JP2010279568A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品の表面シートにおける液通過性に優れ表面のドライ感が良好であり、個装形態としたときの表面シートの潰れを抑制することで、使用時の吸収性、特に上記液通過性の低下を抑制し安定的に着用性能を維持することができる吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シート1、裏面シート7、及び前記両シート間に配置された吸収体10を有する吸収性物品100であって、該吸収体10は平面視において重ならないよう敷設された複数の吸収性小部材3で構成され、前記吸収体10において前記複数の各吸収性小部材3の間もしくは境界には表面シート側に臨む空間Qが形成されている吸収性物品。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキンや使い捨ておむつ、失禁パンツ等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキンや使い捨ておむつ等に使用される吸収性物品は通常、肌側に位置する液透過性の表面シートと衣服側に位置する液不透過性の裏面シートとの間に液体等を吸収し保持する吸収体を有する。この吸収体は着用者の排泄ポイントを覆う略長方形状のものが一般的であるが、その形状や構造に改良を加えたものが提案されている。
例えば、特許文献1には展開型おむつにおいて、おしりから下腹部にかけて前後の排泄領域全体を広く覆う大きさの吸収体の片側全面を外面シートに固定し、前記吸収体の中ほどに切り欠き状の薄肉部を複数並列に配置して設けたものが開示されている。このおむつにおいては、上記吸収体の切り欠き状薄肉部の並列方向に直交するよう紐状弾性部材が配設され、着用時に、切り欠き状の薄肉部が開閉するように変形して吸収体全体としても多少の伸縮性及び曲げ性が付与される。しかし、この吸収体は個々に独立した複数の吸収性小部材を含んで構成されたものではない。また、前記吸収体を挟み込む内面シートと外面シートとは上記切り欠きの部分においてメルトにより接合されている。
特許文献2には、液体不透過性バックシートと液体透過性カバーシートとが菱形基調の格子状(業平格子状)の線で接合された吸収性パッドが開示されている。この接合線で囲まれた菱形領域のそれぞれに吸収性材料の本体部が封入した状態で配設されている。これにより、上記吸収性材料の存在しない格子状の接合線が水路になり液体がここを流動しうるとされる。しかし、カバーシートとバックシートとが接合され両者の間に隙間なく形成された接合線は、その水路としての役割が過度になると、液の拡がりが促進されるため、かえって吸収性物品のドライ感を損ないかねない。また、バックシート及びカバーシートによって吸収性材料が封入された形態であるため、封入された吸収性材料に捕集された液の面方向への伝達が起こりにくく、このこともカバーシートへの液戻りを起こりやすくしドライ感を損ねる原因となる。
特許文献3は、不織布層と繊維ウェブ層との積層体からなる複合シートであって、繊維ウェブ層に部分的に圧着された高密度領域が形成されることによって凹凸が形成された複合シートを開示する。そして、その凸部に高吸収性ポリマー(SAP)を配し凹凸面を防漏シート側へ配置した吸収性物品の構造が提案されている。この複合シートは、不織布層に固定されたことによる高吸収性ポリマーの表面シートへの脱落防止と、低密度凸部による液の一時保持及び拡散(分配)とを実現するとされている。しかし、この複合シートは個々に独立した複数の吸収性小部材を有するものではない。しかも、上記のような高吸収性ポリマーの脱落防止を実現するには通常該不織布を相当の高密度としなければならず、その表面に敷設された繊維ウェブ層よりも、かなり高い密度となっていると考えられる。そのため、上記不職布を表面シートとして肌側に当接して用いるとき、密度勾配による液の移行性を考慮すると、液がウェブ層に移行せず不織布層内に留まってしまう。結果として表面シート(不織布層)におけるドライ感は得がたい。
また、上記の特許文献1〜3においては、いずれも吸収性物品を折り畳んだときの表面シートの潰れの抑制は特に考慮されていない。
特許第3558801号公報 特許第2703596号公報 特開2003−103677号公報
折り畳まれた形態や重ねられた形態で保持される個別包装やパッケージ包装の各種包装において、吸収性物品に適用された表面シートにはその厚みを消失するような圧力が加わる。そのため、この包装を解き使用を開始するときに、表面シートの潰れによる吸収性の低下がおこることがある。
上記の点に鑑み、本発明は、吸収性物品の表面シートにおける液通過性(液を物品内部へ引き込む厚み方向にみた通過性)に優れ表面のドライ感が良好であり、包装形態としたときの表面シートの潰れを抑制することで、使用時の吸収性、特に上記液通過性の低下を抑制し安定的に着用性能を維持することができる吸収性物品の提供に関する。
本発明によれば、表面シート、裏面シート、及び前記両シート間に配置された吸収体を有する吸収性物品であって、該吸収体は平面視において重ならないよう敷設された複数の吸収性小部材を含んで構成され、前記吸収体において前記複数の各吸収性小部材の間には表面シート側に臨む空間が形成されている吸収性物品が提供される。
本発明の吸収性物品は、その表面シートにおける液通過性に優れ表面のドライ感が良好であり、包装形態としたときの表面シートの潰れを抑制することで、使用時の吸収性、特に液通過性の低下を抑制し安定的に着用性能を維持することができる。
