JP2010258358A - 電気二重層キャパシタモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】伸縮性などのアソビがあり、かつ、コンパクトで簡便な導通手段を有する電気二重層キャパシタモジュールを提供する。
【解決手段】本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールは、複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセル(10)を直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、前記電気二重層キャパシタセル(10)から延在する引出電極(12、13)をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴(14)を設け、前記ナット穴(14)にナット(50)を装着し、前記ナット(50)によって基板(80)を取り付けることを特徴とする。
【選択図】図7
【解決手段】本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールは、複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセル(10)を直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、前記電気二重層キャパシタセル(10)から延在する引出電極(12、13)をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴(14)を設け、前記ナット穴(14)にナット(50)を装着し、前記ナット(50)によって基板(80)を取り付けることを特徴とする。
【選択図】図7
Description
本発明は、複数の電気二重層キャパシタセルを直列接続して構成する電気二重層キャパシタモジュールに関する。
電気二重層キャパシタにおいては、一般に円筒型などその他の形態に比べて積層型はエネルギー密度が高い。積層型の電気二重層キャパシタセルは、分極性電極をセパレータともに積層した積層体に引き出し電極を取り付け、さらに積層体に電解液を含浸させた後、ラミネートフィルムに入れられ、ラミネートの開口部から引き出し電極が引き出された状態で密封されてなる。
非特許文献1に記載されているように、電気二重層キャパシタは耐電圧が低いために、複数のキャパシタセルを直列接続してキャパシタモジュールを構成して利用される。このように積層型のキャパシタセルを直列接続して利用する際には、充放電に伴いキャパシタセルが積層面に垂直な方向に膨張収縮するので適当な加圧機構を設ける(特許文献1)。また、特許文献2には、その図15に関連して、複数の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士が直列接続されて構成されたキャパシタモジュールが開示されている。
岡村廸夫著「電気二重層キャパシタと蓄電システム」日刊工業新聞社発行、2005年9月30日第3版第1刷、第8頁〜第9頁、第150頁〜第157頁 特開2005−93492号公報
特開2008−153282号公報
岡村廸夫著「電気二重層キャパシタと蓄電システム」日刊工業新聞社発行、2005年9月30日第3版第1刷、第8頁〜第9頁、第150頁〜第157頁
複数の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を直列接続して構成したキャパシタモジュールにおいては、個々の電気二重層キャパシタセルの充放電状態等を管理するための並列モニタ(非特許文献1参照)と呼ばれる電気回路を設けることがあるが、このために各引出電極と当該電気回路とを導通するための導通手段を設ける必要がある。ところで、このような導通手段を設けるにあたっては、(1)充放電に伴いキャパシタセルが積層面に垂直な方向に膨張収縮するので、導通手段にある程度の伸縮性などのアソビを設ける必要があること、(2)電気二重層キャパシタモジュール自体の容量増大を防止するためにコンパクト化を図ること、(3)電気二重層キャパシタモジュールの製造コストを抑制するために、簡便なものであること、などを考慮するべきであるが、特許文献2に記載の発明ではこれらのことが全く考慮されておらず、問題であった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによって基板を取り付けることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記基板がフレキシブル基板であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュー
ルであって、前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによってワイヤーハーネスの一方の端子部を取り付け、前記ワイヤーハーネスの他方の端子部を基板に取り付けることを特徴とする。
ルであって、前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによってワイヤーハーネスの一方の端子部を取り付け、前記ワイヤーハーネスの他方の端子部を基板に取り付けることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによって電気素子付きワイヤーハーネスの端子部を取り付けることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記ナットによってフラットケーブルからの引出線の端子部を取り付けることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによって櫛歯状基板を取り付けることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載の電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記櫛歯状基板がフレキシブル基板であることを特徴とする。
