JP2011074639A - 作業機の故障診断支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業機1の各部位における動作状況をネットワークを介して送信する状況送信手段51と、動作状況を受信して当該動作状況から作業機1の故障を診断する故障診断手段52と、修理実績を有する故障診断用データベース53とを備え、故障診断手段52は、作業機1の各部位における動作状況を取り込む状況取込部55と、状況取込部55に取り込まれた各部位の動作状況と修理実績とを基に故障を自動的に推定する故障推定部56とを備えている。
【選択図】図1
Description
このようなことに鑑み、作業機の故障を診断するシステムとして様々なものが開発されてきている(例えば、特許文献1)。
本発明は上記問題点に鑑み、作業機の故障箇所を手間を掛けずに素早く推定することができる作業機の故障診断支援システムを提供することを目的としたものである。
前記状況送信手段は、前記作業機に備えられて作業機の各部位の動作状況を画像に変換して表示する表示装置と、前記表示装置に表示された画像を読み取りネットワークを介して送信する通信機器とを備えていることが好ましい。
図9は、作業機の故障診断支援システムにおける作業機の一例を示したものである。
まず、作業機について説明する。なお、本発明の作業機の故障診断支援システムに適用される作業機は、この実施形態に示した作業機に限定されない。
図9に示すように、作業機(バックホー)1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とを備えている。
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台12と、該旋回台12の前部に備えられた作業装置13(掘削装置)とを有している。旋回台12上には、エンジン,ラジエータ,運転席9,燃料タンク,作動油タンク等が設けられている。運転席9の周囲には、作業機1に関する様々な情報を表示する表示装置25が設けられている。運転席9は、旋回台12上に設けられたキャビン14により囲まれている。
この故障診断支援システム50は、状況送信手段51と、故障診断手段52と、故障診断用データベース53とを備えている。
状況送信手段51は、故障診断をするために作業機1の各部位における動作状況を送信するためのもので、作業機1の動作状況を画像に変換して表示する表示装置25と、この表示装置25に表示された画像を読み取ってネットワークを介して画像内の動作状況を送信する通信機器45とを備えている。
制御部28には、例えば、燃料センサから出力された燃料(残量)、水温センサから出力された水温、エンジンオイルの不足の有無を検出するエンジンオイル圧力スイッチ、入力部26から出力された各種入力信号、エンジン回転数が入力される。また、制御部28には、その他のセンサからの信号や当該表示装置25に接続したその他の制御機器からの信号が入力されるようになっている。
固定表示部31は、作業機1の駆動時において、点灯することにより注意や警告を促す警告注意ランプ31aと、点灯することによりエンジンオイルの不足を示すオイルランプ31bと、点灯することによりバッテリーの電力不足を示すバッテリーランプ31cと、点灯することにより作業機1が高速で走行していることを示す走行ランプ31dとを備えている。上述した警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31dは、消灯によりそれぞれに対応した状態が起きてないことを示している。なお、固定表示部31は、点灯及び消灯により作業機1に関する情報を示すものであれば、警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31d以外のものであってもよい。
入力部26は、複数のボタンスイッチSW(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)を備えている。これら複数のボタンスイッチSWは、可変表示部30に隣接して左右に並列して設けられ、各ボタンスイッチには所定の機能を具備したものとなっている。
制御部28は、コード変換手段40と、画像表示手段41と、画像位置変更手段43とを備えている。これらコード変換手段40、画像表示手段41、画像位置変更手段43は、CPU等の制御部28に組み込まれたプログラム等により構成されている。
なお、コード変換手段40は、動作情報を画像データに変換する際は、記憶部29に記憶されている送り先(例えば、メールアドレス、IPアドレス)及び作業機1を特定するためのコードをQRコードに変換している。
図5に示すように、まず、通常画面が表示されている状態にてボタンスイッチSW5押しながらキースイッチONにすると、「診断」、「設定」等の項目が表示される。ここで、「診断」の項目を選択する(診断の項目にカーソルを合わせてボタンスイッチSW5を押す)と、「診断送信」の項目が表示される。「診断送信」の項目を選択する(診断送信の項目にカーソルを合わせてボタンスイッチSW5を押す)と、記憶部29内の動作情報がコード変換手段40によってQRコードに変換され、変換された1のQRコードと、他のQRコードとが画像表示手段41によって可変表示部30に並べて表示されることになる。この画像表示手段41は、QRコードを表示する際に、QRコードの個数に対応してQRコードの下側に番号を表示する。このQRコードの個数に対応して番号を表示することにより、作業者が携帯電話等を用いてQRコードを読み込む際での混同を防止することができる。
