JP2011136486A - タイヤ用モールド - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの外観を損なうことなくベアーの発生を防止しうるモールド2の提供。
【解決手段】このモールド2は、ローカバーRと当接してタイヤの側面を形作るサイドプレート6を備えている。このサイドプレート6は、第一リング20a及びその外周面24bがこの第一リング20aの内周面26aと当接する第二リング20bを備えている。この第一リング20aと第二リング20bとの間に、隙間30aが存在している。好ましくは、このモールド2は、その外周面24cが上記第二リング20bの内周面26bと当接する第三リング20cをさらに備えている。この第二リング20bと第三リング20cとの間に、隙間30bが存在している。好ましくは、このモールド2は、その外周面24dが上記第三リング20cの内周面26cと当接する第四リング20dをさらに備えている。この第三リング20cと第四リング20dとの間に、隙間30cが存在している。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤの加硫工程に用いられるモールドに関する。
タイヤの加硫工程では、モールドが用いられている。割モールド及びツーピースモールドが、この加硫工程に用いられうる。加硫工程では、予備成形されたローカバーが、モールドに投入される。このローカバーは、モールドとブラダーとに囲まれたキャビティにおいて、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。加圧の際、モールドのキャビティ面とローカバーとの間にエアーが残留すると、タイヤの表面にベアーが形成される。ベアーは、タイヤの品質を低下させる。一般的なモールドは、ベントホールを有している。このベントホールを通じて、エアーが排出される。
エアーを効果的に排出しうるモールドについて、様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開2003−326227公報に開示されている。このモールドは、サイドプレートを備えている。サイドプレートは、ローカバーと当接してタイヤの側面を形成しうる。サイドプレートは、サイドプレート本体とこのサイドプレート本体に嵌め込まれた嵌め込み片と含んでいる。このサイドプレート本体と嵌め込み片との間には、微小隙間が存在している。エアーは、この微小隙間から排出される。
特開2003−326227公報
タイヤの側面には、商品名や製造メーカー名等を示す文字及び模様が表されている。モールドのサイドプレートには、この文字及び模様に対応する凹凸が設けられている。この凹凸は、空気の排出を阻害する。タイヤの側面には、ベアーが生じやすい。
ローカバーに形成されたサイドウォールには、エアーが巻き込まれることがある。この巻き込み位置の予測は、困難である。モールドに設けられたベントホールの位置が、この巻き込み位置から離間することがある。この場合、エアーが残留し、ベアーが発生することがある。ベアーを防止するためには、サイドプレートにベントホールが追加される。
材料の統合の観点から、サイドウォールの形成に使用するゴム組成物を他のゴム組成物に変更することがある。この場合、この変更がモールドのプロファイルとマッチせず、ベアーが発生することがある。ベアーを防止するためには、サイドプレートにベントホールが追加される。
ベントホールを有するモールドでは、ベントホールにゴム組成物が流入し、スピューが生じる。スピューは、タイヤの外観を損なう。スピューは切削によって除去されうるが、この切削には手間がかかる。架橋反応を起こしたゴム組成物が、ベントホールに残存することもある。残存によりエアーの排出が阻害され、ベアーが生じる。ベアー抑制の目的で、ベントホールのクリーニングがなされる。このクリーニングには、手間がかかる。ベントホールは、タイヤの外観に影響する上に、生産性を損なう。
上記公報に記載のモールドを用いても、エアーが残存し、タイヤの側面にベアーが生じることがある。ベアーを防止するには、サイドプレートにベントホールを設けざるを得ないのが現状である。
本発明の目的は、タイヤの外観を損なうことなくベアーを防止しうるモールドの提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドは、ローカバーと当接してタイヤの側面を形作るサイドプレートを備えている。このサイドプレートは、第一リング及びその外周面がこの第一リングの内周面と当接する第二リングを備えている。この第一リングと第二リングとの間に、隙間が存在している。
好ましくは、このタイヤ用モールドは、その外周面が上記第二リングの内周面と当接する第三リングをさらに備えている。この第二リングと第三リングとの間に、隙間が存在している。
好ましくは、このタイヤ用モールドは、その外周面が上記第三リングの内周面と当接する第四リングをさらに備えている。この第三リングと第四リングとの間に、隙間が存在している。
好ましくは、このタイヤ用モールドでは、上記隙間は半径方向に対して傾斜して延在している。好ましくは、このタイヤ用モールドでは、上記隙間の傾斜角度の絶対値は、50°以上80°以下である。好ましくは、このタイヤ用モールドでは、上記隙間は軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
本発明に係るタイヤ製造方法は、
(1)予備成形によってローカバーが得られる工程、
(2)ローカバーと当接してタイヤの側面を形作るサイドプレートを備えており、このサイドプレートが第一リング及びその外周面がこの第一リングの内周面と当接する第二リングを備えており、この第一リングと第二リングとの間に隙間が存在しているモールドに、上記ローカバーが投入される工程
及び
(3)このローカバーがモールド内で加圧及び加熱される工程
を含む。
本発明に係るタイヤ用モールドでは、サイドプレートの、隣接する2つのリングの間に存在する隙間は、エアーの排出に寄与しうる。このモールドでは、ベアーが効果的に防止されうる。このモールドで製造されたタイヤは、優れた外観を有している。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドの一部が示された平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、モールドの一部を構成するサイドプレートが示された断面図である。 図4は、図3に示されたサイドプレートの分解断面図である。 図5は、図3に示されたサイドプレートの拡大断面図である。 図6は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ用モールドの一部が示された断面図である。 図7は、図6のモールドの一部を構成するサイドプレートの一部が示された拡大断面図である。 図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ用モールドの一部が示された断面図である。 図9は、図8のモールドの一部を構成するサイドプレートの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び図2に示されたタイヤ用モールド2は、多数のトレッドセグメント4と、上下一対のサイドプレート6と、上下一対のビードリング8とを備えている。このモールド2は、閉じられた状態にある。図1において、紙面に対して垂直な方向が軸方向である。両矢印Zで示された方向が周方向である。図2において、X方向は半径方向であり、Y方向は軸方向である。周方向は、X方向及びY方向に直交している。図2中、Rで示されているのはローカバー(未架橋ゴムとも称される)である。一点鎖線CLは、このモールド2の赤道面である。
このモールド2では、多数のセグメント4はリング状に配置される。セグメント4の数は、5以上20以下である。サイドプレート6及びビードリング8は、実質的にリング状である。サイドプレート6は、各セグメント4の半径方向内側に位置している。ビードリング8は、サイドプレート6の半径方向内側に位置している。このモールド2は、いわゆる「割りモールド」である。
セグメント4の平面形状は、実質的に円弧状である。セグメント4は、その半径方向内側の表面に、第一成形面10と、この第一成形面10の軸方向外側に位置する一対の分割面12とを備えている。第一成形面10は、ローカバーRと当接し、タイヤのトレッド面を形作る。この第一成形面10には、トレッド面の溝に対応する山14が設けられている。
サイドプレート6は、セグメント4の分割面12と当接する。サイドプレート6は、軸方向内側に第二成形面16を備えている。この第二成形面16は、ローカバーRと当接し、タイヤの側面を形作る。図示されていないが、この第二成形面16には、商品名、製造メーカー名等を示す文字及び模様をタイヤの側面に形成するための、凹凸が設けられている。
ビードリング8は、サイドプレート6と当接する。ビードリング8は、半径方向外側に第三成形面18を備えている。この第三成形面18は、ローカバーRと当接し、タイヤのビードの部分を形作る。
図3は、モールド2の一部を構成するサイドプレート6が示された断面図である。図4は、図3に示されたサイドプレート6の分解断面図である。この図3には、モールド2の下側に位置するサイドプレート6が示されている。上側に位置するサイドプレート6は、このサイドプレート6と同等の構成を有している。
サイドプレート6は、第一リング20a、第二リング20b、第三リング20c及び第四リング20dを備えている。このサイドプレート6は、4本のリング20に分割されている。換言すれば、このサイドプレート6は3箇所で分割されている。このサイドプレート6を構成する4本のリング20のうち、第一リング20aが半径方向外側に位置している。第四リング20dが、半径方向内側に位置している。このモールド2では、各リング20の強度が適切に維持され、モールド2の製作コストの上昇が抑えられるという観点から、サイドプレート6を構成するリング20の本数は6本以下が好ましい。
