JP2011056969A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気エネルギーの回収効率を高めることのできるブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】ブレーキ制御装置において、制御手段は、回生制動力の制限値を設定し、設定した制限値と目標総制動力とにもとづいて目標回生制動力と目標液圧制動力とを決定して、回生ブレーキユニット10と液圧ブレーキユニット20とを協調制御する。制御手段は、液圧が所定値より大きいときは、所定値以下のときと比較して、回生制動力の制限値を大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置に関する。
従来、ハイブリッド車両や電気自動車などの走行駆動源として電動機を搭載する車両においては、制動時に、回生による制動力と液圧による制動力とを併用して目標総制動力(要求制動力)を発生させる、いわゆる回生協調制御が行われている。回生制動により走行中の運動エネルギーの一部が制動時に電気エネルギーとして回収されるので、回生協調制御は車両の燃費向上に大きく貢献する。車両の燃費をより向上させるためには、制動時における回生制動の割合をなるべく多くすることが望ましい。
一般にブレーキ制御装置においては、前輪の制動力と後輪の制動力の理想的な配分比(いわゆる理想配分比)が設定されている。回生協調制御では、前輪の制動力と後輪の制動力の配分が、理想配分比を基準として、回生制動力の割合ができる限り大きくなるように、回生制動力と液圧制動力とが調整されるようになっている。
回生協調制御に関する様々な技術が過去に提案されているが、たとえば特許文献1は、駆動輪のロック傾向の検出前に、ロック傾向の発生のし易さが大きいほど回生制動力を減少することで、駆動輪のロックの発生を抑制する技術を開示している。
特開2007−30631号公報
特許文献1に記載の回生協調制御では、回生制動力の上限値(限界回生制動力)を設定し、ロック傾向が発生し易くなるほど上限値を最大値から小さくすることで、駆動輪のロックの発生を抑制している。この技術によると、回生制動力は減少するため、電気エネルギーの回収効率は下がる。また従来の回生協調制御では、回生制動力の制限値を設定すると、設定した制限値を固定値として利用している。本発明者は、回生制動力の制限値を動的に変化させることで、電気エネルギーの回収効率を高められることを見いだした。
そこで、本発明は、電気エネルギーの回収効率を高めることのできるブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ制御装置は、電動機による回生制動力を車輪に付与する回生制動手段と、液圧により車輪に摩擦部材を押圧し液圧制動力を付与する液圧制動手段と、回生制動力の制限値を設定し、設定した制限値と目標総制動力とにもとづいて目標回生制動力と目標液圧制動力とを決定して、回生制動手段と液圧制動手段とを協調制御する制御手段とを備える。制御手段は、液圧が所定値より大きいときは、所定値以下のときと比較して、制限値を大きくする。ここで目標総制動力は、回生制動手段による目標回生制動力と液圧制動手段による目標液圧制動力を合算した車両の目標制動力である。
本態様のように、回生制動手段と液圧制動手段とを協調制御する制御装置を備えるブレーキ制御装置においては、液圧制動力が大きくなるほど、回生制動力と液圧制動力のすり替えの応答性が向上する。このため本態様によると、液圧が所定値より大きいときに、回生制動力の制限値を大きくすることで、回生制動力を増加でき、電気エネルギーの回収効率を向上できる。
制御手段が、回生制動力を利用して目標総制動力を発生させる第1制御状態から、液圧制動力のみにより目標総制動力を発生させる第2制御状態へと移行する過程において、液圧が大きいほど、回生制動力の制限値を大きく設定してもよい。これにより、液圧が大きいほど、回生制動力を増加できるため、液圧に応じた電気エネルギーの回収を好適に実行できる。
制御手段は、停車前に、車速に応じて第1制御状態から第2制御状態に移行させる、すり替え制御を実行してもよい。停車前とは、車両が所定の車速より大きい走行状態から所定の車速以下になった後であって、且つ車速がゼロになる前の状態をいう。このすり替え制御実行時に、制御手段は、回生制動力の制限値を大きくすることで、すり替え制御の開始車速を下げることができ、電気エネルギーの回収効率を向上できる。また制御手段は、回生制動力の制限値を大きくすることで、車速の変化量に対する回生制動力の変化量を表す、すり替え勾配を大きくしてもよい。これにより、電気エネルギーの回収効率を向上できる。制御手段は、車速をもとに回生制動力の暫定的な制限値を導出し、液圧からゲインを導出して、暫定的な制限値とゲインとから、目標回生制動力を決定してもよい。
また制御手段は、目標総制動力が回生制動力の制限値よりも高い場合、目標回生制動力を制限値に設定し、且つ、目標液圧制動力を目標総制動力の不足分に設定してもよい。
本発明によれば、電気エネルギーの回収効率の高いブレーキ制御装置が提供される。
