JP2010281630A - レンズ測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズの横ずれ量を容易に測定するとともに、レンズの外径を測定可能なレンズ測定方法を提供する。
【解決手段】レンズ測定方法は、被測定レンズを保持する保持ステップS10と、前記被測定レンズの光軸の傾きを調整する傾き調整ステップS20と、前記被測定レンズを回転させ、当該被測定レンズに前記回転軸線に沿って検査光を照射し、当該検査光が照射される側の第1の光学面と該第1の光学面とは反対側の第2の光学面とのうち少なくとも一方で反射された反射像を検出する反射像検出ステップS30と、前記反射像に基づいて、前記回転の軸に対する前記被測定レンズの光軸の偏心を補正する補正ステップS40と、前記被測定レンズを前記回転の軸回りに回転させることで、前記被測定レンズの光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量を測定する測定ステップS50と、を行う。
【選択図】図5
【解決手段】レンズ測定方法は、被測定レンズを保持する保持ステップS10と、前記被測定レンズの光軸の傾きを調整する傾き調整ステップS20と、前記被測定レンズを回転させ、当該被測定レンズに前記回転軸線に沿って検査光を照射し、当該検査光が照射される側の第1の光学面と該第1の光学面とは反対側の第2の光学面とのうち少なくとも一方で反射された反射像を検出する反射像検出ステップS30と、前記反射像に基づいて、前記回転の軸に対する前記被測定レンズの光軸の偏心を補正する補正ステップS40と、前記被測定レンズを前記回転の軸回りに回転させることで、前記被測定レンズの光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量を測定する測定ステップS50と、を行う。
【選択図】図5
Description
本発明は、レンズにおける光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量と、レンズの外径を測定するレンズ測定方法に関する。
レンズ(被測定レンズ)における光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量を測定するために、レンズの光軸とレンズの回転軸線とを一致させることでレンズの光軸の傾きを除去し、レンズの外周面の変位を読み取る装置が知られている。
この方法の一つとして、特許文献1に示す偏心測定装置(レンズ測定装置)は、スピンドルにαβ調整ステージと、XYステージとが順番に固定されており、XYステージ上にレンズホルダ固定部材に固定されたレンズホルダに被測定レンズが吸着等によって保持されている。被測定レンズのレンズ面の曲率中心と、αβ調整ステージの揺動中心は一致するように構成されており、偏心検出手段により被測定レンズからの偏心状態を観察しながら、αβ調整ステージとXYステージを調整することで、スピンドルの回転軸線に対して被測定レンズの光軸を一致させた後に、外周振れ測定手段で被測定レンズの横ずれ量を測定するものである。
この方法の一つとして、特許文献1に示す偏心測定装置(レンズ測定装置)は、スピンドルにαβ調整ステージと、XYステージとが順番に固定されており、XYステージ上にレンズホルダ固定部材に固定されたレンズホルダに被測定レンズが吸着等によって保持されている。被測定レンズのレンズ面の曲率中心と、αβ調整ステージの揺動中心は一致するように構成されており、偏心検出手段により被測定レンズからの偏心状態を観察しながら、αβ調整ステージとXYステージを調整することで、スピンドルの回転軸線に対して被測定レンズの光軸を一致させた後に、外周振れ測定手段で被測定レンズの横ずれ量を測定するものである。
しかしながら、上記特許文献1に示す偏心測定装置では、高精度にレンズの光軸とスピンドルの回転軸線とを一致させることはできるが、レンズの偏心検出手段側のレンズ面からの反射像と、レンズホルダ側のレンズ面からの反射像との両方を、偏心検出手段の上下動で切り替えながら観察する必要があり、作業が煩雑であるという欠点があった。さらに、レンズの偏心検出手段側のレンズ面の曲率中心と、αβ調整ステージの揺動中心が一致するように、レンズホルダの高さを被測定レンズに合わせて準備する必要があるため、測定するレンズ毎にレンズホルダを準備する必要があった。
また、レンズの横ずれ量の測定と同時に、レンズの外径を測定可能な装置が望まれている。
また、レンズの横ずれ量の測定と同時に、レンズの外径を測定可能な装置が望まれている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、レンズの横ずれ量を容易に測定するとともに、レンズの外径を測定可能なレンズ測定方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のレンズ測定方法は、被測定レンズを保持する保持ステップと、前記被測定レンズの光軸の傾きを調整する傾き調整ステップと、前記被測定レンズを回転させ、当該被測定レンズに前記回転軸線に沿って検査光を照射し、当該検査光が照射される側の第1の光学面と該第1の光学面とは反対側の第2の光学面とのうち少なくとも一方で反射された反射像を検出する反射像検出ステップと、前記反射像に基づいて、前記回転の軸に対する前記被測定レンズの光軸の偏心を補正する補正ステップと、前記被測定レンズを前記回転の軸回りに回転させることで、前記被測定レンズの光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量を測定する測定ステップと、を行うことを特徴としている。
