JP2010267729A - 無線回路モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】無線回路ICがその性能を十分に発揮することができる無線回路モジュールを提供する。
【解決手段】ベース基板30、第1接着層40、第1プリント回路基板50、第2接着層60、第2プリント回路基板70を順に重ねて設け、第1接着層40内に無線回路ICチップ10を配置し、第2プリント回路基板70上にWLPチップ20を実装し、第2プリント回路基板70の第2配線層72に形成された配線と、第2プリント回路基板70および第2接着層60を貫通して設けられた第2導電ビアホール群73の導電性のビアホールと、第1プリント回路基板50の第1配線層52に形成された配線と、第1プリント回路基板50および第1接着層40を貫通して設けられた第1導電ビアホール群53の導電性のビアホールとを介して、無線回路ICチップ10とWLPチップ20とを接続した。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線回路ICチップを備えた無線通信回路をSiP(System in Package)として実現する無線回路モジュールに関し、特に、上記無線回路ICチップと、この無線回路ICチップと協働して無線通信回路を構成するコイル等の機能素子をWLCSP(Wafer Level Chip Scale Package)技術によって形成したWLP(Wafer Level Package)チップとをIC内蔵基板とした無線回路モジュールに関する。
携帯電話等の無線通信機器において、アンテナで受信された信号は、LNA(Low-Noise Amplifier)で増幅されたあと、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ等のBPF(Band-Pass Filter)を通して所望の信号を含んだ帯域に選別され、さらに信号処理しやすい低い周波数にダウンコンバートされ、ADC(Analog to Digital Converter)でアナログ信号からデジタル信号に変換されて、ベースバンドICに送られ、信号処理される。
近年では、受信した高周波信号を一度に直流付近の低い周波数までダウンコンバートするダイレクトコンバージョン方式が主流になっている。また、使用される周波数帯域数も増加の傾向にあり、一台の携帯端末にて、3バンドあるいは4バンドに対応する機種も登場している。
国内で第3世代携帯電話に使用される周波数帯域として、例えばIMT−2000方式で定められた、800MHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯という3つのバンドが存在するが、これらの全てのバンドに対応した無線回路ICも開発されている。
現在の無線回路ICは、アナログ高周波信号からI,Q信号を得るまで、あるいはI,Q信号からアナログ高周波信号を得るまでに必要となる機能回路ブロックの大部分を集積している。具体的には、LNA(Low-Noise Amplifier),復調器(Demodulator)、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)、PLL(Phase Locked Loop)、LPF(Low Pass Filter),変調器(Modulator)、可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Amplifier),ドライバアンプ等である。
無線通信回路には多くの機能素子(主に受動素子)が必要になる。受動素子の代表的なものとして、コイルやキャパシタが挙げられる。これらの受動素子には、とりわけ高いQ値(性能指数、Quality Factor)を有することが要求される。高いQ値の受動素子を用いることにより、無線回路の低雑音化、低消費電力化が可能となる。
無線回路ICは、CMOS技術を用いて製造される。CMOS技術を用いて平面コイルを製造する場合、抵抗の大きい薄膜Al配線を用いて作るため、実現できるQ値は10以下となる。このことが無線回路ICの性能を著しく低下させる要因になっている。
一方、フレキシブル回路基板を積層して受動素子(コイル、キャパシタ、抵抗等)を形成し、この受動素子を内蔵したフレキシブル回路基板にLSIを実装する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、この技術は、フレキシブル回路基板に受動素子を形成するものであるため、微細加工が難しいという問題がある。例えば、デザインルールL/S=70μm/70μm、スルーホール径が100μmというデザインルールによってコイルを形成すると、巨大なスペースを占有する大きなコイルとなる。そればかりでなく、寄生容量が大きくなり、結果としてコイルの自己共振周波数が低下する。
このため、2GHzや3GHzという現在または将来の携帯電話で使用される周波数帯に応用することは困難である。さらに、1つの受動素子が大きくなるため、複数個の受動素子を内蔵させると、モジュールが大型化してしまい、マルチバンド化が進む現在の機器に適用するのは難しいと言える。
また、近年、WLCSP(Wafer Level Chip Scale Package)という技術が提案されている(例えば特許文献2〜4参照)。WLCSPは、ウェハ上に、樹脂層形成プロセスと厚膜銅配線プロセスによって再配線層を作り込み、そのあとにダイシングにより個片化する技術である。つまり、ウェハのまま、パッケージングまでする製法である。なお、WLCSP技術によって製造されたパッケージ・チップを、WLP(Wafer Level Package)チップと言う。
