JP2011078046A - 情報入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトかつ安価に形成可能であり、短時間の入力操作が可能であり、接続不要な情報入力装置、およびこの情報入力装置を備えた情報処理システムを提供すること。
【解決手段】RFIDリーダの電波を受けてあらかじめ入力された識別情報を通信可能な押下RFIDタグ74と、この押下RFIDタグ74を駆動させる電磁波を吸収して通信不能状態とする導体膜80と、この導体膜80を保持し、かつ、導体膜80が押下RFIDタグ74を通信不能とする位置に付勢されるとともに、この付勢力に抗して導体膜80が押下RFIDタグ74を通信可能とする位置まで変位可能に設けられた操作片64と、を備えていることを特徴とする情報入力装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般にRFID(Radio Frequency Identification)タグと称される識別情報(ID(Identification)情報)を埋め込んだタグとの無線通信によって情報をやりとりするのに用いる情報入力装置およびこの情報入力装置を用いた情報処理システムに関するものである。
従来、セル生産の現場では、組み立て中の製品の進捗状況や、組付部品指示などの目的でRFIDタグと称されるID情報を埋め込んだタグを用いた情報処理システムが導入されている。このような情報処理システムでは、タグのIDを検知してそのIDと共に作業状況などの情報を情報処理システムに入力し、管理者に送信したり、IDと一緒に管理したりすることが行なわれる。例えば、このような情報処理システムで入力する情報としては、作業現場で起きるイベント(不具合、故障、部品切れなど)の情報がある。
従来、このような作業現場でのイベント情報の入力装置としては、パーソナルコンピュータなどを設置し、キーボードやタッチパネルなどの入力手段を用いてイベント情報の入力を行なう。また、このような入力された情報は、パーソナルコンピュータから全体システムに伝達されていた。
しかしながら、上述のように、情報の入力装置として、キーボードやタッチパネルを用いてパーソナルコンピュータに入力する手段を用いた場合、作業者の作業スペース内に、パーソナルコンピュータやキーボードあるいはタッチパネルを設置する必要があり、その分だけ、作業スペースが狭くなる。また、全体システムとパーソナルコンピュータと入力手段との接続および電源との接続のためのケーブルが必要となり、その分、作業スペースが煩雑になり、コストアップも招く。
そこで、本発明者達は、RFIDタグと通信を行なう電波フィールドを利用して、情報の入力を行なうことを考えた。
このようなRFIDタグを利用した情報入力装置としては、従来、特許文献1や特許文献2に記載されたものが知られている。
特許文献1には、キーパッドと間の有線接続のハーネスの削減、無線の場合の電源確保やキーボード電源スイッチのON/OFFの負荷低減などの目的で、キーに対応して動作するRFIDタグを用いることが示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、RFIDタグの数が多く構造が複雑であり、また、キーの動きとRFIDタグの動作とを対応させるのが難しい。
特許文献2には、従来、接近と離間との2つの動作に伴う信号出力切替であったRFIDタグに、姿勢操作という新たな動作に伴う信号出力切替方法が追加された、新たなインターフェースについて記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、RFIDタグを重力に応じて移動可能に収容する収納空間や、RFIDタグの移動に応じてRFIDタグの通信機能を制御する制御手段が必要であり、構造が複雑である。しかも、向きを変化させたり、置いたりしなければ入力が確定しないため、特に、通信距離が長くなると、電磁波の強度変化が大きくなり、状態遷移時と確定時との信号識別判定が難しくなり、この信号識別判定のために、信号強度変化を一定時間確認することが必要になり、応答性が悪くなる。さらに、信号出力切替のための入力操作として、(a)物を持ち上げ、(b)向きを判断し、(c)向きを決定し、(d)置くといった、4段階の操作を必要とし、操作時間も要する。
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、ケーブルによる接続が不要であるとともに、コンパクトかつ安価に形成可能であり、さらに、短時間の入力操作および信号識別判定が可能な情報入力装置、およびこの情報入力装置を備えた情報処理システムを提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本願請求項1に記載の発明は、RFIDリーダからの電波を受けてあらかじめ入力された識別情報を通信可能な第1RFIDタグと、この第1のRFIDタグに接近した状態で前記第1RFIDタグを通信不能状態とする導体部材と、この導体部材を保持し、かつ、前記導体部材が前記第1RFIDタグを通信不能とする接近位置に付勢されるとともに、この付勢力に抗して前記導体部材が前記第1RFIDタグを通信可能とする離反位置まで変位可能に設けられた操作部材と、を備えていることを特徴とする情報入力装置とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報入力装置において、前記第1RFIDタグに加え、前記導体部材の位置に影響されること無く、常時、前記RFIDリーダと電波により通信可能に設けられた第2RFIDタグを備えていることを特徴とする情報入力装置とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報入力装置において、前記第1RFIDタグおよび前記導体部材を支持し、非導体により形成された本体を備え、この本体は、この本体の基部に対して弾性変形して変位可能な前記操作部材としての操作片と、前記基部側に設けられて、前記操作片が弾性変形状態からの復元途中位置で、前記操作片と係合するストッパ片と、が前記基部と一体に形成され、前記第1RFIDタグは、前記ストッパ片において、前記操作片と当接する位置に配置され、前記導体部材は、前記操作片において、前記第1RFIDタグを通信不能状態とすることが可能に前記第1RFIDタグと当接あるいは近接可能な位置に配置されていることを特徴とする情報入力装置とした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報入力装置において、前記第1RFIDタグが前記操作部材と直接接触するのを規制する保護部材が設けられていることを特徴とする情報入力装置とした。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報入力装置を備えた情報処理システムであって、作業対象に取り付けられた製品RFIDタグと識別情報を通信可能に、前記作業対象に対して作業を行なう作業現場に向けて電波を送出可能に配置されたRFIDリーダと、このRFIDリーダから電波が送出される電波フィールドに配置された前記情報入力装置と、前記RFIDリーダで読み取られた、前記製品RFIDタグおよび前記第1RFIDタグの識別情報を入力して処理を行なう情報処理部と、ことを特徴とする情報処理システムとした。
請求項1に記載の情報入力装置では、通常、操作部材は、付勢力により導体部材が第1RFIDタグを通信不能とする接近位置に配置されている。この状態では、情報入力装置が、RFIDリーダの電波フィールドに配置されていても、第1RFIDタグの識別情報は読み取ることができない。
一方、操作部材を、付勢力に抗して導体部材が第1RFIDタグの通信を可能とする離反位置まで移動させると、RFIDリーダの電波により第1RFIDタグの通信が行なわれ、第1RFIDタグの識別情報を読み取ることができる。
このように、本発明の情報入力装置では、RFIDリーダと第1RFIDタグとの無線通信の有無により、非操作状態と操作状態との識別が可能になり、この識別に基づく入力が可能となる。
以上のように、本発明では、第1RFIDタグと、この第1RFIDタグを通信可能状態と通信不能状態とに変更可能な導体部材と、導体部材を保持する操作部材と、により情報入力が可能となるため、パーソナルコンピュータおよびキーボードを用いた入力を行なうものや、多数のRFIDタグが必要なものや、RFIDタグの姿勢を変化させるものと比較して、構成を簡略化でき、コスト的に有利となるとともに、作業現場における情報入力装置が占めるスペースを小さくすることができる。また、ケーブルが不要であり、その分も、作業現場の簡素化およびコスト低減が可能となる。
しかも、信号入力には、操作部材を、付勢力に抗して接近位置から離反位置に移動させるだけの1操作で済み、入力操作時間を短縮できる。
さらに、第1RFIDタグは、RFIDリーダの電波フィールド内に配置すれば起動可能であり、起動を確実に行うことができる。しかも、導体部材を移動させ、第1RFIDタグは、装置に固定であるため、RFIDタグを移動させるものと比較して、電磁波強度の変化が少なく、識別情報読取精度が安定し、応答性に優れる。
請求項2に記載の発明では、操作部材の非操作時には、RFIDリーダは、第2RFIDタグと通信を行なって第2RFIDタグの識別情報を読み取ることができる。
一方、操作部材の操作時には、第1RFIDタグの通信が可能となり、第1RFIDタグと第2RFIDタグとの2つの識別情報が読み取り可能となる。
このように、第1RFIDタグの通信不能時に、第2RFIDタグの通信による識別情報の有無に基づいて、情報入力装置が、RFIDリーダにより読取可能な位置に存在するか否かを判別でき、操作部材の操作時の第1RFIDタグの読取不良発生を抑制できる。
請求項3に記載の発明では、操作片の非操作時には、操作片が、自身の弾性力による付勢力によりストッパ片に当接している。この状態では、導体部材が、第1RFIDタグに接近されて第1RFIDタグは通信不能状態となる。
一方、操作片の操作時には、操作片を弾性力に抗してストッパ片から離すことで、導体部材が第1RFIDタグから離反し、第1RFIDタグが通信可能となり、識別情報を読取可能となる。
本発明では、本体の基部と一体の操作片の弾性変形およびその復元力により、操作片を変位させる構造としたため、操作部材が別体のものと比較して、簡易な構造とすることができる。
