以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機に関するものであるが、これに限定されず、他の弾球遊技機{例えば、従来の第2種や第3種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第1種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第1種の機能と従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)といったパチンコ遊技機、雀球、アレンジボール}やスロットマシンに応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、以下で説明するように、本最良形態での「主制御装置1000」は本発明での「主遊技部」に相当し、本最良形態での「演出表示制御手段2150」は「副遊技部」に相当する。ここで、本最良形態では、演出表示制御手段2150を管理する基板は一つ(サブ基板)として構成されているが、例えば、演出表示制御手段2150の機能をサブメイン基板とサブサブ基板とに分けて構成してもよい。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110、普図始動口2210、大入賞口2120、特別図柄表示装置2130、演出表示装置2140、普通図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、特図始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口2110は、特図始動口入球検出装置2111と、特図始動口電動役物2112と、特図始動口電動役物2112を開閉させるための特図始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、特図始動口入球検出装置2111は、特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、特図始動口電動役物2112は、特図始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
次に、普図始動口2210は、普図始動口入球検出装置2211を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2211は、普図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2210への遊技球の入球は、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、大入賞口2120は、特別図柄が所定態様で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための大入賞口入賞検出装置2121と、大入賞口電動役物2122と、大入賞口電動役物2122を開閉させるための大入賞口電動役物ソレノイド2122aとを備える。ここで、大入賞口入賞検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。大入賞口電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
次に、特別図柄表示装置2130は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置2130は、特図表示部2131と、特図保留表示部2132とを備える。ここで、特図保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、特別図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動を画面の中央領域に表示し、更には、各種予告表示(例えば、文字、画像、動画像)をいずれかの領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2220は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2220は、普図表示部2221と、普図保留表示部2222とを備える。ここで、普図保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出・予告表示等に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブ基板)2150と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2140と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000や副制御装置(演出表示制御手段2150)等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(特別遊技等)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当たり、突然確率変動大当たり、時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000にコマンドを送る賞球払出決定手段1300とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、主遊技及び補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段1111と、普図始動口2210に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1112とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する特図乱数取得判定実行手段1121と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための特図保留手段1131と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための普図保留手段1132とを有している。ここで、特図保留手段1131及び普図保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段1131a及び普図保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される特図用大当たり抽選テーブル1135b−1と、特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される特図用小当たり抽選テーブル1135b−2と、を有している。尚、各抽選テーブルは、図示しないが、遊技状態毎に異なるテーブルを有している。例えば、各抽選テーブルは、通常遊技状態(時間短縮遊技状態)の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する特図内容決定手段1141と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1142とを有している。
ここで、特図内容決定手段1141は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→特図通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→特図確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、普図内容決定手段1142は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル)。
