JP2011042901A - O脚防止衣類 - Google Patents

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正彦 寺川
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Abstract

【課題】着用者のO脚を良好に予防ないし解消することのできるO脚防止衣類を提供する。
【解決手段】本発明にかかるO脚防止衣類は、着用者の下半身に装着されるO脚防止衣類であって、その生地が編組織からなり、腰周りの左右側部を覆う位置に配置される第1の伸長制御領域と、両太腿のそれぞれの外側を覆う位置に配置される第2の伸長制御領域と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者のO脚を予防ないし解消するためのO脚防止衣類に関する。
従来、着用者の姿勢を矯正したり、体型を補整したりする目的で、様々な衣類が提案されてきた。このような衣類としては、例えば、編組織の変化により、所定の部分に所定の比較的緊迫力の強い部分と比較的緊迫力の弱い部分をパターン状に設けた経編地からなる体型補整機能を有する衣類が知られている(特許文献1参照)。意識的なエクササイズによらずに着用者のお腹周りのシェイプアップ効果が得られるボトム衣類が知られている(特許文献2参照)。そして、体に密着させるようにして着用する衣類であって、着用者の体型の補整や姿勢の矯正を行ったり運動機能を向上させたりするための緊締部の緊締力や形状に関する設計上の自由度を改善した衣類も知られている(特許文献3参照)。
特許第3461316号公報 特開2006−328602号公報 特開2007−113125号公報
しかし、O脚の予防ないし解消を目的とする衣類は、従来、提案されていなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、O脚を有効に予防ないし解消するためのO脚防止衣類を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った。その結果、O脚を予防ないし解消するためには、適切な位置に伸長制御領域を複数設けるようにして、着用者がO脚となったときに、少なくとも注意を喚起する程度の抵抗力を付与すれば良いことを見出し、それを確認して、本発明を完成した。
すなわち、本発明にかかるO脚防止衣類は、着用者の下半身に装着されるO脚防止衣類であって、その生地が編組織からなり、腰周りの左右側部を覆う位置に配置される第1の伸長制御領域と、両太腿のそれぞれの外側を覆う位置に配置される第2の伸長制御領域と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、このO脚防止衣類をガードルなどとして着用したとき、第1の伸長制御領域と第2の伸長制御領域それぞれの伸び抑制力が腰部と太腿に外側から刺激を与えるため、この刺激が身体に注意を喚起して、外股形(O脚)になりそうな身体の動きを抑制することになり、また、伸長制御力を強くした場合には内股方向への強制的が働くことになり、O脚が有効に予防ないし解消されるという効果が得られる。
両太腿のそれぞれの内側を覆う位置に配置され、第2の伸長制御領域よりも制御の弱い第3の伸長制御領域をも設けるようにすれば、着用者がO脚の姿勢をとった際の伸び抑制力が内腿にも刺激を与えることとなり、O脚がより有効に予防ないし解消される。
臀部を覆う位置に配置される凹凸領域をも備えるものであれば、着用者の臀部の筋肉をほぐして着用者の足の親指が内側に向くことを容易とさせ、O脚の防止がより有効に予防ないし解消される。
本発明の一実施形態であるガードルの正面図である。 本発明の一実施形態であるガードルの背面図である。 本発明の一実施形態であるガードルにおいて、着用者の骨格の位置関係を示す正面図である。 本発明にかかるO脚防止衣類の一編成例における各編成糸を示す図である。 本発明にかかるO脚防止衣類の一編成例における各編成糸を示す図である。 本発明にかかるO脚防止衣類の一編成例における各編成糸を示す図である。 本発明にかかるO脚防止衣類の一部に適用できる編地の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるO脚防止衣類について詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更実施し得る。
