JP2010287377A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動接触子を開極終端位置で停止させる際、可動接触子の可動接点の脱落を防止する回路遮断器を提供する。
【解決手段】第1の固定接点6a、第2の固定接点7a、第1及び第2の固定接点を橋絡する一対の可動接点8c,8dを設けた可動接触子8、可動接触子に端部が連結し、過電流発生時に可動接触子を開極終端位置に向けて回動させる回動アーム9、可動接触子の回動を開極終端位置で停止させるストッパー部16を備えている。可動接触子は、橋絡部8eの両端部から電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが同一方向に延在し、これら電源側接点アーム及び負荷側接点アームの先端に前記一対の可動接点がそれぞれ固着されている。橋絡部の中心部が回動アームの前記端部に軸回りに回動自在に連結されている。ストッパー部は、可動接触子の回動アームの軸回りの首振り挙動を抑制しながら開極終端位置で停止させる機能を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、低圧配電路に適用する配線用遮断器を対象に、各極の電流遮断部に2対の開閉接点を直列に組み合わせて過電流を遮断する2点切り方式の回路遮断器に関する。
各極の電流遮断部に2対の開閉接点を直列に組み合わせて過電流を遮断するようにした2点切り方式の回路遮断器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、回路遮断器を示す断面図であり、図13及び図14は、特許文献1に類似した2点切り回路遮断器における電流遮断部の投入状態を示す図であり、図15及び図16は、電流遮断部の限流開極状態を示す図である。
図12に示す回路遮断器は、ケース1aとカバー1bとからなる絶縁容器内に、トグルリンク機構(開閉機構)3、電流遮断部4及び過電流引外し装置5が配置されているとともに、トグルリンク機構3を操作する操作ハンドル2がカバー1bから上方に突出して配置されている。
電流遮断部4は、図13及び図14に示すように、電源側端子に接続された第1の固定接触子6と、過電流引外し装置5の作動素子を経由して負荷側端子に接続された第2の固定接触子7と、第1及び第2の固定接触子6,7の先端に固着された固定接点6a,7aと、固定接点6a,7aを橋絡する一対の可動接点8c,8dを設けた橋絡形の可動接触子8と、可動接触子8に端部が連結し、トグルリンク機構3からのトリップ動作により可動接触子8を固定接点6a,7aから開離する方向に回動させる可動接触子アーム9と、固定接点6a,7aの夫々に対応させて可動接触子8の開極移動経路の前方に配した消弧装置10と、消弧装置10の左右側壁間に跨がって上下段に配列した消弧グリッド板10aと、カバー1bの内壁であり、開極終端位置まで回動した可動接触子8が当接するストッパー壁11とを備えている。
可動接触子8は、矩形板状の橋絡部8eの互いに対向する縁部から互いに平行に延在してU字形状をなす電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bと、それら電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端に固着した可動接点8c,8dとを備えている。
可動接触子アーム9の一端側は支軸9aに可動接触子8の開閉方向及び可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に支持されており、可動接触子アーム9の他端側は、可動接触子8の橋絡部8eの中心部に連結されている。なお、可動接触子アーム9の他端側を可動接触子8の橋絡部8eに可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に連結するようにしてもよい。可動接触子8が可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に連結されていることで、第1及び第2の固定接触子6,7への固定接点6a,7aの固着位置が加工誤差、組立誤差等によって変化しても電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bがシーソー状に傾いて移動することで、投入状態における固定接点6a,7a及び可動接点8c,8dの接触圧力のアンバランスが吸収され、固定接点6a,7a及び可動接点8c,8dの接触安定性が図られるようになっている。
上記構成の回路遮断器の過電流保護動作は、配電路に過電流が流れる際に、第1及び第2の固定接触子6,7と可動接点8c,8dとの間に電磁反発力が働いて可動接触子8が開極し始め、可動接点8c,8dが固定接点6a,7aから開離する。同時にトグルリンク機構3がトリップ動作し、可動接触子アーム9を介して可動接触子8を開極終端位置に向けて移動させる。
