JP2011097883A - 立面緑化パネルユニット - Google Patents

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宗且 園田
Osamu Hoshino
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Abstract

【課題】植えた植物の生育環境の向上を図ることができ、また、万一枯れた場合などにおいては植え替え作業を効率良く行うことができる立面緑化パネルユニットを提供する。
【解決手段】左右方向に延在する載置面には透水孔11bを有する棚板11と、これらの棚板を所定の上下間隔を空けて支持する支持部材12a,12bと、壁面とは反対側となる棚板の前側に配置されたマット13と、該マットと棚板の載置面11aと当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室14と、前記緑化領域の背面を塞ぐ裏板19と、を備え、各根収納室の前方に位置するマットに貫通開口21を設け、植物の根を根収容体25の内部に収容し、この状態で根収容体をマット前方から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて棚板の載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマット前方に露出した状態で植栽可能とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガレージなどの建物の外壁、あるいは内壁などの立面を、植栽された植物によって緑化を図る立面緑化パネルユニットに関するものである。
近年、地球環境の向上を図るためにビルの屋上の緑化が推進されてきており、これに引き続き建物の壁面にも植物を植栽して緑化を推進しようという運動が始まっている。この様な緑化運動の意図を実現するために、既存の建物の壁面を緑化するパネルユニットなどの構造物が開発されている。例えば、外面に開口部が設けられた縦型ケースの中に、上部水槽と下部水槽とを設けるとともに、前記開口部に対向するようにして植栽部材を両水槽の間に設け、植栽部材には植物を支持する植物支持部材と給水シート部材を含ませて構成し、この植栽部材に植物を植えた壁面緑化装置が提案されている(特許文献1)。
実用新案登録第3129176号公報
しかしながら、前記した壁面緑化装置は、植えた植物の生育に必ずしも適した条件が整っているわけではなく、植物が枯れるトラブルが発生し易い。また、枯れた植物を植え替える際に作業が煩雑であった。枯れる原因としては、例えば、植物の根が伸びるスペースを十分に確保することができないために根の発育不良が発生したり、また、植物の茎が横方向に向いた状態で支持する場合に茎の角度が不安定になり易く、根が上に向いた状態となって吸水が不十分になることもあった。
ところで、壁面緑化のために植栽される植物は、その後のことを考慮すれば多年草であることがメンテナンス上においては望ましいが、必ずしもそうである必要もなく、趣向に合わせて1年草を用いることも可能である。この様な場合に、植え替え作業が必要となるが、前記した従来の壁面緑化装置においては、作業が煩雑となり実用的でなかった。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたものであり、その目的は、植えた植物の生育環境の向上を図ることができ、また、万一枯れた場合などにおいては植え替え作業を効率良く行うことができる立面緑化パネルユニットを提供することにある。
本発明は前記した目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、
緑化する緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられ、左右方向に延在する載置面には透水孔を有する棚板と、
これらの棚板を所定の上下間隔を空けて支持する支持部材と、
上下方向に複数段配置された前記棚板の側縁に沿って上下方向に配置されたマットと、
該マットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室と、
を備え、
各根収納室を区画しているマットに貫通開口を設け、
植物の根を根収容体の内部に収容し、この状態で根収容体をマットの表側から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて棚板の載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマットの表側に露出した状態で植栽可能としたことを特徴とする立面緑化パネルユニットである。
請求項2に記載のものは、前記緑化領域の背面を塞ぐ裏板を備え、
該裏板とマットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画して根収納室を形成したことを特徴とする請求項1に記載の立面緑化パネルユニットである。
請求項3に記載のものは、前記根収容体が透水性の袋体により構成され、
この袋体の内部に保水材と共に根を収容したことを特徴とする請求項2に記載の立面緑化パネルユニットである。