本発明の実施形態に係るブレーキ制御装置が適用された車両を示す概略構成図である。 実施形態に係る液圧ブレーキユニットを中心としたブレーキ制御装置の系統図である。 (a)は通常制動時におけるブレーキペダル操作量に対する目標総制動力の関係を示し、(b)はABS/VSC作動時におけるブレーキペダル操作量に対する目標制動力の関係を示す図である。 液圧依存の応答性を利用した、通常制動時におけるブレーキペダル操作量に対する目標総制動力の関係を示す図である。 前輪制動力と後輪制動力の関係を示す図である。 制動力の決定処理を示すフローチャートである。 車速と回生トルク制限値の関係の一例を示す図である。 液圧(ホイールシリンダ圧)と、ゲインの関係の一例を示す図である。 車速と回生トルク制限値の関係の具体例を示す図である。 すり替え制御時の制動力の決定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るブレーキ制御装置が適用された車両を示す概略構成図である。車両1は、いわゆるハイブリッド車両として構成されており、エンジン2と、エンジン2の出力軸であるクランクシャフトに接続された3軸式の動力分割機構3と、動力分割機構3に接続された発電可能なモータジェネレータ4と、変速機5を介して動力分割機構3に接続された電動モータ6と、ドライブシャフト8を介して変速機5に連結された車両1の駆動輪たる右前輪9FRおよび左前輪9FLと、各アクチュエータを制御する電子制御ユニット(以下「ECU」という)とを備える。
ECUは、車両1の制御手段として、その駆動系全体を制御するハイブリッドECU7、エンジンを制御するエンジンECU13、各モータを制御するモータECU14、ブレーキを制御するブレーキECU70等から構成されている。
各ECUは、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、エンジン停止時にも記憶内容を保持できるバックアップRAM等の不揮発性メモリ、入出力インターフェース、各種センサ等から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込むためのA/Dコンバータ、計時用のタイマ等を備えるものである。
エンジン2は、例えばガソリンや軽油等の炭化水素系燃料を用いて運転される内燃機関であり、エンジンECU13により制御される。エンジンECU13は、ハイブリッドECU7と通信可能であり、ハイブリッドECU7からの制御信号や、エンジン2の作動状態を検出する各種センサからの信号に基づいてエンジン2の燃料噴射制御や点火制御、吸気制御等を実行する。また、エンジンECU13は、必要に応じてエンジン2の作動状態に関する情報をハイブリッドECU7に与える。
動力分割機構3は、図示しないが、遊星歯車装置を含むものであり、サンギヤにモータジェネレータ4が連結され、リングギヤに変速機5を介して電動モータ6が連結され、キャリヤにエンジン2のクランクシャフトが連結される。動力分割機構3は、変速機5を介して電動モータ6の出力を左右の前輪9FR,9FLに伝達する役割と、エンジン2の出力をモータジェネレータ4と変速機5とに振り分ける役割と、電動モータ6やエンジン2の回転速度を減速あるいは増速する役割とを果たす。
モータジェネレータ4と電動モータ6とは、それぞれインバータを含む電力変換装置11を介してバッテリ12に接続されており、電力変換装置11には、モータECU14が接続されている。バッテリ12としては、例えばニッケル水素蓄電池などの蓄電池を用いることができる。モータECU14も、ハイブリッドECU7と通信可能であり、ハイブリッドECU7からの制御信号等に基づいて電力変換装置11を介してモータジェネレータ4および電動モータ6を制御する。
ハイブリッドECU7やモータECU14による制御のもと、電力変換装置11を介してバッテリ12から電力を電動モータ6に供給することにより、電動モータ6の出力により左右の前輪9FR,9FLを駆動することができる。また、エンジン効率のよい運転領域では、車両1はエンジン2によって駆動される。この際、動力分割機構3を介してエンジン2の出力の一部をモータジェネレータ4に伝えることにより、モータジェネレータ4が発生する電力を用いて、電動モータ6を駆動したり、電力変換装置11を介してバッテリ12を充電したりすることが可能となる。
また、車両1には、各種センサを含むセンサ群28が設けられる。車速センサ75は、車両の走行速度を検出してハイブリッドECU7やブレーキECU70などに与える。車速センサ75の検出値は、所定時間おきにハイブリッドECU7およびブレーキECU70等に与えられる。車速センサ75としては、典型的には各車輪に対応して設けられている車輪速センサなどを用いることができる。
ストロークセンサ25は、ブレーキペダルの操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をハイブリッドECU7やブレーキECU70などに与える。ストロークセンサ25の出力値も、所定時間おきにハイブリッドECU7やブレーキECU70などに与えられる。なおストロークセンサ25以外のブレーキ操作状態検出手段をストロークセンサ25に加えて、あるいは、ストロークセンサ25に代えて設けてもよい。ブレーキ操作状態検出手段としては、例えば、ブレーキペダルの操作力を検出するペダル踏力センサなどがある。
車両1を制動する際には、ハイブリッドECU7やモータECU14による制御のもと、前輪9FR,9FLから伝わる動力によって電動モータ6が回転させられ、電動モータ6が発電機として作動させられる。すなわち、電動モータ6、電力変換装置11、ハイブリッドECU7およびモータECU14等は、車両1の運動エネルギーを電気エネルギーに回生することによって左右の前輪9FR,9FLに制動力を付与する回生ブレーキユニット10として機能する。つまり、回生ブレーキユニット10は、電動モータ6による回生制動力を車両1に設けられた車輪に付与する回生制動手段である。車両1は、このような回生ブレーキユニット10に加えて、液圧制動手段である液圧ブレーキユニット20を備える。液圧ブレーキユニット20は、動力液圧源30と液圧アクチュエータ40とを含んで構成される。