本発明の吸収性物品の一実施形態(第1実施形態)としての生理用ナプキンの一部分を切欠し模式的に示した斜視図である。 図1のII−II線に沿った拡大断面図である。 図1に示した生理用ナプキンの個装形態を模式的に示す一部切欠斜視図である。 本発明の吸収性物品の各実施形態に係る表面シートに圧力が加わったときの挙動を比較例と対比してモデル的に示す断面図である。 本発明の吸収性物品の各実施形態に係る吸収性小部材及び吸収性素材の状態を模式的に示した拡大断面図である。 本発明の吸収性物品の各実施形態に係る吸収性小部材の配列を模式的に示した拡大斜視図である。 本発明の吸収性物品のさらにまた別の実施形態に係る生理用ナプキンを模式的に示した断面図である。
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の吸収性物品の一実施形態(第1実施形態)としての生理用ナプキン100を一部分裁断して模式的に示した斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面図である。本実施形態の吸収体10は液防漏性の裏面シートの表面シート側面(上面)に多数のそれぞれ独立した吸収性小部材3が自然状態において互いに対して所定の隙間d,eを有するように縦横方向に配設されている。すなわち、該吸収体は平面視において重ならないよう敷設された複数の吸収性小部材3を含んで構成され、その各吸収性小部材は離間して配置されている。ここで、「平面視において重ならない」とは実質的に重なりのない状態であればよく、製造上不可避的に生じるずれ等による微小な重なりは含む意味である。また、吸収性小部材3は互いに接触した状態であってもよく、その端部の形状により接触部が多少重なる配置となっていてもよい。
本実施形態において、この吸収性小部材3は、平面視において長方形状であり、断面において横長台形の、面にやや丸みを帯びた切頭四角錐体(角錐台)形状のものである。本実施形態において吸収性小部材3はパルプ繊維と高吸収性ポリマーとから構成されており、その輪郭は図示したもののように輪郭の明確なものではなくてもよく、全体として上述した立体形状のものである。例えば、吸収性小部材3の輪郭付近の繊維が多少ほぐれその部分でやや不定形化していたり、次に述べる吸収性素材6と連続した状態となっていたりしてもよい。さらに本実施形態においては、各吸収性小部材3の間には自然形状において表面シートに向けた空間Qが形成され、吸収性小部材3と同様の材料よりなる吸収性素材6(吸収性ポリマービーズ6a,パルプ繊維6b)が配置されている。そして、この空間Qにある吸収性素材6の密度は吸収性小部材3より低密度となされている。また、本実施形態の生理用ナプキンにおいて吸収体10の表面シート側面は略平坦となされている。
本発明においては、上述した実施形態のもののように表面シートに臨む空間Qを形成したため、表面シート側に折り畳まれ、その後これを引き延ばしたときの形態の復元性が極めて高いという特徴を有する。例えば個別包装時に3つ折等にして畳まれ、流通及び販売において数ヶ月その形態が維持されていても、それによる折り目が残りにくく、速やかに形態が復元し着用初期から上記の良好な身体適合性と追従性が得られる。この点に関する作用については、後で、図4に基づいてさらに詳細に説明する。
本実施形態において吸収性小部材3は、断面において台形にされその表面側面3aの面積が裏面側面3bの面積よりも若干小さくなっている。そして該断面において末広がりになるようその側面3cは裏面へ向けて傾斜している。各吸収性小部材3,3,3...はその全てのものが裏面シートに固定されている必要はない。例えば、使用時に吸収性小部材3が内部で分離することによって吸収体の形が崩れることを防止するため、吸収体の左右側縁もしくは前後側縁の領域に配置されたもののみを基盤シートや裏面シートに接着剤によって固定し、一方その中央のものを非固定の状態にして表面シート1及び裏面シート7に挟み込まれる構成によって吸収性小部材の偏在を抑えるようにしてもよい。なお、各々の吸収性小部材3はその間又は境界で上記空間Qをなすよう表面シート側の部材と十分に離間していることが好ましく、他方、裏面シート側の部材に対しては全面又は一部で接触した状態であってもよい。
本実施形態においては、吸収性小部材3と吸収性小部材3の間に配置されている吸収性素材6は、吸収性小部材3の輪郭を構成する周辺部分の繊維等が、吸収体の製造時にその繊維の集合状態が解れて形成されたものであってもよい。そうすると自ずと吸収性小部材3と吸収性素材6とは同様の成分組成を有することとなり、しかも吸収性小部材3に比べて低密度となりやすい。このため、本実施形態の吸収性物品100においては、比較的多量の液が排出された場合であっても、表面シート1を通過した液はより低密度の吸収性素材6が配された空間Qへ導かれて拡散しやすく、表面シート1におけるスポット吸収性を実現しやすく好ましい。また、低密度の吸収性素材6が間隔c,dを有して離間する吸収体の空間全体に配されていることによって、使用時に身体に沿うように変形した場合も容易に追従することができ好ましい。
