JP2010287637A - 半導体発光装置の製造方法 - Google Patents

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達男 大橋
Akira Omae
暁 大前
Atsushi Yasuda
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Abstract

【課題】本発明は、エッチングを行わずにメサ構造を形成して電流リークを低減することを可能にする。
【解決手段】エピタキシャル成長法によって、基板11上にn型コンタクト層12を形成する工程と、n型コンタクト層12上に、本体部16が形成される領域上に開口部22を設けた無機マスク21を形成する工程と、エピタキシャル成長法によって、無機マスク21の開口部22内のn型コンタクト層12上に、n型層13、活性層14、p型層15を順に形成してメサ構造の本体部16を形成する工程と、無機マスク21を除去する工程と、n型コンタクト層12上および本体部16表面に電極形成層23を形成する工程と、電極形成層23をパターニングして、n型コンタクト層12上にn電極17を形成し、p型層15上にp電極18を形成する工程を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光装置の製造方法に関するものである。
従来の技術の発光ダイオード(LED)の電極を形成する方法は、以下のような製造工程による。その一例を、図4の製造工程断面図によって説明する。
図4(1)に示すように、エピタキシャル成長法によって、基板111上に、n型コンタクト層112、n型層(n型クラッド層等)113、活性層114、p型層(p型クラッド層、p型コンタクト層等)115を積層する。
次に、図4(2)に示すように、上記p型層115上にp電極116を形成する。
次に、図4(3)に示すように、ドライエッチングもしくはイオンミリングによって、上記p電極116、p型層115、活性層114、n型層113を加工してメサ構造117を形成する。このとき、上記加工をn型コンタクト層112上で止めることで、n電極を形成する領域が形成される。
次に、図4(4)に示すように、上記n型コンタクト層112上にn電極118を形成する(例えば、特許文献1参照。)。
または、以下のような図5の製造工程断面図に示した製造方法がある。
図5(1)に示すように、エピタキシャル成長法によって、基板111上に、n型コンタクト層112、n型層(n型クラッド層等)113、活性層114、p型層(p型クラッド層、p型コンタクト層等)115を積層する。
次に、図5(2)に示すように、ドライエッチングもしくはイオンミリングによって、上記p型層115、活性層114、n型層113を加工してメサ構造117を形成する。このとき、上記加工をn型コンタクト層112上で止めることで、n電極を形成する領域が形成される。
次に、図5(3)に示すように、全面に電極形成膜121を形成する。
次に、図5(4)に示すように、レジストマスク(図示せず)を用いたウエットエッチングにより上記電極形成膜121を加工して、上記p型層115上にp電極116を形成し、n型コンタクト層112上にn電極118を形成する。
特開2007-59873号公報
解決しようとする問題点は、ドライエッチングでメサ構造を形成すると、メサ構造の側面にエッチングダメージが入り、そのエッチングダメージが入った微小領域が電流リークの原因となる点である。
本発明は、エッチングを行わずにメサ構造を形成して電流リークを低減することを可能にする。
本発明の半導体発光装置の製造方法は、エピタキシャル成長法によって、基板上にn型コンタクト層を形成する工程と、前記n型コンタクト層上に、本体部が形成される領域上に開口部を設けた無機マスクを形成する工程と、エピタキシャル成長法によって、前記無機マスクの開口部内の前記n型コンタクト層上に、n型層、活性層、p型層を順に形成してメサ構造の本体部を形成する工程と、前記無機マスクを除去する工程と、前記n型コンタクト層上および前記本体部表面に電極形成層を形成する工程と、前記電極形成層をパターニングして、前記n型コンタクト層上にn電極を形成し、前記p型層上にp電極を形成する工程を有する。