ここで、表3は、特図内容決定用抽選テーブル1141aの内、特図停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。尚、本最良形態では、大当たり時の停止図柄が奇数及び偶数の場合には、それぞれ確率変動当たり及び通常当たりとなる。また、表4は、特図内容決定用抽選テーブル1141aの内、特図変動態様決定用抽選テーブルの一例である。
次に、表示制御手段1150は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段1151と、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1152とを有している。
ここで、特図制御手段1151は、前記特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1152は、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1152aを有している。また、普図変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、大入賞口2120を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、特別図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本最良形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1192とを有している。
ここで、主遊技状態一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の特別図柄(変動開始条件が成立した特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・普通図柄変動中フラグ・開放延長フラグ・電チュー開放中フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1192bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について説明する。まず、遊技周辺機器2000は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器2100と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2200とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、主遊技周辺機器2100は、特別遊技移行の契機となる特図始動口2110と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2120と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置2130と、装飾図柄の停止表示及び変動表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2140と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2150とを有している。
ここで、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140上で演出表示制御を行う表示制御手段2152とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2152は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2152aと、演出表示装置2140の装図表示部2141上での予告演出の表示処理に関する一切の制御を司る予告表示制御手段2152dと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2152bと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2152cと、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2152aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2152a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2152a−2とを更に有している。ここで、装図表示内容決定手段2152a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を有している。
次に、予告表示制御手段2152dは、装飾図柄の変動の際、予告を行うか否か及び行う場合にはその内容を決定するための予告可否・内容決定手段2152d−2を更に有している。
ここで、予告可否・内容決定手段2152d−2は、系統{予告表示の可否:「系統1」=予告表示不実行、「系統2〜6」=予告表示実行;予告表示の信頼度:系統6(予告グループ5)>系統5(予告グループ4)>系統4(予告グループ3)>系統3(予告グループ2)>系統2(予告グループ1)}を決定する際に参照される系統決定用抽選テーブル2152d−2−1と、予告グループ毎に割り当てられた予告グループカウンタ2152d−2−2と、所定タイミング(例えば図柄変動許可時)にすべての予告グループカウンタ2152−2−2におけるカウンタ値を所定値(例えば1)更新するカウンタ値更新手段2152d−2−3と、を更に有している。
表5は、系統決定用抽選テーブル2152d−2−1の一例である。この表から分かるように、本最良形態では、予告の可否及び予告を行うときにはそのグループを決定するに際しては、予告決定用乱数(系統決定用乱数)を取得した上、主制御装置1000側から送信される当否情報と変動時間情報に基づき系統決定用抽選テーブル2152d−2−1を参照して決定するよう構成されている。即ち、同一の予告決定用乱数を取得した場合であっても、当否結果や変動時間が異なると別の予告グループが選択され得る。更には、当選しているときや長い変動時間が選択されているとき程、番号の大きいグループが選択され易くなる。したがって、選択された場合の当選期待度は、予告グループ5>予告グループ4>予告グループ3>予告グループ2>予告グループ1、となる。尚、本最良形態では、当否情報等をパラメータとして予告系統を決定するよう構成したが、抽選で系統を決定する限り、何をパラメータとして抽選するか等は何ら限定されない。
また、表6は、予告グループカウンタ2152d−2−2の一例である。ここで、当該カウンタの特徴を列記する。
まず、予告表示を行うか否かを決定するに際しては、表5に示す系統決定用抽選テーブルを参照することにより行う。この際、表5中の予告グループ1〜5が選択された場合、予告表示を実行することが決定されたことになる。その後、選択された予告グループの中から、更に今回表示される予告を決定する処理が実行される。したがって、予告グループカウンタ2152d−2−2は、表5で選択され得る予告グループの数だけ、1対1対応で存在する。