特に本実施形態の吸収体10は従来のものに比べ肌面の起伏にフィットする「身体適合性」が大幅に高まる。また着用者の動きにも良好に追随し、肌に対して部分的な隙間が生じたりすることが防止される「動作追随性」が極めて良好である。したがって本実施形態によれば、上記の「身体適合性」及び「動作追随性」と、その変形時にもそれに左右されない安定した液体等の吸収保持性と、さらに後述するような個装形態を経たことによる性能の低下が抑えられた安定した着用性能とを同時に実現することができ特に好ましい。
本実施形態の吸収体10においては吸収性小部材3が千鳥状配列により配置されている。本発明において千鳥状配列とは、複数の吸収性小部材が規則的に並べられた列を複数
並列に配置したとき、隣接する列における吸収性小部材のピッチをずらした配列をいう。この配列は、換言すれば、所定の列の吸収性小部材3を直交する方向に投影したときに、隣接する吸収性小部材3の投影像と一致しない配置である。この具体例を、図6(a)により説明すると、長手方向(X方向)に延びる吸収性小部材列Bに並列する吸収性小部材列Aが隣接し、これが交互に繰り返されている。吸収性小部材列Bの平面視における中心を吸収性小部材列Bの延在する方向と直交する方向(Y方向)に連続した補助線tを想定する。一方、吸収性小部材列Aにおける同様の補助線tを想定する。この補助線t及び補助線tが互いに半ピッチずれるよう、つまり補助線tと補助線tとの間隔P,Pが全体において等しくなるように配列されて千鳥状配列を構成している。本実施形態の変形例としては例えばピッチをずらず方向を90°回転させた、吸収体の幅方向(Y方向)に吸収性小部材列A及び吸収性小部材列Bを設定し、長手方向(X方向)に延びる補助線にずれを与える実施形態が挙げられる。また、千鳥状配列を石積みにみたてていうと布積と言え、この変形例として綾織積、矢羽積、亀甲積などとが挙げられる。
本実施形態においては、吸収性小部材3,3,3・・・の間には、平面視において基盤シートを底面とする空間Qが形成されている。変形例として吸収性部材6が互いに接している場合にはその境界(接触部)の表面シート側に空間Qが形成されていてもよい。本実施形態においては該空間に吸収性小部材3よりも坪量が低くなるよう吸収性素材6が配置されている。このような坪量の配分とすることにより、厚み方向の吸収速度の向上、さらに空間部を流れる液の拡散性が向上する。また動作や吸収体の変形によって吸収性小部材3が連通化しない場合においても液を広げる効果が、空間に吸収素材がないものにくらべ向上する。さらに、吸収体10の表面側の面を平坦に維持する効果を奏する。
吸収性素材6には、吸収性小部材3を構成するパルプ繊維や超吸収性ポリマー等と同じ成分のものが好ましいが必ずしもこれに限定されるものではなく、吸収性小部材3の構成材料と異なる組成の吸収性材料を配置してもよい。本実施形態においては、吸収性素材6がパルプ繊維6aと超吸収性ポリマーのビーズ6bとで構成されている。一例をあげると、吸収性小部材3の坪量を20〜800g/cmとし、100〜600g/cmとすることがより好ましい。また、吸収性小部材3間の空間部分の吸収性素材6の坪量を2〜500g/cmとすることが好ましく、5〜300g/cmとすることが上記の性質の好適化の点でより好ましい。また両者の密度比(空間Qに配置された吸収性素材の密度(D)/吸収性小部材3の密度(D))を80%以下にするのが好ましく、さらに50%以下にするのが好ましく、またさらに好ましくは30%以下である。なお、本実施形態において吸収体10は、吸収性小部材3、基盤シート2、吸収素材6からなるが、基盤シート2を介さずに裏面シート7上に直接吸収体の側部領域が固定されて形成されていてもよい。また、さらに別のシートや別の部材を適用した吸収体としてもよい。ただし、前記別のシートや別の部材を用いるとき、吸収性小部材3,3の間の空間に表面シートが入り込むことを阻害しないような材料を表面シート側に配することが好ましく、例えば、空間が維持されるように吸収性小部材に隣接して配されるか、柔軟な材料であることが好ましい。吸収性小部材3及び吸収性素材6の密度の測定方法等については後述する。
基盤シート2を配した吸収体は、吸収性小部材3をそこに固着していてもいなくてもよいが、その略全てを固定することで吸収性物品100の製造時の吸収体の搬送を容易にすることができる。また、基盤シート2は伸縮性のある材料で構成しても伸縮性のない材料で構成してもよいが、これを伸縮性のあるシート材料で形成し、複数の吸収性小部材3を各々部分的に基盤シート2上に固定することで、良好な変形性と該変形に左右されない良好な液体等の吸収保持とを同時に高めることができる。伸縮性のある材料としては、例えば弾性樹脂を含む繊維を構成繊維として含む不織布(弾性不織布)や、弾性樹脂を含むフィルム(弾性フィルム)や、発泡などの手段によって構造中に3次元ネットワークを形成させた弾性樹脂からなる弾性多孔質体などが挙げられる。このような吸収体10は裏面シート7上に配置され、例えばスパイラル状に塗付したホットメルト接着剤により接合される。
本実施形態の生理用ナプキン100は、裏面シート7の長手方向両側部にサイドシート8の外側の側縁側をホットメルトないしはヒートシールにより固着し、内側の側縁側は表面シート1を介して吸収体10を覆うようにして配置して接着剤等で接着し形成されている。このとき、ナプキンの周縁gは全体的にヒートシール等により強固に固着され、内包する吸収体の成分や一度吸収した液体等が漏れないようにされている。吸収体10の上にはそのほぼ全面を覆うように表面シート1が配設され、該表面シート1には格子状のエンボス加工による溝21を設けている。なお、表面シート1側は肌に接する側となり、裏面シート7側は下着に接する側となる。
