JP2011131284A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨可能な研削装置を提供する。
【解決手段】ワークを保持する保持機構2a、2bは、一面にワークを保持する垂直方向に沿った第一の保持面21と他面にワークを保持する垂直方向に沿った第二の保持面22とを有し、研削機構3は、第一の保持面21に対向する第一の研削部3aと第二の保持面22に対向する第二の研削部3bとから構成され、第一の保持面22に保持されたワーク及び第二の保持面22に保持されたワークが第一の研削部3a及び第二の研削部3bに押圧されることによってワークが挟持された状態で回転して研削を行う。保持面21、22を垂直にしたため、ワークが大型化してもそれに応じて装置が大型化することがなく、装置の大型化を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハを研削加工する研削装置に関する。
IC、LSI等のデバイスが分割予定ラインによって区画されてその表面に複数形成された半導体ウエーハ、樹脂基板、電子部品に使用される各種セラミック基板、ガラス基板等の板状物は、裏面が研削・研磨されて所定の厚さに形成された後、ダイシング装置やレーザー加工装置によって個々のチップに分割され、分割された各チップは各種電子機器に利用されている。
これら板状物の裏面を研削・研磨する装置としては、粗研削手段と仕上げ研削(研磨)手段とを備えたグラインダと称する研削・研磨装置が広く使用されている。かかる研削・研磨装置は、被加工物を保持する複数のチャックテーブルがターンテーブル上に周方向に等間隔離間して設けられており、被加工物がチャックテーブルに保持された状態でターンテーブルが回転していくことでチャックテーブルが移動し、ターンテーブルに対峙して配設された研削手段又は研磨手段によって、チャックテーブルに保持された板状物について順次粗研削から仕上げ研削又は研磨へと一連の加工が施される(例えば特許文献1参照)。
特開2001−284303号公報
しかし、近年、1枚の板状物当たりのチップの取り量を増やすために、板状物の大型化が進んでおり、特に半導体ウエーハにおいてはφ450mmとする規格化が進められている。したがって、半導体ウエーハが例えば現在広く使用されているφ200mmやφ300mmからφ450mmへ移行した場合、研削・研磨装置が非常に大型化し、複数のチャックテーブルを搭載するターンテーブルの直径も非常に大きくなり、その回転機構等には大量のエネルギーが必要となるという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨可能な研削装置を提供することである。
本発明は、ワークを保持する保持面を有する保持機構と、保持機構を保持面と直交する方向を回転軸として回転させる回転機構と、保持機構に保持されたワークを研削加工する研削機構と、回転機構と研削機構とを制御する制御機構とを有する研削装置に関するもので、保持機構は円盤形状であり、回転機構の回転軸は水平方向に延在し、保持面は保持機構の一面にワークを保持する垂直方向に沿った第一の保持面と保持機構の他面にワークを保持する垂直方向に沿った第二の保持面とから構成され、研削機構は、第一の保持面に対向する第一の研削部と第二の保持面に対向する第二の研削部とから構成され、制御機構は、第一の保持面に保持されたワーク及び第二の保持面に保持されたワークが第一の研削部及び第二の研削部に押圧されることによって保持機構が研削機構に挟持された状態で回転機構を作動させて保持機構を回転させながら研削加工を行う。
本発明では、保持面を垂直にしたため、ワークを垂直方向に立てた状態で保持することができる。したがって、ワークが大型化してもそれに応じて装置が大型化することがなく装置の大型化を抑制できる。また、研削機構は第一の保持面と第二の保持面を有しており、二枚同時研削を行うことができるため、スペースに対しての生産力が従来の装置よりも大きくなる。さらに、保持面を垂直にしたことで、コンタミがワークに付きにくい。
研削装置の一例を示す斜視図である。 保持機構の構造の一例を略示的に示す断面図である。 搬送機構の一例を示す斜視図である。 保持離脱機構の一例を示す斜視図である。 洗浄機構の一例を示す平面図である。 テープを介してフレームに支持されたワークが搬送機構によって保持された状態を示す斜視図である。 保持機構に2枚のワークを対面させた状態を示す斜視図である。 保持機構の歯車が保持離脱機構のギアと噛み合った状態を示す正面図である。 保持機構の保持面にフレームを押し当てた状態を示す正面図である。 保持離脱機構のギアによって保持機構を回転させる状態を示す正面図である。 保持機構のフックがフレームにひっかかった状態を示す正面図である。 保持機構において2枚のワークが吸引保持された状態を略示的に示す断面図である。 保持機構内部の負圧を大気に開放させるための機構を示す一部拡大断面図である。 研削時におけるワークと砥石との位置関係を示す正面図である。 ワークを研削する状態を略示的に示す断面図である。 ワークを洗浄する状態を略示的に示す断面図である。