次に、それぞれの予告グループカウンタ2152d−2−2は、(1)所定数を上限とし、(2)数に対応した情報を一時記憶可能であり、(3)「1」を加算された場合には「1加算された数」に対応した情報に更新可能であり(或いは、「1」を減算された場合には「1減算された数」に対応した情報に更新可能であり、(4)上限値に達した後に「1」加算された場合には「下限値(初期値)」に対応した情報に更新可能である(或いは、下限値に達した後に「1」減算された場合には「上限値」に対応した情報に更新可能である、よう構成されている。具体的には、表6の「予告グループ3」は、「3」を上限とし、「1〜3に対応した情報」を一時記憶可能である。尚、所定数を上限とし、数に対応した情報を一時記憶可能であれば、どのような手法であってもよい。ここで、各予告グループカウンタ2152d−2−2における「数に対応した情報」の上限値は、当該予告グループカウンタに登録されている予告数に相当する。例えば、表6の「予告グループ3」は、3個の予告のいずれかを選択可能である。そして、各予告グループカウンタ2152d−2−2における「数に対応した情報」は、当該予告グループが今回の図柄変動時の予告として選択された場合、当該予告グループから選択される予告に相当する。例えば、表6の例では、「予告グループ3」における「数に対応した情報」は「1」であるので、仮に「予告グループ3」が今回の図柄変動時の予告として選択された場合には、「予告3−1」が選択されることになる。
更に、予告グループ1〜5のそれぞれに対して割り振られた複数の予告グループカウンタ2152d−2−2における上限値は、相互に異なるように構成されている。上限値が同一である予告グループカウンタの組み合わせが存在すると、当該組み合わせ間では、一方の予告グループカウンタのカウンタ値と他方の予告グループカウンタのカウンタ値とが常に同一値となることに起因した、一方の予告グループにおける演出後に他方のグループにおいてどのような演出が実行されるかということが予測できてしまうという問題が発生する。上記構成を採ることで当該問題を回避できる。
更に、予告グループカウンタ2152d−2−2の更新処理は、所定タイミング(本最良形態では図柄変動開始時)で、予告グループ1〜5のそれぞれに対して割り振られた複数の予告グループカウンタ2152d−2−2すべてについて実行される。即ち、本最良形態では、所定タイミング時、ある予告グループカウンタだけ更新処理が実行され、別の予告グループカウンタだけ更新処理が実行されないということは無い(但し、予告グループ5は1個の予告しかないので、結果として「数に対応した情報」は変わらない)。このように構成することで、処理の簡素化を図ることが可能になる。
更に、予告グループカウンタ2152d−2−2の更新処理は、1ずつインクリメント(又はデクリメント)する形で実行される。このように構成することで、絶対に選択されない予告が存在する状況を確実に排除することが可能になる。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、補助遊技周辺機器2200は、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112の開放の契機となる普図始動口2210と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2220とを有している。
尚、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2140が、演出表示制御手段2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4〜図20のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図12のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000に対して所定の賞球数の払出を行うコマンドを送信する処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図5は、図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1112は、普図始動口2210の普図始動口入球検出装置2211から普図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1132は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算する。そして、ステップ1110で、情報送信手段1200は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図6は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1142は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、普図内容決定手段1142は、当該保留球に基づく普通図柄乱数及び遊技状態に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、普図変動時間管理手段1152aは、遊技状態に基づき、普図変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、普図保留手段1132は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1152は、普図変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、普図表示部2221上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、普図変動時間管理手段1152aは、普図変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、普図制御手段1152は、普図表示部2221上で、前記ステップ1208で普図内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉制御手段1160は、遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112を開放する。次に、ステップ1230で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の特図始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(特別遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(特別遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図7は、図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、特図始動口入球判定手段1111は、特図始動口2110の特図始動口入球検出装置2111から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、特図乱数取得判定実行手段1121は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。そして、ステップ1308で、情報送信手段1200は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(特別図柄表示処理1400)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理(特別図柄表示処理1400)に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、特図内容決定手段1141は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や特別図柄変動中でないことが条件となる。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、特図内容決定手段1141は、特図保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、遊技内容決定乱数(当選乱数)及び遊技状態に基づき、特図用大当たり抽選テーブル1135b−1及び特図用小当たり抽選テーブル1135b−2を参照し、特別図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。尚、当否抽選に際しては、先に大当たり抽選テーブルを参照して大当たり抽選を実行し、大当たり抽選にはずれた場合、更に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行する。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、フラグ一時記憶手段1191a内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