本発明の半導体発光装置の製造方法では、本体部が形成される領域上に開口部を設けた無機マスクがn型コンタクト層上に形成され、この無機マスクを用いたエピタキシャル成長法によって、開口部に本体部を形成した後、無機マスクを除去する。このため、無機マスクの開口部によって、メサ構造の本体部を形成する領域が確定されるとともに、n型コンタクト層上が無機マスクに被覆されていることで、n型コンタクト層上にn電極の形成領域が確保される。そして、本体部がエピタキシャル成長法によって形成されるので、上記本体部の側面がドライエッチングによって形成されない。このため、上記本体部の側面にエッチングダメージが入らないので、電流リークの発生を防止することができる。
本発明の半導体発光装置の製造方法は、エピタキシャル成長法によって、基板上にn型コンタクト層を形成する工程と、前記n型コンタクト層上に、本体部が形成される領域上に開口部を設けた無機マスクを形成する工程と、エピタキシャル成長法によって、前記無機マスクの開口部内の前記n型コンタクト層上に、n型層、活性層、p型層を順に形成してメサ構造の本体部を形成する工程と、前記無機マスクを除去する工程と、前記n型コンタクト層上および前記本体部表面にマスク層を形成し、前記n型コンタクト層上の前記マスク層に第1開口部を形成するとともに前記p型層上の前記マスク層に第2開口部を形成する工程と、前記第1開口部内および前記第2開口部内を含む前記マスク層上に電極形成層を形成する工程と、前記マスク層を除去するとともに前記マスク層上の前記電極形成層を除去して、前記第1開口部の位置に残した前記電極形成層でn電極を形成するとともに、前記第2開口部の位置に残した前記電極形成層でp電極を形成する工程とを有する。
本発明の半導体発光装置の製造方法では、本体部が形成される領域上に開口部を設けた無機マスクがn型コンタクト層上に形成され、この無機マスクを用いたエピタキシャル成長法によって、開口部に本体部を形成した後、無機マスクを除去する。このため、無機マスクの開口部によって、メサ構造の本体部を形成する領域が確定されるとともに、n型コンタクト層上が無機マスクに被覆されていることで、n型コンタクト層上にn電極の形成領域が確保される。そして、活性層を含む本体部がエピタキシャル成長法によって形成されるので、上記本体部の側面がドライエッチングによって形成されない。このため、上記本体部の側面にエッチングダメージが入らないので、電流リークの発生を防止することができる。
また、n電極、p電極を形成する際に、本体部の側面はマスク層に被覆され、電極形成層の金属が直接接触しないので、本体部が金属汚染されることがない。また、電極形成層のパターニングがリフトオフ法によることから、本体部の側壁にエッチングダメージが入らない。このため、電流リークをさらに低減することが可能になる。
本発明の半導体発光装置の製造方法は、電流リークを低減することが可能になるため、信頼性の高い半導体発光装置を製造できるので、歩留まりの向上を図ることができるという利点がある。
本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法の第1例を示した製造工程断面図である。 本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法の第2例を示した製造工程断面図である。 本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法の第2例を示した製造工程断面図である。 従来の半導体発光装置の製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 従来の半導体発光装置の製造方法の一例を示した製造工程断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態とする)について説明する。
<1.実施の形態>
[半導体発光装置の製造方法の第1例]
本発明の第1実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法の第1例を、図1の製造工程断面図によって説明する。
図1(1)に示すように、基板11上にn型コンタクト層12を形成する。上記基板11には、例えばサファイア基板を用いる。もちろん、窒化ガリウム基板等、サファイア基板以外の基板を用いることもできる。そしてエピタキシャル成長法によって、上記基板11上に上記n型コンタクト層12を形成する。このn型コンタクト層12は、例えばn型の窒化ガリウムを成長させて形成する。
次に、図1(2)に示すように、上記n型コンタクト層12上に無機マスク21を形成する。
この工程では、まず上記n型コンタクト層12表面に無機膜を形成する。この無機膜は、例えば化学気相成長法によって、酸化シリコン膜で形成される。その膜厚は、例えば1μm程度とする。この無機膜の成膜方法は、電子ビーム蒸着法であってもよく、その成膜方法は問わない。
