JP2010524791A - 計量装置 - Google Patents

Abstract

とりわけ接着剤および密閉剤のための計量装置１であって、適合リング１０によって柔軟な容器２上に配置される計量装置１が知られている。この場合、リングにはレバー（１１，１１’）が結合されており、このレバー（１１，１１’）は、容器２に対して押圧される。本発明は、計量装置１に係り、この場合、レバー１１は、変形可能なスプリング板１５を介してリングに結合されている。プッシュボタン１１０が、拡張部分としてレバー１１の上に形成されている。このため、ワンピースの計量装置は、安価であり、かつ、組立てられることを必要とすることなく製造される。

Description

本発明は、底部と、容器肩部の上方に形成された容器首部であって、排出ノズルを有する閉鎖部が取り付けられる容器首部とを有する容器に取り付けられる、請求項１のプリアンブルによる計量装置に関する。

そのような計量装置は、とりわけ、接着剤、シアノアクリレート、瞬間接着剤または嫌気性接着剤および密閉剤において必要とされる。これらは、ボトル形状の容器に入れられて販売される。この場合、これら全ての接着剤および密閉剤の最小量のみが、計量された型の中に分配される。従って、容器、すなわちブラスチックボトルは、比較的小型となっている。対応する中身を、ノズルから、計量された型の中へ分配するため、容器は、わずかに圧搾される必要がある。とりわけ、接着剤および密閉剤は、しばしば、半流動体となっており、または、低い粘性を有している。このため、接着剤および密閉剤は、容器からそれ自体では流出しない。しかしながら、とりわけ酸素の吸気が生じないように蓄えられる必要がある接着剤もある。従って、プラスチックボトルは、ＨＤＰＥ（高密度ポリエチレン）から形成される必要があり、また、この材料は、相当の硬さを有している必要がある。しかしながら、このことは、容器に圧力を働かせることにより行われる計量を複雑にする。

比較的に長く、ピン形状のボトルを使うことがとりわけ望ましい。しかし、容器の直径が小さくなるほど、計量を実現するために容器を変形させるのが困難になり、これによって、この状況が絶対的なジレンマを生じさせる。さらに、接着剤における高感度に計量された分配を実現するため、容器は計量装置を有している必要がある。

ＵＳ−Ａ−４７７１７６９（特許文献１）は既に計量装置を開示している。ここで、比較的小さなボトルは、本体部を特徴として有する装置の中に挿入されることができ、ボトルは本体部の中に配置されている。この本体部は、壁に連結されるとともにボトル底部の端部に圧力を及ぼす圧力レバーを特徴として有している。この解決法は、とりわけ、軟らかい容器に対してのみ適している。なぜなら、硬いブラスチック、とりわけＨＤＰＥからなるブラスチックボトルは特に、底部から容器壁への移行部分におけるとりわけ大きな壁の厚さを有する領域において変形され得ないからである。さらに、ボトルを計量装置の中に配置するため、キャップを緩めて外すこと、開口した容器を装置の中に入れること、その後にボトルを装置の中に固定するようキャップを再び取り付けることが必要である。この手順は、シアノアクリレート接着剤にとって全く不適当であり、偶然にこぼれた場合に重大な損害を生じさせるかもしれない。

よりコスト面で効果的な形態がＷＯ２００４／０１３００９−Ａ（特許文献２）に開示されている。この公報は、液体を一滴ずつ分配することができる、単純かつ安価な計量装置を開示している。この公報は、多くの例示的な形態を記載しているが、１つの形態のみがこの内容に関連している。この形態は、ボトルの長手方向の軸に平行に配置されるとともに容器首部を取り囲んでいる、ループ形状のプラスチックループを提案している。ループは、ボトルの底部領域で分離されるとともに、ボトルの底部にこの位置で隣接している。ループは、その後、ボトル首部まで上方に延び、また、容器壁に隣接している。ループは、ボトルを超えるとともに、一方で、容器肩部の上に横たわっており、さらに、下方の、直径の反対側のボトル壁領域上で、任意に形成された湾曲形状で横たわっている。ボトル肩部の領域における湾曲部は、容器壁の上に横たわっており、また、レバーが、角度の付いた態様で肩部から底部へ下方に延びている。これによって、もう一度湾曲された後、ボトル底部の下に延びているループを、もう一度結合することができる。そのようなデバイスはまた、ボトルがとりわけ高い剛性を有している場所、すなわち肩部の領域において、圧力が正確にその場所に及ぼされるという不利な点も有している。その上、この装置は、一時的な使用に対してのみ適しており、またこの装置は、本質的には、容器を保管するためにボトルから取り外される必要がある。