図2は、実施形態に係る液圧ブレーキユニットを中心としたブレーキ制御装置の系統図である。液圧ブレーキユニット20は、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR、21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット27と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40と、それらをつなぐ液圧回路とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR、21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪9FR、左前輪9FL、図示しない右後輪および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。
マニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット27は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧された作動液としてのブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。
動力液圧源30は、動力の供給により加圧されたブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出可能である。
液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット27から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLと、車輪速センサ26FR〜26RLとを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」といい、車輪速センサ26FR〜26RLを総称して「車輪速センサ26」という。既述したように車輪速センサ26は、車両の走行速度を検出する車速センサ75として機能する。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪とともに回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施の形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット27は、本実施の形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。ブレーキペダル24への運転者による入力が機械的に伝達されてマスタシリンダ32のブレーキフルードが加圧される。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とするとともに、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。レギュレータ33における液圧を以下では適宜、「レギュレータ圧」という。なお、マスタシリンダ圧とレギュレータ圧とは厳密に同一圧にされる必要はなく、例えばレギュレータ圧のほうが若干高圧となるようにマスタシリンダユニット27を設計することも可能である。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギーを窒素等の封入ガスの圧力エネルギーとして例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット27に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、液圧ブレーキユニット20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42、43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL、21RR、21RLのホイールシリンダ23FR、23FL、23RR、23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41、42、43および44の中途には、ABS保持弁51、52、53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、いずれもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
さらに、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46、47、48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46、47、48および49の中途には、ABS減圧弁56、57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、いずれもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット27のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪用のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪用のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型の切替弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型の切替弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