また、上記無機膜は、下地の上記n型コンタクト層12に対して選択的にウエットエッチング加工が可能であれば、酸化シリコン膜に限定されない。例えば窒化シリコン膜であってもよい。
次いで、通常のレジスト塗布技術によって、上記無機膜上にレジスト膜を形成した後、通常のリソグラフィー技術によって、半導体発光装置の本体部が形成される領域を除く領域にレジスト膜が残るようにパターニングを行う。続いて、このパターニングされたレジスト膜をエッチングマスクに用いて、上記無機膜をエッチングして、本体部が形成される領域上に開口部22を有する無機マスク21を形成する。ここでは、フッ酸系のウエットエッチングによりエッチングを行う。また、無機膜が窒化シリコン膜で形成されている場合には、例えば熱リン酸によるウエットエッチングにてエッチングを行う。
その後、上記レジスト膜を除去し、上記n型コンタクト層12表面を洗浄する。
次に、図1(3)に示すように、上記無機マスク21の開口部22内の上記n型コンタクト層12上に、エピタキシャル成長法によって、n型層13、活性層14、p型層15を順に成長させて、メサ構造の本体部16を形成する。例えば、上記n型層13は、例えばn型クラッド層を形成してなり、上記p型層15は、例えば下層よりp型クラッド層、p型コンタクト層を形成してなる。
上記n型層13、活性層14、p型層15は、例えば、アルミニウム、インジウム、ガリウムのうちから選択された元素および窒素からなる化合物半導体で形成される。
また、上記活性層14は、例えば量子井戸層と障壁層とを交互に積層してなる多重量子井戸構造を有する。例えば、アンドープAlcIndGa1-c-dN(ただし、0<c<1、0<d<1)からなる量子井戸層と、アンドープAleInfGa1-e-fN(ただし、0<e<1、0<f<1)からなる障壁層を一組として、それを複数に積層して構成される。
なお、活性層14のインジウム(In)の組成値c、dは、発光波長や発光波長幅、光密度などを勘案して決定される。具体的には、量子井戸層のインジウムの組成値cは、0%より大きく50%以下であることが望ましく、障壁層のインジウムの組成値dは、0%より大きく40%以下であることが望ましい。また、量子井戸層の厚さは、1nm以上20nm以下であることが望ましく、障壁層の厚さは、4nm以上50nm以下であることが望ましい。また、活性層14全体の厚さは、6nm以上1000nm以下であることが望ましい。
次に、図1(4)に示すように、上記無機マスク21(前記図1(3)参照)を除去する。この無機マスク21の除去は、上記無機マスク21が例えば、酸化シリコン膜で形成されている場合にはフッ酸系のウエットエッチングにより行う。このとき、p型層15上に形成された自然酸化膜も除去される。したがって、電極形成層を形成する前の前洗浄を兼ねることができる。
また、上記無機マスク21が窒化シリコン膜で形成されている場合には熱リン酸系のウエットエッチングにより行う。
次に、図1(5)に示すように、上記n型コンタクト層12上におよび上記本体部16表面に電極形成層23を形成する。
上記電極形成層23は、例えば、銀(Ag)もしくはインジウムスズオキサイド(ITO)で形成される。例えば、銀(Ag)の仕事関数は、4.26eVであるが、光反射特性に優れているので、電極形成層23として用いた。また、ITOの仕事関数は4.4eV4.5eVであるが、p電極19側より光を射出するような場合には有効である。
また、銀、インジウムスズオキサイドが上記仕事関数を有することから、銀、インジウムスズオキサイドでn電極を形成した場合にはオーミックコンタクトとなる。
上記電極形成層23として用いるその他の金属としては、ニッケル(Ni)(仕事関数値=5.15eV)、白金(Pt)(仕事関数値=5.65eV)、パラジウム(Pd)(仕事関数値=5.12eV)が挙げられる。これらの金属材料は、p型層15とオーミックコンタクトをとることができる。
また、インジウムスズオキサイドの代わりに、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO)、亜鉛酸化物(ZnO)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム亜鉛スズ酸化物(IZTO)等の透明金属酸化物を用いることもできる。