第一リング20aは、セグメント4の半径方向内側に位置している。この第一リング20aは、前述の第二成形面16の一部をなす内面22aと、第一外周面24aと、第一内周面26aとを備えている。第一外周面24aは、セグメント4の分割面12に対向している。第一外周面24aは、分割面12に対応している。第一外周面24aは、分割面12に当接しうる。第一内周面26aは、第二リング20bに対向している。第一内周面26aは、テーパー状を呈している。第一内周面26aは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第二リング20bは、第一リング20aの半径方向内側に位置している。この第二リング20bは、前述の第二成形面16の一部をなす内面22bと、第二外周面24bと、第二内周面26bとを備えている。第二外周面24bは、第一内周面26aに対向している。第二外周面24bは、テーパー状を呈している。第二外周面24bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第二内周面26bは、第三リング20cに対向している。第二内周面26bは、テーパー状を呈している。第二内周面26bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第三リング20cは、第二リング20bの半径方向内側に位置している。この第三リング20cは、前述の第二成形面16の一部をなす内面22cと、第三外周面24cと、第三内周面26cとを備えている。第三外周面24cは、第二内周面26bに対向している。第三外周面24cは、テーパー状を呈している。第三外周面24cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第三内周面26cは、第四リング20dに対向している。第三内周面26cは、テーパー状を呈している。第三内周面26cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第四リング20dは、第三リング20cの半径方向内側に位置している。この第四リング20dは、前述の第二成形面16の一部をなす内面22dと、第四外周面24dとを備えている。第四外周面24dは、第三内周面26cに対向している。第四外周面24dは、テーパー状を呈している。第四外周面24dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド2では、第一リング20a、第二リング20b、第三リング20c及び第四リング20dが組み合わされることにより、サイドプレート6が構成される。内面22a、内面22b、内面22c及び内面22dから、サイドプレート6の第二成形面16が構成される。
このモールド2では、第一リング20aと第二リング20bとが組み合わされる。第一リング20aと第二リング20bとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第二リング20bの第二外周面24bは第一リング20aの第一内周面26aに当接する。第一内周面26a及び第二外周面24bのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第二外周面24bは、第一内周面26aに対応している。このモールド2では、第一リング20aに対する第二リング20bの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド2では、第二リング20bと第三リング20cとがさらに組み合わされる。第二リング20bと第三リング20cとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第三リング20cの第三外周面24cは第二リング20bの第二内周面26bに当接する。第二内周面26b及び第三外周面24cのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第三外周面24cは、第二内周面26bに対応している。このモールド2では、第二リング20bに対する第三リング20cの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド2では、第三リング20cと第四リング20dとがさらに組み合わされる。第三リング20cと第四リング20dとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第四リング20dの第四外周面24dは第三リング20cの第三内周面26cに当接する。第三内周面26c及び第四外周面24dのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第四外周面24dは、第三内周面26cに対応している。このモールド2では、第三リング20cに対する第四リング20dの位置ずれが効果的に防止されている。
図示されているように、このモールド2の下側に位置するサイドプレート6では、第二リング20bは第一リング20aの第一内周面26aに載せられる。第三リング20cは、この第二リング20bの第二内周面26bに載せられる。第四リング20dは、この第三リング20cの第三内周面26cに載せられる。図2に示されているように、このモールド2の上側に位置するサイドプレート6では、第三リング20cは第四リング20dの第四外周面24dに載せられる。第二リング20bは、この第三リング20cの第三外周面24cに載せられる。第一リング20aは、この第二リング20bの第二外周面24bに載せられる。このモールド2では、第一リング20aと第三リング20cとの間に位置する第二リング20bの、サイドプレート6からの脱落が防止されている。第二リング20bと第四リング20dとの間に位置する第三リング20cの、サイドプレート6からの脱落が防止されている。このサイドプレート6の形態は、安定に保持されうる。このモールド2は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
このモールド2では、セグメント4、一対のサイドプレート6及び一対のビードリング8が組み合わされることにより、キャビティ面28が構成される。このキャビティ面28は、セグメント4の第一成形面10、サイドプレート6の第二成形面16及びビードリング8の第三形成面からなる。
このモールド2を用いたタイヤの製造方法では、予備成形によってローカバーR(未加硫タイヤ)が得られる。このローカバーRが、モールド2が開いておりブラダー(図示されず)が収縮している状態で、モールド2に投入される。モールド2が締められ、ブラダーが膨張する。ローカバーRはブラダーによってモールド2のキャビティ面28に押しつけられ、加圧される。この状態のローカバーRが、図2に示されている。同時にローカバーRは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ローカバーRが加圧及び加熱される工程は、加硫工程と称される。ブラダーに代えて、中子が用いられてもよい。
このモールド2では、第一リング20aと第二リング20bとの間には、微小な隙間30aが存在している。この第一リング20aの第一内周面26aの縁及び第二リング20bの第二外周面24bの縁が、キャビティ面28における、この隙間30aの口を構成している。図示されているように、この隙間30aは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第一内周面26a及び第二外周面24bのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第二外周面24bは、第一内周面26aに対応している。したがって、この隙間30aは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド2では、第二リング20bと第三リング20cとの間には、微小な隙間30bが存在している。この第二リング20bの第二内周面26bの縁及び第三リング20cの第三外周面24cの縁が、キャビティ面28における、この隙間30bの口を構成している。図示されているように、この隙間30bは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第二内周面26b及び第三外周面24cのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第三外周面24cは、第二内周面26bに対応している。したがって、この隙間30bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド2では、第三リング20cと第四リング20dとの間には、微小な隙間30cが存在している。この第三リング20cの第三内周面26cの縁及び第四リング20dの第四外周面24dの縁が、キャビティ面28における、この隙間30cの口を構成している。図示されているように、この隙間30cは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第三内周面26c及び第四外周面24dのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第四外周面24dは、第三内周面26cに対応している。したがって、この隙間30cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド2では、隣接する2つのリング20の間に隙間30が存在している。サイドプレート6は、4本のリング20で構成されている。したがって、このサイドプレート6には3本のリング状の隙間30が存在している。各隙間30は、キャビティ面28に露出している。この隙間30は、モールド2の内部と外気とを連通している。加硫工程において、ローカバーRとキャビティ面28との間に存在するエアーは、この隙間30を通じて移動し、外気に排出される。この隙間30は、エアーの移動及び排出に寄与しうる。このエアーの移動と排出により、ベアーが効果的に防止されうる。ベアーの防止の観点から、このサイドプレート6は4本以上のリング20で構成されるのが好ましい。
このモールド2では、ベントホールが設けられなくても、十分にエアーが排出されうる。ベントホールを有さないモールド2により、スピューがないタイヤが得られる。このモールド2を用いて製造されたタイヤは、優れた外観を有している。
このモールド2では、タイヤの外観を損なうことなくベアーの発生を効果的に防止しうるという観点から、隣接する2つのリング20の間に存在する隙間30は、従来のモールドの、周方向に延在するベントラインの位置と同等の位置に設けられるのが好ましい。このモールド2では、隙間30aは、タイヤのトレッドの端に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間30bは、このタイヤの最大幅に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間30cは、このタイヤのFゲージに相当する位置に配置されるのが好ましい。図示されていないが、このFゲージはタイヤの最大幅とビードのヒールとの間に設けられる軸方向外向きに突出している部分である。
