JP2011084170A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機が比較的高温となった場合でも、ドライバビリティを低下させることなく、電動機の負荷を低減し、あるいは、電動機の温度を比較的短時間に低下させることができるハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両は、エンジン2及び/又は電動機3と駆動輪4との間で動力を伝達可能な動力伝達装置1と、車両の走行状態に応じて動力伝達装置1を制御するECU8とを有する。動力伝達装置1は、エンジン2と電動機3との間を断接可能な第1クラッチC1を備える。ECU8は、電動機3の温度を測定又は推定により特定する電動機温度特定部と、電動機温度特定部で特定した電動機3の温度が所定温度以上の場合に、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持するように制御する電動機高温時処理部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関と電動機とを備えるハイブリッド車両に関する。
内燃機関と電動機とを備えるハイブリッド車両において、電動機は、永久磁石を含むロータとステータとを備える。この電動機は、高回転状態や過負荷状態が続くと、発生した渦電流により発熱して高温となる。ロータの温度が高いほど、永久磁石の磁力が低下して、高温時の電動機の最大トルクが小さくなる。
特許文献1には、電動機(モータ)が高温時に、電動機の出力トルクを制限するモータ駆動制御装置が開示されている。この装置によれば、検出したモータ温度が、第1の所定温度より高く第2の所定温度より低い温度領域と、第2の所定温度より高い温度領域とで、異なる制限特性に従って、モータの出力トルクに制限が加えられる。
特開2007−244072号公報
上記特許文献1に記載された装置を備えた車両では、第2の所定温度より高い高温領域では厳しい制限を加えるので、電動機が高温時でもEV走行性能が低下した状態で走行することになり、ドライバビリティが低下する虞がある。
ところで、公知のハイブリッド車両では、被駆動部(駆動輪)を駆動可能な電動機とエンジンとの間を断接可能な断接装置を有し、電動機によりエンジンを始動可能としている。
このハイブリッド車両では、例えば、断接装置によりエンジンと電動機との間で動力を伝達可能に接続した状態で、エンジン及び電動機の駆動により走行中、エンジン停止条件(例えば減速回生時)を満たした場合には、エンジンと電動機との間の連結を断って、エンジンへの燃料供給を停止し、エンジンを停止させる制御を行う(低燃費)。
また、エンジンが停止状態で、電動機が駆動輪との間で動力伝達可能な状態の場合(EV走行時)に、エンジン始動条件(例えば、電動機によるトルク以上の駆動トルクが要求されたとき等)を満たしたとき、電動機とエンジンとの間を接続状態にして、電動機でエンジンを始動させることにより、電動機及びエンジンで駆動輪を駆動させる。
図6に示すように、電動機の温度がT1,T2(T1<T2)のとき、電動機のトルクTr1,Tr2は、電動機の回転数(回転速度)Nmが低回転のときに最大トルクTr3,Tr4となる。高温(T2)時の電動機の最大トルクTr4は、低温(T1)時の最大トルクTr3と比較して低い。
EV走行時にエンジンを始動させる場合、図6に示すように、電動機でエンジンを始動させるためのトルクTrsを要する。低温(T1)時には、電動機の最大トルクTr3からエンジン始動用トルクTrsを差引いたトルクTr5によりEV走行が行われる。
しかし、高温(T2)時には、EV走行に使用可能なトルクTr6が、低温(T1)時のトルクTr5と比較して小さい。このため、電動機が高温(T2)時のドライバビリティは、低温(T1)時と比較して低下する場合がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、電動機が比較的高温となった場合でも、ドライバビリティを低下させることなく、電動機の負荷を低減することが可能なハイブリッド車両を提供することを目的とする。
また、電動機が比較的高温となった場合でも、ドライバビリティを低下させることなく、電動機の温度を比較的短時間に低下させることが可能なハイブリッド車両を提供することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、内燃機関と、電動機と、前記内燃機関及び/又は前記電動機と被駆動部との間で動力を伝達可能な動力伝達装置と、車両の走行状態に応じて前記動力伝達装置を制御する制御部とを有するハイブリッド車両であって、前記動力伝達装置は、前記内燃機関と前記電動機との間を断接可能な断接装置を備え、前記制御部は、前記電動機の温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部で検知した前記電動機の温度が所定温度以上の場合に、前記断接装置により前記内燃機関と前記電動機とを接続状態に保持するように制御する電動機高温時処理部とを有することを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両によれば、温度検知部が電動機の温度を検知する。この電動機の温度を検知するとは、例えば温度検出装置で電動機の温度を検出することであってもよいし、電動機の動作に関するパラメータ等に基づいて温度を推定することであってもよい。電動機高温時処理部は、温度検知部で検知した電動機の温度が所定温度以上の場合に、断接装置により内燃機関と電動機とが接続状態に保持するように制御する。この所定温度としては、エンジン始動に要する電動機のトルクを確保できない温度の下限値、EV走行時で内燃機関の始動の際にドライバビリティが良好でない温度の下限値、駆動力要求に応じた電動機のトルクが得られない温度の下限値等である。
すなわち、電動機が所定温度以上の高温の場合、例えば、内燃機関の停止条件を満たした場合であっても、内燃機関と電動機との間の連結を切断することを抑止するので、内燃機関と電動機とが接続状態であり、電動機により内燃機関を始動させるためのトルクを不要とすることができる。すなわち、電動機が比較的高温となった場合でも、ドライバビリティを低下させることなく、電動機の負荷を低減することができるハイブリッド車両を提供することができる。
また、本発明のハイブリッド車両では、電動機が高温時には、内燃機関と電動機とが動力を伝達可能に接続されているので、電動機の負荷を低減して、電動機の温度を比較的短時間に低下させることが可能である。すなわち、高温の電動機が比較的短時間で低温となり、通常の走行モード(電動機低温時)に比較的短時間で復帰することが可能である。
また、本発明のハイブリッド車両では、電動機が高温時、内燃機関と電動機とにより被駆動部への駆動トルクを確保することができ、ドライバビリティの低下を防止することができる。
また、電動機が比較的高温時、減速回生を行う場合でも、内燃機関と電動機とが断接装置により接続状態が保持されているので、回生時の電動機の負荷を低減することができ、電動機の温度を比較的短時間に低下させることができる。
