JP2011102771A - 真空断熱部の真空度低下の判断装置および真空度低下の判断方法 - Google Patents

真空断熱部の真空度低下の判断装置および真空度低下の判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】真空度の低下を正確に判断することのできる真空断熱部の真空度低下の判断装置および真空度低下の判断方法の提供。
【解決手段】真空断熱材12において屋根板11と当接して第1温度センサ14が配置されている。第1温度センサ14は、屋根板11の温度T1を検出可能である。第2温度センサ15が内張り13の内部に真空断熱材12と当接して配置されている。第2温度センサ15は、真空断熱材12側の内張り13表面の温度T2を検出可能である。内張り13の車室内R側の表面には第3温度センサ16が配置されている。第3温度センサ16は内張り13における車室内R側の表面の温度T3を検出可能である。情報制御部18には第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16からの情報が入力されるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、真空断熱部の真空度低下の判断装置および真空度低下の判断方法に関する。
真空断熱材は、産業上の利用から日用品にまで幅広く用いられており、例えば、特許文献1には、車室の屋根およびドアの内部に真空断熱材を有する自動車が開示されている。真空断熱材においては、真空断熱部を高真空に維持することが重要である。しかし、真空断熱材の経年劣化によりその真空度(断熱性能)が低下するという問題がある。
特許文献2には、真空槽内に温度センサを設置した真空断熱装置が開示されている。内部側の容器には液体窒素が満たされており、内部側の容器と外部側の容器の間は高度の真空に保持されている。内部側の容器内には第1の温度センサが設置されている。内部側の容器と外部側の容器の間には、内部側と外部側の2枚の断熱シートが設けられ、2枚の断熱シートの間には第2の温度センサが設置されている。第1の温度センサは内部側の容器内の温度を測定可能であり、第2の温度センサは真空部である2枚の断熱シート間の温度を測定可能である。真空度に異常がないときに、予め第2の温度センサが示す温度(判断温度)を測定しておき、現実に測定した第2の温度センサが示す温度と判断温度を比較することにより真空断熱装置の真空度の低下を判断している。
特開2002−240740号公報 特開2006−78190号公報
特許文献2では、容器内には第1の温度センサが設けられているが、第1の温度センサは容器内の温度を測定しているにすぎず、容器内側から真空槽側に流入あるいは流出される熱量を測定していない。そのため、真空槽を移動する(流入あるいは流出する)熱量が変動する場合には、真空度の低下を正確に判断することができない。
本発明は、真空度の低下を正確に判断することのできる真空断熱部の真空度低下の判断装置および真空度低下の判断方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、間に真空断熱部の少なくとも一部を含む少なくとも2点の温度を測定可能である第1温度差検知手段を有する真空断熱部の真空度低下の判断装置において、前記真空断熱部を通って移動する熱量を測定可能な熱量検知手段を有することを特徴とする。
なお、前記真空断熱部を通って移動する熱量とは、真空断熱部を通って移動する熱流束を指す。真空断熱部に対して一方が他方に比べて高温である場合、熱流束は高温である方から他方に向けて移動し、高温である側と低温である側が入れ替わる場合を含む。
また、間に真空断熱部の少なくとも一部を含む少なくとも2点とは真空断熱材の一方の面から他方の面を向いた方向である2点を指し、面(真空断熱材の表面)が平面でない場合(例えば表面が凹凸上に形成された場合)を含む。さらに、真空断熱材を挟む少なくとも2点とは、必ずしも真空断熱材と当接している必要はなく、真空断熱材の一方の面又は他方の面に対して離れた点である場合を含む。その場合の面と点との距離は、真空断熱材の影響が反映された温度を測定可能な程度であればよい。また、真空断熱材を挟む少なくとも2点とは、真空断熱材の内部の点である場合を含み、真空断熱部の全部が2点の間に含まれる場合に限らない。
請求項1に記載の本発明によれば、熱量が真空断熱部を移動する場合に、真空断熱部の真空度の低下を正確に判断することができる。
請求項2に記載の本発明は、前記第1温度差検知手段および前記熱量検知手段は前記真空断熱部の外側に配置されることを特徴とする。そのため、温度差検知手段又は熱量検知手段により真空断熱部の密閉性を損なうことなく、真空度の低下を判断することができる。
請求項3に記載の本発明は、前記真空断熱部の一方の側に被覆部材が配置され、間に前記被覆部材を有する少なくとも2点の温度を測定可能である第2温度差検知手段を有し、 前記熱量検知手段は前記第2温度差検知手段により検知された温度に基づいて前記熱量を検知することを特徴とする。そのため、間に被覆部材を有する少なくとも2点の温度を測定することで熱量を検知でき、第2温度差検知手段とは別に熱量検知手段を設ける必要がない。