図2において、実線BLはこのモールド2のビードリング8の径を規定する線である。点P1で示されているのは、赤道面とキャビティ面28との交点である。この点P1は、キャビティ面28の最深部である。両矢印HBは、実線BLからこの最深部P1までの半径方向高さを表している。この半径方向高さHBが、キャビティ高さである。両矢印H1Sは、実線BLから下側に位置する第一リング20aの第一内周面26aの縁32aまでの半径方向高さを表している。この高さH1Sは、下側のサイドプレート6における隙間30aの口の位置を表している。両矢印H2Sは、実線BLから下側に位置する第二リング20bの第二内周面26bの縁32bまでの半径方向高さを表している。この高さH2Sは、下側のサイドプレート6における隙間30bの口の位置を表している。両矢印H3Sは、実線BLから下側に位置する第三リング20cの第三内周面26cの縁32cまでの半径方向高さを表している。この高さH3Sは、下側のサイドプレート6における隙間30cの口の位置を表している。両矢印H1Uは、実線BLから上側に位置する第一リング20aの第一内周面26aの縁32aまでの半径方向高さを表している。この高さH1Uは、上側のサイドプレート6における隙間30aの口の位置を表している。両矢印H2Uは、実線BLから上側に位置する第二リング20bの第二内周面26bの縁32bまでの半径方向高さを表している。この高さH2Uは、上側のサイドプレート6における隙間30bの口の位置を表している。両矢印H3Uは、実線BLから上側に位置する第三リング20cの第三内周面26cの縁32cまでの半径方向高さを表している。この高さH3Uは、上側のサイドプレート6における隙間30cの口の位置を表している。
このモールド2では、タイヤの外観を損なうことなくベアーを効果的に防止しうるという観点から、高さH1Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、65%以上が好ましく、80%以下が好ましい。高さH2Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、45%以上が好ましく、60%以下が好ましい。高さH3Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、20%以上が好ましく、35%以下が好ましい。同様の観点から、高さH1Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、65%以上が好ましく、80%以下が好ましい。高さH2Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、45%以上が好ましく、60%以下が好ましい。高さH3Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、20%以上が好ましく、35%以下が好ましい。
図5には、サイドプレート6の拡大断面図が示されている。この図5において、実線L1は下側のサイドプレート6における隙間30aの傾斜方向を表している。この実線L1は、第一リング20aの第一内周面26aの傾斜方向でもある。この実線L1は、第二リング20bの第二外周面24bの傾斜方向でもある。実線L2は、下側のサイドプレート6における隙間30bの傾斜方向を表している。この実線L2は、第二リング20bの第二内周面26bの傾斜方向でもある。この実線L2は、第三リング20cの第三外周面24cの傾斜方向でもある。実線L3は、下側のサイドプレート6における隙間30cの傾斜方向を表している。この実線L3は、第三リング20cの第三内周面26cの傾斜方向でもある。この実線L3は、第四リング20dの第四外周面24dの傾斜方向でもある。実線L0は、各内周面の傾斜角度を規定するための基準線である。この基準線L0は、半径方向に延在している。角度θ1は、実線L1が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ1は、隙間30aの傾斜角度を表している。角度θ2は、実線L2が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ2は、隙間30bの傾斜角度を表している。角度θ3は、実線L3が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ3は、隙間30cの傾斜角度を表している。
このモールド2では、タイヤの外観を損なうことなくベアーを効果的に防止すると共に、リング20の位置ずれを抑えうるという観点から、下側のサイドプレート6における隙間30aの傾斜角度θ1の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間30bの傾斜角度θ2の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間30cの傾斜角度θ3の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。前述したように、上側のサイドプレート6はこのサイドプレート6と同等の構成を有している。従って、上側のサイドプレート6においても、隙間30aの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間30bの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間30cの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。
図6は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ用モールド34の一部が示された断面図である。このモールド34は、多数のトレッドセグメント36と、上下一対のサイドプレート38と、上下一対のビードリング40とを備えている。図6において、X方向は半径方向であり、Y方向は軸方向である。周方向は、X方向及びY方向に直交している。図6中、Rで示されているのはローカバーRである。一点鎖線CLは、このモールド34の赤道面である。
このモールド34では、サイドプレート38以外の構成は、図1に示されたモールド2の構成と同等である。各セグメント36は、ローカバーRと当接し、タイヤのトレッド面を形作る第一成形面42を備えている。
サイドプレート38は、セグメント36の分割面44と当接する。サイドプレート38は、軸方向内側に第二成形面46を備えている。この第二成形面46は、ローカバーRと当接し、タイヤの側面を形作る。図示されていないが、この第二成形面46には、商品名、製造メーカー名等を示す文字及び模様をタイヤの側面に形成するための、凹凸が設けられている。
ビードリング40は、ローカバーRと当接し、タイヤのビードの部分を形作る第三成形面48を備えている。
図7は、モールド34の一部を構成するサイドプレート38の一部が示された拡大断面図である。この図7には、モールド34の下側に位置するサイドプレート38が示されている。上側に位置するサイドプレート38は、このサイドプレート38と同等の構成を有している。
サイドプレート38は、第一リング50a、第二リング50b、第三リング50c、第四リング50d及び第五リング50eを備えている。このサイドプレート38は、5本のリング50に分割されている。換言すれば、このサイドプレート38は4箇所で分割されている。このサイドプレート38を構成する5本のリング50のうち、第一リング50aが半径方向外側に位置している。第五リング50eが、半径方向内側に位置している。
第一リング50aは、セグメント36の半径方向内側に位置している。この第一リング50aは、前述の第二成形面46の一部をなす内面52aと、第一外周面54aと、第一内周面56aとを備えている。第一外周面54aは、分割面44に対向している。第一外周面54aは、分割面44に対応している。第一外周面54aは、分割面44に当接しうる。第一内周面56aは、第二リング50bに対向している。第一内周面56aは、テーパー状を呈している。第一内周面56aは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第二リング50bは、第一リング50aの半径方向内側に位置している。この第二リング50bは、前述の第二成形面46の一部をなす内面52bと、第二外周面54bと、第二内周面56bとを備えている。第二外周面54bは、第一内周面56aに対向している。第二外周面54bは、テーパー状を呈している。第二外周面54bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第二内周面56bは、第三リング50cに対向している。第二内周面56bは、テーパー状を呈している。第二内周面56bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第三リング50cは、第二リング50bの半径方向内側に位置している。この第三リング50cは、前述の第二成形面46の一部をなす内面52cと、第三外周面54cと、第三内周面56cとを備えている。第三外周面54cは、第二内周面56bに対向している。第三外周面54cは、テーパー状を呈している。第三外周面54cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第三内周面56cは、第四リング50dに対向している。第三内周面56cは、テーパー状を呈している。第三内周面56cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第四リング50dは、第三リング50cの半径方向内側に位置している。この第四リング50dは、前述の第二成形面46の一部をなす内面52dと、第四外周面54dと、第四内周面56dとを備えている。第四外周面54dは、第三内周面56cに対向している。第四外周面54dは、テーパー状を呈している。第四外周面54dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第四内周面56dは、第五リング50eに対向している。第四内周面56dは、テーパー状を呈している。第四内周面56dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第五リング50eは、第四リング50dの半径方向内側に位置している。この第五リング50eは、前述の第二成形面46の一部をなす内面52eと、第五外周面54eとを備えている。第五外周面54eは、第四内周面56dに対向している。第五外周面54eは、テーパー状を呈している。第五外周面54eは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド34では、第一リング50a、第二リング50b、第三リング50c、第四リング50d及び第五リング50eが組み合わされることにより、サイドプレート38が構成される。内面52a、内面52b、内面52c、内面52d及び内面52eから、サイドプレート38の第二成形面46が構成される。
