JP2011089288A - ジョイント金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率がよいジョイント金具を提供する。
【解決手段】ジョイント金具100は、鉄筋30と、雄ねじ部300aが形成されたセパレータ300とをジョイントするためのジョイント金具である。ジョイント金具100は、鉄筋30と係合可能な本体101を備えている。本体101は穴113を含んでおり、鉄筋30は、本体101と係合した状態で、穴113に嵌め込んだボルト103で本体101側へ押し付けられることによって本体101に固定される。本体101は、セパレータ300を通すためのセパレータ差込穴107と、セパレータ差込穴107を通った状態のセパレータ300の雄ねじ部300aと螺合するための雌ねじ部105とをさらに含んでいる。
【選択図】図2

Description

この発明はジョイント金具に関し、より特定的には、鉄筋コンクリート構造物などの型枠を構成する際、鉄筋にセパレータを接続するためのジョイント金具に関する。
鉄筋コンクリート構造物などの型枠を構成する際には、ジョイント金具を用いて鉄筋にセパレータが接続され、このセパレータの端部に型枠が固定される。たとえば特許第3850238号公報(特許文献1)には、この種のジョイント金具の従来の構成が開示されている。
特許文献1の連結金具は、本体と、ボルトと、回転軸とからなっている。本体は、その上部に貫通ネジ孔を有している。この貫通ネジ孔を螺合貫通したボルトによって、鉄筋は本体に押圧固定される。回転軸は、その軸心が本体の表面に対し直角向きであり、かつ軸心の周りに自転可能に本体に支持されている。回転軸は、セパレータを連結するためのセパレータ連結用ネジ孔を有している。セパレータ連結用ネジ孔は軸心に対し直角向きに形成されている。
特許第3850238号公報
しかしながら、特許文献1のジョイント金具には、引張強度が十分でないという問題があった。
したがって、本発明の一の目的は、引張強度を向上することのできるジョイント金具を提供することである。
また、本発明の他の目的は、作業効率がよいジョイント金具を提供することである。
本発明のジョイント金具は、第1部材と、雄ねじが形成された第2部材とをジョイントするためのジョイント金具である。ジョイント金具は、第1部材と係合可能な本体を備えている。本体はボルト用雌ねじ部を含んでおり、第1部材は、本体と係合した状態で、ボルト用雌ねじ部に嵌め込んだ取付用ボルトで本体側へ押し付けられることによって本体に固定される。本体は、第2部材を通すための通し穴と、通し穴を通った状態の第2部材の雄ねじと螺合するための第2部材用雌ねじ部とをさらに含んでいる。
本発明のジョイント金具によれば、ボルト用雌ねじ部に嵌め込んだ取付用ボルトで第1部材が本体側へ押しつけられることによって、第1部材が本体に固定される。取付用ボルトの嵌め込む深さを変えることで第1部材のサイズの違いに対応することができるので、ジョイントする部材のサイズに応じてジョイント金具を選択する必要が無く、作業効率を向上することができる。また、第2部材が引っ張られた場合には、第2部材が通し穴に引っかかることにより本体の回転が妨げられるので、第2部材の引張りによる本体の変位を抑制することができる。その結果、本体が安定し、ジョイント金具の引張強度を向上することができる。
上記ジョイント金具において好ましくは、取付用ボルトの嵌め込み方向と第2部材の通し方向とのなす角が0度以上90度未満である。これにより、取付用ボルトが第2部材に干渉することが少なくなり、ボルト用雌ねじ部に取付用ボルトを容易に嵌め込むことができる。
上記ジョイント金具において好ましくは、本体は、第1部材が押し付けられる位置に形成された凹部をさらに含んでいる。これにより、第1部材と接触する本体部の面積が大きくなるので、第2部材が引っ張られた場合に第1部材に加わる荷重を広い面積で受けることができ、第1部材に対してジョイント金具が動きにくくなる。
上記ジョイント金具において好ましくは、凹部は第1の曲率を有する第1凹部と、第1の曲率よりも小さい第2の曲率を有する第2凹部とを含んでいる。この場合、第1部材が大きい場合には第1凹部にて第1部材と接触し、第1部材が小さい場合には第2凹部にて第1部材と接触する。これにより、第1部材のサイズにかかわらず第1部材に本体を固定しやすくなり、第1部材の位置決めがし易くなる。
上記ジョイント金具において好ましくは、取付用ボルトの嵌め込み方向が第2部材の方を向くように、ボルト用雌ねじ部が形成されている。これにより、第1部材のサイズに係わらず第2部材が第1部材の方へ押し付けられるため、第2部材が引っ張られた場合に生じる回転モーメントを小さくすることができ、変位量を抑え引張強度を向上することができる。また、ボルトを嵌め込む際の作業性が向上する。
上記ジョイント金具において好ましくは、第2部材用雌ねじ部はナットである。これにより、第2部材に加わる荷重をナットで受けることができるので、変位量を抑え引張強度を向上することができる。