〔本発明のO脚防止衣類の構造および作用〕
図1は本発明にかかるO脚防止衣類の一例であるガードル10の正面図、図2は本発明にかかるO脚防止衣類の一例であるガードル10の背面図である。
ガードル10は、図1、図2に示すように、着用者の腰周りの左右側部を覆う位置に配置される第1の伸長制御領域12と、着用者の両太腿のそれぞれの外側を覆う位置に配置される第2の伸長制御領域13とを備える。さらに、この実施形態では、着用者の臀部を包み込む位置に波形に配置される凹凸領域11を備え、また、着用者の両太腿のそれぞれの内側を覆う位置に第3の伸長制御領域14も配置されている。
このような各伸長制御領域12〜14や凹凸領域11は、編組織によって形成するようにしても良いし、当て布などによって形成するようにしても良い。
上記凹凸領域11および各伸長制御領域12〜14以外の領域は、ガードルに通常適用される編組織によって形成することができる。具体的には、図1,2では、第2の伸長制御領域13と第3の伸長制御領域14の間に、どちらの領域にも属しない領域15が存在するが、この領域15は、伸長制御のなされていない通常の地組織によって構成することができる。また、腹部布16も、ガードルに一般に使用されるものを、各領域を構成する編地と縫製するなどすればよい。後述するように、第3の伸長制御領域は、伸長制御の程度が大きくないので、前記領域15を設けずに、第3の伸長制御領域が第2の伸長制御領域にまで延びて繋がっている形態でも良い。このようにすれば、必要な編組織の数が減るので、O脚防止衣類作製における手間が軽減する。
ここで、本発明における伸長制御領域とは、伸長が制御された領域、具体的には、伸長しないか、あるいは、伸長しにくい領域である。
第1の伸長制御領域12は、80%伸長時におけるタテのパワーが1000cN以上であることが好ましく、1100cN以上であることがより好ましく、1200cN以上であることが特に好ましい。第2の伸長制御領域13は、80%伸長時におけるタテのパワーが700〜990cNであることが好ましく、800〜990cNであることがより好ましく、900〜990cNであることが特に好ましい。第3の伸長制御領域14は、80%伸長時におけるタテのパワーが450〜690cNであることが好ましく、550〜690cNであることがより好ましく、630〜690cNであることが特に好ましい。
前記領域15を設ける場合、その80%伸長時におけるタテのパワーは、450cN未満であることが好ましく、250〜449cNであることがより好ましく、350〜449cNであることが特に好ましい。
ここで、上記80%伸長時におけるタテのパワーは、後述の実施例において採用する試験方法によって測定される値とする。また、「タテ」とは、編地のタテ方向(編み方向)という意味であって、通常は、この編地のタテ方向が、O脚防止衣類の水平方向あるいは±45°程度の斜め方向となるように、各伸長制御領域12〜14が配置される。
第1の伸長制御領域12、第2の伸長制御領域13および第3の伸長制御領域14における各伸長制御の程度は、
第1の伸長制御領域>第2の伸長制御領域>第3の伸長制御領域
の順となることが好ましい。O脚を予防ないし解消するのに最も効果を発揮するのは第1の伸長制御領域であり、次いで、第2の伸長制御領域、第3の伸長制御領域となるからであって、また、第2の伸長制御領域や第3の伸長制御領域、特に第3の伸長制御領域は、着用者の運動による生地の伸縮幅が大きいので、伸長制御の程度が小さくても着用者に対して十分な刺激を与えることができるが、逆に伸長制御の程度が大きすぎると運動を妨げるおそれがあるからである。
このような各伸長制御領域12、13、14は、編組織によって形成するようにしても良いし、当て布などによって形成するようにしても良い。
O脚防止衣類によって、着用者のO脚が予防ないし解消される作用機序は、次のとおりである。着用者がO脚姿勢となると、腰周りの左右側部に設けられた第1の伸長制御領域12が腰を外側から圧迫し、同様に、両太腿のそれぞれの外側に設けられた第2の伸長制御領域13が太腿を外側から圧迫するので、少なくとも着用者にO脚姿勢を気付かせる程度の刺激が与えられる。具体的には、上記ガードルの着用状態における着用者の骨格の位置関係を示す図3を見ると分かるように、第1の伸長制御領域12は着用者の骨盤21、特に、腸骨先端21aの動きに対して、第2の伸長制御領域13は着用者の大腿骨22、特に大転子22aの動きに対して、それぞれ、抵抗力を与えるのである。このようにして、O脚姿勢の予防ないし解消が可能となる。このとき、図1,2に示すように、第1の伸長制御領域12は両外側に向けて幅広となるように形成すれば、O脚姿勢の予防ないし解消効果に優れるため好ましい。また、図示しないが、第2の伸長制御領域13が裾から第1の伸長制御領域12に向けて幅広となるように形成した場合も、O脚姿勢の予防ないし解消効果に優れるため好ましい。
