JP2011082040A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ガス流路から生成水を効率的に排出するとともに、燃料ガスが不要に排出されることを確実に阻止することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10を構成する発電ユニット12は、第1セパレータ14、電解質膜・電極構造体16及び第2セパレータ18を備える。第1セパレータ14には、燃料ガス入口連通孔32aから燃料ガス出口連通孔32bに連なる燃料ガス流路36が形成される。燃料ガス流路36の下流側、すなわち、出口バッファ部40に、第1セパレータ14を貫通する複数の貫通孔50が設けられる。バッファ形状部48aには、それぞれ複数の貫通孔50を一体に覆って水透過膜52が貼り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔と、電極面に沿って反応ガスを供給するとともに、前記反応ガス入口連通孔から前記反応ガス出口連通孔に連なる反応ガス流路が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路(反応ガス流路)と、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(反応ガス流路)とが設けられている。また、セパレータ間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が、前記セパレータの面方向に沿って設けられている。
燃料電池では、セパレータの積層方向に貫通する反応ガス入口連通孔、反応ガス出口連通孔、冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が前記燃料電池の内部に設けられる、所謂、内部マニホールドを構成する場合がある。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池は、図11に示すように、高分子膜電解質層と、その両面に触媒金属を担持した触媒層とからなる膜電極接合体(MEA)1aと、このMEA1aを挟持する一対のガス拡散層1bと、前記ガス拡散層1bの外側に配置されるセパレータ2、3とを備えている。
セパレータ2には、一方のガス拡散層1bに面して燃料ガスが流通する燃料ガス流路4が形成される一方、セパレータ3には、他方のガス拡散層1bに面して空気が流通する酸化剤ガス流路5が形成されている。セパレータ2の外側には、燃料電池スタックを冷却するためのLLCを流通する流路が形成されたLLCプレート6が設置されている。
セパレータ3は、気液透過性の多孔質材が用いられており、LLCプレート6に面する面3aには、前記セパレータ3内に純水を充填するための純水流路7が形成されている。純水流路7は、空気入口マニホールド及び空気出口マニホールド近傍の酸化剤ガス流路5に対する位置に構成されている。
これにより、気液透過性のセパレータ3では、空気入口マニホールドから酸化剤ガス流路5に流入した湿度の低い空気が、面3aに形成された純水流路7からの純水により加湿されて、加湿された空気により膜電極接合体1aに水分を補給することができる。また、酸化剤ガス流路5の下流側では、燃料電池内での電気化学反応により生成された生成水が凝縮した場合においても、凝縮水は多孔質材を通して、純水流路7に吸引されて、純水出口マニホールドから排出される、としている。
特開2005−149827号公報
しかしながら、上記の燃料電池では、燃料ガス流路4には、酸化剤ガス流路5の生成水が逆拡散し易く、前記燃料ガス流路4の下流側に凝縮水が滞留するおそれがある。このため、燃料ガス流路4の下流側が閉塞され、燃料ガスの供給不良が惹起して発電性能が低下するという問題がある。
そこで、燃料ガス流路4側に、上記の酸化剤ガス流路5と同様の構成を採用することが考えられる。ところが、燃料ガス流路4の凝縮水が、多孔質材を通して純水流路に吸引される際、前記燃料ガス流路4の燃料ガスも、前記多孔質材を通して前記純水流路に吸引されてしまう。
これにより、未使用の燃料ガスを含む燃料排ガスが、純水流路に吸引されてしまい、前記燃料ガスを効率的且つ経済的に活用することができないという問題がある。特に、燃料ガス流路4から排出される燃料排ガスを、前記燃料ガス流路4に循環供給するシステムでは、不要に廃棄される燃料ガス量が増大し、極めて不経済であるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、燃料ガス流路から生成水を効率的に排出するとともに、燃料ガスが不要に排出されることを確実に阻止することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔と、電極面に沿って反応ガスを供給するとともに、前記反応ガス入口連通孔から前記反応ガス出口連通孔に連なる反応ガス流路が形成される燃料電池に関するものである。
セパレータには、反応ガス流路である燃料ガス流路の下流側に前記セパレータを貫通する貫通孔が設けられるとともに、前記貫通孔には、水透過膜が設けられている。
また、セパレータには、貫通孔に通路部を介して連通し、積層方向に貫通するドレイン連通孔が設けられることが好ましい。
さらに、水透過膜は、毛管凝縮材で構成されることが好ましい。
本発明によれば、燃料ガス流路の下流側に生じた生成水は、水透過膜を透過してセパレータの反対の面側に排出されるため、前記燃料ガス流路の下流側に凝縮水が滞留することを阻止することができる。しかも、セパレータの貫通孔には、水透過膜が設けられており、燃料ガス流路から前記貫通孔を通って燃料ガスが排出されることがない。
これにより、燃料ガス流路から生成水を効率的に排出するとともに、燃料ガスが不要に排出されることを確実に阻止することが可能になる。従って、燃料電池は、良好な発電性能を維持するとともに、燃料ガスの消費量が削減されて経済的な運転が遂行される。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1セパレータの正面説明図である。 前記第1セパレータに設けられる出口バッファ部40の拡大説明図である。 前記発電ユニットを構成する第2セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータの解斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記発電ユニットを構成する中間セパレータの正面説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1カーボンセパレータの正面説明図である。 従来の燃料電池の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、発電ユニット12を備え、複数の前記発電ユニット12が、例えば、水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層されてスタック(例えば、車載用燃料電池スタック)を構成する。なお、発電ユニット12は、重力方向(鉛直方向)に積層されてもよい。