また、マスタ流路61には、マスタカット弁64よりも上流側において、切替弁としてのシミュレータカット弁68を介してストロークシミュレータ69が接続されている。すなわち、シミュレータカット弁68は、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69とを接続する流路に設けられている。シミュレータカット弁68は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型の切替弁である。シミュレータカット弁68が閉状態であるときには、マスタ流路61とストロークシミュレータ69との間のブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁68が開弁されると、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69との間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
ストロークシミュレータ69は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁68の開放時に運転者によるブレーキペダル24の踏力に応じた反力を創出する。ストロークシミュレータ69としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されると好ましい。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型の切替弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、いずれもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧用制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧用制御弁として設けられている。つまり、本実施の形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66等を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて安価とすることができる。
なお、ここで、増圧リニア制御弁66の出入口間の差圧は、アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力と主流路45におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応し、減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧は、主流路45におけるブレーキフルードの圧力とリザーバ34におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応する。
また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力に応じた電磁駆動力をF1とし、スプリングの付勢力をF2とし、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧に応じた差圧作用力をF3とすると、F1+F3=F2という関係が成立する。したがって、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力を連続的に制御することにより、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧を制御することができる。
液圧ブレーキユニット20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、ブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU7などと通信可能であり、ハイブリッドECU7からの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54、56〜59、60、64〜68を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すとともに減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されているとともに、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。さらに、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
上述のように構成された液圧ブレーキユニット20は、回生ブレーキユニット10と協働してブレーキ回生協調制御(以下、単に「回生協調制御」という)を実行する。この回生協調制御は、液圧ブレーキユニット20による液圧制動制御(以下、「液圧制御」ともいう)と、回生ブレーキユニット10による回生制動制御(以下、「回生制御」ともいう)とを協調させて行うものである。なお、本実施の形態に係るブレーキ制御装置の制御手段は、ハイブリッドECU7、ブレーキECU70、モータECU14等を含んで構成される。
