JP2011021966A - 光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバ - Google Patents

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裕史 小谷野
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Abstract

【課題】 ジェリーを使わなくても金属管挿入状態でマイクロベンド損失を生じず、水素の存在する高温環境において水素による伝送損失の増加を引き起こすことのない高温用途光ファイバにて温度が高精度に計測可能な光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバを得る。
【解決手段】 光ファイバ温度計測システム100において、純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバ29と、この温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに温度計測用光ファイバ29からのラマン散乱光を測定する測定部15と、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの情報を管理する制御部17とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば油井、ガス井等の地中高温(250℃以上)環境下において好適に用いることのできる光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバに関する。
250℃を超える高温の環境下において、温度測定が要求されることがある。例えば、地下の高粘度の原油を含む砂岩層(オイルサンド)から採油する場合、常温では粘性が高く流動性を持たないオイルサンドに水蒸気を注入して流動性を高めて地上に採取するCSS(Cyclic Steam Stimulation)法やSAGD(Steam Assisted Gravity Drainage)法が採用され、これらの方法では地中の温度分布を測定することが要求される。
CSS法とは、オイルサンドの存在する深さ(地下500〜600m)まで垂直に坑井を掘削し、その垂直坑井からオイルサンド層へ水蒸気を注入し、ビチューメン(Bitumen)と呼ばれる砂粒に付着している極めて粘度の高い重質の炭化水素を加湿することによって流動性を高めて砂粒と分離し採取する方法である。また、SAGD法とは、2本の垂直坑井の下端からさらに上下に平行な2本の水平坑井を掘削し、2本の水平坑井のうちの上方坑井からオイルサンド層へ水蒸気を注入し、加熱されて流動化したビチューメンが重力により下方坑井へ到達し、それを下方坑井より採取する方法であり、高い生産性が得られる方法として知られている。
CSS法、SAGD法の何れにしても、採油効率を上げる重要なポイントは熱エネルギーとして注入される水蒸気を効率的にオイルサンド層内に伝達することであり、このため坑井の長手方向の温度分布を監視することが肝要となる。従来は、温度分布の監視には電気的方法(熱電対)を用いていたが、熱電対は点観測であり長手方向の温度分布を得るには測定点を多くする必要があり、コスト増となり経済性が悪い。
そこで、光ファイバそのものを温度センサとした分布型光ファイバ温度計測システム(Fiber-Optic Distributed Temperature Sensing System;DTS)が注目されている。分布型光ファイバ温度計測システム(以下、単に「光ファイバ温度計測システム」とも称す。)は、光ファイバそのものを温度センサとすることで、数kmの長距離にわたり光ファイバに沿った連続的な温度分布をリアルタイムに測定する。光ファイバの一端に入射したレーザーパルスは散乱光を発生しながら光ファイバ中を進む。散乱光の成分中のラマン散乱光は温度感受性が有り、二種の異なるラマン散乱光(ストークス光と反ストークス光)の強度比から温度を知ることができる。その温度を示す位置は光ファイバ中の光速度とレーザ入射後の時間から知ることができる。したがって、光路に沿って戻る後方散乱光を時系列的に強度特定することで光ファイバ全長に沿った温度分布を測定することが可能となる(非特許文献1参照)。
このような高温環境下で使用可能な光ファイバとして、光ファイバの外周に芳香族ポリイミド系樹脂からなる第一の被覆層と、シリコン系樹脂からなる第二の被覆層と、第一の被覆層と同等の耐熱性を有する耐湿性樹脂、例えばPFAからなる第三の被覆層とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、過酷かつ水素含有雰囲気における温度センサとして使用される光ファイバには、コアが純シリカとフッ素からなるグレーデッドインデックス型(GI型)の屈折率分布を有するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第00/076931号パンフレット 米国特許第6,853,798号明細書