本発明のレンズ測定方法は、被測定レンズを保持する保持ステップと、前記被測定レンズの光軸の傾きを調整する傾き調整ステップと、前記被測定レンズを回転させ、当該被測定レンズに前記回転軸線に沿って検査光を照射し、当該検査光が照射される側の第1の光学面と該第1の光学面とは反対側の第2の光学面とのうち少なくとも一方で反射された反射像を検出する反射像検出ステップと、前記反射像に基づいて、前記回転の軸に対する前記被測定レンズの光軸の偏心を補正する補正ステップと、前記被測定レンズを前記回転の軸回りに回転させることで、前記被測定レンズの光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量を測定する測定ステップと、を行うことを特徴としている。
また、上記のレンズ測定方法において、前記反射像検出ステップでは、前記第1の光学面で反射された前記検査光の前記反射像を検出することがより好ましい。
また、上記のレンズ測定方法において、前記保持ステップにおける被測定レンズの保持部材は、前記被測定レンズの加工機に装着可能な形状を有することがより好ましい。
本発明のレンズ測定方法によれば、レンズの横ずれ量を容易に測定するとともに、レンズの外径を測定することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るレンズ測定装置の第1実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のレンズ測定装置1は、レンズ(被測定レンズ)Wを保持する保持部2と、保持部2を回転軸線C1回りに回転させる回転駆動機構3と、レンズWの形状を非接触で測定可能な測定部(非接触測定部)4と、保持部2を平行に移動させるXYステージ(移動機構)5と、保持部2のあおりを調整するαβ揺動ステージ(あおり調整機構)6と、レンズWの光軸の回転軸線C1に対する偏心を観察可能な偏心検出手段7と、を備えている。
なお、本実施形態では、レンズ測定装置1は、回転軸線C1が鉛直方向に平行になるように設定されている。そして、レンズWは略円筒状に形成されたものが用いられている。
以下、本発明に係るレンズ測定装置の第1実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のレンズ測定装置1は、レンズ(被測定レンズ)Wを保持する保持部2と、保持部2を回転軸線C1回りに回転させる回転駆動機構3と、レンズWの形状を非接触で測定可能な測定部(非接触測定部)4と、保持部2を平行に移動させるXYステージ(移動機構)5と、保持部2のあおりを調整するαβ揺動ステージ(あおり調整機構)6と、レンズWの光軸の回転軸線C1に対する偏心を観察可能な偏心検出手段7と、を備えている。
なお、本実施形態では、レンズ測定装置1は、回転軸線C1が鉛直方向に平行になるように設定されている。そして、レンズWは略円筒状に形成されたものが用いられている。
回転駆動機構3は、モータ等の不図示の駆動部と、スピンドル11とを有し、スピンドル11が回転する軸線は回転軸線C1に一致するように構成されている。
スピンドル11の上部にはαβ揺動ステージ6が、αβ揺動ステージ6の上部にはXYステージ5が、回転軸線C1とそれぞれの軸線が一致するように固定されている。
スピンドル11の上部にはαβ揺動ステージ6が、αβ揺動ステージ6の上部にはXYステージ5が、回転軸線C1とそれぞれの軸線が一致するように固定されている。
αβ揺動ステージ6は、α方向に移動自在なα軸方向テーブル6aと、β方向に移動自在なβ軸方向テーブル6bとを上下に積層させて構成されている。これら、α方向及びβ方向は、回転軸線C1に直交する方向であるとともに、α軸方向テーブル6aのあおり方向とβ軸方向テーブル6bのあおり方向とが互いに直交するように構成されている。そして、αβ揺動ステージ6のα方向及びβ方向のあおりは、α軸方向テーブル6a及びβ軸方向テーブル6bにそれぞれ備えられた摘みにより調整する。
XYステージ5は、X軸方向に平行移動自在なX軸方向テーブル5aと、Y軸方向に平行移動自在なY軸方向テーブル5bとを上下に積層させて構成されている。なお、X軸方向及びY軸方向は、回転軸線C1にそれぞれ直交する方向、すなわち水平面に沿う方向であるとともに互いに直交する方向となっている。そして、XYステージ5のX軸方向及びY軸方向の位置は、X軸方向テーブル5a及びY軸方向テーブル5bにそれぞれ備えられた摘みにより調整する。
なお、αβ揺動ステージ6としては、公知のゴニオステージ等を採用することが可能である。
XYステージ5は、X軸方向に平行移動自在なX軸方向テーブル5aと、Y軸方向に平行移動自在なY軸方向テーブル5bとを上下に積層させて構成されている。なお、X軸方向及びY軸方向は、回転軸線C1にそれぞれ直交する方向、すなわち水平面に沿う方向であるとともに互いに直交する方向となっている。そして、XYステージ5のX軸方向及びY軸方向の位置は、X軸方向テーブル5a及びY軸方向テーブル5bにそれぞれ備えられた摘みにより調整する。
なお、αβ揺動ステージ6としては、公知のゴニオステージ等を採用することが可能である。
そして、このように構成されたαβ揺動ステージ6により、保持部2及びXYステージ5のα方向及びβ方向のあおりを調整するとともに、XYステージ5により、回転軸線C1に対する保持部2の水平面に沿う方向の位置を調整することができるようになっている。
