JP2011120661A - 生理用ナプキン - Google Patents

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Abstract

【課題】体液の吸収速度の低下が抑制され、優れた液吸収性を発揮し得る生理用ナプキンを提供すること。
【解決手段】本発明の生理用ナプキン1は、その肌当接面に、中高部41,42とナプキン長手方向に近接する領域に形成された第1の溝部91と、中高部41,42とナプキン幅方向に近接する領域に形成された第2の溝部92と、中高部41,42と近接する領域に形成されていない第3の溝部93とを有している。第1の溝部91における側壁部96,98の表面は、表面シート2で形成されている部分と、表面シート2が存しておらず吸収体4が露出している吸収体露出部30とから構成されている。第2の溝部92及び第3の溝部93それぞれにおける側壁部96,98及び底壁部94,95の表面は、吸収体露出部30を実質的に有しておらず、実質的に表面シート2のみから構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、生理用ナプキンに関する。本発明の生理用ナプキンには、ショーツ等の下着に取り付けて使用するパンティライナー、失禁パッドも含まれる。
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品において、身体への密着性や漏れ防止性を向上させるために、中央部や中央部から臀部にかけて、吸収体を凸状に突出させて中高部を形成することが知られている。また、生理用ナプキン等の吸収性物品において、漏れ防止性や装着性を向上させるために、その肌当接面側に、表面シート及び吸収体を圧密化してなる溝を形成することも知られている。
また、生理用ナプキン等の吸収性物品においては、立体的な開孔を形成した表面シートを用いて吸収性能や装着感を向上させることが提案されている。例えば、特許文献1には、立体的な開孔がその全域に形成された表面シート及び吸収体が加圧圧縮されて形成された溝を有する吸収性物品が記載されている。この溝は、底壁部及び側壁部を有しており、少なくとも該側壁部の表面は、その全域が表面シートで形成されている。
また、特許文献2には、吸収性物品の吸収体が存在する中央領域に、表面シートから吸収体に及ぶ多数の小さな透過孔が形成され、表面シートの外面に排泄された体液の吸収体への透過を促進した吸収性物品が記載されている。特許文献2に記載の吸収性物品においては、透過孔は、表面シートから吸収体にかけてピン状の突起を差し込んで、表面シート及び吸収体を部分的に破損させることにより、あるいは表面シート及び吸収体を部分的に圧縮することにより形成されており、該透過孔の側壁部の表面はその全域が表面シートで形成されている。
特開2002―282304号公報 特開2004−446号公報
前述した中高部を有する生理用ナプキンは、液の吸収容量が比較的大きく、就寝時の使用に適した夜用のナプキンとして好適である。中高部を有する生理用ナプキンが就寝時の使用に供された場合、該ナプキンには、経血等の体液が所定時間を置いて複数回に亘って多量に排泄されるところ、排泄回数が増えていき、排泄された体液の総量が中高部の吸収容量を超えると、体液の吸収速度が低下し、これにより、吸収しきれない体液が外部に漏れ出すという問題があった。
特許文献1及び2に記載の技術のように、ナプキンの肌当接面側に立体的な開孔を形成することは、液吸収性の向上に一定の効果はあるが、特許文献1及び2に記載の開孔は、何れも該開孔の側壁部の表面の全域が表面シートで被覆されており、該側壁部において吸収体が露出していないため、吸収速度の向上はそれほど見込めない。長時間着用され、多量の体液が複数回に亘って排泄される使用形態において、体液の吸収速度の低下を抑制し得る技術は未だ提供されていない。
従って、本発明の課題は、体液の吸収速度の低下が抑制され、優れた液吸収性を発揮し得る生理用ナプキンを提供することにある。
本発明は、肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート、及び両シート間に介在配置された吸収体を具備する実質的に縦長の生理用ナプキンであって、前記表面シートの肌当接面側に、該表面シートの構成繊維が圧着又は接着されて形成された、線状の凹部が多数形成されており、前記吸収体に、周辺部よりも厚みが厚い中高部が前記表面シート側に突出して形成されており、前記生理用ナプキンの肌当接面に、前記表面シート及び前記吸収体が前記裏面シートに向かって一体的に凹陥した、溝部が形成されており、該溝部は、底壁部及び該底壁部から立設する側壁部を有しており、前記溝部として、前記中高部とナプキン長手方向に近接する領域に形成された第1の溝部と、前記中高部とナプキン幅方向に近接する領域に形成された第2の溝部と、前記中高部と近接する領域に形成されていない第3の溝部とが形成されており、前記第1の溝部における前記側壁部の表面は、前記表面シートで形成されている部分と、前記表面シートが存しておらず前記吸収体が露出している吸収体露出部とから構成されており、前記第2の溝部及び前記第3の溝部それぞれにおける前記側壁部及び前記底壁部の表面は、前記吸収体露出部を実質的に有しておらず、実質的に前記表面シートから構成されている生理用ナプキンを提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明の生理用ナプキンによれば、長時間着用され、多量の体液が複数回に亘って排泄される使用形態において、体液の吸収速度の低下が抑制され、優れた液吸収性を発揮することができる。
図1は、本発明の生理用ナプキンの一実施形態の肌当接面側(表面シート側)の平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を示す模式断面図である。 図3は、図1に示すナプキンにおける第1の溝部を拡大して模式的に示す平面図である。 図4は、図1に示すナプキンにおける第1の溝部の線状方向に沿う断面を模式的に示す斜視図である。 図5(a)〜図5(c)は、それぞれ、本発明に係る第1の溝部の他の実施形態の斜視図である。 図6は、図4に示す第1の溝部における繊維の配向を模式的に示す斜視図である。 図7は、図1に示すナプキンが備えている表面シートの一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8は、図7に示す表面シートの肌当接面側の一部を拡大して模式的に示す平面図である。 図9は、図7に示す表面シートの製造方法の概略説明図である。
以下、本発明の生理用ナプキンについて、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本実施形態のナプキン1は、就寝時の使用に適した夜用のナプキンであり、図1及び図2に示すように、肌当接面を形成する表面シート2、非肌当接面を形成する裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を備え、実質的に縦長の形状(図1に示す如き平面視において一方向に長い形状)をしている。