このWLCSP技術によれば、無線回路を作り込んだ半導体ウェハ上に、微細加工によって高いQ値を有する受動素子を作り込むことが可能である。従って、WLCSP技術は、無線回路ICに適したパッケージ形態であると言える。
特開2005−045111号公報 特開2005−108929号公報 特開2007−281929号公報 特開2008−016703号公報
しかしながら、機器のマルチバンド化と機能回路ブロックの集積化という背景を受けて、無線回路ICを制御する、あるいは信号を入出力するために、無線回路ICに必要なピン数は相当なものになる。例えば、最新のW−CDMA方式トリプルバンド対応送受信ワンチップICでは、4.13mm×4.16mmのサイズの無線回路ICに対して、ピン数96が必要になる。このため、上記多数のピンを実装基板に接続(電気的に接続)するために、WLCSP技術によって無線回路ICの上面に再配線層を形成しても、この再配線層による電極パッドが狭い間隔で多数配列されることになる。
一方、WLCSP技術によって作られる受動素子、特にコイルは、数百μm角の比較的大きな面積を占有する。このため、多数のピンを接続するための再配線層による多数の電極パッドをその上面に狭い間隔で配列した現在の無線回路ICでは、その上面にWLCSP技術による受動素子を作り込むスペースを確保することが困難である。このように、高性能なコイル等の機能素子(主に受動素子)が得られないために、無線回路ICがその性能を十分に発揮できないという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、無線回路ICがその性能を十分に発揮することができる無線回路モジュールを提供することを目的とするものである。
本発明の無線回路モジュールは、ベース基板、第1接着層、第1プリント回路基板、第2接着層、および第2プリント回路基板を順に重ねて設け、前記第1接着層内に無線回路ICチップを配置し、前記第2プリント回路基板上に、前記無線回路ICチップと協働して無線通信回路を構成する機能素子を形成したWLPチップを実装し、前記第2プリント回路基板に形成された配線と、前記第2プリント回路基板および前記第2接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールと、前記第1プリント回路基板に形成された配線と、前記第1プリント回路基板および前記第1接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールとを介して、前記無線回路ICチップと前記WLPチップとを電気的に接続したことを特徴とするものである。
また、本発明の他の無線回路モジュールは、ベース基板、第1接着層、および第1プリント回路基板を順に重ねて設け、前記第1接着層内に無線回路ICチップを配置し、前記第1プリント回路基板上に、前記無線回路ICチップと協働して無線通信回路を構成する機能素子を形成したWLPチップを実装し、前記第1プリント回路基板に形成された配線と、前記第1プリント回路基板および前記第1接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールとを介して、前記無線回路ICチップと前記WLPチップとを電気的に接続したことを特徴とするものである。
本発明の無線回路モジュールによれば、無線回路ICチップを第1接着層に内蔵するとともに、この無線回路ICチップと協働して無線通信回路を構成する機能素子を形成したWLPチップをプリント回路基板に実装して、プリント回路基板の配線と、プリント回路基板および接着層を貫通する導電性のビアホールとによって両チップ間を接続することにより、WLPチップにおいては高性能のコイル等の機能素子を実現可能であるので、無線回路ICチップにWLCSP技術による高性能な機能素子を作り込まなくても、無線回路ICチップの性能を十分に発揮することができるという効果がある。
本発明の実施の形態1の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 無線回路ICの構成例を説明する模式断面図である。 WLPチップの構成例を説明する模式図である。 本発明の実施の形態2の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態3の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態4の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態5の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態6の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態7の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態8の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。図1において、実施の形態1の無線回路モジュール100は、無線回路ICチップ10と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ80a,80bとを備えてIC内蔵基板をなしており、このIC内蔵基板に、コイル等を形成したWLPチップ20を実装したものである。ここで、WLPチップ20は、無線回路ICチップ10と協働して無線通信回路を構成する機能素子をWLCSP技術により形成したチップである。
[ベース基板30]
ベース基板30は、絶縁性フィルム等からなる絶縁性基板である。ここでは、ベース基板30として、ポリイミドフィルムを用いる。