保持部2は、Y軸方向テーブル5bの天面に固定された板状のレンズホルダ固定部材12と、レンズホルダ固定部材12の天面に着脱自在に固定された円筒状のレンズホルダ(レンズ保持部材)13とを有している。
レンズホルダ固定部材12にレンズホルダ13を固定する手段としては、例えば、レンズホルダ固定部材12の天面の中央に雄ネジを設け、この雄ネジと同型及び同ピッチの雌ネジをレンズホルダ13の下部の内周面に設けることがあげられる。
図3に示すように、本実施形態では、測定するレンズW、W1の外径に対応して2種類のレンズホルダ13、13aが備えられている。すなわち、外径の大きなレンズW1を測定するときには、レンズを保持する部分の外径Dの大きなレンズホルダ13aを用いるというように、レンズの外径に合わせてレンズホルダを適宜選択することが可能となっている。
レンズホルダ固定部材12にレンズホルダ13を固定する手段としては、例えば、レンズホルダ固定部材12の天面の中央に雄ネジを設け、この雄ネジと同型及び同ピッチの雌ネジをレンズホルダ13の下部の内周面に設けることがあげられる。
図3に示すように、本実施形態では、測定するレンズW、W1の外径に対応して2種類のレンズホルダ13、13aが備えられている。すなわち、外径の大きなレンズW1を測定するときには、レンズを保持する部分の外径Dの大きなレンズホルダ13aを用いるというように、レンズの外径に合わせてレンズホルダを適宜選択することが可能となっている。
レンズホルダ13aの下部の内周部には、レンズホルダ13と同形状の雌ネジが設けられていて、2種類のレンズホルダ13、13aは、レンズホルダ固定部材12に交換可能に取付けられる。
また、レンズホルダ13の中空部の上端部分には、レンズWの下面である光学面(第2の光学面)Wbを吸着保持する吸着手段(不図示)が設けられている。
また、レンズホルダ13の中空部の上端部分には、レンズWの下面である光学面(第2の光学面)Wbを吸着保持する吸着手段(不図示)が設けられている。
図2に示すように、測定部4は、水平面に平行な測定面S上に平行光である第1の検査光を照射する光源部14と、レンズWを挟んで光源部14と対向する位置に配置され第1の検査光を検出する受光部15と、受光部15で検出した第1の検査光を表示する液晶モニタ等の表示部16と、を有する。なお、図1には表示部16は示されていない。
つまり、光源部14と受光部15は、回転軸線C1を挟んで対向する位置に配置されている。そして、光源部14は、レンズホルダ13に保持されたレンズWに、その径方向から第1の検査光を照射するように構成されている。
なお、光源部14が出射する平行光としては、例えばレーザ光が挙げられる。
つまり、光源部14と受光部15は、回転軸線C1を挟んで対向する位置に配置されている。そして、光源部14は、レンズホルダ13に保持されたレンズWに、その径方向から第1の検査光を照射するように構成されている。
なお、光源部14が出射する平行光としては、例えばレーザ光が挙げられる。
図4に示すように、光源部14から出射される第1の検査光L1は、測定面S上にレンズWの外径より広い範囲にわたり、測定面S上の位置によらず、ほぼ等しい強度で出射される。受光部15は例えばCCD等の受光素子を備え、光源部14から出射されレンズWに遮蔽されることなく受光部15の受光面15aに入射した第1の検査光L1の位置や、第1の検査光L1の光量を検出することができる。さらに、後述するように、測定部4は、レンズWの外径A1と、レンズWにおける光軸C4に対する外周面Wcの中心軸線C5の横ずれ量Bを測定することができるようになっている。
受光部15で検出された第1の検査光L1の位置や光量等は、図2に示す表示部16に表示される。
また、測定部4には、光源部14及び受光部15を回転軸線C1に沿って移動させることのできる不図示の測定用高さ調整手段が備えられ、レンズWの仕様に合わせて光源部14及び受光部15の位置を調整することができる。
受光部15で検出された第1の検査光L1の位置や光量等は、図2に示す表示部16に表示される。
また、測定部4には、光源部14及び受光部15を回転軸線C1に沿って移動させることのできる不図示の測定用高さ調整手段が備えられ、レンズWの仕様に合わせて光源部14及び受光部15の位置を調整することができる。
また、レンズWの上方、すなわちレンズホルダ13の上方には、回転軸線C1に対するレンズWの偏心を確認するために用いられる偏心検出手段7が設置されている。
図2に示すように、偏心検出手段7は、測定用光源19を備え、測定用光源19から出射される第2の検査光L2の光路上には、ターゲット20、採光レンズ21、ハーフプリズム22が順番に配置されており、測定用光源19からの第2の検査光L2をターゲット20に照射することで得られる像(ターゲット像)を採光レンズ21に入射させ、ハーフプリズム22の反射によって、第2の検査光L2を上方から回転軸線C1に沿ってレンズWに入射させるようになっている。
図2に示すように、偏心検出手段7は、測定用光源19を備え、測定用光源19から出射される第2の検査光L2の光路上には、ターゲット20、採光レンズ21、ハーフプリズム22が順番に配置されており、測定用光源19からの第2の検査光L2をターゲット20に照射することで得られる像(ターゲット像)を採光レンズ21に入射させ、ハーフプリズム22の反射によって、第2の検査光L2を上方から回転軸線C1に沿ってレンズWに入射させるようになっている。
