びエッチングストッパ膜31を貫通する配線溝37が形成される。このエッチングは、以下に限定されないがCF、CFとArとの混合ガス、又はCをエッチングガスとして用いたドライエッチングとし得る。メタルハードマスク47は、配線溝37の形成後にエッチングによって除去してもよいし、残存させて後のCMP(図5(d)参照)にて除去してもよい。
次いで、図5(b)に示すように、第1のバリアメタル膜41−1及び第2のバリアメタル膜41−2を成膜し、その後、第2のバリアメタル膜41−2の表面にガスクラスタイオンビームを照射する。この工程は、図2に関連して詳述したようにして行い得る。例えば、バリアメタル膜41−1及び41−2として、それぞれ5nmの厚さのTaN膜及び5nmの厚さのTa膜をPVD法によって成膜した後、NHとSiHとの混合ガスからなるクラスタイオンを加速照射する。それにより、第2のバリアメタル膜41−2の表面に、典型的にサブナノメートルの厚さを有する緻密層41−2aが形成される。
このクラスタイオン照射の後、必要に応じて、Hアニール、NHアニール、Hプラズマ処理、NHプラズマ処理等の表面還元処理を行ってもよい。このような表面還元処理は、後続の第3のバリアメタル膜41−3の成膜及び/又はCuシード層の成膜にとって好ましいものである。
次いで、図5(c)に示すように、緻密層41−2a上に第3のバリアメタル膜41−3を成膜する。例えば、バリアメタル膜41−3として、1nmの厚さのRu膜をPVD法によって成膜する。このようにPVD法を用いる場合であっても、緻密層41−2aの存在により、Ru等の金属原子が第1及び第2のバリアメタル膜41−1及び41−2を突き抜け、Low−k膜32内に到達することが阻止され得る。
なお、バリアメタル膜41−3は、CVD法又はALD法などのその他の方法を用いて成膜してもよい。ただし、使用するプリカーサ中の不純物が該膜内に残留し、半導体装置のEM寿命を低下させることがあるため、残留する不純物量を低減させる成膜条件や後処理を用いることが好ましい。
続いて、図5(d)に示すように、バリアメタル層41(緻密層41−2aを含む第1乃至第3のバリアメタル膜41−1、2、3の積層膜)を介して配線溝37内に金属配線膜43を形成する。金属配線膜43は例えばCu配線膜であり、当業者に知られた如何なる好適な手法を用いて形成してもよい。図示の例において、Cu配線膜43は、Cuシード層43a及びめっきCu膜43bを有している。先ず、全面に30nm程度の厚さのCuシード層を成膜し、その上に電気めっきによって、配線溝37を完全に充填する厚さにCu膜を成膜し、その後、CMPによってキャップ膜35が露出するまで研磨する。メタルハードマスク47が残存していれば、このCMPによってメタルハードマスク47も除去される。なお、このCMPは、キャップ膜35を完全に除去して、Low−k膜32を露出させてもよい。
以上により、下層の導電性プラグ24S及び24Dに接続された2つの配線40を有する第1の配線層30の形成が完了する。続いて、この例ではデュアルダマシン構造を有する第2の配線層50を形成する。なお、以降の図では繁雑となるのを避けるため、Cuシード層43a及びめっきCu膜43bとを合わせてCu配線膜43として示す。
先ず、図6(a)に示すように、第1の配線層30上に、拡散防止膜を兼ねるエッチングストッパ膜51、層間絶縁膜52、ミドルストッパ膜53、層間絶縁膜54、及びキャップ膜55を成膜する。エッチングストッパ膜51及びミドルストッパ膜53は、例えば、エッチングストッパ膜31と同様に、30nmの厚さを有する比誘電率3.6のSiOC膜とし得る。層間絶縁膜52及び54は、例えば、層間絶縁膜32と同様に、2.6以下の比誘電率を有するポーラスSiOCのLow−k膜とすることができ、CVD法によって100nmの厚さに形成され得る。キャップ膜55は、例えば、キャップ膜35と同様に、60nmの厚さを有するSiO膜とすることができ、また、場合により省略されてもよい。
次いで、図6(b)に示すように、キャップ膜55上に、あるいは該キャップ膜が存在しない場合にはLow−k膜54上に、例えばTiを有するメタルハードマスク67を形成する。メタルハードマスク67は、形成すべきビアホールのパターンに対応するパターンを有する。この工程は、図4(c)に示した工程と同様の手法で行い得る。
次いで、図6(c)に示すように、メタルハードマスク67をマスクとして、SiOキャップ膜55、Low−k膜54、ミドルストッパ膜53、及びLow−k膜52にビアホール57を形成する。この工程は、図5(a)に示した工程と同様のドライエッチングによって行い得る。ただし、ここでは、エッチングストッパ膜51はエッチングせず、ビアホール57の下に残存させている。
続いて、図7(a)に示すように、ビアホール57を樹脂58で充填する。樹脂58は、例えば、感光体を含まないレジストや反射防止膜(BARC)等とすることができ、スピンコータ等を用いた塗布によって、ビアホール57内に埋め込むことが可能である。
次いで、図7(b)に示すように、メタルハードマスク67の一部を除去して、形成すべき配線溝のパターンに対応するパターンを有するメタルハードマスク69を形成する。例えば、新たなレジストマスクを形成し、Cl又はBCl等を用いてTiマスク67の一部をエッチングし、レジストマスクをOアッシング又は洗浄により除去する。なお、一般的に、レジストマスクの除去時に、ビアホール57内の樹脂58の一部も除去される。
