JP2011003857A - 光半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い温度領域で安定した高い結合効率を維持すること。
【解決手段】本発明は、実装部であるステム12上に設けられたレーザダイオード14と、レーザダイオード14の出射光を集光する樹脂レンズ20と、ステム12上に固定され、レーザダイオード14の光軸方向に延在し、樹脂レンズ20を支持するレンズ支持部22と、を具備し、レンズ支持部22は、温度上昇に伴いレーザダイオード14と樹脂レンズ20との間隔を広げるような熱膨張係数を有する光半導体装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体装置に関する。
従来、例えば、CANパッケージを採用した光半導体装置において、シングルモードファイバとの結合を効率よくするため、硝子製の非球面レンズが使用されている。また、硝子製の変わりに樹脂製の非球面レンズを使用することで、低コスト化を図ることも提案されている。
樹脂の屈折率は硝子に比べて温度依存性が高い。このため、樹脂製の非球面レンズを用いた場合、温度の変化に伴って樹脂の屈折率が変化し、集光点位置が変化してしまう。これに対して、レンズの表面上に回折溝を設けることにより、樹脂製レンズの集光点位置の温度による変化を回折溝により補正する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
再表00/17691号公報
特許文献1に係る補正は、レーザ波長の温度依存性を利用するものである。しかしながら、レーザ波長の温度依存性は任意に設定できるわけではなく、また、回折溝の加工性にも限界がある。このため、広い温度領域で安定した高結合効率を維持することは難しい。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、広い温度領域で安定した高い結合効率を維持することが可能な光半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、実装部上に設けられたレーザダイオードと、前記レーザダイオードの出射光を集光する樹脂レンズと、前記実装部上に固定され、前記レーザダイオードの光軸方向に延在し、前記樹脂レンズを支持するレンズ支持部と、を具備し、前記レンズ支持部は、温度上昇に伴い前記樹脂レンズと前記レーザダイオードとの間隔を広げるような熱膨張係数を有することを特徴とする光半導体装置である。本発明によれば、広い温度領域で安定した高い結合効率を維持することができる。
上記構成において、前記レーザダイオードは、前記実装部に接続するレーザ支持部で支持されることで前記実装部上に設けられ、前記レンズ支持部の熱膨張係数は、前記レーザ支持部の熱膨張係数より大きい構成とすることができる。
上記構成において、前記レーザ支持部が接続する前記実装部の面と前記レンズ支持部が固定される前記実装部の面とは同一面であり、前記レーザダイオードの光軸方向は、前記実装部の面の垂直方向である構成とすることができる。この構成によれば、レーザダイオードと樹脂レンズの高さ位置寸法を精度よく調整することが容易にできる。
上記構成において、前記実装部に固定され、前記レーザダイオードと前記樹脂レンズを封止するキャップを有する構成とすることができる。この構成によれば、樹脂レンズが傷つくことを抑制でき、信頼性の向上を図ることができる。
上記構成において、前記レンズ支持部は、前記実装部上から見て、前記レーザダイオードを囲むように設けられている構成とすることができる。この構成によれば、温度上昇に伴い樹脂レンズがレーザダイオードの光軸に対して傾くことを抑制できる。
上記構成において、前記レーザ支持部が接続する前記実装部の面と前記レンズ支持部が固定される前記実装部の面とは同一面であり、前記実装部の面に固定され、前記レーザダイオードと前記樹脂レンズを封止するキャップを有し、前記レンズ支持部は、前記実装部の面上から見て、前記レーザダイオードを囲むように、前記キャップの側面周囲に沿って延在して設けられている構成とすることができる。この構成によれば、信頼性高く、レーザダイオードと樹脂レンズの高さ位置寸法精度の調整が容易であり、温度上昇に伴うレーザダイオードの光軸に対する樹脂レンズの傾きを抑制可能な光半導体装置を得ることができる。