Electronics Letter 20th June 1985 Vol.21 No.13 P.569-570 研究実用化報告第35巻第6号(1986) P.625-631,NTT JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,VOL LT-4,NO8,AUGUST 1986 P.1144-1150
粘度が高く採取が難しい油田の探査が年々増えており、このような油田ではCSS法やSAGD法などにより高温蒸気を利用することから250℃前後、油田によっては300℃以上の温度計測が必要となる。
DTSにおいては温度分解能を高めるためにコア径及び開光数が大きくS/Nが高いマルチモード光ファイバ(MMF)が一般的に使用されているが、距離分解能を優先させたい場合には分散の小さいシングルモード光ファイバ(SMF)を用いることもできる。但しいずれの光ファイバを使用する場合でも油田のような水素ガスが多い高温環境では水素による伝送損失増加の対策が必要となる。これは、コアに屈折率調整用のゲルマニウムを含有させた一般的な光ファイバを用いると、雰囲気中に含まれる水素によって経時的に波長依存性を有する伝送損失増加が生じてしまい正確な温度計測ができなくなってしまうからである(非特許文献2参照)。
特許文献1には、ガラスファイバと被覆との間にカーボン被覆(カーボンコートと呼ばれる)を設けて水素ガスが内部のガラスファイバに到達することを防止して水素ガスによる伝送損失増加を防止することが記載されているが、温度が高くなると水素の浸透能力が上がるため、長期間にわたって水素の侵入を防止できるのは200℃前後までであり、250℃を超える高温水素環境下では効果を発揮できない。そのため、高温水素環境下で使用される光ファイバにはカーボンコート以外の水素対策が必要となる。
また、特許文献2に記載されたマルチモード光ファイバでは、コアにゲルマニウムを含まないことから水素による経時的な伝送損失の増加は防ぐことが可能であるが(非特許文献3参照)、高温環境下での敷設においてマイクロベンドロス増が生じやすい欠点がある。敷設のための金属管に光ファイバを挿入する際に、金属管内にジェリーを充填することで光ファイバと金属管内壁との直接接触によるマイクロベンドロス増を軽減できることが知られているが、250℃を超える温度ではジェリーが沸騰してしまうため適用することができず、光ファイバはほぼ全長が金属管内壁に直接接触し、僅かであるがその接触部分にて応力を受けることになる。このときコア径の大きなマルチモード光ファイバでは、マイクロベンド損失が生じやすい。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、250℃を超える高温環境下においてジェリーを使わなくてもマイクロベンド損失が増加しにくく、水素による伝送損失の増加も引き起こすことのない温度計測用光ファイバ及びそれを使った光ファイバ温度計測システムを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 光ファイバを使用し250℃の高温環境下での温度分布計測を行う温度分布計測システムであって、
金属管内に余長を持って収納され、且つ純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバと、該温度計測用光ファイバにパルス光を入射するとともに該温度計測用光ファイバからのラマン散乱光を測定する測定部と、該測定部の動作を制御するとともに該測定部からの情報を管理する制御部と、を備えることを特徴とする光ファイバ温度計測システム。
この光ファイバ温度計測システムによれば、シングルモード光ファイバを用いることで、マルチモード光ファイバに比べてコア径を大幅に小さくすることができ、これによってマイクロベンド耐性を格段に向上させることができる。また開口数が一般的なシングルモード光ファイバより大きいので、更にマイクロベンド耐性を向上させることができるとともに、後方散乱光強度を増大させ、コア径の減少によるS/Nの低下をある程度改善することで良好な温度分解能を得ることができる。加えて純石英コアを用いることでコア部のGeを不要とし耐水素特性を向上させることもできる。
(2) 前記温度計測用光ファイバは、波長1550nmにおいてモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする(1)の光ファイバ温度計測システム。