また、間に被覆部材を有する少なくとも2点とは被覆部材の一方の面から他方の面を向いた方向である2点を指し、面(真空断熱材の表面)が平面でない場合(例えば表面が凹凸上に形成された場合)を含む。さらに、被覆部材を挟む少なくとも2点とは、必ずしも被覆部材と当接している必要はなく、被覆部材の一方の面又は他方の面と点とが被覆部材を移動する熱量を測定可能な程度に離れている場合も含む。また、被覆部材を挟む少なくとも2点とは、被覆部材の内部の点であってもよく、被覆部材の少なくとも一部が2点の間に含まれている場合を含む。
請求項4に記載の本発明は、前記熱量検知手段は空調装置の負荷を検知することを特徴とする。そのため、空調装置を使用する場合において簡便に熱量を検知することができる。
請求項5に記載の本発明は、前記真空断熱部は車両の室内と室外の間に設けられることを特徴とする。そのため、車両に設けられた真空断熱部の真空度の低下を判断するのに好適である。
請求項6に記載の本発明は、前記真空断熱部は一層構造であることを特徴とする。複数層の真空断熱部を設けないために真空断熱装置の製造が容易である。
請求項7に記載の本発明は、間に真空断熱部の少なくとも一部を含む少なくとも2点の温度を測定可能である第1温度差検知手段により温度を測定し、前記真空断熱部を通って移動する熱量を測定可能な熱量検知手段により熱量を測定することで現状情報を取得する現状把握ステップと、基準となる真空度における情報である基準情報および前記現状情報に基づいて、前記真空断熱部の真空度低下を判断する真空度判断ステップとを有することを特徴とする。
そのため、熱量が真空断熱部を移動する場合に、真空断熱部の真空度の低下を正確に判断することができる。
請求項8に記載の本発明は、前記現状情報が定常状態である場合に、前記真空度判断ステップが行われることを特徴とする。
そのため、熱容量による温度変化の遅延に起因する判断精度の低下を防ぐことができる。
なお、定常状態とは時間に対して現状情報の測定値が一定である場合を指し、所定時間当たりの測定値の変化量が小さい場合を含む。
本発明は、熱量が真空断熱部を移動する場合に、真空断熱部の真空度の低下を正確に判断することができる。
本発明の第1の実施形態を説明する自動車1の縦断面模式図である。 本発明の第1の実施形態を説明する真空断熱材12の真空度低下の判断装置100の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る真空度低下の判断手順を説明するフロー図である。 本発明の第2の実施形態を説明する真空断熱材26の真空度低下の判断装置200の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る真空度低下の判断手順を説明するフロー図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る真空度低下の判断装置100を図1〜図2に基づいて説明する。なお、図示の都合上、一部の寸法を誇張して分かり易くしてある。
図1に示すように、車両としての自動車1の屋根部である屋根板11に対して車室内R側(図1における下方)には、屋根板11と当接して真空断熱部としての真空断熱材12が配置されている。車室内Rにおいて屋根板11側(図1における上方)には被覆部材としての内張り13が設けられている。また、内張り13は、真空断熱材12の一方の側(車室内R側)に設けられている。内張り13は発砲スチロールの外周をフェルトで覆った構成となっている。真空断熱材12は屋根板11と内張り13の間に充填されている。真空断熱材12は、車室外と車室内Rとの間の熱移動を抑制可能に設けられている。
図2は図1における断面線V−Vの断面図である。図2に示すように、真空度低下の判断装置100は真空断熱材12、第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16により構成されている。
真空断熱材12において屋根板11と当接して第1温度差検知手段としての第1温度センサ14が配置されている。第1温度センサ14は、屋根板11の温度T1を検出可能である。また、第1温度差検知手段と第2温度差検知手段の一部を兼ねて構成する第2温度センサ15が内張り13の内部に真空断熱材12と当接して配置されている。第2温度センサ15は、真空断熱材12側の内張り13表面(内張り13と真空断熱材12の境界部)の温度T2を検出可能である。第1温度センサ14および第2温度センサ15はいずれも真空断熱材12の外側(外部)に配置されている。
第1温度センサ14および第2温度センサ15は、間に真空断熱材12を含む2点の温度(温度T1および温度T2)を測定可能である。真空断熱材12の一方の側(真空断熱材12における内張り13側、図2における下側)は真空断熱材12の他方の側(真空断熱材12における屋根板11側、図2における上側)に対して高温となっている。真空断熱材12を通り、内張り13側から屋根板11側(図2における下側から上側)に熱流束Qで熱量が移動する。
内張り13の車室内R側の表面(図2における下側の表面)には第2温度差検知手段として、第3温度センサ16が配置されている。第3温度センサ16は内張り13における車室内R側の表面の温度すなわち車室内Rの温度T3を検出可能である。第2温度センサ15および第3温度センサ16により温度T2および温度T3を測定することで、真空断熱材12を通って移動する熱流束Qが測定可能となっている。なお、熱流束Qを求める理論についての詳細は後述する。