本実施の形態に係るブレーキ制御装置は、運転者によるブレーキペダル24の操作を受けて制動を開始する。つまり、回生ブレーキユニット10や液圧ブレーキユニット20は、制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、車両に制動力を付与すべきときに生起される。例えば、運転者がブレーキペダル24を操作した場合以外に、走行中に他の車両との距離を自動制御している際に当該他の車両との距離が所定の距離よりも狭まった場合や、ABS制御、VSC制御、TRC制御等が必要な状況が検出された場合などに生起される。なお、ブレーキECU70は、ストロークセンサ25からの信号に基づいて、ブレーキ制御装置が発生すべき制動力である目標総制動力を演算する。
回生協調制御において、目標総制動力は、回生ブレーキユニット10により発生させる目標回生制動力と、液圧ブレーキユニット20により発生させる目標液圧制動力(以下、「目標摩擦制動力」ともいう)に配分される。ブレーキECU70において演算された目標総制動力は、ハイブリッドECU7に供給され、ハイブリッドECU7が、目標総制動力の配分処理を行ってもよいが、ブレーキECU70において配分処理が行われてもよい。以下、目標総制動力の配分処理について説明する。
図3(a)は、通常制動時におけるブレーキペダル操作量に対する目標総制動力の関係の一例を示す。目標総制動力は、ブレーキペダル操作量が増えると、より大きい値となるように設定される。この関係は、テーブルとして記憶手段に保持されていてもよく、また所定の関数式などによって定められていてもよい。図3(a)の縦軸は、目標総制動力を示し、横軸はブレーキペダル24に運転者から入力される操作量を示す。
図3(a)に示されるように、目標回生制動力の導出には、車両状態に応じて設定された制限値(実線で図示)が用いられる。目標回生制動力の制限値はブレーキペダル操作量に対して一意に定められ、実際の回生制動力は、制限値の範囲内で車輪に付与され、制限値を超えないように制御される。図3(a)に示す例では、制限値に上限値FEが設定されている。
ブレーキペダル操作量がBP1に達するまでのように比較的小さい場合には、原則として液圧制動力を発生させない。なぜならブレーキ回生協調制御において目標総制動力を回生制動力のみによりまかなうことが可能な場合には、車両の燃費向上の観点から回生制動力を優先的に利用することが望ましいからである。ここで、ブレーキペダル操作量BP1は、予め設定された回生制動力の上限値FEに目標総制動力が達するときの操作量を示している。一方、ブレーキペダル操作量がBP1を超えると、回生制動力は上限値FEに維持され、不足分は、目標回生制動力と目標液圧制動力の和が目標総制動力となるように、目標液圧制動力により補われる。つまり、ブレーキペダル操作量がBP1を超えて大きくなると、ブレーキECU70は操作量に比例させてホイールシリンダ圧を増大させ、液圧制動力を生じさせる。
図3(b)は、ABS/VSC作動時におけるブレーキペダル操作量に対する目標制動力の関係を示す。図3(a)と比較すると明らかなように、ABS/VSC作動時においては、回生ブレーキユニット10による回生制動力はゼロにされ、液圧制動力によって目標総制動力を創出する。ハイブリッドECU7は、ABSやVSCが作動していない状況下では、図3(a)に示す関係にしたがって目標総制動力の配分処理を実行し、ABSやVSCが作動すると、図3(b)に示す関係にしたがって、回生ブレーキユニット10による回生制動力をゼロにし、液圧ブレーキユニット20による液圧制動力で目標総制動力を生成する。
図3(a)において、上限回生制動力FEは、ABS/VSC制御に移行する際に、回生制動力を瞬時に液圧制動力に置き換えられる値に設定される。ABS/VSC制御への移行時に回生制動力が大きければ、その回生制動力を即座に液圧制動力でまかなうことは困難であり、その場合には、一瞬、制動力が下がる制動力抜けが発生することがある。上限回生制動力FEを高く設定するほど、電気エネルギーの回収効率は高まり燃費も向上するが、ABS/VSC制御の移行時に制動力の低下が生じないようにとの配慮から、上限回生制動力FEは、それほど高くできないという事情がある。
このように、上限回生制動力FEの設定には、回生制動力を液圧制動力で置き換える際の応答性が重要な要素となる。本発明者は、この応答性に着目して研究した結果、応答性は、液圧に応じて変化するとの知見を得るに至った。具体的に、液圧ブレーキユニット20において液圧が低いときは、液圧応答が遅く、一方、液圧が高ければ、液圧応答は速くなる。通常制動をシミュレートした実験によると、たとえば0〜1MPaの低液圧域の平均応答時間は、1MPa以上の中、高液圧域の平均応答時間の約2倍以上であり、したがって液圧が高くなるほど、応答時間が短くなるという知見が得られた(第1の知見)。また、さらなる知見として、液圧の応答性は高液圧域で飽和し、たとえば液圧が5MPaを超えると、応答時間に変化がなくなることも判明した(第2の知見)。以下、これらの応答性についての知見を利用した回生協調制御について説明する。
図4は、液圧依存の応答性を利用した、通常制動時におけるブレーキペダル操作量に対する目標総制動力の関係の一例を示す。縦軸は、目標総制動力を示し、横軸はブレーキペダル24に運転者から入力される操作量を示す。この関係は、テーブルとして記憶手段に保持されていてもよく、また所定の関数式などによって定められていてもよい。