このモールド34では、第一リング50aと第二リング50bとが組み合わされる。第一リング50aと第二リング50bとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第二リング50bの第二外周面54bは第一リング50aの第一内周面56aに当接する。第一内周面56a及び第二外周面54bのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第二外周面54bは、第一内周面56aに対応している。このモールド34では、第一リング50aに対する第二リング50bの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド34では、第二リング50bと第三リング50cとがさらに組み合わされる。第二リング50bと第三リング50cとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第三リング50cの第三外周面54cは第二リング50bの第二内周面56bに当接する。第二内周面56b及び第三外周面54cのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第三外周面54cは、第二内周面56bに対応している。このモールド34では、第二リング50bに対する第三リング50cの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド34では、第三リング50cと第四リング50dとがさらに組み合わされる。第三リング50cと第四リング50dとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第四リング50dの第四外周面54dは第三リング50cの第三内周面56cに当接する。第三内周面56c及び第四外周面54dのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第四外周面54dは、第三内周面56cに対応している。このモールド34では、第三リング50cに対する第四リング50dの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド34では、第四リング50dと第五リング50eとがさらに組み合わされる。第四リング50dと第五リング50eとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第五リング50eの第五外周面54eは第四リング50dの第四内周面56dに当接する。第四内周面56d及び第五外周面54eのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第五外周面54eは、第四内周面56dに対応している。このモールド34では、第四リング50dに対する第五リング50eの位置ずれが効果的に防止されている。
図示されているように、このモールド34の下側に位置するサイドプレート38では、第二リング50bは第一リング50aの第一内周面56aに載せられる。第三リング50cは、この第二リング50bの第二内周面56bに載せられる。第四リング50dは、この第三リング50cの第三内周面56cに載せられる。第五リング50eは、この第四リング50dの第四内周面56dに載せられる。図6に示されているように、このモールド34の上側に位置するサイドプレート38では、第四リング50dは第五リング50eの第五外周面54eに載せられる。第三リング50cは第四リング50dの第四外周面54dに載せられる。第二リング50bは、この第三リング50cの第三外周面54cに載せられる。第一リング50aは、この第二リング50bの第二外周面54bに載せられる。このモールド34では、第一リング50aと第三リング50cとの間に位置する第二リング50bの、サイドプレート38からの脱落が防止されている。第二リング50bと第四リング50dとの間に位置する第三リング50cの、サイドプレート38からの脱落が防止されている。第三リング50cと第五リング50eとの間に位置する第四リング50dの、サイドプレート38からの脱落が防止されている。このサイドプレート38の形態は、安定に保持されうる。このモールド34は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
このモールド34では、セグメント36、一対のサイドプレート38及び一対のビードリング40が組み合わされることにより、キャビティ面58が構成される。このキャビティ面58は、セグメント36の第一成形面42、サイドプレート38の第二成形面46及びビードリング40の第三成形面48からなる。
このモールド34を用いたタイヤの製造方法では、予備成形によってローカバーR(未加硫タイヤ)が得られる。このローカバーRが、モールド34が開いておりブラダー(図示されず)が収縮している状態で、モールド34に投入される。モールド34が締められ、ブラダーが膨張する。ローカバーRはブラダーによってモールド34のキャビティ面58に押しつけられ、加圧される。この状態のローカバーRが、図6に示されている。同時にローカバーRは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ローカバーRが加圧及び加熱される工程は、加硫工程と称される。ブラダーに代えて、中子が用いられてもよい。
このモールド34では、第一リング50aと第二リング50bとの間には、微小な隙間60aが存在している。この第一リング50aの第一内周面56aの縁及び第二リング50bの第二外周面54bの縁が、キャビティ面58における、この隙間60aの口を構成している。図示されているように、この隙間60aは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第一リング50aの第一内周面56a及び第二リング50bの第二外周面54bのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第二外周面54bは、第一内周面56aに対応している。したがって、この隙間60aは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド34では、第二リング50bと第三リング50cとの間には、微小な隙間60bが存在している。この第二リング50bの第二内周面56bの縁及び第三リング50cの第三外周面54cの縁が、キャビティ面58における、この隙間60bの口を構成している。図示されているように、この隙間60bは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第二リング50bの第二内周面56b及び第三リング50cの第三外周面54cのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第三外周面54cは、第二内周面56bに対応している。したがって、この隙間60bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド34では、第三リング50cと第四リング50dとの間には、微小な隙間60cが存在している。この第三リング50cの第三内周面56cの縁及び第四リング50dの第四外周面54dの縁が、キャビティ面58における、この隙間60cの口を構成している。図示されているように、この隙間60cは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第三リング50cの第三内周面56c及び第四リング50dの第四外周面54dのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第四外周面54dは、第三内周面56cに対応している。したがって、この隙間60cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド34では、第四リング50dと第五リング50eとの間には、微小な隙間60dが存在している。この第四リング50dの第四内周面56dの縁及び第五リング50eの第五外周面54eの縁が、キャビティ面58における、この隙間60dの口を構成している。図示されているように、この隙間60dは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第四リング50dの第四内周面56d及び第五リング50eの第五外周面54eのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第五外周面54eは、第四内周面56dに対応している。したがって、この隙間60dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド34では、隣接する2つのリング50の間に隙間60が存在している。サイドプレート38は、5本のリング50で構成されている。したがって、このサイドプレート38には4本のリング状の隙間60が存在している。各隙間60は、キャビティ面58に露出している。この隙間60は、モールド34の内部と外気とを連通している。加硫工程において、ローカバーRとキャビティ面58との間に存在するエアーは、この隙間60を通じて移動し、外気に排出される。この隙間60は、エアーの移動及び排出に寄与しうる。このエアーの移動と排出により、ベアーが効果的に防止されうる。
このモールド34では、ベントホールが設けられなくても、十分にエアーが排出されうる。ベントホールを有さないモールド34により、スピューがないタイヤが得られる。このモールド34を用いて製造されたタイヤは、優れた外観を有している。