上記構成において、前記樹脂レンズは、輪帯状に形成された回折溝を有する構成とすることができる。この構成によれば、より広い温度領域で安定した高結合効率を維持できる。
上記構成において、前記樹脂レンズと前記レンズ支持部とは、同一の樹脂で形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記樹脂レンズと前記レンズ支持部とは、異なる樹脂で形成されている構成とすることができる。この構成によれば、レンズ支持部に熱膨張係数の最適な樹脂を用いることができる。
本発明によれば、広い温度領域で安定した高い結合効率を維持することが可能な光半導体装置を得ることができる。
図1(a)は、実施例1に係る光半導体装置の上面模式図であり、図1(b)は、実施例1に係る光半導体装置の断面模式図である。 図2は、光半導体装置とシングルモードファイバとの結合効率の温度依存性を計算したシミュレーション結果である。 図3は、比較例に係る光半導体装置の断面模式図である。 図4は、比較例及び比較例の変形例について、集光点位置の温度変化を計算したシミュレーション結果である。 図5(a)は、実施例2に係る光半導体装置の上面模式図であり、図5(b)は、実施例2に係る光半導体装置の断面模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の光半導体装置の実施例としてCANパッケージを採用した光半導体装置について説明する。
図1(a)は実施例1に係る光半導体装置100の上面模式図であり、図1(b)は図1(a)のA−A間の断面模式図である。なお、図1(a)は、キャップ24の上面36、封止硝子40、及び樹脂レンズ20を透視した上面模式図である。図1(a)及び図1(b)のように、光半導体装置100は、主として、実装部であるステム12と、レーザダイオード(LD)14及びフォトダイオード(PD)16と、LD14を支持するレーザ支持部18と、LD14の出射光を集光する樹脂レンズ20と、樹脂レンズ20を支持するレンズ支持部22と、LD14、PD16及び樹脂レンズ20を封止するキャップ24と、から構成される。
ステム12は、円柱形状をしていて、一方の面28には、垂直方向に突出するレーザ支持部18が接続されている。実施例1において、レーザ支持部18は、ステム12と同一の材料により一体形成されている。ステム12及びレーザ支持部18は、例えば、普通鋼(SPCC)のような鉄系の合金で形成され、1.0〜1.4×10−5/℃の熱膨張係数を有する。ステム12には、リードピン30が、例えば硝子等の絶縁物33を介して固定され取り付けられている。リードピン30は、例えば3本設けられており、その内の1本は、例えばワイヤによりLD14に接続され、他の1本は、例えばワイヤによりPD16に接続され、残りの1本は、グランドに接続される。なお、リードピン30の本数は3本に限られるわけではなく、4本等、他の本数の場合でもよい。
LD14及びPD16はそれぞれ、例えば、窒化アルミニウム(AlN)で形成されたヒートシンク32、34上にマウントされている。LD14がマウントされたヒートシンク32はレーザ支持部18に実装され、これにより、LD14はステム12の上方に設けられている。PD16がマウントされたヒートシンク34はステム12に実装されている。
LD14は、例えば、量子ドットレーザである。量子ドットレーザ以外にも、例えば量子井戸レーザ等の半導体レーザを用いることもできる。LD14の出射光は、ステム12の面28に対して垂直方向に出射される。つまり、LD14の光軸方向は、ステム12の面28の垂直方向である。PD16は、LD14の光出力をモニタリングするために設けられ、LD14の光軸上であって、ステム12の面28から掘り下げられたステム12の面に設けられている。
樹脂レンズ20は、例えば、非球面レンズであり、LD14の出射光を集光し、シングルモードファイバ等に入射させる。樹脂レンズ20は、樹脂レンズ20の光軸とLD14の光軸とが一致するように、LD14の上方に設けられている。樹脂レンズ20は、一端がステム12の面28に接着剤により固定され他端が樹脂レンズ20に接続するレンズ支持部22により支持されていて、これにより、上述したようなLD14の上方に配置されている。つまり、レンズ支持部22は、LD14の光軸方向に延在して設けられている。言い換えると、レンズ支持部22は、ステム12の面28の垂直方向に延在して設けられている。樹脂レンズ20とレンズ支持部22とは、同一の樹脂により一体成型で形成され、例えば、5.0〜7.0×10−5/℃の熱膨張係数を有する。このように、レンズ支持部22の熱膨張係数は、レーザ支持部18の熱膨張係数より大きい。