この光ファイバ温度計測システムによれば、モードフィールド径が10.0μm以下となることでマイクロベンド耐性を向上させることができる。
(3) 250℃以上の高温環境下での温度分布計測を行う温度計測用光ファイバであって、
前記光ファイバは、純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに波長1550nmにおいてシングルモードでありモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする温度計測用光ファイバ。
この温度計測用光ファイバによれば、純石英コアを用いることでGeの添加を不要とすることができ、耐水素特性を向上させることができる。また、シングルモード光ファイバとすることで、マルチモード光ファイバよりも大幅にコア径を小さくでき、マイクロベンド耐性を格段に向上させることができる。また、開口数が一般的なシングルモード光ファイバよりも大きいので、更にマイクロベンド耐性を向上させることができるとともに、後方散乱光強度を増大させ、コア径の減少によるS/Nの低下をある程度改善することで良好な温度分解能を得ることができる。なお、特許文献2に記載されているフッ素添加GI型マルチモード光ファイバは、フッ素の濃度制御が困難なために実際に製造することが難しいが、シングルモード光ファイバとすることによりGeを添加しない純石英コアによる光ファイバ製造を比較的容易に実現できる。また、この温度計測用光ファイバによれば、モールドフィールド径が10.0μm以下となることでマイクロベンド耐性を向上させることができる。
本発明に係る光ファイバ温度計測システムによれば、金属管内に余長を持って収納され、且つ純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバと、温度計測用光ファイバにパルス光を入射するとともに温度計測用光ファイバからのラマン散乱光を測定する測定部と、測定部の動作を制御するとともに測定部からの情報を管理する制御部とを備えるので、250℃を超える高温の油井やガス井において高精度で正確な温度計測を行うことが可能となる。すなわち、開口数が一般的なSMFの開口数より大きく限定されるので、後方散乱光強度の増大を通してS/Nが改善し、測定精度(温度分解能)を向上させることができる。純石英コアを用いることでGeの添加を不要とし、耐水素特性を向上させることができる。また、コア径を小さくできるので、ジェリーを使わなくても金属管への挿入に起因するマイクロベンドロスの発生を抑制することができる。
本発明に係る温度計測用光ファイバによれば、金属管と、金属管に余長を有して収納された光ファイバとを備え、光ファイバは、波長1550nmにおいてシングルモードであるので、コア径を小さくでき、金属管収容用途に供してもジェリーを使用せずにマイクロベンド耐性を向上させることができる。開口数が0.130以上であり、一般的なシングルモード光ファイバの開口数より大きいので、後方散乱光強度の増大を通してS/Nを改善でき、測定精度(温度分解能)を向上させることができる。
本発明に係る温度計測システムの構成図である。 図1に示した温度計測システムの作用を表す模式図である。 図1に示した温度計測システム用光ファイバケーブルの軸線直交方向の断面図である。 図1に示した温度計測用光ファイバの屈折率分布の例を示す模式図で、(a)に本発明に適用されるシングルモード光ファイバを、(b)に一般的なシングルモード光ファイバを示す。 オイルサンド層から採油するSAGD法の概念図である。 レーリー散乱光とラマン散乱光の波長と、光強度の相関を表すグラフである。
以下、本発明に係る光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバの好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る温度計測システムの構成図、図2は図1に示した温度計測システムの作用を表す模式図、図3は図1に示した温度計測用光ファイバケーブルの軸線直交方向の断面図、図4は図1に示した温度計測用光ファイバの屈折率分布の例を示す模式図である。
本実施の形態による分布型光ファイバ温度計測システム(DTS)100は、図1に示すように、温度計測用光ファイバケーブル11と、温度計測用光ファイバケーブル11が接続された光スイッチ13と、光スイッチ13を介して温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに温度計測用光ファイバ29からのラマン散乱光を測定する測定部15と、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの情報を管理する制御部17とを備える。