請求項4に記載の発明では、保護部材を設け、操作部材が、直接、第1RFIDタグに接触しない構造としたため、両者が衝突する衝撃入力を抑制できるとともに、操作部材の付勢力による第1RFIDタグへの押圧力の入力を抑制でき、第1RFIDタグを保護して耐久性を向上できる。
請求項5に記載の情報処理システムでは、情報入力装置を、作業対象に取り付けられた製品RFIDタグの識別情報を読み取るRFIDリーダの電波フィールドに配置し、情報入力装置の第1RFIDタグあるいは第2RFIDタグの識別情報を、既存のRFIDリーダにより読み取るようにした。
したがって、第1RFIDタグ、第2RFIDタブの識別情報の読取専用のRFIDリーダが不要であり、全体システムのコンパクト化を図ることができる。
また、作業現場における情報入力装置をコンパクト化できるとともに、その接続のケーブルなどが不要となり、作業現場をコンパクトにすることができる。
実施例1の情報処理システムAに用いた情報入力装置としての第1スイッチSW1を示す側面図である。 実施例1の情報処理システムAを適用した作業現場Sを示す斜視図である。 実施例1の情報処理システムAを示す全体図である。 実施例1の情報処理システムAを適用した全体システムを示す全体システム図である。 実施例1の情報処理システムAに用いた状態表示装置5を示す斜視図である。 前記第1スイッチSW1を示す斜視図である。 前記第1スイッチSW1の要部を示す斜視図であって、ストッパ片63を下から見上げた状態の分解斜視図である。 前記第1スイッチSW1の要部を示す斜視図であって、ストッパ片63を下から見上げた状態を示している。 前記第1スイッチSW1の押下RFIDタグ74を示す説明図である。 前記第1スイッチSW1の要部を示す断面図であって、操作片64がストッパ片63から離れた状態を示している。 前記第1スイッチSW1の作用説明図であり、導体膜80と押下RFID74とが接触した状態を示している。 前記第1スイッチSW1の作用説明図であり、導体膜80と押下RFID74とが離間した状態を示している。 実施例1の情報処理システムAの処理の流れを示すフローチャートである。 前記第1スイッチSW1の操作を説明する説明図である。 実施例2の情報入力装置としてのスイッチを示す側面図である。 実施例3の情報処理システムを設置した作業現場S2を示す斜視図である。 実施例4における両スイッチSW1、SW2の装着例を示す平面図である。 本発明の他の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態の情報入力装置は、RFIDリーダ(4)からの電波を受けてあらかじめ入力された識別情報を通信可能な第1RFIDタグ(74)と、この第1のRFIDタグ(74,75)に接近した状態で前記第1RFIDタグ(74)を通信不能状態とする導体部材(80)と、この導体部材(80)を保持し、かつ、前記導体部材(80)が前記第1RFIDタグ(74,75)を通信不能とする接近位置に付勢されるとともに、この付勢力に抗して前記導体部材(80)が前記第1RFIDタグ(74)を通信可能とする離反位置まで変位可能に設けられた操作部材(64)と、を備えていることを特徴とする情報入力装置である。
以下に、本発明の一実施形態である実施例1の情報入力装置を備えた情報処理システムを図1〜図14に基づいて説明する。
図2は実施例1の情報処理システムA(図3参照)を適用したセル生産による作業現場Sの一例を示している。この作業現場Sは、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置の現像ユニットDUの組付作業を行なう場所であり、この作業現場Sには、作業台1が設けられている。
作業者WMは、前工程から現像ユニットDUを受け取って作業台1に載せ、棚11に保持された部品Bを組み付けるとともに、治具や目視により検査を行う。そして、作業者WMは、作業および検査が正常に終了したか、異常があったかを判断し、その判断結果である正常・異常を、作業現場Sにおけるイベント情報として、情報処理装置としての第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を用いて入力する。
なお、現像ユニットDUは、製品RFIDタグ71が取り付けられており、個別の情報があらかじめ書き込まれているとともに、必要に応じ、この製品RFIDタグ71に、上述のイベント情報などを書き込むことができる。
このような製品RFIDタグ71の識別情報の読みとりおよび書き込みを行なうとともに、識別情報に基づいてあらかじめ設定された処理を行うのが本実施例1の情報処理システムAであり、以下に、情報処理システムAの詳細について説明する。
情報処理システムAは、図3に示すように、システムコントロールユニット(情報処理部)2、ネットワーク3、リーダライタ(RFIDリーダ)4、状態表示装置5、第1スイッチ(情報入力装置)SW1、第2スイッチ(情報入力装置)SW2を備えている。
システムコントロールユニット2は、パーソナルコンピュータやサーバーなどの処理装置であって、前述の製品RFIDタグ71および後述する各RFIDタグ72〜75から識別情報を入力し、あらかじめ入力されてプログラムに基づいて処理を実行する。