上記ジョイント金具において好ましくは、第1部材と第2部材とが互いに直交するように、通し穴および第2部材用雌ねじ部が形成されている。
上記ジョイント金具において好ましくは、第1部材と第2部材とが互いに平行になるように、通し穴および第2部材用雌ねじ部が形成されている。
本発明の第1の実施の形態におけるジョイント金具の使用例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す斜視図である。 図2のジョイント金具を下方向から見た図である。 (A)は、本発明の第1の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す図であって、ジョイント金具を図3と同じ方向から見た図である。(B)は、(A)のジョイント金具を、“Y”方向から見た端面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す斜視図である。 (A)は、図5のジョイント金具を下方向から見た図である。(B)は、変位量を説明するための図であり、セパレータに加わる引張力とセパレータ(第2部材)の変位量との関係を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の第1変形例の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の第2変形例の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の第3変形例の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるジョイント金具の使用例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるジョイント金具の他の使用例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す平面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるジョイント金具の使用例を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態におけるジョイント金具100は、鉄筋コンクリート構造物、もしくは鉄筋鉄骨コンクリート構造物における鉄筋30に係合する。また、ジョイント金具100はセパレータ300の一端に接続される。セパレータ300の他端には、固定金具400によりコンクリート打設用型枠40が固定される。これにより、ジョイント金具100は鉄筋30(第1部材)とセパレータ300(第2部材)とを互いに直交するように(縦引きするように)ジョイントする。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す斜視図である。また図3は、図2のジョイント金具を下方向から見た図である。
図2および図3を参照して、ジョイント金具100は本体101と、ボルト103とを備えている。本体101は、鉄筋の延在方向に対して垂直な平面で切った場合に、たとえばU字の断面形状を有しており、鋼板を折り曲げることにより形成されている。なお、ボルトはジョイント金具の一部であってもよいし、ジョイント金具とは別に準備されてもよい。
ジョイント金具100は、本体101の側面に形成されたセパレータ差込穴107および穴111と、雌ねじ部105とを含んでいる。雌ねじ部105は、穴111の外側に、穴111に連通するナットをスポット溶接することにより形成されている。ナットで雌ねじ部105を形成し、かつセパレータ300をセパレータ差込穴107に挿通させることにより、セパレータ300に加わる荷重とセパレータ300の回転力とをナットと本体101とで受けることができるので、セパレータ300の引張りによる本体101の変位を抑制することができ、ジョイント金具100の引張強度を向上することができる。一方、雌ねじ部105は、ナットを用いずに穴111の内周面に雌ねじを形成することで構成されてもよい。この場合、穴111の周囲の鋼板をリブ出し加工し、形成されたリブの内壁面にタップ加工を施すことで構成されてもよい。穴111の内壁面に雌ねじを形成することにより、ナットをスポット溶接することが不要となる。
また、ジョイント金具100は、本体101の側面に形成された穴113と、雌ねじ部109とをさらに含んでいる。雌ねじ部109は、穴113の外側に、穴113に連通するナットをスポット溶接することにより形成されている。ナットで雌ねじ部109を形成することにより、ボルト103に加わる荷重をナットで受けることができるので、セパレータ300の引張りによる本体101の変位を抑制することができ、ジョイント金具100の引張強度を向上することができる。一方、雌ねじ部109は、ナットを用いずに穴113の内壁面に雌ねじを形成することで構成されてもよい。この場合、穴113の周囲の鋼板をリブ出し加工し、形成されたリブの内壁面にタップ加工を施すことで構成されてもよい。穴113の内壁面に雌ねじを形成することにより、ナットをスポット溶接することが不要となる。