このモールド34では、タイヤの外観を損なうことなくベアーの発生を効果的に防止しうるという観点から、隣接する2つのリング50の間に存在する隙間60は、従来のモールド34の、周方向に延在するベントラインの位置と同等の位置に設けられるのが好ましい。このモールド34では、隙間60aは、タイヤのトレッドの端に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間60bは、このタイヤの最大幅に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間60cは、このタイヤのエイペックスの端に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間60dは、このタイヤのFゲージに相当する位置に配置されるのが好ましい。
図6において、実線BLはこのモールド34のビードリング40の径を規定する線である。点P1で示されているのは、赤道面とキャビティ面58との交点である。この点P1は、キャビティ面58の最深部である。両矢印HBは、実線BLからこの最深部P1までの半径方向高さを表している。この半径方向高さHBが、キャビティ高さである。両矢印H1Sは、実線BLから下側に位置する第一リング50aの第一内周面56aの縁62aまでの半径方向高さを表している。この高さH1Sは、下側のサイドプレート38における隙間60aの口の位置を表している。両矢印H2Sは、実線BLから下側に位置する第二リング50bの第二内周面56bの縁62bまでの半径方向高さを表している。この高さH2Sは、下側のサイドプレート38における隙間60bの口の位置を表している。両矢印H3Sは、実線BLから下側に位置する第三リング50cの第三内周面56cの縁62cまでの半径方向高さを表している。この高さH3Sは、下側のサイドプレート38における隙間60cの口の位置を表している。両矢印H4Sは、実線BLから下側に位置する第四リング50dの第四内周面56dの縁62dまでの半径方向高さを表している。この高さH4Sは、下側のサイドプレート38における隙間60dの口の位置を表している。両矢印H1Uは、実線BLから上側に位置する第一リング50aの第一内周面56aの縁62aまでの半径方向高さを表している。この高さH1Uは、上側のサイドプレート38における隙間60aの口の位置を表している。両矢印H2Uは、実線BLから上側に位置する第二リング50bの第二内周面56bの縁62bまでの半径方向高さを表している。この高さH2Uは、上側のサイドプレート38における隙間60bの口の位置を表している。両矢印H3Uは、実線BLから上側に位置する第三リング50cの第三内周面56cの縁62cまでの半径方向高さを表している。この高さH4Uは、上側のサイドプレート38における隙間60cの口の位置を表している。両矢印H4Uは、実線BLから上側に位置する第四リング50dの第四内周面56dの縁62dまでの半径方向高さを表している。この高さH4Uは、上側のサイドプレート38における隙間60dの口の位置を表している。
このモールド34では、タイヤの外観を損なうことなくベアーを効果的に防止しうるという観点から、高さH1Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、70%以上が好ましく、80%以下が好ましい。高さH2Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、50%以上が好ましく、60%以下が好ましい。高さH3Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、30%以上が好ましく、40%以下が好ましい。高さH4Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、10%以上が好ましく、20%以下が好ましい。同様の観点から、高さH1Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、70%以上が好ましく、80%以下が好ましい。高さH2Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、50%以上が好ましく、60%以下が好ましい。高さH3Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、30%以上が好ましく、40%以下が好ましい。高さH4Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、10%以上が好ましく、20%以下が好ましい。
図7において、実線L1は下側のサイドプレート38における隙間60aの傾斜方向を表している。この実線L1は、第一リング50aの第一内周面56aの傾斜方向でもある。この実線L1は、第二リング50bの第二外周面54bの傾斜方向でもある。実線L2は、下側のサイドプレート38における隙間60cの傾斜方向を表している。この実線L2は、第二リング50bの第二内周面56bの傾斜方向でもある。この実線L2は、第三リング50cの第三外周面54cの傾斜方向でもある。実線L3は、下側のサイドプレート38における隙間60cの傾斜方向を表している。この実線L3は、第三リング50cの第三内周面56cの傾斜方向でもある。この実線L3は、第四リング50dの第四外周面54dの傾斜方向でもある。実線L4は、下側のサイドプレート38における隙間60dの傾斜方向を表している。この実線L4は、第四リング50dの第四内周面56dの傾斜方向でもある。この実線L4は、第五リング50eの第五外周面54eの傾斜方向でもある。実線L0は、各内周面の傾斜角度を規定するための基準線である。この基準線L0は、半径方向に延在している。角度θ1は、実線L1が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ1は、隙間60aの傾斜角度を表している。角度θ2は、実線L2が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ2は、隙間60bの傾斜角度を表している。角度θ3は、実線L3が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ3は、隙間60cの傾斜角度を表している。角度θ4は、実線L4が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ4は、隙間60dの傾斜角度を表している。
このモールド34では、タイヤの外観を損なうことなくベアーを効果的に防止すると共に、リング50の位置ずれを抑えうるという観点から、下側サイドプレート38における隙間60aの傾斜角度θ1の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間60bの傾斜角度θ2の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間60cの傾斜角度θ3の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間60dの傾斜角度θ4の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。前述したように、上側のサイドプレート38はこのサイドプレート38と同等の構成を有している。従って、上側のサイドプレート38においても、隙間60aの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間60bの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間60cの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間60dの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ用モールド64の一部が示された断面図である。このモールド64は、多数のトレッドセグメント66と、上下一対のサイドプレート68と、上下一対のビードリング70とを備えている。図8において、X方向は半径方向であり、Y方向は軸方向である。周方向は、X方向及びY方向に直交している。図8中、Rで示されているのはローカバーRである。一点鎖線CLは、このモールド64の赤道面である。
このモールド64では、サイドプレート68以外の構成は、図1に示されたモールド2の構成と同等である。各セグメント66は、ローカバーRと当接し、タイヤのトレッド面を形作る第一成形面72を備えている。
サイドプレート68は、セグメント66の分割面74と当接する。サイドプレート68は、軸方向内側に第二成形面76を備えている。この第二成形面76は、ローカバーRと当接し、タイヤの側面を形作る。図示されていないが、この第二成形面76には、商品名、製造メーカー名等を示す文字及び模様をタイヤの側面に形成するための、凹凸が設けられている。
ビードリング70は、ローカバーRと当接し、タイヤのビードの部分を形作る第三成形面78を備えている。
図9は、モールド64の一部を構成するサイドプレート68の一部が示された拡大断面図である。この図9には、モールド64の下側に位置するサイドプレート68が示されている。上側に位置するサイドプレート68は、このサイドプレート68と同等の構成を有している。
サイドプレート68は、第一リング80a、第二リング80b、第三リング80c、第四リング80d、第五リング80e及び第六リング80fを備えている。このサイドプレート68は、6本のリング80に分割されている。換言すれば、このサイドプレート68は5箇所で分割されている。このサイドプレート68を構成する6本のリング80のうち、第一リング80aが半径方向外側に位置している。第六リング80fが、半径方向内側に位置している。
