JP2010529028A - 骨破壊の処置のためのhdac阻害剤の使用 - Google Patents

骨破壊の処置のためのhdac阻害剤の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、癌、炎症性疾患および骨粗鬆症が原因の骨破壊の処置のためのHDAC阻害剤の使用に関する。

Description

発明の分野
本発明は、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤またはその薬学的に許容される塩の、癌、炎症性疾患および骨粗鬆症に関連する骨破壊の処置用医薬組成物の製造のための使用;癌、炎症性疾患および骨粗鬆症に関連する骨破壊の処置におけるHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の使用;処置を必要とする該動物に、HDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の該疾患に対する有効量を投与することによる、癌、炎症性疾患および骨粗鬆症に関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法に関する。
発明の背景
正常の骨ターンオーバーは、破骨細胞の溶骨性活性と、骨芽細胞の骨形成活性の間のバランスにより制御される。骨完全性(integrioty)は、癌、炎症性疾患および骨粗鬆症の患者において危険にさらされ得る。それ故、HDAC阻害剤を使用した新規処置方法の開発が必要とされる。
発明の要約
ここに定義する化合物はHDAC阻害剤である。ヒストンの可逆性アセチル化は、DNAへの転写因子の接近性を変えることにより作用する遺伝子発現の主制御因子である。正常細胞において、デアセチラーゼ(HDA)およびヒストンアセチルトランスフェラーゼは、一体となってヒストンのアセチル化のレベルを制御し、バランスを維持する。HDAの阻害は、高アセチル化ヒストンの蓄積をもたらし、これは種々の細胞応答を引き起こす。
驚くべきことに、本発明により、HDAC阻害剤、特にここに定義する式(I)の化合物が、癌に関連する骨破壊を処置することが判明した。より具体的に、癌は多発性骨髄腫、乳癌または前立腺癌である。故に、本発明は、癌に関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用に関する。本発明はまた、癌に関連する骨破壊の処置におけるHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物にHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の該疾患に対する有効量を投与することによる、癌に関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法にも関する。
驚くべきことに、本発明により、HDAC阻害剤、特にここに定義する式(I)の化合物が、炎症性疾患に関連する骨破壊を処置することが判明した。故に、本発明は、炎症性疾患に関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用に関する。本発明はまた、炎症性疾患に関連する骨破壊の処置におけるHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物にHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の該疾患に対する有効量を投与することによる、炎症性疾患に関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法にも関する。
驚くべきことに、本発明により、HDAC阻害剤、特にここに定義する式(I)の化合物が、骨粗鬆症に関連する骨破壊を処置することが判明した。故に、本発明は、骨粗鬆症に関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用に関する。本発明はまた、骨粗鬆症に関連する骨破壊の処置におけるHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物にHDAC阻害剤またはその薬学的に許容される塩の該疾患に対する有効量を投与することによる、骨粗鬆症に関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法にも関する。
図1は、試験#0879での腫瘍負荷および体重に対するLBH589の効果を図説する。 図2は、試験#0942での腫瘍負荷および体重に対するLBH589の効果を図説する。 図3は、#0942における臨床エンドポイントまでの時間に対するLBH589の効果を図説する。 図4は、MicroCTスキャニングおよび目的の海綿骨測定領域を図説する。 図5は、試験#879および#0942における脛骨海綿骨に対するLBH589の効果を記載する。 図6は、脛骨皮質骨に対するLBH589の効果を記載する。 図7は、血清バイオマーカーTRACP5b(0879)に対するLBH589の効果を記載する。
発明の詳細な記載
本発明の組合せで使用するための特に興味深いHDAC阻害剤化合物は、式(I):
Figure 2010529028
はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択され;
およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
は、それが結合している窒素と一体となって、そしてRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
mは0−6から選択される整数であり;そして
ZはO;NR13;S;およびS(O)から選択される。〕
により表されるヒドロキサメート化合物またはその薬学的に許容される塩である。
適当であれば、“非置換”は、置換基が存在しないかまたは唯一の置換基が水素であることを意味する。
ハロ置換基はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード、好ましくはフルオロまたはクロロから選択される。
アルキル置換基は、特記されない限り直鎖および分枝鎖C−Cアルキルを含む。適当な直鎖および分枝鎖C−Cアルキル置換基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、2−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルなどを含む。特記されない限り、アルキル置換基は非置換アルキル基および、1個以上の不飽和、すなわち、1個以上の二重または三重C−C結合がある;アシル;シクロアルキル;ハロ;オキシアルキル;アルキルアミノ;アミノアルキル;アシルアミノ;およびOR15、例えば、アルコキシを含む適当な置換基で置換されているアルキル基の両方を含む。アルキル基のための好ましい置換基はハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキシアルキル、アルキルアミノおよびアミノアルキルを含む。
シクロアルキル置換基は、特記されない限りC−Cシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含む。特記されない限り、シクロアルキル置換基は、非置換シクロアルキル基および、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシ、アミノアルキル、オキシアルキル、アルキルアミノおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の適当な置換基で置換されたシクロアルキル基の両方を含む。シクロアルキル基のための好ましい置換基は、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキシアルキル、アルキルアミノおよびアミノアルキルを含む。