また、図4の全体システム図に示すように、システムコントロールユニット2は、キータグ情報登録データベース21およびタグ情報記録データベース22と情報をやり取り可能に接続されており、かつ、部品の発注や生産計画などを実行する上位システム23に接続されている。また、タグ情報記録データベース22は、詳細な説明は省略するが管理システム24や可視化システム25に接続され、その情報は、全体の管理に用いられるとともに、可視化して伝達される。
図3に戻り、リーダライタ4は、複数のRFIDアンテナ41と接続されているとともに、第1報知ランプ42および第2報知ランプ43に接続されている。
そして、各RFIDアンテナ41から、各RFIDタグ71〜75をスキャンする電磁波の放射と、各RFIDタグ71〜75から送信される電磁波の読み取りとを交互に繰り返して各RFIDタグ71〜75に記録された識別情報の読み取りを行ない、かつ、必要に応じて、製品RFIDタグ71への書き込みを行なう電磁波の出力を行なう。
なお、RFIDアンテナ41は、図2に示すように、作業台1のフレームの上部に取り付けられ、作業台1が、RFIDアンテナ41により送受信可能な範囲である電波フィールドFに含まれるように設置されている。
第1報知ランプ42は、後述する第1スイッチSW1の真上に配置され、点灯により第1スイッチSW1が押下操作されたことを報知する。同様に、第2報知ランプ43は、後述する第2スイッチSW2の真上に配置され、点灯により第2スイッチSW2が押下操作されたことを報知する。
図3に戻り、リーダライタ4は、ネットワーク3を介して、システムコントロールユニット2と接続されており、各RFIDタグ71〜75から読み取った識別情報がシステムコントロールユニット2に伝達される。
なお、ネットワーク3は、ハブ31および無線LAN32を備えている。また、無線LAN32は、入力装置32aおよび出力装置(例えば、パーソナルコンピュータ)32bを備えている。
状態表示装置5は、図2に示すように、作業者WMから目視可能なように、棚11の裏面に取り付けられており、図5に拡大して示すように、表示部51、スピーカ52、および第1〜第4表示ランプ53〜56を備えている。
表示部51は、液晶表示装置が用いられており、例えば、作業を行なった台数などが表示される。
各表示ランプ53〜56は、LEDなどの光源の点灯により表示状態となる。第1表示ランプ53は、第1スイッチSW1の常用RFIDタグ(第2RFIDタグ)72の検出を表示し、第2表示ランプ54は第2スイッチSW2の常用RFIDタグ(第2RFIDタグ)73の検出を表示し、第3表示ランプ55は、第1スイッチSW1の押下RFIDタグ(第1RFIDタグ)74の検出を表示し、第4表示ランプ56は、第2スイッチSW2の押下RFIDタグ(第1RFIDタグ)75の検出を表示する。
第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、図2に示すように、作業台1の左脇の支持部12(図1参照)上に併設されている。
以下に、両スイッチSW1,SW2の詳細について説明するが、両スイッチSW1,SW2は同じ構成であるので、第1スイッチSW1を代表して説明する。
第1スイッチSW1は、図1に示すように、本体60と常用RFIDタグ72と押下RFIDタグ74とを備えている。
本体60は、弾性を有するとともに、絶縁性を有した板状の素材(例えば、軟質PVCなどの樹脂)により形成され、かつ、図6に示すように、略四角形のベース(基部)61と、ベース61の一側から略垂直に立ち上げられた立壁(基部)62と、この立壁62の上端からベース61と向き合うように折曲されたストッパ片63と、ベース61の他側から斜めに立ち上げられるとともに緩やかに湾曲されてストッパ片63の下面に接した操作片64と、を備えている。
操作片64は、自然体では図示の状態よりも上方に起き上がる形状に形成されており、下方に弾性変形されて復元する途中の状態でストッパ片63の下面に圧接されている(この図6の位置が接近位置に相当する)とともに、図において下方へ弾性変形可能となっている(図14において二点鎖線で示す位置が離反位置である)。
常用RFIDタグ72は、図1、図6に示すように、立壁62の外側面に設置されている。この常用RFIDタグ72は、本体チップ72aと、立壁62の該側面に沿って配索されたアンテナエレメント72bとを備えており、アンテナエレメント72bは、電波フィールドF内で、常時、通信可能となるように、支持部12から寸法Lだけ離して設置されている。なお、寸法Lというのは、支持部12が導体、絶縁体、誘電体にかかわらず、電波電力減衰の影響を受けない寸法であって、例えば、UHF帯(950MHz)の場合、5mm以上の寸法であればよい。
押下RFIDタグ74は、ストッパ片63の下面に設置されており、図6、図7に示すように、本体チップ74aと、ストッパ片63の下面に沿って配索されたアンテナエレメント74bとを備えている。
このアンテナエレメント74bの端部は、図9に示すように、本体チップ74aにロウ付けにより接合部sgで接合されている。このため、操作片64の圧接および後述する繰り返しの接触により、この接合部sgにストレスがかかり破損するおそれがある。
そこで、この接合部sgの破損防止に、ストッパ片63を下から見上げた状態で示す図7に示すように保護シート(保護部材)76が設けられている。