キャップ24は、例えば、金属製であり、円筒形状をしていて、上面36には、LD14の出射光を、光半導体装置100の外部に取り出すための孔部38が設けられている。また、キャップ24の上面36には、孔部38を覆うように、封止硝子40が設けられており、封止硝子40により孔部38がシールされている。封止硝子40が設けられていることで、キャップ24の下部42をステム12の面28に溶接固定することで、LD14、PD16や樹脂レンズ20をキャップ24で密閉し、封止することができる。キャップ24内部は大気が充満している場合でもよいが、LD14やPD16の劣化を抑制する等の目的から窒素ガスが充満している場合が好ましい。
レンズ支持部22は、リードピン30とキャップ24との間を、キャップ24の内側面周囲に沿って延在しており、レーザ支持部18が突出している部分を除いて、キャップ24の内側面周囲に沿って延在して設けられている。つまり、レンズ支持部22は、ステム12の面28の上方から見て、LD14を囲むように設けられている。
図2は、光半導体装置100とシングルモードファイバとの結合効率の温度依存性をシミュレーションした計算結果である。なお、図2において、比較例として、図3に示す構造の光半導体装置200のシミュレーション結果も示している。また、実施例1及び比較例それぞれについて、光軸を中心とした同心円状で、外周に行くに連れて間隔が狭くなるような輪帯回折溝が入射面側に設けられた樹脂レンズ20を用いた場合のシミュレーション結果を、実施例1の変形例及び比較例の変形例として示している。
まず、図3の断面図により、比較例に係る半導体装置200の構造を説明する。図3のように、樹脂レンズ20は、封止硝子40に接着剤で固定されていて、実施例1のように、樹脂レンズ20を支持するレンズ支持部22が設けられていない。その他の構成については実施例1と同じであるため、説明を省略する。
次に、図2を参照して、結合効率の温度依存性のシミュレーション結果を説明する。なお、シミュレーションにおいては、LD14は量子ドットレーザを用いた場合を想定し、LD14の出射光の波長は表1のような温度依存性を有するとして計算を行った。樹脂レンズ20及びレンズ支持部22はZEONEX(登録商標)なる樹脂を用いた場合を想定し、樹脂の屈折率は表2のような温度依存性を有するとして計算を行った。また、樹脂レンズ20及びレンズ支持部22に用いた樹脂の熱膨張係数は、7×10−5/℃であるとし、ステム12に用いた普通鋼の熱膨張係数は、1.4×10−5/℃であるとして計算を行った。また、温度が20℃の場合における、ステム12の面28とLD14の光出射端面との間の距離Aは、1.27mmで、ステム12の面28と樹脂レンズ20の光入射面との間の距離Bは、2.08mmで、樹脂レンズ20の光入射面と光出射面との間の距離Cは、1.28mmであるとして計算を行った(距離A、B、Cについては図1(b)及び図3参照)。
Figure 2011003857
Figure 2011003857
図2に示されているように、比較例(図2中の一点鎖線のグラフ)では、安定した高結合効率を示す温度領域は、20℃から40℃程度の領域である。一方、実施例1(図2中の細実線のグラフ)では、安定した高結合効率を示す温度領域は、20℃から60℃程度の領域であり、比較例に比べて温度領域が広がっている。
このように、安定した高結合効率の温度領域が、比較例に比べて、実施例1で広くなる理由を、図1、図3、及び図4を用いて説明する。図4は、比較例と比較例の変形例とにおける、集光点位置の温度変化を計算したシミュレーション結果である。図4では、温度が20℃の場合の集光点位置を基準にして表示していて、変位量が正の場合は、集光点位置が樹脂レンズ20から遠ざかり、負の場合は、樹脂レンズ20に近づくことを表している。図4のように、比較例及び比較例の変形例共に、温度が上昇するに連れて、最適集光点位置が樹脂レンズ20から遠ざかっている。