ナプキン1は、図1に示すように、着用時に着用者の腹寄りに配される前方部1Aと、着用時に着用者の排泄部(膣口)に対向配置される排泄部対向部1Bと、着用時に排泄部対向部1Bより着用者の背中側に配される後方部1Cとを、長手方向に有している。排泄部対向部1Bは、後述する、左右に一対のウイング部6,6を有する部分である。
尚、本明細書において、肌当接面は、生理用ナプキン又はその構成部材における、生理用ナプキンの着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、生理用ナプキン又はその部材における、生理用ナプキンの着用時に肌側とは反対側(衣類側)に向けられる面である。また、長手方向は、生理用ナプキン又はその構成部材の長辺に沿う方向であり、幅方向は、該長手方向と直交する方向である。図中、符号Xで示す方向は、ナプキン1の長手方向(ナプキン長手方向)であり、符号Yで示す方向は、ナプキン1の幅方向(ナプキン幅方向)である。
図1及び図2に示すように、表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の長手方向両端から延出し、それらの延出部の端部において互いにヒートシール等により接合されてエンドシール部を形成している。表面シート2は、吸収体4の肌当接面側の全域を被覆しており、更に吸収体4の長手方向に沿う両側部を被覆し、吸収体4の非肌当接面側における左右両側部にまで達している。裏面シート3は、吸収体4の長手方向に沿う両側縁43,43から外方に延出してフラップ部5を形成している。フラップ部5は、排泄部対向部1Bにおいてナプキン1の幅方向の外方に更に延出して一対のウイング部6,6を形成していると共に、後方部1Cにおいてナプキン1の幅方向の外方に更に延出して一対の後方フラップ部7,7を形成している。
吸収体4は、平面視において角が丸みを帯びた矩形形状をしており、前方部1Aから後方部1Cに亘って延びており、その長手方向をナプキン1の長手方向に一致させて、ナプキン1の幅方向の中央に配されている。吸収体4は、パルプ繊維等の繊維材料からなる吸収性コア又は該吸収性コアの繊維間に高吸水性ポリマーを保持させてなる吸収性コアを、ティッシュペーパーや透水性の不織布からなるコアラップシート(図示せず)で被覆してなる。表面シート2と吸収体4との間、吸収体4と裏面シート3との間は、ドット、スパイラル、ストライプ等のパターン塗工された接着剤(ホットメルト接着剤等)により互いに接合されている。
ナプキン1の非肌当接面(裏面シート3の非肌当接面3b)は、着用時にショーツのクロッチ部等、衣類側に向けられる。非肌当接面3bには、図2に示すように、ナプキン1を、ショーツ等の下着のクロッチ部に固定するための粘着部8aが設けられている。一対のウイング部6,6の非肌当接面には、ショーツの外面(非肌当接面)に固定するための粘着部8bが設けられている。また、一対の後方フラップ部7,7は、ナプキン1の着用時に、ショーツの内面(肌当接面)上に配されるもので、その非肌当接面には粘着部8cが設けられている。これらの粘着部8a〜8cは、ホットメルト粘着剤を所定箇所に塗布することにより設けられており、ナプキン1の使用前においてはフィルム、不織布、紙などからなる図示しない剥離シートによって被覆されている。
吸収体4には、図1及び図2に示すように、周辺部よりも厚みが厚い前方中高部41及び後方中高部42が、表面シート2側に突出して形成されている。中高部41,42は、吸収体4の幅方向(図中Y方向)の中央部に、ナプキン長手方向(図中X方向)に所定間隔を置いて配置されている。中高部41,42の斯かる配置により、ナプキン1の肌当接面側における幅方向の中央部は、他の部分に比して嵩高となっている。中高部41,42の間隔は、通常5〜30mm程度である。
中高部41,42は、それぞれ、図1に示すように、縦長で且つ吸収体4よりも幅狭で、その長手方向をナプキン1の長手方向に一致させて吸収体4の肌当接面上に配置されている。前方中高部41は、排泄部対向部1Bに配置され、平面視において角が丸みを帯びた矩形形状をしている。後方中高部42は、後方部1Cに配置され、平面視においてその前端(排泄部対向部1B寄りの長手方向の端)から後端に向かって幅が漸次減少している先細りの形状をしている。中高部41,42は、吸収体4と同様に、吸収性コアをコアラップシートで被覆して形成されており、吸収体4とは別体である。中高部41,42と吸収体4との間は、接着剤等の接合手段により接合されていても良い。
図1及び図2に示すように、ナプキン1の肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)には、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3に向かって一体的に凹陥した、線状の溝部9が形成されている。溝部9は、ナプキン1の肌当接面において、中高部41,42が形成されていない平坦部に形成されている。ここで、「線状」とは、溝部(凹陥部)の形状が平面視において直線に限られず、曲線を含み、各線は、連続線でも破線でも良い。線状の溝部9においては、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。線状の溝部9の形成は、経血等の排泄液の拡散防止、着用時の身体に対する密着性の向上等に特に有効である。線状の溝部9は、熱を伴うか又は伴わないエンボス、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。
線状の溝部9として、ナプキン1には、図1に示すように、下記1)〜3)の溝部が形成されている。
1)中高部41,42とナプキン長手方向(図中X方向)に近接する領域に形成された第1の溝部91a,91b,91c(以下、複数の第1の溝部を一括して符号91で示す場合がある)。
2)中高部41,42とナプキン幅方向(図中Y方向)に近接する領域に形成された第2の溝部92a,92b,92c(以下、複数の第2の溝部を一括して符号92で示す場合がある)。
3)中高部41,42と近接する領域に形成されていない第3の溝部93a,93b,93c(以下、複数の第3の溝部を一括して符号93で示す場合がある)。
ここで、「中高部とナプキン長手方向に近接する領域」は、中高部に対してナプキン長手方向の前方又は後方に位置し且つ中高部から30mm以内の領域である。また、「中高部とナプキン幅方向に近接する領域」は、中高部に対してナプキン幅方向の右側又は左側に位置し且つ中高部から20mm以内の領域である。そして、これら両領域を合わせると、1つの中高部の周囲に位置し該中高部を包囲する、中高部近接領域が形成され、該中高部及び該中高部近接領域の外方に、前記第3の溝部が形成されている。
第1の溝部91aは、前方中高部41に対してナプキン長手方向の前方側に位置し、前方中高部41に沿ってナプキン幅方向に延びており、平面視において前方中高部41とは反対側(ナプキン1の長手方向前端側)に向かって凸の略U字状に形成されており、そのU字状の頂部がナプキン1の幅方向中央に位置している。