図1に示す研削装置1は、ワークを保持する第一の保持機構2a及び第二の保持機構2bと、第一の保持機構2a及び第二の保持機構2bに保持されたワークをそれぞれ研削加工する研削機構3とを備えている。図1の例における研削機構3は、第一の研削部3a、第二の研削部3b、第三の研削部3c、第四の研削部3dとから構成されている。
装置端部からは壁部10が立設されており、その一方の側面には水平方向及び垂直方向に周回する案内溝100が形成されている。案内溝100には、案内溝100に沿って移動可能な可動バー101a、101bがそれぞれ配設されている。なお、図1においては1つの案内溝100において片持ちの状態で可動バー101a、101bを支持した状態を図示しているが、実際には壁部10に対向する壁部(図示せず)の対向面にも案内溝が形成され、その案内溝においても可動バー101a、101bが支持されて両持ち状態となっている。
可動バー101a、101bの下部にはそれぞれ昇降動部102a、102bが設けられており、昇降動部102a、102bはそれぞれ昇降ロッド103a、103bを昇降可能に支持しており、昇降ロッド103aには保持機構2aが、昇降ロッド103bには保持機構2bがそれぞれ吊垂状態で昇降可能に配設されている。したがって、保持機構2a、2bは、可動バー101a、101bの案内溝100に沿った移動によって、水平方向及び垂直方向に周回移動可能となっている。
第一の保持機構2a及び第二の保持機構2bは同様に構成されるため、共通の符号を付して説明すると、第一、第二の保持機構2a、2bは、円盤形状の板部材20と、板部材20の一方の面に垂直方向に沿って形成されワークを保持するポーラス部材からなる第一の保持面21と、第一の保持面21の裏面(他面)に垂直方向に沿って形成されワークを保持するポーラス部材からなる第二の保持面22と、板部材20の外周面に形成された歯車23と、第一の保持面21及び第二の保持面22のそれぞれの外周部において周方向に複数固定され先端が板部材20の中心を向くフック24とを備えている。
図2に示すように、第一、第二の保持機構2a、2bの内部には、第一の保持面21及び第二の保持面22に連通する吸引路25が形成され、吸引路25の一方の端部には、外部への気体の通過を許容する逆支弁26が配設されている。一方、吸引路25の他方の端部には、吸引路25に対して交差した状態で吸引路25に連通する溝27が形成されている。溝27は、第一、第二の保持機構2a、2bの一方の面の開口部270において大気と通じている。吸引路25と交差する部分である交差部271が開口部27よりも大径に形成されており、交差部271には封止板28が挿入されている。封止板28は、交差部271の奥に挿入されたバネ29によって開口部270側に付勢されており、この状態では封止板28によって吸引路25が大気に通じない状態となっている。第一、第二の保持面21、22の外周側には、第一、第二の保持面21、22よりも陥没した状態で第一、第二のフレーム支持部210、220が形成されており、第一、第二の保持面21、22は、第一、第二のフレーム支持部210、220よりも突出した状態となっている。
図1に示すように、第一、第二の保持機構2a、2bの移動経路の下方には、第一の保持面21及び第二の保持面22と直交する方向を回転軸として第一、第二の保持機構2a、2bを回転させる第一の回転機構4a及び第二の回転機構4bがそれぞれ配設されている。第一の回転機構4a及び第二の回転機構4bは同様に構成されるため、共通の符号を付して説明すると、第一、第二の回転機構4a、4bは、水平方向に延在する2本の回転軸40と、各回転軸40の外周側に固定されたギア41と、2本の回転軸40及びギア41を回転させる図示しないモータとから構成される。第一の保持機構2a及び第二の保持機構2bが降下した状態ではその歯車23が第一、第二の回転機構4a、4bの2つのギア41と噛み合う。第一の、第二の回転機構4a、4bは、制御機構11によって制御される。
図1に示すように、研削機構3を構成する第一の研削部3aは第二の研削部3bと対向し、第三の研削部3cは第四の研削部3dと対向した状態で配設されている。