本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールによれば、個々の電気二重層キャパシタセルの引出電極と並列モニタなどの電気回路とを導通するための導通手段として、伸縮性などのアソビがあり、かつ、コンパクトで簡便な導通手段を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールに用いる電気二重層キャパシタセル10の斜視図である。この電気二重層キャパシタセル10は積層型の電気二重層キャパシタセルである。より具体的には、キャパシタ本体については、正の電極体(正極体)と負の電極体(負極体)をこれらの間にセパレータを介在させつつ交互に重ねることにより所定の積層体に組成される。正極体および負極体は、集電極とその両面に形成される分極性電極(活性炭電極)とから平板状に構成される。これら集電極は、矩形状の金属箔(アルミニウム箔)からなり、矩形平面の一辺に片側へ寄せて帯状の導電部(リード)が一体形成される。導電部は同極同士が集束され接合され、正の引出電極12、負の引出電極13とされる。
そして、金属層を含む積層構造の樹脂フィルム(たとえば、アルミラミネート)から形成される容器部11の周縁において、正の引出電極12、負の引出電極13の一部が引き出され、一辺を除く三辺が熱溶着(ヒートシール)される。より具体的には、容器部11は正の引出電極12、負の引出電極13が突き出る一辺を開口可能とされており、そして、その開口部から内部に電解液を注入し、電解液の含浸処理などが終わると、真空ポンプにより空気や水分を除去した状態において、残りの一辺が熱溶着(ヒートシール)され、電気二重層キャパシタセル10が製作される。
概略、以上のようにして構成される電気二重層キャパシタセル10は、耐電圧が低いために、複数個を直列接続した電気二重層キャパシタモジュールとして利用される。このとき、一の電気二重層キャパシタセル10の正の引出電極12と、他の電気二重層キャパシタセル10の負の引出電極13とを接続する必要があるが、本発明の製造方法では特にこの接続方法に特徴点を有するものであるので、これについて以下詳細に説明する。
電気二重層キャパシタセル10同士を接続する際には、正の引出電極12はX−X’線により切断しA−A’線で90°折り曲げ加工を施し、また、負の引出電極13はY−Y’線により切断しB−B’線で90°折り曲げ加工を施す。このような折り曲げ加工によって、電気二重層キャパシタセル10から延在する正の引出電極12と、負の引出電極13とは、L字形状に成型され、天面が形成される。
このような折り曲げ加工時には、正の引出電極12と、負の引出電極13とは互いに逆方向に折り曲げ加工がなされ、図2に示すように引出電極はL字状とされる。また、正の引出電極12及び負の引出電極13の天面には、ブラインドナットを挿通するためのナット穴14を設ける加工を施す。なお、引出電極の切断工程、引出電極の折り曲げ工程、引出電極にナット穴14を穿設する工程の順序は任意とすることが可能である。
ここで、引出電極の折り曲げ工程では、図2(A)及び図2(B)の2パターンの電気二重層キャパシタセル10を用意しておき、セル同士を接続するに際しては、図3に示すように、図2(A)のパターンの電気二重層キャパシタセル10→図2(B)のパターンの電気二重層キャパシタセル10→図2(A)のパターンの電気二重層キャパシタセル10→図2(B)のパターンの電気二重層キャパシタセル10→・・・の順序とする。電気
二重層キャパシタモジュールを構成する際に接続する電気二重層キャパシタセル10の数は任意である。引出電極を接続する前段としては、接続する電気二重層キャパシタセル10をまとめて仮組するが、このとき隣り合う電気二重層キャパシタセル10の引出電極に設けられたナット穴14の位置が一致するようにして引出電極を重ね合わせて仮組する。
二重層キャパシタモジュールを構成する際に接続する電気二重層キャパシタセル10の数は任意である。引出電極を接続する前段としては、接続する電気二重層キャパシタセル10をまとめて仮組するが、このとき隣り合う電気二重層キャパシタセル10の引出電極に設けられたナット穴14の位置が一致するようにして引出電極を重ね合わせて仮組する。
上記のように借り組みされた複数個の電気二重層キャパシタセル10の引出電極部のナット穴14には、図4に示すようにブラインドナット50が挿通される。挿通されたブラインドナット50は不図示の専用の治具を用いることで、重ね合わされた引出電極同士(12、13)を固着することができる。ここで、ブラインドナット50による固着について詳しく説明する。図4はブラインドナット50による引出電極の固着を説明する図である。
図4は正の引出電極12、負の引出電極13とブラインドナット50との模式的な断面を示す図であり、図4(A)はブラインドナット50がナット穴14に挿通された状態を示しており、図4(B)は正の引出電極12と負の引出電極13とが固着される経過の状態を示しており、図4(C)は正の引出電極12と負の引出電極13とが固着された状態を示している。
