JP2010255468A - 排熱回収システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複合流体機械を軸方向に大型化することなく、圧縮機構が回転電機によって駆動されるときのポンプによる作動抵抗を低減することができる排熱回収システムを提供する。
【解決手段】車両用排熱回収システム11は、圧縮機構部60と、膨張機構部85と、ギヤポンプ75と、モータ・ジェネレータ50と、を同軸上に備える複合流体機械40を有する。複合流体機械40は、モータ・ジェネレータ50により圧縮機構部60が駆動されると同時にギヤポンプ75が駆動されるようになっている。ランキンサイクル20において、ギヤポンプ75のポンプ室とボイラ26とを接続する第1流路21aと、ギヤポンプ75のポンプ室と凝縮器23とを接続する第2流路21bとは、バイパス流路28によって接続されるとともに、バイパス流路28にはバイパス弁28aが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】車両用排熱回収システム11は、圧縮機構部60と、膨張機構部85と、ギヤポンプ75と、モータ・ジェネレータ50と、を同軸上に備える複合流体機械40を有する。複合流体機械40は、モータ・ジェネレータ50により圧縮機構部60が駆動されると同時にギヤポンプ75が駆動されるようになっている。ランキンサイクル20において、ギヤポンプ75のポンプ室とボイラ26とを接続する第1流路21aと、ギヤポンプ75のポンプ室と凝縮器23とを接続する第2流路21bとは、バイパス流路28によって接続されるとともに、バイパス流路28にはバイパス弁28aが設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ランキンサイクルと冷凍サイクルを併せ持ち、ランキンサイクル用作動流体の膨張によって機械的エネルギーを出力する膨張機構と、冷凍サイクル用作動流体の圧縮機構とを備える複合流体機械を用いた排熱回収システムに関するものである。
この種の排熱回収システムとしては、例えば、特許文献1に開示のものが挙げられる。特許文献1の冷凍装置は、複合流体機械を備えており、この複合流体機械は、作動流体を圧縮する圧縮機と、ポンプによって循環される作動流体の膨張によって駆動力を発生する膨張機と、発電機及び電動機の両機能を併せ持つ回転電機とを有する。この複合流体機械において、圧縮機、膨張機、回転電機、及びポンプが、同軸上に直列に接続されている。圧縮機は、冷凍装置における冷凍サイクルにおいて、作動流体の圧縮用に用いられ、膨張機は、冷凍装置におけるランキンサイクルにおいて、作動流体の膨張によって駆動されるようになっている。また、ポンプは、ランキンサイクル内の作動流体を循環させる。
ところで、回転電機を電動機として駆動させ、その電動機によって圧縮機を駆動させたとき、回転電機と同軸上に接続されるポンプが友連れして回転すると、ポンプによってランキンサイクル内全体に作動流体を循環させることになり、ポンプの回転が回転電機にとっては作動抵抗となってしまう。特許文献1の複合流体機械は、ポンプが回転することによる作動抵抗を無くすために、圧縮機が回転電機によって駆動されるときに回転電機とポンプとを切断状態に切替える断続切替え手段を設けており、複合流体機械が軸方向に大型化してしまっていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、複合流体機械を軸方向に大型化することなく、圧縮機構が回転電機によって駆動されるときのポンプによる作動抵抗を低減することができる排熱回収システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ランキンサイクル用作動流体を吐出するポンプ、排熱源から供給される高温流体と前記ポンプから吐出されたランキンサイクル用作動流体とを熱交換させる熱交換器、前記熱交換器で加熱されたランキンサイクル用作動流体の膨張によって機械的エネルギーを出力する膨張機構、及び前記膨張機構から排出されたランキンサイクル用作