第一の研削部3a及び第二の研削部3bは、リング状に形成された砥石30a、30bをそれぞれ備えている。第一の研削部3aと第二の研削部3bとは同様に構成されるため砥石以外については共通の符号を付して説明すると、第一、第二の研削部3a、3bは、先端に砥石30a、30bが装着され第一、第二の回転機構4a、4bの回転軸40と同じ方向に延在する回転軸31と、回転軸31を回転させるモータ32と、回転軸31を回転可能に支持する回転支持部33とから構成される。砥石30a、30bは、たとえば粗研削用の砥石である。
一方、第三の研削部3c及び第四の研削部3dも、リング状に形成された砥石30c、30dをそれぞれ備えている。砥石30c、30dは、例えば仕上げ研削用の砥石である。第三の研削部3c及び第四の研削部3dは、砥石30c及び砥石30d以外については第一の研削部3a及び第二の研削部3bと同様に構成される。
第一、第二、第三、第四の研削部3a、3b、3c、3dは、第一の研削送り機構5aまたは第二の研削送り機構5bによって駆動されて水平方向に移動可能となっている。第一の研削送り機構5a及び第二の研削送り機構5bは、同様に構成されるため共通の符号を付して説明すると、第一、第二の研削部3a、3bの回転軸31と同方向に配設されたボールスクリュー50と、ボールスクリュー50と平行に形成されたガイド溝51と、内部のナットがボールスクリュー50に螺合するとともに下部がガイド溝51に摺動可能に係合し上部には支持部33が固定される移動基台52と、ボールスクリュー50を回動させるパルスモータ53とから構成され、パルスモータ53に駆動されて移動基台52がガイド溝51にガイドされて水平方向に移動し、これによって第一、第二、第三、第四の研削部3a、3b、3c、3dも水平方向に移動する構成となっている。
装置の前部側には、研削前の板状のワークを収容するカセット60aと研削後の板状のワークを収容するカセット60bとがそれぞれ載置台6a、6bに載置されている。図1の例では、載置台6a、6bが2つずつ配設され、カセット60aとカセット60bが2セットずつ載置されている。
カセット60a及びカセット60bの開口部に対面する位置には、カセット60aから第一、第二の保持機構2a、2bにワークを搬送するとともに第一、第二の保持機構2a、2bからカセット60bへワークを搬送する第一の搬送機構7a及び第二の搬送機構7bが配設されている。第一、第二の搬送機構7a、7bは同様に構成されるため、共通の符号を付して説明すると、図3に示すように、フォーク状に形成されワークを保持する保持部70と、水平方向を回転軸として保持部70を回動させる回動部71と、屈曲自在なアーム部72とを備えている。アーム部72は、その基部が基台73によって支持されている。基台73は、図示しない内部のナットが水平方向の軸心を有するボールスクリュー74に螺合しているとともに、ボールスクリュー74と平行に配設されたガイドレール75に摺接している。ボールスクリュー74の一端にはパルスモータ76が連結されており、パルスモータ76によって駆動されてボールスクリュー74が回動することにより基台73がガイドレール74に案内されて摺動し、アーム部72及び回動部71とともに保持部70が移動する構成となっている。
図3において拡大して示すように、第一、第二の搬送機構7a、7bを構成する保持部70には円弧状に複数のバキューム穴700が配置された保持面70aが形成されており、その内周側には、ワークを受け入れる空間であるワーク避け部701がワークの形状にあわせてかつワークの外径より大きく凹状に形成されている。また、保持面70aの外周側には、ワークの搬送時に図1に示した第一の、第二の保持機構2a、2bを構成するフック24との接触を避けるためのフック避け部702が凹状に形成されている。
図1に示すように、第一の搬送機構7aと第二の搬送機構7bとの間の位置であって、第一、第二の保持機構2a、2bの移動経路の下方には、第一、第二の保持機構2a、2bに研削前のワークを保持させるとともに、研削後のワークを第一、第二の保持機構2a、2bから離脱させる機能を有する保持離脱機構9が配設されている。図4に示すように、保持離脱機構9は、図示しない吸引源に連通し、保持機構2a、2bに対してワーク吸引のための負圧を作用させる昇降可能なバキュームノズル90と、水平方向に突出可能に構成され第一、第二の保持機構2a、2bに対して作用することにより負圧を開放する負圧開放ピン91が配設されている。バキュームノズル90及び負圧開放ピン91の両側には、第一、第二の保持機構2a、2bの歯車23と噛み合って回転することにより第一、第二の保持機構2a、2bを回転させるギア92が配設されている。なお、バキュームノズル90と負圧開放ピン91は、第一の回転機構4aに配設してもよい。
