JP2011054998A - 真空処理装置及び真空処理方法並びに記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板であるウエハに対して、ウエハの向きを所定の向きに合わせた後、真空処理室にて真空処理を行うに装置において、スループットを高めること。
【解決手段】予備真空室21(22)内にウエハを載置して温度調整するための温調プレート4を設け、この温調プレート4に突没自在な回転ステージ5を設ける。ラインセンサ6を構成する発光部61を回転ステージ5の上方側又は下方側の一方に設け、受光部62を他方に設ける。前記温調プレートにおける、発光部61の光軸に対応する位置に光透過部43を形成する。回転ステージ5にウエハを載置し、ラインセンサ6を用いて、大気雰囲気と真空雰囲気の切り替え時にウエハの向きを合わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウエハを、常圧雰囲気から予備真空室、真空搬送室を介して真空処理室に搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を行う真空処理装置及び、この真空処理装置を用いて行われる真空処理方法、並びに記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、半導体基板であるウエハにエッチング処理や成膜処理、アッシング処理等の所定の真空処理を施す工程があり、これらの工程を行う装置として、複数の真空処理室を共通の真空雰囲気の搬送室に接続し、この真空搬送室と大気雰囲気の搬送室との間を、ロードロック室をなす予備真空室を介して接続するいわゆるマルチチャンバ方式の真空処理装置が知られている。
このような真空処理装置を図14に示す。この装置では、キャリア10内のウエハは常圧雰囲気の搬送室11の第1の搬送アーム12により受け取られ、当該搬送アーム12により常圧雰囲気の予備真空室13に搬送される。次いで予備真空室13内の雰囲気が所定の真空雰囲気に切り替えられた後、ウエハは予備真空室13から第2の搬送アーム14により受け取られ、真空搬送室15を介して所定の真空処理室16に搬入され、ここでウエハに対して真空処理が施される。この後ウエハは、第2の搬送アーム14により真空搬送室15を介して真空雰囲気の予備真空室13に搬送され、予備真空室13内の雰囲気が常圧雰囲気に切り替えられた後、第1の搬送アーム12により搬送室11を介して、キャリア10に戻されるようになっている。
ところでこのような真空処理装置では、真空処理室16にウエハを搬送する前にウエハの位置合わせを行なっており、例えば上述の装置では、位置合わせ機構17は搬送室11に接続されるように設けられている。この構成では、第1の搬送アーム12によりキャリア10から受け取られたウエハが位置合わせ機構17に搬送され、さらに位置合わせ後のウエハが前記第1の搬送アーム12により予備真空室13に搬送されるようになっている。
しかしながら、位置合わせ機構17を大気搬送領域に設けると、第1の搬送アーム12が、キャリア10と予備真空室13と位置合わせ機構17との3箇所に対してウエハの受け渡しを行わなければならず、当該搬送アーム12の負荷が大きく、搬送スループットが悪化してしまうという問題がある。また位置合わせ後に第1の搬送アーム12→予備真空室13→第2の搬送アーム14→真空処理室16という経路でウエハの搬送が行われるので、真空処理室16に至るまでに、第1の搬送アーム12と第2の搬送アーム14との間でウエハの受け渡しが行なわれ、搬送回数が多くなる。このため搬送中に位置ずれが発生する機会が多く、真空処理室16に受け渡すときの位置精度が悪化するおそれがあるという問題もある。
ところで、例えば真空搬送室に位置合わせ機構を設ける構成も知られている。この構成では、予備真空室から真空搬送室に、当該真空搬送室に設けられた第2の搬送アームよってウエハが受け取られ、この搬送アームにて位置合わせ機構に搬送される。そして位置合わせが行なわれたウエハは前記第2の搬送アームにより所定の真空処理室に搬送される。従って、位置合わせ機構を真空搬送部分に設けるとしても、前記第2の搬送アームが、予備真空室と位置合わせ機構と真空処理室の3箇所に対してウエハの受け渡しを行わなければならないので、大気搬送領域に位置合わせ機構を設ける場合と同様に装置のスループットが低下するという問題がある。
一方、予備真空室にて、次工程のためにウエハを予備的に冷却又は加熱することが行われる場合がある。特許文献1には、ウエハが保持される密閉空間にガスを導入することによりウエハの冷却を行い、ウエハの上方側に設けられた加熱ランプによりウエハの加熱を行う技術が提案されている。しかしながらこの特許文献1は本発明の課題には着目しておらず、この文献1の構成によっても、本発明の課題の解決を図ることはできない。
特開平11−214478号公報(図3)
本発明はこのような事情のもとになされたものであり、本発明の目的は、搬送アームの負荷を軽減し、スループットを高めると共に、ウエハを高い位置合わせ精度で真空処理室に搬送することができる技術を提供することにある。
このため本発明のプラズマ処理装置は、半導体基板であるウエハを、常圧雰囲気に設けられた第1の搬送アームにより、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成された予備真空室に対して受け渡すと共に、前記ウエハを真空搬送室に設けられた第2の搬送アームにより、前記予備真空室と真空処理室との間で搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を施す真空処理装置において、