また、第1の溝部91bは、前方中高部41に対してナプキン長手方向の後方側に位置し、第1の溝部91aと前方中高部41を挟んで前後対称となるように形成されている。即ち、ナプキン長手方向に隣接する2つの中高部41,42の間に、第1の溝部91bがナプキン幅方向に延びて形成されている。第1の溝部91bは、平面視において前方中高部41とは反対側(ナプキン1の長手方向後端側)に向かって凸の略U字状に形成されており、そのU字状の頂部がナプキン1の幅方向中央に位置している。
また、第1の溝部91cは、後方中高部42に対してナプキン長手方向の後方側に位置し、後方中高部42に沿ってナプキン幅方向に延びており、平面視において後方中高部42とは反対側(ナプキン1の長手方向後端側)に向かって凸の略U字状に形成されており、そのU字状の頂部がナプキン1の幅方向中央に位置している。
第2の溝部92aは、前方中高部41に対してナプキン幅方向の左右両側に位置し、前方中高部41に沿ってナプキン長手方向に延びており、前方中高部41を挟んで左右一対形成されている。
また、第2の溝部92bは、後方中高部42に対してナプキン幅方向の左右両側に位置し、ナプキン長手方向に延び、後方中高部42を挟んで左右一対形成されている。
また、第2の溝部92cは、溝部92bと後方中高部42との間に位置し、後方中高部42に沿ってナプキン長手方向に延びており、後方中高部42を挟んで左右一対形成されている。左右一対の第2の溝部92cと第1の溝部91cとは、それぞれの端部で連結され、平面視において略U字状の溝部を形成している。
第3の溝部93aは、第1の溝部91aよりもナプキン1の長手方向前端寄りに位置し、平面視において該長手方向前端に向かって凸の略U字状に形成されている。
また、第3の溝部93bは、前方中高部41と後方中高部42とに挟まれた領域に対してナプキン幅方向の左右両側に位置し、ナプキン長手方向に延びており、該領域を挟んで左右一対形成されている。
また、第3の溝部93cは、第1の溝部91cよりもナプキン1の長手方向後端寄りに位置し、平面視において該長手方向後端に向かって凸の略U字状に形成されている。
第3の溝部93a,93b,93cと第2の溝部92a,92bとは、それぞれの端部で連結され、平面視において中高部41,42を一括して包囲する、閉じた環状の溝部を形成している。
第1の溝部91aは、図3に示すように、表面シート2における凹陥していない肌当接面2aからの凹陥深さが相対的に深い深凹陥部94と、該凹陥深さが相対的に浅い浅凹陥部95とが一方向(線状方向)に交互に連なって形成されている。尚、図3及び図4では、第1の溝部91aを示し、他の溝部を示していないが、他の全ての溝部も溝部91aと同様に形成されている。また、以下の溝部91aに関する説明は、特に断らない限り、他の全ての溝部にも適用される。
両凹陥部94,95は、何れも第1の溝部91aの底壁部であり、溝部91aの線状方向に延びて該溝部91aを画成する一対の溝部側壁部96,96間に形成されている。溝部側壁部96は、深凹陥部94から略垂直に立設している。深凹陥部94及び浅凹陥部95の平面視における形状は、それぞれ、図3に示すように四角形形状(矩形形状)となっている。深凹陥部94は、線状の溝部9の形成時におけるエンボス加工において、浅凹陥部95の形成時よりも高圧で圧搾された部分であり、浅凹陥部95よりも高密度で且つ厚みが小さい。このように、線状の溝部9中に多数の凹陥部94,95が形成されていることにより、凹陥部の液拡散防止効果により防漏性が向上し、また適度な剛性を得ることができフィット性が向上する。
浅凹陥部95は、図4に示すように、深凹陥部94から立設する凸部97の上面となっている。凸部97は、図4に示す如き、第1の溝部91aの線状方向に沿う断面視において、台形形状をしており、深凹陥部94の線状方向の前後端それぞれから上方に向かって立設する凸部側壁部98を有している。即ち、溝部91aは、一対の溝部側壁部96,96間に、複数の凸部97が溝部91aの線状方向に所定間隔を置いて列をなすように配置されて構成されており、線状方向に隣接する凸部97,97間が、深凹陥部94となっている。このように、溝部91aには、互いに交差する2種類の側壁部96,98が形成されている。
第1の溝部91の各部の寸法等は、以下の範囲にあることが好ましい。尚、第2の溝部92及び第3の溝部93についても、第1の溝部91と同様にすることができる。即ち、深凹陥部94の線状方向の長さL1(図3参照)は、好ましくは0.1〜5mm、更に好ましくは0.3〜2mmであり、浅凹陥部95の線状方向の長さL2(図3参照)は、好ましくは0.1〜5mm、更に好ましくは0.3〜2mmである。両長さの比(L1/L2)は、好ましくは0.02〜50、更に好ましくは0.5〜2である。また、第1の溝部91の幅(線状方向と直交する方向の長さ)T(図3参照)は、好ましくは0.3〜8mm、更に好ましくは0.5〜5mmである。幅Tは、溝部91全体に亘って同じであっても良く、あるいは溝部91の一部で相対的に幅狭になっている等、変化があっても良い。
また、深凹陥部94の凹陥深さT1は、好ましくは0.5〜30mm、更に好ましくは1〜10mmであり、浅凹陥部95の凹陥深さT2は、好ましくは0.3〜25mm、更に好ましくは0.5〜8mmである。尚、凹陥深さT1及びT2は、表面シート2における凹陥していない肌当接面2aからの、当該部位の凹陥深さを意味する。また、両深さの比(T2/T1)は、好ましくは0.05以上1未満、更に好ましくは0.2〜0.9である。
尚、線状の溝部(凹陥部)の各部の寸法は、肉眼で定規等を使って測定しても良いが、好ましくは、高速・高精度CCDレーザー変位形を設置した高精度形状測定システムKS−1100(キーエンス社製)を用いて測定する。測定ピッチ5μm、移動速度10cm/sとし、表面シート2における凹陥していない肌当接面2a及び前述した凹陥部94,95を全て含むように測定範囲を指定し測定する。測定したデータを、前記KS−1100付属の形状解析アプリケーションKS−Analyzer(キーエンス社製)を用いて解析することにより、凹陥部94,95の長さL1,L2及び凹陥部94,95の深さT1,T2を算出する。
本実施形態のナプキン1の主たる特徴の1つは、第1の溝部91における側壁部96,98の表面の一部において、吸収体4が露出している点が挙げられる。即ち、第1の溝部91aにおける側壁部96,98の表面は、図4に示すように、表面シート2で形成されている部分と、表面シート2が存しておらず吸収体4が露出している吸収体露出部30とから構成されている。他の第1の溝部91b,91cも、溝部91aと同様に構成されている。
従来、この種の吸収性物品における、底壁部及び側壁部を有する溝部において、該側壁部の表面は、特許文献1に記載されているように、その全域が表面シートで形成されており、該側壁部の表面では吸収体は露出していないのが通常である。これに対し、本実施形態のナプキン1においては、第1の溝部91を形成する際のエンボス加工により表面シート2が破断し、その表面シート2の破断部分が、側壁部96,98上に位置することにより、吸収体露出部30が形成されている。吸収体露出部30は、吸収体4が表面シート2で被覆されている他の部分に比して、液の吸収速度が速い。従って、本実施形態のナプキン1は、第1の溝部91の側壁部96,98に形成された吸収体露出部30の作用により、長時間着用され、多量の体液が複数回に亘って排泄される使用形態において、体液の吸収速度の低下を抑制することができ、優れた液吸収性を発揮することができる。