次いで、図7(c)に示すように、メタルハードマスク69をマスクとしたキャップ膜55及びLow−k膜54のエッチング、ビアホール57中の樹脂58の除去、及びビアホール57の下のエッチングストッパ膜51のエッチングを行う。樹脂58の除去は、好ましくはLow−k膜52及び54へのダメージを抑制するように行い、例えば、HとHeとの混合ガスを用いた250℃程度でのアッシングを用いる。また、エッチングストッパ膜51のエッチングには、例えば、CFとArとの混合ガスを用い得る。
以上の工程により、下層の配線40の表面まで延在するビアホール57’とそれに連通した配線溝59との形成が完了する。
続いて、図8(a)に示すように、バリアメタル層61を成膜する。この工程は、図5(b)−(c)に関連して詳細に説明したのと同様にして行うことができる。すなわち、この工程は、図3に示した第1乃至第3のバリアメタル膜61−1、2、3の成膜と、バリアメタル膜61−3の成膜に先立つ緻密層61−2aの形成とを含む。
次いで、図8(b)に示すように、バリアメタル層61を介して、ビアホール57’及び配線溝59内に金属ビア65及び金属配線膜63を形成することにより、第2の配線層50及びその配線60の形成を完了する。この工程は、図5(d)に関連して説明したのと同様にして行うことができ、金属配線膜63及び金属ビア65はCuシード層及びめっきCu膜とを有していてもよい。
Cuシード層の形成までの第2の配線層のメタライズ工程は、好ましくは、同一チャンバ又はロードロックを介した複数チャンバで行われ、常に高真空状態が保持された環境にて行われる。
その後、図8(c)に示すように、最上層の配線層70まで配線層を形成した後、外部接続・保護構造90を形成し、図1の構造を完成させる。配線層70といった上層の配線層は、第1の配線層30又は第2の配線層50と同様に形成されてもよいし、信頼性の設計マージン等に応じて、緻密層(41−2a、61−2a)の形成処理を用いずに形成されてもよい。また、外部接続・保護構造90は、当業者に知られた如何なる方法によって形成されてもよい。
図9は、ライン/スペース=70/70nmの櫛歯パターンの銅配線を有する半導体装置についての、TDDB加速試験(150℃、電圧30V)の結果の一例を示している。図9は、異なる条件(1)−(3)で製造した半導体装置の試験結果を示している。(1)は、上述の実施形態に従って、第1/2/3のバリアメタル膜としてPVD法によるTaN/Ta/Ru膜を有し、且つTa膜表面にNH及びSiHを含むクラスタイオン照射による緻密化処理を行ったものである。(2)は、参考例としての、バリアメタル層としてPVD法によるTaN/Ta膜のみを有し、且つTa膜表面に緻密化処理を行わなかったものである。(3)は、やはり参考例としての、バリアメタル層としてPVD法によるTaN/Ta/Ru膜を有するが、Ta膜表面に緻密化処理を行わなかったものである。図9に示されるように、Ru成膜前に緻密化処理を行ったもの(1)は、Ru膜及び緻密化処理のないもの(2)と同等のTDDB寿命を示した。一方、Ru成膜前に緻密化処理を行わなかったもの(3)は、(1)や(2)と比較して、数桁低いTDDB寿命を示した。
さらに、図10に示す配線パターンを用い、上記の条件(1)、(2)で製造した半導体装置のEM加速試験(300℃、0.2mA)を行った。1層目のCu配線及び2層目のCu配線を何れも幅70nm、厚さ100nm、長さ200μmに形成し、直径70nm、高さ100μmのビアで接続した。その試験結果の一例を図11に示す。Ru成膜前に緻密化処理を行ったもの(1)は、Ru膜及び緻密化処理のないもの(2)と比較して、EM寿命が向上されることが見て取れる。
図9及び図11の試験結果は、Ru膜の追加によるCu膜とバリアメタル層との界面における密着性の向上と、Ta膜表面の緻密化によるバリア性の向上とにより、配線層のTDDB寿命とEM寿命との双方を両立し得る半導体装置が得られることを示している。
以上、実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。例えば、図4−8を参照して説明したダマシンプロセス等において、当業者に知られた種々の変更を加えることが可能である。
以上の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体基板上に形成され、配線溝を有する絶縁膜と、前記配線溝の内面に形成されたバリアメタル層と、前記バリアメタル層を介して前記配線溝内に形成された銅配線とを有し、
前記バリアメタル層は、前記配線溝の内壁面側から順に第1のバリアメタル膜、第2のバリアメタル膜及び第3のバリアメタル膜を有し、
前記第2のバリアメタル膜は、前記第3のバリアメタル膜側の表面部分においてその他の部分より高い密度を有し、
前記第3のバリアメタル膜は、前記第2のバリアメタル膜と比較して、銅との密着性が高い材料を有する、
半導体装置。
(付記2)
前記第1のバリアメタル膜は窒化された金属膜であり、前記第2のバリアメタル膜は金属膜である、付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記第1のバリアメタル膜は、前記第2のバリアメタル膜が有する金属の窒化物を有する、付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第3のバリアメタル膜は、ルテニウム、イリジウム、オスミウム及びコバルトからなる群から選択された1つを有する、付記1乃至3の何れか一に記載の半導体装置。
(付記5)
前記第2のバリアメタル膜は、前記表面部分においてその他の部分より1.2倍から2倍高い密度を有する、付記1乃至4の何れか一に記載の半導体装置。