発電ユニット12は、図1及び図2に示すように、第1セパレータ(アノード側セパレータ)14、電解質膜・電極構造体(MEA)16及び第2セパレータ(カソード側セパレータ)18を備える。第1セパレータ14及び第2セパレータ18は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した縦長形状の金属板により構成される。
第1セパレータ14及び第2セパレータ18は、平面が矩形状を有し縦長形状に構成されるとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ18は、例えば、カーボンセパレータにより構成してもよい。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える。アノード側電極24は、カソード側電極26よりも小さな表面積を有する、所謂、段差型MEAを構成している。
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス入口連通孔)30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス入口連通孔)32aが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)30bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34aが設けられるとともに、前記発電ユニット12の短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体16に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aから燃料ガス出口連通孔32bに連なる燃料ガス流路(反応ガス流路)36が形成される。燃料ガス流路36は、発電面に沿って矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部36aと、前記燃料ガス流路36の入口近傍及び出口近傍に設けられ、それぞれ複数のエンボス38a、40aを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40とを備える。
第1セパレータ14の面14bには、図3に示すように、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44の一部である複数の流路溝部44aが形成される。流路溝部44aの上下近傍には、それぞれ複数のエンボス38a、40aを有するバッファ形状部46a及びバッファ形状部48aが設けられる。バッファ形状部46a、48aは、後述するように、プレスラインPLによって冷却媒体流路44から遮断される。
第1セパレータ14は、燃料ガス流路36の下流側、すなわち、出口バッファ部40に、前記第1セパレータ14を貫通する複数の貫通孔50が設けられる。バッファ形状部48a(又は出口バッファ部40)には、それぞれ複数の貫通孔50を一体に覆って一対の水透過膜52が貼り付けられる。
水透過膜52は、水分のみを透過して燃料ガス(水素ガス)の透過を阻止するものであり、例えば、毛管凝縮膜(ポリエーテルイミド、アラミド、ポリフェニレンスルホン等)により構成される。この毛管凝縮膜には、1nm程度の孔が多数設けられており、孔に水分を凝縮させて前記孔を水のみが移動し、凝縮した水が燃料ガスの透過を阻止する。なお、水透過膜52は、毛管凝縮膜を貼り付けることにより構成されるが、毛管凝縮材を塗布して構成してもよい。
図3に示すように、第1セパレータ14の面14bには、バッファ形状部48aに連通する通路部54が形成される。通路部54は、バッファ形状部48aの下方に延在してドレイン連通孔56に連通する。ドレイン連通孔56は、第1セパレータ14を貫通するとともに、第2セパレータ18にも積層方向に貫通して設けられる。ドレイン連通孔56は、燃料電池10の外部に配設される希釈器(図示せず)に連通する。
第2セパレータ18の電解質膜・電極構造体16に向かう面18aには、図5に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)60が形成される。酸化剤ガス流路60は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部60aと、前記酸化剤ガス流路60の入口近傍及び出口近傍に設けられる入口バッファ部62及び出口バッファ部64とを備える。
第2セパレータ18の面18bには、図1に示すように、冷却媒体流路44の一部である複数の流路溝部44bが形成される。流路溝部44bの上下近傍には、それぞれ複数のエンボスを有するバッファ形状部46b及びバッファ形状部48bが設けられる。
図2に示すように、バッファ形状部46a、46b及びバッファ形状部48a、48bは、第1セパレータ14と第2セパレータ18とが直接積層されてそれぞれのプレスラインPLが当接することにより、冷却媒体流路44から遮断され、冷却媒体の流れが規制される。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材66が、個別に又は一体に設けられる。第2セパレータ18の面18a、18bには、この第2セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材68が、個別に又は一体に設けられる。
第1セパレータ14は、燃料ガス入口連通孔32a及び燃料ガス流路36を連通する複数の供給孔部70aと、燃料ガス出口連通孔32b及び前記燃料ガス流路36を連通する複数の排出孔部70bとを有する。
図5に示すように、第2セパレータ18は、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bと酸化剤ガス流路60との連通部分は、複数の入口側連結流路72a及び複数の出口側連結流路72bを形成する複数の受け部74a、74bを設ける。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第2セパレータ18との間には、冷却媒体流路44が形成される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ18の酸化剤ガス流路60に導入される。この酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路60に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから供給孔部70aを通って第1セパレータ14の面14a側に移動する。燃料ガスは、燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体16のアノード側電極24に供給される(図1及び図3参照)。