前記予備真空室は、
ウエハを載置して温度調整するための温調プレートと、
ウエハを載置して鉛直軸まわりに回転自在に設けられ、ウエハを温調プレートから浮上した位置に保持する上昇位置と、前記温調プレートに埋没して、この温調プレートにウエハを載置する下降位置との間で昇降すると共に、前記第1の搬送アーム及び第2の搬送アームに対してウエハの受け渡しが行われる回転ステージと、
前記回転ステージに載置されたウエハの周縁の位置データを取得するための位置データ取得部と、
前記位置データ取得部にて取得した位置データに基づいてウエハの中心位置とウエハの向きとを演算する手段と、
この手段の演算結果に基づいて、ウエハの向きを合わせるために前記回転ステージの回転を制御すると共に、ウエハの中心と真空処理室のウエハの載置部の中心とが一致した状態で、当該ウエハを前記載置部に受け渡すように前記第2の搬送アームを制御する手段と、を備えることを特徴とする真空処理装置。
ここで前記温調プレートは、その上に載置された真空処理後のウエハを冷却するための冷却プレートとすることができる。また前記位置データ取得部は、前記回転ステージにより回転される真空処理前のウエハの周縁の位置を光学的に検出する検出部を含み、前記位置データは、ウエハの回転方向の位置とウエハの周縁の位置とを対応づけたデータとすることができる。
また前記位置データ取得部は、前記温調プレートに載置された真空処理後のウエハの周縁の少なくとも3箇所の位置を光学的に検出する検出部を備え、この位置データ取得部により取得された位置データに基づいてウエハの中心位置を演算する手段と、この手段の演算に結果に基づいて、前記第1の搬送アームに設定された載置位置にウエハが載置されるように当該第1の搬送アームを制御する手段と、をさらに備えるようにしてもよい。
前記位置データ取得部は、前記回転ステージの上方側又は下方側に設けられた発光部と、前記温調プレートの下方側又は上方側にて、前記発光部の光軸上に設けられた受光部と、を備えており、前記温調プレートには、前記発光部からの光を透過させるための光透過部が形成されるように構成してもよい。また前記回転ステージは、回転中心部から放射状に伸びる複数の棒状部を備えるように構成してもよいし、前記温調プレートは、その上に載置された真空処理前のウエハを予備加熱する加熱プレートとすることができる。
また本発明の真空処理方法は、半導体基板であるウエハを、常圧雰囲気に設けられた第1の搬送アームにより、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成された予備真空室に対して受け渡すと共に、前記ウエハを真空搬送室に設けられた第2の搬送アームにより、前記予備真空室と真空処理室との間で搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を施す真空処理方法において、
前記予備真空室に、前記ウエハを前記第1の搬送アームにより搬入し、温調プレートの上方側に設けられた回転ステージに載置する工程と、
前記回転ステージによりウエハを回転させながら、位置データ取得部により前記ウエハの周縁の位置データを取得する工程と、
次いで前記ウエハの周縁の位置データに基づいて、ウエハの向きを演算し、この向きを合わせるために前記回転ステージの回転を制御する工程と、
前記ウエハの周縁の位置データに基づいて、このウエハの中心位置を演算し、このウエハの中心と真空処理室のウエハの載置部の中心とが一致した状態で、当該ウエハを前記載置部に受け渡すように前記第2の搬送アームを制御する工程と、を含むことを特徴とする。
ここで前記ウエハの周縁の位置データを取得する工程は、予備真空室を減圧しながら行われることが望ましい。また前記予備真空室に、真空処理後のウエハを前記第2の搬送アームにより搬入し、温調プレートの上方側に設けられた回転ステージに載置する工程と、前記回転ステージを下降させて、前記真空処理後のウエハを温調プレートの上に受け渡し、このウエハを温調プレートに載置して冷却する工程と、を行うようにしてもよいし、真空処理後のウエハを温調プレートに載置し、このウエハの周縁の少なくとも3箇所の位置データを取得する工程と、前記位置データに基づいて、ウエハの中心位置を演算し、前記第1の搬送アームに設定された載置位置にウエハが載置されるように当該第1の搬送アームを制御する工程と、を行なうようにしてもよい。
さらに本発明の記憶媒体は、半導体基板であるウエハを、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成された予備真空室と、真空搬送室とを介して真空処理室に搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を施す真空処理装置に用いられ、コンピュータ上で動作するコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、前記真空処理方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、常圧雰囲気から第1の搬送アームにより、予備真空室内の回転ステージ上にウエハを載置し、次いでこの回転ステージ上のウエハに対して位置データ取得部によりウエハの周縁の位置データを取得し、この位置データに基づいてウエハの向きの位置合わせを行なうと共に、真空搬送室の第2の搬送アームにより前記回転ステージ上のウエハを受け取って、真空処理室の載置部にウエハの中心の位置合わせを行なうように搬送している。このため第1の搬送アーム及び第2の搬送アームはアクセス箇所が少ないので、これら搬送アームの負荷が軽減され、スループットを高めることができる。またその向きと中心の位置合わせが行なわれたウエハは、予備真空室から第2の搬送アームにより受け取られた後、直ちに真空処理室に搬送されるので、位置合わせ精度が高い状態で真空処理室に搬送することができる。