ブラインドナット50は、接合対象を固着するスリーブ部60とボルト本体部70とから構成されている。スリーブ部60には円筒状で内周部に雌ネジが設けられている雌ネジ部61と、この雌ネジ部61の軸径より大径なフランジ部62とから構成されており、雌ネジ部61にボルト本体部70の雄ネジ部71が螺着するよう配されている。ボルト本体部70は雄ネジ部7と、雄ネジ部7の先端に配されたヘッド部72とを有している。
このようなブラインドナット50を用いて2枚の引出電極を固着するには以下のような操作が行われる。すなわち、図4の(A)に示すように、スリーブ部60を2枚の引出電極に貫設されたナット穴14に嵌挿し、フランジ部62を一方の引出電極に当接させた状態で専用の工具(不図示)のビット部(不図示)をヘッド部72の多角孔(不図示)に差し込み、引き続き工具を駆動してヘッド部72を軸心回りに所定方向に回転させる。
こうすることによってスリーブ部60が回転しない状態で雄ネジ部71のみが回転するため、図4の(B)に示すように、ボルト本体部70の雄ネジ部71が螺着しているスリーブ部60が引出電極側に向かって引き寄せられ、その基端側が径方向に膨出したバルジ部63が形成される。かかるバルジ部63の形成によって、重ね合わされた2枚の引出電極は当該バルジ部63とフランジ部62とによって挟持され互いに接合した状態(すなわち、かしめ処理が施された状態)になる。以上のように、正の引出電極12と負の引出電極13とを締結しているブラインドナット50(スリーブ部60)の雌ネジ部61は、他の雄ネジとの螺着を行うために活用可能であるので、本実施形態においては、このスリーブ部60を利用して、引出電極と並列モニタなどの電気回路とを導通させるようにする。
本発明の電気二重層キャパシタモジュールでは、以上のようなブラインドナット50が用いられているので、引出電極の一方側からのみの固着作業で済み、作業性を向上させることが可能となる。また、ブラインドナット50によって、それぞれの電気二重層キャパシタセル10の引出電極が固着されると、図5に示すような状態となる。上記のようなブラインドナット50を用い、溶接工程の前段で引出電極同士を固着することは、引出電極同士の接平面Pを密着させることとなり、これによって溶接の仕上がりが向上し、接続部での強度が向上し、電気抵抗が抑制される。
次に引出電極を溶接する工程を実施する。この溶接工程では超音波溶接、TIG溶接、YAGレーザー溶接などの任意の方法を用いることが可能であるが、今回は作業性の観点
からYAGレーザー溶接を採用した実施形態について説明する。YAGレーザー溶接では重ね合わせられた引出電極部の上側の引出電極に、片側からYAGレーザーを照射し、照射部を溶融させることによって重ね合わされた引出電極同士を接続する。図6は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおける溶接パターンを説明する図である。図6に示すのは、引出電極部におけるスリーブ部60の両側に、YAGレーザーによってジグザグの照射を2回繰り返したパターンである。
からYAGレーザー溶接を採用した実施形態について説明する。YAGレーザー溶接では重ね合わせられた引出電極部の上側の引出電極に、片側からYAGレーザーを照射し、照射部を溶融させることによって重ね合わされた引出電極同士を接続する。図6は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおける溶接パターンを説明する図である。図6に示すのは、引出電極部におけるスリーブ部60の両側に、YAGレーザーによってジグザグの照射を2回繰り返したパターンである。
本実施形態に係る製造方法では、リベット留め部が溶接部の補強として機能すると共に、リベット留めを溶接前段に行うことで、溶接時において引出電極同士を密着させることができる。このように本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールによれば、リベットによる締結手段と、YAGレーザー溶接による締結手段の2つを組み合わせて用いることで、それぞれを単独で用いたときに比べて大きなアドバンテージを得ることができる。
以上のような、本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールによれば、電気二重層キャパシタセル10の引出電極同士を機械的には強固に、かつ電気的には低抵抗で接続することが可能となる。
上記のように2枚の引出電極を固着しているブラインドナット50(スリーブ部60)の雌ネジ部61は、その他のものを取り付けるためのネジ穴としても利用することができる。図7はブラインドナット50(スリーブ部60)による基板80の取り付けを説明する図である。また、図8は正の引出電極12、負の引出電極13とブラインドナット50(スリーブ部60)との模式的な断面を示す図である。この図8は正の引出電極12と負の引出電極13とを固着するブラインドナット50(スリーブ部60)で基板80を取り付けた状態を示している。本実施形態では、このブラインドナット50(スリーブ部60)を用いて基板80をネジ90によって取り付ける例について説明する。この基板80としてはフレキシブル基板が利用されると共に、この基板80にはネジ穴84や各電気二重層キャパシタセル10を監視する並列モニタなどのための電気素子85、これらを導通するための金属薄膜81が設けられている。そして、このようなで基板80をネジ90によって引出電極に取り付けることによって、所定の電気回路をスペース効率よく、かつ簡便に実装することが可能となる。また、本実施形態では、基板80としてはフレキシブル基板が採用されているので、電気二重層キャパシタセル10の膨張収縮にも対応することが可能となる。
