JP2010264434A - 管型流通式反応装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)反応に使用する2種以上の流体をそれぞれに流入させる流入路、(2)該流体を合流させ且つ合流した流体を流通させながら反応させることができる内腔を有する外管、(3)反応生成物を外管から流出させる流出路、および(4)外管の内腔内に配置された内管を備えており、各流入路は流入路の内腔と外管の内腔とが連通するように外管に接続され、且つ外管に前記流体が交互に流入するようにされた、管型流通式反応装置。
【選択図】図3
Description
マイクロ反応装置の最も単純な形のものとして、T字型またはY字型の反応器が挙げられる。該反応器は、深さ40μm、幅100μmほどのT字型またはY字型の溝が板に刻まれており、平板で蓋をして管と接続されている。蓋となる板にはT字またはY字の末端に1つずつ、計3つの穴があけられている。図1に示すように、上部左右(11a,11b)から2種の反応基質それぞれが同時に投入され、中央で合流し、下部に向かって流れながら反応し、生成物となって下部から排出される。反応基質の流量が等しい場合、T字またはY字のちょうど根元の部分で反応が開始することになる。
しかしながら、これらの方法では、十分な混合が得られず、濃度不均一に起因する反応生成物の収率低下を起してしまうことがある。
〈1〉 反応に使用する2種以上の流体をそれぞれに流入させるための流入路;該流体を合流させ且つ合流した流体を流通させながら反応させることができる内腔を有する外管;反応生成物を外管から流出させるための流出路;および外管の内腔内に配置された内管 を備えており、 各流入路は流入路の内腔と外管の内腔とが連通するように外管に接続され、且つ外管に前記流体が交互に流入するようにされた、管型流通式反応装置。
〈2〉 前記内管に冷媒または熱媒を流通させることができる前記〈1〉に記載の管型流通式反応装置。
〈3〉 各流入路と外管との接続が内管に対して略直交するようになっている前記〈1〉または〈2〉に記載の管型流通式反応装置。
〈4〉 各流入路の接続位置が外管の長手方向で相互にずれている前記〈1〉〜〈3〉に記載の管型流通式反応装置。
〈6〉 内管に冷媒または熱媒を流通させて、外管内を流通する流体との熱交換を行わせる工程をさらに含む、前記〈5〉に記載の化学反応プロセス。
〈7〉 反応に使用する2種以上の流体を外管の一端に流入させる方向が内管に対して略直角な方向である、前記〈5〉または〈6〉に記載の化学反応プロセス。
〈8〉 各流体を流入させる位置が外管の長手方向で相互にずれている前記〈5〉〜〈7〉に記載の化学反応プロセス。
本発明の管型流通式反応装置において2種以上の流体を交互に流入させると、該流体の流量が大きく異なる場合でも、合流直後の反応基質間の接触面積を十分に確保することでき、その結果、濃度不均一を最小限に抑えることができる。
また、内管または外管外側の管に冷媒若しくは熱媒を流通させて、外管内を流通する流体との熱交換を行わせることができる。
また、図3に示した反応装置では、流入路は上下対称になったものが描かれているが、、図7のように、流入路が接続する位置が外管の長手方向で相互にずれていてもよい。図7では流入路1bが外管の最左端に斜めに接続されていて、流入路1aが流入路1bよりも下流側(右側)に少しシフトした位置に斜めに接続されている。
図8(a)は、流入路の中心軸が外管の中心軸と交わっている態様(外管2の中心軸から放射する方向に流入路1aおよび1b(並びに流出路3)が接続されている。)のものである。流入路から入った流体は内管に正面から衝突する。
図8(b)は、流入路の中心軸が外管の中心軸と交わっていない態様(外管2’の内周接線方向に流入路1a’および1b’が接続され、流出路3’が外管2’の中心軸から放射する方向に接続されている。)のものである。
図8(c)は、流入路の中心軸が外管の中心軸と交わっていない態様(外管2”の内周接線方向に流入路1a”および1b”(並びに流出路3”)が接続されている。)のものである。図8(b)や(c)のように流入路を外管の内周接線方向に接続すると、内管と外管との間の円環空間で旋回する流れ(例えば、図2中の時計回りの矢印の流れ)が生じる。