次に、ジョイント金具100を用いて鉄筋30とセパレータ300とをジョイントする方法の一例について説明する。始めに、ジョイント金具100における本体101のU字状の内部に鉄筋30を差し込むことにより、本体101に鉄筋30を係合させる。この状態で、図3中矢印X1で示すように、穴113および雌ねじ部109(ボルト用雌ねじ部)にボルト103(取付用ボルト)を嵌め込み、雌ねじ部109に螺合させる。ボルト103を深く差しこんでいくと、ボルト103の先端部と鉄筋30とが接し、鉄筋30が本体101の内壁に押し付けられる。これにより、鉄筋30の任意の位置にジョイント金具100の本体101が固定され、ジョイント金具100のズレが防止される。
続いて、図3中矢印X2で示すように、セパレータ300をセパレータ差込穴107(通し穴)に通し、さらに穴111および雌ねじ部105(第2部材用雌ねじ部)に嵌め込み、セパレータ300の端部に形成された雄ねじ部300aと雌ねじ部105とを螺合させることにより、本体101にセパレータ300を固定する。以上の工程により、鉄筋30とセパレータ300とのジョイントが完了する。
本実施の形態におけるジョイント金具100によれば、穴113に嵌め込んだボルト103で本体101側へ押しつけることによって、鉄筋30が本体101に固定される。ボルト103の嵌め込む深さを変えることで鉄筋30のサイズの違いに対応することができるので、ジョイントする部材のサイズに応じてジョイント金具を選択する必要が無く、作業効率を向上することができる。また、セパレータ300が引っ張られた場合には、セパレータ300がセパレータ差込穴107に引っかかることにより本体101の回転が妨げられるので、ジョイントする部材(第2部材)の変位を抑制することができる。
なお、ボルト103の嵌め込み方向(矢印X1で示す方向)とセパレータ300の通し方向(矢印X2で示す方向)とのなす角が0度以上90度未満であることが好ましい。図3においては、この角度が0度(つまり、矢印X1で示す方向と矢印X2で示す方向とが平行)になっており、セパレータ差込穴107と穴113とが本体101の同じ側に形成されている。これにより、図2中矢印A1で示すように、コンクリート打設時にセパレータ300に引張力が働く場合に、鉄筋30に加わる荷重を本体101で受けることができるので、鉄筋30に対してジョイント金具100が動きにくくなる(引張強度が増加する)。
また、本体101における鉄筋30が押し付けられる部分には、凹部101aが形成されていてもよい。凹部101aは、図3に示されるように断面がV字(またはU字)形状をしていてもよい。凹部101aに鉄筋30が位置する(一部が嵌り込む)ことにより、凹部の無い平らな場合に比べて鉄筋30と接触する本体の面積が大きくなるので、セパレータが引っ張られた場合に鉄筋30に加わる荷重を広い面積で受けることができ、鉄筋30に対してジョイント金具101が動きにくくなる。
さらに、ボルト103は、その先端部が尖っているもの(剣先ボルト)が好ましい。剣先ボルトを用いることにより、ボルト103が鉄筋30のどの位置に接触するのかが予測しやすくなり、鉄筋30の位置決めが容易になる。
[第1の実施の形態の変形例]
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す図である。図4(A)は、ジョイント金具を図3と同じ方向から見た図を示し、図4(B)は、図4(A)のジョイント金具を“Y”方向から見た端面図である。
図4(A)および(B)に示すように、ジョイント金具100の本体101は、その断面がU字形状を示すことで中空の形状となっていてもよい。このような形状である場合、本体101の断面は上部延在部120と下部延在部121とを有している。上部延在部120と下部延在部121との各々における鉄筋30との接触部分には、凹部101aが形成されている。凹部101aは、用いる鉄筋30のサイズおよび形状にフィットする形状とされてもよい。また凹部101aのサイズは、用いる鉄筋30のサイズよりも小さくされてもよい。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す図である。図6(A)は、図5のジョイント金具を下方向から見た図である。図5および図6(A)を参照して、本実施の形態のジョイント金具100においても、セパレータ差込穴107と穴113とが本体101の同じ側(図6(A)中右側)に形成されている。しかしながら本実施の形態においては、ボルト103の嵌め込み方向(図6(A)中矢印X1で示す方向)とセパレータ300の通し方向(図6(A)中矢印X2で示す方向)とが角度をなしている。2つの方向がなす角度は0度より大きくなっている。また、穴113および雌ねじ部109の各々は、ボルト103の嵌め込み方向がセパレータ300の方を向くように形成されている。