以上のように、本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールによれば、個々の電気二重層キャパシタセルの引出電極と並列モニタなどの電気回路とを導通するための導通手段として、伸縮性などのアソビがあり、かつ、コンパクトで簡便な導通手段を提供することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図9は他の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおけるブラインドナット50(スリーブ部60)によるワイヤーハーネス100、基板80の取り付けを説明する図である。また、図10は電気二重層キャパシタモジュールの積層方向から、引出電極近傍をみた図である。先の実施形態においては、基板80としてはフレキシブル基板が用いられ、これが直接ブラインドナット50(スリーブ部60)によって引出電極に取り付けられていたが、本実施形態では、基板80としてリジッド基板を用い、引出電極とこの基板80との間をワイヤーハーネス100で接続する構成が採用されている。
基板80としてはリジッド基板が利用されると共に、このリジッド基板80にはネジ穴84や各電気二重層キャパシタセル10を監視する並列モニタなどのための電気素子85、これらを導通するための金属薄膜81が設けられている。ワイヤーハーネス100は、
電線部101とこの両端に設けられる端子部102とから構成されており、本実施形態ではこのようなワイヤーハーネス100の採用により、電気二重層キャパシタセル10の膨張収縮に対応するようにしている。ワイヤーハーネス100の一方の端子部102は、ネジ90によって引出電極のブラインドナット50(スリーブ部60)に取り付けられる。これに対して、ワイヤーハーネス100の他方の端子部102は、ネジ90とナット91によって基板80のネジ穴84に取り付けられる。このような構成によって、電気二重層キャパシタセル10の引出電極は、基板80上に設けられる電気素子85などと電気接続されるようになっている。
電線部101とこの両端に設けられる端子部102とから構成されており、本実施形態ではこのようなワイヤーハーネス100の採用により、電気二重層キャパシタセル10の膨張収縮に対応するようにしている。ワイヤーハーネス100の一方の端子部102は、ネジ90によって引出電極のブラインドナット50(スリーブ部60)に取り付けられる。これに対して、ワイヤーハーネス100の他方の端子部102は、ネジ90とナット91によって基板80のネジ穴84に取り付けられる。このような構成によって、電気二重層キャパシタセル10の引出電極は、基板80上に設けられる電気素子85などと電気接続されるようになっている。
図11乃至図14はワイヤーハーネス100を利用して引出電極に基板を取り付ける際の他のバリエーションを示している。なお、図11乃至図14はいずれも電気二重層キャパシタモジュールの積層方向から、引出電極近傍をみた図である。図9及び図10に示す取り付け例では、基板80の両側にワイヤーハーネス100の電線部101がはうように構成されていが、図11に示す例では基板80の片側のみにワイヤーハーネス100の電線部101がはうように構成されている。また、図12はネジ90の取り付け方向が、図12とは異なる例である。図13はワイヤーハーネス100の電線部101を短くするために、基板80に切り欠き部82を設け、この切り欠き部82にワイヤーハーネス100の電線部101をはわせるようにしている。同様に図14はワイヤーハーネス100の電線部101をより短くするために、基板80に挿通穴部83を設け、この挿通穴部83を利用して基板80の表裏にワイヤーハーネス100を渡すようにしている。
以上のような他の実施形態によっても、個々の電気二重層キャパシタセルの引出電極と並列モニタなどの電気回路とを導通するための導通手段として、伸縮性などのアソビがあり、かつ、コンパクトで簡便な導通手段を提供することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図15は本発明の他の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおける引出電極の導通態様を示す図である。本実施形態では、基板80を設けることなく、電気素子付きワイヤーハーネス110やフラットケーブル120によって、電気二重層キャパシタセル10の引出電極を並列モニタなどの電気回路と電気接続するようにしている。電気素子付きワイヤーハーネス110やフラットケーブル120はいずれも柔軟性があることから、電気二重層キャパシタセル10の膨張収縮に対応可能となる。
電気素子付きワイヤーハーネス110は、電線部111とこの両端に設けられる端子部112、また電線部111の中間付近に設けられる電気素子115とからとから構成されており、必要に応じて電線部111と電気素子115とが絶縁チューブ116(点線にて図示)によって覆われるようになっている。このような電気素子付きワイヤーハーネス110が、例えば図示するように電気二重層キャパシタセル10の引出電極ブラインドナット50(スリーブ部60)に取り付けられる。また、このような電気素子付きワイヤーハーネス110とともに、図15の例では、フラットケーブル120から引き出された引出線121の端子部122が同時に、引出電極のブラインドナット50(スリーブ部60)に取り付けられるようになっている。