本実施形態においては、前述したように深凹陥部94は平面視において四角形形状(矩形形状)をしており、1つの深凹陥部94につき、該深凹陥部94を包囲する4つの側壁部96,98(相対向する一対の溝部側壁部96,96と相対向する一対の凸部側壁部98,98)が存在しているところ、吸収体露出部30は、これら4つの側壁部96,98それぞれに形成されている。各吸収体露出部30は、図4に示すように、側壁部96,98の深凹陥部94寄りの下端部に位置し、深凹陥部94の一辺に沿って該一辺の全長に亘って形成されている。吸収体露出部30の露出幅Wは、好ましくは0.1〜5mm、更に好ましくは0.3〜2mmである。
尚、吸収体露出部30は、このように、四角形形状の深凹陥部94を包囲する4つの側壁部96,98の全てに形成されていなくても良く、例えば、ナプキン長手方向に沿う一対の凸部側壁部98,98にのみ形成されていても良く、あるいはナプキン幅方向に沿う一対の溝部側壁部96,96にのみ形成されていても良い。但し、吸収体露出部30から取り込んだ液をナプキン長手方向に拡散させて吸収体の利用効率を高める観点から、吸収体露出部30は、少なくともナプキン長手方向に沿う一対の凸部側壁部98,98に形成されていることが好ましく、本実施形態のように、四角形形状の深凹陥部94を包囲する4つの側壁部96,98の全てに形成されていることが、液の吸収速度の観点から更に好ましい。
また、吸収体露出部30は、第1の溝部91において、その側壁部96,98には形成されているが、該溝部91の底壁部である凹陥部94,95には形成されておらず、凹陥部94,95の表面は、表面シート2のみから形成されている。そのため、凹陥部94,95は、吸収した体液の隠蔽性が高く、吸収された経血等が外部から視認し難くなっている。
前述したように、第1の溝部91には、その側壁部96,98に吸収体露出部30が形成されているのに対し、第2の溝部92及び第3の溝部93それぞれにおける側壁部96,98及び凹陥部94,95(底壁部)の表面は、吸収体露出部30を実質的に有しておらず、実質的に表面シート2から構成されている。ここで、「吸収体露出部を実質的に有しておらず、実質的に表面シートから構成されている」とは、第2の溝部92及び第3の溝部93が吸収体露出部30を全く有していない(それらの表面の全域が表面シート2のみから形成されている)場合のみならず、意図せずに形成された少数の吸収体露出部30を有している場合を含む。例えば、溝部92,93それぞれの線状方向の長さ1cm当たりに存している吸収体露出部30の長さが0.2cm未満の場合は、「吸収体露出部を実質的に有していない」と言える。逆に、第1の溝部91には、その線状方向の長さ1cm当たり0.2cm以上の吸収体露出部30が形成されている。吸収体露出部30の数は、電子顕微鏡を用いた溝部の観察によって確認できる。
第2の溝部92は、図1に示すように、中高部41,42とナプキン幅方向に近接する領域に形成された溝部であるところ、斯かる領域に形成された溝部が吸収体露出部30を実質的に有していると、斯かる領域の液の吸収速度が速くなってしまい、吸収体中へ優先的に液が流れ込み、さらには吸収体中での液の拡散が生じ、吸収体4の長手方向に沿う側縁43に液が到達しやすくなるため、ナプキン1の側部からの液漏れ(いわゆる横漏れ)が起こるおそれがある。
また、吸収体露出部30は、中高部41,42に近接した領域(中高部近接領域)に常法通りエンボス加工により溝部を形成するときに、エンボス加工機の凸部で押圧された表面シート2に過大な張力がかかり、その結果、表面シート2が破断することによって形成されるものであるところ、該中高部近接領域の外方に溝部を形成する場合には、表面シート2にこれを破断するような張力は発生し難い。従って、吸収体露出部30は、該中高部近接領域の外方に位置する、第3の溝部93には実質的に形成されない。
また、吸収体露出部30が、中高部41,42とナプキン長手方向(図中X方向)に近接する領域に形成された、第1の溝部91において選択的に形成され、中高部41,42とナプキン幅方向(図中Y方向)に近接する領域に形成された、第2の溝部92には実質的に形成されない理由は、主として、表面シート2がナプキン長手方向に低伸長である、即ち、表面シート2がナプキン長手方向に延びにくいものであることによるところが大きい。即ち、第1の溝部91のエンボス加工による形成時においては、表面シート2にはナプキン長手方向に張力がかかるため、表面シート2がナプキン長手方向に低伸長であると、表面シート2の破断が起こりやすく、そのため、第1の溝部91に吸収体露出部30が形成されやすい。一方、第2の溝部92のエンボス加工による形成時においては、表面シート2にはナプキン幅方向に張力がかかるため、表面シート2がナプキン長手方向に低伸長であっても、ナプキン幅方向に低伸長でなければ、表面シート2の破断は起こり難く、そのため、第2の溝部92に吸収体露出部30が形成され難い。
第1の溝部91に吸収体露出部30を確実に形成させる観点から、表面シート2のナプキン長手方向の10%伸長時の引張強度は、好ましくは10N以上、更に好ましくは10〜40Nである。この引張強度の値が大きいほど、当該方向にシートが延びにくいことを意味する。一方、第2の溝部92に吸収体露出部30を実質的に形成させない観点から、表面シート2のナプキン幅方向の10%伸長時の引張強度は、好ましくは10N未満、更に好ましくは0.1〜6Nである。引張強度は次のようにして測定される。
<10%伸長時の引張強度の測定方法>
温度23℃、湿度50%の試験室にて、JIS L1096(一般織物試験方法)に規定されたA法(ストリップ法)を参考に、テンシロン引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製、RTC−1210A)を使用して、試験片(表面シート)の10%伸長時の引張強度を測定する。テンシロン引張試験機の上下チャック間の距離を115mmに調整し、該上下のチャックに試験片を、引張強度の測定方向(ナプキン幅方向)がチャックの上下方向に一致するように挟み、下チャックを固定した状態で上チャックを一定速度300mm/minで上昇させて上下チャック間の距離を拡げ、試験片が10%伸張した時の強度を測定する。測定は5回行い、その平均値を算出して、当該測定方向の10%伸長時の引張強度とした。尚、試験片については、特に予備乾燥はせず室温にて放置された試験片を長さ200mm、幅50mmに裁断したものを試験片とした。
表面シート2がナプキン長手方向に低伸長であるのは、図3に示すように、表面シート2の肌当接面2a側に、表面シート2の構成繊維が圧着又は接着されて形成された、線状の凹部20が多数形成されていることによるところが大きい。線状の凹部20においては、表面シート2の構成繊維が圧着又は接着により一体化しているため、凹部20は、表面シート2の他の部分に比して伸縮し難い。例えば、表面シート2の構成繊維が熱融着性繊維である場合、線状の凹部20における熱融着性繊維は、凹部20形成時の熱エンボス加工等により、その熱融着成分が溶融して繊維の形態を維持しておらず、凹部20はフィルム化していて伸縮し難くなっている。そのため、このような線状の凹部20が多数形成された表面シート2は、凹部20自体の伸縮抑制能により、低伸長となるのである。