本実施形態においては、上記のように分画された小さな吸収性部材3がそこに平面視で包含される接合部4においてのみ接合され多数特定の配列で基盤シート上に配置されている。しかもその空間Qにある吸収素材6がその動きをほぼ拘束しないため、極めて複雑に屈曲する肌面にも適合する。たとえば排泄ポイントからおしりに亘って生理用ナプキンを沿わせたときに、該ナプキンは、臀部の丸みにそって長手方向に湾曲するが、内包されている従来の吸収体は剛性が高く座屈してしまうことがある。この座屈変形との関係で、内部の吸収体は臀裂に入り込みににくく、ここに大きな隙間が開くことがある。すなわち、長手方向の座屈と幅方向の屈曲とが両立しにくく十分なフィット性を得がたい。すると、臀裂にできた空間を介して経血等が移行しやすくなり、就寝時の背中方向への漏れの原因となったりする。
これに対し本実施形態の吸収体10を適用した生理用ナプキンであれば、おしりの丸みに緩やかに湾曲して適合しながら臀裂にも適度に入り込んで沿う、いわゆる鞍面形状ないし双曲放物線面状に変形して、殿裂にもほぼ隙間を与えずにフィットする。これにより、排泄ポイント近傍からおしりにまでかけてほぼ隙間なく当接する極めて良好な適合性が実現される。そして、着用者が寝返りをうったり歩行したりしたときにも肌面の動きに合わせて追従するため、隙間が開かず良好なフィット性が持続される。
本実施形態による吸収性小部材3の大きさを例示すれば、組み込む吸収性物品によっても異なるが、生理用ナプキンにおける利用を考慮するとき横幅j(図1参照)は1〜50mmが好ましく、2〜30mmがより好ましい。縦幅iは3〜100mmが好ましく、5〜80mmがより好ましい。隙間d,e(図1参照)はそれぞれ0.1〜30mm、0.1〜30mmが好ましい。また、上記のピッチP(図6参照)は2〜60mmが好ましい。また、平面視における接合部4の面積(R)と吸収性部材3の面積(R)との比率(R/R)は1未満とされるが、該比率を0.02〜0.8とすることが好ましく、0.1〜0.3とすることがより好ましい。
吸収性小部材3の構成材料としては、特に制限はないが繊維材料、多孔質体、それらの組み合わせなどを用いることができる。繊維材料としては例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成樹脂からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によっては繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することで見かけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。多孔質体としては、スポンジ、不織布、高吸水性ポリマーの凝集物(高吸水性ポリマーと繊維とが凝集したもの)などを用いることができる。
吸収性小部材3に含まれる高吸収性ポリマーとしては、自重の5倍以上の体液を吸収・保持でき、かつゲル化し得るものが好ましい。形状は特に問わず、球状、塊状、ブドウ状、粉末状又は繊維状であり得る。好ましくは大きさが1〜1000μm、より好ましくは10〜500μmの粒子状のものである。そのような高吸収性ポリマーの例としては、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体を挙げることができる。ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用いることができる。また、アクリル酸にマレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを高吸収性ポリマーの性能を低下させない範囲で共重合させた共重合体も好ましく使用し得る。
吸収性小部材3に高吸収性ポリマーが含まれている場合、吸収性小部材3の重量に占める高吸収性ポリマーの割合は、5〜95重量%が好ましい。吸収体10を、生理用ナプキンや、軽失禁などの低排泄量の液の吸収に用いられる物品の吸収体として用いる場合には、吸収性小部材3の重量に占める高吸収性ポリマーの割合は10〜30重量%が好ましい。吸収体10を、使い捨ておむつなどの高排泄量の液の吸収に用いられる物品の吸収体として用いる場合には、吸収性小部材3の重量に占める高吸収性ポリマーの割合は50〜80重量%であることが好ましい。
吸収性小部材3が高吸収性ポリマーを含むか含まないかを問わず、吸収体10は、0.9重量%の塩化ナトリウム水溶液の保持量が、0.1g/g以上、特に1g/g以上であることが、安定した吸収性能が発現する点から好ましい。このような保持量を実現するためには、吸収性小部材3の構成材料として、親水性が高く毛管力の高い繊維(例えばパルプやレーヨン等)と、湿潤時でもへたらない(可塑化しない又は湿潤強度が低下しない)合成繊維と、高吸収性ポリマーとの組み合わせを用いることが有利である。
一般に吸収性物品は、複数の吸収性物品が重ねられたパッケージの形態で市販されている。この際、通常それぞれの吸収性物品は折畳んで個別包装される。図3はその一例としての個装体300を模式的に示した一部切欠斜視図である。本実施形態の個装体は上記図1に示した生理用ナプキン100を個別包装したものであり、該ナプキンが包装シート34を裏面シート側にあて、折り目線k及びkで3つ折りにされている。このとき包装シート34は生理用ナプキン100とともに折り畳まれ、両側部34aをシールし、端部34bをテープ33で止めて封緘されている。このように折り畳まれた生理用ナプキンは、通常流通や販売などにおいて、差はあるが例えば数ヶ月間この形態が維持される。そうすると、生理用ナプキンの部材のなかでも特に表面シートは鋭角に折り曲げられ、その状態が上記の期間継続することとなる。したがって、表面シートの折り目線k及びkの位置には折り跡が残りやすく、この部分に皺が形成されたり、物品の厚み方向に圧縮された影響で表面シートの嵩が減少したままとなったりする。そうすると、包装される前に比べ吸収性物品の吸収性は低下することがある。