図4のように、温度上昇に伴い、集光点位置が樹脂レンズ20から遠ざかる理由は、表2のように、樹脂レンズ20の屈折率が、温度が上昇するに連れて低下していくためと考えられる。このように、温度上昇に伴い樹脂レンズ20の屈折率が低下し、集光点位置が樹脂レンズ20から遠ざかることで、図2に示すように、高温領域では、結合効率が低下すると考えられる。
ここで、比較例の構造は、図3のように、樹脂レンズ20は封止硝子40に固定されているのに対し、実施例1の構造は、図1(b)のように、樹脂レンズ20は、ステム12に固定されているレンズ支持部22で支持されている。温度が上昇すると物質は各々の熱膨張係数に応じて体積が膨張する。したがって、図3の構造の比較例では、温度が上昇すると、レーザ支持部18や樹脂レンズ20等が膨張し、レーザ支持部18と樹脂レンズ20との間隔が狭くなる方向に動く。一方、図1(b)の構造の実施例では、レンズ支持部22の熱膨張係数がレーザ支持部18より大きいことから、温度上昇に伴うレーザ支持部18の膨張量よりレンズ支持部22の膨張量の方が大きく、レーザ支持部18とレンズ支持部22との膨張量の差分だけ、樹脂レンズ20はLD14から離れて、間隔が広がる。
樹脂レンズ20とLD14との間隔が広がると、集光点位置が樹脂レンズ20に近づく方向に作用する。このため、実施例1では、上述したような、温度上昇に伴う樹脂レンズ20の屈折率低下による集光点位置の変化を補正することができる。つまり、実施例1は比較例に比べて、温度上昇に伴う集光点位置の変化を小さくできるため、図2のように、安定した高結合効率を維持できる温度領域を、より高温領域まで広げることができる。
図4に戻り、比較例の変形例は、比較例に比べて、温度変化による最適集光点位置の変化量が小さい。これは、比較例の変形例は、回折溝が設けられた樹脂レンズ20を用いているためである。即ち、表1に示すように、LD14のレーザ波長は、温度が上昇するに連れて、長波長側にシフトする。樹脂レンズ20に回折溝を設け、このような温度上昇によるレーザ波長の長波長化を利用することで、樹脂レンズ20の屈折率低下による集光点位置の変化を補正することができる。よって、比較例の変形例では、比較例に比べて、温度変化による集光点位置の変化量を小さくすることができる。
このことから、図2のように、比較例の変形例(図2中の二点鎖線のグラフ)は、安定した高結合効率を維持できる温度領域が、20℃から60℃程度となり、比較例に比べて広くなる。しかしながら、図4のように、比較例の変形例は、温度変化による集光点位置の変化量を小さくできるが、それでも、温度が80℃まで上昇すると、集光点位置は75μm程度シフトしてしまう。つまり、回折溝付き樹脂レンズ20を用いたとしても、使用温度領域が広い場合は、回折溝の効果の限界を超えてしまい、図2のように、80℃まで温度上昇すると結合効率が低下してしまう。
上述した、レンズ支持部22の熱膨張を利用した集光点位置の変化の補正と、回折溝を設けてレーザ波長の温度依存性を利用した集光点位置の変化の補正と、の両方を利用したのが、実施例1の変形例である。図2のように、実施例1の変形例(図2中の太実線のグラフ)は、安定した高結合効率を0℃から80℃までの広範な温度領域で得ることができる。
以上説明してきたように、実施例1によれば、レーザ支持部18で支持されることでステム12の上方に設けられたLD14の出射光を集光する樹脂レンズ20は、ステム12上に固定されたレンズ支持部22により支持されていて、レンズ支持部22は、LD14の光軸方向に延在し、且つレーザ支持部18の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有する。これにより、温度が上昇し、レンズ支持部22が膨張することで、LD14の光出射面と樹脂レンズ20の光入射面との間隔を広げることができる。よって、温度上昇に伴う樹脂レンズ20の屈折率低下に起因する集光点位置の変化を補正することができ、安定した高結合効率を維持できる温度領域を広くすることができる。