次に、図1(6)に示すように、通常のレジスト塗布技術によって、上記電極形成層23の表面にレジスト膜(図示せず)を形成した後、通常のリソグラフィー技術によって、電極形成領域上に上記レジスト膜を残してレジストパターン(図示せず)を形成する。次いで、そのレジストパターンをエッチングマスクに用いたエッチングによって、上記電極形成層23をパターニングして、上記n型コンタクト層12上にn電極17を形成し、上記p型層15上にp電極18を形成する。
このようにして、半導体発光装置1が製造される。
上記第1例の製造方法では、本体部16が形成される領域上に開口部22を設けた無機マスク21がn型コンタクト層12上に形成され、この無機マスク21を用いたエピタキシャル成長法によって、開口部22に本体部16を形成した後、無機マスク21を除去する。このため、無機マスク21の開口部22によって、メサ構造の本体部16を形成する領域が確定されるとともに、n型コンタクト層12上が無機マスク21に被覆されていることで、n型コンタクト層12上にn電極17の形成領域が確保される。
また上記本体部16はエピタキシャル成長法によって形成されるので、上記本体部16の側面がドライエッチングによって形成されない。このため、上記本体部16の側面にエッチングダメージが入らないので、電流リークの発生を防止することができる。
よって、信頼性の高い半導体発光装置を製造できるので、歩留まりの向上を図ることができるという利点がある。
[半導体発光装置の製造方法の第2例]
次に、本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法の第2例を、図2〜図3の製造工程断面図によって説明する。
図2(1)に示すように、基板11上にn型コンタクト層12を形成する。上記基板11には、例えばサファイア基板を用いる。もちろん、窒化ガリウム基板等、サファイア基板以外の基板を用いることもできる。そしてエピタキシャル成長法によって、上記基板11上に上記n型コンタクト層12を形成する。このn型コンタクト層12は、例えばn型の窒化ガリウムを成長させて形成する。
次に、図2(2)に示すように、上記n型コンタクト層12上に無機マスク21を形成する。
この工程では、まず上記n型コンタクト層12表面に無機膜を形成する。この無機膜は、例えば化学気相成長法によって、酸化シリコン膜で形成される。この無機膜の成膜方法は、電子ビーム蒸着法であってもよく、その成膜方法は問わない。
また、上記無機膜は、下地の上記n型コンタクト層12に対して選択的にウエットエッチング加工が可能であれば、酸化シリコン膜に限定されない。例えば窒化シリコン膜であってもよい。
次いで、通常のレジスト塗布技術によって、上記無機膜上にレジスト膜を形成した後、通常のリソグラフィー技術によって、半導体発光装置の本体部が形成される領域を除く領域にレジスト膜が残るようにパターニングを行う。続いて、このパターニングされたレジスト膜をエッチングマスクに用いて、上記無機膜をエッチングして、本体部が形成される領域上に開口部22を有する無機マスク21を形成する。ここでは、フッ酸系のウエットエッチングによりエッチングを行う。また、無機膜が窒化シリコン膜で形成されている場合には、例えば熱リン酸によるウエットエッチングにてエッチングを行う。
その後、上記レジスト膜を除去し、上記n型コンタクト層12表面を洗浄する。
次に、図2(3)に示すように、上記無機マスク21の開口部22内の上記n型コンタクト層12上に、エピタキシャル成長法によって、n型層13、活性層14、p型層15を順に成長させて、メサ構造の本体部16を形成する。例えば、上記n型層13は、例えばn型クラッド層を形成してなり、上記p型層15は、例えば下層よりp型クラッド層、p型コンタクト層を形成してなる。
上記n型層13、活性層14、p型層15は、例えば、アルミニウム、インジウム、ガリウムのうちから選択された元素および窒素からなる化合物半導体(以下AlInGaNと記す)で形成される。
また、上記活性層14は、例えば量子井戸層と障壁層とを交互に積層してなる多重量子井戸構造を有する。例えば、アンドープAlcIndGa1-c-dN(ただし、0<c<1、0<d<1)からなる量子井戸層と、アンドープAleInfGa1-e-fN(ただし、0<e<1、0<f<1)からなる障壁層を一組として、それを複数に積層して構成される。
なお、活性層14のインジウム(In)の組成値c、dは、発光波長や発光波長幅、光密度などを勘案して決定される。
具体的には、上記量子井戸層のインジウムの組成値cは、インジウムを少なくとも含み50%以下であることが望ましく、より望ましくは5%以上30%以下とする。
また上記障壁層のインジウムの組成値dは、インジウムを少なくとも含み40%以下であることが望ましい。