アルキルおよびシクロアルキル置換基に関する上記の定義は、アルコキシ、アルキルアミン、アルキルケトン、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホニルおよびアルキルエステル置換基などを含み、これに限定されない、他の置換基のアルキル部分にも適用される。
ヘテロシクロアルキル置換基は、窒素、硫黄、酸素から選択される1−3個のヘテロ原子を含む、3−9員脂肪族環、例えば4−7員脂肪族環を含む。適当なヘテロシクロアルキル置換基の例は、ピロリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフラニル、ピペリジル、ピペラジル、テトラヒドロピラニル、モルホリノ、1,3−ジアザパン、1,4−ジアザパン、1,4−オキサゼパンおよび1,4−オキサチアパンを含む。特記されない限り、環は、非置換であるか、または炭素原子上を、C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;ハロ;アミノ;アルキルアミノおよびOR15、例えば、アルコキシを含む、1個以上の適当な置換基で置換されている。特記されない限り、窒素ヘテロ原子は非置換であるか、またはH、C−Cアルキル;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アシル;アミノアシル;アルキルスルホニル;およびアリールスルホニルにより置換されている。
シクロアルキルアルキル置換基は、式−(CH)n5−シクロアルキル(式中、n5は1−6の数字である)の化合物を含む。適当なアルキルシクロアルキル置換基はシクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチルなどを含む。かかる置換基は非置換であるか、またはアルキル部分またはシクロアルキル部分を、アルキルおよびシクロアルキルについて上記のものを含む適当な置換基で置換されている。
アリール置換基は、非置換フェニルおよび、C−Cアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;O(CO)アルキル;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アミノスルホニル;アリールスルホニルおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の適当な置換基で置換されたフェニルを含む。
好ましい置換基はC−Cアルキル;シクロアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アルコキシ;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アリールスルホニルおよびアミノスルホニルを含む。適当なアリール基の例は、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、トリフルオロメチルフェニル、メトキシフェニル、ヒドロキシエチルフェニル、ジメチルアミノフェニル、アミノプロピルフェニル、カルボエトキシフェニル、メタンスルホニルフェニルおよびトリルスルホニルフェニルを含む。
芳香族性多環は、ナフチル、およびC−Cアルキル;アルキルシクロアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アリールスルホニル;アミノスルホニルおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の適当な置換基で置換されたナフチルを含む。
ヘテロアリール置換基は、N、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば、1−4個のヘテロ原子を含む、5−7員芳香環を有する化合物を含む。典型的ヘテロアリール置換基は、フリル、チエニル、ピロール、ピラゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソオキサゾリル、ピラジンなどを含む。特記されない限り、ヘテロアリール置換基は、非置換であるか、または炭素原子を、アルキル、上記で定義のアルキル置換基、および他のヘテロアリール置換基を含む、1個以上の適当な置換基で置換されている。窒素原子は、非置換であるか、例えば、R13で置換されている;特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
アリールアルキル置換基は、式−(CH)n5−アリール、−(CH)n5−1−(CH−アリール)−(CH)n5−アリールまたは−(CH)n5−1CH(アリール)(アリール)(式中、アリールおよびn5は上記で定義の通り)の基を含む。かかるアリールアルキル置換基は、ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、トリル−3−プロピル、2−フェニルプロピル、ジフェニルメチル、2−ジフェニルエチル、5,5−ジメチル−3−フェニルペンチルなどを含む。アリールアルキル置換基は非置換であるか、またはアルキル部分またはアリール部分または両方を、アルキルおよびアリール置換基について上記の通り置換されている。
ヘテロアリールアルキル置換基は、式−(CH)n5−ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールおよびn5は上記で定義の通りであり、そして架橋基はヘテロアリール部分の炭素または窒素に結合している)の基、例えば2−、3−または4−ピリジルメチル、イミダゾリルメチル、キノリルエチルおよびピロリルブチルを含む。ヘテロアリール置換基は非置換であるか、またはヘテロアリールおよびアルキル置換基について上記の通り置換されている。
アミノアシル置換基は、式−C(O)−(CH)−C(H)(NR1314)−(CH)−R(式中、n、R13、R14およびRは上記の通りである)の基を含む。適当なアミノアシル置換基は、天然および非天然アミノ酸、例えばグリシニル、D−トリプトファニル、L−リシニル、D−またはL−ホモセリニル、4−アミノブチリックアシルおよび±−3−アミン−4−ヘキセノイルを含む。
非芳香族性多環置換基は、各環が4−9員であり、そして各環が0個、1個またはそれ以上の二重および/または三重結合を含んでよい、二環式および三環縮合環系を含む。非芳香族性多環の適当な例は、デカリン、オクタヒドロインデン、ペルヒドロベンゾシクロヘプテンおよびペルヒドロベンゾ−[f]−アズレンを含む。かかる置換基は非置換であるか、またはシクロアルキル基について上記の通り置換されている。
混合型アリールおよび非アリール多環置換基は、各環が4−9員であってよく、少なくとも1個の環が芳香族性である二環式および三環縮合環系を含む。混合型アリールおよび非アリール多環の適当な例は、メチレンジオキシフェニル、ビス−メチレンジオキシフェニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、ジベンゾスベラン、ジヒドロアントラセンおよび9H−フルオレンを含む。かかる置換基は、非置換であるか、またはニトロによりまたはシクロアルキル基について上記の通り置換されている。