画像位置変更手段43は、可変表示部に表示された1のQRコード及び/又は他のQRコードの位置を変更するものである。例えば、可変表示部30に1のQRコード、他のQRコードとが表示されている状態において、QRコードを示す番号をボタンスイッチSWによって選択し、可変表示部30の下部側に表示された各矢印Y等に対応するボタンスイッチSWを選択すると、画像位置変更手段43が選択した番号に対応するQRコードの全体を矢印Y応じた方向にシフトさせる。これにより、QRコードは、可変表示部の画面上にて、縦横(x方向、y方向)に移動することになる。
このコンピュータ(故障診断手段52)は、状況取込部55と、故障推定部56とを備えている。これら状況取込部55、故障推定部56は、コンピュータ52に格納されたプログラム等から構成されている。
故障推定部56は、状況取込部55に取り込まれた動作状況と故障診断用データベース53に格納された修理実績とに基づいて故障を自動的に推定するものである。具体的には、故障推定部56は、状況(症状)から故障を推定するためのアプリケーションソフトから構成されていて、当該アプリケーションソフトを起動すると、図6に示すような画面がコンピュータ52の表示部(モニタ)に表示される。同図に示すように、故障推定部56(アプリケーションソフト)は、各部位の状況(症状)を入力するための複数の項目と、各部位の症状に対する回答を有しており、送られてきた各部位の動作状況(動作情報)から症状の項目に自動的に回答がなされるようになっている。
そして、故障推定部56は、上述したように状況取込部55に取り込まれた各部位の動作状況(各部位の症状とその回答)と、故障診断用データベース53に格納された修理実績における各部位の動作状況を照合することにより故障を推定する。即ち、故障推定部56は、各部位の症状と、その回答のパターンから診断結果に示すように、故障と思われる内容(推定原因)を表示すると共に、故障に対応した処置事項を表示するようになっている。
故障診断用データベース53は、故障診断のために用いられるデータベースであって、例えば、コンピュータ52に具備されている。図7に示すように、故障診断用データベース53内には、作業機1の故障を直した修理実績から故障部位を推定するために、複数の修理した内容(例えば、修理内容A、B、C・・・)と、修理を行ったときの各部位の症状(例えば、1〜19)に関する回答(例えば、○:はい ×:いいえ)とが関連付けられて記憶されている。
故障推定部56は、修理実績における各部位の動作状況と、状況取込部55に取り込まれた各部位の動作状況とを照合することにより故障を推定している。状況送信手段51は、作業機1に備えられて作業機1の各部位の動作状況を画像に変換して表示する表示装置25と、表示装置25に表示された画像を読み取りネットワークを介して送信する通信機器45とを備えている。
表示装置25は、1の動作状況を1の画像データに変換すると共に、1の動作状況とは異なる他の動作状況を他の画像データに変換するコード変換部と、1の画像データと他の画像データとを表示する表示部とを備えている。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。作業機1は、バックホーに限らず、トラクタやコンバインなどであってもよい。
51 状況送信手段
52 故障診断手段
53 故障診断用データベース
55 状況取込部
56 故障推定部
Claims (4)
- 作業機の各部位における動作状況をネットワークを介して送信する状況送信手段と、前記動作状況を受信して当該動作状況から作業機の故障を診断する故障診断手段と、修理実績を有する故障診断用データベースとを備え、
前記故障診断手段は、作業機の各部位における動作状況を取り込む状況取込部と、前記状況取込部に取り込まれた各部位の動作状況と修理実績とを基に故障を自動的に推定する故障推定部とを備えていることを特徴とする作業機の故障診断支援システム。 - 前記故障推定部は、前記修理実績における各部位の動作状況と、前記状況取込部に取り込まれた各部位の動作状況とを照合することにより故障を推定することを特徴とする請求項1に記載の作業機の故障診断支援システム。
- 前記状況送信手段は、前記作業機に備えられて作業機の各部位の動作状況を画像に変換して表示する表示装置と、前記表示装置に表示された画像を読み取りネットワークを介して送信する通信機器とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の作業機の故障診断支援システム。
- 前記表示装置は、1の動作状況を1の画像データに変換すると共に、前記1の動作状況とは異なる他の動作状況を他の画像データに変換するコード変換部と、前記1の画像データと前記他の画像データとを表示する表示部とを備えていることを特徴する請求項3に記載の作業機の故障診断支援システム。
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