さらに、ハーフプリズム22の上方には、レンズWで反射する反射光であって、ハーフプリズム22を透過した第2の検査光L2を集光してターゲット像を結像させる結像レンズ25と、結像されるターゲット像を拡大する拡大レンズ26と、拡大して結像されるターゲット像を映すテレビカメラ27とが順番に配置されている。このテレビカメラ27の出力信号は、コンピュータ28に接続されている。コンピュータ28は、不図示の画像処理装置が組み込まれており、レンズWで反射するターゲット像を画像処理することで反射したターゲット像の画像をモニタ29に表示できるように構成されている。
なお、本実施形態の偏心検出手段7には、結像したターゲット像位置に物点位置を合わせられるように、レンズWに対して偏心検出手段7を鉛直方向に接近または離隔させることができる不図示の偏心用高さ調整手段が設けられている。
なお、本実施形態の偏心検出手段7には、結像したターゲット像位置に物点位置を合わせられるように、レンズWに対して偏心検出手段7を鉛直方向に接近または離隔させることができる不図示の偏心用高さ調整手段が設けられている。
次に、以上のように構成された本実施形態のレンズ測定装置1でレンズWを測定する工程について説明する。
まず、図5に示すように、保持ステップとしてレンズホルダ13の選択・固定を行う(S10)。作業者は、測定対象のレンズWに対応する外径を有するレンズホルダ13を選択して、レンズホルダ13の雌ネジをレンズホルダ固定部材12の雄ネジにねじ込んで固定する。そして、レンズホルダ13の吸着面にレンズWの一方の光学面Wbを吸着させて、レンズWをレンズホルダ13に保持させる。
このとき、レンズWはレンズホルダ13に無作為に載せただけなので、一般に、レンズWの光軸が回転軸線C1に対して傾きを持った状態で、レンズWはレンズホルダ13に保持されている。
まず、図5に示すように、保持ステップとしてレンズホルダ13の選択・固定を行う(S10)。作業者は、測定対象のレンズWに対応する外径を有するレンズホルダ13を選択して、レンズホルダ13の雌ネジをレンズホルダ固定部材12の雄ネジにねじ込んで固定する。そして、レンズホルダ13の吸着面にレンズWの一方の光学面Wbを吸着させて、レンズWをレンズホルダ13に保持させる。
このとき、レンズWはレンズホルダ13に無作為に載せただけなので、一般に、レンズWの光軸が回転軸線C1に対して傾きを持った状態で、レンズWはレンズホルダ13に保持されている。
レンズWの横ずれ量Bを測定するには、レンズWの光軸と回転軸線C1を一致させる必要がある。しかし、一般に、レンズ心取り装置においてレンズWの光軸と心取り装置の回転軸とを一致させた後にレンズWの外周面Wcを削ることによりレンズWの心取りを行うので、レンズWの外周面Wcを成す円筒面を回転軸線C1に対して平行となるように調整できれば、レンズWの光軸と回転軸線C1は一致させることができることになる。
このため、次の処理である傾き調整ステップ(S20)においては、レンズWの外周面Wcを測定して、その傾きを調整する。
図6に示すように、レンズWの光軸C4が回転軸線C1に対して傾きを持っていた場合について説明する。測定面S上に出射された第1の検査光L1のうちレンズWにより遮蔽されなかったものが受光部15に検出されるが、この場合には、実際のレンズWの外径A1よりも大きい寸法A2分の第1の検査光L1が遮蔽される。このように、レンズWの光軸C4の傾きを調整しながら受光部15で検出される第1の検査光L1の光量を求め、この光量が最大となるように調整できれば、外周面Wcが回転軸線C1に平行になり、レンズWの光軸C4と回転軸線C1とが平行になる。
このため、次の処理である傾き調整ステップ(S20)においては、レンズWの外周面Wcを測定して、その傾きを調整する。
図6に示すように、レンズWの光軸C4が回転軸線C1に対して傾きを持っていた場合について説明する。測定面S上に出射された第1の検査光L1のうちレンズWにより遮蔽されなかったものが受光部15に検出されるが、この場合には、実際のレンズWの外径A1よりも大きい寸法A2分の第1の検査光L1が遮蔽される。このように、レンズWの光軸C4の傾きを調整しながら受光部15で検出される第1の検査光L1の光量を求め、この光量が最大となるように調整できれば、外周面Wcが回転軸線C1に平行になり、レンズWの光軸C4と回転軸線C1とが平行になる。
傾き調整ステップ(S20)では、まず、回転軸線C1に対するレンズWの光軸C4のα方向の傾きを調整する(S21)。
具体的には、スピンドル11を回転軸線C1回りに回転させ、第1の検査光L1が出射される方向とα軸方向テーブル6aのあおり方向とが直角を成すようにする。この状態で、光源部14から第1の検査光L1を出射する。そして、α軸方向テーブル6aの摘みを操作して、表示部16に表示される第1の検査光L1の光量が最大となるように調整する。
これでレンズWは、αβ揺動ステージ6のα方向の傾きが修正されたことになる。
具体的には、スピンドル11を回転軸線C1回りに回転させ、第1の検査光L1が出射される方向とα軸方向テーブル6aのあおり方向とが直角を成すようにする。この状態で、光源部14から第1の検査光L1を出射する。そして、α軸方向テーブル6aの摘みを操作して、表示部16に表示される第1の検査光L1の光量が最大となるように調整する。
これでレンズWは、αβ揺動ステージ6のα方向の傾きが修正されたことになる。
次に、回転軸線C1に対するレンズWの光軸C4のβ方向の傾きを調整するために、回転軸線C1回りにスピンドル11を90°回転させ(S22)、上記のα方向の傾きの調整と同様に、β軸方向テーブル6bの摘みを操作して、表示部16に表示される第1の検査光L1の光量が最大となるよう、レンズWの光軸C4のβ方向の傾きを調整する(S23)。