ポリヘテロアリール置換基は、各環が独立して5または6員であってよく、縮合環系が芳香族性であるように、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含む、二環式および三環縮合環系を含む。ポリヘテロアリール環系の適当な例は、キノリン、イソキノリン、ピリドピラジン、ピロロピリジン、フロピリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフラン、ベンズインドール、ベンゾオキサゾール、ピロロキノリンなどを含む。特記されない限り、ポリヘテロアリール置換基は、非置換であるか、または炭素原子を、アルキル、上記で定義のアルキル置換基および式−O−(CHCH=CH(CH)(CH))1−3Hの置換基を含む、1個以上の適当な置換基で置換されている。窒素原子は非置換であるか、または、例えば、R13で置換されており、特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
非芳香族性ポリヘテロ環式置換基は、各環がO、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含み、そして0個または1個以上のC−C二重または三重結合を含む4−9員であってよい、二環式および三環縮合環系を含む。非芳香族性ポリヘテロ環の適当な例は、ヘキシトール、cis−ペルヒドロ−シクロヘプタ[b]ピリジニル、デカヒドロ−ベンゾ[f][1,4]オキサゼピニル、2,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン、ヘキサヒドロ−チエノ[3,2−b]チオフェン、ペルヒドロピロロ[3,2−b]ピロール、ペルヒドロナフチリジン、ペルヒドロ−1H−ジシクロペンタ[b,e]ピランを含む。特記されない限り、非芳香族性ポリヘテロ環式置換基は、非置換であるか、または炭素原子上を、アルキルおよび上記で定義のアルキル置換基を含む1個以上の置換基で置換されている。窒素原子は非置換であるか、または、例えば、R13により置換されており、特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環置換基は、各環が、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子を含んでよく、そして環の少なくとも1個が芳香族性でなければならない4−9員であってよい、二環式および三環縮合環系を含む。混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環の適当な例は、2,3−ジヒドロインドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、5,11−ジヒドロ−10H−ジベンズ[b,e][1,4]ジアゼピン、5H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン、1,2−ジヒドロピロロ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピン、1,5−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−4−オン、1,2,3,4,6,11−ヘキサヒドロ−ベンゾ[b]ピリド[2,3−e][1,4]ジアゼピン−5−オンを含む。特記されない限り、混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環式置換基は、非置換であるか、または炭素原子上を、−N−OH、=N−OH、アルキルおよび上記で定義のアルキル置換基を含む1個以上の適当な置換基で置換されている。窒素原子は、非置換であるか、または、例えば、R13により置換されており;特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
アミノ置換基は、第一級、第二級および第三級アミンおよび塩形、第四級アミンを含む。アミノ置換基の例は、モノ−およびジ−アルキルアミノ、モノ−およびジ−アリールアミノ、モノ−およびジ−アリールアルキルアミノ、アリール−アリールアルキルアミノ、アルキル−アリールアミノ、アルキル−アリールアルキルアミノなどを含む。
スルホニル置換基は、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニル、例えば、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トシルなどを含む。
アシル置換基は、式−C(O)−W、−OC(O)−W、−C(O)−O−Wまたは−C(O)NR1314(式中、WはR16、Hまたはシクロアルキルアルキルである)の基を含む。
アシルアミノ置換基は、式−N(R12)C(O)−W、−N(R12)C(O)−O−Wおよび−N(R12)C(O)−NHOH(式中、R12およびWは上記で定義の通り)の置換基を含む。
置換基HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−は、式:
Figure 2010529028
の基である。
好ましい各置換基は次のものを含む:
はH、ハロまたは直鎖C−Cアルキルであり;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CH)C(O)R、アミノアシルおよび−(CH)から選択され;
およびRは、同一または異なり、かつ独立して、HおよびC−Cアルキルから選択されるか、または
およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであり;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、芳香族性多環、非芳香族性多環、混合型アリールおよび非アリール多環、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は非置換であるか、または独立してRおよび/またはRで置換されており;
XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H、ハロ、C−Cアルキル、CF、NO、C(O)R、OR、SR、CNおよびNR1011から選択され;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、OR12およびNR1314から選択され;
はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
はH、OR15、NR1314、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルから選択され;
はC−CアルキルおよびC(O)−アルキルから選択され;
10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
12はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルから選択され;
13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびアミノアシルから選択され;
15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびNR1314から選択され;
mは0−6から選択される整数であり;そして
ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択されるか;
またはその薬学的に許容される塩である。