[第1プリント回路基板50]
第1プリント回路基板50は、絶縁性フィルム等からなる絶縁性基板51の表面に第1配線層52を形成するとともに、この絶縁性基板51およびその下層の第1接着層40を貫通して、第1配線層52を構成する配線や電極パッドの裏面と導通する第1導電ビアホール群53を形成したものである。ここでは、絶縁性基板51として、ポリイミドフィルムを用いる。また、第1導電ビアホール群53を構成する導電性のビアホールとして、導電性ペーストIVH(Interstitial Via Hole)を用いる。
[第2プリント回路基板70]
同様に、第2プリント回路基板70は、絶縁性フィルム等からなる絶縁性基板71の表面に第2配線層72を形成するとともに、この絶縁性基板71およびその下層の第2接着層60を貫通して、第2配線層72を構成する配線や電極パッドの裏面と導通する第2導電ビアホール群73を形成したものである。ここでは、絶縁性基板71として、ポリイミドフィルムを用いる。また、第2導電ビアホール群73を構成する導電性のビアホールとして、導電性ペーストIVH(Interstitial Via Hole)を用いる。
[第1接着層40、第2接着層60]
第1接着層40は、エポキシ樹脂等の熱硬化性接着材からなる絶縁性接着層である。同様に、第2接着層60も、エポキシ樹脂等の熱硬化性接着材からなる絶縁性接着層である。
[スペーサ80a,80b]
スペーサ80a,80bは、それぞれ絶縁性フィルム等からなる絶縁性材料である。これらのスペーサ80a,80bとしては、ベース基板30や絶縁性基板51,71と同じ材料を用いることができる。ここでは、スペーサ80a,80bとして、ポリイミドフィルムを使用する。スペーサ80a,80bの厚さは、無線回路ICチップ10の厚さに応じて、適宜設定される。
これらのスペーサ80a,80bは、ベース基板30と第1プリント回路基板50間の平坦性を確保するために設けられたものである。
[無線回路ICチップ10]
図2は無線回路ICチップ10の構成例を説明する模式断面図である。図2において、無線回路ICチップ10は、半導体基板13と、機能回路ブロック14と、Alパッド15と、パッシベーション膜16と、再配線層17と、樹脂層18とを備えて構成されている。なお、この無線回路ICチップ10は、WLCSP技術によって加工されたWLPチップであるが、WLCSP加工されていないICチップを用いることも可能である。
半導体基板13は、例えば、シリコン基板や、SiGe基板、GaAs基板等の化合物半導体基板である。半導体基板13の表面側には、アナログ高周波信号からI,Q信号を得るまで、あるいはI,Q信号からアナログ高周波信号を得るまでに必要となる機能回路ブロック14が複数形成されている。これらの機能回路ブロック14は、LNA(Low-Noise Amplifier),復調器(Demodulator)、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)、PLL(Phase Locked Loop)、LPF(Low Pass Filter),変調器(Modulator)、可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Amplifier),ドライバアンプ等である。
半導体基板13上にはパッシベーション膜16が形成されており、このパッシベーション膜16には、Alパッド15を露出させる開口部が形成されている。そして、パッシベーション膜16上には、WLCSP技術によって、再配線層17および樹脂層18が形成されている。再配線層17を構成するそれぞれの再配線は、Alパッド15を介して機能回路ブロック14に接続されている。樹脂層18には、再配線層17を構成する再配線の電極パッド部を露出させる開口部18aが形成されている。上記再配線の電極パッド部は、この無線回路ICチップ10を無線回路モジュール100に内蔵させたときに、第1導電ビアホール群53の導電性のビアホールと接続する。
[WLPチップ20]
図3はWLPチップ20の構成例を説明する模式図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)においてのA−A間の断面図である。図3において、WLPチップ20は、基板23と、酸化膜等のパッシベーション膜24と、第1樹脂層25と、第1再配線層26と、第2樹脂層27と、第2再配線層28と、封止樹脂層29とを備えて構成されている。この図3のWLPチップ20は、第1再配線層26と第2再配線層28によってコイルを形成した例である。
図3のWLPチップ20は、基板23上にパッシベーション膜24を形成し、その上に第1樹脂層25を形成し、この第1樹脂層25上に銅めっき等により第1再配線層26をパターニング形成し、その上に第2樹脂層27を形成し、この第2樹脂層27に第1再配線層26と第2再配線層28とを接続するためのコンタクトホールを設ける。さらに、この第2樹脂層27上に銅めっき等により第2再配線層28をパターニング形成し、その上に封止樹脂層29を形成し、この封止樹脂層29に、第2再配線層28を構成する再配線の電極パッド部を露出させる開口部29aを形成する。このWLPチップ20を第2プリント回路基板70に実装するときには、開口部29aにハンダバンプ20aを設け、上記再配線の電極パッド部を、第2プリント回路基板70の第2配線層72を構成する電極パッドと接続する。
基板23としては、シリコン、ガラス、セラミクス等を用いる。また、第1樹脂層25、第2樹脂層27、および封止樹脂層29としては、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等の感光性樹脂を用いる。なお、パッシベーション膜24を設けない構成とすることも可能である。