光スイッチ13は、複数本の温度計測用光ファイバケーブル11を順次切り換えて測定するときに使用するものであり、温度計測用光ファイバケーブル11を1本のみ使用する場合では不要となる。
図2に示すように、測定部15は、光源19と、スプリッター21と、コンパレータ22と、検出器23a,23bと、信号処理部25とを有する。測定部15は、制御部17からの指令に基づき、光源19からスプリッター21を介して温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに、スプリッター21に戻された温度計測用光ファイバ29のラマン散乱光をコンパレータ22を通して検出器23a,23bにて成分ごとに強度検出し、信号処理部25にてそれを変換する。
制御部17は、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの温度情報を収集して管理する。制御部17は例えば表示画面を備えたコンピュータ機器であり、ユーザの操作部としても機能する。
図3に示すように、DTS100に用いられる温度計測用光ファイバケーブル11は、金属管27と、金属管27に収納された温度計測用光ファイバ29とからなる。温度計測用光ファイバケーブル11は、ジェリーを使用せず、温度計測用光ファイバ29が0.4%以上の余長を有して金属管27内に収納される。このように大きな余長率が必要なのは、金属管27の線膨張係数が光ファイバのそれよりも大きく、250℃を超える温度下でも光ファイバが金属管27の膨張によって引っ張られないようにするためである。温度計測用光ファイバ29は、コア31がステップ型の屈折率分布を有し、計測波長でシングルモードである光ファイバとなる。ガラスファイバ33は、中央のコア31とその周囲のクラッド35を含む石英系のガラスファイバであって、コア31が純石英からなり、その純石英コアの部分がガラスファイバ33の中で最も高い屈折率となっている。
コア31は、純石英で構成されており、また、クラッド35は、コア31より屈折率が低くなるようにフッ素が添加されている。なお、コア31は製造の過程で塩素が含まれていてもよい。ガラスファイバ33は、コア31を実質的に純石英とすることでガラス欠陥が殆どない状態としており、高温下での水素分子とガラス欠陥との化学結合が無視できる程度に小さくなるようにしている。これにより、例えば300℃の高温環境下においても水素に起因した伝送損失の増加が実用上十分に防止される。
具体的な屈折率分布の一例としては、図4(a)に示すように、クラッド35の屈折率n0に対するコア31の屈折率n1の比屈折率差は、0.43%である。また、具体的な各部の大きさの一例として、コア31の直径d1が9.5μmであり、クラッド35の直径d0が125μmである。なお、図4(b)には、比較のため一般的なシングルモード光ファイバにおける屈折率分布の一例を示す。
温度計測用光ファイバ29は、水素雰囲気に曝されると伝送損失が増加する。水素による伝送損失増加の原因は2つあり、1つは、温度計測用光ファイバ29中に浸透した水素ガスが伝送光を吸収することによって生じる伝送損失の増加であり(以下、水素分子吸収と称す)、もう1つは、温度計測用光ファイバ29中に浸透した水素と光ファイバ中のガラス欠陥とが結合して形成されたOH基による伝送光の吸収によって生じる伝送損失の増加である(以下、OH基吸収と称す)。前者は温度計測用光ファイバ29を水素雰囲気から取り出せば、水素ガスが温度計測用光ファイバ29の外へ抜けていくため伝送損失の増加は解消されるが、後者は安定した結合であるため不可逆的であり、伝送損失の増加を解消することができない(非特許文献2参照)。
水素ガスのガラス中への浸透速度及び溶解度は、石英系ガラスをベース材料とする光ファイバであれば、光ファイバのガラスに対して添加された添加物による差は殆どないため、水素分子吸収は添加物の種類による差がないが、OH基吸収は添加物の種類によって大きな差が生じる。一般的に、光が伝搬する部分であるコア31の屈折率を上げるための添加物としてはゲルマニウムやリンが使用されることが多いが、これらの添加物を添加した光ファイバが高温環境下で水素雰囲気に曝されると、伝送損失が大幅に増加してしまう。これは、ゲルマニウムやリンが光ファイバ製造工程においてガラス欠陥を生じさせやすく、そのガラス欠陥と水素とが結合してOH基を容易に形成してしまうためである(非特許文献2参照)。
しかしながら、本実施の形態のガラスファイバ33では、所定の屈折率分布を得るために、コア31には何も添加せずにクラッド35にフッ素を添加しているため、OH基吸収による伝送損失の増加が殆ど起こらない。そのため、250℃以上の高温環境下で水素雰囲気に曝されても良好な伝送特性が得られる(非特許文献3参照)。