有用な式(I)の化合物は、nおよびnの一方が0であり、他方が1である化合物、特にRがHまたは−CH−CH−OHである化合物を含む、R、X、Y、RおよびRの各々がHである化合物を含む。
一つの適当なヒドロキサメート化合物群は、式(Ia):
Figure 2010529028
〔式中、
は0−3であり;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CH)C(O)R、アミノアシルおよび−(CH)から選択され;そして
はヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリールまたは混合型アリール;および非アリールポリヘテロ環である。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の適当なヒドロキサメート化合物群は、式(Ia):
Figure 2010529028
〔式中、
は0−3であり;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CH)C(O)R、アミノアシルおよび−(CH)から選択され;
はアリール;アリールアルキル;芳香族性多環;非芳香族性多環および混合型アリール;および非アリール多環、特にアリール、例えばp−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、p−O−C−Cアルキルフェニル、例えばp−メトキシフェニル、およびp−C−Cアルキルフェニル;およびアリールアルキル、例えばベンジル、オルト−、メタ−またはパラ−フルオロベンジル、オルト−、メタ−またはパラ−クロロベンジル、オルト−、メタ−またはパラ−モノ、ジ−またはトリ−O−C−Cアルキルベンジル、例えばオルト−、メタ−またはパラ−メトキシベンジル、m,p−ジエトキシベンジル、o,m,p−トリ(trii)メトキシベンジルおよびオルト−、メタ−またはパラ−モノ、ジ−またはトリ−C−Cアルキルフェニル、例えばp−メチル、m,m−ジエチルフェニルである。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
他の興味深い群は、式(Ib):
Figure 2010529028
〔式中、
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;(CH)2−4OR21から選択され、ここで、R21はH、メチル、エチル、プロピルおよびi−プロピルであり;そして
は非置換1H−インドール−3−イル、ベンゾフラン−3−イルまたはキノリン−3−イル、または置換1H−インドール−3−イル、例えば5−フルオロ−1H−インドール−3−イルまたは5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、ベンゾフラン−3−イルまたはキノリン−3−イルである。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の興味深いヒドロキサメート化合物群は、式(Ic):
Figure 2010529028
〔式中、
を含む環は芳香族性または非芳香族性であり、その非芳香環は飽和または不飽和であり;
はO、SまたはN−R20であり;
18はH;ハロ;C−Cアルキル(メチル、エチル、t−ブチル);C−Cシクロアルキル;アリール、例えば、非置換フェニルまたは4−OCHもしくは4−CFで置換されているフェニル;またはヘテロアリール、例えば2−フラニル、2−チオフェニルまたは2−、3−または4−ピリジルであり;
20はH;C−Cアルキル;C−Cアルキル−C−Cシクロアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アシル、例えば、アセチル、プロピオニルおよびベンゾイル;またはスルホニル、例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニルおよびトルエンスルホニルであり;
は、独立してH;C−Cアルキル;−OR19;ハロ;アルキルアミノ;アミノアルキル;ハロ;またはヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルである1個、2個または3個の置換基であり;
19はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルおよび−(CHCH=CH(CH)(CH))1−3Hから選択され;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CH)C(O)R、アミノアシルおよび−(CH)から選択され;
vは0、1または2であり;
pは0−3であり;そして
qは1−5であり、そしてrは0であるか、または
qは0であり、そしてrは1−5である。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。他の可変置換基は上記で定義の通りである。
特に有用な式(Ic)の化合物は、RがH、または−(CH)CHOHであり、ここで、pが1−3である化合物、特にRがHである化合物、例えばRがHであり、そしてXおよびYが各々Hであり、そしてqが1−3であり、そしてrが0であるかまたはqが0であり、そしてrが1−3である化合物、特にZがN−R20である化合物である。これらの化合物の中で、とりわけRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqとrの合計は好ましくは1である。
他の興味深いヒドロキサメート化合物群は、式(Id):
Figure 2010529028
〔式中、
はO、SまたはN−R20であり;
18はH;ハロ;C−Cアルキル(メチル、エチル、t−ブチル);C−Cシクロアルキル;アリール、例えば、非置換フェニルまたは4−OCHもしくは4−CFで置換されているフェニル;またはヘテロアリールであり;
20はH;C−Cアルキル、C−Cアルキル−C−Cシクロアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アシル、例えば、アセチル、プロピオニルおよびベンゾイル;またはスルホニル、例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)であり;
は、独立してH、C−Cアルキル、−OR19またはハロである1個、2個または3個の置換基であり;
19はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
pは0−3であり;そして
qは1−5であり、そしてrは0であるか、または
qは0であり、そしてrは1−5である。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。他の可変置換基は上記で定義の通りである。
特に有用な式(Id)の化合物は、RがHまたは−(CH)CHOHであり、ここで、pが1−3である化合物、特にRがHである化合物、例えばRがHであり、そしてXおよびYが各Hであり、そしてqが1−3であり、そしてrが0であるかまたはqが0であり、そしてrが1−3である化合物である。これらの化合物の中で、とりわけRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqとrの合計は好ましくは1である。
本発明は、さらに、式(Ie):
Figure 2010529028
の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。可変置換基は上記で定義の通りである。