このような流量制御を行うことができる装置としては、プランジャーポンプ、シリンジポンプなどが挙げられる。外管を流れる流体の総流量は、化学反応速度、滞留時間、管の径、管の長さなどを考慮して適宜決められる。
また、本発明の反応装置は各流体の1回ごとの流入量が大きく異なる場合、例えば、A液:B液の体積比が1:10のような場合にも適用できる。本発明の反応装置において2種以上の流体を交互に流入させると、該流体の流入量が大きく異なる場合でも、合流直後の反応基質間の接触面積を十分に確保することでき、その結果、濃度不均一を最小限に抑えることができる。
本実施形態の反応装置では、外管の内腔は内管によって断面が円環形に区切られている。通常の円管(断面が円形の管)においては流体が層流状態で流れるので、管の軸中心の流速と管壁近傍における流速とに大きな差ができ、A液とB液との交互流入で形成されると考えられる栓流が管の長手方向に凸状の濃度分布となる(図5参照)。一方、本実施形態の反応装置では、断面が円環形となっている。該円環空間の中央部の流速と管壁近傍との流速との差は小さく、理論的な栓流状態に近い流れが保たれ、その状態で拡散による均一化が起きると考えられる(図3参照)。この流速分布の相違によって、本発明の反応装置では合流直後の反応基質間の接触面積が増え、且つ濃度不均一による反応生成物の収率低下が抑制されると推察できる。
1/8インチPFAチューブ54を、T字型コネクタの直線部、1/4インチPFAチューブおよび十字型コネクタを貫通させて、1/4インチPFAチューブと1/8インチPFAチューブとからなる二重管構造を形成させた。1/8インチPFAチューブの両端が突き出ているT字型コネクタのポートおよび十字型コネクタのポートのそれぞれにPFA製異径ニップル57a,57bを繋ぎ、1/4インチPFAチューブの両端を封止した。なお、1/8インチPFAチューブ54には冷却水等を流すことができるようになっている。
2つの流入路51a,51bから送り込まれた液が、十字型コネクタ56で合流し、1/4インチPFAチューブと1/8インチPFAチューブとのクリアランス部を長手方向に流下し、そしてT字型コネクタ55を通って流出路53から流出できるようになった本発明の管型流通式反応装置を作成した。
2、12、22、32、42、52:外管(合流部と反応部);
3、33、43、53:流出路;
4、44、54:内管;
23:障害物;
Claims (8)
- 反応に使用する2種以上の流体をそれぞれに流入させるための流入路;該流体を合流させ且つ合流した流体を流通させながら反応させることができる内腔を有する外管;反応生成物を外管から流出させるための流出路;および外管の内腔内に配置された内管 を備えており、
各流入路は流入路の内腔と外管の内腔とが連通するように外管に接続され、且つ外管に前記流体が交互に流入するようにされた、管型流通式反応装置。 - 前記内管に冷媒または熱媒を流通させることができる請求項1に記載の管型流通式反応装置。
- 各流入路と外管との接続が内管に対して略直交するようになっている請求項1または2に記載の管型流通式反応装置。
- 各流入路の接続位置が外管の長手方向で相互にずれている請求項1〜3に記載の管型流通式反応装置。
- 外管と外管の内腔内に配置された内管とを備える管型流通式反応装置を用いて、
反応に使用する2種以上の流体を外管の一端に交互に流入させる工程、
流入させた流体を外管内を長手方向に流通させながら反応させる工程、
前記工程で得られた反応生成物を外管から流出させる工程
を含む、化学反応プロセス。 - 内管に冷媒または熱媒を流通させて、外管内を流通する流体との熱交換を行わせる工程をさらに含む、請求項5に記載の化学反応プロセス。
- 反応に使用する2種以上の流体を外管の一端に流入させる方向が内管に対して略直角な方向である、請求項5または6に記載の化学反応プロセス。
- 各流体を流入させる位置が外管の長手方向で相互にずれている請求項5〜7に記載の化学反応プロセス。
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2009
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