保護シート76は、押下RFIDタグ74を覆うもので、絶縁性および弾性を有した矩形のシートに開口76aを形成したもので、図8に示すように、この開口76aにより押下RFIDタグ74の本体チップ74aを下方に臨ませながら、アンテナエレメント74bの全体を覆っている。
なお、保護シート76は、図10に示す厚さ寸法tが、押下RFIDタグ74の本体チップ74aの厚みよりも僅かに厚く、かつ、操作片64がストッパ片63に圧接した状態では、後述するように、押下RFIDタグ74における電力発生を妨げることのできる寸法(例えば、UHF(952MHz)などの周波数帯では1.5mm以下の寸法)に形成されている。
さらに、操作片64において、ストッパ片63の下面に対向する部分であって、保護シート76と対向する部分には、アルミ箔や金属板などの導電性を有した素材から成る導体膜(導体部材)80が、設けられている。この導体膜80は、アンテナエレメント74bが配索された全範囲を覆うことができ、保護シート76よりも面積の広い長方形シート状に形成されている。
この導体膜80は、操作片64がストッパ片63に当接した状態では、押下RFIDタグ74の通信を妨げ、操作片64がストッパ片63から離れた状態では、押下RFIDタグ74の通信を許す。
すなわち、図11に示すように、導体膜80と押下RFIDタグ74とが接触あるいは近接した状態では、導体膜80にあっては、RFIDアンテナ41からの電磁波EWは、導体膜80の表面上で、渦電流を発生させるが、電流は、行き場がなく、その場で消費される。このため、本体チップ74aは、動作できず、通信不能状態となる。
一方、図12に示すように、導体膜80が押下RFIDタグ74から離れた状態では、RFIDアンテナ41からの電磁波EWにより、アンテナエレメント74bで電流が発生する。この電流が本体チップ74aに供給されるため、押下RFIDタグ74が動作可能であり、通信可能状態となる。
したがって、操作片64が、図14において実線で示すようにストッパ片63に圧接された接近位置では、導体膜80が押下RFIDタグ74の通信を妨げる。一方、操作片64が、図において二点差線で示すようにストッパ片63から下方に離反した位置では、上述のように導体膜80が押下RFIDタグ74から離れて通信可能となる。なお、このように押下RFIDタグ74の通信を可能とするには、操作片64を、例えば10mm以上下方へ弾性変形させる。
(実施例1の作用)
以下に、図2に示す作業現場Sでの作業の手順を、実施例1の情報処理システムAの動作およびシステムコントロールユニット2の処理の流れを示す図13のフローチャートと共に説明する。
作業現場Sでは、作業者WMは、まず、前工程から現像ユニットDUを受け取って作業台1に載せる。
この作業台1は、RFIDアンテナ41による電波フィールドF内に配置されており、現像ユニットDUに添付されている製品RFIDタグ71に記憶されている識別情報が読み取り可能な状態となる。
同様に、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2も、電波フィールドF内に配置されており、常時動作可能な常用RFIDタグ72,73の識別情報も読み取り可能な状態となっている。
一方、両スイッチSW1,SW2において、押下RFIDタグ74,75は、通信不能状態となっている。すなわち、各スイッチSW1(SW2)が、図1に示すように操作片64が押し下げられていない通常状態では、操作片64に設けた導体膜80が押下RFIDタグ74(75)のアンテナエレメント74bに近接しており、押下RFIDタグ74は、電波フィールドF内に配置されていても、起電流が発生せず通信不要状態となっている。
したがって、このような状態では、リーダライタ4では、製品RFIDタグ71、常用RFIDタグ72,73の識別情報を受信し(S1)、この読み込んだ識別情報を、ネットワーク3を介してシステムコントロールユニット2へ送信する(S2)。
システムコントロールユニット2では、識別情報を受信すると(S3)、キータグ情報登録データベース21の情報と照合し(S4)、あらかじめ登録されている情報と一致するか否か判定し(S5)する。
このように現像ユニットDUを作業台1に設置した時点では、得られる識別情報は、製品RFIDタグ71および常用RFIDタグ72,73のものと一致することになり、これらの識別情報に対応した機能情報をセットし(S6)、セットされたデータ、アンテナ番号、時間、情報を上位システム23へ送信する(S7)。また、ステップS5において、読み込んだ識別情報が、キー登録情報と不一致の場合は、識別情報をセットし(S8)、そのセットされたデータなどを上位システム23へ送信する(S7)。
また、ステップS6において、機能情報がセットされた場合には、状態表示装置5において第1表示ランプ53および第2表示ランプ54が点灯され表示状態となる。これにより、作業者WMは、両スイッチSW1,SW2が作動可能な状態であることを知ることができる。一方、識別情報がセットされた場合、その旨が、表示部51などにより表示される。