このWLPチップ20において、第2再配線層28の配線は、コイルのスパイラル部およびコイル外周端の電極パッド、ならびにコイル内周端の電極パッドを構成し、第1再配線層は、コイル内周端の電極パッドとコイル外周端の電極パッドの間を接続するアンダーパスを構成している。
このように、WLCSP技術によりコイルを形成したWLPチップ20の幅および長さ寸法は、数百μm角である。そして、WLPチップ20に形成したコイルのQ値は、20以上である。つまり、CMOS技術によって薄膜Alで形成したコイルの4倍以上の高いQ値が得られる。
また、WLPチップ20の加工寸法は、半導体製造プロセスを用いているため、プリント回路基板にコイルを形成する場合よりも微細で高精度な加工が可能である。従って、WLCSP技術によりコイルを形成することにより、プリント回路基板にコイルを形成した場合よりも、微細でかつ高性能(高いQ値及び高い自己共振周波数)のコイルを実現できる。
なお、WLPチップ20としては、コイルを形成したものの他に、コイルとキャパシタによるLCフィルタ回路を形成したもの、バランストランス(バラン)を形成したもの、方向性結合器を形成したもの等がある。また、WLPチップ20に、マルチバンドのそれぞれの周波数帯域の信号を処理する複数の受動回路を形成することも可能である。
[製造手順]
実施の形態1の無線回路モジュール100の製造手順を以下に説明する。まず、無線回路ICチップ10と、WLPチップ20と、ベース基板30と、第1プリント回路基板50を構成する絶縁性基板51と、第2プリント回路基板70を構成する絶縁性基板71とを用意する。
次に、ベース基板30の表面に、第1接着層40となる熱硬化性の樹脂シートを設ける。これを第1の構成体とする。
また、絶縁性基板51の表面に、銅箔を配してなる片面銅貼り板からエッチングにより、第1配線層52を構成するそれぞれの配線および電極パッドを形成するとともに、絶縁性基板51の裏面に第1接着層40となる熱硬化性の樹脂シートを設ける。そして、上記樹脂シート側から配線裏面に到達する複数のビアホールを形成し、これらのビアホールにそれぞれ導電性ペーストを充填して第1導電ビアホール群53を形成する。これを第2の構成体とする。
同様に、絶縁性基板71の表面に、銅箔を配してなる片面銅貼り板からエッチングにより、第2配線層72を構成するそれぞれの配線および電極パッドを形成するとともに、絶縁性基板71の裏面に第2接着層60となる熱硬化性の樹脂シートを設ける。そして、上記樹脂シート側から配線裏面に到達する複数のビアホールを形成し、これらのビアホールにそれぞれ導電性ペーストを充填して第2導電ビアホール群73を形成する。これを第3の構成体とする。
次に、上記第1の構成体表面と上記第2の構成体裏面の間の空間に、無線回路ICチップ10を配置するとともに、無線回路ICチップ10の両側にスペーサ80aおよび80bをそれぞれ配置して挟み込む。つまり、並置した無線回路ICチップ10およびスペーサ80a,80bを、上記第1の構成体(ベース基板30)と上記第2の構成体(第1プリント回路基板50)によって挟み込む。さらに、上記第2の構成体表面上に上記第3の構成体(第2プリント回路基板70)を配置する。そして、この積層配置した3つの構成体を一括して熱圧着する。さらに、WLPチップ20を、ハンダバンプ20aによって第2プリント回路基板70の第2配線層72を構成する電極パッドに接続して実装(フリップチップ実装)する。
これにより、基板同士または基板とチップが熱硬化性の樹脂によって接合・埋没されるとともに、異なる基板に設けた配線間、および基板に設けた配線とチップ電極間が、第1導電ビアホール群53および第2導電ビアホール群73ならびにハンダバンプ20aによって電気的に接続される。
図1では、無線回路ICチップ10の電極パッド部は、第1導電ビアホール群53を構成する導電性のビアホール、第1配線層52を構成する配線、第2導電ビアホール群73を構成する導電性のビアホール、第2配線層72を構成する配線および電極パッド、ならびにハンダバンプ20aを介して、WLPチップ20の電極パッド部に接続されている。
WLPチップ20は、無線回路ICチップ10との接続経路を可能な限り短くできる第2プリント回路基板70上の位置、つまり上記接続経路を構成する第2配線層72の配線長および第1配線層52の配線長を可能な限り短くできる位置に実装されることが望ましい。
なお、図1において、第2接着層60、第2プリント回路基板70を設けない構成とすることも可能である。つまり、第1プリント回路基板50の第1配線層52を構成する電極パッドにWLPチップ20を実装した構成とすることも可能である。あるいは、接着層およびプリント回路基板を3層以上の構成とすることも可能である。
また、複数のWLPチップを実装した構成とすることも可能である。このように、自己共振周波数の高い高性能なコイルを形成したWLPチップをはじめ、無線回路ICチップ10に必要な高性能な周辺回路を形成した様々なWLPチップを必要数だけ実装することにより、無線回路ICチップ10の性能および機能を十分に発揮させることができ、これによりモジュールの高性能化および多機能化を図ることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、無線回路ICチップ10を第1接着層40に内蔵するとともに、この無線回路ICチップ10と協働して無線通信回路を構成する機能素子を形成したWLPチップ20を第2プリント回路基板70に実装して、プリント回路基板の配線と、プリント回路基板および接着層を貫通する導電性のビアホールとによって両チップ間を接続することにより、WLPチップ20においては高性能のコイル等の機能素子を実現可能であるので、無線回路ICチップ10にWLCSP技術による高性能な機能素子を作り込まなくても、無線回路ICチップ10の性能を十分に発揮することができる。