車室内Rには警告灯17が配置されている。警告灯17は第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16とともに情報制御部18に接続されている。情報制御部18には第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16からの情報が入力されるようになっている。また、情報制御部18には警告灯17の点灯および消灯を制御可能なプログラムが備えられている。
情報制御部18には、予め測定された基準情報が記憶されている。基準情報は、真空断熱材12の真空度が閾値(真空度が正常であるか異常であるかを判定する境界値)である状態において、第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16により測定された温度T1、T2およびT3に基づいて作成された情報である。本実施の形態での一例として、真空断熱材12の真空度の閾値は500Paに設定されている。基準情報は、後述する(式1)および(式2)に基づいて算出された熱流束Qに対する、第1温度センサ14により測定される温度(屋根板11の温度)T1と第2温度センサ15により測定される温度(真空断熱材12側の内張り表面の温度)T2との温度差(T2−T1)の値として記憶されている。
情報制御部18には図示しない制御基板が配設されており、制御基板には図示しないマイコンが実装されている。マイコンは、予め設定された制御プログラムによって動作可能である。制御プログラムは、真空度低下の判定および警告灯17の点灯と消灯の制御が可能な構成となっている。
自動車1の車室内Rは図示しない空調装置の暖房運転(設定温度は18℃)により18℃となっており、屋根板11の温度は外気の温度と等しい0℃となっている。真空断熱材12の厚みL1は真空度にかかわらず一定の10mmであり、内張り13の厚みL2は5mmである。また、内張り13の熱伝導率λ2は0.03[W/(m・K)]である。さらに、真空断熱材12の真空度が500Paの場合、真空断熱材12の熱伝導率λ1は、本実施の形態での一例として0.002[W/(m・K)]である。
次に、真空度の低下を判断する理論について説明する。
図2において、熱流束Qは高温(18℃)である車室内R側から低温(0℃)である車室外側へ移動する。第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16で測定される温度T1、T2およびT3、真空断熱材12の厚みL1、内張り13の厚みL2、熱流束Q、真空断熱材12の熱伝導率λ1および内張り13の熱伝導率λ2は下記(式1)および(式2)が成り立つ。
(式1)Q=λ2[(T3−T2)/L2]
(式2)Q=λ1[(T2−T1)/L1]
内張り13の熱伝導率λ2は0.03[W/(m・K)]と既知であり、内張り13の厚みL2も5mmと既知であるため、第2温度センサ15および第3温度センサ16により測定された温度T2および温度T3を(式1)に代入することにより熱流束Qを算出することができる。
次に基準情報について説明する。
真空断熱材12の真空度が閾値(500Pa)の場合の真空断熱材12の熱伝導率λ1は0.002[W/(m・K)]と既知である。さらに真空断熱材12の厚みL1も10mmと既知であるため、算出した熱流束Qの値を(式2)に代入することで、真空断熱材12の真空度が閾値である場合の温度差(T2−T1)すなわち、第2温度センサ15により測定された温度T2と第1温度センサ14により測定された温度T1の差を求められる。以降、真空断熱材12の真空度が閾値である場合の温度差(T2−T1)をΔTnと表す。従って、(式2)に真空断熱材12の熱伝導率λ1および真空断熱材12の厚みL1を代入することで、熱流束Qに対するΔTnを求めることができる。
なお、熱流束Qに対するΔTnの値は、熱流束Qが通常に自動車1を利用する状況で起こりうる範囲(熱流束Qの値が想定範囲内である場合)において予め取得されている。予め取得された熱流束Qに対するΔTnの値が基準情報に対応している。
真空度低下の判断の概要を以下に説明する。
真空断熱材12の真空度が未知である場合(現実の場合)に第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16により温度T1、T2およびT3を測定する。既知である熱伝導率λ2および厚みL1と、測定した温度T2および温度T3を(式1)に代入することにより、熱流束Qの値を求めることができる。
現実の場合に第1温度センサ14および第2温度センサ15により測定した温度T1および温度T2の温度差(T2−T1)を算出する。なお、現実の場合に算出された温度差(T2−T1)を以降ΔTrと表す。
熱流束Qが求めた値である場合のΔTnを基準情報から選択する。
選択されたΔTnとΔTrとを比較し、ΔTrの値がΔTnの値以上であれば真空断熱材12の真空度が閾値である500Pa以下と判断できる。