なお、実施例1では、レンズ支持部22の熱膨張係数は、レーザ支持部18の熱膨張係数よりも大きい場合を説明したが、これに限られない。レンズ支持部22は、少なくとも、温度が上昇することにより、樹脂レンズ20とLD14との間隔を広げるような熱膨張係数を有する場合であればよい。この場合でも、温度上昇による集光点位置の変化を補正でき、安定した高結合効率を維持できる温度領域を広くできる。また、LD14はレーザ支持部18に支持されることでステム12上方に設けられている場合を説明したが、レーザ支持部18を用いずにステム12上に設けられている場合でもよい。
樹脂レンズ20が、LD14やPD16と共にステム12に固定されたキャップ24の内部に設けられ、封止されていることで、樹脂レンズ20が傷つくことや脱落すること等を抑制でき、光半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
図1(b)のように、レーザ支持部18が接続するステム12の面28とレンズ支持部22が固定される面28とは同一面である。そして、LD14の光軸方向は、ステム12の面28の垂直方向である。これにより、ステム12の面28を基準に、LD14の光出射面までの距離、及び樹脂レンズ20の光入射面までの距離等を設定することができる。つまり、ステム12の面28を、LD14と樹脂レンズ20との共通の基準面として用いることができる。このため、LD14と樹脂レンズ20との高さ位置寸法を精度よく調整することが容易にできる。また、樹脂レンズ20をレンズ支持部22を介してステム12の面28に実装することで、ステム12の面28上の広い空間を用いて実装できるため、作業性が向上し、また、実装後の検査も容易に実行できる。
図1(a)のように、レンズ支持部22は、キャップ24の側面周囲に延在して設けられており、これにより、ステム12の面28上から見て、LD14を囲むように設けられている。このように、LD14を囲むようにレンズ支持部22が設けられていることで、レンズ支持部22が温度上昇により膨張した際に、樹脂レンズ20の光軸がLD14の光軸に対して傾くことを抑制できる。したがって、実施例1においては、レンズ支持部22は、レーザ支持部18が形成されている場所を除いて、キャップ24の側面周囲に沿って延在して設けられている場合を説明したが、樹脂レンズ20が傾くことを抑制するという目的からは、キャップ24の側面全周囲に沿って延在して設けられている場合が好ましい。
実施例1の変形例では、実施例1の構造に、光軸を中心とした輪帯状の回折溝を有する樹脂レンズ20を用いている。比較例の変形例のように、輪帯状の回折溝のみを用いて補正をする場合は、レーザ波長の温度依存性を任意に設定することができないため、補正に限界が生じるが、実施例1の変形例のように、輪帯状の回折溝を用いた補正と、レンズ支持部22の熱膨張を利用した補正と、を組み合わせることで、任意の補正が可能となり、より大きい温度領域で安定した高結合効率を得ることができる。なお、実施例1の変形例では、回折溝は、樹脂レンズ20の入射面側に設けられた場合を説明したが、出射面側に設けられている場合でもよく、また、入射面側と出射面側との両方に設けられている場合でもよい。
実施例1では、樹脂レンズ20とレンズ支持部22とは同一樹脂で一体成型で形成されている場合を説明したが、別々に成型して形成した同一の樹脂からなる樹脂レンズ20とレンズ支持部22とを組み立ててもよい。別々に成型することで、成型を容易に行うことができるという利点がある。
実施例1では、レーザ支持部18は、ステム12と一体形成されている場合を説明したが、これに限らず、ステム12と異なる部材により、別々の構成となっている場合でもよい。また、レーザ支持部18は、普通鋼のような鉄系の合金から形成されている場合を説明したが、レンズ支持部22の熱膨張係数より小さい熱膨張係数を有する材料であれば、その他の材料により形成されている場合でもよい。
実施例1では、LD14の光出力をモニタリングするためのPD16が設けられている場合を例に説明したが、PD16が設けられていない場合でもよい。この場合でも、上述したようなレンズ支持部22を用いることで、温度上昇による集光点位置の変化を補正でき、安定した高結合効率を維持できる温度領域を広くできる。
図5(a)は実施例2に係る光半導体装置300の上面模式図であり、図5(b)は図5(a)のA−A間の断面模式図である。なお、実施例1と同様に、図5(a)においては、キャップ24の上面36、封止硝子40、及び樹脂レンズ20を透視している。