<実施の形態2>
図4は本発明の実施の形態2の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図4において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。この実施の形態2の無線回路モジュール200は、無線回路ICチップ11と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ81a,81bとを備えてIC内蔵基板をなしており、このIC内蔵基板にWLPチップ21を実装したものである。
無線回路ICチップ11は、上記実施の形態1の無線回路ICチップ10(図1参照)を、裏面(機能回路ブロック形成面と逆側の面)から研削して薄肉化を図ったものである。同様に、WLPチップ21は、基板が半導体からなる上記実施の形態1のWLPチップ20(図1参照)を、裏面から研削して薄肉化を図ったものである。これらの薄肉化は、例えば、チップにダイシングされる前のウェハに半導体製造プロセスのバックグラインドを施すことによってなされる。上記のバックグラインドによれば、基板(ウェハ)を最小30μm程度まで薄肉化することができる。
さらに、スペーサ81a,81bは、無線回路ICチップの薄肉化に応じて、上記実施の形態1のスペーサ80a,80b(図1参照)を薄肉化したものである。
つまり、この実施の形態2の無線回路モジュール200は、上記実施の形態1の無線回路モジュール100(図1参照)において、ベース基板30と第1プリント回路基板50間の厚さを薄くするとともに、薄肉化したWLPチップ21を実装することによって、モジュールの薄肉化を図ったものである。
以上のように、実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、無線回路モジュールを薄くできるので、携帯電話等の無線通信機器において、高さ方向のスペースを確保できない位置に本モジュールを実装する場合に有効である。
<実施の形態3>
図5は本発明の実施の形態3の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図5において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。この実施の形態3の無線回路モジュール300は、無線回路ICチップ10と、ベースバンドICチップ12と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ80a,80bとを備えてIC内蔵基板をなしており、このIC内蔵基板にWLPチップ20を実装したものである。
この実施の形態3の無線回路モジュール300は、上記実施の形態1の無線回路モジュール100(図1参照)において、第1接着層40内に、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12とを、スペーサ80aを介して並べて配置したものである。
スペーサ80aの厚さは、無線回路ICチップ10およびベースバンドICチップ12の厚さに応じて、適宜設定される。このスペーサ80aは、ベース基板30と第1プリント回路基板50間の平坦性を確保するとともに、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12の接触等の不具合を回避するために設けられたものである。
なお、べースバンドICチップ12を、他のアプリケーションIC等とすることも可能である。
実施の形態3の無線回路モジュール300の製造手順を以下に説明する。まず、無線回路ICチップ10と、ベースバンドICチップ12と、WLPチップ20と、ベース基板30と、第1プリント回路基板50を構成する絶縁性基板51と、第2プリント回路基板70を構成する絶縁性基板71とを用意する。
次に、ベース基板30の表面に、第1接着層40となる熱硬化性の樹脂シートを設ける。これを第1の構成体とする。
また、絶縁性基板51の表面に、銅めっき等により、第1配線層52を構成するそれぞれの配線および電極パッドを形成するとともに、絶縁性基板51の裏面に第1接着層40となる熱硬化性の樹脂シートを設ける。そして、上記樹脂シート側から配線裏面に到達する複数のビアホールを形成し、これらのビアホールにそれぞれ導電性ペーストを充填して第1導電ビアホール群53を形成する。これを第2の構成体とする。
同様に、絶縁性基板71の表面に、銅めっき等により、第2配線層72を構成するそれぞれの配線および電極パッドを形成するとともに、絶縁性基板71の裏面に第2接着層60となる熱硬化性の樹脂シートを設ける。そして、上記樹脂シート側から配線裏面に到達する複数のビアホールを形成し、これらのビアホールにそれぞれ導電性ペーストを充填して第2導電ビアホール群73を形成する。これを第3の構成体とする。
次に、上記第1の構成体表面と上記第2の構成体裏面の間の空間に、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12とを、第2の構成体の裏面(第1プリント回路基板50の裏面)に沿って並べて配置するとともに、無線回路ICチップ10の両側にスペーサ80aおよび80bをそれぞれ配置して挟み込む。つまり、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12とを、スペーサ80aを介して並置し、上記第1の構成体(ベース基板30)と上記第2の構成体(第1プリント回路基板50)によって挟み込む。さらに、上記第2の構成体表面上に上記第3の構成体(第2プリント回路基板70)を配置する。そして、この積層配置した3つの構成体を一括して熱圧着する。なお、WLPチップ20の実装手順については、上記実施の形態1と同様である。