これに対し、本実施形態の生理用ナプキンでは、複数の吸収性小部材3が間隔を有して配列され、その間には空間Qが形成されている。そのため、折畳まれた形態であっても表面シートに皺が生じにくい。また、後述するように、圧縮時に表面シートの一部が空間Qに収容されることにより、受ける圧力を緩和し、表面シートが圧縮から解放された時の嵩回復がされやすい。さらには、本実施形態のように、吸収性小部材3の断面を表面シート側に先細る台形形状のものとしたことにより(図2参照)、一層高い表面シートの折り目付き緩和効果が得られる。このことを、本実施形態の一例としての図4(a)に示したモデルでいうと、この例の表面シート1はエンボス加工による硬化部1cと半硬化部1bと柔軟部1aとからなる。他方、前記空間Qは自然形状においてその断面が前記表面シートに向け広がるようにされ、吸収性物品を個装形態としたときに前記表面シートの一部、特に柔軟部1aが前記空間Qに収容されやすい状態にされている(収容された表面シート部分は収容部1’でモデル的に示されている。)。その結果、表面シート1Aの一部が空間Q側に変形しながら厚み方向に加わる圧縮力を逃がし折り目が残ることを抑制し、また表面シートの嵩の減少を抑制する。また、本実施形態においては従来のものに比べ吸収体も潰れた形状が残りにくくされており、上記表面シートの大幅な折り目付きの改善効果と相俟って、吸収性、特に液通過性が良好なまま維持されるため、極めて安定かつ高いドライ感を実現する。なお、図4では中断の図では折り曲げられた状態を前提とするが、上限段の図との対比を考慮してこれらと同様の形態で示している。
図4(b)は、別の例の表面シート1Bであり、その構成繊維1dはその表面側面から裏面側の面に向けた配向性を有する。
図4(c)は、また別の例の表面シートであり、その表面側の面と裏面側の面とにおいて表面側面に使用する繊維の太さを太くすることによって、繊維自体の回復性や繊維同士の結合部における剛性を高める構造を有している。特に、結合部における剛性を高めると、本発明における吸収体との組合せにおいて、空間Qによる表面シートの部分的な嵩維持あるいは低圧縮部分により圧縮された部分に嵩回復を促すような網目構造(圧縮による歪を復元できる強い結合)が形成されていることが、より高い効果の発現がなされる。
一方、図4(d)は従来の表面シート1D及びその繊維1gであり、多くの繊維がシートの面方向に配向している。このような表面シートと空間のない平坦な吸収体39と組み合わせた従来の構造(比較例)では、折り曲げられ圧縮された表面シートはその厚みを回復しきれない。
本発明において表面シート1には、従来より既知の材料・構成のものを使用できるが、圧縮力に対する潰れ低減効果を一層高めるために、合成繊維製の不織布、特にエアスルー法やスチームジェット法により繊維と繊維との交点において融着された不織布であることが、圧縮力の影響があった部位の厚みを回復させる点から好ましい。
さらに図4に基づき、本発明において好ましい表面シートの例とその厚みの回復効果について詳細に説明する。
(1)凸部を形成している凹凸構造、特に独立凸部[図4(a)]
(2)高い厚み配向性(表面側面から裏面側面への配向性)を持つ構成繊維[図4(b)]
(3)平均繊維間距離が裏面側より表面側が大きい[図4(c)]
図4(a)に示した(1)の表面シート1Aにおいては、凸部を構成する柔軟部1aが低密度の吸収素材6を配した部分に存在すると、使用時には、この部分が空間Qに落ち込みにくく全体として厚みが維持されやすい。また、それだけでなく、繊維交点が熱融着により固定された不織布であれば、凸部を構成する柔軟部1aの厚みに引きつられて圧縮部分(半硬化部1b,硬化部1c)の厚みが回復しやすい効果を奏する。凸部が一方向に連続している畝溝構造体では、畝部(凸部)が連続していることで潰された凸部の影響により厚み回復が弱められるようであれば、個々に独立した凸部形態のものを適用することがより好ましい。また、凹部がエンボス加工等により凸部より高密度とされている場合には、凹部周辺の半硬化部1b及び硬化部1cは凸部に比べて潰れにくい構造であり、凹部が吸収性小部材と重なる部分を有するよう配置できることで、重なった部位における吸収性小部材が周囲の吸収性部材よりも高さが低くなり、表面シートの潰れを抑制する隙間を形成し易い点からも独立凸部形態が好ましい。
図4(b)に示した(2)の表面シート1Bにおいては、凹凸構造の凸部の傾斜部でも同様の構造を有していてもよいが、特願2008−331374号記載のエンボス凹部より並行に揃って延びて形成されている形状が好ましく、エアスルー法やスチームジェット法による気体流の吹き付けによって繊維を縦方向に配向させた不織布が好ましい。