ここで、「線状」とは、凹部20の形状が平面視において直線に限られず、曲線を含み、各線は、連続線でも良く、あるいは平面視において長方形、正方形、菱形、円形、十字等の多数の窪み部(エンボス部)が間隔を置かずに連なって全体として連続線を形成していても良い。また、繊維を圧着する手段としては、熱を伴うか又は伴わないエンボス加工、超音波エンボス加工等が挙げられる。一方、繊維を接着する手段としてはホットメルトや各種接着剤による結合が挙げられる。本実施形態に係る表面シート2における線状の凹部20は、カード法によって形成した繊維ウエブに熱エンボス加工を施して形成されている。
また、表面シート2は、その肌当接面2a側に線状の凹部20が多数形成されているのみならず、図3に示すように、それら多数の凹部20が格子状に形成されている。そして、線状の凹部20によって表面シート2が多数の領域に区画化されて区画領域22,22・・が形成されており、各区画領域22は、ナプキン長手方向の長さの方がナプキン幅方向の長さよりも長く、縦長になっている。このように、表面シート2に、線状の凹部20による縦長の(ナプキン長手方向に長い)区画領域22が多数形成されていることにより、凹部20自体のナプキン長手方向に対する伸縮抑制能がより効果的に作用するようになるため、表面シート2はナプキン長手方向に対して一層低伸長となり、これにより、第2の溝部92に吸収体露出部30を形成することなく、第1の溝部91の形成時に吸収体露出部30を形成することが一層容易になる。表面シート2については、後で詳述する。
吸収体露出部30は、表面シート2の線状の凹部20の近傍に形成されている。ここで、「線状の凹部の近傍」とは、線状の凹部20から3mm以内の領域を意味する。前述したように、線状の凹部20はそれ自体が伸縮し難いため、その近傍に形成されやすい。
吸収体露出部30の形成容易性は、表面シート2の特性(低伸長性)のみならず、第1の溝部91の各部の形状等にも左右される。図5(a)〜図5(c)には、本発明に係る第1の溝部の他の実施形態の斜視図が示されている。尚、図5では、吸収体露出部の図示を省略している。浅凹陥部95(凸部97)の平面視における形状に関し、図5(a)に示す形態は、本実施形態(図3参照)と同様に四角形形状(矩形形状)であるのに対し、図5(b)及び図5(c)に示す形態は、何れも円形形状となっている。浅凹陥部95の平面視における形状が四角形形状であると、これが円形形状である場合に比して、溝部91内にその線状方向と交差する方向(ナプキン長手方向)に沿う凸部97の側壁部が確実に形成されるため、吸収体露出部を、ナプキン長手方向に沿う側壁部にのみ形成する、あるいはナプキン幅方向に沿う側壁部にのみ形成することが可能となり、吸収体露出部の形成箇所の制御がしやすくなるという利点がある。
また、図4又は図5に示す如き溝部91の断面視(溝部91の線状方向に沿う断面視)における、凸部97の断面形状も、吸収体露出部30の形成容易性に影響を及ぼす。浅凹陥部95(凸部97の上面)と凸部側壁部98とのなす角度θに着目すると、角度θが大きい順に、図5(a)、図5(b)、図5(c)となっており、図5(b)に示す形態における角度θは略90°である。角度θが90°以上で且つ90°の近傍であると、溝部91の線状方向に沿う断面視において、凸部97の断面形状は、相対向する一対の凸部側壁部98,98が略平行な柱形状となるため、溝部91のエンボス加工による形成時において、表面シート2に張力がかかり易く、表面シート2の破断が生じ易いため、吸収体露出部30が形成され易い。また、角度θが135°を超えると、エンボス加工による表面シート2の破断が起こりにくく、吸収体露出部の形成が困難になるおそれがある。
以上のことから、第1の溝部91の形状に関しては、浅凹陥部95(凸部97)の平面視における形状が四角形形状(矩形形状)であり、且つ浅凹陥部95(凸部97の上面)と凸部側壁部98とのなす角度θが45〜135°、特に80〜120°であることが、吸収体露出部30の形成容易性、形成位置の制御のし易さの点で好ましい。
図6には、第1の溝部91における繊維の配向が模式的に示されている。第1の溝部91において、側壁部96,98の表面を形成している表面シート2の構成繊維は、図6に示すように、該側壁部96,98の吸収体露出部30に向かう方向に配向されている。表面シート2の斯かる繊維配向は、主として、溝部91の形成時のエンボス加工に起因するものであり、斯かる繊維配向により、浅凹陥部95(凸部97の上面)に存在する液が繊維の毛管力によって吸収体露出部30に誘導されるという効果が奏される。表面シート2の繊維配向は、電子顕微鏡等によって確認することができる。
また、吸収体露出部30の近傍は、第1の溝部91における他の部分に比して繊維密度が高くなっている。より具体的には、第1の溝部91における繊維密度は、吸収体露出部30から0.5mm以内の領域(吸収体露出部30の近傍)において最も高く、浅凹陥部95(凸部97の上面)において最も低くなっており、凸部97の上方から下方に向かうに従って繊維密度が高くなっている。斯かる繊維の粗密構造は、主として溝部91の形成時のエンボス加工に起因するものであり、斯かる繊維の粗密構造により、浅凹陥部95(凸部97の上面)に存在する液が繊維の毛管力によって吸収体露出部30に誘導されるという効果が奏される。繊維密度は、電子顕微鏡等の撮影画像から繊維間距離を測定することによって算出することができる。
以下、表面シート2について、図7〜図9を参照して更に説明する。表面シート2は、図7に示すように、単層構造の不織布(立体賦形不織布)からなり、多数の線状の凹部20は格子状に形成されている。より具体的には、表面シート2は、図8に示すように、線状の凹部20として、互いに平行に且つ所定の間隔で形成された多数本の第1線状の凹部20aと、互いに平行に且つ所定の間隔で形成された多数本の第2線状の凹部20bとを有しており、第1線状の凹部20aと第2線状の凹部20bとが角度αをなして互いに交差している。第1線状の凹部20aの幅1と第2線状の凹部20bの幅は同じであり、第1線状の凹部20aどうし間の間隔W2と第2線状の凹部20bどうし間の間隔も同じである。
第1及び第2線状の凹部20a,20bの幅W1(一方のみ図示)は、該線状のエンボスにおいて繊維を確実に固定するために0.1〜1.5mm、特に0.3〜0.9mmであることが好ましく、第1線状の凹部20aどうし間の間隔W2及び第2線状の凹部20bどうし間の間隔は、2〜14mm、特に2〜8mmであることが好ましい。W1及びW2は、線に対して直交する方向に計測される。線の幅は交点部分から変化があっても良いが、W1は交点と交点の中点で計測される。W2は後述する区画領域22の対辺同士を結ぶ線で計測される。
個々の区画領域22は、それぞれ周囲を線状の凹部20に囲まれた領域であり、平面視において菱形形状である。各区画領域22の中央部は、区画領域22を囲む凹部20に対して相対的に隆起して凸部23となっている。凸部23内は、表面シート20の構成繊維で満たされている。表面シート2は、肌当接面2aが、線状の凹部20及び凸部23をそれぞれ多数有する凹凸形状となっており、非肌当接面2bが略平坦となっている。