請求項4に記載のものは、上段の根収納室に給水可能な給水機構を備え、該給水機構により給水した水を上段に位置する棚板の透水孔からその下の段の根収納室に供給し、これを順次繰り返して複数段の根収納室に給水可能としたことを特徴とする請求項3に記載の立面緑化パネルユニットである。
請求項5に記載のものは、前記支持部材が、左右の縦材を有するフレームにより構成され、
前記フレームにより区画された緑化領域に、高さを異ならせて棚板を複数段設けたことを特徴とする請求項4に記載の立面緑化パネルユニットである。
請求項6に記載のものは、緑化する緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられ、左右方向に延在する各載置面には透水孔を有する棚板と、
これらの棚板を所定の高さに支持する支持部材と、
上下方向に複数段配置された前記棚板の側縁に沿って上下方向に配置されたマットと、
該マットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室と、
を備え、
各根収納室を区画しているマットに貫通開口を設けた立面緑化パネルユニットであって、
断面が矩形パルス形状となるように屈曲成形した波板材を起立した状態で用いて、前記矩形パルスの立ち上がり部分に相当する部分と立下り部分に相当する部分を前記棚板とし、上下に位置する棚板の間の接続部分を前記支持部材とし、
植物の根を根収容体の内部に収容し、この状態で根収容体をマットの表側から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマットの表側に露出した状態で植栽可能としたことを特徴とする立面緑化パネルユニットである。
請求項1の本発明によれば、緑化する緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられ、左右方向に延在する載置面には透水孔を有する棚板と、これらの棚板を所定の上下間隔を空けて支持する支持部材と、上下方向に複数段配置された前記棚板の側縁に沿って上下方向に配置されたマットと、該マットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室と、を備え、各根収納室を区画しているマットに貫通開口を設け、植物の根を根収容体の内部に収容し、この状態で根収容体をマット前方から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて棚板の載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマット前方に露出した状態で植栽可能としたので、根の生育に過不足のないスペースを確保することができ、また、植え替え作業も容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記緑化領域の背面を塞ぐ裏板を備え、該裏板とマットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画して根収納室を形成したので、給水の水が壁面を濡らすことを防止することができ、壁面を保護することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記根収容体が透水性の袋体により構成され、この袋体の内部に保水材と共に根を収容したので、根がばらばらにならずにある程度まとまった状態となり、このため、給水し易く、さらには保水材により根を湿った状態に長時間保つことができ、水不足解消に有効である。
請求項4に記載の発明によれば、上段の根収納室に給水可能な給水機構を備え、該給水機構により給水した水を上段に位置する棚板の透水孔からその下の段の根収納室に供給し、これを順次繰り返してすべての根収納室に給水可能としたので、給水作業が容易であり、上から下まで確実に順次給水することができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記支持部材が、左右の縦材を有するフレームにより構成され、前記フレームにより区画された緑化領域に、高さを異ならせて棚板を複数段設けたので、壁面にはフレームを固定すればよいなど、取り扱い性が良好である。
請求項6に記載の発明によれば、緑化する緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられ、左右方向に延在する各載置面には透水孔を有する棚板と、これらの棚板を所定の高さに支持する支持部材と、上下方向に複数段配置された前記棚板の側縁に沿って上下方向に配置されたマットと、該マットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室と、を備え、各根収納室を区画しているマットに貫通開口を設けた壁面緑化パネルユニットであって、断面が矩形パルス形状となるように屈曲成形した波板材を起立した状態で用いて、前記矩形パルスの立ち上がり部分に相当する部分と立下り部分に相当する部分を前記棚板とし、上下に位置する棚板の間の接続部分を前記支持部材とし、植物の根を根収容体の内部に収容し、この状態で根収容体をマットの表側から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマットの表側に露出した状態で植栽可能としたので、根の発育スペースを過不足なく十分に確保することができ、また、植え替え作業も容易に行うことができるだけでなく、構造の簡素化を図ることができる。