第一リング80aは、セグメント66の半径方向内側に位置している。この第一リング80aは、前述の第二成形面76の一部をなす内面82aと、第一外周面84aと、第一内周面86aとを備えている。第一外周面84aは、分割面74に対向している。第一外周面84aは、分割面74に対応している。第一外周面84aは、分割面74に当接しうる。第一内周面86aは、第二リング80bに対向している。第一内周面86aは、テーパー状を呈している。第一内周面86aは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第二リング80bは、第一リング80aの半径方向内側に位置している。この第二リング80bは、前述の第二成形面76の一部をなす内面82bと、第二外周面84bと、第二内周面86bとを備えている。第二外周面84bは、第一内周面86aに対向している。第二外周面84bは、テーパー状を呈している。第二外周面84bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第二内周面86bは、第三リング80cに対向している。第二内周面86bは、テーパー状を呈している。第二内周面86bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第三リング80cは、第二リング80bの半径方向内側に位置している。この第三リング80cは、前述の第二成形面76の一部をなす内面82cと、第三外周面84cと、第三内周面86cとを備えている。第三外周面84cは、第二内周面86bに対向している。第三外周面84cは、テーパー状を呈している。第三外周面84cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第三内周面86cは、第四リング80dに対向している。第三内周面86cは、テーパー状を呈している。第三内周面86cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第四リング80dは、第三リング80cの半径方向内側に位置している。この第四リング80dは、前述の第二成形面76の一部をなす内面82dと、第四外周面84dと、第四内周面86dとを備えている。第四外周面84dは、第三内周面86cに対向している。第四外周面84dは、テーパー状を呈している。第四外周面84dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第四内周面86dは、第五リング80eに対向している。第四内周面86dは、テーパー状を呈している。第四内周面86dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第五リング80eは、第四リング80dの半径方向内側に位置している。この第五リング80eは、前述の第二成形面76の一部をなす内面82eと、第五外周面84eと、第五内周面86eとを備えている。第五外周面84eは、第四内周面86dに対向している。第五外周面84eは、テーパー状を呈している。第五外周面84eは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。第五内周面86eは、第六リング80fに対向している。第五内周面86eは、テーパー状を呈している。第五内周面86eは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
第六リング80fは、第五リング80eの半径方向内側に位置している。この第六リング80fは、前述の第二成形面76の一部をなす内面82fと、第六外周面84fとを備えている。第六外周面84fは、第五リング80eの第五内周面86eに対向している。第六外周面84fは、テーパー状を呈している。第六外周面84fは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド64では、第一リング80a、第二リング80b、第三リング80c、第四リング80d、第五リング80e及び第六リング80fが組み合わされることにより、サイドプレート68が構成される。内面82a、内面82b、内面82c、内面82d、内面82e及び内面82fから、サイドプレート68の第二成形面76が構成される。
このモールド64では、第一リング80aと第二リング80bとが組み合わされる。第一リング80aと第二リング80bとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第二リング80bの第二外周面84bは第一リング80aの第一内周面86aに当接する。第一内周面86a及び第二外周面84bのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第二外周面84bは、第一内周面86aに対応している。このモールド64では、第一リング80aに対する第二リング80bの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド64では、第二リング80bと第三リング80cとがさらに組み合わされる。第二リング80bと第三リング80cとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第三リング80cの第三外周面84cは第二リング80bの第二内周面86bに当接する。第二内周面86b及び第三外周面84cのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第三外周面84cは、第二内周面86bに対応している。このモールド64では、第二リング80bに対する第三リング80cの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド64では、第三リング80cと第四リング80dとがさらに組み合わされる。第三リング80cと第四リング80dとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第四リング80dの第四外周面84dは第三リング80cの第三内周面86cに当接する。第三内周面86c及び第四外周面84dのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第四外周面84dは、第三内周面86cに対応している。このモールド64では、第三リング80cに対する第四リング80dの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド64では、第四リング80dと第五リング80eとがさらに組み合わされる。第四リング80dと第五リング80eとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第五リング80eの第五外周面84eは第四リング80dの第四内周面86dに当接する。第四内周面86d及び第五外周面84eのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第五外周面84eは、第四内周面86dに対応している。このモールド64では、第四リング80dに対する第五リング80eの位置ずれが効果的に防止されている。
このモールド64では、第五リング80eと第六リング80fとがさらに組み合わされる。第五リング80eと第六リング80fとは互いに、ネジ(図示されず)で固定される。この組み合わせにより、第六リング80fの第六外周面84fは第五リング80eの第五内周面86eに当接する。第五内周面86e及び第六外周面84fのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第六外周面84fは、第五内周面86eに対応している。このモールド64では、第五リング80eに対する第六リング80fの位置ずれが効果的に防止されている。
図示されているように、このモールド64の下側に位置するサイドプレート68では、第二リング80bは第一リング80aの第一内周面86aに載せられる。第三リング80cは、この第二リング80bの第二内周面86bに載せられる。第四リング80dは、この第三リング80cの第三内周面86cに載せられる。第五リング80eは、この第四リング80dの第四内周面86dに載せられる。第六リング80fは、この第五リング80eの第五内周面86eに載せられる。図8に示されているように、このモールド64の上側に位置するサイドプレート68では、第五リング80eは第六リング80fの第六外周面84fに載せられる。第四リング80dは第五リング80eの第五外周面84eに載せられる。第三リング80cは第四リング80dの第四外周面84dに載せられる。第二リング80bは、この第三リング80cの第三外周面84cに載せられる。第一リング80aは、この第二リング80bの第二外周面84bに載せられる。このモールド64では、第一リング80aと第三リング80cとの間に位置する第二リング80bの、サイドプレート68からの脱落が防止されている。第二リング80bと第四リング80dとの間に位置する第三リング80cの、サイドプレート68からの脱落が防止されている。第三リング80cと第五リング80eとの間に位置する第四リング80dの、サイドプレート68からの脱落が防止されている。第四リング80dと第六リング80fとの間に位置する第五リング80eの、サイドプレート68からの脱落が防止されている。このサイドプレート68の形態は、安定に保持されうる。このモールド64は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。
このモールド64では、セグメント66、一対のサイドプレート68及び一対のビードリング70が組み合わされることにより、キャビティ面88が構成される。このキャビティ面88は、セグメント66の第一成形面72、サイドプレート68の第二成形面76及びビードリング70の第三成形面78からなる。
このモールド64を用いたタイヤの製造方法では、予備成形によってローカバーR(未加硫タイヤ)が得られる。このローカバーRが、モールド64が開いておりブラダー(図示されず)が収縮している状態で、モールド64に投入される。モールド64が締められ、ブラダーが膨張する。ローカバーRはブラダーによってモールド64のキャビティ面88に押しつけられ、加圧される。この状態のローカバーRが、図8に示されている。同時にローカバーRは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ローカバーRが加圧及び加熱される工程は、加硫工程と称される。ブラダーに代えて、中子が用いられてもよい。