また、この開極過程では、図16に示すように第1及び第2の固定接触子6,7の固定接点6a,7aと可動接触子8の可動接点8c,8dとの間に2本のアークA1,A2が発生し、可動接触子8の開極動作がさらに進むと可動接点8c,8d及び固定接点6a,7aの距離が大きくなって2本のアークA1,A2が伸長するとともに、電磁駆動力を受けて消弧装置10に押し込まれる。これにより、アークA1,A2は、消弧装置10の消弧グリッド板10aにより分断され、その電極降下によりアーク電圧が高まるとともに、消弧グリッド板10aの冷却効果も加わって消滅し、過電流が限流遮断される。
特開平11−273536号公報
ところで、回路遮断器の限流開極過程では、電流経路が第1の固定接触子6から、第1の固定接点6a、可動接点8c、電源側接点アーム8a、負荷側接点アーム8b、可動接点8d、固定接点7a、第2の固定接触子7の順に流れるため、可動接触子8の電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが異なった大きさの電磁反発力を受ける。このため、可動接触子アーム9の軸回りに回動自在である可動接触子8は、図17に示すように、最初に、電磁反発力が大きい負荷側接点アーム8bが電源側接点アーム8aよりストッパー壁11に近接するように可動接触子8が傾き、負荷側接点アーム8bがストッパー壁11に当接する。次いで、図18に示すように、ストッパー壁11に当接した負荷側接点アーム8bの衝撃反力を受けて、電源側接点アーム8aが負荷側接点アーム8bよりストッパー壁11に近接するように可動接触子8が傾き、電源側接点アーム8aがストッパー壁11に当接する。このように、従来の回路遮断器は、限流開極過程では、負荷側接点アーム8b及び電源側接点アーム8aが交互にストッパー壁11に当接することで、可動接触子8が首振り挙動を示しながらストッパー壁11から衝撃を受ける。
また、配電路に短絡電流などの大電流が流れると、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端に固着されている可動接点8c,8dの固着面が、アークA1,A2に曝されて溶融点近くまで上昇する。このような状況で、可動接触子8が、限流開極過程で首振り挙動を示しながらストッパー壁11から衝撃を受けると可動接点8c,8dが脱落しやすく、特に、最初にストッパー壁11に当接して大きな衝撃反力を受ける負荷側接点アーム8bの先端に固着された可動接点8dが脱落しやすい。
そこで、本発明は、限流開極時に可動接触子を開極終端位置で停止させる際に、可動接触子に固着されている可動接点の衝撃による脱落を防止することができる回路遮断器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本願発明の回路遮断器は、電源側端子に接続された第1の固定接点と、負荷側端子に接続された第2の固定接点と、これら第1及び第2の固定接点を橋絡する一対の可動接点を設けた橋絡形の可動接触子と、この可動接触子に端部が連結し、過電流発生時に開閉機構の限流開極動作により前記可動接触子を開極終端位置に向けて回動させる回動アームと、前記可動接触子の回動を前記開極終端位置で停止させるストッパー部と、を備え、前記可動接触子は、橋絡部の両端部から電源側接点アーム及び負荷側接点アームが同一方向に延在し、これら電源側接点アーム及び負荷側接点アームの先端部に前記一対の可動接点がそれぞれ固着されているとともに、前記橋絡部が前記回動アームの軸回りに回動自在である回路遮断器において、前記ストッパー部は、前記可動接触子の前記回動アームの軸回りの首振り挙動を抑制して前記開極終端位置で停止させるようにした。
この発明によると、ストッパー部が可動接触子の首振り挙動を抑制して開極終端位置で停止させているので、可動接触子は、電源側接点アーム及び負荷側接点アームが筐体の内壁に交互に当接することによる衝撃反力が発生しない。これにより、配電路に短絡電流などの大電流が流れて電源側接点アーム及び負荷側接点アームの先端に固着されている可動接点の固着面が溶融点近くまで上昇しても、衝撃反力が発生しない電源側接点アーム及び負荷側接点アームに固着されている可動接点が脱落するのを防止することができる。
また、本願発明の回路遮断器は、前記ストッパー部が、筐体の内壁から突出して形成された1つの突起部であり、当該突起部が前記開極終端位置まで回動した前記可動接触子の前記橋絡部に当接することで、前記可動接触子を停止させている。
この発明によると、筐体の内壁に形成した突起部から受ける可動接触子の衝撃反力は、電源側接点アーム及び負荷側接点アームに伝わり難くなり回動アームに吸収されていくので、可動接触子の首振り挙動が抑制される。これにより、衝撃反力が発生しない電源側接点アーム及び負荷側接点アームに固着されている可動接点が脱落するのを防止することができる。
また、本願発明の回路遮断器は、前記突起部が、前記電源側接点アーム及び前記負荷側接点アームに対して略等距離の前記橋絡部の中間位置に当接するようにしている。