図4(c)に示した(3)の表面シート1Cにおいては、併走繊維群層1eの平均繊維間距離(I)が交錯繊維群層1fの平均繊維間距離(I)より大きくなる(I>I)ようにされている。このように平均繊維間距離を表面側及び裏面側で異ならせる方法として、使用する繊維を太くする方法、繊維樹脂の選択等が好ましく用いられ、繊維の結合部の剛性を高めることによる網目構造による潰れからの高い回復性の効果を有するが、不織布の風合いの観点を考慮すると、繊維における融着性部分の樹脂容量を向上する方法、更には結合点における融着部分を増加するような繊維によって、並列結合部分を表面側で多く有することによって表面側の繊維間距離が大きくなり、不織布の構造としても潰れより回復し易く形成される構造体となる点でより好ましい。
上述した(1)〜(3)の表面シートの構造を1つ以上有することで、個装形態を解いた後でも吸収性、特に液通過性が一層良好な吸収性物品が得られる。さらに、表面シートにおける液通過性を高める手段として、表面シートは全体として親水性ではあるが、平面視において疎水側部分と親水側部分とを区分して形成することが挙げられ、これにより表面シートのドライ感を高めることができ好ましい。また、凹凸構造の凸部を疎水側/凹部を親水側とすることで表面シート内の液の移動を一層高めドライ感をより向上できる点からさらに好ましい。
本実施形態において、表面シート1の密度(D)は、吸収性小部材3の密度(D)に比べて低くなされている。このように、吸収性小部材3の密度(D)が高い(D>D)ことによる高い毛管力により、表面シート1の液通過性が良化することはもとより、液の残り量も少なくすることができる。さらに本実施形態においては、吸収性小部材3と同様の材料により構成された低密度の吸収性素材6を配した部分は、表面シート1の繊維材料より表面親水度が高いため、接触した繊維表面から液を引き込むことができる。これにより、吸収体全面が表面シートより液を引抜きやすくされており、表面シートの液の残り量が低減し、ドライ感をさらに高めることができる。また、表面シート1の密度が低密度部6の密度より高い(D>D>D)場合には表面シートの潰れ難さでより優位となる。
本発明において密度は特に断らない限り以下のようにして測定した値をいう。
<1>吸収性小部材の密度(D
密度は、重量(g)を容積(cm)で除することで得られるため、吸収性小部材の重量と容積を計測する。重量は、5cm×5cmの大きさに切り出し計測する。(3ヶ所もしくは吸収性物品3枚より得られた値を算術平均した値をサンプルの重量とする。)容積は、重量を計測したサンプルを使用し、キーエンス製高精度形状測定システムKS-1100(商品名)及びKS-Analyzer(商品名)を用いる。測定時のKS-1100設定は、測定開始位置(X=0、Y=0)、測定範囲(X=40000μm、Y=40000μm)、測定ピッチ(X=20μm、Y=20μm)、移動速度7500μmとした。KS-Analyzerは、測定データを「補正」メニューより補正し用いる。補正の設定は、サイズ3×3、実行回数1、度合い100でおこなった。次いで「計測」メニューの全領域で計測し(従って計測範囲は4cm×4cm)、切り出した3サンプルの平均値を体積として得られた重量と体積より密度を得る。断面形状が台形や半円等、上面から形状を把握できる場合は、サンプルを設置する台をベースライン(0値)とするが、断面が六角形(図5(c))等、上面からのみで計測できない場合は、上下面より計測する際ベースラインを適宜設定したり、個々の吸収性小部材を計測した合計値を用いる等により適切な容積値を得る。
なお、吸収性小部材の輪郭部分が製造時に解れることがあり、そうすると該部分がやや不定形になったり、吸収性素材との区分があいまいになったりする。そのようなときには、後述する<3>吸収性素材の繊維密度(D)記載の処理を行って計測する。
<2>表面シートの繊維密度(D
平坦な表面シートであれば、重量と測定サイズ及びKES−G5ハンディ圧縮試験機の計測によるTを厚みとして、重量と体積より密度を計測できるが、凹凸構造を有する場合、上記<1>と同様に重量及び容積を計測して、表面シートの密度(D)を算出する。
なお、表面シートと吸収性小部材との間に中間シート等の中間部材がある場合には、この中間部材を含めた表面シート側部材の平均密度を上記密度(D)とする。
<3>吸収性素材の密度(D
吸収性素材の密度Dの算出は、上記吸収性小部材の計測前におこなう。計測サンプルサイズを5cm×5cm切り出して重量を計測してから、キーエンス製高精度形状測定システムKS-1100及びKS-Analyzerによる容積測定の後、上記吸収性小部材間の吸収性素材を取り除いたサンプルの重量と容積計測することによって、元の重量及び容積から吸収性小部材の重量及び容積を差し引くことによって、吸収性素材の重量及び容積が得られ、密度Dが算出できる。吸収性小部材間の吸収性素材は、ピンセット等による取り除きが好ましい。風力等による外力では、吸収性小部材の表面が乱れて吸収性素材との区別ができなくなることを防ぐためであり、本発明の吸収体であれば、繊維等が空気で運ばれ堆積されて形成されているため、ピンセットによる除去によって吸収性小部材の表面が剥離することは通常起こりえない。
吸収性小部材の輪郭部分が製造時に解れることがあり、そうする該部分がやや不定形になったり、吸収性素材との区分があいまいになったりする。そのようなときには、重量及び容積の計測の後、ピンセットによる除去を試み、解れた部分だけが取り出せた場合には吸収性素材として扱い、吸収性小部材の重量及び体積を再計測する。
上記いずれの部材の密度の算出においても、開孔等の構成材料が存しない部分は含まないが、密度は凸部や凹部における比較的微小な構造部分を含む所定の領域を画定し算出し、平均密度として凸部や凹部を平均化した構造部の密度として算出する。