さらに、所望により、凹凸領域11を配置しておくことで、着用者の臀部にマッサージ効果が生じて筋肉がほぐれることにより、着用者の足の親指が内側に向き易くなり、O脚の予防ないし解消が促進される。
また、第3の伸長制御領域14を配置しておくことで、着用者がO脚の姿勢をとったときに、通常の姿勢の状態よりも抵抗力が生じるため、着用者の内腿の筋肉が刺激され、O脚姿勢がより顕著に予防ないし解消される。
以上、ガードルを例にして、本発明のO脚防止衣類を説明したが、この発明は、着用者の下半身に装着される様々な衣類に応用でき、ガードル以外、例えば、スポーツ用アンダー、メンズ用パンツなどに適用することもできる。
〔本発明のO脚防止衣類の編成例〕
以下に、本発明のO脚防止衣類の編成例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、下記において、非弾性糸としては伸度100%未満の糸が好ましく使用でき、綿などの天然繊維、ナイロンなどの合成繊維、さらには半合成繊維や再生繊維などが使用できる。これらの繊維からなるフィラメント糸、紡績糸、交撚糸などの何れの形態でもよい。
また、弾性糸としては伸度200%以上の糸が好ましく使用でき、例えば、ポリウレタン弾性糸が使用できる。スパンデックスとして知られる高弾性ポリウレタン糸や弾性糸に非弾性糸を被覆した被覆弾性糸も使用できる。
編成装置としては、カールマイヤー社製のRSE−6ELなどを用いることができる。
<編成例1>
図4は伸縮性経編地を構成する各糸の個別の編成組織を模式的に示している。
図4において、編成装置の第1の筬〔G1〕で編成される非弾性糸31の編成組織Aは、23/10//の繰り返し単位からなり、第2の筬〔G2〕で編成される弾性糸32の編成組織Bは、10/12//の繰り返し単位からなる。編成組織Aおよび編成組織Bは、地組織である。非弾性糸31の太さは、例えば、22〜56dtexとし、弾性糸32の太さは、例えば、22〜117dtexとする。
図4において、第3の筬〔G3〕で編成される弾性糸33の編成組織Cは、畝状の凹凸領域を形成させるものであり、具体的には、45/44/33/22/11/10/11/22/33/44//の繰り返し単位からなる領域を有し、この領域では、糸の弾性力によって収縮し、畝状の凹凸領域が形成される。凹凸領域以外の領域では、図4に示すように、11/00//の繰り返し単位からなる。前記弾性糸33の太さは、例えば、44〜156dtexとする。
図4において、第4の筬〔G4〕で編成される弾性糸34の編成組織Dは、44/33/44/33/44/33/44/22/33/22/33/11/22/11/22/00/11/00/11/00/11/00/22/11/22/11/33/22/33/22//の繰り返し単位からなり(一部図示を省略している。)、この編成組織Dは、タテ方向へのパワーを付与するものであって、編成組織A,Bからなる地組織と組み合わせることで、上述の第1の伸長制御領域を構成する。図4に示す弾性糸34のこのような湾曲した動きは、第1の伸長制御領域の下端の糸の動き、具体的には、図1の例でいえば、第1の伸長制御領域12の下端12aにおける糸の動きを表したものである。弾性糸34の太さは、例えば、310〜780dtexとする。
図4において、第5の筬〔G5〕で編成される非弾性糸35の編成組織Eは、10/01//の繰り返し単位からなり、抜き糸部および縁部を構成する。非弾性糸35の太さは、例えば、抜き糸部においては50〜168dtex、縁部においては22〜56dtexとする。
第6の筬〔G6〕で編成される弾性糸36の編成組織Fは、編成組織A,Bからなる地組織と組み合わせることで、第2の伸長制御領域や第3の伸長制御領域を構成する。図4に示す例では、編成組織Fは、求められるパワーに応じて糸の動きを変化させており、第2の伸長制御領域では33/22/55/22/33/00//の繰り返し単位(図4中の弾性糸36−1の動き)とし、第3の伸長制御領域では22/11/33/11/22/00//の繰り返し単位(図4中の弾性糸36−2の動き)とし、伸長制御のなされていない領域(図1,2における領域15など)では11/00//の繰り返し単位(図4中の弾性糸36−3の動き)としている。このように、振り幅を変えることで、パワーを調整している。