以下、本発明の真空処理装置の一実施の形態について、図1を参照しながら説明する。図1において20は多数枚のウエハWを収納する複数個例えば3個の密閉型キャリアであり、これらキャリア20は第1の搬送室21の一方の壁部に、図中X方向に並ぶようにドアGTを介して接続されている。また第1の搬送室21の例えばキャリア20が接続された壁部に対向する壁部には、予備真空室22,23が図中X方向に2個並んで、ゲートバルブG1を介して接続されている。
前記第1の搬送室21は常圧雰囲気に調整されており、この常圧雰囲気は大気雰囲気でもよいし、不活性ガスの常圧雰囲気であってもよい。また第1の搬送室21の内部には、キャリア20と予備真空室22,23とに対してウエハWの受け渡しを行うように、例えばキャリア20の配列方向(図中X方向)に移動自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在、進退自在に構成された第1の搬送アームA1が設けられている。
前記予備真空室22,23は、ウエハWを搬送するときに雰囲気を調整するロードロック室として用いられるものであり、これらに接続するように真空搬送室をなす第2の搬送室24がゲートバルブG2を介して接続されている。また第2の搬送室24にはゲートバルブG3を介して複数個例えば4個の真空処理室25〜28が接続されている。例えば真空処理室25〜28としては、成膜装置やアニール装置、エッチング装置等が用いられる。
前記第2の搬送室24の内部には、予備真空室22,23と、真空処理室25〜28とに対してウエハWの受け渡しを行うように、例えば図中Y方向に移動自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在、進退自在に構成された第2の搬送アームA2が設けられている。こうして予備真空室22,23に対しては、ゲートバルブG1を介して第1の搬送アームA1によりウエハWの受け渡しが行なわれると共に、ゲートバルブG2を介して第2の搬送アームA2によりウエハWの受け渡しが行なわれるようになっている。
続いて前記予備真空室22,23について図2、図3を参照して説明する。図中30はチャンバであり、31はチャンバ30の上面に形成された開口部を覆う蓋体である。チャンバ30の側壁には、第1の搬送室21と連通する開口部32が形成されると共に、第2の搬送室22と連通する開口部33が形成され、これら開口部32,33は夫々前記ゲートバルブG1,G2により開閉自在に構成されている。
チャンバ30の内部には、半導体基板であるウエハWを、その上面に載置して温度調整するための例えば円板状に形成された温調プレート4が設けられている。この温調プレート4は、例えばその底部に接触するように設けられた温調機構42により温度調整が行なわれるようになっている。この温調機構42は例えば流路42a内に、所定の温度に調整された温調流体を通流させることにより、前記温調プレート4の温度を調整するように構成されており、こうして温調プレート4は後述するようにウエハWを冷却するときには冷却プレートとして構成され、ウエハWを加熱するときには加熱プレートとして構成される。
また温調プレート4のほぼ中心には、駆動軸51が前記温調プレート4を貫通するように設けられていて、その上面には回転ステージ5が取り付けられている。この回転ステージ5は、温調プレート4の上方側にて、ウエハWの裏面側を保持して鉛直軸回りに回転するように構成されている。また前記第1の搬送アームA1と第2の搬送アームA2との間でウエハWの受け渡しに用いられると共に、ウエハWを温調プレート4に受け渡すために用いられる。
このためその形状は、第1の搬送アームA1及び第2の搬送アームA2との間でウエハWの受け渡しを行なう際に、これら搬送アームA1,A2と干渉しないように設定され、例えばこの例では、図3に示すように、回転中心をなす駆動軸51に、当該駆動軸51から温調プレート4の周縁部に向けて放射状に伸びる複数の棒状部をなす3本の保持アーム52〜54を取り付けて構成されている。これら保持アーム52〜54の先端には突起52a〜54aが設けられ、この上にウエハWが載置されるようになっている。
一方第1及び第2の搬送アームA1,A2は、図3(b)に第1の搬送アームA1を例にして説明すると、例えば2本の腕部を備えたフォーク50によりウエハWを保持するように構成されており、このフォーク50の内側に回転ステージ5が位置するように、回転ステージ5の大きさや形状が設定される。
前記駆動軸51の下端側は、チャンバ30の底壁を貫通し、チャンバ30外側の下部側において駆動機構55に接続されている。この駆動機構55は、例えばモータM1よりなる回転機構56及び、ボールネジ機構57aとガイドレール57bとを備えた昇降機構57とを備えている。図中58はOリング、59は磁気シール部材であり、これらは駆動軸51をチャンバ30に対して気密性を維持した状態で回転及び昇降させるために用いられている。
また温調プレート4の表面には、回転ステージ5がその内部に収納される大きさの凹部41が形成されており、こうしてウエハWを温調プレート4から浮上した位置に保持する上昇位置と、ウエハWが載置された回転ステージ5が温調プレート4の内部に埋没して、この温調プレート4にウエハWを載置する下降位置との間で昇降自在に構成されている。さらに温調プレート4の周縁部には突部40が形成されている。