従って、電解質膜・電極構造体16では、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体16のアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部70bを通って第1セパレータ14の面14b側に導出される。面14b側に導出された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、一方の発電ユニット12を構成する第1セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第2セパレータ18との間に形成された冷却媒体流路44に導入される。
このため、冷却媒体入口連通孔34aから冷却媒体流路44に供給される冷却媒体は、矢印B方向に移動して発電ユニット12を冷却した後、冷却媒体出口連通孔34bに排出される。
ところで、燃料ガス流路36には、酸化剤ガス流路60で生成された生成水が電解質膜・電極構造体16を透過して逆拡散する。このため、燃料ガス流路36の下流側である出口バッファ部40には、生成水が凝縮して滞留し易い。
この場合、第1の実施形態では、出口バッファ部40に、第1セパレータ14を貫通する複数の貫通孔50が設けられるとともに、前記貫通孔50を一体に覆って水透過膜52が設けられている。
このため、燃料ガス流路36の下流側に生じた凝縮水は、水透過膜52を透過して第1セパレータ14の反対の面14b側のバッファ形状部48aに移動する。図3に示すように、バッファ形状部48aには、通路部54が連通しており、凝縮水は、前記通路部54を通ってドレイン連通孔56に排出される。従って、燃料ガス流路36の下流側に凝縮水が滞留することによる燃料ガスの供給不良を阻止することができる。
しかも、第1セパレータ14の貫通孔50には、例えば、毛管凝縮膜により構成される水透過膜52が設けられ、凝縮水が燃料ガスの透過を阻止している。これにより、燃料ガス流路36から貫通孔50を通ってバッファ形状部48aに燃料ガスが排出されることを良好に抑制することが可能になる。
このため、第1の実施形態では、燃料ガス流路36から生成水を効率的に排出するとともに、燃料ガスが不要に廃棄されることを確実に阻止することが可能になる。従って、燃料電池10は、燃料ガスの供給不良を阻止して良好な発電性能を維持するとともに、燃料ガスの消費量が削減されて経済的な運転が遂行されるという効果が得られる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータ80の要部斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態以降においても同様に、その詳細な説明は省略する。
第1セパレータ80のバッファ形状部48aには、複数の貫通孔50を一体に覆って水透過膜82が貼り付けられる。水透過膜82は、バッファ形状部48aと略同一の形状を有するとともに、複数のエンボス40aに対応する複数の孔部84が形成される。
このように構成される第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、水透過膜82にエンボス40aに対応する孔部84が形成されている。これにより、孔部84にエンボス40aを挿入するだけで、水透過膜82の位置決めが容易且つ正確に遂行されるという利点がある。
図7に示すように、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池90は、複数の発電ユニット92を水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層して構成される。発電ユニット92は、第1セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(MEA)16a、中間セパレータ94、第2電解質膜・電極構造体16b及び第2セパレータ18を設ける。
図8に示すように、中間セパレータ94の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面94aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)96が形成される。酸化剤ガス流路96は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部96aと、前記酸化剤ガス流路96の入口近傍及び出口近傍に設けられ、それぞれ複数のエンボス98a、100aを有する入口バッファ部98及び出口バッファ部100とを備える。
図7に示すように、中間セパレータ94の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面94bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)102が形成される。燃料ガス流路102は、発電面に沿って矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部102aと、前記燃料ガス流路102の入口近傍及び出口近傍に設けられ、それぞれ複数のエンボス98a、100aを有する入口バッファ部104及び出口バッファ部106とを備える。
中間セパレータ94は、出口バッファ部106に、前記中間セパレータ94を貫通する複数の貫通孔108が設けられる。出口バッファ部100(又は出口バッファ部106)には、複数の貫通孔108を一体に覆って水透過膜110が貼り付けられる。
中間セパレータ94の面94a、94bには、この中間セパレータ94の外周端縁部を周回してシール部材112が、個別又は一体に設けられる。図8に示すように、シール部材112は、出口バッファ部100に水透過膜110を囲繞してこの水透過膜110が配置される領域、すなわち、複数の貫通孔108が配置される領域を、出口バッファ部100から隔離するためのシール部112aを有する。
中間セパレータ94は、燃料ガス入口連通孔32a及び燃料ガス流路102を連通する複数の供給孔部114aと、燃料ガス出口連通孔32b及び前記燃料ガス流路102を連通する複数の排出孔部114bとを有する。
このように構成される第3の実施形態では、図7に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから中間セパレータ94の酸化剤ガス流路96及び第2セパレータ18の酸化剤ガス流路60に導入される。この酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路96に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極26に供給されるとともに、酸化剤ガス流路60に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから第1セパレータ14の貫通孔70aを通って面14a側に移動する。このため、燃料ガスは、貫通孔70aに連通する燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給される。