また、量子井戸層の厚さは、1nm以上20nm以下であることが望ましく、障壁層の厚さは、4nm以上50nm以下であることが望ましい。また、活性層14全体の厚さは、6nm以上1000nm以下であることが望ましい。
次に、図2(4)に示すように上記無機マスク21(前記図2(3)参照)を除去する。この無機マスク21の除去は、上記無機マスク21が例えば、酸化シリコン膜で形成されている場合にはフッ酸系のウエットエッチングにより行う。このとき、p型層15上に形成された自然酸化膜も除去される。したがって、電極形成層を形成する前の前洗浄を兼ねることができる。
また、上記無機マスク21が窒化シリコン膜で形成されている場合には熱リン酸系のウエットエッチングにより行う。
次に、図3(5)に示すように、通常のレジスト塗布技術によって、上記n型コンタクト層12上におよび上記本体部16表面にマスク層31を形成する。このマスク層31は、例えばレジスト膜で形成される。マスク層31は、次工程で形成される電極形成層の膜厚よりも厚く形成しておくことが必要である。
続いて図3(6)に示すように、通常のリソグラフィー技術によって、n電極形成領域上の上記マスク層31に第1開口部32を形成し、p電極形成領域上の上記マスク層31に第2開口部33を形成する。
次に、図3(7)に示すように、スパッタ法もしくは蒸着法によって、上記第1開口部32内の上記n型コンタクト層12上、および上記第2開口部33内の上記p型層15上に電極形成層23を形成する。このとき、上記マスク層31上にも電極形成層23が形成される。
上記電極形成層23は、例えば、銀(Ag)もしくはインジウムスズオキサイド(ITO)で形成される。例えば、銀(Ag)の仕事関数は、4.26eVであるが、光反射特性に優れているので、電極形成層23として用いた。また、ITOの仕事関数は4.4eV4.5eVであるが、p電極側より光を射出するような場合には有効である。
また、銀、インジウムスズオキサイドが上記仕事関数を有することから、銀、インジウムスズオキサイドでn電極を形成した場合にはオーミックコンタクトとなる。
上記電極形成層23として用いるその他の金属としては、ニッケル(Ni)(仕事関数値=5.15eV)、白金(Pt)(仕事関数値=5.65eV)、パラジウム(Pd)(仕事関数値=5.12eV)が挙げられる。これらの金属材料は、p型層15とオーミックコンタクトをとることができる。
また、インジウムスズオキサイドの代わりに、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO)、亜鉛酸化物(ZnO)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム亜鉛スズ酸化物(IZTO)等の透明金属酸化物を用いることもできる。
次に、図3(8)に示すように、上記マスク層31(前記図3(7)参照)とともに、このマスク層31上に形成された電極形成層23(前記図3(7)参照)を除去する。その結果、上記第1開口部32の位置に上記電極形成層23からなるn電極17が形成され、上記第2開口部33の位置に上記電極形成層23からなるp電極18が形成される。
このようにして、半導体発光装置1が製造される。
上記第2例の製造方法では、本体部16が形成される領域上に開口部22を設けた無機マスク21がn型コンタクト層12上に形成され、この無機マスク21を用いたエピタキシャル成長法によって、開口部22に本体部16を形成した後、無機マスク21を除去する。このため、無機マスク21の開口部22によって、メサ構造の本体部16を形成する領域が確定されるとともに、n型コンタクト層12上が無機マスク21に被覆されていることで、n型コンタクト層12上にn電極17の形成領域が確保される。
上記本体部16はエピタキシャル成長法によって形成されるので、上記本体部16の側面がドライエッチングによって形成されない。このため、上記本体部16の側面にエッチングダメージが入らないので、電流リークの発生を防止することができる。
また、n電極17、p電極18を形成する際に、本体部16の側面はマスク層31に被覆され、電極形成層23の金属が直接接触しないので、本体部16が金属汚染されることがない。また、電極形成層23のパターニングがリフトオフ法によることから、本体部16の側壁にエッチングダメージが入らない。このため、上記第1例よりさらに電流リークの低減が可能になる。
よって、信頼性の高い半導体発光装置を製造できるので、歩留まりの向上を図ることができるという利点がある。
上記各実施例におけるエピタキシャル成長は、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)法を用いる。