つまり、熱流束Qが変動する場合であっても、第2温度差検知手段としての第2温度センサ15および第3温度センサ16により熱流束Qを算出し、算出した熱流束Qに基づいて基準情報からΔTnを選択し、現実に第1温度差検知手段としての第1温度センサ14および第2温度センサ15により求めたΔTrと該選択したΔTnとを比較することで真空度の低下を判断することができる。
次に情報制御部18による制御方法(真空度低下の判断方法)について説明する。
まず、基準情報の作成について説明する。
基準情報は、真空断熱材12の真空度が正常である閾値(500Pa)の場合の真空断熱材12について予め作成される。基準情報の作成は、真空断熱材12が配設された自動車1と同一モデルである自動車において行われる。上述したように、真空断熱材12の真空度が閾値である場合の熱伝導率λ1は既知であり、真空断熱材12の厚みL2も既知である。(式2)に熱伝導率λ1および厚みL2を代入することで、熱流束QとΔTnの関係式が得られる。外気の温度、車室内Rの温度を変化させることで、想定範囲において熱流束Qの値を変化させる。なお想定範囲とは、実際に自動車1を使用する環境において発生が予測される範囲を指す。
該想定範囲で熱流束Qを変化させた場合に、第1温度センサ14で測定される温度T1および第2温度センサ15で測定される温度T2を測定する。測定した情報は、基準情報である熱流束Qの値に対するΔTnの値として情報制御部18に実装されたマイコンに記憶されている。
次に図3のフロー図に従って、第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16で測定された情報である温度T1〜温度T3および予め取得された基準情報に基づいて真空度低下の判断を行う手順を示す。
現状把握ステップは図3におけるステップS1およびS2に対応している。現実に第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16により現状情報としての温度T1、温度T2および温度T3を取得する(図3におけるステップS1を参照)。第1温度センサ14および第2温度センサ15は第1温度差検知手段として設けられており、第2温度センサ15および第3温度センサ16は第2温度差検知手段として設けられている。
温度T2および温度T3に基づいて熱流束Qが算出される(図3におけるステップS2を参照)。以降、算出された熱流束Qの値をQrとする。また、現状情報である温度T1および温度T2に基づいてΔTrが算出される。
次に真空度判断ステップを説明する。真空度判断ステップは図3におけるステップS3〜ステップS7に対応している。基準情報において熱流束QがQrである時のΔTnを呼び出す(図3におけるステップS3を参照)。
次に算出されたΔTrとΔTnとを比較し、ΔTr≧ΔTnであるかを判断する(図3におけるステップS4を参照)。ΔTr≧ΔTnの場合は真空度に問題なし(真空度低下なし)と判断される(図3におけるステップS5を参照)。また、ΔTr<ΔTnの場合は真空度に問題あり(真空度低下)と判断される(図3におけるステップS6を参照)。
真空度判断ステップにおいて、真空度に問題なしと判断された場合、判定終了となり、フローによる制御は終了する。また、真空度判定ステップにおいて、真空度に問題ありと判断された場合には警告灯17が点灯される(図3におけるステップS7を参照)。警告灯17が点灯された後にフローによる制御は終了する。
次に第1の実施形態における真空度低下の判断装置100の作用を説明する。
真空断熱材12において屋根板11と当接して第1温度差検知手段としての第1温度センサ14が配置されている。また、第1温度差検知手段と第2温度差検知手段の一部を兼ねて構成する第2温度センサ15が内張り13の内部に真空断熱材12と当接して配置されている。内張り13の車室内R側の表面には第2温度差検知手段として、第3温度センサ16が配置されている。第1温度センサ14は、屋根板11の温度T1を検出可能であり、第2温度センサ15は、真空断熱材12側の内張り13表面(内張り13と真空断熱材12の境界部)の温度T2を検出可能である。第3温度センサ16は内張り13における車室内R側の表面の温度すなわち車室内Rの温度T3を検出可能である。
そのため、真空断熱材12を熱流束Qが移動する場合において、第2温度差検知手段としての第2温度センサ15および第3温度センサ16により熱流束Qを算出し、現実に第1温度差検知手段としての第1温度センサ14および第2温度センサ15により求めたΔTrと基準情報より呼び出された(選択された)ΔTnとを比較することで正確に真空度の低下を判断することができる。また、熱流束Qの値が変動する場合であっても、真空度の低下を判断できる。
第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16は真空断熱材12の外側に配置されている。そのため、真空断熱材12の内部に温度センサを設置することにより真空断熱材12の真空度(密閉性)を損なう恐れがない。
真空断熱材12の一方の側(車室内R側)に被覆部材として内張り13が設けられている。第2温度センサ15と第3温度センサ16は被覆部材としての内張り13を挟んだ2点の温度を測定可能である。第2温度センサ15および第3温度センサ16は第2温度差検知手段として配設されている。そのため、被覆部材を挟んだ2点の温度を測定することで真空断熱材12を移動する熱量である熱流束Qを測定でき、熱流束Qを測定するために温度センサ以外の別部材を必要としない。