これにより、基板同士または基板とチップが熱硬化性の樹脂によって接合・埋没されるとともに、異なる基板に設けた配線間、および基板に設けた配線とチップ電極間が、第1導電ビアホール群53および第2導電ビアホール群73によって電気的に接続される。図5では、少なくとも、第1配線層52の配線52aおよび第1導電ビアホール群53の導電性のビアホール53a,53bによって、無線回路ICチップ10の電極パッド部とベースバンドICチップ12の電極パッド部とが接続されている。
以上のように、実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、ベースバンドICチップ12等を、無線回路ICチップ10と同じ第1接着層40内に並置してモジュールに内蔵させることにより、モジュールの厚さを変えずに、高性能で多機能な無線回路モジュールを実現できる。
なお、この実施の形態3の無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12等を第1接着層40内に並置した構成を、上記実施の形態2に適用することも可能である。
<実施の形態4>
図6は本発明の実施の形態4の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図6において、図5(実施の形態3)と同様のものには同じ符号を付してある。図6の実施の形態4の無線回路モジュール400は、無線回路ICチップ10と、ベースバンドICチップ12と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70とをなしており、このIC内蔵基板にWLPチップ20を実装したものである。
つまり、この実施の形態4の無線回路モジュール400は、上記実施の形態3の無線回路モジュール300において、スペーサ80a,80bを設けず、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12とを同じ第1接着層40内に隣接して並置したものである。無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12の隣接距離を適正化することによって、スペーサを設けなくても、ベース基板30と第1プリント回路基板50間の平坦性を確保できるとともに、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12の接触等の不具合を回避できる。
従って、この実施の形態4の無線回路モジュール400は、上記実施の形態3の無線回路モジュール300において、無線回路ICチップ10とベースバンドICチップ12とを隣接並置することによって、スペーサの省略によるモジュール構成の簡略化を図るとともに、モジュールの幅方向または長さ方向の短縮を図ったものである。
以上のように、実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、モジュールの幅または長さ寸法を短くすることができるので、携帯電話等の無線通信機器において、幅方向または長さ方向のスペースを確保できない位置に本モジュールを実装する場合に有効である。
なお、この実施の形態4のスペーサを設けない構成を、上記実施の形態1または2に適用することも可能である。
<実施の形態5>
図7は本発明の実施の形態5の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図7において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。図7の実施の形態5の無線回路モジュール500は、無線回路ICチップ10と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ80a,80bとを備えてIC内蔵基板をなしており、第2プリント回路基板70の第2配線層72に、WLPチップ20を実装するとともに、アンテナ72aを形成したものである。
つまり、この実施の形態5の無線回路モジュール500は、上記実施の形態1の無線回路モジュール100(図1参照)において、第2プリント回路基板70の第2配線層72を構成するものの1つとして、アンテナ72aを設けたものである。このアンテナ72aは、第2導電ビアホール群73を構成する導電性のビアホール、第1プリント回路基板50の第1配線層52を構成する配線、および第1導電ビアホール群53を構成する導電性のビアホールを介して無線回路ICチップ10に接続されている。
なお、第2プリント回路基板70の第2配線層72に、アンテナの他に、バランストランス、方向性結合器、トラップ回路等を設けることも可能である。
アンテナは、微細加工はそれほど要求されないが、送信または受信する信号の波長によってスケールサイズを設計する必要がある。このことは、バランストランス、方向性結合器、トラップ回路等についても同様である。これらの回路は、第1プリント回路基板50の第1配線層52に設けること、あるいはWLPチップ20とすることも勿論可能ではあるが、必要なスペースを確保できるモジュール最上の第2配線層72に設けることが最も容易である。例えば、1層で形成することのできないバランストランスや方向性結合器等の回路を形成する場合、またはアンテナ等の回路を多層で形成する場合には、第2配線層72上に第3配線層を設ける。これらの回路を第2配線層72や第3配線層に設けてもモジュールの性能を低下させることもない。