このように、回転ステージ5は、ウエハWを保持した搬送アームA1,A2を回転ステージ5の上方側から下降させることにより、これら搬送アームA1,A2から回転ステージ5上にウエハWを受け渡すと共に、搬送アームA1,A2を、ウエハWが載置された回転ステージ5の下方側から上昇させることにより、回転ステージ5から搬送アームA1,A2にウエハWを受け渡すように構成されている。また、ウエハWが載置された回転ステージ5を下降させて温調プレート4の凹部41に埋没させることにより、回転ステージ5から温調プレート4にウエハWを受け渡すと共に、回転ステージ5を、ウエハWが載置された温調プレート4の内部から上昇させることにより、温調プレート4から回転ステージ5にウエハWを受け渡すように構成されている。
さらにまた前記予備真空室22,23は、ウエハWの周縁の位置を検出するための位置データ取得部を備えている。前記位置データ取得部としては、例えばウエハWの周縁の位置を光学的に検出する検出部を備えた構成のものが用いられ、例えば検出部としては、透過型光センサよりなるラインセンサ6を用いることができる。前記ラインセンサ6は発光部61と受光部62とを備えており、前記発光部61は、回転ステージ5上に載置されたウエハWの周縁を含む測定領域に対して光を出力するように例えば蓋体31の上部に設けられ、一方受光部62は、前記発光部61からの光を受光するように、発光部61の光軸上に、発光部61と対向する位置に設けられ、この例では、チャンバ30の底壁の外側に設けられている。
このように発光部61と受光部62とが温調プレート4を挟むように設けられていることから、温調プレート4における、発光部61からの光軸が形成される領域には光透過部43が形成されている。またチャンバ30の底壁及び蓋体31における、発光部61からの光軸形成領域にも夫々光透過部30a,31aが形成されている。この例では、前記光透過部30a,31a,42は切欠部により形成されているが、前記光軸形成領域をガラス等の光を透過させる材料により形成するようにしてもよい。こうして発光部61と受光部62との間にはウエハWの周縁部を検出するための光軸が形成され、この光軸に回転ステージ5に載置されたウエハWの周縁領域が位置するように、発光部61及び受光部62の位置や光軸形成領域の幅が設定される。
ここでウエハWの周縁の位置の検出は、この例では真空処理室25〜28に搬送される前の真空処理前のウエハWに対して、ウエハWを載置した回転ステージ5を所定の回転速度で回転させながら、ウエハWの周縁領域に対してラインセンサ6から発光することにより行われ、この回転速度と、ラインセンサ6からの検出値は後述する制御部7に出力されるようになっている。
さらに予備真空室22,23には、予備真空室22,23内を常圧雰囲気から真空雰囲気に減圧するために、排気路72及びバルブV1を介して真空ポンプ71が接続されると共に、真空雰囲気の予備真空室22,23を真空雰囲気から常圧雰囲気に戻すために、供給路74及びバルブV2を介して不活性ガス例えば窒素ガスの供給源73が接続されている。
さらにこの真空処理装置には、図1、図2に示すように例えばコンピュータからなる制御部7が設けられており、この制御部7はプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部を備えていて、前記プログラムには制御部7から真空処理装置の各部に制御信号を送り、後述の搬送順序を進行させるように命令(各ステップ)が組み込まれている。このプログラムは、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)等の記憶部71に格納されて制御部7にインストールされる。
ここで予備真空室22,23においては、制御部7によってゲートバルブG1,G2の開閉、第1及び第2の搬送アームA1,A2と回転ステージ5との間でのウエハWの受け渡し、回転ステージ5と温調プレート4との間でのウエハWの受け渡し、温調プレート4の温度調整、チャンバ30内の常圧雰囲気と真空雰囲気との切替え、ラインセンサ6による位置検出等の際に、各部に制御信号が送られるようになっている。
また前記プログラムには、ウエハWの位置合わせを行なうためのプログラムも含まれており、このプログラムは、図4に示すように、回転ステージ5の前記回転速度とラインセンサ6からの検出値に基づいて、ウエハWの回転方向の位置とウエハWの周縁の位置とを対応づけたデータとして取得する位置取得手段72と、このウエハWの周縁の位置データに基づいて、ウエハWの中心位置と、ウエハの向きであるノッチの位置を演算する第1の演算手段73と、前記ノッチの位置に基づいて、ウエハの向きを合わせるように回転ステージ5の回転を制御する回転ステージ制御手段74と、前記ウエハWの中心位置に基づいて、第2の搬送アームA2により、真空処理室25〜28のウエハWの載置部の中心とウエハWの中心とが一致した状態で、当該ウエハWを前記載置部に受け渡すように第2の搬送アームA2を制御する第2の搬送アーム制御手段75と、を備えている。この例では、位置データ取得部は、検出部をなすラインセンサと位置取得手段72とにより構成されている。なお図4中70はバスである。