請求項１のプリアンブルによる計量装置はまた、ＵＳ−４７７７８９８（特許文献３）からも知られている。この公報は、動物に治療を行うための薬剤の役に立つ獣医用の装置に関連している。この場合、ボトルに取り付けられたリングに、ヒンジによってレバーが連結されている。ここで、当該レバーは、ボトルの方に向けられた湾曲部であって、圧力を働かせるのに役立つ湾曲部を有している。

ＵＳ−Ａ−４７７１７６９ ＷＯ２００４／０１３００９−Ａ ＵＳ−４７７７８９８

本発明は、とりわけ縦長の円筒形の容器であって、特にピン形状の容器に適した計量装置であって、上述の解決法における不利な点を取り除くことができる計量装置を発展させるという目的に基づいている。ここで、当該計量装置は、ヒンジを用いることなく、ワンピースで安価に製造することができるものである。

この目的は、請求項１の特徴を有する計量装置により達成される。本発明の対象となるその他の有利な形態は、従属請求項に開示されている。

１つの好ましい形態が、同封の図に示されるとともに、以下に詳細に記載されている。
図１は、縦長の、ピン形状の容器に取り付けられた計量装置を示す斜視図である。すなわち、容器および計量装置それぞれのベースの方向から見た図である。 図２は、同一の容器にある同一の計量装置を、ノズル形状の排出口の方向から見た場合の図である。 図３は、計量装置、および、計量装置が取り付けられている容器の中心縦断面を示す図である。

図はそれぞれ、３つの異なる構成要素を示している。参照符号１は、実際の計量装置を示しており、一方、容器が参照符号２により示され、閉鎖部が参照符号３により示されている。容器２は、図３により、軸方向の長手方向断面において最も明確に図示されている。容器２は、円筒形の容器壁２１に結合された底部２０を特徴として有しており、容器壁２１は、肩部２２の形状で容器首部２３に変形する。この場合、肩部２２および容器首部２３は、とりわけ厚い壁によって実現されており、一方、容器壁２１および底部２２は、前述の部分より薄くなっている。示されている例において、容器２は、薄い縦長のボトルからなり、ボトルは、とりわけピン形状を有している。示されている例は、ほぼ２：１のスケールで図示されている。容器２の実際の寸法は、ほぼ万年筆に相当している。この好ましい例示的形態が図に示されているが、容器それ自体の形状は必須のものではない。縦長の、円筒形の容器は、その扱いにおいて特に有利であるが、容器は、当然に、例えば円筒形以外の形状を有していてもよい。また、容器は、より短い、または膨らんだ、または楕円形の断面で実現されていてもよい。いずれにせよ、以下に記載される計量装置のレバーは、必要であれば、容器の形状に適合される。当業者にとって、そのような適合は極めて容易である。

閉鎖部は、当然に、正確に計量された態様で最小の可能な量を分配するよう十分に適合されている。閉鎖部３は、従って、それが分配ノズルの中へ通じるよう設計されている。閉鎖部３のデザインは本発明にとって重要ではないので、接着剤を分配するためだけに最適化される。閉鎖部３の正確なデザインについては言及しない。

計量装置１は、本質的には２つの部分からなる。すなわち、計量装置は、容器に適合されたリング１０と、リング１０に結合されるとともに、容器首部２３の方向においてリング１０から延びるレバー１１からなっている。ここで、レバーおよびリング１０は、図１−３に示されているように、一体として結合されていてもよい。

リング１０は、原理的には、比較的に薄い壁からなっている。また、容器２の底部が円形状となっていない場合、リング１０が円形状となっている必要はない。しかしながら、リング１０は、それが容器２の、とりわけその底部２０の領域に取り付けられるよう設計されている必要がある。容器２が楕円形の底部を有している場合、リング１０もまた、結果として、対応する楕円形状を有している必要がある。示されている例において、しかしながら、容器２は、円形の円筒形状を有しており、従って、リングもまた、円形の円筒形状で具体化されている。