本実施形態によれば、上記表面シートと吸収性小部材との密度勾配としたため、表面シートを通過した液が少量の場合には個々の吸収性小部材が素早く吸収する。他方、表面シートを通過した液が多量の場合には個々の吸収性小部材の離間した部分に空間Qないしそこに敷設された吸収性素材6がるため、一時的に液をこの部分にストックすることができる。そのため、経血等の排泄が多いときにも表面シート上で液の拡散がおこりにくく、表面シートにおけるドライ感を高めることができる。
上述のように、折り畳まれた個別包装や個々の吸収性物品が重ねられたパッケージ形態では、通常、吸収性物品の厚み方向に圧力が加わった状態が続く。このため、表面シートや吸収体の厚みが潰され、表面シートでは特に嵩高性の減少によって液の通過しやすい空間が潰される。そうすると、液の通過抵抗性が増し表面シートにおける液の残留が著しく高まる。これに対し本実施形態によれば、個別包装やパッケージ形態であっても、吸収体に表面シートの一部を収容可能な空間が形成されていることで、表面シートに圧力が加わりにくく、液の通過性が損なわれにくい安定した着用性能が実現できる。
次に、基盤シート2が伸縮性である場合、基盤シート2の坪量は5〜50g/m、特に10〜30g/mであることが好ましく、その伸縮性の程度は、以下の方法で測定される伸縮率が60%以上、特に80%以上であることが、着用者の体型への適合性及び動作追従性が特に良好になる点から好ましい。伸縮率は、以下の方法で測定される。引張圧縮試験機RTC−1210A(株式会社東洋オリエンテック)を用いて、引張モードで測定する。先ず、基盤シート2を幅25mm×長さ150mmで裁断し測定片を採取する。測定片を引張圧縮試験機に装着されたエアーチャック間に初期試料長(チャック間距離)100mmセットし、引張圧縮試験機のロードセル(定格出力5kg)に取り付けられたチャックを300mm/分の速度で上昇させて、測定片を伸長させる。測定片が初期試料長の50%、つまり50mm伸びた時点で、チャックの移動方向を逆転させ、チャックを300mm/分の速度で下降させ、初期試料長の位置まで戻す。この間の操作で、ロードセルで検出される荷重と、測定片の伸びとの関係をチャートに記録し、このチャートに基づき下記式(1)から伸縮率を求める。
伸縮率=回復伸び/最大伸び長さ(=50mm) (1)
ここで、回復伸びは、最大伸び長さ(=50mm)からチャックを下降させて、初めて荷重ゼロを記録したときの、最大伸び長さからのチャック移動距離で定義される。なお、測定片が前述の大きさに満たない場合、下記方法で測定する。
<試験片> シートのチャック間方向の長さをLmm、把持部分の長さをSmm、幅をCmmとすると、長さの比;L:C=3:5になるように、試験片(L+2S)mm×Cmmの大きさに裁断し測定片を採取する。
<試験> 引張圧縮試験機に、チャック間距離Lで試験片をセットし、100×(L/30)mm/分、測定片が初期試料長の50%伸張するまで上昇。その後チャックの移動方向を逆転させ、チャックを100×(L/30)mm/分の速度で下降させ、初期試料長の位置まで戻す。下記式(2)で計算する。
伸縮率=回復伸び/最大伸び長さ(=L/2mm) (2)
裏面シートは必要に応じて水蒸気の透過性のものであってもよい。具体的に十分な水蒸気透過性を得るために、炭酸カルシウム等のフィラーからなる微粉を分散させたポリエチレン等の合成樹脂製のフィルムを延伸し、微細な孔をあけた多孔質フィルムを用いることが好ましい。サイドシートとしては、不織布、フィルムシート、紙等が挙げられる。防漏性の観点からは、サイドシートを液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等により形成することが好ましい。上記シートは一枚でもよいし、さらに機能性のシート等と組み合わせて2枚以上のものとしてもよい。
上述の実施形態では生理用ナプキンに適用した例を示したが、本発明による吸収体はこのような吸収性物品に限らず、使い捨ておむつ、幼児用あるいは老人用のおむつ、その他失禁パンツなどにも同様に適用可能である。
本発明の吸収体において、基盤シート及び吸収性小部材の構成ないし材料についてはさらに特願2007−316239、特願2007−332419を参照することができる。
図5は、本発明の吸収性物品の各実施形態に係る吸収性小部材及び吸収性素材の状態を模式的に示した拡大断面図である。同図に示すような様々な形態の吸収体を使用することができる。上記第1実施形態と同様の台形断面の吸収性小部材3の実施形態(a)は、製造時に、積繊ドラムにおいて個々の吸収性小部材3に相当する窪みが形成されている。この吸収性小部材を裏面シートに移し換える際、空気によって押し出すことで前記空間Qに吸収性小部材3を的確に形成でき好ましい。さらに、この空気を押し出すことによって、吸収性小部材3の周辺部分が解れて残る密度の高い台形部分とそれより低密度の吸収性素材6を配置した部分が形成される。空気の押し出し量を少なくした場合には、吸収性素材6が裏面シート側に沈みこみ窪みを有するようになりがちであるため、吸収体全体において略平面状とするには、空気の押し出し量を増やすことが好ましい。あるいは、より確実に形成する点から表面シート側または裏面シート側から積繊ドラムとは異なる工程において空気流を吹き当てることが好ましい。この際、整列した吸収性小部材3の乱れをなくし空気の通過を良好にする観点から基盤シート2に移し換え・固着した上で実施することが好ましい。