この発明によると、筐体の内壁に形成した突起部から受ける可動接触子の衝撃反力は回動アームに直接吸収されていくので、可動接触子の首振り挙動は殆ど抑制される。これにより、電源側接点アーム及び負荷側接点アームに固着されている可動接点の脱落を確実に防止することができる。
また、本願発明の回路遮断器は、前記橋絡部に当接する前記突起部の先端部が球面形状とされている。
この発明によると、突起部が橋絡部に局部的に当接しているので、回動アームが可動接触子から吸収する衝撃反力の吸収度合いを高くすることができる。
一方、本願発明の回路遮断器は、前記ストッパー部は、筐体の内壁から突出して形成された一対の突起部であり、これら一対の突起部は、前記開極終端位置まで回動した前記可動接触子の前記橋絡部に連続する前記電源側接点アームの基端部と前記負荷側接点アームの基端部とに同時に当接することで、前記可動接触子を停止させるようにしてもよい。
この発明によると、一対の突起部が、開極終端位置まで回動した可動接触子の電源側接点アームの基端部と負荷側接点アームの基端部とに同時に当接することで、可動接触子の首振り挙動が抑制される。これにより、衝撃反力が発生しない電源側接点アーム及び負荷側接点アームに固着されている可動接点が脱落するのを防止することができる。
また、本願発明の回路遮断器は、前記一対の突起部が、過電流発生時に前記電源側接点アーム及び前記負荷側接点アームが異なる大きさの電磁反発力を受け、前記負荷側接点アームが前記電源側接点アームより前記筐体の内壁に近接するように前記可動接触子が傾いて前記開極終端位置まで回動してきた際に、前記電源側接点アームの基端部と前記負荷側接点アームの基端部とに同時に当接するように、前記電源側接点アームの基端部に当接する一方の突起部の突出量が、前記負荷側接点アームの基端部に当接する他方の突起部の突出量より大きく設定されている。
この発明によると、突出量を変化させた一対の突起部を形成することで、可動接触子の首振り挙動を確実に抑制することができる。
さらに、本願発明の回路遮断器は、前記ストッパー部が、前記可動接触子の前記橋絡部から突出して形成した1つの突起部であり、前記開極終端位置まで前記可動接触子が回動した際に、前記突起部が筐体の内壁に当接することで、前記可動接触子を停止させるようにしてもよい。
この発明によると、可動接触子の橋絡部に形成した突起部が筐体の内壁から受ける衝撃反力は、電源側接点アーム及び負荷側接点アームに伝わり難くなり回動アームに吸収されていくので、可動接触子の首振り挙動が抑制される。これにより、衝撃反力が発生しない電源側接点アーム及び負荷側接点アームに固着されている可動接点が脱落するのを防止することができる。
さらに、本願発明の回路遮断器は、前記突起部が、前記電源側接点アーム及び前記負荷側接点アームに対して略等距離の前記橋絡部の中間位置に形成されている。
この発明によると、橋絡部に形成した突起部が筐体の内壁から受ける衝撃反力は回動アームに直接吸収されていくので、可動接触子の首振り挙動は殆ど抑制される。これにより、電源側接点アーム及び負荷側接点アームに固着されている可動接点の脱落を確実に防止することができる。
さらにまた、本願発明の回路遮断器は、前記筐体の内壁に当接する前記橋絡部に形成した前記突起部の先端部は球面形状とされている。
この発明によると、突起部が筐体の内壁に局部的に当接しているので、回動アームが可動接触子から吸収する衝撃反力の吸収度合いを高くすることができる。
本発明に係る回路遮断器によれば、限流開極時に可動接触子を開極終端位置で停止させる際に、可動接触子に固着されている可動接点の衝撃による脱落を防止することができる。
回路遮断器を構成する第1実施形態の投入状態の電流遮断部を示す側方断面図である。 第1実施形態の限流開極状態の電流遮断部の可動接触子を消弧装置側から示した図である。 第1実施形態の限流開極状態の電流遮断部を示す斜視断面図である。 第1実施形態の電流遮断部に形成したストッパー部を示す要部断面図である。 第2実施形態の限流開極状態の電流遮断部の可動接触子を消弧装置側から示した図である。 第2実施形態の電流遮断部に形成したストッパー部を示す要部断面図である。 第2実施形態の限流開極状態の電流遮断部の要部の一部を示す斜視断面図である。 第2実施形態の限流開極状態の電流遮断部の残りの要部を示す斜視断面図である。 第3実施形態の限流開極状態の電流遮断部の可動接触子を消弧装置側から示した図である。 第3実施形態の電流遮断部に形成したストッパー部を示す要部断面図である。 第3実施形態の限流開極状態の電流遮断部を示す斜視断面図である。 回路遮断器の構成を示す図である。 従来の回路遮断器の電流遮断部の投入状態を示す側方断面図である。 従来の電流遮断部の投入状態の要部を示す斜視図である。 従来の回路遮断器の電流遮断部の限流開極状態を示す側方断面図である。 従来の電流遮断部の限流開極状態の要部を示す斜視図である。 従来の電流遮断部の限流開極状態において可動接触子が傾きながらストッパー壁に当接している状態を示す図である。 従来の電流遮断部の限流開極状態において可動接触子が逆側に傾きながらストッパー壁に当接している状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図12から図18で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