(付記6)
半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜内に配線溝を形成する工程と、
前記配線溝の内面にバリアメタル層を形成する工程と、
前記バリアメタル層を介して前記配線溝を銅で充填する工程とを有し、
前記バリアメタル層を形成する工程は、
前記配線溝の内面に沿って第1のバリアメタル膜及び第2のバリアメタル膜を順に成膜する工程と、
前記第2のバリアメタル膜にクラスタイオンビームを照射する工程と、
前記照射後、前記第2のバリアメタル膜上に、銅との密着性が前記第1及び第2のバリアメタル膜より高い第3のバリアメタル膜を成膜する工程と
を有する、
半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記クラスタイオンビームを照射する工程は、前記第2のバリアメタル膜の表面を1nm未満の厚さだけ緻密化する、付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記クラスタイオンビームは、SiH、NH、N、Ar、O、NF、CF、B、PH、AsHs、GeH、CH、B及びSFからなる群から選択された少なくとも1つのガスから形成される、付記6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記クラスタイオンビームを照射する工程の後に、前記第2のバリアメタル膜に表面還元処理を行う工程を更に有する付記6乃至8の何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記第3のバリアメタル膜を成膜する工程はPVD法により行われる、付記6乃至9の何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
10 半導体装置
20 半導体基板
22 半導体素子
23、32、52、54、72、92 層間絶縁膜
24S、24D、93 導電性プラグ
30、50、70 配線層
31、51、71、91 エッチングストッパ膜(絶縁膜)
35、55 キャップ膜(絶縁膜)
37、59 配線溝
40、60、80 配線
41、61、81 バリアメタル層
41−1、61−1 第1のバリアメタル膜
41−2、61−2 第2のバリアメタル膜
41−2a、61−2a 第2のバリアメタル膜の緻密層
41−3、61−3 第3のバリアメタル膜
43、63、83 金属配線膜
43a シード層
47、67、69 メタルハードマスク
53 ミドルストッパ膜(絶縁膜)
57、57’ ビアホール
58 樹脂
65 金属ビア
90 外部接続・保護構造

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成され、配線溝を有する絶縁膜と、前記配線溝の内面に形成されたバリアメタル層と、前記バリアメタル層を介して前記配線溝内に形成された銅配線とを有し、
    前記バリアメタル層は、前記配線溝の内壁面側から順に第1のバリアメタル膜、第2のバリアメタル膜及び第3のバリアメタル膜を有し、
    前記第2のバリアメタル膜は、前記第3のバリアメタル膜側の表面部分においてその他の部分より高い密度を有し、
    前記第3のバリアメタル膜は、前記第2のバリアメタル膜と比較して、銅との密着性が高い材料を有する、
    半導体装置。
  2. 前記第1のバリアメタル膜は、前記第2のバリアメタル膜が有する金属の窒化物を有する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第3のバリアメタル膜は、ルテニウム、イリジウム、オスミウム及びコバルトからなる群から選択された1つを有する、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝の内面にバリアメタル層を形成する工程と、
    前記バリアメタル層を介して前記配線溝を銅で充填する工程とを有し、
    前記バリアメタル層を形成する工程は、
    前記配線溝の内面に沿って第1のバリアメタル膜及び第2のバリアメタル膜を順に成膜する工程と、
    前記第2のバリアメタル膜にクラスタイオンビームを照射する工程と、
    前記照射後、前記第2のバリアメタル膜上に、銅との密着性が前記第1及び第2のバリアメタル膜より高い第3のバリアメタル膜を成膜する工程と
    を有する、
    半導体装置の製造方法。
  5. 前記クラスタイオンビームを照射する工程の後に、前記第2のバリアメタル膜に表面還元処理を行う工程を更に有する請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
JP2010001240A 2010-01-06 2010-01-06 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2011142169A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001240A JP2011142169A (ja) 2010-01-06 2010-01-06 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001240A JP2011142169A (ja) 2010-01-06 2010-01-06 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011142169A true JP2011142169A (ja) 2011-07-21