上記編成組織Fの22/11/33/11/22/00//の繰り返し単位(図4中の弾性糸36−2の動き)は、単位編地の縁部と縁部を連結する連結組織にも適用できる。抜き糸を抜き去ることにより、連結組織が分離した単位編地の両側に引き寄せられ、裾としてのヘム縁部が形成される。弾性糸36の太さは、例えば、156〜620dtexとする。
<編成例2>
図5は伸縮性経編地を構成する各糸の個別の編成組織を模式的に示している。
図5において、編成装置の第1の筬〔G1〕で編成される非弾性糸41の編成組織Aは、34/21/34/21/34/21/34/21/34/21/34/21/34/10/23/10/23/10/23/10/23/10/23/10/23/10/23/10/34/21/34/21/34/21/34/21/34/21/34/21/34/10/23/10/・・・、第2の筬〔G2〕で編成される弾性糸42の編成組織Bは、21/23/21/23/21/23/21/23/21/23/21/23/10/12/10/12/10/12/10/12/10/12/10/12/10/12/10/23/21/23/21/23/21/23/21/23/21/23/21/23/10/12/10/12/・・・からなる。編成組織Aおよび編成組織Bは、地組織である。非弾性糸41の太さは、例えば、28〜78dtexとし、弾性糸42の太さは、例えば、33〜156dtexとする。
図5において、第3の筬〔G3〕で編成される非弾性糸43の編成組織Cは、12/11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/10/23/10/23/10/23/10/23/10/23/10/23/10/23/10/12/11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/10/11/11/・・・からなり、この編成組織Cの編目の存在するところには厚みが生じるので、この編成組織Cの編目が存在するところと存在しないところの厚みの違いにより、凹凸領域が形成される。非弾性糸43の太さは、例えば、28〜78dtexとする。
図5において、第4の筬〔G4〕で編成される弾性糸44の編成組織Dは、99/88/99/88/99/77/88/77/88/66/77/66/77/55/66/55/66/44/55/44/55/33/44/33/44/22/33/22/33/11/22/11/22/00/11/00/11/00/11/00/11/00/11/00/・・・からなる。この編成組織Dは、タテ方向へのパワーを付与するものであって、編成組織A,Bからなる地組織と組み合わせることで、上述の第1の伸長制御領域を構成する。弾性糸54の動きは、図4における弾性糸34と同様、第1の伸長制御領域の下端の糸の動きを表したものである。弾性糸44の太さは、例えば、310〜780dtexとする。
図5において、第5の筬〔G5〕で編成される非弾性糸45の編成組織Eは、10/01//の繰り返し単位からなり、抜き糸部および縁部を構成する。非弾性糸45の太さは、例えば、抜き糸部においては50〜168dtex、縁部においては22〜56dtexとする。
第6の筬〔G6〕で編成される弾性糸46の編成組織Fは、編成組織A,Bからなる地組織と組み合わせることで、第2の伸長制御領域や第3の伸長制御領域を構成する。図5に示す例では、編成組織Fは、図4に示す例と同様に、求められるパワーに応じて糸の動きを変化させて、パワーを調整している(図5中の弾性糸46−1,46−2,46−3は、図4中の弾性糸36−1,36−2,36−3と同様の動きである。)。
上記編成組織Fの33/11/22/00/22/11//の繰り返し単位(図5中の弾性糸46−2の動き)は、単位編地の縁部と縁部を連結する連結組織にも適用できる。抜き糸を抜き去ることにより、分離した単位編地の両側に連結組織が引き寄せられて、裾としてのヘム縁部が形成される。弾性糸46の太さは、例えば、156〜620dtexとする。
<編成例3>
図6は伸縮性経編地を構成する各糸の個別の編成組織を模式的に示している。