[第1実施形態]
図1から図4は、本発明に係る回路遮断器の第1実施形態の電流遮断部を示すものである。
本実施形態の電流遮断部15は、図13から図16で示した従来装置と同様に、可動接触子アーム9の一端側が支軸9aに可動接触子8の開閉方向及び可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に支持されており、可動接触子アーム9の下端側が可動接触子8の橋絡部8eの中心部に連結されている。なお、可動接触子アーム9の他端側を可動接触子18の橋絡部18eの中心部に可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に連結するようにしてもよい。
また、本実施形態は、図1及び図2に示すように、カバー1bの内壁の一部から可動接触子8に向かう方向に、球面形状で突出するストッパー突起部16が形成されている。このストッパー突起部16は、開極終端位置まで回動した可動接触子8の橋絡部8eが当接するようになっている。具体的には、図4に示すように、ストッパー突起部16の頂部が、負荷側接点アーム8b及び電源側接点アーム8aに対して略等距離の位置である橋絡部8eの側面8e1の中央部に当接する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
限流開極過程では、可動接触子8の電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが異なった大きさの電磁反発力を受け、電磁反発力が大きい負荷側接点アーム8bが電源側接点アーム8aよりストッパー突起部16に近接するように、可動接触子8が傾きながら開極していく。そして、図3及び図4に示すように、開極終端位置まで回動した可動接触子8は、橋絡部8eの側面8e1の中央部がストッパー突起部16の頂部に当接する。
橋絡部8eの側面8e1の中央部がストッパー突起部16の頂部に当接すると、ストッパー突起部16から受けた可動接触子8の衝撃反力(図4の符号Foで示す力)は、可動接触子アーム9の軸中心へ向かうため、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bに伝達されず、橋絡部8eの中心部に連結された可動接触子アーム9に吸収されていく。このように、可動接触子8の衝撃反力Foが可動接触子アーム9に吸収されていくので、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが回動する可動接触子8の首振り挙動が抑制され、ストッパー突起部16の周囲の内壁に電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが当接しない。
そして、配電路に短絡電流などの大電流が流れて電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端に固着されている可動接点8c,8dの固着面が溶融点近くまで上昇しても、本実施形態の可動接触子8は首振り挙動を示さず、ストッパー突起部16の周囲の内壁から衝撃を受けないので、可動接点8c,8dの固着面には衝撃力が作用せず、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端から可動接点8c,8dが脱落するのを防止することができる。
また、カバー1bの内壁の一部に形成したストッパー突起部16の頂部は球面形状とされ、橋絡部8eの側面8e1の中央部に局部的に当接するので、ストッパー突起部16から受けた衝撃反力Foは可動接触子アーム9の軸心に向けて伝達されていくので、可動接触子8の首振り挙動を確実に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図5から図8は、本発明に係る回路遮断器の第2実施形態の電流遮断部を示すものである。
本実施形態の電流遮断部17は、可動接触子8の橋絡部8eの中心部が回動自在に連結されているとともに、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの最大傾きが規制手段(不図示)により規制されることで、可動接触子8の回動角度が制限されている。
また、本実施形態は、図5及び図6に示すように、カバー1bの内壁の一部から可動接触子8に向かう方向に、一対のストッパー突起部18,19が形成されている。