また、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから中間セパレータ94の貫通孔114aを通って面94b側に移動する。従って、燃料ガスは、貫通孔114aに連通する燃料ガス流路102に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給される。
これにより、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bでは、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの各カソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、貫通孔70bを通って第1金属セパレータ14の面14b側に導出される。面14b側に導出された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、貫通孔114bを通って中間セパレータ94の面94a側に導出される。面94a側に導出された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
この場合、第3の実施形態では、燃料ガス流路102を構成する出口バッファ部106に複数の貫通孔108が形成されるとともに、前記複数の貫通孔108は、水透過膜110に一体に覆われている。このため、燃料ガス流路102の下流側に滞留する生成水は、水透過膜110を透過して複数の貫通孔108を通って酸化剤ガス流路96側に移動する。
図8に示すように、酸化剤ガス流路96を構成する出口バッファ部100側では、水透過膜110を囲繞してシール部112aが設けられている。従って、水透過膜110を透過した凝縮水は、出口バッファ部100に導入されることがなく、通路部54を通ってドレイン連通孔56に排出される。これにより、第3の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図9に示すように、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池120は、複数の発電ユニット122を水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層して構成される。発電ユニット122は、第1カーボンセパレータ124、電解質膜・電極構造体(MEA)126及び第2カーボンセパレータ128を設ける。
電解質膜・電極構造体126は、表面積の大きな固体高分子電解質膜22の両面に、それぞれ同一表面積を有するカソード側電極26とアノード側電極24とが配設される。
第1カーボンセパレータ124の電解質膜・電極構造体126側の面124aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)130が形成される。燃料ガス流路130は、発電面に沿って矢印C方向に延在する複数の直線状流路溝部130aを有する。
第1カーボンセパレータ124の面124bには、図10に示すように、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路132の一部である複数の直線状流路溝部132aが形成される。流路溝部132aは、矢印B方向に延在する。
燃料ガス流路130の下流側には、第1カーボンセパレータ124を貫通する複数の貫通孔134が形成される。面124bには、冷却媒体流路132の下方に位置し、複数の貫通孔134を一体に覆って水透過膜136が貼り付けられる。面124bには、複数の貫通孔134に連通する通路部54が形成されるとともに、前記通路部54は、下方に延在してドレイン連通孔56に連通する。なお、水透過膜136は、燃料ガス流路130の下流側に貼り付けてもよい。
図9に示すように、第2カーボンセパレータ128の電解質膜・電極構造体126に向かう面128aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)138が形成される。酸化剤ガス流路138は、矢印C方向に延在する複数の直線状流路溝部138aを有する。第2カーボンセパレータ128の面128bには、冷却媒体流路132の一部である複数の直線状流路溝部132bが矢印B方向に延在して設けられる。
第1カーボンセパレータ124の両面には、第1シール部材140が個別に又は一体に設けられる一方、第2カーボンセパレータ128の両面には、第2シール部材142が個別に又は一体に設けられる。図10に示すように、第1シール部材140は、水透過膜136を囲繞するシール部140aを有する。
このように構成される第4の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10…燃料電池 12、92、122…発電ユニット
14、18、80…セパレータ
16、16a、16b、126…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36、102、130…燃料ガス流路
36a、60a、96a、102a…波状流路溝部
38、62、98、104…入口バッファ部
38a、40a、98a、100a…エンボス
40、64、100、106…出口バッファ部
44a、44b、130a、132a、132b、138a…流路溝部
46a、46b、48a、48b…バッファ形状部
50、108、134…貫通孔
52、82、110、136…水透過膜
54…通路部 56…ドレイン連通孔
60、96、138…酸化剤ガス流路
90、120…燃料電池 92、122…発電ユニット
94…中間セパレータ
124、128…カーボンセパレータ

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔と、電極面に沿って反応ガスを供給するとともに、前記反応ガス入口連通孔から前記反応ガス出口連通孔に連なる反応ガス流路が形成される燃料電池であって、
    前記セパレータには、前記反応ガス流路である燃料ガス流路の下流側に該セパレータを貫通する貫通孔が設けられるとともに、
    前記貫通孔には、水透過膜が設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータには、前記貫通孔に通路部を介して連通し、前記積層方向に貫通するドレイン連通孔が設けられることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記水透過膜は、毛管凝縮材で構成されることを特徴とする燃料電池。
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