なお、これ以外のジョイント金具100の構成は、図4に示す第1の実施の形態の変形例の構成と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態におけるジョイント金具100によれば、たとえばセパレータ300をジョイント金具101に取り付けた後に、ジョイント金具101を鉄筋30に取り付ける場合に、穴113および雌ねじ部109にボルト103を容易に嵌め込むことができる。すなわちボルト103がセパレータ300に干渉することが少なくなる。また、鉄筋30がセパレータ300の方へ押し付けられる(図6(A)よりも鉄筋30が細くなったとしても、鉄筋30はセパレータ300の方へ押しつけられる)ため、図6(A)中矢印A1の方向にセパレータ300が引っ張られた場合に生じる回転モーメントを小さくすることができる。その結果、セパレータの変位量を抑え、引張強度を向上することができる。ここで、図6(B)に示すように、セパレータに加わる引張力を徐々に増加させた場合に、セパレータは、ある引張力の大きさを受けると急激にその変位量が増加する性質を有している。変位量とは、急激に増加する直前のセパレータの変位量Δdを意味している。上記構成によりこの変位量を抑えることができる。
[第2の実施の形態の変形例]
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す図である。図7に示すように、本実施の形態におけるジョイント金具100において、凹部101aは、凹部101b(第1凹部)と、凹部101bの曲率よりも小さい曲率を有する凹部101c(第2凹部)とを含んでいてもよい。凹部101cは凹部101bの内部に形成されていてもよい。このような構成により、大きいサイズの鉄筋30aを用いた場合には鉄筋30aは凹部101bに接触し、小さいサイズの鉄筋30bを用いた場合には鉄筋30bは凹部101cに接触する。その結果、様々なサイズの鉄筋を安定して固定することができる。すなわち、鉄筋の外周の曲率に対して凹部の曲率があまりに大きすぎると、鉄筋の固定位置が変化しやすくなり、鉄筋とセパレータとの距離が増大する。鉄筋とセパレータとの距離が増大すると、セパレータの引張力により生じる回転モーメントが大きくなり易い。このため、鉄筋の外周に合う曲率を凹部が有していることが望ましい。特に、凹部101bおよび101cを設けるとともに、ボルト103の嵌め込み方向(図7中矢印X1で示す方向)とセパレータ300の通し方向(図7中矢印X2で示す方向)とが角度をなしていることにより、鉄筋30のサイズに係わらずセパレータ300が鉄筋30の方へ押し付けられるため、図7中矢印A1の方向にセパレータ300が引っ張られた場合に生じる回転モーメントを小さくすることができる。その結果、変位量を抑え、引張強度を向上することができる。
さらに、凹部101aで規定される鉄筋30aまたは30bの中心軸C2が、ボルト103の中心軸C1と直交するように、凹部101aが形成されることが好ましい。これにより、鉄筋を一層固定しやすくなる。
[第3の実施の形態]
図8および図9は、本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す図である。図8は平面図であり、図9は斜視図である。図8および図9を参照して、本実施の形態におけるジョイント金具100においては、本体101が、平板150aおよび150bと、接続部151a〜151cとによって構成されている。平板150aおよび150bと、接続部151a〜151cとは一枚の板から形成されている。平板150aおよび150bの各々は、互いに対向しており、かつU字の平面形状を有している。平板150aおよび150bは、図8中右端部の接続部151aと一体化している。また、平板150aにおける図8中左上部の内周縁部からは、接続部151bが延在している。接続部151bは、その先端を折り返すことによって形成されたかしめ部152aによって、平板150bにおける図8中左上部の内周縁部へかしめられている。さらに、平板150aにおける図8中左下部の外周縁部からは接続部151cが延在している。接続部151cは、その先端を折り返すことによって形成されたかしめ部152bによって、平板150bにおける図8中左下部の外周縁部へかしめられている。その結果、平板150aと平板150bとが接続部151a〜151cの各々によって接続されている。接続部151bにはセパレータ差込穴107および穴113が形成されており、接続部151cには穴111が形成されている。また、接続部151cの下面には雌ねじ部105としてのナットが取り付けられており、接続部151bの下面には雌ねじ部109としてのナットが取り付けられている。雌ねじ部105および109の各々は、ナットを用いずに穴111および113の各々の内壁面に雌ねじを形成することで構成されてもよい。
なお、これ以外のジョイント金具100の構成は、図2および図3に示す第1の実施の形態の構成と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態におけるジョイント金具100においても、図2および図3に示すジョイント金具と同様の効果を得ることができる。加えて、ジョイント金具100における大部分または全体の構成が、一枚の板を折り曲げ加工することにより製造され、ジョイント金具の製造が容易となる。