特に有用な式(Ie)の化合物は、R18がH、フルオロ、クロロ、ブロモ、C−Cアルキル基、置換C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、非置換フェニル、パラ位を置換されているフェニル、またはヘテロアリール環、例えば、ピリジル環である化合物である。
有用な式(Ie)の化合物の他の群は、RがHまたは−(CH)CHOHであり、ここで、pが1−3である化合物、特にRがHである化合物、例えばRがHであり、そしてXおよびYが各Hであり、そしてqが1−3であり、そしてrが0であるかまたはqが0であり、そしてrが1−3である化合物である。これらの化合物の中で、とりわけRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqとrの合計は好ましくは1である。これらの化合物の中で、とりわけpは好ましくは1であり、そしてRおよびRは好ましくはHである。
有用な式(Ie)の化合物の他の群は、R18がH、メチル、エチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、シクロヘキシル、フェニル、4−メトキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−フラニル、2−チオフェニル、または2−、3−または4−ピリジルであり、ここで、2−フラニル、2−チオフェニルおよび2−、3−または4−ピリジル置換基は非置換であるかまたはヘテロアリール環について上記の通り置換されており;RはHまたは−(CH)CHOHであり、ここで、pは1−3である化合物;特にRがHであり、そしてXおよびYが各Hであり、そしてqが1−3であり、そしてrが0であるかまたはqが0であり、そしてrが1−3である化合物である。これらの化合物の中で、とりわけRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqとrの合計は好ましくは1である。
20がHまたはC−Cアルキル、特にHである式(Ie)の化合物は、上記の式(Ie)の化合物の各下位群の重要なメンバーである。
N−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドおよびN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は重要な式(Ie)の化合物である。
本発明は、さらに式(If):
Figure 2010529028
の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。可変置換基は上記で定義の通りである。
有用な式(If)の化合物は、RがHまたは−(CH)CHOHであり、ここで、pが1−3である化合物、特にRがHである化合物、例えばRがHであり、そしてXおよびYが各Hであり、そしてqが1−3であり、そしてrが0であるかまたはqが0であり、そしてrが1−3である化合物を含む。これらの化合物の中で、とりわけRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqとrの合計は好ましくは1である。
N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(ベンゾフル−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は重要な式(If)の化合物である。
上記の化合物は、しばしば薬学的に許容される塩の形で使用される。薬学的に許容される塩は、適当なとき、薬学的に許容される塩基付加塩および酸付加塩、例えば、金属塩、例えばアルカリおよびアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩およびアミノ酸付加塩およびスルホン酸塩を含む。酸付加塩は、無機酸付加塩、例えば塩酸塩、硫酸塩およびリン酸塩;および有機酸付加塩、例えばアルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩および乳酸塩を含む。金属塩の例は、アルカリ金属塩、例えばリチウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩およびカルシウム塩、アルミニウム塩および亜鉛塩である。アンモニウム塩の例は、アンモニウム塩およびテトラメチルアンモニウム塩である。有機アミン付加塩の例は、モルホリンおよびピペリジンとの塩である。アミノ酸付加塩の例は、グリシン、フェニルアラニン、グルタミン酸およびリシンとの塩である。スルホン酸塩はメシル酸塩、トシル酸塩およびベンゼンスルホン酸塩を含む。
式(I)の範囲内のさらなるHDAI化合物、およびそれらの合成方法がWO02/22577に開示されている。WO02/22577の範囲内の2種の好ましい化合物は:
Figure 2010529028
・N−ヒドロキシ−3−[4−[(2−ヒドロキシエチル){2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、またはその薬学的に許容される塩;および
Figure 2010529028
・N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明で使用するHDAC阻害剤は、後述のアッセイで好ましくは50〜2500nM、より好ましくは250〜2000nM、および最も好ましくは〜500および1250nMのIC50値を示す。
ここで使用する用語“処置”は、癌、炎症性疾患および骨粗鬆症(osteoporsis)が原因の骨破壊がある患者の処置を含む。
一つの態様において、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は、多発性骨髄腫と関連する骨破壊の処置に使用される。故に、本発明は、多発性骨髄腫と関連する骨破壊処置用医薬の製造のためのN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用に関する。本発明はまた、多発性骨髄腫と関連する骨破壊の処置におけるN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物に、該疾患に対して有効な用量のN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される塩を投与することによる、多発性骨髄腫と関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法に関する。
他の態様において、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は、乳癌と関連する骨破壊の処置に使用される。故に、本発明は、乳癌と関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用に関する。本発明はまた、乳癌と関連する骨破壊の処置におけるN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物に、該疾患に対して有効な用量のN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩またはその薬学的に許容される塩を投与することによる、乳癌と関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法に関する。