図3(a)と同様に、ブレーキペダル操作量がBP2に達するまでは、回生制動力の上限値として、上限回生制動力FEが設定されている。したがって、ブレーキペダル操作量がBP2に達するまで、ハイブリッドECU7は、図3(a)と同じ配分処理を実行する。一方、ブレーキ操作量がBP2を超えて大きくなると、図4に示す関係では、上限回生制動力が増加する。これにより、回生制動力をFEよりも大きくでき、電気エネルギーの回収効率を高めることができる。
ブレーキペダル操作量BP2に対して設定される液圧制動力は、低液圧域と中液圧域の境界の液圧により創出される。すなわちブレーキペダル操作量がBP1からBP2の間、液圧は0〜1MPaの低域内の値であり、BP2を超えると、液圧は1MPa以上の中域、高域の値となる。通常制動時において、液圧が1MPa以上となると、ABS/VSC制御移行時の回生制動力を液圧制動力に置換する際の応答時間が短くなるという第1の知見から、ブレーキペダル操作量がBP2を超えると、制限値を上限値FEより増加させても、応答遅れを回避または微少に抑えることが可能となる。なお、応答遅れを生じさせないために、ブレーキペダル操作量の増加に応じた回生制動力の増加量は、目標総制動力の増加量よりも小さくすることが望ましい。すなわち、図4において、ブレーキペダル操作量BP2からBP3の間における目標回生制動力の増加量(傾き)は、目標総制動力の増加量(傾き)よりも小さくする。これにより、ブレーキペダル操作量がBP2を超えて大きくなるときに、同時に液圧を高めていくことができるため、ABS/VSC制御移行時に、瞬時に液圧制動力を目標総制動力に到達させることが可能となる。
また、図4に示す関係では、ブレーキペダル操作量がBP3を超えると、上限回生制動力を増加させず、固定値とする。これは、液圧が5MPa以上の高域に入ると、応答性が飽和するという第2の知見から、回生制動力の制限値を増加すると、応答遅れが生じる可能性があるためである。このように、ブレーキペダル操作量がBP3を超えると、上限回生制動力を所定値とすることで、ABS/VSC制御移行時に、瞬時に液圧制動力を目標総制動力に到達させることが可能となる。
本実施形態のブレーキ制御装置は、前輪と後輪の制動力の配分を示す前後制動力特性を、予め定められた配分可能範囲内に収めつつ、且つ、回生制動力の配分を可能な限り大きくするように、回生制動力と液圧制動力とを設定することが好ましい。前後制動力配分には、理想配分比が設定されており、配分可能範囲は、この理想配分比を基準として、基準から許容できるずれを規定したものである。
図5は、前輪制動力と後輪制動力の関係を示す。横軸が前輪制動力を示し、縦軸が後輪制動力を示す。ライン92は、前後制動力の理想配分を示し、前輪制動力と後輪制動力の比が一定となるように設定されている。理想配分に対して略平行な一点鎖線で示すライン94、96と、横軸、縦軸とで囲まれる範囲が、配分可能範囲を構成する。前後制動力特性は、配分可能範囲内に収まるように制御される。なお、図5では、図1に示す前輪駆動の車両1の前後制動力特性が示されており、前輪のみに回生制動力が与えられる。
ライン98は、図3(a)に示す関係にしたがって、液圧制動力を理想配分比で設定した前後制動力特性を示す。ライン98に示される前後制動力特性では、前輪制動力がFP1になるまでは、液圧制動力がゼロを維持し、回生制動力のみが前輪に付与される。前輪制動力がFP1になった時点は、図3(a)においてブレーキペダル操作量がBP1になった時点に等しい。ブレーキペダル操作量がBP1を超えて大きくなると、液圧制動力が生成されて、前輪と後輪に、それぞれ理想配分比で付与される。
ライン100は、図4に示す関係にしたがって、液圧制動力を理想配分比で設定した前後制動力特性を示す。ライン100に示される前後制動力特性は、前輪制動力FP2までは、ライン98と重なる。前輪制動力がFP2になった時点は、図4においてブレーキペダル操作量がBP2になった時点に等しい。ブレーキペダル操作量がBP2を超えて大きくなると、回生制動力の制限値が次第に引き上げられて、制限値に等しい回生制動力が生成される。このとき、液圧制動力を理想配分比で前輪、後輪に設定すると、回生制動力が前輪にのみ付与されるため、ライン100は、たとえば前輪制動力がFP3になった時点でライン96と交わり、前輪制動力がFP3を超えると、ライン96に重なるようになる。前後制動力特性は、配分可能範囲に収まるように制御されるが、前輪制動力は、後輪制動力に比して大きく、配分バランスに改善の余地がある。
そのためハイブリッドECU7は、回生制動力の制限値がFEよりも引き上げられ、回生制動力がFEよりも上昇すると、液圧制動力の配分比を理想配分比から変更して、ライン98の前後制動力特性となるようにする。すなわち理想配分比よりも液圧制動力の後輪配分を大きくすることで、前輪制動力と後輪制動力のバランスをとる。たとえば図2に示す液圧ブレーキユニット20においては、電磁弁の制御により前輪側ホイールシリンダ23へのブレーキフルード供給量を制限して、後輪側ホイールシリンダ23に優先的にブレーキフルードを供給することで、前輪制動力と後輪制動力のバランスを制御できる。
以上のように、ブレーキ制御装置は、液圧が所定値を超えると、回生制動力の制限値をFEよりも増加させることで、電気エネルギーの回収効率を向上させることができる。このとき、たとえば前輪駆動の車両1において、目標総制動力に対して目標回生制動力が大きくなるため、目標液圧制動力を従動輪(後輪)側に理想比よりも多く配分することで、前後制動力配分を適切に設定することが好ましい。