[第3の実施の形態の変形例]
図10〜図12は、本発明の第3の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す図である。なお、図10〜図12はジョイント金具を図8と同じ方向から見た図を示している。図10〜図12に示すように、図8および図9に示す構成とは異なる位置に、接続部が設けられていてもよい。具体的には、図10では、図8の接続部151aが設けられておらず、接続部151cが、平板150aにおける図10下端部から延在している。接続部151cは、図10中左下部の外周縁部において、その先端を折り返すことによって形成されたかしめ部152bによって、平板150bにおける図10中左下部の外周縁部へかしめられている。図11では、図8の接続部151aが設けられておらず、平板150aおよび150bが図11中上端部に設けられた接続部151aと一体化している。図12では、接続部151cが、平板150aにおける図12中右下部の外周縁部から延在している。接続部151cは、その先端を折り返すことによって形成されたかしめ部152bによって、平板150bにおける図12中左下部の外周縁部へかしめられている。セパレータ差込穴107に相当する間隙、穴111および雌ねじ部105が、穴113および雌ねじ部109よりも図12中右側に位置づけられている。特にセパレータ差込穴107に相当する間隙は、接続部151bの図12中右端部と接続部151aとによって規定されている。図10〜図12の構成においても、図8および図9に示す構成と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
図1に示す第1の実施の形態においては、ジョイント金具の使用例として、コンクリート打設用型枠が一方の端部に固定されたセパレータをジョイント金具が固定する例について説明したが、本発明のジョイント金具は以下のように使用されてもよい。
図13は、本発明の第4の実施の形態におけるジョイント金具の使用例を示す図である。図13を参照して、本実施の形態のジョイント金具100においては、セパレータの代わりにボルト205が固定されている。ボルト205は、セパレータ差込穴107、穴111および雌ねじ部105に嵌め込まれている。そして、ボルト205の一方の端部に形成された雄ねじ部205aと雌ねじ部105とが螺合されている。
ボルト205の他方の端部上には型枠201および底板203が配置されている。型枠201は底板203と組み合わされており、型枠201および底板203で構成された空間の内部にはコンクリートが流し込まれる。このように、型枠201を床から浮かせて配置する必要がある場合に、型枠201を下方から支えるボルト205を固定するために、ジョイント金具100が使用されてもよい。
また、コンクリートを流し込むための型枠201を下方から支える場合のようにボルト205に大きな荷重が加わることが想定される場合には、本体101の変形を防ぐために、ボルト205に予めナット107aを取り付け、ボルト205の雄ねじ部205aを雌ねじ部105に螺合した後、ナット107aを回転させ締め付けてもよい。ナット107aは、たとえばスポット溶接によりセパレータ差込穴107の外側に固定されてもよい。
さらに、本発明のジョイント金具は、以下のように使用されてもよい。
図14は、本発明の第4の実施の形態におけるジョイント金具の他の使用例を示す図である。図14を参照して、ジョイント金具100の本体101の外壁面には、セパレータ300がたとえば溶接により固定されている。図14ではセパレータ300は鉄筋30の延在方向に対して平行になるように固定されているが、セパレータ300はどのように固定されていてもよい。
セパレータ差込穴107、穴111および雌ねじ部105には、ボルト205が挿入されて固定されている。ボルト205は、図13の場合よりも短いものが使用されている。ボルト205は、その頭部がセパレータ差込穴107に接触しており、セパレータ差込穴107、穴111および雌ねじ部105へ完全に挿入されている。このように、ボルト205をジョイント金具100へ完全に挿入することにより、ジョイント金具100に負荷が加えられた場合に、本体101の手前側の2つの端部の開きを抑えることができ、ジョイント金具100の強度を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、図5に示す構成のジョイント金具の使用例について説明したが、図5以外の構成のジョイント金具を上述のように使用してもよい。
[第5の実施の形態]
図15は、本発明の第5の実施の形態におけるジョイント金具の構成を示す斜視図である。図15を参照して、本実施の形態のジョイント金具100においては、本体101が、図15中右下部の外周端部から外方へ延在した延在部400aおよび400bを含んでいる。そして、延在部400aには雌ねじ部403が形成されており、延在部400bにはセパレータ差込穴405が形成されている。