他の態様において、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は、前立腺癌と関連する骨破壊の処置に使用される。故に、本発明は、前立腺癌と関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用に関する。本発明はまた、前立腺癌と関連する骨破壊の処置におけるN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物に、該疾患に対して有効な用量のN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩を投与することによる、前立腺癌と関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法に関する。
他の態様において、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は、炎症性疾患に関連する骨破壊の処置に使用される。故に、本発明は、炎症性疾患に関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用に関する。本発明はまた、炎症性疾患に関連する骨破壊の処置におけるN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、置を必要とする該動物に、該疾患に対して有効な用量のN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩を投与することによる、炎症性疾患に関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法に関する。
他の態様において、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩が骨粗鬆症に関連する骨破壊を処置することが判明した。故に、本発明は、骨粗鬆症に関連する骨破壊の処置用医薬の製造のためのN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用に関する。本発明はまた、骨粗鬆症に関連する骨破壊の処置におけるN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。本発明は、処置を必要とする該動物に、該疾患に対して有効な用量のN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩を投与することによる、骨粗鬆症に関連する骨破壊を有する哺乳動物、特にヒトを含む温血動物の処置方法に関する。
関連分野の当業者は、ここに記載の有益な効果を証明するための適切な試験モデルを選択することが十分に可能である。かかる化合物の薬理学的活性は、例えば、下記の実施例の手段により、インビトロ試験およびインビボ試験によりまたは適当な臨床試験により証明し得る。本処置の有効性は、これらの試験において、例えば、プラセボで達成されるコントロールと共に4週間毎に腫瘍サイズを評価することにより決定される。
HDAC阻害剤の有効投与量は、用いる特定の化合物または医薬組成物、投与方式、処置する疾患のタイプまたはその重症度により変化し得る。投与レジメンは、患者の腎臓および肝臓機能を含む種々のさらなる因子に従い選択する。通常の技術の医師、臨床医または獣医師は、該状態の予防、回復または停止に必要な化合物の有効量を容易に決定し、処方できる。
実施例1
雌SCIDベージュマウスに、MM1S細胞(2×10)を、0日目に尾静脈内に静脈内(iv)注射した。処置を、平均腫瘍負荷が、バイオルミネセンスにより測定して、約8.0×10−1.0×10光子/秒に到達したときである、10日目に開始した。全処置群は8匹の動物から成った。最初の試験において、LBH589を15mg/kg ip qdX5で3週間投与した。第二の試験において、LBH589を10mg/kg ip qdX5で6週間および20mg/kg ip qdX5で5週間投与した。腫瘍負荷および体重を、能動的投与期間中、週に1回記録した。インビボ・マイクロコンピュータ断層撮影(MicroCT)画像を、生存動物で32日目および33日目(試験#1)または34日目および35日目(試験#2)に獲得した。第二の試験において、動物を臨床エンドポイントが達成されるまで個々に追跡した。
インビボMicroCTまたはμCT分析
動物を、酸素(2L/分)と併用する2%イソフルランで麻酔し、次いで、両方の脛骨を一直線にし、インビボ高解像度MicroCTスキャナー(VivaCT40, Scanco, Switzerland)にマウントするために特別に設計したマウス・ホルダー(オーダーメード、Peter Ingold, NIBR Basel)に入れた。マウスの正しい位置を確実にするために、両側脛骨および膝関節の偵察図(scout view)を取り、目的の領域(ROI、2.23mm長)を、海綿骨を超えて遠位に伸長する成長板で開始するように配置した(図3)。スキャナーを、中程度/標準解像度と呼ぶ、21μmの数字上等方性のボクセルサイズに設定した。X線チューブを55kVpおよび145mAで、5μmの焦点サイズで操作した。500個の投影像を、180msの積分時間でスキャンあたり獲得した。トモグラフィー画像を、円錐ビーム逆投影法を使用して、VMSクラスター(HP Alpha, HP, Palo Alto, USA)上に、1024×1024画素行列で再構成し、315個の軸位断像を得た。
海綿骨および皮質骨特性を決定するために、目的の2.23mm領域を、遠位に伸長する成長板で開始するように置いた。106個の軸位断像を、55kv、145mA、180ms積分時間および21μm解像度のμ-CT VivaCT40スキャナー(SCANCO, Switzerland)で出た。海綿骨密度(BV/TV)を、脛骨の0.735mm領域(9スライスが脛骨結節から近位および25スライスが脛骨結節から遠位)を、SCANCOソフトウェア(SCANCO, Switzerland)を使用し、閾値275を石灰化骨体積(BV)を定義するために用いて、測定した。皮質骨密度(BV/TV)を、脛骨の1.5mm領域(15スライスが脛骨結節から近位および55スライスが脛骨結節から遠位)を、SCANCOソフトウェア(SCANCO, Switzerland)を使用し、閾値275を用いて測定した。三次元分析を、SCANCO操作ソフトウェアを使用して測定領域上で行った。全処置群を2日間のオースにわたりスキャンし、各処置群からの同数の動物を各日にスキャンした。
血清バイオマーカー分析
骨代謝の血清マーカーであるTRACP5Bを、マウス血清変化のために評価した。MouseTRAPTMアッセイキットはELISAアッセイ(Cat#SB-TR103, IDS Fountain Hills, AZ)である。簡単に言うと、ポリクローナルマウスTRACP5B抗体を、抗ウサギIgGでコートした96ウェルプレート中でインキュベートする。このELISAキットはマウスTRACP5Bにのみ特異的である。このアッセイは、0.1U/Lの感受性であることが報告されている。
腫瘍負荷に対するLBH589の効果
尾静脈注射に続き、MM1S細胞が増殖し、生物発光読出しで測定して、腫瘍負荷が1,400〜2,300倍に増大した。MM1S細胞は骨に局在化し、ヒト臨床症状に一致する、椎骨、肋骨、頭蓋骨、骨盤および長骨の多病巣性骨病変をもたらした。
ルシフェラーゼフラックス(光子/秒)で表わす腫瘍負荷の平均相対変化を、表1および2に示す:
Figure 2010529028
処置を、静脈内尾移植(2.0百万細胞/動物)後10日目に開始した。LBH589を、1週間5回、3週間、15mg/kgでip投与した。媒体コントロール(D5W)を、ipで、1週間5回、3週間投与した。初期群規模:8匹の動物。最終有効性データおよび体重変化を最後の投与72時間後に計算した。
Figure 2010529028