このモールド64では、第一リング80aと第二リング80bとの間には、微小な隙間90aが存在している。この第一リング80aの第一内周面86aの縁及び第二リング80bの第二外周面84bの縁が、キャビティ面88における、この隙間90aの口を構成している。図示されているように、この隙間90aは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第一リング80aの第一内周面86a及び第二リング80bの第二外周面84bのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第二外周面84bは、第一内周面86aに対応している。したがって、この隙間90aは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド64では、第二リング80bと第三リング80cとの間には、微小な隙間90bが存在している。この第二リング80bの第二内周面86bの縁及び第三リング80cの第三外周面84cの縁が、キャビティ面88における、この隙間90bの口を構成している。図示されているように、この隙間90bは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第二リング80bの第二内周面86b及び第三リング80cの第三外周面84cのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第三外周面84cは、第二内周面86bに対応している。したがって、この隙間90bは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド64では、第三リング80cと第四リング80dとの間には、微小な隙間90cが存在している。この第三リング80cの第三内周面86cの縁及び第四リング80dの第四外周面84dの縁が、キャビティ面88における、この隙間90cの口を構成している。図示されているように、この隙間90cは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第三リング80cの第三内周面86c及び第四リング80dの第四外周面84dのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第四外周面84dは、第三内周面86cに対応している。したがって、この隙間90cは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド64では、第四リング80dと第五リング80eとの間には、微小な隙間90dが存在している。この第四リング80dの第四内周面86dの縁及び第五リング80eの第五外周面84eの縁が、キャビティ面88における、この隙間90dの口を構成している。図示されているように、この隙間90dは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第四リング80dの第四内周面86d及び第五リング80eの第五外周面84eのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第五外周面84eは、第四内周面86dに対応している。したがって、この隙間90dは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド64では、第五リング80eと第六リング80fとの間には、微小な隙間90eが存在している。この第五リング80eの第五内周面86eの縁及び第六リング80fの第六外周面84fの縁が、キャビティ面88における、この隙間90eの口を構成している。図示されているように、この隙間90eは半径方向に対して傾斜して延在している。前述したように、第五リング80eの第五内周面86e及び第六リング80fの第六外周面84fのそれぞれは、軸方向外向きに先細りである。第六外周面84fは、第五内周面86eに対応している。したがって、この隙間90eは、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。
このモールド64では、隣接する2つのリング80の間に隙間90が存在している。サイドプレート68は、6本のリング80で構成されている。したがって、このサイドプレート68には5本のリング状の隙間90が存在している。各隙間90は、キャビティ面88に露出している。この隙間90は、モールド64の内部と外気とを連通している。加硫工程において、ローカバーRとキャビティ面88との間に存在するエアーは、この隙間90を通じて移動し、外気に排出される。この隙間90は、エアーの移動及び排出に寄与しうる。このエアーの移動と排出により、ベアーが効果的に防止されうる。
このモールド64では、ベントホールが設けられなくても、十分にエアーが排出されうる。ベントホールを有さないモールド64により、スピューがないタイヤが得られる。このモールド64を用いて製造されたタイヤは、優れた外観を有している。
このモールド64では、タイヤの外観を損なうことなくベアーの発生を効果的に防止しうるという観点から、隣接する2つのリング80の間に存在する隙間90は、従来のモールド64の、周方向に延在するベントラインの位置と同等の位置に設けられるのが好ましい。このモールド64では、隙間90aは、タイヤのトレッドの端に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間90bは、このタイヤの最大幅に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間90cは、このタイヤのコアで折り返されたプライの端に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間90dは、このタイヤのエイペックスの端に相当する位置に配置されるのが好ましい。隙間90eは、このタイヤのFゲージに相当する位置に配置されるのが好ましい。
図6において、実線BLはこのモールド64のビードリング70の径を規定する線である。点P1で示されているのは、赤道面とキャビティ面88との交点である。この点P1は、キャビティ面88の最深部である。両矢印HBは、実線BLからこの最深部P1までの半径方向高さを表している。この半径方向高さHBが、キャビティ高さである。両矢印H1Sは、実線BLから下側に位置する第一リング80aの第一内周面86aの縁92aまでの半径方向高さを表している。この高さH1Sは、下側のサイドプレート68における隙間90aの口の位置を表している。両矢印H2Sは、実線BLから下側に位置する第二リング80bの第二内周面86bの縁92bまでの半径方向高さを表している。この高さH2Sは、下側のサイドプレート68における隙間90bの口の位置を表している。両矢印H3Sは、実線BLから下側に位置する第三リング80cの第三内周面86cの縁92cまでの半径方向高さを表している。この高さH3Sは、下側のサイドプレート68における隙間90cの口の位置を表している。両矢印H4Sは、実線BLから下側に位置する第四リング80dの第四内周面86dの縁92dまでの半径方向高さを表している。この高さH4Sは、下側のサイドプレート68における隙間90dの口の位置を表している。両矢印H5Sは、実線BLから下側に位置する第五リング80eの第五内周面86eの縁92eまでの半径方向高さを表している。この高さH5Sは、下側のサイドプレート68における隙間90eの口の位置を表している。両矢印H1Uは、実線BLから上側に位置する第一リング80aの第一内周面86aの縁92aまでの半径方向高さを表している。この高さH1Uは、上側のサイドプレート68における隙間90aの口の位置を表している。両矢印H2Uは、実線BLから上側に位置する第二リング80bの第二内周面86bの縁92bまでの半径方向高さを表している。この高さH2Uは、上側のサイドプレート68における隙間90bの口の位置を表している。両矢印H3Uは、実線BLから上側に位置する第三リング80cの第三内周面86cの縁92cまでの半径方向高さを表している。この高さH4Uは、上側のサイドプレート68における隙間90cの口の位置を表している。両矢印H4Uは、実線BLから上側に位置する第四リング80dの第四内周面86dの縁92dまでの半径方向高さを表している。この高さH4Uは、上側のサイドプレート68における隙間90dの口の位置を表している。両矢印H5Uは、実線BLから上側に位置する第五リング80eの第五内周面86eの縁92eまでの半径方向高さを表している。この高さH5Uは、上側のサイドプレート68における隙間90eの口の位置を表している。
このモールド64では、タイヤの外観を損なうことなくベアーを効果的に防止しうるという観点から、高さH1Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、70%以上が好ましく、80%以下が好ましい。高さH2Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、50%以上が好ましく、60%以下が好ましい。高さH3Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、35%以上が好ましく、45%以下が好ましい。高さH4Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、20%以上が好ましく、30%以下が好ましい。高さH5Sの、キャビティ高さHBに対する比率は、10%以上が好ましく、15%以下が好ましい。同様の観点から、高さH1Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、70%以上が好ましく、80%以下が好ましい。高さH2Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、50%以上が好ましく、60%以下が好ましい。高さH3Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、35%以上が好ましく、45%以下が好ましい。高さH4Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、20%以上が好ましく、30%以下が好ましい。高さH5Uの、キャビティ高さHBに対する比率は、10%以上が好ましく、15%以下が好ましい。