示されている形態において、容器２が、実際にはピン形状を有しており、従って、底部２０は、比較的に小さなベースを形成する。リング１０は、二重に壁で囲まれた態様で実現されている。この場合、内側リング壁１２は、底部の領域において、完全な（positive）および不完全な（non-positive）態様で、容器２を直接的に取り囲んでいる。外側リング壁１３は、内側リング壁１２の周りで、そこから所定の距離において、少なくとも底部の領域で延びている。また外側リング壁１３は、内側リング壁１２および外側リング壁１３が上部領域において一致するよう円錐形で実現されている。外側リング壁１３はまた、当然に、上反りになった態様で外方に延びるよう設計されていてもよい。

示されている例において、レバー１１は、外側リング壁１３上に一体として形成されている。頂点部と、下端部の近傍との間の領域において、外側リング壁１３は、レバー１１の両側に至る横方向の凹部１４を特徴として有している。これが、外側リング壁１３をわずかに変形させることによって、レバー１１を回転させることを可能としている。レバーを回転させる能力は、直接的にリング１３上でレバー１１に直接に変形するスプリング板１５を形成することによって改善される。スプリング板１５は、結合ポイント１６から、第１湾曲ポイント１７まで、容器壁の接平面にほぼ平行して延びている。隆起された補強リブ１８が、湾曲ポイントの領域に設けられている。この場合、２つの外側補強リブ１８が、レバー１１の外側の側壁１９に配置されている。側壁１９は、レバー１１の全長にわたって、レバーの側および表面に延びている。レバー１１は、従って、容器２の方を向くとともに、レバーを補強するのに役立つ外側の壁を有している。スプリング板の領域は別にして、レバー１１は、従って、全ての場所において補強されている。これによって、レバー１１は、スプリング板１５の領域は別にして、湾曲への耐性を有している。

加えて、レバー１１は、容器２の壁２１の上に横たわっている押下拡張部分１１０を有している。

押下拡張部分１１０は、原理的には、任意の位置においてレバー上に配置され得る。しかしながら、結合ポイント１６とレバー端部１１１と間のほぼ中心に押下拡張部分を配置するのが好ましい。押下拡張部分１１０がレバーおよび１１１に対してより近くに変位されるほど、及ぼされる力がより高くなる。また、押下拡張部分がリング１０に対してより近くに配置されるほど、容器壁を変形させるよう押下拡張部分１１０を容器壁２１に対して押圧するのに必要とされる力が低くなる。しかしながら、押下拡張部分１１０とリング１０との間の距離が減少するにつれて、効果の程度もまた小さくなる。従って、押下拡張部分は、リング１０の下端とレバー端部１１１との間のほぼ中心に配置されるべきである。

示されている例において、押下拡張部分１１０は、周辺の外側壁１９の間において、レバーの下側の中心に形成されている中心補強リブ１１２の上に形成されている。隆起された補強リブ１８は、容器の壁からそらされており、しかしながら、少なくとも１つの中心補強リブ１１２は、レバーの下側に延びており、また、容器の方に向けられている。

図３は、底部に近い領域において凹部２４を特徴として有する容器を示している。この場合、この凹部は、外周収縮部２４の形状で具体化されている。柔軟なタブ１１３が、この凹部２４に係合しており、このタブ１１３は、計量装置１が容器２から引き抜かれるのを防いでいる。

すべての補強リブ１８および１１２は、容器の長手方向軸に平行に横たわっている。補強リブは、原理的には任意の長さを有していてよいが、しかしながら、補強リブがスプリング板１５の中心を越えて延びていないことが好ましい。これによって、スプリング板１５は、完全には補強されず、しかし、むしろ、所望の変形を達成するのに役立つ領域を特徴として有することになる。この変形可能な領域が、事実上、ヒンジ無しの接合を形成する。

本発明の計量装置１は、極めて安価な態様で実現され、従って、工場において容器に直接に取り付けられる使い捨ての構成要素として使用される。この点において、この使い捨ての計量装置が他の目的のために誤用されないことが当然に望ましい。形状適合手段１１３によって製造される、逆行不可能な（irreversible）結合１１３に加えて、容器２の壁２１が、環状のビード（bead）２５を有していてもよい。このビード２５が、容器首部の方向において計量装置を引き抜くのを不可能にする。