区画領域22は、ナプキン長手方向の長さD2の方がナプキン幅方向の長さD1よりも長く、縦長になっている。両長さの比(D1/D2)は、好ましくは0.1以上1未満、更に好ましくは0.3〜0.9である。区画領域22の長さD2は、好ましくは0.1〜3mm、更に好ましくは0.3〜1.5mmであり、長さD1は、好ましくは2〜30mm、更に好ましくは4〜15mmである。
個々の区画領域22の面積は、0.25〜2cm2であることが好ましい。また、線状の凹部20の面積率は16%以下、特に14%以下であることが、表面シート2中に液が残りにくくなることから好ましい。凹部20の面積率が高すぎると、シートの凸部23が押さえ付けられて、表面シート2の中に液が残り易くなる。また、凹部20の面積率は、10%以上、特に11%以上であることが、液の吸い込み性が向上することから好ましい。凹部20の面積率が低すぎると、線状の凹部20の幅が細くなり該部分のエンボスの強度が確保できないので、液の吸い込み性が悪化する。凹部20の面積率は、実物の写真を画像解析して得ることができる。このとき、凹部20に繊維の欠損部分がある場合は手動補正を行い、繊維があるものと仮定して測定する。
表面シート2は、加熱によってその長さが伸びる熱伸長性繊維を含んでおり、且つ該熱伸長性繊維を含むウエブが加熱処理されて形成されている。従って、表面シート2中に含まれている熱伸長性繊維は、既に熱伸長が発現した繊維であり、伸縮性に乏しい繊維である。このように、表面シート2が伸縮性に乏しい繊維を含んで構成されていることにより、前述した線状の凹部20による伸縮抑制能と相俟って、表面シート2のナプキン長手方向に対する低伸長性が一層顕著となり、吸収体露出部30の形成が一層容易になる。
熱伸長性繊維は、熱融着性繊維であることが好ましい。熱伸長性繊維としての熱融着性繊維は、熱融着成分と該熱融着成分よりも融点の高い高融点成分とからなる複合繊維であることが好ましく、より好ましくは、熱融着成分を鞘、高融点成分を芯とする芯鞘型複合繊維が用いられる。熱融着成分及び高融点成分は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱融着成分としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリペンテン−1、又はこれらのランダム若しくはブロック共重合体等が挙げられる。高融点成分としては、例えば、ポリエチレンテレフテレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン−6やナイロン−66などのポリアミド等が挙げられる。
熱融着成分と高融点成分との好ましい組み合わせとしては、ポリエチレンとポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンとポリプロピレン、低融点のポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンとポリブチレンテレフタレート等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。芯鞘型複合繊維は、同芯タイプの他、偏芯タイプのもの、更には繊維の全周の一部に芯成分が露出しているもの等であっても良い。
熱融着性繊維は、凹凸形状の形成性の点から、熱伸長性複合繊維であることが好ましい。熱伸長性複合繊維は、加熱によってその長さが伸びる複合繊維であり、温度が90℃以上、好ましくは、110℃〜130℃で伸張する繊維である。熱伸長性複合繊維は、表面シート2の製造時に伸長させることにより、起伏の大きい凹凸を形成し得ると共に後述する繊維並列起立部を容易に生じさせることができる。従って、表面シート2として完成した後においては、その多くが伸長した状態となっており、その状態から更に伸長される繊維という意味ではない。伸長後の熱伸長性複合繊維も熱伸長性複合繊維に含める。
熱伸長性複合繊維としては、例えば加熱により樹脂の結晶状態が変化して伸びたり、あるいは捲縮加工が施された繊維であって捲縮が解除されて見かけの長さが伸びる繊維が挙げられる。熱伸長性複合繊維としては、熱融着成分の軟化点より10℃高く、更に融点よりも10℃低い温度での伸張率が5〜40、特に10〜30%であることが、凹凸形状を顕著に形成させる点から好ましい。熱伸長性複合繊維の好ましい例は、特開2005−350836号公報の段落〔0024〕〜〔0040〕に記載されている。
熱伸長性繊維(好ましくは、熱融着成分と高融点成分とからなる複合繊維、更に好ましくは熱伸長性複合繊維)の割合は、表面シート2の構成繊維中、40〜100質量%であることが好ましく、より好ましくは70〜100質量%、更に好ましくは95〜100質量%である。熱伸長性繊維(複合繊維)以外に配合する繊維としては、熱可塑性樹脂からなる繊維(非複合繊維)等が挙げられる。
表面シート2は、前述したように熱伸長性繊維を含んでおり、且つ該熱伸長性繊維を含むウエブに線状の凹部20を形成した後、加熱処理されて形成されている。以下、表面シート2の製造方法について、熱伸長性複合繊維を用いて製造する場合を例に図9を参照しながら説明する。
先ず、所定のウエブ形成手段(図示せず)を用いて表面シート2の原反となるウエブ2Aを作製する。ウエブ2Aは、熱伸長性複合繊維を含むものであるか、又は熱伸長性複合繊維からなるものである。ウエブ形成手段としては、例えば(a)カード機を用いて短繊維を開繊するカード法、(b)溶融紡糸された連続フィラメントを直接エアサッカーで牽引してネット上に堆積させる方法(スパンボンド法)、(c)短繊維を空気流に搬送させてネット上に堆積させる方法(エアレイ法)等の公知の方法を用いることができる。
次いで、ウエブ2Aをヒートエンボス装置51に導入する。そして、ヒートエンボス装置51内で、ウエブ2Aにヒートエンボス加工が施される。ヒートエンボス装置51は、一対のロール52,53を備えている。ロール52は周面が平滑となっている平滑ロールである。一方、ロール53は、その周面に、線状の凹部20に対応する格子状の凸部が形成されている彫刻ロールである。各ロール52,53は所定温度に加熱可能になっている。
ヒートエンボス加工は、ウエブ2A中の熱伸長性複合繊維の熱融着成分が溶融する温度で行う。ヒートエンボス加工の加工温度は、ウエブ2A中の熱伸長性複合繊維における熱融着成分の融点以上で且つ高融点成分の融点未満の温度で行われることが好ましい。また熱伸長性繊維の伸長開始温度未満の温度で行われることが好ましい。
ヒートエンボス加工によって、線状の凹部20を有する不織布54が得られる。次いで、その不織布54は、熱風吹き付け装置55に搬送される。熱風吹き付け装置55においては不織布54にエアスルー加工(加熱処理)が施される。熱風吹き付け装置55は、所定温度に加熱された熱風が不織布54を貫通するように構成されている。エアスルー加工は、不織布54中の熱伸長性複合繊維が加熱によって伸長する温度で行われる。且つ不織布54における線状の凹部20以外の部分に存するフリーな状態の熱伸長性複合繊維どうしの交点が熱融着する温度で行われる。尤も、斯かる温度は熱伸長性複合繊維の高融点成分の融点未満の温度で行うことが好ましい。