上記の工程で、回転軸線C1とレンズWの光軸C4を平行な状態にすることができ、傾き調整ステップ(S20)が完了する。続いて、レンズWの水平面に沿う方向に移動して回転軸線C1とレンズWの光軸C4を一致させる反射像検出ステップ(S30)及び補正ステップ(S40)を行う。
まず、反射像検出ステップ(S30)では、まず、偏心検出手段7でレンズWからの反射像を検出する(S31)。詳しくは、測定用光源19から第2の検査光L2を出射させた後で不図示の偏心用高さ調整手段により、レンズWに対して偏心検出手段7を鉛直方向に接近または離隔させて、レンズWの光学面(第1の光学面)Waで反射したターゲット像(ターゲット像の反射像)を検出し、モニタ29で観察できるようにしておく。
次に、レンズWを回転軸線C1回りに回転させるためにスピンドル11を回転(駆動)させ(S32)、レンズWからの反射像の回転中心E2を検出・表示する(S33)。つまり、上方から回転軸線C1に沿ってレンズWに第2の検査光L2を照射させる。すると、回転軸線C1に対する光学面Waの光軸C4のずれの大きさに応じて、ターゲット像は回転するように移動する。ここで、図7に示すように、幾つかのターゲット像T1〜T6をサンプリングし、コンピュータ28の画像処理回路で、ターゲット像T1〜T6を最も誤差を抑えて通過する円E1及び円E1の回転中心E2を求める。円E1の式を求めるには、例えば、最小2乗法によるフィッティングを用いることができる。
そして、モニタ29に、ターゲット像T1〜T6に重ねて円E1及び回転中心E2を表示させる。
まず、反射像検出ステップ(S30)では、まず、偏心検出手段7でレンズWからの反射像を検出する(S31)。詳しくは、測定用光源19から第2の検査光L2を出射させた後で不図示の偏心用高さ調整手段により、レンズWに対して偏心検出手段7を鉛直方向に接近または離隔させて、レンズWの光学面(第1の光学面)Waで反射したターゲット像(ターゲット像の反射像)を検出し、モニタ29で観察できるようにしておく。
次に、レンズWを回転軸線C1回りに回転させるためにスピンドル11を回転(駆動)させ(S32)、レンズWからの反射像の回転中心E2を検出・表示する(S33)。つまり、上方から回転軸線C1に沿ってレンズWに第2の検査光L2を照射させる。すると、回転軸線C1に対する光学面Waの光軸C4のずれの大きさに応じて、ターゲット像は回転するように移動する。ここで、図7に示すように、幾つかのターゲット像T1〜T6をサンプリングし、コンピュータ28の画像処理回路で、ターゲット像T1〜T6を最も誤差を抑えて通過する円E1及び円E1の回転中心E2を求める。円E1の式を求めるには、例えば、最小2乗法によるフィッティングを用いることができる。
そして、モニタ29に、ターゲット像T1〜T6に重ねて円E1及び回転中心E2を表示させる。
次に、レンズの水平方向の位置の調整処理である補正ステップ(S40)を行う。この補正ステップ(S40)は、ターゲット像と円E1の回転中心E2との位置のずれは、回転軸線C1とレンズWの光軸C4との水平面に沿う偏心により生じるものであり、この偏心が無くなるようにレンズWの位置を調整する処理であり、具体的な調整手法としては、ターゲット像が円E1の回転中心E2に一致するように、X軸方向テーブル5aの摘み、及びY軸方向テーブル5bの摘みをそれぞれ操作して調整する。
なお、レンズWの水平面に沿う位置を調整した後で、必要に応じて再度反射像検出ステップを行い、レンズWを回転軸線C1回りに回転させたときのターゲット像を確認しても良い。ターゲット像が一定位置で回転するだけで移動しなければ回転軸線C1とレンズWの光軸C4が一致したことを確認することができる。また、ターゲット像がまだ回転するように移動する場合には、再度補正ステップを行う。
なお、レンズWの水平面に沿う位置を調整した後で、必要に応じて再度反射像検出ステップを行い、レンズWを回転軸線C1回りに回転させたときのターゲット像を確認しても良い。ターゲット像が一定位置で回転するだけで移動しなければ回転軸線C1とレンズWの光軸C4が一致したことを確認することができる。また、ターゲット像がまだ回転するように移動する場合には、再度補正ステップを行う。
以上のように調整された状態で、測定ステップ(S50)を行う。測定ステップ(S50)では、まず、回転軸線C1回りにスピンドル11を回転させる(S51)。
そして、光源部14から第1の検査光L1を出射し、受光部15でレンズWに遮蔽されなかった第1の検査光L1を検出することで、レンズW外周面の中心軸の横ずれ量を測定する(S52)。
レンズWを回転軸線C1回りに回転させるときに水平面に沿う方向から見て外周面Wcの端部の位置が変化する場合には、図4に示すように、レンズWの光軸C4とレンズWの外周面Wcの中心軸線C5とは一致せず、一定の横ずれ量Bが生じている。
レンズWが位置P1にあるときには、受光部15が検出する第1の検査光L1の強度の分布は曲線Q1のようになる。すなわち、受光面15aにおいて、レンズWで遮蔽される範囲では第1の検査光L1は検出されず、レンズWで遮蔽されない範囲ではほぼ一定の強度の第1の検査光L1が検出される。
これに対し、レンズWが回転軸線C1回りに、すなわち光軸C4回りに回転して位置P2にきたときには、受光部15が検出する第1の検査光L1の強度の分布は曲線Q2のようになる。つまり、受光面15aにおいて、受光部15が位置P1にあるときに検査光L1が検出されなかった範囲Q3で検査光L1が検出されるようになり、受光部15が位置P1にあるときに検査光L1が検出されていた範囲Q4で検査光L1が検出されなくなる。