また、上記動力伝達装置は、前記内燃機関の動力を入力する入力軸と、変速比の異なる複数の変速段のうち、変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段の各ギヤ列の駆動ギヤを回転自在に軸支すると共に、前記電動機に連結された第1駆動ギヤ軸と、前記変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段の各ギヤ列の駆動ギヤを回転自在に軸支する第2駆動ギヤ軸と、前記各ギヤ列の従動ギヤが固定されると共に、前記従動ギヤを介して前記被駆動部に動力を伝達可能な出力軸と、前記第1駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを、該第1駆動ギヤ軸に連結して、該第1駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを有するギヤ列の一つを選択的に確立する第1同期噛合機構と、前記第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを、該第2駆動ギヤ軸に連結して、該第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを有するギヤ列の一つを選択的に確立する第2同期噛合機構とを備え、前記断接装置は、前記入力軸と前記第1駆動ギヤ軸とを断接可能な第1クラッチと、前記入力軸と前記第2駆動ギヤ軸との間で動力の伝達を断接可能な第2クラッチとを備え、前記制御部は、前記第2同期噛合機構により前記第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを該第2駆動ギヤ軸に連結した状態で、前記第2クラッチが接続状態の場合に、前記第2同期噛合機構で連結した駆動ギヤのギヤ段の変速比よりも小さいギヤ段の駆動ギヤを、前記第1同期噛合機構により前記第1駆動ギヤ軸に連結させる制御を行うようにしてもよい。
上記制御部によれば、電動機が高温時に、第2同期噛合機構により第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤが該第2駆動ギヤ軸に連結されている状態で、第2クラッチが接続状態の場合に、その第2駆動ギヤ軸に連結された駆動ギヤのギヤ段の変速比よりも、低いギア段の駆動ギヤを第1駆動ギヤ軸に連結させるように制御する。すなわち、第1駆動ギヤ軸側では、第2駆動ギヤ軸側で連結されているギヤ段と比較して高いギヤ段を選択するように制御される。こうすることで、電動機の回転速度(単位時間当りの回転数)を比較的低くすることができ、電動機の負荷を低減することができる。つまり、比較的短時間で電動機の温度を低下させることが可能である。
また、上記ハイブリッド車両は、前記電動機を冷却する冷却部を有し、制御部は、検知
した温度に応じて、前記電動機を冷却する冷却量を増加させるようにしてもよい。
上記ハイブリッド車両によれば、電動機の温度に応じて、電動機を冷却するための冷却量を増加させることで、比較的短時間に電動機の温度を低下させることができる。
また、上記ハイブリッド車両は、前記被駆動部に要求される駆動力を設定する駆動力設定部を有し、前記制御部は、前記駆動力設定部が設定した駆動力要求を満たす走行モードのうち、前記電動機の回転速度が最も低い走行モードを選択することを特徴とする。
上記ハイブリッド車両によれば、制御部は、電動機が高温時に、駆動力設定部により設定された駆動力要求に基づいて、その駆動力要求を満たす走行モードのうち、電動機の回転速度が最も低い走行モードを選択する。すなわち、電動機が高温時、電動機の回転速度が最も低い走行モードを選択することで、電動機への負荷を低減することができ、電動機の温度を比較的短時間に低下させることが可能である。
本発明の実施形態のハイブリッド車両の全体構成図。 本発明の実施形態のECUの機能ブロック図。 本発明の実施形態のハイブリッド車両の走行モードと電動機の回転速度との関連付けを示す図。 本発明の実施形態のハイブリッド車両の動作を説明するフローチャート。 本発明の実施形態のハイブリッド車両の動作を説明する図であり、(a)は車速の時間変化を示す図、(b)はエンジンの回転速度Neを示す図、(c)は電動機の回転速度Nmを示す図、(d)は電動機の温度を示す図。 電動機のトルクの温度変化を示す図。
本発明の実施形態のハイブリッド車両を図面を参照しながら説明する。先ず、図1を参照しながら、本実施形態のハイブリッド車両の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態のハイブリッド車両は、動力伝達装置1を備えるとともに、動力発生源としてエンジン2と、エンジン2を始動可能な電動機(モータ・ジェネレータ)3とを有する。エンジン2は、本発明における内燃機関に相当する。
動力伝達装置1は、エンジン2及び/又は電動機3の動力(駆動力)を被駆動部である駆動輪4に伝達して、駆動輪4を駆動可能に構成されている。また、動力伝達装置1は、エンジン2からの動力及び/又は駆動輪4からの動力を電動機3に伝達して、電動機3により回生動作可能に構成されている。また、動力伝達装置1は、エンジン2及び/又は電動機3の動力を、車両に搭載された補機5を駆動可能に構成されている。補機5は、例えば、エアーコンディショナーのコンプレッサ、ウォータポンプ、オイルポンプ等である。
エンジン2は、例えば、ガソリン、軽油、アルコールなどの燃料を燃焼させることにより動力(トルク)を発生する内燃機関である。エンジン2は、発生した動力を動力伝達装置1に入力するための駆動力入力軸2aを有する。駆動力入力軸2aは本発明における入力軸に相当する。このエンジン2は、通常の自動車のエンジンと同様に、図示しない吸気路に備えられたスロットル弁の開度を制御する(エンジン2の吸気量を制御する)ことによって、エンジン2による動力が調整される。
電動機3は、本実施形態では3相のDCブラシレスモータである。電動機3は、ハウジング内に回転自在に支持された中空のロータ(回転体)3aと、ステータ(固定子)3bとを有する。本実施形態のロータ3aには、複数の永久磁石が備えられている。ステータ3bには、3相分のコイル(電機子巻線)3baが装着されている。ステータ3bは、動力伝達装置1の外装ケース等、車体に対して静止した不動部に設けられたハウジングに固定されている。
コイル3baは、インバータ回路を含む駆動回路であるパワー・ドライブ・ユニット(以下、「PDU」という)6を介して直流電源としてのバッテリ(蓄電装置、二次電池)7に電気的に接続されている。また、PDU6は、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)8に電気的に接続されている。
ECU8は、PDU6の他に、動力伝達装置1、エンジン2、電動機3等の車両の各構成要素に電気的に接続されている。ECU8は、本発明における制御部に相当する。本実施形態のECU8は、CPU(Central processing unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read only memory)、インターフェイス回路等を含む電子回路ユニットであり、プログラムにより規定される制御処理を実行することで、動力伝達装置1、エンジン2、電動機3等を制御する。
ECU8は、本発明における機能を実現する手段として、図2に示すように、断接装置制御部8aと、電動機温度検知部8bと、電動機高温時処理部8cと、変速段制御部8dと、冷却制御部8eとを有する。このECU8の機能については後述する。