外壁に壁面緑化パネルユニットを取り付けたガレージの斜視図である。 (a)は壁面緑化パネルユニットの正面図、(b)は壁面緑化パネルユニットの一部省略右側面図である。 棚板や根収納室を拡大して示す右側面図である。 棚板の一部を示す斜視図である。 (a)は循環式給水機構を備えた壁面緑化パネルユニットの正面図、(b)は循環式給水機構を備えた壁面緑化パネルユニットの一部省略右側面図である。 (a)はパンチングボードを断面矩形パルス形に折り曲げて棚板と支持部材とを一体成型した実施形態の要部を示す拡大右側面図、(b)は(a)に示す壁面緑化パネルユニットを複数並べて円柱の曲面に取り付けた状態の概略斜視図である。 (a)はパンチングボードを断面矩形パルス形に折り曲げて棚板と支持部材とを一体成型した棚板の両側にマットを設けた実施形態の要部を示す拡大側面図、(b)は(a)に示す立面緑化パネルユニットの一部平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る立面緑化パネルユニットを外壁に取り付けたガレージの概略斜視図、図2(a)は、立面緑化パネルユニットの正面図、図2(b)は立面緑化パネルユニットの断面図、図3は拡大断面図である。
ガレージ1は、図1に示すように、正面入口に巻き上げシャッター扉2を備え、この正面入口の左右の壁面及び背後の壁には、本発明に係る立面緑化パネルユニット3を取り付けてあり、屋上4には、階段5を介して上った場合の安全のために手摺6が設けてある。なお、図1では、壁面に取り付けた立面緑化パネルユニット3の一部(3つ)を実線で示し、その他については点線で取り付け位置を示しただけで植栽した植物も記載を省略してある。
立面緑化パネルユニット3は、図2に示すように、緑化する縦方向の立面であるところの緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられた棚板11と、これらの棚板11を所定の上下間隔を空けて支持する支持部材12と、上下方向に複数段配置された前記棚板11の側縁(本実施形態では取り付け状態における壁面とは反対側である前側)に沿って上下方向に配置されたマット13と、該マット13と棚板11の載置面11aと当該載置面11aの上方に配置された棚板11とから区画された根収納室14とから概略構成されている。
支持部材12は、図2に示すように、角パイプからなる主柱12aの前面に断面コ字状に屈曲した副柱12bを添設した一体化した左右の縦材12Aと、主柱12aの上端同士を接続する角パイプ製の上横材12Bと、主柱12aの下端同士を接続する角パイプ材製の下横材12Cとからなるフレーム15により構成されている。そして、本実施形態では、左右の副柱12bの間が緑化領域であり、したがって、両副柱12bの間に棚板11を高さを異ならせて複数段架設し、最下段の棚板11の下方に棚板11よりも少し大きな水槽16を設ける。また、支持部材12の主柱12aに沿って給水機構の一部を構成する給水管17を縦方向に取り付け、該給水管17の上端を、最上段の棚板11の上方に当該棚板11に沿って横方向に取り付けた散水管18の一端に接続してある。したがって、給水管17の下端を水道(図示せず)に接続すると、水道から供給された水が給水管17を介して給水機構の一部である散水管18に入り、散水管18の下半に開口するノズル(図示せず)から最上段の棚板11上に向けて散水でき、最上段に散水された水は、その段に植栽された植物(後述する)の根を潤し、余った水は当該棚板11の載置面11aに開設された透水孔11bを通ってその下の段の根収納室14に落下し、これを繰り返しながら各段の根収納室14内に収納された根に給水し、最終的に余った水は、最下段の棚板11から水槽16に流下して回収され、水槽16から下水(図示せず)に排水される。
また、前記した緑化領域の背面は、本実施形態では裏板19を支持部材12に止着することにより閉塞する。これにより、前記した散水管18から散水した水が風に吹かれて飛散しても、建物の壁面を濡らさないように保護することができる。
棚板11は、図4に示すように、金属板材をベンダーによりいわゆるZ曲げして、水平な面が左右方向に延在する載置面11aと、この載置面11aの前端を上方に直角曲げした前起立面11cと、載置面11aの後端を下方に直角曲げした後垂下面11dとを形成し、少なくとも載置面11aには小さな透水孔11bを開設する。なお、この棚板11は、金属板に透水孔11bを打ち抜き加工するとともに、その後にZ曲げ加工を行ってもよいが、予め小さな孔が一面に開設されたいわゆるパンチングボードを曲げ加工してもよい。そして、棚板11をフレーム15に取り付けるには、後垂下面11dに開設した取り付け孔内にボルト20を通して、副柱12bや裏板19と共に主柱12aの前面に固定する。
そして、各段の棚板11を取り付けたならば、これら棚板11の前側の側縁である前起立面11cに沿って、壁面とは反対側となる前方からマット13を当てて緑化領域を前方から被覆する。このマット13は、根収納室14の前面を区画する部材であり、この根収納室14の高さに対応して、少なくとも前起立面11cの高さ(2センチ)以上の適宜な位置に設定可能であり、一般的には根収納室14の下面を区画する棚板11の載置面11aから約2乃至6センチ上方の位置に、横長スリット状の貫通開口21を所定のピッチ(例えば、20センチ間隔)で根収納室14の延在方向(左右方向)に沿って複数開設することが望ましい。なお、このマット13は、貫通開口21の縁が植物の茎等に接触するので比較的柔軟であって吸水性を備えていることが好ましく、例えば、植物繊維を積層したものでもよいし、あるいは不織布を積層したり合成繊維を積層したものでもよいし、フエルトでもよい。また、このマット13は直射日光に晒されるので、耐候性に優れた素材であることが望ましい。