続いて本発明の真空処理装置の作用について図5〜図10を参照して説明する。先ず真空処理前のウエハWの搬送について説明する。多数枚のウエハWが収納された密閉型キャリア20を第1の搬送室21に搬入し、ドアGTを開いて、第1の搬送アームA1により、当該キャリア20内のウエハWを受け取る。次いで図7(a)に示すように、常圧雰囲気の予備真空室22(または23)のゲートバルブG1を開き、第1の搬送アームA1により開口部32を介して当該ウエハWを予備真空室22(23)内に搬入する(ステップS1)。ここで予備真空室22(23)では、回転ステージ5を前記上昇位置に位置させておく。そして第1の搬送アームA1により前記ウエハWを回転ステージ5上に載置した後、第1の搬送アームA1を退出させ、ゲートバルブG1を閉じる(ステップS2)。なお図7〜図10では、図示の便宜上蓋体31を省略して描いている。
次いで図7(b)に示すように、バルブV1を開いて真空ポンプ71により予備真空室22(23)内の真空排気を開始すると同時に(ステップS3)、回転ステージ5を所定の回転速度で回転させながら、ラインセンサ6を作動させ、位置取得手段72によりウエハWの周縁の位置データを取得する(ステップS4)。そして第1の演算手段73により、前記位置データに基づいてウエハWの中心位置とノッチの位置を演算して求める(ステップS5)。
続いて図8(a)に示すように、制御部7の回転ステージ制御手段74により、前記演算結果に基づいて、このノッチの位置を合わせるように、回転ステージ5を回転させて前記ノッチの位置合わせを行なう(ステップS6)。そして図8(b)に示すように、予備真空室22(23)内が所定の真空雰囲気まで減圧された後、ゲートバルブG2を開き、第2の搬送アームA2を開口部33を介して予備真空室22(23)内に進入させる。このとき制御部7の第2の搬送アーム制御手段75により、前記演算結果に基づいて、第2の搬送アームA2により、真空処理室25〜28のウエハWの載置部の中心とウエハWの中心とが一致した状態で、当該ウエハWを前記載置部に受け渡すように第2の搬送アームA2を制御する。この例では、第2の搬送アームA2に設定された載置位置にウエハWの中心の位置合わせがなされた状態で、当該搬送アームA2が回転ステージ5からウエハWを受け取るように、当該搬送アームA2が制御される(ステップS7)。
こうしてウエハWの中心位置とノッチとが位置合わせされた状態で、ウエハWを回転ステージ5から第2の搬送アームA2に受け渡し、この第2の搬送アームA2が開口部33を介して予備真空室22(23)から退出した後、ゲートバルブG2を閉じる。一方、ウエハWは、第2の搬送アームA2により、所定の真空処理室25(または26〜28のいずれか)に搬送され(ステップS8)、当該真空処理室25(26〜28)において、所定の真空処理が実施される(ステップS9)。
続いて真空処理後のウエハWの搬送について説明する。図9(a)に示すように、前記所定の真空処理室25(26〜28)内にて処理されたウエハWを、第2の搬送アームA2により当該真空処理室25(26〜28)から搬出し(ステップS11)、開口部33を介して予備真空室23(または22)内に搬入する(ステップS12)。この際、前記予備真空室23(22)は、所定の真空雰囲気に設定されてからゲートバルブG2が開かれるが、このときまでに回転ステージ5を前記上昇位置に位置させておく。そして第2の搬送アームA2により前記回転ステージ5上にウエハWを載置した後、第2の搬送アームA2を退出させ、ゲートバルブG2を閉じる(ステップS13)。
次いで図9(b)に示すように、バルブV1を閉じ、バルブV2を開いて不活性ガス供給源73から不活性ガス例えば窒素ガスの予備真空室23(22)内への導入を開始する(ステップS14)。一方、回転ステージ5を前記下降位置まで下降させてウエハWを所定温度例えば20℃〜30℃程度に冷却された温調プレート4上に受け渡す(ステップS15)。ここで真空処理が終了して予備真空室23(22)に搬入されたときのウエハWの温度は例えば200℃〜400℃程度であり、このウエハWを温調プレート4に所定時間載置することにより、例えば100℃未満の温度まで冷却する(ステップS16)。この場合には温調プレート4は冷却プレートとして用いられる。このようにウエハWを100℃未満の温度まで冷却するのは、第1の搬送アームA1はウエハWの滑りを抑えるために、その保持部がゴムにより形成されているが、ウエハWが100℃以上の温度であると、熱により前記ゴムが変質してしまうからであり、また密閉型キャリア20の中に100℃以上の温度のウエハWを収納すると、何らかの原因によりウエハWが汚染されてしまうからである。
続いて図10に示すように、予備真空室23(22)内が常圧雰囲気まで戻され、ウエハWの温度が例えば100℃未満の温度に冷却された後、ゲートバルブG1を開き、第1の搬送アームA1を開口部32を介して予備真空室23(22)内に進入させる。このとき回転ステージ5を前記上昇位置に位置させ、温調プレート4から回転ステージ5にウエハWを受け渡しておく(ステップS17)。
そしてウエハWを回転ステージ5から第1の搬送アームA1に受け渡し、ウエハWを保持した第1の搬送アームA1が開口部32を介して予備真空室23(22)から退出した後、ゲートバルブG1を閉じる。一方ウエハWは、第1の搬送アームA1により、第1の搬送室21を介して所定のキャリアに戻される(ステップS18)。
このような真空処理装置では、予備真空室22,23に、第1の搬送室21の第1の搬送アームA1と、第2の搬送室24の第2の搬送アームA2との間でウエハWの受け渡しに用いる回転ステージ5を設け、真空処理前のウエハWに対して、この回転ステージ5にウエハWを載置した状態で、ラインセンサ6を用いてウエハWの周縁の位置データを取得し、この位置データに基づいて、ウエハWの中心とノッチの位置合わせとを行っている。