このようなエアスルー加工によって、不織布54に含まれる熱伸長性複合繊維が、線状の凹部20以外の部分において伸長する。熱伸長性複合繊維はその一部が線状の凹部20によって固定されているので、伸長するのは線状の凹部20間の部分である。熱伸長性複合繊維はその一部が線状の凹部20によって固定されていることによって、伸長した熱伸長性複合繊維の伸び分は、不織布54の平面方向への行き場を失い、エアスルー加工時の熱風吹きつけ側の熱伸長性複合繊維は、該不織布54の厚み方向へ移動する。これによって、線状の凹部20に囲まれた区画領域22の中央部に凸部23が形成される。また、エアスルー加工によって線状の凹部20間に存する熱伸長性複合繊維どうしの交点が熱融着によって接合され、凸部23には、繊維接合点が3次元的に分散した状態に形成される。このようにして目的とする表面シート2が得られる。表面シート2の坪量は、好ましくは
10〜200g/m2、更に好ましくは15〜100g/m2である。
ナプキン1における表面シート2以外の各部の形成材料について説明すると、裏面シート3としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。
吸収体14及び中高部41,42を構成する前記吸収性コアの形成材料としては、従来、生理用ナプキンやパンティライナー、使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収体に用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等のセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン等の合成繊維の短繊維等が用いられる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、繊維材料は、全体又は一部がパルプ繊維であることが好ましく、繊維材料中のパルプ繊維の割合は50〜100質量%であることが好ましく、より好ましくは80〜100質量%であり、更に好ましくは100質量%である。尚、吸収性コアには、繊維材料以外に、消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて配合しても良い。また、高吸水性ポリマーを配合しても良い。
本実施形態のナプキン1は、ウイング部及び後方フラップ部を有する公知の生理用ナプキンと同様に下着に装着して使用する。本実施形態のナプキン1は、中高部41,42とナプキン長手方向(図中X方向)に近接する領域に形成された、第1の溝部91a,91b,91cそれぞれにおける側壁部96,98の表面に、表面シート2が存しておらず吸収体4が露出している吸収体露出部30が形成されているため、例えばナプキン1を就寝時に使用した場合に、中高部41,42の吸収容量を超える多量の経血が排泄されても、中高部41,42に吸収しきれなかった経血を、その近傍の吸収体露出部30から速やかに吸収することができ、経血の吸収速度の低下を抑制し、優れた液吸収性を発揮することができる。
また、第1の溝部91a,91b,91cそれぞれにおいては、吸収体露出部30が存在していることに加えて、1)側壁部96,98の表面を形成している表面シート2の構成繊維が、該側壁部96,98における吸収体露出部30に向かう方向に配向されており、更に、3)吸収体露出部30の近傍が、相対的に繊維密度が高くなっているため、体液の吸収性(液の引き込み性)が一層向上している。従って、本実施形態のナプキン1によれば、長時間着用され、多量の体液が複数回に亘って排泄される使用形態において、体液の吸収速度の低下が抑制され、優れた液吸収性を発揮することができる。
本発明の生理用ナプキンは、前述した実施形態に制限されず、適宜変更することができる。例えば、生理用ナプキンは、ウイング部6を有しないものであっても良く、後方フラップ部7を有しないものであっても良く、ウイング部6及び後方フラップ部7を有しないものであっても良い。また、生理用ナプキンは、その肌当接面側の左右両側に立体ギャザーを有するものであっても良い。また、本発明の生理用ナプキンは、パンティライナー、失禁パッド等であっても良い。
また、本発明に係る表面シートに関し、区画領域22(線状の凹部20で囲まれた領域)の平面視における形状は、図8に示す如き菱形に制限されず、例えば、長方形、正方形、平行四辺形、楕円形、三角形等の任意の形状とすることができる。また、一枚の表面シートに、菱形形状の区画領域と平行四辺形状の区画領域とを組み合わせて設ける等、平面視形状の異なる複数種類の区画領域を設けることもできる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
図1〜図3に示す如き構成の生理用ナプキンを常法に従って作製し、これを実施例1のサンプルとした。溝部9(第1の溝部91、第2の溝部92、第3の溝部93)は、常法に従い、吸収体4上の中高部41,42上に表面シート2を供給し、所定部位にエンボス加工を施して形成した。第1の溝部91、第2の溝部92、第3の溝部93は、140℃に加熱した一体物の金型を用いて、一度のエンボス加工で同時に形成した。第1の溝部91の構造は、概ね図3及び図4に示す通りであり、浅凹陥部95(凸部97)の平面視における形状は四角形形状(矩形形状)、浅凹陥部95(凸部97の上面)と凸部側壁部98とのなす角度θは95°であった。一方、第2の溝部92及び第3の溝部93それぞれにおける側壁部及び底壁部の表面は、吸収体露出部を実質的に有しておらず、実質的に表面シートから構成されている。また、このナプキンにおいて、表面シートとして下記のものを使用し、裏面シートとして、厚み25μmのポリエチレン製フィルムを使用した。表面シートは、その製造時の流れ方向(MD)をナプキン長手方向に一致させて、生理用ナプキンに組み込まれており、該表面シートのMDと直交する方向(CD)は、ナプキン幅方向に一致している。また、吸収体4及び中高部42,42として、それぞれ、パルプ(ウエハウザー製NB416)と吸収性ポリマー(日本触媒(株)製CAW151)との混合積繊体を用いた。吸収体4は、坪量250g/m2、厚みは5mmであり、中高部42,42は、それぞれ、坪量500g/m2、厚みは9mmであった。前記混合積繊体は、その全体をコアラップシートとしての坪量16g/m2の吸収紙(伊野紙(株)製)で被覆して使用した。
(実施例1で使用した表面シート)
繊維径4dtex伸長率8%の芯鞘型複合繊維(芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレン)をカード機に通してウエブとし、該ウエブを、ヒートエンボス装置に導入して、該ウエブに線状の凹部(エンボス部)を形成した。次いで、そのウエブを、熱風吹き付け装置に導入し、エアスルー加工による熱風処理を行い、坪量30g/m2の表面シートを得た。得られた表面シートの線状の凹部の形成パターンは、図8に示すパターンであり、第1及び第2線状の凹部20a,20bそれぞれの幅W1は0.5mm、第1線状の凹部20aどうし間の間隔及び第2線状の凹部20bどうし間の間隔W2は6mm、形成された菱形の区画領域22の対角線D1とD2との比(D1/D2)は0.56であった。また、線状の凹部の面積率は14%であった。