そして、光源部14から第1の検査光L1を出射し、受光部15でレンズWに遮蔽されなかった第1の検査光L1を検出することで、レンズW外周面の中心軸の横ずれ量を測定する(S52)。
レンズWを回転軸線C1回りに回転させるときに水平面に沿う方向から見て外周面Wcの端部の位置が変化する場合には、図4に示すように、レンズWの光軸C4とレンズWの外周面Wcの中心軸線C5とは一致せず、一定の横ずれ量Bが生じている。
レンズWが位置P1にあるときには、受光部15が検出する第1の検査光L1の強度の分布は曲線Q1のようになる。すなわち、受光面15aにおいて、レンズWで遮蔽される範囲では第1の検査光L1は検出されず、レンズWで遮蔽されない範囲ではほぼ一定の強度の第1の検査光L1が検出される。
これに対し、レンズWが回転軸線C1回りに、すなわち光軸C4回りに回転して位置P2にきたときには、受光部15が検出する第1の検査光L1の強度の分布は曲線Q2のようになる。つまり、受光面15aにおいて、受光部15が位置P1にあるときに検査光L1が検出されなかった範囲Q3で検査光L1が検出されるようになり、受光部15が位置P1にあるときに検査光L1が検出されていた範囲Q4で検査光L1が検出されなくなる。
このように、レンズWが回転するのに応じて、レンズWの外周面Wcの両端部に対応する位置の受光面15aにおいて、検査光L1が検出されたり検出されなかったりする範囲がそれぞれ生じるが、それぞれ範囲の半分の長さが横ずれ量Bとして求められる。
また、横ずれ量Bの大小によらず、レンズWを回転軸線C1回りに回転してもレンズWが遮蔽する検査光L1の幅は一定となるが、この幅からレンズWの外径A1を求めることができる。
このように、測定部4は、レンズWの外径A1と横ずれ量Bを非接触で測定することができる。
また、横ずれ量Bの大小によらず、レンズWを回転軸線C1回りに回転してもレンズWが遮蔽する検査光L1の幅は一定となるが、この幅からレンズWの外径A1を求めることができる。
このように、測定部4は、レンズWの外径A1と横ずれ量Bを非接触で測定することができる。
以上で、レンズWを測定する工程を終了し、別のレンズを測定するか否かを判断する(S60)。別のレンズを測定するときには傾き調整ステップ(S20)以下を再び繰り返す。また、別のレンズを測定しないときには一連の処理を終了する。
こうして、本実施形態のレンズ測定装置1によれば、一基の装置で、レンズWにおける外径A1と横ずれ量Bを、非接触で容易に測定することができる。
また、レンズを保持する部分の外径Dの異なる2種類のレンズホルダ13、13aを備えるので、様々な大きさのレンズを安定した状態で保持して測定することができる。
また、レンズを保持する部分の外径Dの異なる2種類のレンズホルダ13、13aを備えるので、様々な大きさのレンズを安定した状態で保持して測定することができる。
また、偏心検出手段7では、レンズWの光学面Waのみのターゲット像を検出するので、偏心検出手段7を測定の途中で上下動させることなく、容易な作業で測定を行うことができる。
また、光学面Waはレンズホルダ13に吸着された側と反対側の面なので、レンズホルダ13の影響を抑えて、ターゲット像をより確実に検出することができる。
また、光学面Waはレンズホルダ13に吸着された側と反対側の面なので、レンズホルダ13の影響を抑えて、ターゲット像をより確実に検出することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態のレンズ測定装置31は、上記実施形態のレンズ測定装置1の保持部2、偏心検出手段7に代えて、保持部32、偏心検出手段33をそれぞれ備えている。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態のレンズ測定装置31は、上記実施形態のレンズ測定装置1の保持部2、偏心検出手段7に代えて、保持部32、偏心検出手段33をそれぞれ備えている。
保持部32は、レンズWをヤニ等で貼付固定するレンズヤトイ(レンズ保持部材)36と、円筒状のレンズホルダ37と、上記実施形態のレンズホルダ固定部材12とを備えている。レンズヤトイ36には、レンズホルダ37の中空穴と略同径に形成されてこの中空穴に嵌合して保持される凸部36aが形成されている。そして、このレンズヤトイ36の凸部36aとレンズホルダ37の中空穴の内周面には、対応する不図示の位置決め部がそれぞれ形成されていて、レンズホルダ37に対してレンズヤトイ36を凸部36aの軸線回りの方向に位置決めすることができるように構成されている。
ところで、図9に示すように、レンズWは、レンズ心取り装置(加工機)KのヘッドK1に固定されて、レンズ加工部K2により心取り加工される場合がある。このとき、レンズヤトイ36の凸部36aは、前述の位置決め部により凸部36aの軸線回りの方向を位置決めした状態で、ヘッドK1に装着して固定することができるようになっている。
ところで、図9に示すように、レンズWは、レンズ心取り装置(加工機)KのヘッドK1に固定されて、レンズ加工部K2により心取り加工される場合がある。このとき、レンズヤトイ36の凸部36aは、前述の位置決め部により凸部36aの軸線回りの方向を位置決めした状態で、ヘッドK1に装着して固定することができるようになっている。
再び図8に戻って説明を続ける。