第2温度センサ15は第1温度差検知手段と第2温度差検知手段を兼ねている。そのため、部材の点数を少なくすることができる。
真空断熱材12は自動車1の屋根板11と車室内R(車室の内側)との間に設けられており、自動車1の室内と室外(車室の外側)との間に設けられている。そのため、車室内Rと車室外との熱移動を低減するために設けられた真空断熱材12において、真空断熱材12の真空度の低下を判断するのに好適である。
真空断熱材12は複数設けられておらず一層構造である。そのため、複数層の真空断熱材12を設ける場合と比較して製造が容易である。
第1温度センサ14および第2温度センサ15は真空断熱材12と当接して配置されている。そのため、第1温度センサ14と第2温度センサ15の間は真空断熱材12で充填されている。従って、第1温度センサ14で測定される温度T1と第2温度センサ15で測定される温度T2との温度差に真空断熱材12の影響を反映しやすい。
前記した実施形態は以下の作用効果を有する。
(1)真空断熱材12を熱流束Qが移動する場合において、第2温度差検知手段としての第2温度センサ15および第3温度センサ16により熱流束Qを算出し、算出した熱流束Qに基づいて基準情報からΔTnを選択し、現実に第1温度差検知手段としての第1温度センサ14および第2温度センサ15により求めたΔTrと該選択したΔTnとを比較することで真空度の低下を判断することができる。また、熱流束Qの値が変動する場合であっても、真空度の低下を判断できる。
(2)第1温度センサ14、第2温度センサ15および第3温度センサ16は真空断熱材12の外側に配置されている。そのため、真空断熱材12の内部に温度センサを設置することにより真空断熱材12の真空度(密閉性)を損なう恐れがない。
(3)真空断熱材12の一方の側(車室内R側)に被覆部材として内張り13が設けられている。第2温度センサ15と第3温度センサ16は被覆部材としての内張り13を挟んだ2点の温度を測定可能である。第2温度センサ15および第3温度センサ16は第2温度差検知手段として配設されている。そのため、被覆部材を挟んだ2点の温度を測定することで真空断熱材12を移動する熱量である熱流束Qを測定でき、熱流束Qを測定するために温度センサ以外の別部材を必要としない。
(4)第2温度センサ15は第1温度差検知手段と第2温度差検知手段を兼ねている。そのため、部材の点数を少なくすることができる。
(5)真空断熱材12は自動車1の屋根板11と車室内R(車室の内側)との間つまり、自動車1の車室内Rと車室外(車室の外側)との間に設けられている。そのため、車室内Rと車室外との熱移動を低減するために設けられた真空断熱材12において、真空断熱材12の真空度の低下を判断するのに好適である。
(6)真空断熱材12は複数設けられておらず一層構造である。そのため、複数層の真空断熱材12を設ける場合と比較して製造が容易である。
(7)第1温度センサ14および第2温度センサ15は真空断熱材12と当接して配置されている。そのため、第1温度センサ14と第2温度センサ15の間は真空断熱材12で充填されている。従って、第1温度センサ14で測定される温度T1と第2温度センサ15で測定される温度T2との温度差に真空断熱材12の影響を反映しやすい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る真空度低下の判断装置200を図4に基づいて説明する。図4は第1の実施形態における図2(図1における断面線V−Vの断面図)に対応している。第1の実施形態では第2温度差検知手段として、第2温度センサ15および第3温度センサ16を用いたが、第2の実施形態では熱量検知手段として空調装置21の負荷を検知する空調負荷センサ22を用いる構成となっている。第1の実施形態と同一の構成については、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、真空度低下の判断装置200は真空断熱材26、第4温度センサ23、第5温度センサ24および空調負荷センサ22により構成されている。
第1温度差検知手段としての第4温度センサ23が車室外(図4において屋根板28よりも上側)に配置されている。第4温度センサ23は外気の温度(車室外の温度)T4を測定可能であり、情報制御部27と接続されている。また、第1温度差検知手段としての第5温度センサ24が内張り25内部に真空断熱材26と当接して配置されている。第5温度センサ24は、真空断熱材26側の内張り25表面(内張り25と真空断熱材26の境界部)の温度T5を検出可能である。
第4温度センサ23および第5温度センサ24は、真空断熱材26を挟む2点の温度(温度T4および温度T5)を測定可能である。真空断熱材26の厚みはL3(式1におけるL1に対応)であり、内張り25の厚みはL4(式2におけるL2に対応)である。