また、ECU8の制御処理により実現される機能として、エンジン2の動作を図示しないスロットル弁用のアクチュエータなどエンジン制御用のアクチュエータを介して制御する機能、後述する各種クラッチや各種同期装置のスリーブの動作を図示しないアクチュエータ又は駆動回路を介して制御する機能、車速やエンジン2の回転速度等から駆動輪4に要求される駆動力を設定する駆動力設定部9からの信号を受け、その要求駆動力や走行状態に応じて各構成要素を制御する機能等を制御する。
また、ECU8は、PDU6を介してコイル3baに流れる電流を制御することによって、電動機3がロータ3aから出力する動力(トルク)を調整する。この場合、PDU6を制御することによって、電動機3は、バッテリ7から供給される電力でロータ3aに力行トルクを発生する力行運転を行い、モータとして機能する。すなわち、ステータ3bに供給された電力が、ロータ3aにより動力に変換されて出力される。また、PDU6を制御することで、電動機3は、ロータ3aに与えられる回転エネルギによって発電して、バッテリ7を充電しつつ、ロータ3aに回生トルクを発生する回生運転を行う。つまり、電動機3はジェネレータとしても機能する。すなわち、ロータ3aに入力された動力が、ステータ3bで電力に変換される。
駆動力設定部9は、例えば、運転者の操作や走行状態に基づいて、駆動輪4に要求される駆動力を設定可能である。駆動力設定部9としては、例えば、アクセルペダルに設けられたアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ等を採用することができる。
各種センサ10は、例えば車速センサ、加速度センサ、エンジン回転速度センサ、変速段検出センサ等を有し、各センサによる検出結果を示す信号をECU8に送る。
温度検出部11は、電動機3の温度を検出し、その検出結果を示す信号をECU8に送る。本実施形態の温度検出部11は、電動機3のロータ3aの温度を検出し、検出結果を示す信号をECU8に送る。
冷却部12は、ECU8の制御により、電動機3を冷却可能に構成されている。この冷却部12は、電動機3を冷却する冷却量(単位時間当り冷却量)を、ECU8により制御可能に構成されている。冷却部12としては、油冷装置、水冷装置、空冷装置等を採用することができる。冷却部12は、例えば、電動機3に設けられた受熱器、放熱側に設けられた放熱器、受熱器と放熱器との間で冷媒を循環させるポンプ、冷媒の温度を検出する温度センサ、放熱器を強制的に冷却可能な電動ファン等を有し、冷媒を循環させることにより電動機3を冷却する。この温度センサを、受熱部から放熱器への冷媒流路に設けることにより、電動機3の温度や温度変化等を検出することが可能である。温度検出部11として、この冷却部12の温度センサを採用してもよい。また、冷却部12の冷媒としては、動力伝達装置1の潤滑・作動油(ATF:Automatic transmission fluid)、エンジン2を冷却する冷却水(ラジエータの冷却水)等を採用してもよい。こうすることで、比較的簡単に冷却部12を構成することができる。
次に、本実施形態の動力伝達装置1の各構成要素について説明する。動力伝達装置1は、エンジン2の動力と電動機3の動力を合成する動力合成機構13を有する。動力合成機構13としては、本実施形態では遊星歯車装置を採用する。動力合成機構13については後述する。
エンジン2の駆動力入力軸2aには、第1主入力軸14が連結されている。この第1主入力軸14は、駆動力入力軸2aに平行に配置され、エンジン2からの動力が第1クラッチC1を介して入力される。第1主入力軸14は、エンジン2側から電動機3側に亘って延在している。第1主入力軸14は、第1クラッチC1により、エンジン2の駆動力入力軸2aと断接可能に構成される。また、本実施形態の第1主入力軸14は、電動機3のロータ3aに連結されている。
第1クラッチC1は、ECU8の制御により、駆動力入力軸2aと第1主入力軸14とを断接可能に構成されている。第1クラッチC1により駆動力入力軸2aと第1主入力軸14とが接続されると、駆動力入力軸2aと第1主入力軸14との間で動力伝達が可能となる。また、第1クラッチC1により駆動力入力軸2aと第1主入力軸14との接続が切断されると、駆動力入力軸2aと第1主入力軸14との間で動力伝達が遮断される。
第1主入力軸14に対して、第1副入力軸15が同軸心に配置されている。この第1副入力軸15は、エンジン2からの動力が第2クラッチC2を介して入力される。第2クラッチC2は、ECU8の制御により、駆動力入力軸2aと第1副入力軸15との間を断接可能に構成されている。第2クラッチC2により駆動力入力軸2aと第1副入力軸15とが接続されると、駆動力入力軸2aと第1副入力軸15との間で動力伝達が可能となる。また、第2クラッチC2により駆動力入力軸2aと第1副入力軸15との接続が切断されると、駆動力入力軸2aと第1副入力軸15との間で動力伝達が遮断される。第1クラッチC1と第2クラッチC2は、第1主入力軸14の軸心方向に隣接して配置されている。本実施形態の第1クラッチC1と第2クラッチC2は、湿式多板クラッチで構成されている。
上述したように、動力伝達装置1では、第1クラッチC1が、駆動力入力軸2aの回転を第1主入力軸14(第1駆動ギヤ軸)に解除自在に伝達し、第2クラッチC2が駆動力入力軸2aの回転を第2主入力軸22(第2駆動ギヤ軸)に解除自在に伝達するように構成されている。
第1主入力軸14に対して平行にリバース軸16が配置されている。リバース軸16には、リバースギヤ軸17が回転自在に軸支されている。第1主入力軸14とリバースギヤ軸17とは、ギヤ列18を介して常時結合されている。このギヤ列18は、第1主入力軸14上に固定されたギヤ14aとリバースギヤ軸17に設けられたギヤ17aとが噛合して構成されている。
リバース軸16には、リバースギヤ軸17上に固定された後進ギヤ17cと、リバース軸16との連結及び切断を切換可能な後進同期装置SRが設けられている。
リバース軸16に対して、ひいては、第1主入力軸14に対して平行に中間軸19が配置されている。中間軸19とリバース軸16とは、ギヤ列20を介して常時接続されている。このギヤ列20は、中間軸19上に固定されたギヤ19aとリバース軸16上に固定されたギヤ16aとが噛合して構成されている。また、中間軸19と第1副入力軸15とは、ギヤ列21を介して常時接続されている。このギヤ列21は、中間軸19上に固定されたギヤ19aと第1副入力軸15に固定されたギヤ15aとが噛合して構成されている。
中間軸19に対して、ひいては、第1主入力軸14に対して平行に第2主入力軸22が配置されている。第2主入力軸22と中間軸19とは、ギヤ列23を介して常時接続されている。このギヤ列23は、中間軸19上に固定されたギヤ19aと第2主入力軸22上に固定されたギヤ22aとが噛合して構成されている。
第1主入力軸14は、変速比の異なる複数の変速段のうち、変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段(本実施形態では奇数番目の3速段及び5速段)の各ギヤ列の駆動ギヤを回転自在に軸支すると共に、電動機3に連結されている。第1主入力軸14は、本発明における第1駆動ギヤ軸に相当する。