容器２は、一般には、吹き入れ鋳造された（blow-molded）ブラスチック容器からなっており、これらの吹き入れ鋳造された容器は、その直径に対する所定の許容誤差を有している。このため、リング１０を具体化するため、および、リング１０が二重に囲まれている場合は、とりわけ、規則的な距離で設けられた凹み１２４を有する内側リング壁１２を具体化するため、それは高感度であってもよい。この場合、これらの凹みにより、リングにおける所定の弾性変形が可能となり、同時に、底部に近い領域２０において変形された容器壁２１のための空間を作り出すことが可能となる。そのような凹み１２４が設けられている場合、一般にスプリングタブの形状で具体化される形状適合手段１１３は、好ましくは、これらの凹み１２４の中に配置される。

１ 計量装置
２ 容器
３ 排出ノズル付き閉鎖部
１０ リング
１１ レバー
１１’ レバー
１２ 内側リング壁
１３ 外側リング壁
１４ 横方向凹部
１５ スプリング板
１６ 結合ポイント
１７ 湾曲ポイント
１８ 隆起された補強リブ
１９ 側壁
２０ 底部近くの領域、底部
２１ 容器壁
２２ 肩部
２３ 容器首部
２４ 凹部
２５ 環状ビード
１１０ 押下拡張部分
１１１ レバー端部
１１２ 中心補強リブ
１１３ スプリングタブ、形状適合手段
１２０ ベアリングブロック
１２１ ベアリング軸
１２２ リーフスプリング
１２３ ベアリングジャーナル
１２４ 凹み

Claims (11)

1. 底部２０と、容器肩部２２の上方に形成された容器首部２３であって、排出ノズルを有する閉鎖部３が取り付けられる容器首部２３とを有する容器２に取り付けられる計量装置１であって、
   容器２に適合されたリング１０を備え、
   １つの腕からなるレバー（１１，１１’）がリング１０に連結されており、
   レバー（１１，１１’）は、リング１０から容器首部２３まで延びるとともに、容器２の方を向き、容器底部２０と容器首部２３との間で容器壁２１に対して中心で押圧され、これによって容器２を変形させる少なくとも１つの押下エレメント１１０という特徴を有し、
   レバー１１は、変形可能なスプリング板１５によって一体的にリング１０に結合されており、
   押下エレメントは、押下拡張部分の形状でレバー上に形成されていることを特徴とする計量装置。
2. レバー１１は、スプリング板１５と並んで、少なくとも１つのセクションを越えて連続的に延びていることを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
3. レバー１１は、容器２の長手方向軸に平行に横たわっている平面内で延びる補強リブ１８という特徴を有することを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
4. 補強リブ１８は、軸方向において、スプリング板１５の中心を越えては延びないことを特徴とする請求項２に記載の計量装置。
5. レバー（１１，１１’）は、補強のため、容器の方を向いた外側の側壁１９を有することを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
6. 少なくとも１つの押下拡張部分１１０が、少なくとも１つの補強リブの上に形成され、好ましくは中心補強リブ１１２の上に形成されることを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
7. リング１０は、二重に囲まれた態様で具体化され、
   リング１０の内側リング壁１２は、形状に適合した態様において、底部の近くの領域２０内で容器２を、逆行可能に、または逆行できないように取り囲み、
   外側リング壁１３は、底部２０に向かって円錐状に広がっていることを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
8. リング１０は、二重に囲まれた態様で具体化され、
   レバー（１１，１１’）は、スプリング板１５によって、外側リング壁１３に一体的に結合されていることを特徴とする請求項１または７に記載の計量装置。
9. リング１０の内側リング壁１２は、逆行不可能な形状適合手段１１３を有し、
   容器２は、少なくとも１つの凹部２４を特徴として有し、
   形状適合手段は、凹部２４に係合することを特徴とする請求項７に記載の計量装置。
10. 逆行不可能な形状適合手段１１３は、スプリングタブからなっていることを特徴とする請求項９に記載の計量装置。
11. 容器２は、底部近傍の領域に配置された環状溝の形状からなる凹部２４を特徴として有することを特徴とする請求項９に記載の計量装置。

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