Family

ID=44457828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001240A Pending JP2011142169A (ja) 2010-01-06 2010-01-06 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011142169A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160124001A (ko) 2015-04-16 2016-10-26 르네사스 일렉트로닉스 가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2020017722A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 半導体素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160124001A (ko) 2015-04-16 2016-10-26 르네사스 일렉트로닉스 가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2020017722A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 半導体素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10014213B2 (en) Selective bottom-up metal feature filling for interconnects
US8232201B2 (en) Schemes for forming barrier layers for copper in interconnect structures
US20130341793A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7635646B2 (en) Method for fabricating semiconductor device
US20080185722A1 (en) Formation process of interconnect structures with air-gaps and sidewall spacers
US7888262B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of semiconductor device
WO2007132879A1 (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法及び半導体製造装置
US20100102452A1 (en) Method for fabricating semiconductor device and semiconductor device
JPWO2006137237A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4364258B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US20080014741A1 (en) Process for improving the reliability of interconnect structures and resulting structure
JP2009026989A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2009194072A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4675258B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
WO2007091574A1 (ja) 多層配線構造および多層配線の製造方法
US20070249164A1 (en) Method of fabricating an interconnect structure
US20050266679A1 (en) Barrier structure for semiconductor devices
US8878364B2 (en) Method for fabricating semiconductor device and semiconductor device
KR100939773B1 (ko) 반도체 소자의 금속배선 및 그의 형성방법
JP5326949B2 (ja) 半導体装置
US20090191706A1 (en) Method for fabricating a semiconductor device
JP2011142169A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20090017615A1 (en) Method of removing an insulation layer and method of forming a metal wire
JP2009278000A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2006196642A (ja) 半導体装置およびその製造方法