詳細には、第1主入力軸14に対して、第2副入力軸24が同軸心に配置されている。第2副入力軸24は、第1副入力軸15よりも電動機3側に配置されている。第1主入力軸14と第2副入力軸24とは、第1同期噛合機構S1(本実施形態ではシンクロメッシュ機構)を介して接続される。第1同期噛合機構S1は、第1主入力軸14に設けられ、3速ギヤ24aと5速ギヤ24bとを第1主入力軸14に選択的に連結する。第1同期噛合機構S1は、詳細には、シンクロクラッチなどの周知のものであり、図示しないアクチュエータ及びシフトフォークで、スリーブS1aを第2副入力軸24の軸方向に沿って移動させることにより、3速ギヤ24aと5速ギヤ24bとを第1主入力軸14に選択的に連結させる。詳細には、スリーブS1aが図示の中立位置から3速ギヤ24a側に移動した場合、3速ギヤ24aと第1主入力軸14とが連結される。一方、スリーブS1aが図示の中立位置から5速ギヤ24b側に移動した場合、5速ギヤ24bと第1主入力軸14とが連結される。
第2主入力軸22は、変速比の異なる複数の変速段のうち、変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段(本実施形態では偶数番目の2速段及び4速段)の各ギヤ列の駆動ギヤを回転自在に軸支する。第2主入力軸22は、本発明における第2駆動ギヤ軸に相当する。詳細には、第2主入力軸22に対して、第3副入力軸25が同軸心に配置されている。第2主入力軸22と第3副入力軸25とは、第2同期噛合機構S2(本実施形態ではシンクロメッシュ機構)を介して接続される。第2同期噛合機構S2は、第2主入力軸22に設けられ、2速ギヤ25aと4速ギヤ25bとを第2主入力軸22に選択的に連結するように構成されている。第2同期噛合機構S2は、シンクロクラッチなどの周知のものであり、図示しないアクチュエータ及びシフトフォークで、スリーブS2aを第3副入力軸25の軸方向に移動させることにより、2速ギヤ25aと4速ギヤ25bとを第2主入力軸22に選択的に連結させる。スリーブS2aが図示の中立位置から2速ギヤ25a側に移動した場合、2速ギヤ25aと第2主入力軸22とが連結される。一方、スリーブS2aが図示の中立位置から4速ギヤ25b側に移動した場合、4速ギヤ25bと第2主入力軸22とが連結される。
第3副入力軸25と出力軸26とは、2速ギヤ列27を介して結合されている。この2速ギヤ列27は、第3副入力軸25上に固定されたギヤ25aと出力軸26に固定されたギヤ26aとが噛合して構成されている。また、第3副入力軸25と出力軸26とは、4速ギヤ列28を介して結合されている。この4速ギヤ列28は、第3副入力軸25上に固定されたギヤ25bと、出力軸26に固定されたギヤ26bとが噛合して構成されている。
出力軸26と第2副入力軸24とは、3速ギヤ列29を介して結合されている。この3速ギヤ列29は、出力軸26に固定されたギヤ26aと第2副入力軸24上に固定されたギヤ24aとが噛合して構成されている。また、出力軸26と第2副入力軸24とは、5速ギヤ列30を介して結合されている。この5速ギヤ列30は、出力軸26に固定されたギヤ26bと第2副入力軸24上に固定されたギヤ24bとが噛合して構成されている。なお、出力軸26に固定される各ギヤ列のギヤ26a,26bを従動ギヤという。
また、出力軸26には、ファイナルギヤ26cが固定されている。出力軸26の回転は、ファイナルギヤ26c、差動歯車ユニット31及び車軸32を介して駆動輪4に伝達するように構成されている。
本実施形態の動力合成機構13は、電動機3の内側に設けられている。電動機3を構成するロータ3a、ステータ3b、及びコイル3baの一部又は全部は、第1主入力軸14の軸線方向と直交する方向に沿って、動力合成機構13と重なるように配置されている。
動力合成機構13は、第1回転要素、第2回転要素、及び第3回転要素を互いに差動回転可能な差動装置により構成されている。動力合成機構13を構成する差動装置は、本実施形態では、シングルピニオン型の遊星歯車装置であり、3つの回転要素として、サンギヤ13s(第1回転要素)と、リングギヤ13r(第2回転要素)と、このサンギヤ13sとリングギヤ13rとの間で、サンギヤ13sとリングギヤ13rに噛合された複数のプラネタリギヤ13pを回転自在に支持するキャリア(第3回転要素)13cとを同軸心に備えている。これらの3つの回転要素13s,13r,13cは、互いの間で動力を伝達可能であると共に、それぞれの回転数(回転速度)の間の関係を一定の共線関係を保ちつつ回転する。
サンギヤ13sは、第1主入力軸14と連動して回転するように、第1主入力軸14に固定されている。また、サンギヤ13sは、電動機3のロータ3aと連動して回転するように、ロータ3aに固定されている。これにより、サンギヤ13s、第1主入力軸14、ロータ3aは連動して回転する。
リングギヤ13rは、第3同期噛合機構SLにより、不動部であるハウジング33に対して固定する状態と、非固定状態とを切換自在に構成されている。詳細には、第3同期噛合機構SLのスリーブSLaを、リングギヤ13rの回転軸方向に沿って移動させることにより、ハウジング33とリングギヤ13rとを固定した状態と、非固定状態とを切換自在となるように構成されている。
キャリア13cは、第2副入力軸24と連動して回転するように、第2副入力軸24の電動機3側の一端部に連結されている。
リバース軸16に対して、補機5の入力軸5aが平行に配置されている。リバース軸16と、補機5の入力軸5aとは、例えば、ベルト機構34を介して結合されている。このベルト機構34は、リバースギヤ軸17上に固定されたギヤ17bと、入力軸5a上に固定されたギヤ5bとがベルトを介して連結されて構成されている。補機5の入力軸5aには、補機用クラッチ35が介設されている。ギヤ5bと補機5の入力軸5aとが補機用クラッチ35を介して同軸心に連結されている。
補機用クラッチ35は、ECU8の制御の下で、ギヤ5bと補機5の入力軸5aとの間を接続又は遮断するように動作するクラッチである。この場合、補機用クラッチ35を接続状態に動作させると、ギヤ5bと補機5の入力軸5aとが互いに一体に回転するように、補機用クラッチ35を介して結合される。また、補機用クラッチ35を遮断状態に動作させると、補機用クラッチ35によるギヤ5bと補機5の入力軸5aとの間の結合が解除される。この状態では、第1主入力軸14と補機5の入力軸5aへの動力伝達が遮断される。
次に、各変速段について説明する。上述したように、本実施形態の動力伝達装置1は、変速比の異なる複数の変速段の各ギヤ列を介して入力軸の回転速度を複数段に変速して出力軸26に出力するように構成されている。また、動力伝達装置1では、変速段が大きいほど変速比が小さいように規定されている。
エンジン始動時、第1クラッチC1を接続状態にして、電動機3を駆動し、エンジン2を始動させる。即ち、電動機3はスタータとしての機能を兼ね備えている。
1速段は、第3同期噛合機構SLにより、リングギヤ13rとハウジング33とを連結した状態(固定状態)とすることで確立される。エンジン2により走行する場合には、第2クラッチC2を遮断状態(以降、OFF状態という)、第1クラッチC1を接続状態(以降、ON状態という)にする。エンジン2から出力される駆動力が、サンギヤ13s、キャリア13c、ギヤ列29、出力軸26等を介して駆動輪4に伝達される。
なお、エンジン2を駆動させると共に、電動機3を駆動させれば、1速段での電動機3によるアシスト走行(エンジン2の駆動力を電動機3で補助する走行)を行うこともできる。更に、第1クラッチC1をOFF状態とすれば、電動機3のみで走行するEV走行を行うこともできる。