処置を、静脈内尾移植(2.0百万細胞/動物)後10日目に開始した。LBH589を、1週間5回、4週間、10または20mg/kgでip投与した。媒体コントロール(D5W)を、ipで、1週間5回、3週間投与した。初期群規模:8匹の動物。
最終腫瘍負荷の統計学的解析を表3および表4に示す。
Figure 2010529028
スチューデントのT検定
S=P<0.01
Figure 2010529028
ANOVA+ダネット法Post-hoc検定
S=P<0.05
NS=有意ではない
図1、図2、表1および表2に記載される通り、腫瘍負荷は、試験#0879ではD5W処置コントロール群において移植後4−5週間で1,400倍を超えて増え、試験#0942ではD5W処置コントロール群において移植後5週間で2,300倍を超えて増えた。
図2に関して、処置をiv尾移植(2.0百万細胞/動物)後11日目に開始した。NVP−LBH589−CUをipで、15mg/kg(A)、または10および20mg/kg(B)で、週に5回(qdx5/wk)で4週間投与した。媒体コントロール(D5W)を、ipで、週に5回(qdx5/wk)、4週間投与した。ボルテゾミブを、ivで、0.2mg/kgで、週に1回(qwk)または1mg/kgで週に2回、試験#0879において4週間(biwk)(B)投与した。初期群規模:8匹の動物。最終有効性データを、試験#0879についてパネルAにおよび試験#0942についてパネルBに示す。体重変化を、各試験について最終投与24時間後に計算した(右パネル)。
15mg/kg qdX5のみのLBH589処置は、試験#0879において31日目に腫瘍負荷の〜78%までの低下をもたらした。10mg/kg qdX5または20mg/kg qdX5のみのLBH589処置は、試験#0942において、35日目に各々腫瘍負荷の〜79%および〜91%までの低下をもたらした。LBH589による腫瘍負荷の低下は、両試験で統計学的に有意であった。
エンドポイントまでの時間に対するLBH589の効果
LBH589が臨床エンドポイントまでの時間を伸ばす能力を試験#0942で評価した。各動物を、毎日、移動性および一般的健康を含む疾患進行の徴候の進行度についてモニターした。動物を、0−4の臨床的スケールで採点した。エンドポイントは、動物が、臨床的スコア3に達したときに到達した。エンドポイントまでの時間の増加に対するLBH589の効果を図3および表5に示す:
Figure 2010529028
2匹の動物が移植後45日目に死亡したことが判明した。動物は、死亡前15%の体重減少および腹部膨脹を示したが、骨疾患の臨床症状は示さなかった。死亡は処置関連と判定し、分析から除いた。
** 1匹の動物が移植後80日目まで疾患の徴候を示さず、打ち切った。
45日目に死亡したLBH589の20mg/kgで処置した8匹中2匹の動物は、死亡前に骨疾患の徴候は示さず、死亡は処置関連と判定した。これらの動物を、処置関連死のために分析から除いた。残った6匹の動物中1匹は、移植80日後に疾患の何の症状も示さず、その観察を終えたときに止め、エンドポイント分析を打ち切った。媒体処置動物のエンドポイントまでの中央時間は37日であった。10および20mg/kgのLBH589の投与は、各々54日および61日の臨床エンドポイントまでの中央時間をもたらした。エンドポイントを達成するまでの中央時間における投与量応答は、重複しない95%信頼区間により証明される通り、顕著に異なった。
海綿骨に対するLBH589の効果
MicroCTを使用して、MM1S腫瘍担持マウスにおける海綿骨に対するLBH589の効果を評価した。目的の領域および代表図を図4に示す。
図4は、目的の2.3mm領域が、遠位に伸長する成長板で開始するように配置されたことを記載する。106軸位断像を、55kv、145mA、180ms積分時間および21μm解像度のμ-CT VivaCT40スキャナー(SCANCO, Switzerland)で得た。海綿骨密度、骨体積/合計体積(BV/TV)を、脛骨の0.735mm領域(10スライスが脛骨結節から近位および25スライスが脛骨結節から遠位)を、SCANCOソフトウェア(SCANCO, Switzerland)を使用し、閾値275を用いて測定した。皮質骨密度、骨体積/合計体積(BV/TV)を、脛骨の1.5mm領域(15スライスが脛骨結節から近位および55スライスが脛骨結節から遠位を、CANCOソフトウェア(SCANCO, Switzerland)を使用し、閾値275を用いて測定した。
平均海綿骨密度(BV/TV)および変化パーセント(コントロールのパーセントとして処理)を図5および表6および7に示す。
Figure 2010529028
Figure 2010529028
海綿骨密度の統計学的分析を表8および9に示す。
Figure 2010529028
スチューデントのT検定
S=P<0.05
Figure 2010529028
ウィルコクソン/クラスカル・ワリス検定とテューキー・クレーマーPost-hoc多重比較
S=P<0.05
15mg/kgのLBH589は、処置3週間後、平均海綿骨密度の統計学的に有意な5.5倍増加をもたらした。試験#0942において、10および20mg/kgで投与したLBH589は、各々、処置4週間後、中央海綿骨密度の統計学的に有意な11.8倍および19.1倍の増加をもたらした。
図5は、海綿骨密度(%BV/TV)を分析したことを記載する。パネルAおよびBにおいて、棒グラフは、試験#0879および#0942についての脛骨海綿骨密度(%BV/TV)の平均±SEMを示す。右パネルは上のグラフに示す個々の動物の結果である。は、同時点での媒体コントロールからの統計学的有意を示す(p<0.05)。
皮質骨に対するLBH589の効果
単剤としてのLBH589の皮質骨に対する効果を、試験#0879においてmicroCT分析により評価した。試験#0879についての皮質骨密度の定量的分析およびそれらの相対的差異を図6および表10に示す。
Figure 2010529028
統計学的分析を表11に示す。LBH589での処置は、媒体処置動物と比較して、統計学的に有意な皮質骨密度の10.8%増加をもたらした。
Figure 2010529028
スチューデントのT検定
S=P<0.0001
血清バイオマーカー評価
TRACP5B血清レベルを、破骨細胞活性の指標として評価した。TRACP5Bのレベルを、図7および表12で評価した。
Figure 2010529028
血清バイオマーカーTRACP5bを、「方法」に記載の通り分析した。左パネルにおいて、棒グラフは平均±SEMを示す。は、コントロールからの統計学的有意を示す(p<0.05)。
本試験でのTRACP5Bの血清レベルは、媒体処置動物と比較して、LBH589のみで処置した動物で41%減少した、表13:
Figure 2010529028
スチューデントのT検定
S=P<0.05

Claims (30)

  1. 患者に有効量のHDAC阻害剤を投与することによる、増殖性疾患が原因の骨破壊を有する患者の処置方法。
  2. 増殖性疾患が多発性骨髄腫、乳癌、または前立腺癌から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択され;
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の方法。
  4. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の方法。
  5. 患者に有効量のHDAC阻害剤を投与することを含む、炎症性疾患が原因の骨破壊を有する患者の処置方法。
  6. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項5に記載の方法。