図6において、編成装置の第1の筬〔G1〕で編成される非弾性糸51の編成組織Aは、21/12/10/12/21/23//の繰り返し単位からなり、第2の筬〔G2〕で編成される弾性糸52の編成組織Bは、11/00//の繰り返し単位からなり、第3の筬〔G3〕で編成される弾性糸53の編成組織Cは、11/00/33/22/33/00//の繰り返し単位からなる。編成組織A〜Cは、地組織である。非弾性糸51の太さは、例えば、28〜78dtexとし、弾性糸52の太さは、例えば、156〜520dtexとし、弾性糸53の太さは、例えば、33〜78dtexとする。図4に示す上記編成例1と同様、上述の第3の伸長制御領域は、この地組織によって構成することができ、例えば、地組織における非弾性糸51、弾性糸52や弾性糸53の本数や太さを調整することで、通常のガードルの地組織よりも伸長が制御された領域を形成し得るのである。また、弾性糸52の本数や太さを部分的に変えることで、凹凸領域を構成することもできる。
図6において、第4の筬〔G4〕で編成される弾性糸54の編成組織Dは、99/88/99/88/99/88/99/77/88/77/88/66/77/66/77/55/66/55/66/44/55/44/55/33/44/33/44/22/33/22/33/11/22/11/22/00/11/00/11/00/11/00/22/00/・・・からなる。この編成組織Dは、タテ方向へのパワーを付与するものであって、編成組織A〜Cからなる地組織と組み合わせることで、上述の第1の伸長制御領域を構成する。弾性糸54の動きは、図4における弾性糸34と同様、第1の伸長制御領域の下端の糸の動きを表したものである。弾性糸54の太さは、例えば、310〜780dtexとする。
図6において、第5の筬〔G5〕で編成される非弾性糸55の編成組織Eは、10/01//の繰り返し単位からなり、抜き糸部および縁部を構成する。非弾性糸55の太さは、例えば、抜き糸部においては50〜168dtex、縁部においては22〜56dtexとする。
第6の筬〔G6〕で編成される弾性糸56の編成組織Fは、編成組織A〜Cからなる地組織と組み合わせることで、第2の伸長制御領域や第3の伸長制御領域を構成する。図6に示す例では、編成組織Fは、図4や図5に示す例と同様に、求められるパワーに応じて糸の動きを変化させて、パワーを調整している。(図6中の弾性糸56−1,56−2,56−3は、図4中の弾性糸36−1,36−2,36−3と同様の動きである。)
上記編成組織Fの33/22/55/22/33/00//の繰り返し単位(図6中の弾性糸56−2の動き)は、単位編地の縁部と縁部を連結する連結組織にも適用できる。抜き糸を抜き去ることにより、連結組織が分離した単位編地の両側に引き寄せられ、裾としてのヘム縁部が形成される。弾性糸56の太さは、例えば、156〜620dtexとする。
<O脚防止衣類の作製>
O脚防止衣類を作製する場合、上に述べた凹凸領域11や各伸長制御領域12〜14を、それぞれ別々に編成して、作製した各編地を、重ね合わせた(貼り合わせた)のちに少なくともその重ね合わせの輪郭部分を縫い合わせたり、各編地の端をつなぎあわせるなどして縫製する方法が挙げられる。また、凹凸領域11や各伸長制御領域12〜14の2以上を、1つの編地中に形成させてもよい。全ての領域を1枚生地で作製してもよい。2以上の領域を1つの編地中に形成させれば、縫製の手間が省け、また、縫製痕のない外観の良好な衣類となる。
例えば、図7に模式的に示す編地は、図1における凹凸領域11、第1の伸長制御領域12、第2の伸長制御領域13、第3の伸長制御領域14、および、伸長制御されていない領域15を1つの編地中に形成させたものであり、その裾はヘム縁部17となっている。図7中の矢印は編み方向を表している。図7に太線Aで裁断線を示している。この裁断線に沿って裁断して得られる編地を、別途作製した腹部布16やクロッチ部などとともに縫製すれば、簡易に本発明のO脚防止衣類を得ることができる。
以下に、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
下記実施例において、編地のタテのパワーは、以下の試験方法に従って得られる値とする。
<試験方法>
試験装置として、定速伸長形引張試験機「オートグラフAGS−H」(島津製作所社製)を用いた。
経編地のタテ方向が試験片の長さ方向になるようにして、幅2.5cm×長さ16cmの試験片を作製した。