図5(b)及び(c)では、同様の方法により形成可能な吸収性小部材3の断面形状を示している。(b)に示した実施形態では半円形の断面形状であることで、表面シートと低接触状態となり、圧縮による表面シートの潰れが台形に比べて相対的に低くできる。(c)に示した実施形態では裏面シート側においても液拡散用の隙間または低密度部を設けることで、装着状態(主として装着圧力)に影響されにくい構造とすることができる。
図6は、本発明の吸収性物品の各実施形態に係る吸収性小部材の配列を模式的に示した拡大斜視図である。同図の(a)〜(c)には、吸収性素材6を有さない状態として吸収体の吸収性小部材の配置を示している。このように空間Qに吸収性素材6を有さない形態では、その製造時に上記空気流による押し出しをより少なくして、吸収性小部材3の表面の解れを低減させて、裏面シート7に塗工した粘着剤により転着をおこなっており、吸収体の隙間による液の拡散がより優位となる。このことで吸収性物品の表面シートのドライ感が高められ、表面シート1が吸収性小部材3の個々の表面シート側形状に沿うことで、液の残り量も低下する。
図7は、本発明の吸収性物品のさらにまた別の実施形態に係る生理用ナプキンを模式的に示した断面図である。同図には、第4実施形態として、表面シートと吸収体の間に中間シート9を配した生理用ナプキン200の断面図である。この生理用ナプキン200は、中間層が配された以外は第1実施形態の生理用ナプキン100と同様の構造であり、異なる部分について以下に説明する。
中間シート9としては、表面シート同様にエアスルー法やスチームジェット法による不織布の他、開孔(スリット)が形成されたシート等を用いることができる。液の移行性(液残り量低減)の観点からは、中間シートは凹凸がないことが好ましく、その繊維密度(D)が表面シートの繊維密度(D)より高く、吸収性小部材3の繊維密度(D)より低密度であることが好ましい(D>D>D)。なお、中間シートの繊維密度は前記表面シートと同様にして測定することができる。
中間シート9を配したことによって、吸収性物品にはドライ感が高められるとともに、クッション感が良好となり、製造時の吸収体の搬送性が安定する。また、圧縮による潰れに対してもより潰れが維持され難くなる。図に示した平坦なシート材に換えて中間層の片側に繊維の融着等の不織布化されていないウェブ層や繊維毛羽による起毛化したシートを用いると、吸収性小部材3間の吸収性素材6がない場合やこれによる平坦化がなされていない構成であっても吸収性小部材3との接触性が向上し、液残り量を低減し易くなる。
本発明は上記の各実施形態により限定して解釈されるものではなく、例えば、複数の吸収性小部材3はその厚みが同じである以外に、数種の厚みを有していてもよい。また、装着感を向上する目的で吸収性小部材の側部を中央よりも低くしたり、表面シートの圧縮による潰れを低減する目的で、高さが違う2〜3種の吸収性小部材を組み合わせて、あるいは混合して用いたりした構造を採用することができる。
1 表面シート
2 基盤シート
3 吸収性小部材
4 固定部
6 吸収性素材
6a パルプ繊維
6b 超吸収性ポリマーのビーズ
7 裏面シート
8 サイドシート
9 中間シート
10 吸収体
100、200 吸収性物品
300 吸収性物品の個装体

Claims (9)

  1. 表面シート、裏面シート、及び前記両シート間に配置された吸収体を有する吸収性物品であって、該吸収体は平面視において重ならないよう敷設された複数の吸収性小部材を含んで構成され、前記吸収体において前記複数の各吸収性小部材の間には表面シート側に臨む空間が形成されている吸収性物品。
  2. 前記吸収性小部材の密度が、該吸収性小部材より表面シート側に在る前記表面シート又はこれを含む部材の密度より高い請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記空間は自然形状においてその断面が前記表面シートに向け広がるようになされ、吸収性物品を個装形態としたときに前記表面シートの一部が前記空間に収容される請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記空間に吸収性素材が配置されている請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性小部材と前記表面シートとの間に少なくとも1層の中間部材が介在されており、該中間部材は前記吸収性小部材より低密度である請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記表面シートには平面視において親水性が高い部分と低い部分とが形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記表面シートはその表面側の面と裏面側の面とにおいて繊維どうしの接点における結合状態が異なる請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記表面シートの構成繊維はその表面側の面から裏面側の面に向けた配向性を有する請求項1〜7のいずれかに記載の吸収性物品。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の吸収性物品を個装折線位置で表面シート側に折り畳んでなる吸収性物品の個装体。
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