  7. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項5に記載の方法。
  8. 患者に有効量のHDAC阻害剤を投与することを含む、骨粗鬆症が原因の骨破壊を有する患者の処置方法。
  9. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項8に記載の方法。
  10. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項8に記載の方法。
  11. 増殖性疾患が原因の骨破壊の処置用医薬の製造のための、HDAC阻害剤の使用。
  12. 増殖性疾患が多発性骨髄腫、乳癌または前立腺癌から選択される、請求項11に記載の使用。
  13. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項12に記載の使用。
  14. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項12に記載の使用。
  15. 炎症性疾患が原因の骨破壊の処置用医薬の製造のための、HDAC阻害剤の使用。
  16. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項15に記載の使用。
  17. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドの化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項16に記載の使用。
  18. 骨粗鬆症が原因の骨破壊の処置用医薬の製造のための、HDAC阻害剤の使用。
  19. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項18に記載の使用。
  20. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項19に記載の使用。
  21. 患者に有効量のHDAC阻害剤を投与することを含む、増殖性疾患を有する患者の骨喪失を予防する方法。
  22. 増殖性疾患が多発性骨髄腫、乳癌または前立腺癌から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項21に記載の方法。
  24. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項21に記載の方法。
  25. 患者に有効量のHDAC阻害剤を投与することを含む、炎症性疾患を有する患者の骨喪失を予防する方法。
  26. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項25に記載の方法。
  27. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項25に記載の方法。
  28. 患者に有効量のHDAC阻害剤を投与することを含む、骨粗鬆症を有する患者の骨喪失を予防する方法。
  29. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010529028
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、そのメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は、非置換であるか、またはアルキル置換基について下記の1個以上の置換基で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えば、メチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;−(CH)C(O)R;−(CH)OC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CH)から選択されおよび−(CH)
    およびRは、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキル、アシルまたはアシルアミノであるか、または
    およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか、または
    は、それが結合している窒素と一体となって、およびRは、それが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成でき;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合型アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;および混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは、同一または異なり、かつ独立して、0−6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は、所望により、かつ独立して、Rおよび/またはRで置換されていてよく;
    XおよびYは、同一または異なり、かつ独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えば、シクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えば、CHおよびCF;C(O)−アルキル、例えば、C(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は、同一または異なり、かつ独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合型アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は、同一または異なり、かつ独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えば、ベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えば、ピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか、または
    13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、また混合型アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
    15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ポリヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CH)ZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、芳香族性多環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0−6から選択される整数であり;そして
    ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項28に記載の方法。
  30. HDAC阻害剤が、式(III):
    Figure 2010529028
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項28に記載の方法。
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