次に、作業者WMは、現像ユニットDUに対して、所定の作業、例えば、部品の組付や、検査を行う。そして、この作業が正常に終了すれば、この作業現場Sでのイベント情報として正常終了を入力するために第1スイッチSW1の操作片64を押し下げる。一方、作業や現像ユニットDUに異常があった場合は、この作業現場Sでのイベント情報として異常発生を入力するために第2スイッチSW2の操作片64を押し下げる。
各スイッチSW1,SW2において、操作片64が押し下げられた場合には、図14において二点鎖線で示すように、導体膜80が押下RFIDタグ74から離間し、アンテナエレメント74bではRFIDアンテナ41からの電磁波EWを受けて電流発生可能な状態となり、押下RFIDタグ74が作動して識別情報が送信される。
そこで、RFIDアンテナ41で両スイッチSW1,SW2のいずれかの押下RFIDタグ74,75からの情報を受信すると(S1)、システムコントロールユニット2にて、その識別情報をキータグ情報登録データベース21の識別情報と照合し(S2〜S5)、照合が一致すると、押下RFIDタグ74,75に応じた機能情報をセットし(S6)、照合が不一致の場合は識別情報がセットされる(S8)。
したがって、照合が一致した場合、両スイッチSW1,SW2のいずれかの押し下げに対応した正常か異常かの情報が、上位システム23に送信され、かつ、必要に応じて製品RFIDタグ71に書き込みが成される。
なお、このとき、第1スイッチSW1が押し下げられた場合は、状態表示装置5の第3表示ランプ55が点灯されるとともに、第1報知ランプ42が点灯され、作業者WMは、第1スイッチSW1を操作したことによる情報入力が正常に成されたことを知ることができる。
一方、第2スイッチSW2が押し下げられた場合は、状態表示装置5の第4ランプ56が点灯されるとともに、第2報知ランプ43が点灯され、作業者WMは、第2スイッチSW2を操作したことによる情報入力が正常に成されたことを知ることができる。
(実施例1の効果)
以上説明してきたように、本実施例1にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
a)第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、非押下操作時には、常用RFIDタグ72,73のみの情報が出力され、押下操作時には、常用RFIDタグ72,73および押下RFIDタグ74,75の情報が出力されるようにした。
このように、電波フィールドF内において、各RFIDタグ72〜75を利用して押下操作に応じた情報を出力するようにしたため、従来のように、パーソナルコンピュータおよびキーボードを用いた入力を行なうものと比較して、作業現場における入力機器が占めるスペースを小さくすることができる。しかも、両スイッチSW1,2は、システムコントロールユニット2との接続および電源との接続のためのケーブルが不要であり、その分、作業スペースの簡素化を図ることが可能であるとともに、コスト低減が可能となる。
b)実施例1を従来のRFIDタグを用いるものと比較しても、各スイッチSW1,SW2は、RFIDタグとして、常用RFIDタグ72,73と押下RFIDタグ74,75との2個を備えるだけで、構造が簡単であり、多数のRFIDタグが必要なものや、RFIDタグの姿勢を変化させるものと比較して、構成を簡略化でき、コスト的に有利となるとともに、作業現場Sにおける情報入力装置(両スイッチSW1,SW2)が占めるスペースを小さくすることができる。
しかも、両スイッチSW1,SW2の各RFIDタグ72〜75は、リーダライタ4の電波フィールドF内に設置しているため、起動を確実に行うことができる。
c)電波フィールドFは、作業対象である現像ユニットDUの製品RFIDタグ71の情報を読み取るための既存のものを利用するため、コスト的に有利である。
d)各スイッチSW1,SW2の各RFIDタグ72〜75は、立壁62およびストッパ片63に固定された構造であり、かつ、押下RFIDタグ74,75の出力変化は、導体膜80を有した操作片64の弾性変形による変位により行なわれるようにしたため、特許文献2に記載された技術のように、RFIDタグを備えた部材が移動可能に収容するものと比較して、簡易な構造とすることができるとともに、操作が容易であり、しかも、RFIDタグを移動させるものと比較して、電磁波強度の変化が少なく、識別情報読取精度が安定し、応答性に優れる。
e)各スイッチSW1,SW2において、操作片64が当接するストッパ片63には、押下RFIDタグ74,75に操作片64が直接接触するのを規制する保護シート76を設けたため、押下RFIDタグ74,75に操作片64が衝突する際のショックを和らげるとともに、操作片64の弾性力により連続的に押下RFIDタグ74,75に荷重が入力されるのを防止し、押下RFIDタグ74,75の保護、特に、アンテナエレメント74bの接合部sgの破損防止を図ることができる。
f)保護シート76には、開口76aを設け、押下RFIDタグ74(75)の本体チップ74aを操作片64に臨ませるようにしたため、操作片64の押圧力が、保護シート76を介して本体チップ74aに入力しにくくなり、本体チップ74aを保護シートで覆うものと比較して、より本体チップ74aの保護を図ることができる。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、本体260の形状が実施例1のものと異なっており、本体260は、図15に示すように、断面が略四角形の箱状に形成されている。