一方のストッパー突起部18は電源側接点アーム8aに当接し、他方のストッパー突起部19は負荷側接点アーム8bに当接する位置に形成されている。これら一対のストッパー突起部18,19の突出量は、負荷側接点アーム8bが電源側接点アーム8aより内壁(ストッパー突起部18,19を形成した内壁)に近接するように可動接触子8が最大に傾いている(可動接触子8の回動角度が制限されている)状態で開極終端位置まで回動したときに、一方のストッパー突起部18及び電源側接点アーム8aと、他方のストッパー突起部19及び負荷側接点アーム8bとが同時に当接するような突出量に設定されている。このため、一方のストッパー突起部18は他方のストッパー突起部19より突出量を大きくして形成されている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
限流開極過程では、可動接触子8の電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが異なった大きさの電磁反発力を受け、電磁反発力が大きい負荷側接点アーム8bが電源側接点アーム8aより内壁(ストッパー突起部18,19を形成した内壁)に近接するように、可動接触子8が最大に傾きながら開極していく。
そして、開極終端位置まで回動した可動接触子8は、負荷側接点アーム8bが他方のストッパー突起部19に当接し(図7参照)、電源側接点アーム8aが一方のストッパー突起部18に当接し(図8参照)、これらの当接動作が同時に行なわれる。
このように、最大に傾いた可動接触子8の負荷側接点アーム8bが他方のストッパー突起部19に当接し、電源側接点アーム8aが一方のストッパー突起部18に当接する動作が同時に行なわれると、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが回動する可動接触子8の首振り挙動が抑制され、可動接触子8は一対のストッパー突起部18,19から2度目の衝撃を受けない。
そして、配電路に短絡電流などの大電流が流れて電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端に固着されている可動接点8c,8dの固着面が溶融点近くまで上昇しても、本実施形態の可動接触子8は首振り挙動を示さず、一対のストッパー突起部18,19から衝撃を再度受けないので、可動接点8c,8dの固着面に作用する外力が小さくなり、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端から可動接点8c,8dが脱落するのを防止することができる。
[第3実施形態]
次に、図9から図11は、本発明に係る回路遮断器の第3実施形態の電流遮断部を示すものである。
本実施形態の電源遮断部20も、図9に示すように、可動接触子アーム9の一端側が支軸9aに可動接触子8の開閉方向及び可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に支持されており、可動接触子アーム9の下端側が可動接触子8の橋絡部8eの中心部に連結されている。なお、可動接触子アーム9の他端側を可動接触子18の橋絡部18eの中心部に可動接触子アーム9の軸回りに回動自在に連結するようにしてもよい。
また、図10に示すように、可動接触子8の橋絡部8eには、カバー1bの内壁21に向かう方向に突出するストッパー突起部22が形成されている。具体的には、ストッパー突起部22は、負荷側接点アーム8b及び電源側接点アーム8aに対して略等距離の位置である橋絡部8eの側面8e1の中央部から突出しており、その先端部は球面形状に形成されている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
限流開極過程では、可動接触子8の電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが異なった大きさの電磁反発力を受け、電磁反発力が大きい負荷側接点アーム8bが電源側接点アーム8aより内壁21に近接するように、可動接触子8が傾きながら開極していく。
そして、図10及び図11に示すように、開極終端位置まで回動した可動接触子8は、橋絡部8eの側面8e1の中央部から突出するストッパー突起部22が、本体ケース1の内壁21に当接する。
橋絡部8eに設けたストッパー突起部22がカバー1bの内壁21に当接すると、内壁21から受けた可動接触子8の衝撃反力(図4の符号Fo´で示す力)は、可動接触子アーム9の軸中心へ向かうため、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bに伝達されず、橋絡部8eの中心部に連結された可動接触子アーム9に吸収されていく。このように、可動接触子8の衝撃反力Fo´が可動接触子アーム9に吸収されていくので、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが回動する可動接触子8の首振り挙動が抑制され、内壁21に電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bが当接しない。