前記した構成からなる立面緑化パネルユニット3を壁面に取り付けるには、支持部材12に開設した取付孔内にボルトを挿入し、このボルトの先端を壁面に予め取り付けたブラケットのネジ穴に螺合して固定する(図示せず)。
次に、植物の植栽について説明する。
立面緑化パネルユニット3に植物を植栽するには、図3に示すように、予め植物の根を不織布製の袋体である根収容体25内に収容しておき、この収容状態でマット13の表側から貫通開口21を通して裏側の根収納室14内に入れて棚板11の載置面11a上に載置する。この様にして各貫通開口21から根を包んだ根収容体25を差し込んで根収納室14内に入れて載置面11a上に載置すると、各植物の茎が貫通開口21の縁に支えられて斜めに伸びる姿勢となり、マット13の表側に植物の茎と葉と花が露出した状態になる。この状態においては、スリット状の貫通開口21の開口縁が茎を軽く押さえ付けるので、植物の姿勢が安定し、多少の風に吹かれても安定した状態を維持することができ、太陽の光を浴びて生育する。そして、マット13の裏側の根収納室14においては、根が根収容体25内にまとまった状態で収容され、一緒に入れた保水材も根に密着するので、根が水分を確実に吸収することができる。また、根収納室14は、マット13と棚板11の載置面11aと当該棚板11の上段に配置された棚板11とから区画されて形成されているので、根が生育する上での過不足のない広さのスペースとして確保され、根が生育する上での拘束がない。また、マット13の被覆により,風雨が根に直接当たることを防止し、直射日光も遮り、しかも適度な通気性が確保されているので、根の生育に適した湿度と温度を維持し易い。したがって、本発明に係る立面緑化パネルユニット3をガレージ1等の壁面に取り付けて草木などを植栽すると、これらの草木の根が健全に生育し、また、マット13の表に露出した茎は貫通開口21の縁に支えられて安定した姿勢を保ち、これに伴って葉や花なども安定し、太陽の光を十分に浴びることができる。したがって、草木が健全に成育し、無機質であったガレージ1等の壁面を色鮮やかに緑化することができ、自然環境の保護促進に寄与する。
また、これらの草木が万一枯れたりしたときには、マット13の貫通開口21に手を入れて枯れた植物の根収容体25ごと取り出し、新たな植物を前記したようにマット13の貫通開口21が入れて植栽することができる。この様に、本発明に係る立面緑化パネルユニット3においては、枯れた植物を簡単に取り出すことができ、また、空いたスペース(根収納室14)に新たな植物を簡単に植栽することができ、植え替え作業を効率良く行うことができる。
なお、給水機構は、前記した水道に接続して水槽16に回収した余剰水を下水に排水するものに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、水槽16に回収した水をポンプ26で汲み上げて再度散水管から給水する循環式としてもよい。
また、本発明における支持部材12は、棚板11を所定の上下間隔を空けて支持する機能を備えていればどのような構成でも良い。例えば、図6に示す立面緑化パネルユニット3´は、支持部材12´を棚板11´と一体にしたものである。具体的に説明すると、予め小さな貫通孔を一面に開設したパンチングボード板材を用いてプレス成型することにより、棚板11´と支持部材12´とを一体成型する。すなわち、パンチングボードを、断面が矩形パルス形状となるように屈曲成形して波板材とし、この波板材を起立した状態で用いる。この様にすると、前記矩形パルスの立ち上がり部分に相当する部分と立下り部分に相当する部分が棚板11´となり、上下に位置する棚板11´の間の前方と後方の接続部分が支持部材12a,12bとは別の支持部材12a´,12b´とし機能することができる。そして、棚板11´の前方にマット13を配置することは前記した実施形態と同様であり、このマット13と棚板11´と後方の支持部材12b´と上の段の棚板11とで区画された空間が根収納室14となり、この根収納室14の前方に位置するマット13に横長スリット状の貫通開口21を開設してある。
この様な構成からなる立面緑化パネルユニット3´は、波板材の幅を前記した実施形態と同様に数メートル余に設定すると、矩形の平面体となるので、ガレージ1等の壁面に使用することができる一方、波板材の幅を数十センチと小さく設定すると、図6(b)に示すように、円柱の壁に複数並べて設置することにより、曲面からなる壁面に沿って装着し易くなる。この様に、幅寸法を適宜設定することにより、壁面に応じた立面緑化パネルユニット3´を提供することができる。