また、減速回生運転中では、電動機3を制動することにより車両を減速状態として電動機3で発電させ、PDU6を介してバッテリ7に充電させることができる。
2速段は、第3同期噛合機構SLによりリングギヤ13rとハウジング33とを非固定状態とし、第2同期噛合機構S2を、第2主入力軸22と2速ギヤ25aとを連結した状態とすることで確立される。エンジン2により走行する場合には、第2クラッチC2をON状態とする。この2速段では、エンジン2から出力される駆動力が、第1主入力軸14、ギヤ列21、中間軸19、ギヤ列23、第2主入力軸22、ギヤ列27、及び出力軸26等を介して駆動輪4に伝達される。
なお、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2を駆動させると共に電動機3を駆動させれば、2速段での電動機3によるアシスト走行を行うこともできる。更に、この状態でエンジン2による駆動を止めて、EV走行を行うこともできる。エンジン2による駆動を止める場合には、例えばエンジン2をフューエルカット状態や休筒状態としてもよい。又、2速段で減速回生運転を行うことができる。
なお、第1クラッチC1をOFF状態とし、第2クラッチC2をON状態とし、エンジン2の駆動により2速段で走行中、ECU8が車両の走行状態により3速段へアップシフトが予想されると判断した場合に、第1同期噛合機構S1により、第1主入力軸14と3速ギヤ24aとを連結させた状態、又は、この状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより2速段から3速段へのアップシフトをスムーズに行うことができる。
3速段は、第1同期噛合機構S1を、第1主入力軸14と3速ギヤ24aとを連結した状態とすることで確立される。エンジン2により走行する場合には、第1クラッチC1をON状態とする。この3速段では、エンジン2から出力される駆動力が、第1主入力軸14、3速ギヤ列29、及び出力軸26等を介して駆動輪4に伝達される。
なお、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2を駆動させると共に電動機3を駆動させれば、3速段での電動機3によるアシスト走行を行うこともできる。更に、第1クラッチC1をOFF状態とし、EV走行を行うこともできる。なお、EV走行時に、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2による駆動を止めて、EV走行を行うこともできる。又、3速段で減速回生運転を行うことができる。
なお、3速段で走行中、ECU8が車両の走行状態に基づいて、次に変速される変速段が2速段又は4速段であるかを予測する。ECU8が、2速段へのダウンシフトを予想した場合には、第2同期噛合機構S2を、2速ギヤ25aと第2主入力軸22とを連結する状態、又はこの状態に近づけたプリシフト状態とする。ECU8が、4速段へのアップシフトを予想した場合には、第2同期噛合機構S2を、4速ギヤ25bと第2主入力軸22とを連結する状態、又はこの状態に近づけたプリシフト状態とする。これにより、3速段からのアップシフト及びダウンシフトをスムーズに行うことができる。
4速段は、第2同期噛合機構S2を、第2主入力軸22と4速ギヤ25bとを連結した状態とすることで確立される。エンジン2により走行する場合には、第2クラッチC2をON状態とする。この4速段では、エンジン2から出力される駆動力が、第1主入力軸14、ギヤ列21、中間軸19、ギヤ列23、第2主入力軸22、及び出力軸26等を介して駆動輪4に伝達される。
なお、第2クラッチC2をON状態とし、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2を駆動させると共に電動機3を駆動させれば、4速段での電動機3によるアシスト走行を行うこともできる。更に、この状態でエンジン2による駆動を止めて、EV走行を行うこともできる。
なお、第2クラッチC2をOFF状態とし、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2の駆動により4速段で走行中、ECU8が車両の走行状態に基づいて、次に、変速される変速段が3速段又は5速段であるかを予測する。ECU8が、3速段へのダウンシフトを予想した場合には、第1同期噛合機構S1により、第1主入力軸14と3速ギヤ24aとを連結させた状態、又は、この状態に近づけるプリシフト状態とする。ECU8が、5速段へのアップシフトを予想した場合には、第1同期噛合機構S1により、第1主入力軸14と5速ギヤ24bとを連結させた状態、又は、この状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより、4速段からのアップシフト及びダウンシフトをスムーズに行うことができる。
5速段は、第1同期噛合機構S1を、第1主入力軸14と5速ギヤ24bとを連結した状態とすることで確立される。エンジン2により走行する場合には、第1クラッチC1をON状態とする。この5速段では、エンジン2から出力される駆動力が、第1主入力軸14、3速ギヤ列29、及び出力軸26等を介して駆動輪4に伝達される。
なお、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2を駆動させると共に電動機3を駆動させれば、5速段での電動機3によるアシスト走行を行うこともできる。更に、第1クラッチC1をOFF状態とし、EV走行を行うこともできる。又、第1クラッチC1をON状態とし、エンジン2による駆動を止めて、EV走行を行うこともできる。又、5速段で減速回生運転を行うことができる。
なお、5速段で走行中、ECU8が車両の走行状態に基づいて、次に変速される変速段が4速段であると判断した場合に、ECU8が、第2同期噛合機構S2を、4速ギヤ25bと第2主入力軸22とを連結する状態、又はこの状態に近づけたプリシフト状態とする。これにより、5速段から4速段へのダウンシフトをスムーズに行うことができる。
後進段は、後進同期噛合機構SRを、リバース軸16と後進ギヤ17cとを連結させた状態とし、第2同期噛合機構S2を、例えば、第2主入力軸22と2速ギヤ25aとを連結した状態とすることで確立される。エンジン2により走行する場合には、第1クラッチC1をON状態とする。この後進段では、エンジン2から出力される駆動力が、第1主入力軸14、ギヤ列18、リバースギヤ17c、リバース軸16、ギヤ列20、中間軸19、ギヤ列23、第2主入力軸22、第3副入力軸25、ギヤ列27、及び出力軸26等を介して駆動輪4に伝達される。なお、エンジン2を駆動させると共に電動機3を駆動させれば、後進段での電動機3によるアシスト走行を行うこともできる。更に、第1クラッチC1をOFF状態とすることで、EV走行を行うこともできる。後進段で減速回生運転を行うことができる。
次に、本実施形態のECU8の機能について説明する。
本実施形態の断接装置制御部8aは、通常走行モード(電動機3の温度が比較的低い場合)では、車両の走行状態(走行モード)に応じて、第1クラッチC1を制御して、エンジン2と電動機3との間の接続状態と遮断状態とを選択的に制御する。断接装置制御部8aは、例えば通常走行モードでは、エンジン停止条件を満たした場合に、第1クラッチC1により、エンジン2と電動機3との連結を遮断する処理を行う。こうすることで、エンジン2による燃料消費を低減する。また、断接装置制御部8aは車両の走行状態(走行モード)に応じて第2クラッチC2を制御する。