このため、ウエハWの位置合わせを行なうとしても、第1の搬送アームA1は、密閉型キャリア20と回転ステージ5との2箇所に対してウエハWの搬送を行なえばよく、また第2の搬送アームA2は、回転ステージ5と真空処理室25(26〜28)との2箇所に対してウエハWの搬送を行なえば済む。このように第1の搬送アームA1及び第2の搬送アームA2は共に、アクセス箇所が2箇所であるので、両搬送アームの負担が軽減され、搬送スループットを高めることができる。
またウエハWは、予備真空室22(23)にて位置合わせが行なわれた後、第2の搬送アームA2にて回転ステージ5から受け取られ、そのまま直ちに所定の真空処理室25(26〜28)に搬送される。従って真空処理室25(26〜28)のウエハ載置部へウエハWを受け渡すときの、位置合わせ後の受け渡し回数が1回で済むので、この受け渡し動作によって位置ずれが起こるおそれが少なく、中心とノッチとの位置合わせ精度が高い状態で真空処理室25(26〜28)のウエハ載置部にウエハWを搬送することができる。さらにウエハWの位置合わせは、予備真空室22(23)を常圧雰囲気から真空雰囲気に切り替える間に行われるので、真空処理前に位置合わせを行なうとしても、位置合わせに要する時間を別に用意する必要が無く、この点からもスループットの向上を図ることができる。
続いて本発明の他の実施の形態について説明する。この例は真空処理後のウエハWに対しても位置合わせを行なう場合に適用したものであり、例えばこの例では、図11に示すように、ウエハWの周縁の少なくとも3箇所の位置を検出するように、3個の検出部をなす透過型光センサ例えばラインセンサ6A,6B,6CがウエハWの周縁に沿って設けられている。これらのラインセンサ6A〜6Cは、夫々発光部61と受光部62とを備えており、温調プレート4の発光部61からの光軸が形成される領域には、夫々の発光部61に対応して図示しない光透過部が形成されている。
これらラインセンサ6A〜6Cからの検出値は、制御部7に出力されるように構成されており、制御部7には、ラインセンサ6A〜6Cからの検出値に基づいてウエハWの中心位置の位置データを演算する第2の演算手段と、この演算結果に基づいて、第1の搬送アームA1に設定された載置位置にウエハWが載置されるように搬送アームA1を制御する第1の搬送アーム制御手段と、を備えている。ここで第1の搬送アームA1に設定された載置位置にウエハWが載置されるとは、ウエハWの中心位置が位置合わせされた状態で第1の搬送アームA1に載置されることを意味している。
この例におけるウエハWの搬送については、真空処理前のウエハWの搬送(図5のステップS1〜S9)及び、真空処理後の温調プレート4にウエハWを受け渡すまでのウエハWの搬送(図6のステップS11〜S15)は既述の実施の形態と同一であるので、前記ステップS15以降のウエハWの搬送について図12により説明する。
真空処理後のウエハWを、予備真空室23(22)に搬入し、回転ステージ5を介して温調プレート4に受け渡す(ステップS15)。これと同時に、ウエハWを温調プレート4により冷却しながら、温調プレート4上のウエハWに対して3個のラインセンサ6A〜6Cを作動させて、ウエハWの周縁の位置データを取得する(ステップS21)。そして第2の演算手段により、前記位置データに基づいてウエハWの中心の位置データを演算により求める(ステップS22)。
続いて予備真空室23(22)内が常圧雰囲気まで戻され、ウエハWの温度が例えば100℃未満の温度に冷却された後、ゲートバルブG1を開き、第1の搬送アームA1を開口部32を介して予備真空室23(22)内に進入させる。このとき回転ステージ5を前記上昇位置に位置させ、温調プレート4から回転ステージ5にウエハWを受け渡しておく(ステップS23)。そして制御部7の第1の搬送アーム制御手段により、第1の搬送アームA1に設定された載置位置にウエハWの中心の位置合わせがなされた状態で、当該搬送アームA1が回転ステージ5からウエハWを受け取るように、当該搬送アームA1を制御する。こうしてウエハWの中心が位置合わせされた状態で、ウエハWを回転ステージ5から第1の搬送アームA1に受け渡す(ステップS24)。ウエハWを保持した第1の搬送アームA1が開口部32を介して予備真空室23(22)から退出した後、ゲートバルブG1を閉じ、一方ウエハWは、第1の搬送アームA1により、第1の搬送室21を介して所定のキャリアに戻される。
このように真空処理後のウエハWに対して予備真空室23(22)にてウエハWの中心の位置合わせを行なうことにより、キャリア20内に位置合わせされた状態でウエハWを収納することができ、次工程におけるウエハWの中心位置の位置合わせ作業が容易となる。
またウエハWを温調プレート4上に載置した状態で、3つのラインセンサ6A〜6Cを用いて前記位置合わせを行なっているので、温調プレート4によるウエハWの冷却を行いながら、前記位置合わせを行なうことができ、ウエハWの冷却と前記位置合わせとを別個に行う場合に比べて、位置合わせに要する時間を別個に用意しなくて済むので、処理時間が短縮され、スループットの向上を図ることができる。この際、ウエハWは温度によって大きさが変化してしまうので、ウエハWの中心の位置データを高い精度で求めるためには、ウエハWの周縁の少なくとも3箇所において、当該周縁の位置データを検出する必要があるが、ウエハサイズが変化するおそれが少ない場合には、ウエハWの周縁の2箇所において、当該周縁の位置データを検出し、ウエハWの中心の位置データを求めるようにしてもよい。