図7において、実線L1は下側のサイドプレート68における隙間90aの傾斜方向を表している。この実線L1は、第一リング80aの第一内周面86aの傾斜方向でもある。この実線L1は、第二リング80bの第二外周面84bの傾斜方向でもある。実線L2は、下側のサイドプレート68における隙間90cの傾斜方向を表している。この実線L2は、第二リング80bの第二内周面86bの傾斜方向でもある。この実線L2は、第三リング80cの第三外周面84cの傾斜方向でもある。実線L3は、下側のサイドプレート68における隙間90cの傾斜方向を表している。この実線L3は、第三リング80cの第三内周面86cの傾斜方向でもある。この実線L3は、第四リング80dの第四外周面84dの傾斜方向でもある。実線L4は、下側のサイドプレート68における隙間90dの傾斜方向を表している。この実線L4は、第四リング80dの第四内周面86dの傾斜方向でもある。この実線L4は、第五リング80eの第五外周面84eの傾斜方向でもある。実線L5は、下側のサイドプレート68における隙間90eの傾斜方向を表している。この実線L5は、第五リング80eの第五内周面86eの傾斜方向でもある。この実線L5は、第六リング80fの第六外周面84fの傾斜方向でもある。実線L0は、各内周面の傾斜角度を規定するための基準線である。この基準線L0は、半径方向に延在している。角度θ1は、実線L1が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ1は、隙間90aの傾斜角度を表している。角度θ2は、実線L2が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ2は、隙間90bの傾斜角度を表している。角度θ3は、実線L3が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ3は、隙間90cの傾斜角度を表している。角度θ4は、実線L4が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ4は、隙間90dの傾斜角度を表している。角度θ5は、実線L5が基準線L0に対してなす角度を表している。この角度θ5は、隙間90eの傾斜角度を表している。
このモールド64では、タイヤの外観を損なうことなくベアーを効果的に防止すると共に、リング80の位置ずれを抑えうるという観点から、下側サイドプレート68における隙間90aの傾斜角度θ1の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90bの傾斜角度θ2の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90cの傾斜角度θ3の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90dの傾斜角度θ4の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90eの傾斜角度θ5の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。前述したように、上側のサイドプレート68はこのサイドプレート68と同等の構成を有している。従って、上側のサイドプレート68においても、隙間90aの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90bの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90cの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90dの傾斜角度の絶対値は、50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。隙間90eの傾斜角度の絶対値は50°以上が好ましく、80°以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から図5に示された構成を備えたサイドプレートを有するモールドを用いて、タイヤを1000本製造した。このサイドプレートは、4本のリングで構成されている。したがって、このサイドプレートの分割箇所の数は3である。このサイドプレートには、3本のリング状の隙間が存在している。各隙間は、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。この隙間の傾斜角度の絶対値は、65°である。このサイドプレートには、ベントホールは設けられていない。このことが、表1において「N」で示されている。なお、製造したタイヤのサイズは、「215/60R16」である。
[実施例2]
リングの本数を2本とした他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。このサイドプレートの分割箇所の数は、1である。このサイドプレートには、1本のリング状の隙間が存在している。この隙間は、タイヤの最大幅に相当する位置に配置されている。この隙間は、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。この隙間の傾斜角度の絶対値は、65°である。このサイドプレートには、ベントホールは設けられていない。このことが、表1において「N」で示されている。
[実施例3]
リングの本数を3本とした他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。このサイドプレートの分割箇所の数は、2である。このサイドプレートには、2本のリング状の隙間が存在している。半径方向外側に位置する隙間は、タイヤの最大幅に相当する位置に配置されている。この隙間の半径方向内側に位置する他の隙間は、タイヤのFゲージに相当する位置に配置されている。各隙間は、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。この隙間の傾斜角度の絶対値は、65°である。このサイドプレートには、ベントホールは設けられていない。このことが、表1において「N」で示されている。
[比較例1]
従来のサイドプレートを有するモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。このサイドプレートは、分割されていない。したがって、このサイドプレートの分割箇所の数は0である。このサイドプレートには、ベントホールが設けられている。このことが、表1において「Y」で示されている。
[実施例4−7]
図6及び図7に示された構成を備え、隙間の傾斜角度を下記表1の通りとしたサイドプレートを有するモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。このサイドプレートは、5本のリングで構成されている。したがって、このサイドプレートの分割箇所の数は4である。このサイドプレートには、4本のリング状の隙間が存在している。各隙間は、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。このサイドプレートには、ベントホールは設けられていない。このことが、表1において「N」で示されている。
[実施例8−11]
図8及び図9に示された構成を備えたサイドプレートを有するモールドを用い、隙間の傾斜角度を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを1000本製造した。このサイドプレートは、6本のリングで構成されている。したがって、このサイドプレートの分割箇所の数は5である。このサイドプレートには、5本のリング状の隙間が存在している。各隙間は、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している。このサイドプレートには、ベントホールは設けられていない。このことが、表1において「N」で示されている。
[ディフェクト発生率の評価]
製造した1000本のタイヤの外観を目視で観察した。ベアーの発生が認められたタイヤの本数の、1000本のタイヤに対する比率が、ディフェクト発生率として、下記の表1に示されている。この数値が小さいほど、良好であることを表している。
Figure 2011136486
表1に示されるように、実施例のモールドでは、比較例のモールドに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、様々なタイヤの製造にも適用されうる。
2、34、64・・・モールド
4、36、66・・・セグメント
6、38、68・・・サイドプレート
8、40、70・・・ビードリング
10、42、72・・・第一成形面
16、46、76・・・第二成形面
18、48、78・・・第三成形面
20、20a、20b、20c、20d、50、50a、50b、50c、50d、50e、80、80a、80b、80c、80d、80e、80f・・・リング
24a、24b、24c、24d、54a、54b、54c、54d、54e、84a、84b、84c、84d、84e、84f・・・外周面
26a、26b、26c、56a、56b、56c、56d、86a、86b、86c、86d、86e・・・内周面
28、58、88・・・キャビティ面
30、30a、30b、30c、60、60a、60b、60c、60d、90、90a、90b、90c、90d、90e・・・隙間

Claims (7)

  1. ローカバーと当接して、タイヤの側面を形作るサイドプレートを備えており、
    このサイドプレートが、第一リング及びその外周面がこの第一リングの内周面と当接する第二リングを備えており、
    この第一リングと第二リングとの間に、隙間が存在しているタイヤ用モールド。
  2. その外周面が上記第二リングの内周面と当接する第三リングをさらに備えており、
    この第二リングと第三リングとの間に、隙間が存在している請求項1に記載のタイヤ用モールド。
  3. その外周面が上記第三リングの内周面と当接する第四リングをさらに備えており、
    この第三リングと第四リングとの間に、隙間が存在している請求項2に記載のタイヤ用モールド。
  4. 上記隙間が、半径方向に対して傾斜して延在している請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ用モールド。
  5. 上記隙間の傾斜角度の絶対値が、50°以上80°以下である請求項4に記載のタイヤ用モールド。
  6. 上記隙間が、軸方向内側から外側に向かって半径方向内向きに傾斜している請求項4又は5に記載のタイヤ用モールド。
  7. 予備成形によってローカバーが得られる工程、
    ローカバーと当接してタイヤの側面を形作るサイドプレートを備えており、このサイドプレートが第一リング及びその外周面がこの第一リングの内周面と当接する第二リングを備えており、この第一リングと第二リングとの間に隙間が存在しているモールドに、上記ローカバーが投入される工程
    及び
    このローカバーがモールド内で加圧及び加熱される工程
    を含むタイヤの製造方法。
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