車室内Rには車室内Rを冷房および暖房可能な空調装置21が備えられている。空調装置21には空調装置21の負荷(空調負荷P)を測定可能な空調負荷センサ22が組み込まれている。空調負荷センサ22は空調装置21の作動に伴う消費電力量を測定する部材である。空調負荷センサ22は空調装置を流れる電流および磁束を測定することにより消費電力量を検知可能な構成となっている。空調負荷センサ22は消費電力量を10分間連続して測定する。情報制御部27には、空調負荷センサ22の測定値である空調負荷Pが定常状態であるかを判断する制御プログラムが備えられている。なお、単位時間あたりの空調負荷Pの変化量が所定値以下である場合を定常状態とみなす。所定値は所望の精度に合わせて任意に変更できる構成となっている。また、後述する方法により真空度の低下を判断する際に、空調装置21の設定温度Tsは変更されない。
車室内Rには警告灯29が配置されている。警告灯29は第4温度センサ23、第5温度センサ24および空調負荷センサ22とともに情報制御部27に接続されている。
次に、空調負荷Pと熱流束Qとの関係について説明する。
熱流束Qの通過する方向に垂直な真空断熱材26の面積がA1の場合、熱流束Qと真空断熱材26の面積A1を通り車室内Rから車室外へ移動する熱量H1とは次式の関係にある。
(式3)H1=Q×A1
車室内Rの方が車室外よりも温度が高い場合(暖房運転の場合)では、車室内Rの温度を一定の温度に保つには、車室内Rから(車室外に)流出する熱量H1と車室内に供給される熱量H2がつりあう(等しくなる、H1=H2)必要がある。本実施の形態では、車室内Rに供給される熱量H2は、空調装置21の暖房運転により車室内Rに供給される熱量に対応する。また、車室内Rの方が車室外よりも温度が低い場合(冷房運転の場合)では、車室内Rに車室外から流入する熱量H1と車室外に排出される熱量H2がつりあう必要があり、車室外に排出される熱量H2は、空調装置21の冷房運転により車室内Rから車室外に排出される熱量に対応する。
空調負荷センサ22により測定される空調負荷Pは、空調装置21により車室内Rに供給される熱量H2が大きい場合に大きくなり、供給される熱量H2が小さい場合に小さくなる。
従って、車室内Rの温度が所定時間一定に保たれている場合、本実施形態では面積A1が真空断熱材26の真空度に関わらず一定であるため、所定時間に真空断熱材26を移動する熱流束Qは空調負荷Pの値に基づいて求めることができる。以降、空調負荷Pは第1の実施形態における熱流束Qに相当するものとして説明する。
次に図5のフロー図に従って、第4温度センサ23、第5温度センサ24および空調負荷センサ22で測定された情報に基づいて真空度低下の判断を行う手順を示す。なお、図3に示した第1の実施形態のフロー図と同一のステップについては説明を省略する。
まず現状把握ステップを説明する。現状把握ステップは図5におけるステップS8〜ステップS12に対応している。現実に空調負荷センサ22により現状情報としての空調装置21の空調負荷Pを測定する(図5におけるステップS8を参照)。次に、ステップS7で測定された現状情報としての空調負荷Pが定常状態であるかを判断する(図5におけるステップS9を参照)。単位時間あたりの空調負荷Pの変化量が所定値以下である場合を定常状態と判断し、単位時間あたりの空調負荷Pの変化量が所定値よりも大きい場合を非定常状態(図5におけるステップS9でNoと判定される場合)と判断する。なお、空調負荷センサ22は熱量負荷検知手段として設けられている。
空調負荷Pが定常状態でないと判断された場合には、真空断熱材26の真空度低下の判断を行わず、判断終了となる。ステップS8において空調負荷Pが定常状態であると判断された場合には、現実に第4温度センサ23および第5温度センサ24により現状情報としての温度T4および温度T5を取得する(図5におけるステップS10を参照)。なお、第4温度センサ23および第5温度センサ24は第1温度差検知手段として設けられている。
空調負荷Pに基づいて熱流束Qが算出される(図5におけるステップS11を参照)。以降、算出された熱流束Qの値をQrbと表す。
現状情報のうち温度T4および温度T5に基づいて温度差(T5−T4)が算出される。なお、以降現状情報の温度差(T5−T4)をΔTrbと表す。ΔTrbは第1の実施形態におけるΔTrに対応している。
(式2)における温度差(T2−T1)にΔTrbを代入し、(式2)における厚みL1に厚みL3を代入する。(式2)における熱流束QはQrbと求まっているため、(式2)およびΔTrb、L3およびQrbにより真空断熱材26の熱伝導度であるλ3を算出する(図5におけるステップS12を参照)。
次に真空度判断ステップを説明する。真空度判断ステップは図5におけるステップS13〜ステップS16に対応している。
真空度の閾値に対応する真空断熱材26の熱伝導度をλsとする。真空度の閾値に対応する真空断熱材26の熱伝導度をλsは基準情報に対応し、予め算出されている。ステップ12で算出されたλ3の値とλsとを比較し、λs≧λ3であるかを判断する(図5におけるステップS13を参照)。λs≧λ3の場合は真空度に問題なし(真空度低下なし)と判断される(図5におけるステップS14を参照)。また、λs<λ3の場合は真空度に問題あり(真空度低下)と判断される(図5におけるステップS15を参照)。
ステップS13において、真空度に問題なしと判断された場合(図5におけるステップS14を参照)、判定終了となり、フローによる制御は終了する。また、ステップS13において、真空度に問題ありと判断された場合(図5におけるステップS15を参照)には警告灯29が点灯される(図5におけるステップS16を参照)。警告灯29が点灯された後にフローによる制御は終了する。