またスループットについてそれほど考慮しなくてよい場合には、真空処理前のウエハWに対して行なう位置合わせと同様に、ウエハWを回転ステージ5に載置し、ウエハWの周縁の1箇所の位置データを取得して、ウエハWの位置合わせを行なってもよく、この場合には残りの2個のラインセンサ6B,6Cを設ける必要はない。
以上において、本発明では、真空処理前のウエハWに対して予備真空室22,23において、予備加熱を行なうようにしてもよい。この場合には、例えば回転ステージ5にて第1の搬送アームA1からウエハWを受け取った後、回転ステージ5を下降させて所定温度に加熱された温調プレート4にウエハWを受け渡し、当該温調プレート4上に所定時間載置することによりウエハWを予備加熱する。次いで回転ステージ5を上昇させて、温調プレート4からウエハWを受け取った後、温調プレート4の上方側にて回転ステージ5を回転させて、既述のようにウエハWの周縁の位置データを取得し、位置合わせを行なった後、第2の搬送アームA2により所定の真空処理室25〜28に搬送する。
ここで、予備真空室22,23においては、真空処理前のウエハWの予備加熱か、または真空処理後のウエハWの冷却のいずれかの処理が行われるが、真空処理前のウエハWに対して予備加熱を行い、さらに真空処理後のウエハWの冷却を行うようにしてもよく、この場合には、同じ予備真空室22,23を用いて真空処理前の予備加熱と真空処理後の冷却との両方を行うようにしてもよいし、2つの予備真空室22,23の一方を真空処理前のウエハWの予備加熱専用の予備真空室とし、他方を真空処理後のウエハWの冷却専用の予備真空室としてもよい。
また前記ラインセンサ6、6A〜6Cの発光部61及び受光部62は、チャンバ30の底壁の内側や蓋体31の内側に設けるようにしてもよいし、図13のように、温調プレート4と回転ステージ5との間に受光部62を設け、温調プレート4に光透過部43を形成しない構成としてもよい。この場合には、受光部62はチャンバ30の側壁部から支持アーム63により進退自在に設けられ、位置検出時には発光部61と対向する位置まで進出し、それ以外の時には温調プレート4の外方に位置するように設けられる。さらに検出部としては、反射型光センサを用いてもよく、この場合には発光部と受光部は、発光部からの光軸上に受光部が位置するように設けられる。
さらに位置データ取得部は、CCDカメラと光源とを組み合わせ、ウエハWの周縁の一部を撮像して前記周縁の位置データを取得するものであってもよいし、CCDカメラによりウエハWの全体を撮像して、画像からウエハWの周縁の位置データを取得するものであってもよい。この場合には、ウエハWの周縁の位置データを取得する際にウエハWを回転させる必要はないが、ウエハWのノッチの位置合わせを行なう際に、ウエハWを回転ステージ5にて回転させることが要求される。
また上述の例では、予備真空室22,23の真空引きを行いながら、ウエハWの周縁の位置データの取得を行っており、これはスループットの向上を図るという点では有効であるが、真空雰囲気に設定すると、チャンバ30が変形することが知られており、このようにチャンバ30が変形するとラインセンサの光軸がずれて正確に測定できないので、例えば予備真空室22,23に第1の搬送アームA1によりウエハWを搬入して回転ステージ5上に載置し、ウエハWの周縁の位置データの取得を行い、次いで予備真空室22,23の真空引きを開始し、この真空引きの途中にてウエハWのノッチの位置合わせを行なうようにしてもよいし、予備真空室22,23に第1の搬送アームA1によりウエハWを搬入して回転ステージ5上に載置した後、予備真空室22,23の真空引きを開始し、真空引きによるチャンバ30の変形が収束してから、ウエハWの周縁の位置データの取得を行なうようにしてもよい。
さらにまた真空処理前のウエハWに対しては、ウエハWの中心の位置データに基づいて、ウエハの中心と真空処理室のウエハの載置部の中心とが一致した状態で、当該ウエハを前記載置部に受け渡すように前記第2の搬送アームを制御するようにすればよく、必ずしも前記第2の搬送アームのウエハを載置する中心と前記ウエハの中心とが一致した状態で前記第2の搬送アームがウエハを受け取るように当該第2の搬送アームを制御する必要はない。
一方真空処理後のウエハWに対しては、ウエハWは次工程においてキャリア20内に戻されるので、第1の搬送アームの設定された載置位置に、前記ウエハの中心位置が一致した状態で前記第1の搬送アームがウエハを受け取るように当該第1の搬送アームが制御されるが、第1の搬送室21に他のユニットを接続し、真空処理後のウエハWを、キャリア20に戻す前に、第1の搬送アームA1により前記他のユニットに搬送する場合には、ウエハWの中心の位置データに基づいて、ウエハの中心と前記他のユニットのウエハの載置部の中心とが一致した状態で、当該ウエハを前記載置部に受け渡すように前記第1の搬送アームを制御するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係る真空処理装置を示す平面図である。 前記真空処理装置に設けられた予備真空室の一例を示す断面図である。 前記予備真空室に設けられた温調プレートと回転ステージとを示す斜視図と平面図である。 前記真空処理装置の制御部の一例を示す構成図である。 前記真空処理装置の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の他の例の検出部を示す平面図である。 前記前記真空処理装置の他の例の作用を説明するための工程図である。 前記真空処理装置の他の例を示す断面図である。 従来の真空処理装置を示す平面図である。
20 キャリア
21 第1の搬送室
22,23 予備真空室
24 第2の搬送室
25〜28 真空処理室
30 チャンバ
4 温調プレート