偏心検出手段33は、レーザダイオードからなる光源38の光軸に一致する回転軸線C1上に、偏光ビームスプリッタ39、1/4波長板40、ズーム光学系41がこの順に配設されている。偏光ビームスプリッタ39は、分光面が回転軸線C1に対して45°の角度をなすように配置され、光源38から入射するレーザ光である第2の検査光L3のP偏光を透過し、レンズWからの反射光のS偏光を回転軸線C1外に分岐するものである。
ズーム光学系41は、移動レンズ群41a及び固定レンズ群41bを有し、移動レンズ群41aを回転軸線C1上で駆動するための駆動回路42に接続されている。駆動回路42はコンピュータ28に接続されており、ズーム光学系41の移動レンズ群41aの位置を制御可能となっている。
偏心検出手段33は、レーザダイオードからなる光源38の光軸に一致する回転軸線C1上に、偏光ビームスプリッタ39、1/4波長板40、ズーム光学系41がこの順に配設されている。偏光ビームスプリッタ39は、分光面が回転軸線C1に対して45°の角度をなすように配置され、光源38から入射するレーザ光である第2の検査光L3のP偏光を透過し、レンズWからの反射光のS偏光を回転軸線C1外に分岐するものである。
ズーム光学系41は、移動レンズ群41a及び固定レンズ群41bを有し、移動レンズ群41aを回転軸線C1上で駆動するための駆動回路42に接続されている。駆動回路42はコンピュータ28に接続されており、ズーム光学系41の移動レンズ群41aの位置を制御可能となっている。
偏光ビームスプリッタ39によるレンズWからの反射光の集光位置には、テレビカメラ27が配置されているとともに、コンピュータ28に接続されている。コンピュータ28の内部には画像処理回路が組み込まれており、レンズWからの反射像を画像処理することにより、この反射像をコンピュータ28のモニタ29上で確認できるようになっている。
次に、以上のように構成された本実施形態のレンズ測定装置31でレンズWを測定する工程について説明する。
まず、作業者は、測定対象のレンズWが貼付固定されているレンズヤトイ36の凸部36aをレンズホルダ37の中空穴に挿入し、吸着保持する。
続いて、前記第1実施形態の傾き調整ステップと同じ工程を行うので、その説明は省略する。
まず、作業者は、測定対象のレンズWが貼付固定されているレンズヤトイ36の凸部36aをレンズホルダ37の中空穴に挿入し、吸着保持する。
続いて、前記第1実施形態の傾き調整ステップと同じ工程を行うので、その説明は省略する。
次に、回転軸線C1と光軸C4との偏心を修正するため、偏心検出手段33でレンズWの光学面Waの反射像を検出し、モニタ29に映るようにする。
偏心検出手段33では、光源38から出射したP偏光の第2の検査光L3は偏光ビームスプリッタ39を透過し、1/4波長板40によって円偏光となり、ズーム光学系41に入射する。この円偏光となった第2の検査光L3の光束はズーム光学系41を透過して、レンズWに入射する。ここで、コンピュータ28の制御の下、駆動回路42によりズーム光学系41内の移動レンズ群41aの位置を調整し、第2の検査光L3をレンズWの光学面Waへ入射させ、この光学面Waの球心付近で集光させる。
偏心検出手段33では、光源38から出射したP偏光の第2の検査光L3は偏光ビームスプリッタ39を透過し、1/4波長板40によって円偏光となり、ズーム光学系41に入射する。この円偏光となった第2の検査光L3の光束はズーム光学系41を透過して、レンズWに入射する。ここで、コンピュータ28の制御の下、駆動回路42によりズーム光学系41内の移動レンズ群41aの位置を調整し、第2の検査光L3をレンズWの光学面Waへ入射させ、この光学面Waの球心付近で集光させる。
レンズWに入射した第2の検査光L3の光束のうち、光学面Waで反射した光束は入射時の光路を逆行し、1/4波長板40でS偏光となって偏光ビームスプリッタ39に向かう。そして、このS偏光の光束は偏光ビームスプリッタ39で反射されてテレビカメラ27に入射し、このテレビカメラ27の撮像面に結像する。この撮像面に結像した反射像はコンピュータ28の画像処理回路を通してモニタ29に表示され、これにより、レンズWの光学面Waからの反射光による反射像が観察可能となる。
なお、これ以下の工程は、上記第1実施形態の反射像検出ステップの対応する部分と同様なので説明を省略する。
なお、これ以下の工程は、上記第1実施形態の反射像検出ステップの対応する部分と同様なので説明を省略する。
こうして、本実施形態のレンズ測定装置31によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、レンズWをレンズヤトイ36に貼付保持したままで、レンズWの外径A1と横ずれ量Bを測定できるため、レンズの心取り加工中の加工精度の確認や、追加工等を容易に行うことができる。
また、偏心検出手段33のズーム光学系41により、偏心検出手段33をレンズWに対して移動させる必要がなく、容易に測定が可能である。
さらに、レンズWをレンズヤトイ36に貼付保持したままで、レンズWの外径A1と横ずれ量Bを測定できるため、レンズの心取り加工中の加工精度の確認や、追加工等を容易に行うことができる。
また、偏心検出手段33のズーム光学系41により、偏心検出手段33をレンズWに対して移動させる必要がなく、容易に測定が可能である。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態では、第2の検査光をレンズWの上方に形成された光学面Waで反射させたが、下方に形成された光学面Wbで反射させても良い。