以上のように、実施の形態5によれば、微細加工はそれほど要求されないが、送信または受信する信号の波長によってスケールサイズを設計する必要があるアンテナ等の回路を、モジュール最上の第2配線層72に設けることにより、モジュールの設計自由度を向上できる。
なお、この実施の形態5のアンテナ等を設ける構成を、上記実施の形態2から4までのいずれかに適用することも可能である。
<実施の形態6>
図8は本発明の実施の形態6の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図8において、図7(実施の形態5)と同様のものには同じ符号を付してある。図8の実施の形態6の無線回路モジュール600は、無線回路ICチップ10と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ80a,80bとを備えてIC内蔵基板をなしており、第2プリント回路基板70の第2配線層72に、WLPチップ20を実装するとともに、アンテナ72aを形成し、さらにデュプレクサ(アンテナ共用器、分波器)部品601およびBPF(Band-Pass Filter)部品602を実装したものである。例えば、デュプレクサ部品の一端子が無線回路ICチップのLNAの入力部(パッド)と接続され、LNAの出力部(パッド)は、プリント回路、導電性のビアホールを通じ、最上部に実装されているBPFの入力部(パッド)に接続される、という形態が考えられる。
従って、実施の形態6の無線回路モジュール600は、上記実施の形態5の無線回路モジュール500において、第2プリント回路基板70の第2配線層72を構成する配線あるいは電極パッド上に、デュプレクサ部品601およびBPF部品602を実装したものである。
ただし、この実施の形態6では、アンテナ72aは、デュプレクサ部品601を介して無線回路ICチップ10と接続されている。なお、デュプレクサ部品601またはBPF部品602のいずれかを実装した構成とすることも勿論可能である。
デュプレクサ部品601としては、例えば、誘電体デュプレクサを用いる。また、BPF部品602としては、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタあるいはFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)フィルタのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)チップ、セラミックフィルタチップを用いる。
デュプレクサ部品601は、例えばその一端がアンテナ72aに接続され、他端が無線回路ICチップ10に導通する第2配線層72の電極パッド72bに接続するように実装されている。また、BPF部品602は、その一端が無線回路ICチップ10のLNA回路ブロックの出力に導通する第2配線層72の電極パッド72cに接続され、他端が無線回路ICチップ10のRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)ブロックの入力に導通する第2配線層72の電極パッド72dに接続されるように実装されている。
以上のように、実施の形態6によれば、無線回路モジュールにデュプレクサ部品601等を実装することにより、携帯電話等の無線通信機器の小型化を図ることができる。
なお、この実施の形態6のデュプレクサ部品等を実装する構成を、上記実施の形態2から5までのいずれかに適用することも可能である。
<実施の形態7>
図9は本発明の実施の形態7の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図9において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。図9の実施の形態7の無線回路モジュール700は、無線回路ICチップ10と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ80a,80bとを備えてIC内蔵基板をなしており、第2プリント回路基板70にWLPチップ20を実装するとともに、第1プリント回路基板50にデカップリングキャパシタ52bを形成したものである。
この実施の形態7の無線回路モジュール700では、第1プリント回路基板50の第1配線層52を2層構造として、この第1プリント回路基板50にデカップリングキャパシタ52bが形成されている。
そして、第2プリント回路基板70には、デカップリングキャパシタ52bの上部電極をGNDに導通させるための導電性のビアホール73aおよび電極パッド72eが設けられており、第1プリント回路基板50の絶縁性基板51には、デカップリングキャパシタ52bの下部電極を無線回路ICチップ10の電極パッド部に接続するための導電性のビアホール53cが設けられている。
なお、第1プリント回路基板50に高周波用チョークコイルを形成することも可能である。この場合、高周波用チョークコイルの一端は、導電性のビアホール73aおよび電極パッド72eを介して電源に接続される。
以上のように、実施の形態7によれば、無線回路モジュールにデカップリングキャパシタ52b等を内蔵することにより、携帯電話等の無線通信機器の小型化を図ることができる。
なお、この実施の形態7のデカップリングキャパシタ等を内蔵する構成を、上記実施の形態2から6までのいずれかに適用することも可能である。
<実施の形態8>