コア31は、最大受光角となる開口数(Numerical Aperture;NA)が0.130以上であり、一般的なシングルモード光ファイバの開口数よりも大きい。開口数NAはコア−クラッド間の比屈折率差(relative refractive index difference)Δを用い、
NA=n1(2Δ)1/2
で表される。Δは通常%で表される。後述の実施例で例示する純石英コアSMFでは、n1=1.46,Δn=0.42%とすれば、
NA=1.46×(2×0.0042)1/2=0.134
となる。
温度計測用光ファイバ29は、波長1550nmにおいてモードフィールド径MFDが10.0μm以下である。なお、MFDは、光強度(パワー密度)分布の直径であり、コア径を計測することが難しいため、マルチモード光ファイバのコア径に相当する指標として使われるパラメータであり開口数NAを上げることで小さくなる。シングルモードである温度計測用光ファイバ29は、マルチモード光ファイバよりもコア径(MFD)が小さくマイクロベンド損失耐性に優れ、またモード分散を持たないため分散が小さい、つまり距離分解能に優れる利点がある。また、一般的なシングルモード光ファイバのMFDは10.5μm程度以上であるため、それよりMFDが小さい温度計測用光ファイバ29はさらにマイクロベンド耐性に優れる。
コア径あるいはMFDが大きいとマイクロベンド損失が大きくなる。これは、応力の加わるガラス表面から光の分布している領域までの距離が短くなることが理由に挙げられる。後述の実施例で示されるように同一のクラッド径におけるマイクロベンド耐性は、GI型<一般的なSMF<本実施形態のSMFとなる。
技術的な可能性としてクラッド35の径を太くすることによって応力の加わるガラス表面から光の分布している領域までの距離を遠くし、マイクロベンド損失耐性を向上させることも考えられるが、ITU−Tなどに定められたクラッド径の国際標準である125μmから大きく逸脱してしまうと、適合する光学部品(主にコネクタ)の入手が困難となってしまい、経済性に難が出る。
温度計測用光ファイバ29は、ガラスファイバ33の外周にハーメチック薄膜37が形成されてもよい。さらに、ハーメチック薄膜37の外周に樹脂の被覆層39が形成されてもよい。ハーメチック薄膜37は、水素の侵入を防止するとともに水分によってガラスの強度が低下することを防止させるものであり、250℃以上の高温環境下においても一定の効果が期待できる。
ハーメチック薄膜37の厚さは、製造性の観点から厚くすることが難しい。ハーメチック薄膜37はクラッド35の周囲にコーティングされたアモルファスカーボンの被覆膜であり、その厚さは0.04μm程度である。このコーティング方法としては、光ファイバ用ガラス母材から線引きされたガラスファイバ33の表面に原料ガスを化学反応させて、アモルファスカーボンを析出させるCVD法が成膜速度及び膜質の点で有利であることが知られている。このようにしてガラスファイバ33の周囲にアモルファスカーボンの薄膜がコーティングされた光ファイバは、カーボンコートファイバ(CCF)と呼ばれる。
なお、カーボンの他にハーメチック薄膜37として用いられる材質は、錫、金、チタン、アルミニウム、銅を例示できる。また、材質の異なる複数のハーメチック薄膜を多層化して設けることもできる。
被覆層39は、耐熱性高分子材料を用いる。300℃程度の耐熱性が得られる熱硬化型ポリイミド樹脂、紫外線硬化型シリコーン樹脂、熱硬化型シリコーン樹脂の何れかを選択的に使用する。
このように、DTS100では温度計測用光ファイバ29を、SMFとすることで、コア径を小さくでき、マイクロベンド耐性を向上させるとともに測定精度(距離分解能)を向上させることができる。開口数が一般的なシングルモード光ファイバより大きいので、後方散乱光強度を増大させ、S/Nを改善でき、測定精度(温度分解能)を向上させることができる。コア31に純石英コアを用いることでGeの添加を無くし、耐水素特性を向上させることができる。なお、シングルモードとすることによりGI型では製造困難とされる純石英コアによる光ファイバ製造を実現可能としている。
次に、上記DTS100を使用した温度計測について説明する。
図5はオイルサンド層から採油する方法として知られたSAGD法の概念図を示すものである。
SAGD法では、地中に2本の垂直坑井41,43を掘削し、その下端からさらに上下に平行な2本の水平坑井45,47を掘削する。このように形成された2本の水平坑井45,47のうち、上方に形成された坑井45が蒸気圧入井であり、下方に形成された坑井47が採油井である。そして、蒸気圧入井45からオイルサンド層D1へ水蒸気を注入し、300℃前後に加熱されて流動化したビチューメンが重力により採油井47へ到達し、それを採油井47から採取することができる。採油効率を上げる重要なポイントは、熱エネルギーとして注入される水蒸気を効率的にオイルサンド層D1内に伝達することであり、このため蒸気圧入井45の長手方向の温度分布を監視することが肝要となる。なお、符号53は蒸気が届いている領域を示している。