すなわち、本体260は実施例1と同様の絶縁性を有した樹脂により形成されており、ベース261と、ベース261の両側から立ち上げられた一対の第1立壁262および第2立壁(基部)265と、第1立壁262の上端から第2立壁265の方向に向かって延びるストッパ片263と、第2立壁265の上端から第1立壁262に向かって延びる操作片264と、を備えている。
両RFIDタグ72,74は、実施例1と同様に、第1立壁262とストッパ片263の下面とに設けられている。また、操作片264は、ストッパ片263の下面に圧接されており、図において、二点鎖線に示すように弾性変形可能に形成されており、この弾性変形量は、実施例1と同様に、押下RFIDタグ74が通信可能となるだけ、導体膜80を離すことができる量となっている。
なお、実施例2では、実施例1で示した保護シート76を設けない例を示している。押下RFIDタグ74における本体チップ74aの強度および接合部sgの強度が保障されていれば、保護シート76を廃止することは可能である。あるいは、押下RFIDタグ74の本体チップ74aを、ストッパ片263の下面に凹状に形成した凹部に、本体チップ74aおよび接合部sgが、操作片264や導体膜80に接触しないように収容してもよい。
この実施例2にあっても、実施例1のa)〜d)の効果を奏する。また、保護シート76を設けない分、構成を簡略化することが可能となる。
次に、実施例3の情報入力装置について説明する。
実施例3は、図16に示す作業現場S2に設置した例である。この作業現場S2は、複写機CMに対して所定の作業(例えば、調整、検査、設定など)を行なう現場であり、複写機CMをRFIDアンテナ41の電波フィールドFに配置した後、前述の所定の作業を実行する。
また、作業現場S2には、電波フィールドF内に、実施例1と同様の状態表示装置5、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2が設置されている。
次に、作業の手順を説明する。
まず、作業者WMは、担当する複写機CMを作業現場S2に移動させる。この時点で、実施例1と同様に、状態表示装置5の第1表示ランプ53および第2表示ランプ54が点灯される。
次に、作業者WMは、所定の作業を実行し、正常であれば第1スイッチSW1の押下操作を行い、異常であれば、第2スイッチSW2の押下操作を行う。
システムコントロールユニット2は、各スイッチSW1,SW2の操作に応じて、第3表示ランプ55と第4表示ランプ56とのいずれかを点灯させて作業者WMに、スイッチ操作を受信したことを通知するとともに、操作に応じた情報を、時刻とともに記録する。
この実施例3の場合も、実施例1と同様に、a)〜d)の効果を得ることができる。
実施例4は、実施例3の変形例であり、図17に示すように、両スイッチSW1,SW2を作業者WMの腕に装着可能に形成した例である。この装着は、例えば、長さを調節可能なベルトを用いることができる。
この実施例4では、作業者WMが、実施例1で示した作業現場Sのように、作業台1の前に固定されるのではなく、実施例3で示した作業現場S2のように、作業者WMの作業位置が、例えば、複写機CMなどの作業対象の周囲を移動するような場合、作業結果の入力のために、作業者WMが、両スイッチSW1,SW2の位置に移動するのに手間がかかる。
そこで、実施例3で示したような作業現場S2では、作業者WMは、所定の作業を終了した後、その作業の結果を入力する場合、作業現場S2の電波フィールドF内において、腕に装着した両スイッチSW1,SW2を操作するだけで済み、実施例3のように、固定された両スイッチSW1,SW2まで移動する手間を省くことができる。
以上、本発明の情報入力装置を、実施例1〜4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これら実施例1〜4に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1〜4では、情報入力装置を、セル生産による作業現場に適用した例を示したが、適用範囲としては、0か1の信号を入力する箇所であれば、このような作業現場に限定されるものではない。
また、実施例1〜4では、操作部材としての操作片とストッパ片とが本体に一体に形成されたものを示したが、これに限定されず、操作片とストッパ片とが別体に形成されていてもよい。
図18は、その具体例を示すものであり、箱状の本体560に操作部材564がスライド可能に収容されている。操作部材564は、スプリングなどの付勢手段501により上方にスライド付勢されており、かつ、操作部材564が本体560に対して上方にスライドするのを規制するストッパ片563が本体560に形成されている。このストッパ片563の下面に押下RFIDタグ74が設置され、操作部材564には、押下RFIDタグ74に対向する位置に、導体膜80が設けられている。そして、操作部材564には、押しボタン564aが一体に形成されている。