図6は、制動力の決定処理の一例を示すフローチャートである。運転者がブレーキペダル24を操作すると(S10のY)、制御手段が、ブレーキペダル操作量にもとづいて目標総制動力を演算により求める(S12)。なお運転者がブレーキペダル24を操作しなければ(S10のN)、本フローは動作しないこととしているが、たとえば走行中に他の車両との距離を自動制御している際に当該他の車両との距離が所定の距離よりも狭まった場合などに本フローが動作してもよい。
制御手段は、ブレーキペダル操作量が所定値(BP2)以下であれば(S14のY)、回生制度力の上限値をFEに設定し、その範囲内で制限値を設定する(S16)。一方、ブレーキペダル操作量が所定値よりも大きければ(S14のN)、制御手段は、操作量に応じて回生制動力の制限値をFEより高く設定する(S18)。ブレーキペダル操作量がBP2よりも大きいことは、液圧が所定値(たとえば1MPa)より大きいことと等しい。制御手段は、設定した制限値と目標総制動力とにもとづいて、目標回生制動力と目標液圧制動力とを決定し(S20)、回生ブレーキユニット10と液圧ブレーキユニット20とを協調制御する。このようにS18において、液圧が所定値より大きいときに、回生制動力の制限値をFEよりも高く設定することで、液圧が所定値以下のときと比較して、電気エネルギーの回収効率を高めることが可能となる。
以上の回生協調制御をブレーキ制御装置が行うことで車両1は減速する。ところで、回生制動力は原理的に車両の走行中にのみ発生させることが可能であり、車両1が停車しているときにはゼロにする必要がある。このため、回生協調制御実行時に停車する際、制御手段は、回生制動力と液圧制動力とを併用して目標総制動力を発生させる制御状態を、液圧制動力を増加させて液圧制動力のみにより目標総制動力を発生させる制御状態に移行させる必要がある。すなわち制御手段は、停車前に、回生制動力から液圧制動力への「すり替え」制御を行う必要がある。
すり替え制御の方式としては例えば、回生制動力と液圧制動力との合計を目標総制動力に一致させるようにしながら液圧制動力を目標総制動力に向けて増加させるとともに回生制動力を減少させていくというものがある。ハイブリッドECU7は、所定の車速V2(すり替え開始車速)まで車両1が減速されたときにすり替え制御を開始する。車速がすり替え開始車速V2より更に低下するにつれて、ハイブリッドECU7は、目標液圧制動力を目標総制動力に達するように漸増させるとともに目標回生制動力をゼロに向けて漸減させる。ハイブリッドECU7を含む制御手段は、目標回生制動力および目標液圧制動力の合計が目標総制動力に一致するように設定しつつ、実際の回生制動力および液圧制動力がそれぞれ目標回生制動力および目標液圧制動力となるように回生ブレーキユニット10および液圧ブレーキユニット20を制御する。制御手段は、所定の車速V1(すり替え終了車速)で回生制動力をゼロにする。
図7は、車速と回生トルク制限値の関係の一例を示す。回生トルクは、回生制動力に対応する。この関係は、テーブルとして記憶手段に保持されていてもよく、また所定の関数式などによって定められていてもよい。回生トルク制限値は、車両1の減速時、すり替え開始車速V2から減少され、すり替え終了車速V1でゼロとされる。回生制御による電気エネルギーの回収効率を向上させるためには、すり替え開始車速V2をできるだけ下げ、またすり替え開始車速V2からすり替え終了車速V1の間の回生トルク制限値の変化量を表す傾き(すり替え勾配)をできるだけ大きくすることが好ましい。
本発明者による第1の知見として説明したように、液圧が高ければ、回生制動力を液圧制動力で置き換える応答性がよい。したがって、すり替え制御時において、液圧が所定値より高ければ、可能な限り回生トルク制限値を高く設定することで、図7に示す関係よりもすり替え開始車速V2を下げ、および/またはすり替え勾配を大きくして、電気エネルギーの回収効率を向上させることができる。
図8は、液圧(ホイールシリンダ圧)と、ゲインの関係の一例を示す。ゲインは、車速に応じて設定される回生トルク制限値(図7参照)に乗算されて、回生トルク制限値を大きくするために利用される。ゲインの最小値は1に設定され、最大値はGmaxに設定される。液圧が高ければ、優れたすり替え応答性を示し、たとえば図8では、液圧がP1を超えると、ゲインが1よりも大きく設定される。これにより、液圧がP1を超えると、図7に示す回生トルク制限値特性が変化し、回生トルク制限値が増加する。
回生トルク制限値は、以下の式で表現される。
(回生トルク制限値)=MIN(回生最大トルク値、暫定制限値×ゲイン)
暫定制限値は、図7に示す関係から、車速を引数として導出される暫定的な回生トルク制限値であり、ゲインは、図8に示す関係から、液圧を引数として導出されるゲイン値である。この式から、ハイブリッドECU7は、回生最大トルク値を超えない範囲で、回生トルク制限値を、図7に示す回生トルク制限値以上に設定することができる。これにより、電気エネルギーの回収効率を向上できる。
図9は、車速と回生トルク制限値の関係の具体例を示す。図中、黒菱形でプロットされたラインは、ゲインなしのすり替え制御における回生トルク制限値の遷移を示す。このラインは、図7に示した回生トルク制限値の遷移特性と同じである。
白抜き丸でプロットされたラインは、車速V2まで減速したときのホイールシリンダ圧が0MPaであるときのすり替え制御における回生トルク制限値の遷移を示す。図8を参照すると、液圧が0〜P1であるときのゲインが1であるため、回生トルク制限値は、車速V2からさらに減速しても、ゲインなしのすり替え制御時の回生トルク制限値と同じように減少する。車速がV3(V3<V2)から低下すると、ゲインなしのすり替え制御時よりも回生トルク制限値が高くなっているが、これは、すり替え制御により、車速V3以下では、液圧がP1よりも高くなり、ゲインが1より大きい値をとっていることを意味する。したがって、車速V3以下では、ゲインなしのすり替え制御時の回生トルク制限値よりも、高い回生トルク制限値が示される。