雌ねじ部403は、延在部400aに穴を開口し、その穴の周囲の鋼板をリブ出し加工し、形成されたリブの内壁面にタップ加工を施すことで構成されている。一方、雌ねじ部403は、穴に連通するナットを延在部400aにスポット溶接することにより形成されてもよい。ナットで雌ねじ部403を形成することにより、セパレータに加わる荷重をナットで受けることができるので、変位量を抑え引張強度を向上することができる。
雌ねじ部403およびセパレータ差込穴405には、セパレータ差込穴107、穴111および雌ねじ部105に固定されるセパレータとは別のセパレータが固定される。固定されるセパレータが、ボルト103によって固定される鉄筋に対して平行になるように、雌ねじ部403およびセパレータ差込穴405は形成されている。
なお、上記以外のジョイント金具100の構成は、図2および図3に示す第1の実施の形態のジョイント金具の構成と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
この構成により、セパレータと鉄筋とが互いに平行になるようにジョイントすることができる(横引きすることができる)。なお、セパレータ差込穴107、穴111および雌ねじ部105が省略されて、雌ねじ部403およびセパレータ差込穴405によって1本のみのセパレータが固定されるようにしてもよい。
[第5の実施の形態の変形例]
図16は、本発明の第5の実施の形態におけるジョイント金具の変形例の構成を示す平面図である。図16に示すように、ジョイント金具100は、基本的に図4に示す構成と同様の構成を有している。この場合、本体101のU字形状の断面における上部延在部120および下部延在部121の各々に、図15の構成と同様の雌ねじ部403およびセパレータ差込穴405が形成されていてもよい。図16の構成においても、図15に示す構成と同様の効果を得ることができる。なお、セパレータ差込穴107、穴111および雌ねじ部105が省略されて、雌ねじ部403およびセパレータ差込穴405によって1本のみのセパレータが固定されるようにしてもよい。
なお、本発明のジョイント金具によってジョイントされる第1部材および第2部材は、鉄筋、セパレータ、およびボルト以外のもの(たとえば丸棒)であってもよい。また、上記第1〜第5の実施の形態に示された構成の各々は、適宜組み合わせることができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
30,30a,30b 鉄筋
40 コンクリート打設用型枠
100 ジョイント金具
101 本体
101a〜101c 凹部
103,205 ボルト
105,109,403 雌ねじ部
107,405 セパレータ差込穴
107a ナット
111,113 穴
120 上部延在部
121 下部延在部
150a,150b 平板
151a〜151c 接続部
152a,152b かしめ部
201 型枠
203 底板
205a,300a 雄ねじ部
300 セパレータ
400 固定金具
400a,400b 延在部

Claims (8)

  1. 第1部材と、雄ねじが形成された第2部材とをジョイントするためのジョイント金具であって、
    前記第1部材と係合可能な本体を備え、
    前記本体はボルト用雌ねじ部を含み、前記第1部材は、前記本体と係合した状態で、前記ボルト用雌ねじ部に嵌め込んだ取付用ボルトで前記本体側へ押し付けられることによって前記本体に固定され、
    前記本体は、前記第2部材を通すための通し穴と、前記通し穴を通った状態の前記第2部材の前記雄ねじと螺合するための第2部材用雌ねじ部とをさらに含む、ジョイント金具。
  2. 前記取付用ボルトの嵌め込み方向と前記第2部材の通し方向とのなす角が0度以上90度未満である、請求項1に記載のジョイント金具。
  3. 前記本体は、前記第1部材が押し付けられる位置に形成された凹部をさらに含む、請求項1または2に記載のジョイント金具。
  4. 前記凹部は第1の曲率を有する第1凹部と、前記第1の曲率よりも小さい第2の曲率を有する第2凹部とを含む、請求項3に記載のジョイント金具。
  5. 前記取付用ボルトの嵌め込み方向が前記第2部材の方を向くように、前記ボルト用雌ねじ部が形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載のジョイント金具。
  6. 前記第2部材用雌ねじ部はナットである、請求項1〜5のいずれかに記載のジョイント金具。
  7. 前記第1部材と前記第2部材とが互いに直交するように、前記通し穴および第2部材用雌ねじ部が形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載のジョイント金具。
  8. 前記第1部材と前記第2部材とが互いに平行になるように、前記通し穴および第2部材用雌ねじ部が形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載のジョイント金具。
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