そして、配電路に短絡電流などの大電流が流れて電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端に固着されている可動接点8c,8dの固着面が溶融点近くまで上昇しても、本実施形態の可動接触子8は首振り挙動を示さず、本体ケース1の内壁21から衝撃を受けないので、可動接点8c,8dの固着面には衝撃力が作用せず、電源側接点アーム8a及び負荷側接点アーム8bの先端から可動接点8c,8dが脱落するのを防止することができる。
また、橋絡部8eの側面8e1の中央部に形成したストッパー突起部22の先端部は球面形状とされ、カバー1bの内壁21に局部的に当接するので、カバー1bの内壁21から受けた衝撃反力Fo´は可動接触子アーム9の軸心に向けて伝達されていくので、可動接触子8の首振り挙動を確実に抑制することができる。
1a…ケース、1b…カバー(筐体)、2…操作ハンドル、3…トグルリンク機構(開閉機構)、4…電流遮断部、5…過電流引外し装置、6…第1の固定接触子、7…第2の固定接触子、6a,7a…固定接点、8…可動接触子、8a…電源側接点アーム、8b…負荷側接点アーム、8c,8d…可動接点、8e…橋絡部、8e1…橋絡部の側面、9…可動接触子アーム(回動アーム)、9a…支軸、10…消弧装置、10a…消弧グリッド板、15,17,20…電源遮断部、16…ストッパー突起部(突起部)、18,19…ストッパー突起部(一対の突起部)、21…カバーの内壁(筐体の内壁)、22…ストッパー突起部(突起部)、A1,A2…アーク

Claims (9)

  1. 電源側端子に接続された第1の固定接点と、負荷側端子に接続された第2の固定接点と、これら第1及び第2の固定接点を橋絡する一対の可動接点を設けた橋絡形の可動接触子と、この可動接触子に端部が連結し、過電流発生時に開閉機構の限流開極動作により前記可動接触子を開極終端位置に向けて回動させる回動アームと、前記可動接触子の回動を前記開極終端位置で停止させるストッパー部と、を備え、前記可動接触子は、橋絡部の両端部から電源側接点アーム及び負荷側接点アームが同一方向に延在し、これら電源側接点アーム及び負荷側接点アームの先端部に前記一対の可動接点がそれぞれ固着されているとともに、前記橋絡部が前記回動アームの軸回りに回動自在である回路遮断器において、
    前記ストッパー部は、前記可動接触子の前記回動アームの軸回りの首振り挙動を抑制して前記開極終端位置で停止させることを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記ストッパー部は、筐体の内壁から突出して形成された1つの突起部であり、当該突起部が前記開極終端位置まで回動した前記可動接触子の前記橋絡部に当接することで、前記可動接触子を停止させることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 前記突起部は、前記電源側接点アーム及び前記負荷側接点アームに対して略等距離の前記橋絡部の中間位置に当接することを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 前記橋絡部に当接する前記突起部の先端部は球面形状とされていることを特徴とする請求項2又は3記載の回路遮断器。
  5. 前記ストッパー部は、筐体の内壁から突出して形成された一対の突起部であり、これら一対の突起部は、前記開極終端位置まで回動した前記可動接触子の前記橋絡部に連続する前記電源側接点アームの基端部と前記負荷側接点アームの基端部とに同時に当接することで、前記可動接触子を停止させることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  6. 前記一対の突起部は、過電流発生時に前記電源側接点アーム及び前記負荷側接点アームが異なる大きさの電磁反発力を受け、前記負荷側接点アームが前記電源側接点アームより前記筐体の内壁に近接するように前記可動接触子が傾いて前記開極終端位置まで回動してきた際に、前記電源側接点アームの基端部と前記負荷側接点アームの基端部とに同時に当接するように、前記電源側接点アームの基端部に当接する一方の突起部の突出量が、前記負荷側接点アームの基端部に当接する他方の突起部の突出量より大きく設定されていることを特徴とする請求項5記載の回路遮断器。
  7. 前記ストッパー部は、前記可動接触子の前記橋絡部から突出して形成した1つの突起部であり、前記開極終端位置まで前記可動接触子が回動した際に、前記突起部が筐体の内壁に当接することで、前記可動接触子を停止させることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  8. 前記突起部は、前記電源側接点アーム及び前記負荷側接点アームに対して略等距離の前記橋絡部の中間位置に形成されていることを特徴とする請求項7記載の回路遮断器。
  9. 前記筐体の内壁に当接する前記橋絡部に形成した前記突起部の先端部は球面形状とされていることを特徴とする請求項7又は8記載の回路遮断器。
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