白抜き四角でプロットされたラインは、車速V2まで減速したときのホイールシリンダ圧が0.5MPaであるときのすり替え制御における回生トルク制限値の遷移を示す。黒三角でプロットされたラインは、車速V2まで減速したときのホイールシリンダ圧が1MPaであるときのすり替え制御における回生トルク制限値の遷移を示す。バツ印でプロットされたラインは、車速V2まで減速したときのホイールシリンダ圧が2MPaであるときのすり替え制御における回生トルク制限値の遷移を示す。
以上のように、すり替え制御時に、液圧が所定値P1以上であることを条件として、暫定回生トルク制限値に1よりも大きいゲインを乗算することで、回生トルク制限値を大きく設定することができる。これにより、たとえば「1MPaからのすり替え制御」、「2MPaからのすり替え制御」では、すり替え制御の実質的な開始車速を、V2から下げることが可能となる。また、すべてのすり替え制御において、すり替え勾配を大きくすることも可能となる。これにより、すり替え制御時の電気エネルギー回収効率を高めたブレーキ制御装置を実現できる。
図10は、すり替え制御時の制動力の決定処理の例を示すフローチャートである。車速が所定値V2より大きければ(S30のN)、すり替え制御は実行されない。車速が所定値V2以下になると(S30のY)、制御手段は、目標液圧制動力における液圧が所定値P1以下であれば(S32のY)、図8に示すゲインテーブルから、制御手段は、ゲインを1に設定する(S34)。一方、液圧が所定値よりも高ければ(S32のN)、制御手段は、ゲインを1より大きい値、具体的にはゲインテーブルにおいて液圧に対して定められるゲイン値に設定する(S36)。
制御手段は、図7に示す関係から、車速をもとに回生トルクの暫定的な制限値を導出し、暫定的な制限値とゲインとから、回生トルク制限値を導出する(S38)。制御手段は、回生トルク制限値と、目標総制動力とにもとづいて、目標回生制動力と目標液圧制動力とを決定し(S40)、回生ブレーキユニット10と液圧ブレーキユニット20とを協調制御する。なお車速が所定値V1より大きければ(S42のN)、この制動力の決定処理は継続され、車速が所定値V1以下になると(S42のY)、目標回生制動力はゼロに設定されて、本フローは終了する。このように液圧が所定値より大きいときに、回生制動力の制限値を、図7に示す制限値よりも高く設定することで、液圧が所定値以下のときと比較して、電気エネルギーの回収効率を高めることが可能となる。
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施の形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
1・・・車両、4・・・モータジェネレータ、5・・・変速機、6・・・電動モータ、7・・・ハイブリッドECU、10・・・回生ブレーキユニット、11・・・電力変換装置、12・・・バッテリ、13・・・エンジンECU、14・・・モータECU、20・・・液圧ブレーキユニット、24・・・ブレーキペダル、25・・・ストロークセンサ、26・・・車輪速センサ、40・・・液圧アクチュエータ、70・・・ブレーキECU、75・・・車速センサ、80・・・ハイブリッドECU。

Claims (6)

  1. 電動機による回生制動力を車輪に付与する回生制動手段と、
    液圧により車輪に摩擦部材を押圧し液圧制動力を付与する液圧制動手段と、
    回生制動力の制限値を設定し、設定した制限値と目標総制動力とにもとづいて目標回生制動力と目標液圧制動力とを決定して、前記回生制動手段と前記液圧制動手段とを協調制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、液圧が所定値より大きいときは、所定値以下のときと比較して、制限値を大きくすることを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記制御手段が、回生制動力を利用して目標総制動力を発生させる第1制御状態から、液圧制動力のみにより目標総制動力を発生させる第2制御状態へと移行する過程において、液圧が大きいほど、回生制動力の制限値を大きく設定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記制御手段は、停車前に、車速に応じて第1制御状態から第2制御状態に移行させる、すり替え制御を実行することを特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記制御手段は、回生制動力の制限値を大きくすることで、すり替え制御の開始車速を下げることを特徴とする請求項2または3に記載のブレーキ制御装置。
  5. 前記制御手段は、回生制動力の制限値を大きくすることで、車速の変化量に対する回生制動力の変化量を表す、すり替え勾配を大きくすることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のブレーキ制御装置。
  6. 前記制御手段は、目標総制動力が回生制動力の制限値よりも高い場合、目標回生制動力を制限値に設定し、且つ、目標液圧制動力を目標総制動力の不足分に設定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
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