温度計測用光ファイバケーブル11は、1本または複数本が蒸気圧入井45の長手方向に沿って敷設される。温度計測用光ファイバ29は金属管27内に収容されて敷設される。オイルサンド層D1内には大量の水素ガスが存在し、高温蒸気により加熱された水素ガスは、容易に金属管27を通り抜けて温度計測用光ファイバ29に到達する。しかしながら温度計測用光ファイバ29は、コア31を実質的に純石英とすることでガラス欠陥が殆どない状態としており、水素分子とガラス欠陥との化学結合が無視できる程度に小さくなるようにしている。これにより水素に起因した伝送損失の増加が防止される。さらに、温度計測用光ファイバ29は上記のハーメチック薄膜37により水分による強度低下が抑えられているため、長期間にわたり安定した温度計測が可能となる。
図6はレーリー散乱光とラマン散乱光の波長と、光強度の相関を表すグラフである。
DTS100では、温度計測用光ファイバ29へ入射した光のラマン散乱光を検出し、そのストークス光λsと反ストークス光λasの強度比から温度を換算する。DTS100では、温度計測用光ファイバ29そのものを温度センサとして、数kmの長距離にわたり温度計測用光ファイバケーブル11に沿った連続的な温度分布をリアルタイムに測定する。
すなわち、温度計測用光ファイバ29から入った光信号(レーザ光)の一部には、散乱して入射端方向に戻ってくる後方散乱光があり、この散乱光に含まれるラマン散乱光の強度は温度依存性をもつ。温度計測用光ファイバ29へ入射した光の後方散乱光が入射側ヘ戻ってくるまでの時間とラマン散乱光の強度から、その散乱光の発生した場所と温度を測定する。温度計測用光ファイバ29中の光の伝搬速度は予め分かるので、光の入射側へ戻ってくるまでの往復時間を測定することによって、どの地点で発生した散乱光かを知ることができる。また、散乱光には、微弱であるがその光強度が温度に依存している図6に示すストークス光λsと反ストークス光λasの2成分が含まれ、この2成分の強度比は温度の関数で表される。これを測定部15にて検出することにより、光ファイバの温度を求めることができる。
ここで、水素により光ファイバの伝送損失が経時的に増加し、かつその増加量が波長によって異なると、ラマン散乱光のストークス光と反ストークス光との強度比が経時的に変化することになり正しい温度が測定できなくなってしまうため、水素ガスの存在する環境でDTSに使用される光ファイバには、特に耐水素特性が要求されることとなる。本実施の形態による温度計測用光ファイバ29は、DTS100の使用波長域にわたって水素による経時的な伝送損失増加が無いので、DTS100に使用される光ファイバとして極めて好適となる。
したがって、本実施の形態による光ファイバ温度計測システム100によれば、純石英コア31を有し開口数NAが0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバ29と、温度計測用光ファイバ29にパルス光を入射するとともに温度計測用光ファイバ29からのラマン散乱光を測定する測定部15と、測定部15の動作を制御するとともに測定部15からの情報を管理する制御部17とを備えるので、金属管収納によるマイクロベンド損失増加、及び水素ガスが存在し250℃を超える高温環境下での水素による伝送損失増加を抑えて、正確な温度計測を行うことができる。開口数が一般的なシングルモード光ファイバより大きいので、後方散乱光強度を増大させ、S/Nを改善でき、測定精度(温度分解能)を向上させることができる。純石英コア31を用いることでコアへのGe添加を不要とすることができ、耐水素特性を向上させることができる。コア径を小さくできるので、これによってもマイクロベンド耐性を向上させることができる。この結果、ジェリーを使わなくても金属管収納による損失増加が生じず、250℃を超える高温環境下であっても温度を高精度かつ正確に計測できる。
また、本実施の形態による温度計測用光ファイバケーブル11によれば、金属管27と、金属管27に余長を有して収納された温度計測用光ファイバ29とを備え、温度計測用光ファイバ29は、計測波長においてシングルモードであるので、コア径を小さくでき、ジェリーを使用せずに金属管収容用途に供してもマイクロベンド耐性を向上させることができる。開口数NAが0.130以上であり、一般的なシングルモード光ファイバの開口数より大きいので、後方散乱光強度を増大させ、S/Nを改善でき、測定精度(温度分解能)を向上させることができる。また、マルチモード光ファイバでは、モード分散のために長距離の測定においては測定精度(距離分解能)が低くなるが、シングルモード光ファイバである温度計測用光ファイバ29は、モード分散が無いため分散が小さく、長距離の測定においても高い距離分解能を得ることが出来る。