このような他の実施形態によっても、個々の電気二重層キャパシタセルの引出電極と並列モニタなどの電気回路とを導通するための導通手段として、伸縮性などのアソビがあり、かつ、コンパクトで簡便な導通手段を提供することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図16は本発明の他の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおける引出電極の導通態様を示す図である。本実施形態では、ブラインドナット50(スリーブ部60)を用いて、櫛歯状基板130をネジ9
0によって取り付けるようにしている。櫛歯状基板130としてはフレキシブル基板が利用される。また、櫛歯状基板130にはネジ穴134や金属薄膜131、コネクタ部137が設けられている。また、コネクタ部137は金属薄膜81と導通しており、このコネクタ部137を利用することで、各電気二重層キャパシタセル10の引出電極を不図示の電気回路と電気接続させることができるようになっている。また、櫛歯状基板130としてはフレキシブル基板が用いられると共に、基板の櫛歯形状によって、電気二重層キャパシタセル10の膨張収縮にも対応することが可能となる。
0によって取り付けるようにしている。櫛歯状基板130としてはフレキシブル基板が利用される。また、櫛歯状基板130にはネジ穴134や金属薄膜131、コネクタ部137が設けられている。また、コネクタ部137は金属薄膜81と導通しており、このコネクタ部137を利用することで、各電気二重層キャパシタセル10の引出電極を不図示の電気回路と電気接続させることができるようになっている。また、櫛歯状基板130としてはフレキシブル基板が用いられると共に、基板の櫛歯形状によって、電気二重層キャパシタセル10の膨張収縮にも対応することが可能となる。
本実施形態によっても、個々の電気二重層キャパシタセルの引出電極と並列モニタなどの電気回路とを導通するための導通手段として、伸縮性などのアソビがあり、かつ、コンパクトで簡便な導通手段を提供することが可能となる。
10・・・電気二重層キャパシタセル、11・・・容器部、12・・・(正の)引出電極、13・・・(負の)引出電極、14・・・ナット穴、50・・・ブラインドナット、60・・・スリーブ部、61・・・雌ネジ部、62・・・フランジ部、63・・・バルジ部、70・・・ボルト本体部、71・・・雄ネジ部、72・・・ヘッド部、80・・・基板、81・・・金属薄膜、82・・・切り欠き部、83・・・挿通穴部、84・・・ネジ穴、85・・・電気素子、90・・・ネジ、91・・・ナット、100・・・ワイヤーハーネス、101・・・電線部、102・・・端子部、110・・・電気素子付きワイヤーハーネス、111・・・電線部、112・・・端子部、115・・・電気素子、116・・・絶縁チューブ、120・・・フラットケーブル、121・・・引出線、122・・・端子部、127・・・コネクタ部、130・・・櫛歯状基板、131・・・金属薄膜、134・・・ネジ穴、137・・・コネクタ部
Claims (7)
- 複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、
前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによって基板を取り付けることを特徴とする電気二重層キャパシタモジュール。 - 前記基板がフレキシブル基板であることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタモジュール。
- 複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、
前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによってワイヤーハーネスの一方の端子部を取り付け、前記ワイヤーハーネスの他方の端子部を基板に取り付けることを特徴とする電気二重層キャパシタモジュール。 - 複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、
前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによって電気素子付きワイヤーハーネスの端子部を取り付けることを特徴とする電気二重層キャパシタモジュール。 - 前記ナットによってフラットケーブルからの引出線の端子部を取り付けることを特徴とする請求項4に記載の電気二重層キャパシタモジュール。
- 複数個の電気二重層キャパシタセルの引出電極同士を接続し、複数個の電気二重層キャパシタセルを直列接続した電気二重層キャパシタモジュールであって、
前記電気二重層キャパシタセルから延在する引出電極をL字形状に成型し天面を形成し、前記天面にナット穴を設け、前記ナット穴にナットを装着し、前記ナットによって櫛歯状基板を取り付けることを特徴とする電気二重層キャパシタモジュール。 - 前記櫛歯状基板がフレキシブル基板であることを特徴とする請求項6に記載の電気二重層キャパシタモジュール。
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JP2015153971A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | ローム株式会社 | コンデンサ装置 |
JP2019071377A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-09 | 太陽誘電株式会社 | 蓄電モジュール |
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2009
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