図1に示したように、装置の後部側には、洗浄機構8が配設されている。図5に示すように、洗浄機構8は、鉛直方向の回転軸を有する2つのブラシ部80を備え、回転する2つのブラシ部80の間を第一、第二の保持機構2a、2bによって保持されたワークが矢印E方向に通過して研削後のワークの洗浄が行われる構成となっている。ブラシ部80のほかに洗浄液を噴出するノズルを設け、ブラシ洗浄及び洗浄液による洗浄をできるようにしてもよい。また、ワークが2つのブラシ部80の間を通過した先には、高圧エアーを噴出する2つのブローノズル81が対向して配設されており、噴出されるエアーによって洗浄後のワークを乾燥させることができる。
次に、図1に示した研削装置1においてカセット60aから研削前の2枚のワークを取り出し、2段階の研削及び洗浄を経て研削後の2枚のワークをカセット60bに収納するまでの流れについて説明する。なお、ワークは特に限定はされないが、例えばシリコンウェーハやGaAs等の半導体ウェーハ、セラミックス、ガラス、サファイア(Al2O3)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、さらには、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV:total thickness variation:ワーク被研削面を基準面として厚み方向に測定した高さのワーク被研削面の全面における最大値と最小値の差)が要求される各種加工材料が挙げられる。
最初に、第一の搬送機構7a、第二の搬送機構7bの保持部70がそれぞれ図1に示した2つのカセット60aに進入してワークを1枚ずつ保持し、2つの保持部70がカセット60aの外部に退避することによりカセット60aから2枚のワークを搬出する。このとき、図6に示すように、2枚のワークW1、W2はテープTに貼着され、テープTにはリング状のフレームFが貼着されており、ワークW1、W2はテープTを介してフレームFに支持された状態となっている。フレームFは、外周が円形に形成された部分である円形部F1と、円形部F1を直線状に切り取って形成された4つの直線部F2とから構成されている。図6に示すように、テープTを介してフレームFと一体となって支持されたワークW1、W2が保持部70によって保持された状態では、フレームFが保持面70aにおいて吸着保持されワークW1、W2はワーク避け部701に位置している。
一方、図7に示すように、第一、第二の保持機構2a、2bのいずれか(本例では第一の保持機構2a)を、図1に示した可動バー101aの移動により、図4に示した保持離脱機構9の2つのギア92の上方に位置付けておき、その位置で第一の保持機構2aを降下させ、第一の保持機構2aの歯車23を2つのギア92に噛合させる。また、第一の搬送機構7aによって保持されたワークW1を第一の保持機構2aの第一の保持面21に対面させるとともに、第二の搬送機構7bによって保持されたワークW2を第一の保持機構2aの第二の保持面22に対面させる。なお、図7においては、第二の搬送機構7bの図示は省略している。
図8に示すように、歯車23を2つのギア92に噛合させた時点では、バキュームノズル90は下方に位置しており、第一の保持機構2aに負圧は作用していない。
次に、図9に示すように、第一の搬送機構7aの保持部70が第一のフレーム支持部210に対してフレームFを押し当てるとともに、その裏面側においては、第二の搬送機構7bの保持部70が第二のフレーム支持部220に対してフレームFを押し当てる。このときフレームFの4つの直線部F2がそれぞれフック24の内側に位置するようにする。図3に示したように、第一、第二のフレーム支持部210、220は第一、第二の保持面21、22より陥没しているが、保持部70にはワーク避け部701が形成されているため、フレームFを第一のフレーム支持部210及び第二のフレーム支持部220に押し当てても、ワークWはワーク避け部701に収容された状態となる。したがって、ワークWとフレームFとの間に段差が生じた状態で、第一の保持機構2aに保持される。
そして、保持部70がフレームFを保持したままの状態で、図10に示すように、2つのギア92を駆動することにより第一の保持機構2aを所定角度回転させる。たとえば、2つのギア92を時計回り(矢印A方向)に回転させることにより、第二の保持機構2aを反時計回り(矢印B方向)に45度回転させる。そうすると、図11に示すように、フック24の内側に円形部F1が入り込み、フレームFが円形部F1においてフック24によって保持された状態となる。