試験片の長さ方向を上下方向に向けて、その両端をクリップでつかみ、試験装置に取り付けた。試験片の上部つかみ長さを2.5cm、下部つかみ長さを3.5cm、したがって、つかみ間隔(引張り有効長)を10cmに設定した。
試験片に引張力を加えて、30±2cm/分の速度で伸度80%まで伸長したのちに同様の速度で除荷を行うという操作を3回繰り返した。試験の間、試験片に生じる応力を自動的に測定し記録し、3回目の伸長操作において伸度(%)が80%となったとき(80%伸長時)のパワーを読み取った。
なお、上記において、伸度(%)は、伸ばす前の試験片の長さ(つかみ間隔)eと、伸ばした状態における試験片の伸び方向の長さdとから、〔(d−e)/e〕×100で求める値である。
〔実施例1〕
以下のようにして、図1,2に示すガードルを作製した。
図1,2に示す各領域は、図4に示す編成組織A〜Fを適宜組み合わせて形成するようにした。編成装置としては、カールマイヤー社製のRSE−6ELを用いた。
各編成組織を構成する筬G1〜G6の糸使いは以下のとおりとした。
<糸使い>
筬G1:ナイロン66−17−セミダル(東レ社製)
筬G2:ライクラ78−127C(オペロンテックス社製)
筬G3:ライクラ117−127C(オペロンテックス社製)
筬G4:(抜き糸)ナイロン66 56//2(東レ社製)
(縁糸)ウーリーナイロン66 33−26−P985(東レ社製)
筬G5:ライクラ620−127C(オペロンテックス社製)
筬G6:(連結糸以外)ライクラ310−127C(オペロンテックス社製)
(連結糸)ライクラ210−127C(オペロンテックス社製)
<第1の伸長制御領域>
第1の伸長制御領域は、図4に示す編成組織A、編成組織Bを地組織とし、さらに、編成組織Eを組み合わせることで形成した。
上記第1の伸長制御領域は、80%伸長時におけるタテのパワーが1237cNであった。
<第2の伸長制御領域>
第2の伸長制御領域は、図4に示す編成組織A、編成組織Bを地組織とし、さらに、編成組織F(ただし、弾性糸36−1に対応する動きとした。)を組み合わせることで形成した。
上記第2の伸長制御領域は、80%伸長時におけるタテのパワーが952cNであった。
<第3の伸長制御領域>
第3の伸長制御領域は、図4に示す編成組織A、編成組織Bを地組織とし、さらに、編成組織F(ただし、弾性糸36−2に対応する動きとした。)を組み合わせることで形成した。
上記第3の伸長制御領域は、80%伸長時におけるタテのパワーが677cNであった。
<凹凸領域>
凹凸領域は、図4に示す編成組織A、編成組織Bを地組織とし、さらに、編成組織Cを組み合わせることで形成した。
凹凸領域は、80%伸長時におけるタテのパワーが、236cNであった。
<その他>
伸長制御のなされていない領域は、図4に示す編成組織A、編成組織Bを地組織とし、さらに、編成組織F(ただし、弾性糸36−3に対応する動きとした。)を組み合わせることで形成した。
腹部布などの他の領域については、ガードルに通常適用されるものを採用した。
本発明にかかるO脚防止衣類は、着用者の下半身に装着される様々な衣類に応用でき、例えば、ガードル、スポーツ用アンダー、メンズ用パンツなどに好適に使用することができる。
10 ガードル
11 凹凸領域
12 第1の伸長制御領域
13 第2の伸長制御領域
14 第3の伸長制御領域
20 着用者
21 着用者の骨盤
21a 着用者の腸骨先端
22 着用者の大腿骨
22a 着用者の大転子
31、35,41,43,45,51,55 非弾性糸
32〜34,36,42,44,46,52〜54,56 弾性糸
A〜F 編成組織
G1〜G6 筬

Claims (4)

  1. 着用者の下半身に装着されるO脚防止衣類であって、
    その生地が編組織からなり、
    腰周りの左右側部を覆う位置に配置される第1の伸長制御領域と、
    両太腿のそれぞれの外側を覆う位置に配置される第2の伸長制御領域と、
    を備えることを特徴とする、O脚防止衣類。
  2. 両太腿のそれぞれの内側を覆う位置に配置され、第2の伸長制御領域よりも制御の弱い第3の伸長制御領域をも備える、請求項1に記載のO脚防止衣類。
  3. 臀部を覆う位置に配置される凹凸領域をも備える、請求項1または2に記載のO脚防止衣類。
  4. 裾がヘム縁部となっている、請求項1から3までのいずれかに記載のO脚防止衣類。
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