41 凹部
43 光透過部
5 回転ステージ
51 駆動軸
52〜54 保持アーム
55 駆動機構
6、6A〜6C ラインセンサ
61 発光部
62 受光部
7 制御手段
W 半導体ウエハ
A1 第1の搬送アーム
A2 第2の搬送アーム

Claims (9)

  1. 半導体基板であるウエハを、常圧雰囲気に設けられた第1の搬送アームにより、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成された予備真空室に対して受け渡すと共に、前記ウエハを真空搬送室に設けられた第2の搬送アームにより、前記予備真空室と真空処理室との間で搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を施す真空処理装置において、
    前記予備真空室は、
    ウエハを載置して温度調整するための温調プレートと、
    ウエハを載置して鉛直軸まわりに回転自在に設けられ、ウエハを温調プレートから浮上した位置に保持する上昇位置と、前記温調プレートに埋没して、この温調プレートにウエハを載置する下降位置との間で昇降すると共に、前記第1の搬送アーム及び第2の搬送アームに対してウエハの受け渡しが行われる回転ステージと、
    前記回転ステージに載置されたウエハの周縁の位置データを取得するための位置データ取得部と、
    前記位置データ取得部にて取得した位置データに基づいてウエハの向きを演算する手段と、
    この手段の演算結果に基づいて、ウエハの向きを合わせるために前記回転ステージの回転を制御する手段と、を備え、
    前記位置データ取得部は、前記回転ステージの上方側及び温調プレートの下方側のうち一方に設けられた発光部と、前記回転ステージの上方側及び温調プレートの下方側のうち他方にて、前記発光部の光軸上に設けられた受光部と、を備えており、前記温調プレートには、前記発光部からの光を透過させるための光透過部が形成されていることを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記温調プレートは、その上に載置された真空処理後のウエハを冷却するための冷却プレートであることを特徴とする請求項1記載の真空処理装置。
  3. 前記位置データ取得部は、前記回転ステージにより回転される真空処理前のウエハの周縁の位置を検出するためのものであり、前記位置データは、ウエハの回転方向の位置とウエハの周縁の位置とを対応づけたデータであることを特徴とする請求項1又は2記載の真空処理装置。
  4. 前記回転ステージは、回転中心部から放射状に伸びる複数の棒状部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の真空処理装置。
  5. 前記温調プレートは、その上に載置された真空処理前のウエハを予備加熱する加熱プレートであることを特徴とする請求項1に記載の真空処理装置。
  6. 半導体基板であるウエハを、常圧雰囲気に設けられた第1の搬送アームにより、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成された予備真空室に対して受け渡すと共に、前記ウエハを真空搬送室に設けられた第2の搬送アームにより、前記予備真空室と真空処理室との間で搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を施す真空処理方法において、
    前記予備真空室に、前記ウエハを前記第1の搬送アームにより搬入し、温調プレートの上方側に設けられた回転ステージに載置する工程と、
    前記回転ステージによりウエハを回転させながら、位置データ取得部により前記ウエハの周縁の位置データを取得する工程と、
    次いで前記ウエハの周縁の位置データに基づいて、ウエハの向きを演算し、この向きを合わせるために前記回転ステージの回転を制御する工程と、を含み、
    前記位置データを取得する工程は、
    前記回転ステージの上方側及び温調プレートの下方側のうち一方に設けられた発光部が、前記回転ステージの上方側及び温調プレートの下方側のうち他方に設けられた受光部に向かって、前記温調プレートに形成された光透過部を透過するように光を出力する工程を含むことを特徴とする真空処理方法。
  7. 前記ウエハの周縁の位置データを取得する工程は、予備真空室を減圧しながら行われることを特徴とする請求項6記載の真空処理方法。
  8. 前記予備真空室に、真空処理後のウエハを前記第2の搬送アームにより搬入し、温調プレートの上方側に設けられた回転ステージに載置する工程と、
    前記回転ステージを下降させて、前記真空処理後のウエハを温調プレートの上に受け渡し、このウエハを温調プレートに載置して冷却する工程と、を含むことを特徴とする請求項6又は7記載の真空処理方法。
  9. 半導体基板であるウエハを、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成された予備真空室と、真空搬送室とを介して真空処理室に搬送し、この真空処理室において前記ウエハに対して真空処理を施す真空処理装置に用いられ、コンピュータ上で動作するコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項6ないし8のいずれか一項に記載の真空処理方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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