こうしてフレームFがフック24によって保持されると、図10に示した保持部70がフレームFの吸着を解除して退避する。そして、図11に示すように、バキュームノズル90が上昇し、保持機構2aの第一の保持面21、第二の保持面22に対して負圧を作用させ、第一の保持面21及び第二の保持面22においてワークW1、W2を吸引保持する。こうして、ワークW1、W2の研削しようとする面が露出した状態となる。
図12に示すように、バキュームノズル90が吸引路25の内部の空気を抜いて負圧を生じさせると、バキュームノズル90が下降した後も逆支弁26によって第一の保持面21及び第二の保持面22に負圧を作用させた状態が維持される。
一方、吸引路25の他方の端部においては、封止板28が開口部270側に付勢されており、吸引路25が大気に通じない状態となっている。したがって、第一の保持面21及び第二の保持面22においてワークW1、W2を吸着することができる。
他方、図13に示すように、開口部270から開口部270より小径の負圧開放ピン91を挿入して封止板28を押すことにより、開口部27を介して吸引路25を大気に開放して第一の保持面21及び第二の保持面22における吸着を解除することができる。
このようにして第一の保持面21においてワークW1が吸引保持され第二の保持面22においてワークW2が吸引保持されると、可動バー101の移動により第一の保持機構2aを第一の研削部3aと第二の研削部3bとの間に位置付けし、第二の保持機構2aの歯車23と第一の回転機構4aのギア41とを噛み合わせる。そして、制御機構11による制御の下で、図1に示した第一の研削送り機構5a及び第二の研削送り機構5bの駆動により、第一の研削部3aの砥石30aを第一の保持面21に保持されたワークW1に接近させて対面させるとともに、第二の研削部3bの砥石30bを第二の保持面22に保持されたワークW2に接近させて対面させる。このとき、図14に示すように、砥石30a及び砥石30bがそれぞれワークW1、W2の中心を通るような位置関係となるように、砥石30a及び砥石30bを位置付けする。
そして、制御機構11は、図1に示した第一の回転機構4aを構成する2つのギア41を回転させることにより第一の保持機構2aを図15に示す矢印C方向に回転させるとともに、砥石30a及び砥石30bを矢印D方向に回転させながらワークW1、W2にそれぞれ接触させて粗研削を行う。砥石30a及び砥石30bが常にそれぞれワークW1、W2の回転中心に接触し、砥石30a及び砥石30bによってワークW1、W2が押圧されこれらによってワークW1、W2が挟持された状態で研削が行われる。
このようにして粗研削が終了すると、制御機構11は、第一の研削部3a及び第二の研削部3bを離反させる。そして、吸引路25の負圧を維持した状態で、図1に示した可動バー101aの水平移動によりワークW1、W2を保持した第一の保持機構2aを第二の回転機構4bの上方に移動させ、ワークW1を第三の研削部3cに対面させ、ワークW2を第四の研削部3dに対面させる。
そして、制御機構11は、図1に示した第二の回転機構4bを構成する2つのギア41を第一の保持機構2aの歯車23に噛み合わせ、図15に示したように、2つのギア41を回転させることにより第一の保持機構2aを図15に示す矢印C方向に回転させるとともに、砥石30c及び砥石30dを矢印D方向に回転させながらワークW1、W2にそれぞれ接触させて仕上げ研削を行う。砥石30c及び砥石30dが常にそれぞれワークW1、W2の回転中心に接触し、砥石30c及び砥石30dによってワークW1、W2が押圧されこれらによってワークW1、W2が挟持された状態で仕上げ研削が行われる。
こうして仕上げ研削が終了すると、制御機構11は、第三の研削部3c及び第四の研削部3dを離反させる。そして、吸引路25の負圧を維持した状態で、図1に示した可動バー101aの水平移動によりワークW1、W2を保持した第一の保持機構2aを図16に示す矢印Eの方向に移動させ、矢印R方向に回転する2つのブラシ部80の間を通過させてブラシ洗浄を行う。ブラシ洗浄時には、図示しないノズルからワークW1、W2に対して洗浄液を噴出してもよい。
洗浄後は、ワークW1、W2を保持した第一の保持機構2aをさらに矢印E方向に移動させ、対面するブローノズル81から高圧エアーを噴出させて乾燥及び研削屑の除去を行う。