また、図7に示すように、図6に示す波板材の左右両側に断面コ字状の縦材を支持部材12bとして設け、波板材の表裏両面にマット13a,13bをそれぞれ配置し、各マット13a,13bに貫通開口21を前記実施形態と同様に開設して両側から根収納室14内に根収容体25を入れられるように構成し、立面緑化パネルユニット1の表裏両側に植物を植設できるようにしてもよい。この様に構成すると、立面緑化パネルユニット1を支持する支柱を立設し、この支柱の間に立面緑化パネルユニット1自体を設置すると、植栽フェンスあるいは塀として使用することができる。また、複数の立面緑化パネルユニット1を蝶番で接続するとともに、立面緑化パネルユニット1にキャスタを設けて移動可能とすると、折り畳み式の門扉としても使用することができる。なお、図6に示す片面に植栽した立面緑化パネルユニット1も、同様にしてフェンスや塀や門扉などの緑化パネルユニットとして使用することができる。
この様に、本発明に係る立面緑化パネルユニット3,3´は、ガレージ1等の建造物の外壁に限らず、どのような場所にも使用することができる。例えば、室内の内壁に取り付けて使用してもよいし、柱やモニュメントなどにも使用することができる。さらに、植える植物は観賞用植物に限定されるものではなく、食用の植物であってもよい。また、本発明に係る立面緑化パネルユニット3,3´は、専有面積が小さくてもその割に多くの植物を植えることができるので、葉物や根菜などの野菜を苗から植えて大きくなるまで生育させる、即ち、栽培することもできる。要するに、本発明に係る立面緑化パネルユニット3,3´は、植え替え作業が容易であるので、大きくなった野菜を取り出して(収穫して)、その後のスペースに新たに苗を植えてという作業を繰り返すことにより、効率良く安全な野菜を栽培することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲において設計変更することができる。例えば、根収容体25は、不織布製の袋体に限らず、根を多少の土や保水材等と共に収容できて透水性があればよく、プラスチック製でもよい。
1 ガレージ
3,3´ 立面緑化パネルユニット
11 棚板
11a 載置面
11b 透水孔
11c 前起立面
11d 後垂下面
12A 支持部材の縦材
12a 主柱
12b 副柱
12B 支持部材の上横材
12C 支持部材の下横材
13 マット
14 根収納室
15 フレーム
16 水槽
17 給水管
18 散水管
19 裏板
21 貫通開口
25 根収容体

Claims (6)

  1. 緑化する緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられ、左右方向に延在する載置面に透水孔を有する棚板と、
    これらの棚板を所定の上下間隔を空けて支持する支持部材と、
    上下方向に複数段配置された前記棚板の側縁に沿って上下方向に配置されたマットと、
    該マットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室と、
    を備え、
    各根収納室を区画しているマットに貫通開口を設け、
    植物の根を根収容体の内部に収容し、この状態で根収容体をマットの表側から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて棚板の載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマットの表側に露出した状態で植栽可能としたことを特徴とする立面緑化パネルユニット。
  2. 前記緑化領域の背面を塞ぐ裏板を備え、
    該裏板とマットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画して根収納室を形成したことを特徴とする請求項1に記載の立面緑化パネルユニット。
  3. 前記根収容体が透水性の袋体により構成され、
    この袋体の内部に保水材と共に根を収容したことを特徴とする請求項2に記載の立面緑化パネルユニット。
  4. 上段の根収納室に給水可能な給水機構を備え、該給水機構により給水した水を上段に位置する棚板の透水孔からその下の段の根収納室に供給し、これを順次繰り返してすべての根収納室に給水可能としたことを特徴とする請求項3に記載の立面緑化パネルユニット。
  5. 前記支持部材が、左右の縦材を有するフレームにより構成され、
    前記フレームにより区画された緑化領域に、高さを異ならせて棚板を複数段設けたことを特徴とする請求項4に記載の立面緑化パネルユニット。
  6. 緑化する緑化領域に、高さを異ならせて複数段設けられ、左右方向に延在する各載置面に透水孔を有する棚板と、
    これらの棚板を所定の高さに支持する支持部材と、
    上下方向に複数段配置された前記棚板の側縁に沿って上下方向に配置されたマットと、
    該マットと棚板の載置面と当該棚板の上段に配置された棚板とから区画されて形成された根収納室と、
    を備え、
    各根収納室を区画しているマットに貫通開口を設けた立面緑化パネルユニットであって、
    断面が矩形パルス形状となるように屈曲成形した波板材を起立した状態で用いて、前記矩形パルスの立ち上がり部分に相当する部分と立下り部分に相当する部分を前記棚板とし、上下に位置する棚板の間の接続部分を前記支持部材とし、
    植物の根を根収容体の内部に収容し、この状態で根収容体をマットの表側から前記貫通開口を通して根収納室内に入れて載置面上に載置して、当該植物の茎や葉をマットの表側に露出した状態で植栽可能としたことを特徴とする立面緑化パネルユニット。
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