電動機温度検知部8bは、電動機3の温度を検知する。電動機3の温度としては、永久磁石が設けられたロータ3aの温度であることが好ましい。詳細には、電動機温度検知部8bは、温度検出部11からの電動機3の温度を示す信号に基づいて、電動機3の温度を検知する。電動機温度検知部8bは本発明における温度検知部に相当する。また、電動機温度検知部8bは、電動機3の動作に関するパラメータに基づいて、電動機3の温度を演算により推定することで、電動機3の温度を検知してもよい。電動機3の動作パラメータとしては、例えば、電動機3の回転速度Nm、電動機3の駆動電流、駆動電圧、動力伝達装置1で選択されている変速段、エンジン回転速度Ne、車速等を挙げることができる。
また、例えば、動作パラメータと電動機3の温度とを関連付けるマップを、予め記憶部(不図示)に記憶しておき、電動機温度検知部8bは、その記憶部から読み出したマップと、各種センサ10からの検出信号とに基づいて、電動機3の温度を検知してもよい。
電動機高温時処理部8cは、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度(例えば、200℃)以上の場合に、第1クラッチC1(断接装置)によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持するように制御する。この所定温度としては、エンジン始動に要する電動機3のトルクを確保できない温度の下限値、EV走行時でエンジン2の始動の際にドライバビリティが良好でない温度の下限値、駆動力要求に応じた電動機3のトルクが得られない温度の下限値等である。
詳細には、電動機高温時処理部8cは、電動機3が所定温度以上の高温の場合、例えば、エンジン停止条件を満たした場合であっても、エンジン2と電動機3との間の連結を切断することを抑止することで、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持する。こうすることで、電動機3によりエンジン2を始動させるためのトルクを不要とすることができる。すなわち、電動機3が比較的高温となった場合でも、ドライバビリティを低下させることなく、電動機3の負荷を低減することができる。
また、ECU8は、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度より高い状態から低い状態に移行した場合に、通常の走行モード(電動機3が低温時の走行モード)となるように制御を行う。
変速段制御部8dは、例えば、駆動力設定部9が設定した駆動力要求に基づいて、その駆動力要求を満たす走行モードのうち、電動機3の回転速度が最も低い走行モードを選択する。
本実施形態では、例えば図3に示すように、走行モードA(A1〜AN)と、電動機3の回転速度Nm(Nm1〜NmN)と、エンジン回転速度Ne(Ne1〜NeN)と、車速V(V1〜VN)と、変速段G(G1〜GN)とを関連付けるマップを、ECU8は予め記憶部(不図示)に記憶している。変速段制御部8dは、記憶部から読み出したマップと、駆動力設定部9が設定した駆動力要求とに基づいて、その駆動力要求を満たす走行モードAを抽出し、その抽出した走行モードAのうち、電動機3の回転速度Nmが最も低い走行モードAを選択する。こうすることで、電動機3への負荷を低減することができ、電動機3の温度を比較的短時間に低下させることが可能である。
上記電動機3の回転速度Nm(Nm1〜NmN)、エンジン回転速度Ne(Ne1〜NeN)、車速V(V1〜VN)は、それぞれ規定された幅を有する範囲内の値であってもよい。
また、本実施形態では、変速段制御部8dは、変速段が偶数段での走行モードで、電動機3が所定温度より低い温度のとき、奇数段へのプレシフトで、アップシフトとダウンシフトとのいずれかを選択可能である。また、変速段制御部8dは、変速段が偶数段での走行モードで、電動機3が所定温度より高い温度のとき、奇数段へのプレシフトの際に、アップシフトのみに規定するように制御する。
詳細には、変速段制御部8dは、第2同期噛合機構S2により、第2主入力軸22(第2駆動ギヤ軸)に軸支される駆動ギヤ(偶数段のギヤ)の一つを、第2主入力軸22に連結した状態で、第2クラッチC2が接続状態の場合に、第2同期噛合機構S2で連結した駆動ギヤのギヤ段(偶数段のギヤ段)の変速比よりも小さいギヤ段(奇数段のギヤ段)の駆動ギヤを、第1同期噛合機構S1により第1主入力軸14(第1駆動ギヤ軸)に連結させる制御を行う。
冷却制御部8eは、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度に応じて、電動機3を冷却する冷却量(単位時間当りの冷却量)を増加させる。詳細には、冷却制御部8eは、電動機3が高温時に、冷却部12により電動機3を冷却する冷却量(単位時間当りの冷却量)を、電動機3が低温時よりも増加させるように制御を行う。
次に、図4を参照しながら、本実施形態のハイブリッド車両の動作を説明する。以下の動作はECU8で実行される。
ステップST1で、ECU8は電動機温度検知部8bにより、電動機3の温度、詳細には電動機3のロータの温度を検知する。例えば、電動機温度検知部8bは、温度検出部11からの電動機3の温度を示す信号に基づいて、電動機3の温度を検知する。また、電動機温度検知部8bは、電動機3の動作パラメータに基づいて、電動機3の温度を推定することで、電動機3の温度を検知してもよい。
ステップST2で、ECU8は、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度(例えば、200℃)以上であるか否かを判断し、電動機3の温度が所定温度以上であると判断した場合にステップST4の処理に進み、それ以外の場合にステップST3の処理に進む。
ステップST3で、ECU8は、電動機3の温度が所定温度より低い場合に、通常走行モードとなり、ステップST1の処理に戻る。この通常走行モードでは、断接装置制御部8aは、車両の走行状態に応じて、第1クラッチC1により、エンジン2と電動機3との間の接続状態と遮断状態とを選択的に制御する。つまり、エンジン2を電動機3に対して切り離す条件(例えばエンジン停止条件)を満たした場合には、第1クラッチC1により、エンジン2と電動機3との間の連結を切断する(エンジン切り離し許可)。また、エンジン2を電動機3に対して切り離すための条件を満たしていない場合には、第1クラッチC1により、エンジン2と電動機3との間を接続状態とする。
ステップST4で、ECU8は電動機高温時処理部8cにより、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度以上の場合に、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持するように制御する。つまり、電動機高温時処理部8cは、例えば、エンジン停止条件を満たした場合であっても、電動機3が所定温度以上のときには、エンジン2と電動機3との間の連結を切断することを抑止する。こうすることで、電動機3によりエンジン2を始動させるためのトルクを不要とすることができる。
また、電動機3の温度が所定温度より高い場合、ECU8は、ステップST5〜ST8のいずれか一つの処理を行うことが好ましい。ステップST5〜ST8は、適宜順番を変更してもよい。