動流体を冷却する凝縮器から構成されるランキンサイクルと、冷凍サイクルとを併せ持つ排熱回収システムであって、前記膨張機構と、前記ポンプと、前記冷凍サイクル内の冷凍サイクル用作動流体を圧縮する圧縮機構と、発電機又は電動機として機能する回転電機とを備え、前記回転電機により前記圧縮機構が駆動されると同時に前記ポンプが駆動されるように構成された複合流体機械を有しており、前記ポンプのポンプ室と前記熱交換器を接続する第1流路と、前記ポンプのポンプ室と前記凝縮器を接続する第2流路とを、バイパス流路によって接続するとともに、前記バイパス流路にバイパス弁を設けたことを要旨とする。
これによれば、複合流体機械の圧縮機構と膨張機構とが別々に機能する場合、圧縮機構が駆動されると同時にポンプが駆動されると、凝縮器から吐出されたランキンサイクル用作動流体は第2流路を介してポンプ室に導入され、ポンプ室に導入されたランキンサイクル用作動流体は熱交換器に向けて第1流路へ吐出される。このとき、バイパス弁が開いていることにより第1流路へ吐出されたランキンサイクル用作動流体がバイパス流路を経由して第2流路へ還流される。また、複合流体機械の圧縮機構が駆動機構の機能を兼ね備えている場合、複合流体機械の圧縮機構が駆動されると同時にポンプが駆動されると、ポンプの回転方向が膨張機構が駆動されたときと逆転する。すると、冷凍サイクル用作動流体が第1流路を介してポンプ室に導入され、ポンプ室に導入された冷凍サイクル用作動流体は第2流路へ吐出される。このとき、バイパス弁を開くことにより第2流路へ吐出された冷凍サイクル用作動流体がバイパス流路を経由して第1流路へ還流される。よって、圧縮機構が駆動されると同時にポンプが駆動されても、ランキンサイクル用作動流体又は冷凍サイクル用作動流体は、第1流路と、ポンプ室と、第2流路との間を循環することになり、ポンプの仕事量を小さくすることができ、ポンプが回転することによる回転電機の作動抵抗を減らすことができる。
また、前記複合流体機械は、前記圧縮機構の回転軸がクラッチ機構を介して前記回転電機の駆動軸に対し断接可能に形成されていてもよい。
これによれば、クラッチ機構により圧縮機構が回転電機に対し断絶状態にされると、膨張機構が駆動された時に、圧縮機構が回転電機の作動抵抗となることを無くすことができる。
これによれば、クラッチ機構により圧縮機構が回転電機に対し断絶状態にされると、膨張機構が駆動された時に、圧縮機構が回転電機の作動抵抗となることを無くすことができる。
また、前記回転電機の駆動軸に対し前記膨張機構の回転軸が一方向クラッチを介して断接可能に形成され、前記一方向クラッチは、前記膨張機構の回転軸の回転速度が、前記回転電機の駆動軸の回転速度より遅い場合には前記膨張機構の回転軸を前記駆動軸に対して滑り状態とする一方で、前記膨張機構の回転軸の回転速度が、前記回転電機の駆動軸の回転速度より早い場合には前記膨張機構の回転軸を前記駆動軸に対して接続するようにしてもよい。
これによれば、膨張機構が駆動されていないとき、又は膨張機構が十分に駆動されていないとき、すなわち膨張機構の回転軸の回転速度が、回転電機の駆動軸の回転速度より遅い場合には、一方向クラッチによって膨張機構の回転軸を駆動軸に対して滑り状態とする。このため、膨張機構が出力する機械的エネルギーが無いとき、又は小さいときは、膨張機構が回転電機と同期して駆動されない状態とし、膨張機構が回転電機の作動抵抗となることを防止することができる。
また、前記バイパス弁は開度を調節可能に構成され前記熱交換器への前記ランキンサイクル用作動流体の流量を調節可能であってもよい。
これによれば、排熱源からの排熱量に応じて、バイパス弁の開度を調節することで熱交換器へ流入するランキンサイクル用作動流体の流量を調節することができる。
これによれば、排熱源からの排熱量に応じて、バイパス弁の開度を調節することで熱交換器へ流入するランキンサイクル用作動流体の流量を調節することができる。
