JP2011021966A - 光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ファイバ温度計測システム100において、純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバ29と、この温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに温度計測用光ファイバ29からのラマン散乱光を測定する測定部15と、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの情報を管理する制御部17とを設けた。
【選択図】 図1
Description
DTSにおいては温度分解能を高めるためにコア径及び開光数が大きくS/Nが高いマルチモード光ファイバ(MMF)が一般的に使用されているが、距離分解能を優先させたい場合には分散の小さいシングルモード光ファイバ(SMF)を用いることもできる。但しいずれの光ファイバを使用する場合でも油田のような水素ガスが多い高温環境では水素による伝送損失増加の対策が必要となる。これは、コアに屈折率調整用のゲルマニウムを含有させた一般的な光ファイバを用いると、雰囲気中に含まれる水素によって経時的に波長依存性を有する伝送損失増加が生じてしまい正確な温度計測ができなくなってしまうからである(非特許文献2参照)。
(1) 光ファイバを使用し250℃の高温環境下での温度分布計測を行う温度分布計測システムであって、
金属管内に余長を持って収納され、且つ純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバと、該温度計測用光ファイバにパルス光を入射するとともに該温度計測用光ファイバからのラマン散乱光を測定する測定部と、該測定部の動作を制御するとともに該測定部からの情報を管理する制御部と、を備えることを特徴とする光ファイバ温度計測システム。
前記光ファイバは、純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに波長1550nmにおいてシングルモードでありモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする温度計測用光ファイバ。
図1は本発明に係る温度計測システムの構成図、図2は図1に示した温度計測システムの作用を表す模式図、図3は図1に示した温度計測用光ファイバケーブルの軸線直交方向の断面図、図4は図1に示した温度計測用光ファイバの屈折率分布の例を示す模式図である。
本実施の形態による分布型光ファイバ温度計測システム(DTS)100は、図1に示すように、温度計測用光ファイバケーブル11と、温度計測用光ファイバケーブル11が接続された光スイッチ13と、光スイッチ13を介して温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに温度計測用光ファイバ29からのラマン散乱光を測定する測定部15と、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの情報を管理する制御部17とを備える。
図2に示すように、測定部15は、光源19と、スプリッター21と、コンパレータ22と、検出器23a,23bと、信号処理部25とを有する。測定部15は、制御部17からの指令に基づき、光源19からスプリッター21を介して温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに、スプリッター21に戻された温度計測用光ファイバ29のラマン散乱光をコンパレータ22を通して検出器23a,23bにて成分ごとに強度検出し、信号処理部25にてそれを変換する。
制御部17は、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの温度情報を収集して管理する。制御部17は例えば表示画面を備えたコンピュータ機器であり、ユーザの操作部としても機能する。
NA=n1(2Δ)1/2
で表される。Δは通常%で表される。後述の実施例で例示する純石英コアSMFでは、n1=1.46,Δn=0.42%とすれば、
NA=1.46×(2×0.0042)1/2=0.134
となる。
なお、カーボンの他にハーメチック薄膜37として用いられる材質は、錫、金、チタン、アルミニウム、銅を例示できる。また、材質の異なる複数のハーメチック薄膜を多層化して設けることもできる。
図5はオイルサンド層から採油する方法として知られたSAGD法の概念図を示すものである。
SAGD法では、地中に2本の垂直坑井41,43を掘削し、その下端からさらに上下に平行な2本の水平坑井45,47を掘削する。このように形成された2本の水平坑井45,47のうち、上方に形成された坑井45が蒸気圧入井であり、下方に形成された坑井47が採油井である。そして、蒸気圧入井45からオイルサンド層D1へ水蒸気を注入し、300℃前後に加熱されて流動化したビチューメンが重力により採油井47へ到達し、それを採油井47から採取することができる。採油効率を上げる重要なポイントは、熱エネルギーとして注入される水蒸気を効率的にオイルサンド層D1内に伝達することであり、このため蒸気圧入井45の長手方向の温度分布を監視することが肝要となる。なお、符号53は蒸気が届いている領域を示している。
DTS100では、温度計測用光ファイバ29へ入射した光のラマン散乱光を検出し、そのストークス光λsと反ストークス光λasの強度比から温度を換算する。DTS100では、温度計測用光ファイバ29そのものを温度センサとして、数kmの長距離にわたり温度計測用光ファイバケーブル11に沿った連続的な温度分布をリアルタイムに測定する。
各光ファイバのクラッド径は一般的な125μmとした。
(1) Δn=0.43%、MFD=9.9μm、λcc=1390nm NA:0.135
(2) Δn=0.36%、MFD=10.4μm、λcc=1230nm NA:0.124
(3) Δn=1%、 コア径=50μm NA:0.206
外径2.2mm内径1.8mmのステンレス管に、ポリイミドを被覆して(厚さ15μm)コアにゲルマニウムが添加された一般的なSMF(2)と、同じくポリイミド被覆を施した純石英コアのSMF(1)をジェリーを入れずに余長率0.4%で挿入した。
(2)の光ファイバは光パルスによる損失分布測定法(OTDR;Optical Time Domain Reflectometry)において全長で約0.1dB/kmのマイクロベンド損失が発生したが、(1)の光ファイバにはマイクロベンド損失の発生が見られなかった。
それぞれポリイミド被覆(厚さ15μm)を施した(2)のSMFと(3)のGIを(1)の純石英コア光ファイバとともにジェリーを入れずに余長率0.4%で外径2.2mm内径1.8mmのステンレス管へ挿入後、オーブンで300℃に保持したところ、(2)のSMFと(3)のGIには1380nm付近に特徴的なピークを持つOH基吸収による損失増加の発生が確認され、300℃に保持してから1時間後には、それぞれ約1.3dB/km、約2.8dB/km、40時間後には約8dB/km、約16dB/kmの損失増加が1380nmにおいて発生した。一方、(1)のSMFには損失増加は見られなかった。なお、ここで損失増加を生じさせた水素は、高温によりポリイミド被覆やステンレス管内面の残留物等から微量に発生したものである。
実施例2のコアにゲルマニウムを添加したSMF(2)にカーボンコートを被覆し、更にポリイミド被覆を施して同様の実験を実施した。
その結果、300℃保持1時間の時点では損失増加は生じなかったが40時間では上記同様に約6dB/kmの損失増加が1380nmにおいて発生した。
15 測定部
17 制御部
27 金属管
29 温度計測用光ファイバ
31 純石英コア
100 光ファイバ温度計測システム
MFD モードフィールド径
NA 開口数
Claims (3)
- 光ファイバを使用し250℃以上の高温環境下での温度分布計測を行う温度分布計測システムであって、
金属管内に余長を持って収納され、且つ純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバと、該温度計測用光ファイバにパルス光を入射するとともに該温度計測用光ファイバからのラマン散乱光を測定する測定部と、該測定部の動作を制御するとともに該測定部からの情報を管理する制御部と、を備えることを特徴とする光ファイバ温度計測システム。 - 前記温度計測用光ファイバは、波長1550nmにおいてモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度計測システム。
- 250℃以上の高温環境下での温度分布計測を行う温度計測用光ファイバであって、
前記光ファイバは、純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに波長1550nmにおいてシングルモードでありモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする温度計測用光ファイバ。
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JP2009166457A JP2011021966A (ja) | 2009-07-15 | 2009-07-15 | 光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107564230A (zh) * | 2016-06-30 | 2018-01-09 | 沈阳壹智动智能网络科技有限公司 | 高层火灾检测设备 |
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2009
- 2009-07-15 JP JP2009166457A patent/JP2011021966A/ja active Pending
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