図10は本発明の実施の形態8の無線回路モジュールの構成例を示す模式断面図である。なお、図10において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。図10の実施の形態8の無線回路モジュール800は、無線回路ICチップ10と、ベース基板30と、第1接着層40と、第1プリント回路基板50と、第2接着層60と、第2プリント回路基板70と、スペーサ80a,80bとを備えてIC内蔵基板をなしており、第2プリント回路基板70に、WLPチップ20を実装するとともに、デカップリングキャパシタ部品801を実装したものである。
なお、この実施の形態8の無線回路モジュール800では、第2プリント回路基板70上にデカップリングキャパシタ部品801を実装したが、第2プリント回路基板70上に高周波用チョークコイル部品を実装することも可能である。
以上のように、実施の形態8によれば、無線回路モジュールにデカップリングキャパシタ部品801等を実装することにより、携帯電話等の無線通信機器の小型化を図ることができる。
なお、この実施の形態8のデカップリングキャパシタ部品等を実装する構成を、上記実施の形態2から6までのいずれかに適用することも可能である。
10,11 無線回路ICチップ、 12 ベースバンドICチップ、 13 半導体基板、 14 機能回路ブロック、 15 Alパッド、 16 パッシベーション膜、 17 再配線層、 18 樹脂層、 18a 開口部、 20 WLPチップ、 20a ハンダバンプ、 21 WLPチップ、 23 基板、 24 パッシベーション膜、 25 第1樹脂層、 26 第1再配線層、 27 第2樹脂層、 28 第2再配線層、 29 封止樹脂層、 29a 開口部、 30 ベース基板、 40 第1接着層、 50 第1プリント回路基板、 51 絶縁性基板、 52 第1配線層、 52a 配線、 52b デカップリングキャパシタ、 53 第1導電ビアホール群、 53a,53b,53c 導電性のビアホール、 60 第2接着層、 70 第2プリント回路基板、 71 絶縁性基板、 72 第2配線層、 72a アンテナ、 72b,72c,72d,72e 電極パッド、 73 第2導電ビアホール群、 73a 導電性のビアホール、 80a,80b,81a,81b スペーサ、100,200,300,400,500,600 無線回路モジュール、 601 デュプレクサ部品、 602 BPF部品、 700,800 無線回路モジュール、 801 デカップリングキャパシタ部品。

Claims (6)

  1. ベース基板、第1接着層、第1プリント回路基板、第2接着層、および第2プリント回路基板を順に重ねて設け、
    前記第1接着層内に無線回路ICチップを配置し、
    前記第2プリント回路基板上に、前記無線回路ICチップと協働して無線通信回路を構成する機能素子を形成したWLPチップを実装し、
    前記第2プリント回路基板に形成された配線と、前記第2プリント回路基板および前記第2接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールと、前記第1プリント回路基板に形成された配線と、前記第1プリント回路基板および前記第1接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールとを介して、前記無線回路ICチップと前記WLPチップとを電気的に接続したことを特徴とする無線回路モジュール。
  2. ベース基板、第1接着層、および第1プリント回路基板を順に重ねて設け、
    前記第1接着層内に無線回路ICチップを配置し、
    前記第1プリント回路基板上に、前記無線回路ICチップと協働して無線通信回路を構成する機能素子を形成したWLPチップを実装し、
    前記第1プリント回路基板に形成された配線と、前記第1プリント回路基板および前記第1接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールとを介して、前記無線回路ICチップと前記WLPチップとを電気的に接続したことを特徴とする無線回路モジュール。
  3. 前記WLPチップが、基板上の樹脂層内にコイルを形成したチップであることを特徴とする請求項1または2に記載の無線回路モジュール。
  4. 前記第1接着層内に、前記第1プリント配線基板の面に沿って、前記無線回路ICとスペーサとベースバンドICチップと並べて配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の無線回路モジュール。
  5. 前記無線回路ICおよび前記WLPチップが、それぞれの基板の裏面を研削加工して薄肉化したものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の無線回路モジュール。
  6. 前記第2プリント回路基板にアンテナを形成し、このアンテナの一端を、前記第2プリント回路基板および前記第2接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールと、前記第1プリント回路基板に形成された配線と、前記第1プリント回路基板および前記第1接着層を貫通して設けられた導電性のビアホールとを介して、前記無線回路ICチップに電気的に接続したことを特徴とする請求項1に記載の無線回路モジュール。
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JP2003142797A (ja) * 2001-11-02 2003-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装済完成品の製造方法及び電子部品実装済完成品
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