〔比較例1〕
第1の溝部の側壁部及び底壁部の表面が吸収体露出部を実質的に有しておらず、実質的に表面シートから構成されているように、溝部を形成するためのエンボス加工を工夫した以外は実施例1と同様にしてナプキンを作製し、これを比較例1のサンプルとした。具体的には、前記エンボス加工において、吸収体露出部30が形成されないよう、金型の加熱温度を、実施例1と比べて低温の90℃とし、さらには、第1の溝部91のみを形成した後、次いで第2の溝部92及び第3の溝部93を形成するという、二度のエンボス加工を順次実施することよる溝形成を行った。
〔比較例2〕
表面シートとして、多数の貫通孔を有する開孔シート、具体的にはポリエステル・ポリエチレン複合繊維を原料とする、坪量25g/m2、厚み0.4〜0.6mmのエアスルー不織布に開孔処理を施したものを用いた以外は実施例1と同様にしてナプキンを作製し、これを比較例2のサンプルとした。この開孔エアスルー不織布には線状の凹部は形成されていない。こうして得られた比較例2においては、第1の溝部の側壁部及び底壁部の表面が吸収体露出部を実質的に有しておらず、実質的に表面シートから構成されている。
〔評価〕
実施例及び比較例で用いた表面シートのMD(吸収性物品に組み込まれた状態ではナプキン長手方向に相当)及びCD(吸収性物品に組み込まれた状態ではナプキン幅方向に相当)それぞれの10%伸長時の引張強度を、前記方法に従って測定した。その結果を下記表1に示す。また、実施例及び比較例の生理用ナプキンについて、下記の方法により、液の吸収時間を測定した。その結果を下記表2に示す。
<吸収時間の測定方法>
測定対象の生理用ナプキンを平面状に拡げ、表面シートを上に向けて水平面上に固定した状態で、前方中高部41の中心部における該表面シート上に、円筒状の注入部の付いたアクリル板をのせ、更にそのアクリル板上に錘をのせ、前方中高部41の中心部に対して、5g/cm2の荷重を加える。アクリル板に設けられた注入部は、内径10mmの円筒状をなし、アクリル板には、長手方向及び幅方向の中心軸に、該円筒状注入部の中心軸線が一致し、該円筒状注入部の内部とアクリル板の表面シート対向面との間を連通する内径10mmの貫通孔が形成されている。次いで、円筒状注入部の中心軸が中高部41の平面視における中心部と一致するようにアクリル板を配置し、2gの血液を、円筒状注入部から注入し、生理用ナプキンに吸収させる。血液がナプキンの表面に到達した時点から2gの全量がナプキンに吸収されるまでの時間(秒)を計測し、これを1回目の吸収時間とした。また、2gの全量がナプキンに吸収されてから3分後に、前記手順を繰り返して2gの血液を更に注入(血液の注入量は合計4g)し、この再注入された血液の全量がナプキンに吸収されるまでの時間(秒)を計測し、これを2回目の吸収時間とした。斯かる血液の吸収作業を複数回繰り返し、最終的に6回行って合計12gの血液をナプキンに注入した。この吸収時間の値が小さいほど、吸収速度が速く、高評価となる。下記表1には1回目(血液2g注入時)、3回目(血液6g注入時)、6回目(血液12g注入時)の吸収時間を示した。また、血液として、(株)日本バイオテスト研究所製の馬脱繊維血液を用いた。
Figure 2011120661
Figure 2011120661
表2に示す結果から明らかなように、第1の溝部91a,91b,91cそれぞれにおいて図4に示す如く吸収体露出部30が形成されている、実施例1のナプキンは、第1の溝部にそのような吸収体露出部を実質的に有していない、比較例1及び2のナプキンに比して、3回目及び6回目の血液注入時における吸収時間が短く、血液の吸収速度が速い。このことから、第1の溝部における側壁部の表面に吸収体露出部を形成することは、多量の血液が複数回に亘って排泄されるナプキンの使用形態において、血液の吸収速度の低下を抑制し、優れた液吸収性を発揮させる上で有効であることがわかる。
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
9 溝部
20 線状の凹部
22 区画領域
30 吸収体露出部
41 前方中高部
42 後方中高部
91a,91b,91c 第1の溝部
92a,92b,92c 第2の溝部
93a,93b,93c 第3の溝部
94 深凹陥部(底壁部)
95 浅凹陥部(底壁部)
96 溝部側壁部
97 凸部
98 凸部側壁部
X ナプキン長手方向
Y ナプキン幅方向

Claims (6)

  1. 肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート、及び両シート間に介在配置された吸収体を具備する実質的に縦長の生理用ナプキンであって、
    前記表面シートの肌当接面側に、該表面シートの構成繊維が圧着又は接着されて形成された、線状の凹部が多数形成されており、
    前記吸収体に、周辺部よりも厚みが厚い中高部が前記表面シート側に突出して形成されており、
    前記生理用ナプキンの肌当接面に、前記表面シート及び前記吸収体が前記裏面シートに向かって一体的に凹陥した、溝部が形成されており、該溝部は、底壁部及び該底壁部から立設する側壁部を有しており、
    前記溝部として、前記中高部とナプキン長手方向に近接する領域に形成された第1の溝部と、前記中高部とナプキン幅方向に近接する領域に形成された第2の溝部と、前記中高部と近接する領域に形成されていない第3の溝部とが形成されており、
    前記第1の溝部における前記側壁部の表面は、前記表面シートで形成されている部分と、前記表面シートが存しておらず前記吸収体が露出している吸収体露出部とから構成されており、
    前記第2の溝部及び前記第3の溝部それぞれにおける前記側壁部及び前記底壁部の表面は、前記吸収体露出部を実質的に有しておらず、実質的に前記表面シートから構成されている生理用ナプキン。
  2. 前記中高部がナプキン長手方向に所定間隔を置いて複数形成されており、ナプキン長手方向に隣接する2つの該中高部の間に、前記第1の溝部がナプキン幅方向に延びて形成されている請求項1記載の生理用ナプキン。
  3. 前記溝部は、前記表面シートにおける凹陥していない肌当接面からの凹陥深さが相対的に深い深凹陥部と、該凹陥深さが相対的に浅い浅凹陥部とが一方向に連なって形成されており、該浅凹陥部の平面視における形状が四角形形状である請求項1又は2記載の生理用ナプキン。
  4. 前記表面シートのナプキン長手方向の10%伸長時の引張強度が10N以上である請求項1〜3の何れかに記載の生理用ナプキン。
  5. 前記表面シートは、加熱によってその長さが伸びる熱伸長性繊維を含んでおり、且つ該熱伸長性繊維を含むウエブが加熱処理されて形成されている請求項1〜4の何れかに記載の生理用ナプキン。
  6. 前記線状の凹部が格子状に形成されており、該線状の凹部によって前記表面シートが多数の領域に区画化されて区画領域が形成されており、該区画領域は、ナプキン長手方向の長さの方がナプキン幅方向の長さよりも長い請求項1〜5の何れかに記載の生理用ナプキン。
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