従って、この実施形態によれば、第1の実施形態における(1)、(2)および(5)〜(7)と同様の効果の他に次の効果を得ることができる。
(8)熱量検知手段としての空調装置21センサにより空調負荷Pを検知するため、空調装置21を使用する場合において簡便に熱量を検知することができる。
(9)現状情報における空調負荷Pが定常状態の情報である場合に真空度の低下を判断する。そのため、真空断熱材26を移動する熱容量による温度変化の遅延に起因する判断精度の低下を防ぐことができる。
(10)熱流束Q、温度T4および温度T5により真空断熱材26の熱伝導度λ3を算出し、閾値に対応する熱伝導度λsと比較することで真空度の低下を判断する。そのため、熱流束Qの値に対する温度差(T5−T4)の値を取得する必要がない。
本発明は、前記した実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、真空断熱材12、26には通気パイプや真空ポートを通して真空断熱材12、26の真空度を調節可能な小型真空ポンプと接続されていてもよい。また、情報制御部18、27には小型真空ポンプおよび通気パイプの空気吸入の制御信号を出力可能に構成されていてもよい。また、情報制御部18、27は真空断熱材12、26の真空度を制御可能に構成されていてもよい。さらに、真空度が低下と判断された場合に、小型真空ポンプにより真空断熱材12、26の圧力を低下(真空度を向上)させるステップを備えてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、熱流束Qが所定の値である場合にのみ対応した基準情報が取得されていてもよい。その場合は、熱流束Qが該所定値の場合にのみ真空度の低下の判断を行えばよく、熱流束Qが該所定値であるかどうかを判断するステップを備えてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において第1温度センサ14、第2温度センサ15、第5温度センサ24は真空断熱材12、26と当接していなくてもよい。また、第1の実施形態において、第3温度センサ16は内張り13と当接されていなくてもよく、車室内Rの温度を測定する温度センサであればよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において情報制御部18、27は空調装置21に備えられていてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、第1温度センサ14、第2温度センサ15および第5温度センサ24は真空断熱材12、26の内部に設けられていてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、閾値は500Paでなくてもよい。また、閾値が複数設定されており、各閾値において基準情報が取得されていてもよい。その場合例えば、図5におけるステップS13において真空度に異常ありと判断された場合(図5におけるステップS15を参照)において、λsよりも高い熱伝導度であるλtとλ3とを比較し、λt≧λ3(λt≧λ3>λs)の場合には真空度がやや低下していると判断され、λt<λ3の場合には真空度が大いに低下していると判断されるステップが加わってもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、ステップS4またはステップS13の判定は温度差または熱伝導度を比較することで行っているが、(式1)または(式2)に基づいて算出された熱流束Qを比較することで行われてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、基準情報は予め取得されていなくともよい。例えば現状把握ステップの前あるいは後かつ真空断熱材12、26の真空度に問題のない場合において、真空度の低下を判断する際に取得されてもよい。また、上述の処理はプログラムにより実施される形態に限らず、アナログ電子回路により実施されてもよい。また、プログラムにより自動的に取得された情報に限らず、手動で求められた情報であってもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、真空断熱材12、26が複数備えられていてもよい。また複数の真空断熱材12、26により真空断熱部が多層構造に形成されていてもよい。多層構造に配置された真空断熱材の間に第1温度差検知手段としての温度センサが設置されてもよく、真空断熱材の間に設置された温度センサとは別の温度センサが、少なくとも該温度センサとの間に真空断熱部の一部を含む位置に配置されていればよい。例えば、第2温度センサ、第5温度センサに加えて多層構造に配置された真空断熱材の間に温度センサが配置されてもよく、第1温度センサ、第4温度センサとは別に、多層構造に配置された真空断熱材の間に温度センサが配置されてもよい。真空断熱材の間に温度センサが配置された場合、真空断熱材が多層構造に配置された場合において、各真空断熱材の真空度の低下を判断することができる。