そして、ステップ1412で、特図内容決定手段1141は、特図内容決定用抽選テーブル1141a内の各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば、特別図柄決定乱数、変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態・保留球数に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信手段1200は、ステップ1412で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1416で、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間)を特図変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1418で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、特図情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1422で、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1426で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1428で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、特図変動時間管理手段1151aは、特図変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図9は、図8におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図10は、図4におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットする。次に、ステップ1508で、特定遊技制御手段1180は、当該所定態様が小当たりでないか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510及びステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技フラグ(フラグ一時記憶手段1191a内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1514及びステップ1516で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにし、次の処理(特別遊技制御処理1600)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合は次の処理(特別遊技制御処理1600)に移行し、ステップ1508でNoの場合はステップ1514に移行する。
次に、図11は、図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする(例えば、小当たりの開放パターンとしては、0.5秒開放→0.8秒閉鎖→0.5秒開放、という開放パターンをセットする)。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1624に移行する。
次に、ステップ1624で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122の駆動を停止して大入賞口2120を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当たり及び時間短縮変動大当たりの場合は15ラウンド、突然確率変動大当たりの場合は2ラウンド、小当たりの場合は1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、特図情報一時記憶手段1191bを参照し、今回の特別遊技が確率変動大当たり又は突然確率変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654及びステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグを夫々オンにし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
他方、ステップ1652でNoの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、特図情報一時記憶手段1191bを参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660及びステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグをオンにすると共に、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1658でNoの場合、即ち、今回の特別遊技が小当たりである場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、図13〜図20のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図13は、演出表示制御手段2150が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャート6000である。まず、電源投入後、ステップ6010で、予告表示制御手段2152dは、すべての予告グループカウンタ2152d−2−2内のカウンタ値をすべて初期値として下限値「1」をセットする処理を実行する。次に、ステップ7100で、演出表示制御手段2150は、後述する保留表示制御処理を実行する。次に、ステップ7200で、演出表示制御手段2150は、後述する予告グループカウンタ更新処理を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ7400で、演出表示制御手段2150は、後述する予告可否・内容決定処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ7700で、演出表示制御手段2150は、後述する予告表示制御処理を実行する。