ステップST5で、電動機3が高温時に、ECU8は変速段制御部8dにより、例えば、駆動力設定部9が設定した駆動力要求に基づいて、その駆動力要求を満たす走行モードのうち、電動機3の回転速度が最も低い走行モードを選択する。詳細には、変速段制御部8dは、記憶部から読み出したマップと、駆動力設定部9が設定した駆動力要求とに基づいて、その駆動力要求を満たす走行モードAを抽出し、その抽出した走行モードAのうち、電動機3の回転速度Nmが最も低い走行モードAを選択する。
ステップST6で、電動機3が高温時に、ECU8は変速段制御部8dにより、変速段が偶数段での走行モードで、電動機3が所定温度より高い温度のとき、奇数段へのプレシフトの際に、アップシフトのみに規定するように制御する。こうすることで、電動機3が高温時、電動機3の回転速度が最も低い走行モードが選択されて、電動機3への負荷を低減することができる。また、電動機3の温度を比較的短時間に低下させることができる。
ステップST7で、電動機3が高温時に、ECU8は冷却制御部8eにより、冷却部12により電動機3を冷却する冷却量(単位時間当りの冷却量)を、電動機3が低温時よりも増加させるように制御を行う。こうすることで、電動機3が高温となった場合でも、比較的短時間に電動機3の温度を低下させることができる。
次に、図5を参照しながら、ハイブリッド車両の動作を説明する。なお、図5(b)〜図5(d)では、本実施形態のハイブリッド車両の動作を実線で示し、比較例のハイブリッド車両の動作を点線で示す。図5(d)に示す閾値温度T0は本発明における所定温度に相当する。
図5(a)に示すように、時間t1から時間t2まで、ハイブリッド車両の車速が一定速度v1であり、時間t2から減速して時間t3で速度が0となり、時間t4から加速して時間t5で速度v2となる場合を説明する。
先ず、比較例のハイブリッド車両の動作を説明する。
比較例のハイブリッド車両は、時間t1から時間t2にかけて、電動機3とエンジン2とが第1クラッチC1により接続された状態で、電動機3及びエンジン2による駆動で走行している。この際、エンジン回転速度Neは略一定で、電動機3の回転速度Nmは略一定である。電動機3の温度Tは、時間t1では閾値温度T0より低い温度T1であり、時間t1から時間t1aにかけて上昇し、時間t1のとき閾値温度T0となり、時間t1aから時間t2にかけて更に温度が上昇し、時間t2で閾値温度T0より高い温度T2となる。
時間t2で、例えばスロットル開度が減少した場合に、比較例のハイブリッド車両では、燃料消費低減のためにエンジン停止条件を満たしたと判断して、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3との間の連結を切断し、燃料供給を停止して、エンジン2を停止させる。時間t2でエンジン回転速度Neは0rpmとなる。
時間t2から時間t3では、減速回生モードとなり、電動機3の回転速度Nmは減少し、時間t3で0となる。この際、電動機3の負荷は比較的高く、電動機の温度動機温度Tは僅かに減少する程度である。
時間t3から時間t4では、停車状態となり、車速Vが0km/hであり、エンジン回転速度Neが0rpmであり、電動機3の回転速度Nmが0rpmである。電動機3の温度Tは僅かに減少する程度である。
時間t4で、例えば運転者の操作により駆動力要求を受けた場合、比較例のハイブリッド車両では、電動機3を回転駆動させて、車両を発進させる。この際、電動機3の温度Tは比較的高温である。このため、電動機3によるトルクが低温時と比較して低い。また、時間t4で、比較例のハイブリッド車両では、高温時の電動機3の最大トルクからエンジン始動用トルクを差引いたトルクにより発進動作を行う。このため、電動機3への負荷が低温時と比較して大きい。
時間t4aで、比較例のハイブリッド車両では、加速時、例えば、電動機3によるトルク以上の駆動力要求が設定されて、エンジン始動条件を満たすと判断した場合、第1クラッチC1をON状態にし、電動機3からエンジン2に動力を伝達して、電動機3によりエンジン2を始動させる。この際、電動機3が高負荷となり、温度がさらに上昇する場合がある。また、電動機3による駆動トルクが比較的小さいので、ドライバビリティが比較的低い。時間t5で、電動機3の温度Tが、閾値温度T0よりも高温である。
次に、本発明の実施形態のハイブリッド車両の動作について説明する。
時間t1から時間t2では、上記比較例のハイブリッド車両の動作と同様なので説明を省略する。
時間t2で、本実施形態のハイブリッド車両では、例えば、走行状態により、スロットル開度が減少して、エンジン停止条件(電動機3低温時)を満たしている場合であっても、電動機高温時処理部8cは、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度T0以上の場合(高温状態)に、第1クラッチC1によるエンジン2と電動機3との間の連結を切断することを抑止し、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持するように制御する。
時間t2から時間t3で、本実施形態のハイブリッド車両では、エンジン2と電動機3とが第1クラッチC1により連結された状態で減速回生運転を行う。減速回生運転時には、電動機3で生成された電気エネルギがPDU6を介してバッテリ7に充電される。
上述したように、本実施形態では、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とが連結された状態で減速回生運転を行っているので、例えば第1クラッチC1により電動機3とエンジン2との連結が切断された状態での電動機3のみによる減速回生時の電動機3の負荷と比較して、本実施形態の電動機3の負荷が小さい。このため、本実施形態では電動機3の温度低下速度が比較的大きくなり、電動機3の温度が低下する。
また、更に、ECU8は、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度以上であると判断して、冷却部12により電動機3を冷却する冷却量(単位時間当りの冷却量)を、電動機3が低温時よりも増加させるように制御を行う。こうすることで、電動機3の温度低下速度が更に大きくなり、電動機3の温度が低下する。
時間t3から時間t4で、停車状態となり、電動機3とエンジン2とが第1クラッチC1により連結された状態で、エンジン2および電動機3は所定のアイドリング回転数でアイドリング運転を行う。
時間t4で、例えば運転者の操作により駆動力要求を受けた場合、本実施形態のハイブリッド車両では、電動機3及びエンジン2の駆動により車両を発進させる。この際、エンジン2を始動させる必要がないので、電動機3の負荷が比較例と比べて小さい。
時間t4から時間t5で、車両加速時には、エンジン2および電動機3の駆動により、車両の加速が行われる。このため、電動機3への負荷が低く、電動機3の温度上昇が低い。この際、ECU8は、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とが接続された状態で、電動機3の駆動を停止して、エンジン2のみで駆動するように制御を行ってもよい。こうすることで、電動機3の負荷が低減し、電動機3の温度低下速度がさらに大きくなり、電動機3の温度が低下する。
本実施形態では、時間t4aで、ECU8は、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度より小さいと判断して、通常の走行モード(電動機3が低温時の走行モード)に移行する。