例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態では、第2の検査光をレンズWの上方に形成された光学面Waで反射させたが、下方に形成された光学面Wbで反射させても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、2種類のレンズホルダ13、13aを備えた。しかし、レンズ測定装置に備えられるレンズホルダの種類は1種類以上であれば何種類でも良く、特に限定されるものではない。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、光源部14は、水平面に平行な測定面S上に第1の検査光L1を出射するとした。しかし、光源部が回転軸線C1に交差する方向に第1の検査光を出射し、受光部がレンズWに遮蔽されなかった第1の検査光を検出するように構成しても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、光源部14は、水平面に平行な測定面S上に第1の検査光L1を出射するとした。しかし、光源部が回転軸線C1に交差する方向に第1の検査光を出射し、受光部がレンズWに遮蔽されなかった第1の検査光を検出するように構成しても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、保持部はXYステージ5に取付けられていたが、αβ揺動ステージ6に取付けられていても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、レンズ保持部材はレンズWの一方の光学面Wbを吸着することによりレンズWを保持していた。しかし、レンズの保持方法はこれに限ることなく、例えば、レンズの光学面の外周部にリング状の鍔部が設けられている場合には、レンズ保持部材でこの鍔部を保持しても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、XYステージ5は保持部2を水平面に沿う方向に移動させるとしたが、XYステージは保持部2を水平面に交差する方向に移動させるとしても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、レンズ保持部材はレンズWの一方の光学面Wbを吸着することによりレンズWを保持していた。しかし、レンズの保持方法はこれに限ることなく、例えば、レンズの光学面の外周部にリング状の鍔部が設けられている場合には、レンズ保持部材でこの鍔部を保持しても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、XYステージ5は保持部2を水平面に沿う方向に移動させるとしたが、XYステージは保持部2を水平面に交差する方向に移動させるとしても良い。
1、31 レンズ測定装置
3 回転駆動機構
4 測定部(非接触測定部)
5 XYステージ(移動機構)
6 αβ揺動ステージ(あおり調整機構)
7 偏心検出手段
13 レンズホルダ(レンズ保持部材)
14 光源部
15 受光部
36 レンズヤトイ(レンズ保持部材)
C1 回転軸線
C4 光軸
C5 中心軸線
D 外径
K レンズ心取り装置(加工機)
L1 第1の検査光
L2、L3 第2の検査光
W、W1 レンズ(被測定レンズ)
3 回転駆動機構
4 測定部(非接触測定部)
5 XYステージ(移動機構)
6 αβ揺動ステージ(あおり調整機構)
7 偏心検出手段
13 レンズホルダ(レンズ保持部材)
14 光源部
15 受光部
36 レンズヤトイ(レンズ保持部材)
C1 回転軸線
C4 光軸
C5 中心軸線
D 外径
K レンズ心取り装置(加工機)
L1 第1の検査光
L2、L3 第2の検査光
W、W1 レンズ(被測定レンズ)
Claims (3)
- 被測定レンズを保持する保持ステップと、
前記被測定レンズの光軸の傾きを調整する傾き調整ステップと、
前記被測定レンズを回転させ、当該被測定レンズに前記回転軸線に沿って検査光を照射し、当該検査光が照射される側の第1の光学面と該第1の光学面とは反対側の第2の光学面とのうち少なくとも一方で反射された反射像を検出する反射像検出ステップと、
前記反射像に基づいて、前記回転の軸に対する前記被測定レンズの光軸の偏心を補正する補正ステップと、
前記被測定レンズを前記回転の軸回りに回転させることで、前記被測定レンズの光軸と外周面の中心軸線との横ずれ量を測定する測定ステップと、
を行うことを特徴とするレンズ測定方法。 - 前記反射像検出ステップでは、
前記第1の光学面で反射された前記検査光の前記反射像を検出することを特徴とする請求項1に記載のレンズ測定方法。 - 前記保持ステップにおける被測定レンズの保持部材は、前記被測定レンズの加工機に装着可能な形状を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009133947A JP2010281630A (ja) | 2009-06-03 | 2009-06-03 | レンズ測定方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110657957A (zh) * | 2019-09-23 | 2020-01-07 | 程宏 | 倾斜式柱面透镜偏心测量仪 |
-
2009
- 2009-06-03 JP JP2009133947A patent/JP2010281630A/ja not_active Withdrawn
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