そして、ステップ6300で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ7100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図14は、図13でのステップ7100のサブルーチンに係る、保留表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7102で、装図保留情報表示制御手段2152bは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から保留情報を受信したか否かを判定する。ステップ7102でYesの場合、ステップ7104で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図保留カウンタ値に「1」を加算する。そして、ステップ7112で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図保留カウンタ値に基づき、装図保留表示部2142上で保留表示を実行し、次の処理(予告グループカウンタ更新処理7200)に移行する。他方、ステップ7102でNoの場合、ステップ7106で、装図保留情報表示制御手段2152bは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ7106でYesの場合、ステップ7108で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図保留カウンタ値から「1」を減算する。そして、ステップ7110で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の予告グループカウンタ更新フラグをオンにし、ステップ7112に移行する。尚、ステップ7106でNoの場合には、次の処理(予告グループカウンタ更新処理7200)に移行する。
次に、図15は、図13でのステップ7200のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである予告グループカウンタ更新処理のフローチャートである。まず、ステップ7202で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、予告グループカウンタ更新フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7202でYesの場合、ステップ7204で、カウンタ値更新手段2152d−2−3は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアにアクセスし、予告グループカウンタ更新フラグをオフにする。次に、ステップ7206で、カウンタ値更新手段2152d−2−3は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の予告関連処理領域にアクセスし、nとして1をセットする。次に、ステップ7208で、カウンタ値更新手段2152d−2−3は、n番目のグループに係る予告グループカウンタを1インクリメントする。ここで、n番目のグループに係る予告グループカウンタが最大値である場合には、最小値に戻す処理を行う。次に、ステップ7210で、次に、ステップ7210で、カウンタ値更新手段2152d−2−3は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の予告関連処理領域にアクセスし、nがnfin(最後のグループ、本最良形態では5)であるか否かを判定する。ここで、ステップ7210でNoの場合には、ステップ7212で、カウンタ値更新手段2152d−2−3は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の予告関連処理領域にアクセスし、nに1を加算し、ステップ7208に移行する。他方、ステップ7210でYesの場合、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアにアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理6100)に移行する。尚、ステップ7202でNoの場合にも、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理6100)に移行する。
次に、図16は、図13でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6103で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2152cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2150側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2150側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6106で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(予告可否・内容決定処理7400)に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理(予告可否・内容決定処理7400)に移行する。
次に、図17は、図13でのステップ7400のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである予告可否・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ7402で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7402でYesの場合、ステップ7404で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアにアクセスし、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ7406で、予告可否・内容決定手段2152d−2は、予告決定用乱数を取得する。そして、ステップ7408で、予告可否・内容決定手段2152d−2は、メイン側情報一時記憶手段2151a又は演出表示関連情報一時記憶手段2152dcを参照し、今回の変動における当否結果と変動時間及びステップ7406で取得した予告決定用乱数に基づき、系統決定用抽選テーブル2152d−2−1を参照して系統を抽選で決定する。次に、ステップ7410で、予告可否・内容決定手段2152d−2は、ステップ7408での抽選の結果、1以外の系統が決定されたか否か、即ち、今回の変動で何らかの予告表示を実行することが決定されたか否かを判定する。ステップ7410でYesの場合、ステップ7412で、予告可否・内容決定手段2152d−2は、ステップ7408で決定した系統に対応した予告グループカウンタ2152d−2−2にアクセスし、当該カウンタのカウンタ値に相当する予告を演出表示関連情報一時記憶手段2152cにセットする。次に、ステップ7414で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアにアクセスし、予告表示実行フラグをオンにする。そして、ステップ7416で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアにアクセスし、図柄変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(装飾図柄表示制御処理6200)に移行する。尚、ステップ7402でNoの場合にも次の処理(装飾図柄表示制御処理6200)に移行し、ステップ7410でNoの場合にはステップ7416に移行する。