以上説明したように、本実施形態のハイブリッド車両は、エンジン2と、エンジン2を始動可能な電動機3と、エンジン2及び/又は電動機3と駆動輪4(被駆動部)との間で動力を伝達可能な動力伝達装置1と、車両の走行状態に応じて動力伝達装置1を制御するECU8(制御部)とを有する。この動力伝達装置1は、エンジン2と電動機3との間を断接可能な第1クラッチC1を備える。ECU8は、電動機3の温度を検知する電動機温度検知部8bと、電動機温度検知部8bで検知した電動機3の温度が所定温度T0以上の場合に、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持するように制御する電動機高温時処理部8cとを有する。
すなわち、上記ハイブリッド車両によれば、電動機3が所定温度以上の高温の場合、例えば、EV走行時等、エンジン2の停止条件を満たした場合であっても、エンジン2と電動機3との間の連結を切断することを抑止することで、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持するので、電動機3によりエンジン2を始動させるためのトルクを不要とすることができる。
すなわち、電動機3が比較的高温となった場合でも、ドライバビリティを低下させることなく、電動機3の負荷を低減することが可能なハイブリッド車両を提供することができる。
また、本発明のハイブリッド車両では、電動機3が比較的高温となった場合でも、第1クラッチC1によりエンジン2と電動機3とを接続状態に保持しているので、電動機3の負荷を低減することができ、電動機3の温度を比較的短時間に低下させることが可能である。
また、電動機3が比較的高温時に、エンジン2と電動機3とにより駆動輪4への駆動トルクを確保することができ、ドライバビリティの低下を防止することができる。
また、電動機3が比較的高温時、減速回生を行う場合でも、エンジン2と電動機3とが第1クラッチC1により接続状態が保持されているので、電動機3の負荷を低減することができ、電動機3の温度を比較的短時間に低下させることができる。
本実施形態では、電動機3のロータ3aに永久磁石が設けられていたが、この形態に限られるものではない。ステータ(固定子)3bに永久磁石が設けられていてもよい。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
1…動力伝達装置、2…エンジン(内燃機関:ENG)、2a…駆動力入力軸(入力軸)、3…電動機、3a…ロータ、3b…ステータ、4…駆動輪(被駆動部)、5…補機、6…パワー・ドライブ・ユニット(PDU)、7…バッテリ(蓄電装置、二次電池)、8…電子制御ユニット(ECU)、8a…断接装置制御部、8b…電動機温度検知部、8c…電動機高温時処理部、8d…変速段制御部、8e…冷却制御部、9…駆動力設定部、10…各種センサ、11…温度検出部、12…冷却部、13…動力合成機構(遊星歯車装置)、13c…キャリア、13p…プラネタリギヤ、13r…リングギヤ、13s…サンギヤ、14…第1主入力軸(第1駆動ギヤ軸)、15…第1副入力軸、16…リバース軸、17…リバースギヤ軸、18…ギヤ列、19…中間軸、20…ギヤ列、21…ギヤ列、22…第2主入力軸(第2駆動ギヤ軸)、23…ギヤ列、24…第2副入力軸、25…第3副入力軸、26…出力軸、26a,26b…従動ギヤ、27…2速ギヤ列、28…4速ギヤ列、29…3速ギヤ列、30…5速ギヤ列、31…差動歯車ユニット、32…車軸、33…ハウジング(不動部)、34…ベルト機構、C1…第1クラッチ(断接装置)、C2…第2クラッチ、S1…第1同期噛合機構、S2…第2同期噛合機構、SL…第3同期噛合機構、SR…後進同期噛合機構。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、電動機と、前記内燃機関及び/又は前記電動機と被駆動部との間で動力を伝達可能な動力伝達装置と、車両の走行状態に応じて前記動力伝達装置を制御する制御部とを有するハイブリッド車両であって、
    前記動力伝達装置は、前記内燃機関と前記電動機との間を断接可能な断接装置を備え、
    前記制御部は、
    前記電動機の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部で検知した前記電動機の温度が所定温度以上の場合に、前記断接装置により前記内燃機関と前記電動機とを接続状態に保持するように制御する電動機高温時処理部とを有することを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記動力伝達装置は、
    前記内燃機関の動力を入力する入力軸と、
    変速比の異なる複数の変速段のうち、変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段の各ギヤ列の駆動ギヤを回転自在に軸支すると共に、前記電動機に連結された第1駆動ギヤ軸と、
    前記変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段の各ギヤ列の駆動ギヤを回転自在に軸支する第2駆動ギヤ軸と、
    前記各ギヤ列の従動ギヤが固定されると共に、前記従動ギヤを介して前記被駆動部に動力を伝達可能な出力軸と、
    前記第1駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを、該第1駆動ギヤ軸に連結して、該第1駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを有するギヤ列の一つを選択的に確立する第1同期噛合機構と、
    前記第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを、該第2駆動ギヤ軸に連結して、該第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを有するギヤ列の一つを選択的に確立する第2同期噛合機構とを備え、
    前記断接装置は、前記入力軸と前記第1駆動ギヤ軸とを断接可能な第1クラッチと、前記入力軸と前記第2駆動ギヤ軸との間で動力の伝達を断接可能な第2クラッチとを備え、
    前記制御部は、前記第2同期噛合機構により前記第2駆動ギヤ軸に軸支される駆動ギヤを該第2駆動ギヤ軸に連結した状態で、前記第2クラッチが接続状態の場合に、前記第2同期噛合機構で連結した駆動ギヤのギヤ段の変速比よりも小さいギヤ段の駆動ギヤを、前記第1同期噛合機構により前記第1駆動ギヤ軸に連結させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記電動機を冷却する冷却部を有し、
    前記制御部は、検知した温度に応じて、前記電動機を冷却する冷却量を増加させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記被駆動部に要求される駆動力を設定する駆動力設定部を有し、
    前記制御部は、前記駆動力設定部が設定した駆動力要求を満たす走行モードのうち、前記電動機の回転速度が最も低い走行モードを選択することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
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