したがって、図18に示す例では、通常は、付勢手段501により付勢された操作部材564に設けた導体膜80が、押下RFIDタグ74に近接あるいは当接しており、押下RFIDタグ74は通信不能状態となっている。一方、押しボタン564aを押して、操作部材564が押し下げられて、導体膜80が押下RFIDタグ74から離れると、押下RFIDタグ74が通信可能な状態となる。
また、実施例1では、保護シート76を、ストッパ片63に設けた例を示したが、操作片64側に設けてもよい。
また、実施例1〜4では、第2RFIDタグとしての常用RFIDタグ72,73を設けた例を示したが、特に、電波フィールドF内に固定されているものでは、この常用RFIDタグ72,73を廃止して、第1RFIDタグとしての押下RFIDタグ74,75のみの構成としてもよい。この場合、押下RFIDタグ74からの識別信号の有無で上方入力が成される。
また、保護部材として1枚のシート状の保護シート76を示したが、このようなシート状のものに限定されるものではなく、操作部材がRFIDタグに接触するのを妨げるものであればよい。例えば、実施例1において、操作片64やストッパ片63に、点状の弾性部材を複数貼付してもよいし、あるいは、操作片64やストッパ片63から、ストッパ変63や操作片64に向けて、柱状や点状の部材を一体に立ち上げてもよい。
また、導体部材として、膜状の導体膜80を示したが、導体部材も、RFIDタグに接触あるいは近接して、RFIDタグが、通信不能とすることができるものであれば、その形状は、膜状のものに限定されるものではない。
A 情報処理システム
DU 現像ユニット
F 電波フィールド
S 作業現場
SW1 第1スイッチ(情報入力装置)
SW2 第2スイッチ(情報入力装置)
WM 作業者
2 システムコントロールユニット(情報処理部)
3 ネットワーク
4 リーダライタ(RFIDリーダ)
41 RFIDアンテナ
60 本体
61 ベース(基部)
62 立壁(基部)
63 ストッパ片
64 操作片(操作部材)
71 製品RFIDタグ
72 常用RFIDタグ(第2RFIDタグ)
73 常用RFIDタグ(第2RFIDタグ)
74 押下RFIDタグ(第1RFIDタグ)
75 押下RFIDタグ(第1RFIDタグ)
76 保護シート(保護部材)
80 導体膜(導体部材)
260 本体
261 ベース(基部)
262 第1立壁(基部)
263 ストッパ片
264 操作片(操作部材)
265 第2立壁(基部)
560 本体
563 ストッパ片
564 操作部材
特開2004−21734号公報 特開2009−123162号公報

Claims (5)

  1. RFIDリーダからの電波を受けてあらかじめ入力された識別情報を通信可能な第1RFIDタグと、
    この第1のRFIDタグに接近した状態で前記第1RFIDタグを通信不能状態とする導体部材と、
    この導体部材を保持し、かつ、前記導体部材が前記第1RFIDタグを通信不能とする接近位置に付勢されるとともに、この付勢力に抗して前記導体部材が前記第1RFIDタグを通信可能とする離反位置まで変位可能に設けられた操作部材と、
    を備えていることを特徴とする情報入力装置。
  2. 請求項1に記載の情報入力装置において、
    前記第1RFIDタグに加え、前記導体部材の位置に影響されること無く、常時、前記RFIDリーダと電波により通信可能に設けられた第2RFIDタグを備えていることを特徴とする情報入力装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報入力装置において、
    前記第1RFIDタグおよび前記導体部材を支持し、非導体により形成された本体を備え、
    この本体は、この本体の基部に対して弾性変形して変位可能な前記操作部材としての操作片と、前記基部側に設けられて、前記操作片が弾性変形状態からの復元途中位置で、前記操作片と係合するストッパ片と、が前記基部と一体に形成され、
    前記第1RFIDタグは、前記ストッパ片において、前記操作片と当接する位置に配置され、
    前記導体部材は、前記操作片において、前記第1RFIDタグを通信不能状態とすることが可能に前記第1RFIDタグと当接あるいは近接可能な位置に配置されていることを特徴とする情報入力装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報入力装置において、
    前記第1RFIDタグが前記操作部材と直接接触するのを規制する保護部材が設けられていることを特徴とする情報入力装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報入力装置を備えた情報処理システムであって、
    作業対象に取り付けられた製品RFIDタグと識別情報を通信可能に、前記作業対象に対して作業を行なう作業現場に向けて電波を送出可能に配置されたRFIDリーダと、
    このRFIDリーダから電波が送出される電波フィールドに配置された前記情報入力装置と、
    前記RFIDリーダで読み取られた、前記製品RFIDタグおよび前記第1RFIDタグの識別情報を入力して処理を行なう情報処理部と、
    を備えていることを特徴とする情報処理システム。
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