次に、図18は、図13でのステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄変動開始許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄変動開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ6210で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140の装図表示部2141上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6212で、装飾図柄表示制御手段2152aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、演出表示装置2140の装図表示部2141上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6216で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(予告表示制御処理7700)に移行する。
尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6212に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理(予告表示制御処理7700)に移行する。
次に、図19は、図13でのステップ7700のサブルーチンに係る、予告表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7702で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7702でYesの場合、ステップ7706で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、予告表示実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7706でYesの場合、ステップ7708で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの予告関連情報エリアに一時記憶されている当該変動に係る予告内容に従い、装図表示部2131上で予告演出表示を実行する。そして、ステップ7710で、予告表示制御手段2152dは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の予告表示実行フラグをオンにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理6300)に移行する。尚、ステップ7702でNoの場合は次の処理(特別遊技中表示制御処理6300)に移行し、ステップ7706でNoの場合はステップ7710に移行する。
次に、図20は、図13でのステップ6300のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、表示制御手段2152は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304でYesの場合、ステップ6306及びステップ6308で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6310で、表示制御手段2152は、演出表示装置2140上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する(確率変動大当たり又は時間短縮変動大当たりの場合のみ表示する)。ここで、突然確率変動大当たり及び小当たりである場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当たりの場合には、当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ6312で、表示制御手段2152は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、表示制御手段2152は、演出表示装置2140上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(保留表示制御処理7100)に移行する。尚、ステップ6302でNoの場合はステップ6310に移行し、ステップ6304及びステップ6312でNoの場合は次の処理(保留表示制御処理7100)に移行する。
次に、図21及び図22を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明することとする。ここで、図21は、連続した4回の抽選が実行された際の、演出表示装置2140上での演出表示の内容を示した図である。そして、図22は、当該連続した4回の抽選時における、予告系統の抽選結果と予告グループカウンタの内容を示した図である。そこで、まず、図21の変動1回目を説明すると、図21(変動1回目)の1コマ目に示されるように、図柄変動開始直後、「予告3−1」が表示される。ここで、表5及び表6に示されるように、「予告3−1」は、系統3の「予告グループ3」に属するものであり、比較的長い変動時間が特図側で決定された場合に選択され易い傾向にある。そのため、当該変動も期待通りリーチ態様となる(4コマ目で7のリーチが成立)が、ロングリーチの末に1コマ手前のハズレ図柄で停止したことが分かる。ここで、図22を参照しながら当該変動における予告グループカウンタの内容を確認すると、図22(変動1回目)では、まず、予告系統として「予告グループ3」が抽選で決定されたことが分かる。そして、予告グループ3に対応した予告グループカウンタには、今回の変動時には「予告3−1」が割り当てられていることが分かる。これを受け、予告グループ3を抽選で決定した後は、更なる抽選を実行すること無く、機械的に「予告3−1」が予告表示された訳である。
次に、図21(変動2回目)では、何の予告も表示されず且つリーチもかかることなくハズレ図柄で停止している。ここで、図22(変動2回目)を参照すると、まず、予告系統として「なし」が抽選で決定されたことが分かる。これは、表5の《ハズレ時》の系統決定用テーブルからも理解できるように、ハズレで非リーチ時には、系統1(予告なし)が抽選で選ばれ易いためである。ところで、前回(変動1回目)の予告グループカウンタと比較すると、予告グループ1、予告グループ2、予告グループ3及び予告グループ4についてはカウンタ値が1から2に更新されていることが分かる。これは、図柄変動の度に、すべての予告グループのカウンタ値が機械的に1更新されるように構成されているからである。尚、予告グループ5についてはカウンタ値の最大値が1であるので、常に予告5−1が選択されることになる。
次に、図21(変動3回目)では、図柄変動直後に「予告1−1」が表示されたものの、変動1回目のようにスーパーリーチではないノーマルリーチがかかっただけで、ハズレで停止していることが分かる。このように、それ程信頼度が高くないノーマルリーチが選択されたのは、表5からも理解できるように、ハズレ時で変動時間が20秒である場合、予告グループ1が選択され易いからである。また、変動3回目に関しても、前回(変動2回目)の予告グループカウンタと比較すると、予告グループ2〜4についてはカウンタ値が2から3に更新されていることが分かる。尚、予告グループ1についてはカウンタ値の最大が2であるので、カウンタ値が2から1に更新されている(戻る)ことが分かる。