また上記各実施例における化合物半導体は、上記説明した化合物半導体に限定されることはなく、例えば13族と15族からなる2元系化合物半導体、3元系化合物半導体もしくは4元系化合物半導体であってもよい。
また、上記各実施例において、エピタキシャル成長によって形成されたn型窒化ガリウムからなるn型コンタクト層12上にAlInGaN結晶を再エピタキシャル成長する際に以下のような問題が生じることがある。例えば、n型コンタクト層12のn型窒化ガリウムを高温水素雰囲気にさらすとピットが発生する。また窒素雰囲気でエピタキシャル成長を開始すると100μmオーダーの黒点が発生する。
そこで、これらの問題を解決する手段として、エピタキシャル成長を開始する前に、n型窒化ガリウムからなるn型コンタクト層12表面を、酸またはアルカリで前処理する。上記酸には、例えばフッ酸、王水、燐酸、ピロリン酸などを用いる。また上記アルカリには、例えば水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、有機アルカリ(例えば、フルウチ化学株式会社製セミコクリーン)などを用いる。このような前処理を行うことで、酸化膜、およびエピタキシャル成長プロセス中に付着したパーティクルを除去し、かつ再エピタキシャル成長を窒素雰囲気で開始することで、再エピタキシャル成長時の界面を問題なく接合することができる。
さらに、上記各実施例において、n型をp型とし、p型をn型とした構成においても、本発明の半導体発光装置の製造方法を適用することができる。したがって、この場合、n型コンタクト層はp型のp型コンタクト層になる。またn電極はp電極になり、p電極はn電極になる。
1…半導体発光装置、11…基板、12…n型コンタクト層、13…n型層、14…活性層、15…p型層、16…本体部、17…n電極、18…p電極、21…無機マスク、22…開口部、23…電極形成膜、31…マスク層、32…第1開口部、33…第2開口部

Claims (5)

  1. エピタキシャル成長法によって、基板上にn型コンタクト層を形成する工程と、
    前記n型コンタクト層上に、本体部が形成される領域上に開口部を設けた無機マスクを形成する工程と、
    エピタキシャル成長法によって、前記無機マスクの開口部内の前記n型コンタクト層上に、n型層、活性層、p型層を順に形成してメサ構造の本体部を形成する工程と、
    前記無機マスクを除去する工程と、
    前記n型コンタクト層上および前記本体部表面に電極形成層を形成する工程と、
    前記電極形成層をパターニングして、前記n型コンタクト層上にn電極を形成し、前記p型層上にp電極を形成する工程を有する
    半導体発光装置の製造方法。
  2. エピタキシャル成長法によって、基板上にn型コンタクト層を形成する工程と、
    前記n型コンタクト層上に、本体部が形成される領域上に開口部を設けた無機マスクを形成する工程と、
    エピタキシャル成長法によって、前記無機マスクの開口部内の前記n型コンタクト層上に、n型層、活性層、p型層を順に形成してメサ構造の本体部を形成する工程と、
    前記無機マスクを除去する工程と、
    前記n型コンタクト層上および前記本体部表面にマスク層を形成し、前記n型コンタクト層上の前記マスク層に第1開口部を形成するとともに前記p型層上の前記マスク層に第2開口部を形成する工程と、
    前記第1開口部内および前記第2開口部内を含む前記マスク層上に電極形成層を形成する工程と、
    前記マスク層を除去するとともに前記マスク層上の前記電極形成層を除去して、前記第1開口部の位置に残した前記電極形成層でn電極を形成するとともに、前記第2開口部の位置に残した前記電極形成層でp電極を形成する工程とを有する
    半導体発光装置の製造方法。
  3. 前記無機マスクは酸化シリコンで形成される
    請求項1または請求項2記載の半導体発光装置の製造方法。
  4. 前記本体部を形成するエピタキシャル成長の前に、前記n型コンタクト層表面を、酸もしくはアルカリにて前洗浄を行い、前記本体部を形成するエピタキシャル成長を窒素雰囲気にて開始する
    請求項1または請求項2記載の半導体発光装置の製造方法。
  5. 前記電極形成層は、銀もしくはインジウムスズオキサイドで形成される
    請求項1または請求項2記載の半導体発光装置の製造方法。
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