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、真空断熱材12、26は自動車1に備えられた真空断熱材12、26でなくてもよく、例えば電車、航空機あるいは住居等に設けられていてもよい。また、真空断熱材12、26は車室内Rと屋根板11との間に設けられていなくてもよく、例えば車室内Rとドアを構成する外板との間に設けられていてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、警告灯17、29がなくてもよく、警告灯17、29の代わりにアラーム等の手段により真空度の低下が表示されてもよい。また、真空度の低下が表示されることなく、真空ポンプにより真空度が正常に設定されてもよい。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、車室内Rの温度、外気の温度、空調の設定温度Ts、日射の有無等の条件は、記載された条件に限らない。真空度を判断する場合と同一あるいは同一に相当する条件における基準情報が取得されていればよい。また、第2の実施形態において、空調負荷Pに基づいて熱流束Qを算出する方法は、第2の実施形態に記載した方法に限らない。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、熱流束Qの移動する方向が反対方向であってもよい。例えば、車室外側から車室内側に移動してもよい。また、(式1)および(式2)において、温度差(T2−T1)および温度差(T3−T2)は温度差の絶対値|T2−T1|および温度差の絶対値|T3−T2|として求められ、算出される熱流束Qが熱流束の絶対値|Q|であってもよい。その場合は、熱流束Qの移動方向を考慮する必要がない。
○第1の実施形態および第2の実施形態において、真空断熱材12、26の厚みL1、L3を測定し、厚み当たりの温度差(温度勾配)を算出してもよい。その場合、真空度に問題がない場合と真空度が低下した場合とでの厚みL1、L3の変化量が加味されるため、より正確に真空度の低下を判断することができる。
○第2の実施形態において、空調の設定温度Tsが変更の有無を読み取り、変更なしの場合に判断を行ってもよい。
○第2の実施形態において、現状情報が定常状態であるかの判断は、空調負荷Pが定常状態であるかを判断したが、空調負荷Pに加えて温度T4又は温度T5が定常状態であるかを判断してもよい。
1 自動車
12 真空断熱材
13 内張り
14 第1温度センサ
15 第2温度センサ
16 第3温度センサ
18 情報制御部
100 真空度低下の判断装置
T1 温度
T2 温度
T3 温度
Q 熱流束
21 空調装置
22 空調負荷センサ
23 第4温度センサ
24 第5温度センサ
25 内張り
26 真空断熱材
27 情報制御部
200 真空度低下の判断装置
T4 温度
T5 温度
P 空調負荷

Claims (8)

  1. 間に真空断熱部の少なくとも一部を含む少なくとも2点の温度を測定可能である第1温度差検知手段を有する真空断熱部の真空度低下の判断装置において、
    前記真空断熱部を通って移動する熱量を測定可能な熱量検知手段を有することを特徴とする真空断熱部の真空度低下の判断装置。
  2. 前記第1温度差検知手段および前記熱量検知手段は前記真空断熱部の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱部の真空度低下の判断装置。
  3. 前記真空断熱部の一方の側に被覆部材が配置され、
    間に前記被覆部材を有する少なくとも2点の温度を測定可能である第2温度差検知手段を有し、
    前記熱量検知手段は前記第2温度差検知手段により検知された温度に基づいて前記熱量を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の真空断熱部の真空度低下の判断装置。
  4. 前記熱量検知手段は空調装置の負荷を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の真空断熱部の真空度低下の判断装置。
  5. 前記真空断熱部は車両の室内と室外の間に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の真空断熱部の真空度低下の判断装置。
  6. 前記真空断熱部は一層構造であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の真空断熱部の真空度低下の判断装置。
  7. 間に真空断熱部の少なくとも一部を含む少なくとも2点の温度を測定可能である第1温度差検知手段により温度を測定し、前記真空断熱部を通って移動する熱量を測定可能な熱量検知手段により熱量を測定することで現状情報を取得する現状把握ステップと、
    基準となる真空度における情報である基準情報および前記現状情報に基づいて、前記真空断熱部の真空度低下を判断する真空度判断ステップとを有することを特徴とする真空断熱部の真空度低下の判断方法。
  8. 前記現状情報が定常状態である場合に、前記真空度判断ステップが行われることを特徴とする請求項7に記載の真空断熱部の真空度低下の判断方法。
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