最後に、図21(変動4回目)では、図柄変動直後に「予告5−1」が表示された後、非常に高い信頼度である変動時間の長いスーパーリーチが行われた結果、当たり(888)で停止していることが分かる。このように、非常に信頼度が高いスーパーリーチが選択されたのは、表5からも理解できるように、当たり時で変動時間が60秒である場合、予告グループ5が選択され易いからである。また、この変動4回目に関しても、前回(変動3回目)の予告グループカウンタと比較すると、予告グループ2及び4についてはカウンタ値が3から4に更新されていることが分かる。尚、予告グループ3についてはカウンタ値の最大が3であるので、カウンタ値が3から1に更新され(戻り)、予告グループ1についてはカウンタ値が1から2に更新されていることが分かる。
本最良形態は、多数の予告等の演出を実行可能な遊技機において、所定契機で複数の系統のそれぞれと1対1対応した複数のカウンタ内のすべてのカウンタ値を所定値(例えば1)加算又は減算させた上、当該系統から演出(例えば予告)を選択する際には、まず複数の系統から抽選で今回の演出対象となる系統を選択した上で、当該系統と関係したカウンタ内のカウンタ値に対応した演出(例えば予告)を選択するという構成を採っている。即ち、本最良形態によれば、所定契機ですべての系統と関連したカウンタのカウンタ値を一律に更新するよう構成されているので、複数の系統毎にテーブルを設けてそれぞれ頻度を振った上で抽選処理を実行しなくてもランダムな演出(例えば予告)の選択性を担保できることに加え、詳細な演出番号の抽選データを作成すること無くカウンタの更新プログラムのみでランダムな演出を実現できるので、ロム容量の削減も図ることができ、更には、カウンタ値と紐付いて演出が特定されるためにデバック時の確認作業が簡素になるという効果をも奏する。
更に、二以上の系統については属する予告演出候補の数が相互に異なるよう構成されているので、相互に同一である場合に発生し得る同期の問題、即ち、一方の系統に係るカウンタのカウンタ値と他方の系統に係るカウンタのカウンタ値とが常に同一値となることに起因した、一方の系統における演出後に他方の系統においてどのような演出が実行されるかということが予測できてしまうという問題を回避することが可能となるという効果を奏する。
更に、複数のカウンタすべてについて1ずつインクリメント又はデクリメントするよう構成されているので、複数インクリメント等してしまうときに発生し得る、絶対に出現し得ない演出が存在してしまうという問題を回避することができるという効果を奏する。
更に、抽選手段による当否抽選の度にカウンタ値を更新するよう構成されているので、短時間でカウンタ値が更新されるために、一系統に属する演出候補数が多い場合でも、大きいカウンタ値に対応した演出候補の、短期期間当たりの選択頻度を向上させることが可能にあるという効果を奏する。
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の変更例を説明することとする。本最良形態では、図13のステップ6010で、電源投入後に、すべての予告グループカウンタ内のカウンタ値の初期値として一律「1」(下限値)を設定するよう構成したが、例えば、電源投入後に初期値決定用乱数を取得し、当該乱数に基づいて初期値を設定するよう構成してもよい。例えば、表7は、初期値決定用参照テーブルの一例である。このようなテーブルを参照して初期値を決定する手法としては下記で述べるいずれであってもよい。第一は、取得する乱数は一個のみとし、初期値決定用テーブルを参照して一度にすべての予告グループカウンタの初期値を決める手法である。例えば、電源投入後、初期値決定用乱数として100を取得したとする。この場合、当該乱数に対応した初期値は「5」となる。したがって、表6に示した各予告グループカウンタの初期値は、「1」(予告グループ1)、「5」(予告グループ2)、「2」(予告グループ3)、「1」(予告グループ4)、「1」(予告グループ5)、となる。また、第二は、予告グループカウンタ毎に、初期値決定用乱数を取得して当該乱数に基づいて当該カウンタに関する初期値を決定する手法である。例えば、電源投入後、予告グループ1用の初期値決定用乱数として10を取得した場合、当該乱数に対応した初期値は「1」となる。これを受け、予告グループ1の初期値は「1」となる。次に、予告グループ2用の初期値決定用乱数として120を取得した場合、当該乱数に対応した初期値は「5」となる。これを受け、予告グループ2の初期値は「5」となる。このように、予告グループカウンタの数だけ同様の処理を繰り返すことで、すべての予告グループカウンタの初期値を順次決定する。尚、上述の例(表7の例)では、予告グループカウンタの初期値を決定するに際して参照されるテーブルは1個であるが、例えば、予告グループカウンタ毎に参照テーブルを設けるように構成してもよい。更には、複数の予告グループカウンタの内、所定の予告グループカウンタ(例えば、最大カウンタ値が一番大きいもの)のカウンタ値が最大値に到達した場合或いはいずれかの予告グループカウンタのカウンタ値が最大値に到達した場合(例えば、最大値が5であるカウンタであればカウンタ値が5に到達した場合、最大値が10であるカウンタであればカウンタ値が10に到達した場合)に、初期値決定用乱数値を取得して初期値決定用参照テーブルを参照して初期値を決定してもよい。この場合、最大値に到達した予告グループカウンタのカウンタ値のみ当該初期値をセットしてもよいし、他のすべての予告グループカウンタのカウンタ値についても当該初期値をセットするよう構成してもよい。本最良形態では、理解の容易上、予告グループカウンタの最大カウンタ値が少ないもの(1〜5)のみを例示したが、最大カウンタ値がより大きい予告グループカウンタ(例えば、100とか1000)が存在する場合にはより有効である。
次に、本最良形態では、予告グループカウンタのカウンタ値の更新処理は図柄変動開始時に実行するよう構成されている(図14及び図15参照)が、これには何ら限定されず、どのようなタイミングで予告グループカウンタのカウンタ値を更新してもよい。例えば、図17のステップ7410で系統として1以外が選択された場合、即ち、予告を表示することが選択された場合に、ステップ7200の予告グループカウンタ更新処理を実行してもよい。この場合、ステップ7200の予告グループカウンタ更新処理を実行した後、更新されたカウンタ値に基づいてステップ7412で予告をセットしてもよいし、或いは、更新前のカウンタ値に基づいてステップ7412で予告をセットした後に、ステップ7200の予告グループカウンタ更新処理を実行してもよい。
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機は、従来の第1種タイプであるが、前述のようにどのような機種であってもよく、例えば従来の第1種タイプを二つ備えた第1種第1種複合機にも適用可能である。ここで、一般に当該第1種第1種複合機には、一方の識別情報が変動中である場合にも他方の識別情報の変動が許可されるいわゆる並列タイプと、一方の識別情報が変動中である場合に他方の識別情報の変動を禁止するいわゆる直列タイプとが存在する。この場合、前者については、通常は、複数の特別図柄に対応した複数の装飾図柄が独立に変動するよう構成されているため、当該複数の装飾図柄変動に対応して、予告選択システムも複数存在すべきである。この際、どちらか一方の識別情報についてのみ本発明に係る予告選択システム(系統決定用抽選テーブル、予告グループカウンタ)を備えてもよく、両方の識別情報について本発明に係る予告選択システム(系統決定用抽選テーブル、予告グループカウンタ)を備えてもよい。また、後者については、通常は複数の特別図柄に対応した一つ(一組)の装飾図柄が変動するよう構成されているため、基本的には予告選択システムは一つでよい。但し、予告グループカウンタ値の更新タイミングを、両方の識別情報の変動時としたり、いずれか一方の識別情報の変動時のみとしたり、或いは、保留消化が優先される側の識別情報の変動時のみとしたりする等、複合機に適合した形に適宜設計変更してもよい。