こうしてワークW1、W2の洗浄及び乾燥が行われた後は、図1に示した可動バー101aが上昇してから研削時とは逆の方向に移動することにより第一の保持機構2aが保持離脱機構9の上方に戻り、ギア92と歯車23とが噛み合った状態とする。そして、図13に示した負圧開放ピン91を開口部270から挿入して吸引路25を大気に開放して第一の保持面21及び第二の保持面22におけるワークW1、W2の吸着を解除し、図10に示したように搬送機構7a、7bの保持部70によってフレームFを吸着する。次に、ギア92と歯車23とが噛み合った状態でギア92を図10の矢印A方向とは逆の方向に回転させ、図9に示した状態、すなわち、フック24によってフレームFが保持されない状態とする。そして、保持部70がフレームFを保持した状態で移動し、図1に示した2つのカセット60bに収納する。
図1に示した第一の可動バー101a及び第二の可動バー101bは、周回する案内溝100にガイドされて互いが干渉せずに移動可能であるため、第一の可動バー101aから吊垂された第一の保持機構2a及び第二の保持機構2bから吊垂された第二の保持機構2bは、装置内を並行して移動可能である。したがって、第一の保持機構2aに保持された2つのワークに対して粗研削が行われている間に、第一、第二の搬送機構7a、7bが他の2枚のワークをカセット60aから取り出して第二の保持機構2bに保持させて待機させることができる。そして、粗研削が終了した2枚のワークに対して仕上げ研削が行われている間に、待機していた2枚のワークに対して粗研削を行うことができる。また、仕上げ研削及び洗浄終了後のワークが元の位置に戻ると、その間に次のワークを仕上げ研削することができる。このように、2つの保持機構2a、2bを用いて、待ち時間なく次々と効率よく研削を行うことができる。可動バー及び保持機構を3つ以上配設し、さらに生産性を向上させることもできる。
なお、上記説明した例では、テープTを介してフレームFと一体となったワークW1、W2を保持機構2a、2bにおいて吸着し、フレームFをフック24によって保持することとしたが、必ずしもワークはフレームによって支持されている必要はない。たとえば冷凍チャック、ワックス固定等による保持も可能であり、保持形態に応じてワークの支持方法も異なる。
また、本例では保持機構が2つある場合について説明したが、保持機構は1つでもよいし、3つ以上あってもよい。さらに、本例では研削部が4つある場合について説明したが、偶数であれば2つでもよいし、6つ以上でもよい。なお、研削部には、研磨の機能を有するものもある。
1:研削装置
10:壁部 100:案内溝 101a、101b:可動バー
102a、102b:昇降動部 103a、130b:昇降ロッド
2a:第一の保持機構 2b:第二の保持機構
20:板部材 21:第一の保持面 22:第二の保持面 23:歯車 24:フック
25:吸引路 26:逆支弁
27:溝 270:開口部 271:交差部
28:封止板 29:バネ
3:研削機構
3a:第一の研削部 3b:第二の研削部、3c:第三の研削部 3d:第四の研削部
30a、30b、30c、30d:砥石
31:回転軸 32:モータ 33:回転支持部
4a:第一の回転機構 4b:第二の回転機構
40:回転軸 41:ギア
5a:第一の研削送り機構 5b:第二の研削送り機構
50:ボールスクリュー 51:ガイド溝 52:移動基台 53:パルスモータ
6a、6b:載置台 60a、60b:カセット
7a:第一の搬送機構 7b:第二の搬送機構
70:保持部 700:バキューム穴 701:ワーク避け部 702:フック避け部
71:回動部 72:アーム部 73:基台 74:ボールスクリュー
75:ガイドレール 76:パルスモータ
8:洗浄機構 80:ブラシ部
9:保持離脱機構 90:バキュームノズル 91:負圧開放ピン 92:ギア
11:制御機構

Claims (1)

  1. ワークを保持する保持面を有する保持機構と、該保持機構を該保持面と直交する方向を回転軸として回転させる回転機構と、該保持機構に保持されたワークを研削加工する研削機構と、該回転機構と該研削機構とを制御する制御機構と、を有する研削装置であって、
    該保持機構は円盤形状であり、
    該回転機構の回転軸は水平方向に延在し、
    該保持面は該保持機構の一面にワークを保持する垂直方向に沿った第一の保持面と該保持機構の他面にワークを保持する垂直方向に沿った第二の保持面とから構成され、
    該研削機構は、
    該第一の保持面に対向する第一の研削部と該第二の保持面に対向する第二の研削部とから構成され、
    該制御機構は、
    該第一の保持面に保持されたワーク及び該第二の保持面に保持されたワークが該第一の研削部及び該第二の研削部に押圧されることによって該保持機構が該研削機構に挟持された状態で該回転機構を作動させて該保持機構を回転させながら研削加工を行う、
    研削装置。
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