次に、上記した実施の形態と同一構成の温度計測用光ファイバ((1))と、従来構成のコアにGeを添加した光ファイバ((2)SMF,(3)GI)を比較した結果を説明する。
各光ファイバのクラッド径は一般的な125μmとした。
(1) Δn=0.43%、MFD=9.9μm、λcc=1390nm NA:0.135
(2) Δn=0.36%、MFD=10.4μm、λcc=1230nm NA:0.124
(3) Δn=1%、 コア径=50μm NA:0.206
[実施例1]
外径2.2mm内径1.8mmのステンレス管に、ポリイミドを被覆して(厚さ15μm)コアにゲルマニウムが添加された一般的なSMF(2)と、同じくポリイミド被覆を施した純石英コアのSMF(1)をジェリーを入れずに余長率0.4%で挿入した。
(2)の光ファイバは光パルスによる損失分布測定法(OTDR;Optical Time Domain Reflectometry)において全長で約0.1dB/kmのマイクロベンド損失が発生したが、(1)の光ファイバにはマイクロベンド損失の発生が見られなかった。
[実施例2]
それぞれポリイミド被覆(厚さ15μm)を施した(2)のSMFと(3)のGIを(1)の純石英コア光ファイバとともにジェリーを入れずに余長率0.4%で外径2.2mm内径1.8mmのステンレス管へ挿入後、オーブンで300℃に保持したところ、(2)のSMFと(3)のGIには1380nm付近に特徴的なピークを持つOH基吸収による損失増加の発生が確認され、300℃に保持してから1時間後には、それぞれ約1.3dB/km、約2.8dB/km、40時間後には約8dB/km、約16dB/kmの損失増加が1380nmにおいて発生した。一方、(1)のSMFには損失増加は見られなかった。なお、ここで損失増加を生じさせた水素は、高温によりポリイミド被覆やステンレス管内面の残留物等から微量に発生したものである。
[実施例3]
実施例2のコアにゲルマニウムを添加したSMF(2)にカーボンコートを被覆し、更にポリイミド被覆を施して同様の実験を実施した。
その結果、300℃保持1時間の時点では損失増加は生じなかったが40時間では上記同様に約6dB/kmの損失増加が1380nmにおいて発生した。
なお、上記の実施の形態では、光ファイバ温度計測システムが油井採掘に用いられる場合を例に説明したが、本発明に係る光ファイバ温度計測システム及びそれに用いる温度計測用光ファイバは、この他、洞道内温度を測定し、洞道内火災の検出を行ったり、ケーブル表面温度を測定し、電力ケーブルの地絡事故の検出を行う電力ケーブル洞道温度分布計測や、電力用洞道、暗渠、トンネルや工場内で発生した火災や異常発熱を早期に感知し、温度分布をリアルタイムに観測して発生場所を特定する火災感知や、LNG設備に不可欠なクールダウン運転時に各部の温度を監視するLNG蒸発塔温度分布計測や、井戸の深さ方向の温度分布を計測し、地熱発電用井戸の適用可能性を探査するための地熱井坑内温度分布計測等にも好適に用いることができ、上記同様の効果を奏するものである。
11 温度計測用光ファイバケーブル
15 測定部
17 制御部
27 金属管
29 温度計測用光ファイバ
31 純石英コア
100 光ファイバ温度計測システム
MFD モードフィールド径
NA 開口数

Claims (3)

  1. 光ファイバを使用し250℃以上の高温環境下での温度分布計測を行う温度分布計測システムであって、
    金属管内に余長を持って収納され、且つ純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに計測波長においてシングルモードである温度計測用光ファイバと、該温度計測用光ファイバにパルス光を入射するとともに該温度計測用光ファイバからのラマン散乱光を測定する測定部と、該測定部の動作を制御するとともに該測定部からの情報を管理する制御部と、を備えることを特徴とする光ファイバ温度計測システム。
  2. 前記温度計測用光ファイバは、波長1550nmにおいてモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度計測システム。
  3. 250℃以上の高温環境下での温度分布計測を行う温度計測用光ファイバであって、
    前記光ファイバは、純石英コアを有し開口数が0.130以上であるとともに波長1550nmにおいてシングルモードでありモードフィールド径が10.0μm以下であることを特徴とする温度計測用光ファイバ。
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