図5(b)のように、光半導体装置300は、樹脂レンズ20とレンズ支持部22とは、異なる樹脂で形成されている。その他の構成については、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
このように、実施例2によれば、樹脂レンズ20とレンズ支持部22とは、異なる樹脂で形成されている。これにより、レンズ支持部22は、多くの樹脂の中から最適な熱膨張係数を有する樹脂を選択することが可能となる。よって、温度上昇に伴うLD14と樹脂レンズ20との間隔をより最適な間隔とすることができ、より広い温度領域において高結合効率を維持することが可能となる。
また、樹脂レンズ20とレンズ支持部22とを、異なる樹脂により別々に成型するため、樹脂レンズ20及びレンズ支持部22の成型を容易に行うことができる。なお、レンズ支持部22は樹脂からなる場合を例に示したが、これに限られず、樹脂以外のメタル等の材料により形成されている場合でもよい。しかしながら、樹脂を用いる場合は、成型が容易であるという利点がある。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
12 ステム
14 レーザダイオード
16 フォトダイオード
18 レーザ支持部
20 樹脂レンズ
22 レンズ支持部
24 キャップ
28 面
30 リードピン
32 ヒートシンク
33 絶縁物
34 ヒートシンク
36 上面
38 孔部
40 封止硝子
42 下部
100 光半導体装置
200 光半導体装置
300 光半導体装置

Claims (9)

  1. 実装部上に設けられたレーザダイオードと、
    前記レーザダイオードの出射光を集光する樹脂レンズと、
    前記実装部上に固定され、前記レーザダイオードの光軸方向に延在し、前記樹脂レンズを支持するレンズ支持部と、を具備し、
    前記レンズ支持部は、温度上昇に伴い前記レーザダイオードと前記樹脂レンズとの間隔を広げるような熱膨張係数を有することを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記レーザダイオードは、前記実装部に接続するレーザ支持部で支持されることで前記実装部上に設けられていて、
    前記レンズ支持部の熱膨張係数は、前記レーザ支持部の熱膨張係数より大きいことを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  3. 前記レーザ支持部が接続する前記実装部の面と前記レンズ支持部が固定される前記実装部の面とは同一面であり、
    前記レーザダイオードの光軸方向は、前記実装部の面の垂直方向であることを特徴とする請求項2記載の光半導体装置。
  4. 前記実装部に固定され、前記レーザダイオードと前記樹脂レンズを封止するキャップを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の光半導体装置。
  5. 前記レンズ支持部は、前記実装部上から見て、前記レーザダイオードを囲むように設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の光半導体装置。
  6. 前記レーザ支持部が接続する前記実装部の面と前記レンズ支持部が固定される前記実装部の面とは同一面であり、
    前記実装部の面に固定され、前記レーザダイオードと前記樹脂レンズを封止するキャップを有し、
    前記レンズ支持部は、前記実装部の面上から見て、前記レーザダイオードを囲むように、前記キャップの側面周囲に沿って延在して設けられていることを特徴とする請求項2記載の光半導体装置。
  7. 前記樹脂レンズは、輪帯状に形成された回折溝を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の光半導体装置。
  8. 前記樹脂レンズと前記レンズ支持部とは、同一の樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の光半導体装置。
  9. 前記樹脂レンズと前記レンズ支持部とは、異なる樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の光半導体装置。
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