本発明によれば、複合流体機械を軸方向に大型化することなく、圧縮機構が回転電機によって駆動されるときのポンプによる作動抵抗を低減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の排熱回収システムを車両用排熱回収システム11に具体化した第1の実施形態を図1〜図2にしたがって説明する。図1に示すように、車両用排熱回収システム11は、排熱源としてのエンジン12を備えるとともに、別々のサイクルで構成された冷凍サイクル30と、ランキンサイクル20とを併せ持つ。冷凍サイクル30内は、車両空調用のために冷凍サイクル用作動流体としての第1作動流体(冷媒)が循環し、ランキンサイクル20内は、エンジン12からの排熱によって加熱されるランキンサイクル用作動流体としての第2作動流体(冷媒)が循環する。また、車両用排熱回収システム11は、ランキンサイクル20の一部及び冷凍サイクル30の一部を構成する複合流体機械40を備えている。なお、以下の説明において、複合流体機械40の「前」及び「後」は、図2に示す矢印Yの方向を前後方向とする。
以下、本発明の排熱回収システムを車両用排熱回収システム11に具体化した第1の実施形態を図1〜図2にしたがって説明する。図1に示すように、車両用排熱回収システム11は、排熱源としてのエンジン12を備えるとともに、別々のサイクルで構成された冷凍サイクル30と、ランキンサイクル20とを併せ持つ。冷凍サイクル30内は、車両空調用のために冷凍サイクル用作動流体としての第1作動流体(冷媒)が循環し、ランキンサイクル20内は、エンジン12からの排熱によって加熱されるランキンサイクル用作動流体としての第2作動流体(冷媒)が循環する。また、車両用排熱回収システム11は、ランキンサイクル20の一部及び冷凍サイクル30の一部を構成する複合流体機械40を備えている。なお、以下の説明において、複合流体機械40の「前」及び「後」は、図2に示す矢印Yの方向を前後方向とする。
図2に示すように、複合流体機械40はハウジング41を備えるとともに、このハウジング41は、円筒状をなすセンタハウジング42と、このセンタハウジング42の前端に接合されたフロントハウジング43と、センタハウジング42の後端に隔壁部44を介して接合されたリヤハウジング45とから形成されている。センタハウジング42の内周面には、センタハウジング42の内側に向けて延びる仕切壁42aが形成されるとともに、この仕切壁42aによってセンタハウジング42内が前後2つの空間に仕切られている。
仕切壁42aより後側の空間と隔壁部44との間には回転電機としてのモータ・ジェネレータ50が収容されている。モータ・ジェネレータ50は駆動軸51を有するとともに、この駆動軸51は、仕切壁42a及び隔壁部44に設けられた軸受46によって回転可能に支持されている。駆動軸51には、モータロータ52aが駆動軸51と一体回転可能に固定されている。また、センタハウジング42の内周面には、ステータ52bがモータロータ52aを取り囲むように固定されている。そして、モータ・ジェネレータ50は、ステータ52bのコイル52cへの通電によりモータロータ52aを回転させる電動機としての機能と、モータロータ52aが回転されることでステータ52bのコイル52cに電力を生じさせる発電機としての機能とを併せ持つ。モータ・ジェネレータ50にはインバータ54を介してバッテリ55が接続され(図1参照)、モータ・ジェネレータ50で生じた電力はインバータ54を介してバッテリ55に蓄電されるようになっている。
センタハウジング42内において、仕切壁42aより前側の空間内には支持ブロック42bが固設されている。仕切壁42aより前側の空間内には、第1回転軸47が支持ブロック42bに設けられた軸受48によって回転可能に支持されるとともに、この第1回転軸47は駆動軸51と同軸上に配置されている。駆動軸51において第1回転軸47と対向する端部には、第1クラッチ板49aが固定されるとともに、第1回転軸47において駆動軸51と対向する端部には、第2クラッチ板49bが固定されている。また、支持ブロック42bには、電磁コイル49cが設けられている。電磁コイル49cに通電することによって第1クラッチ板49aと第2クラッチ板49bとを吸着させることで、駆動軸51と第1回転軸47とを接続可能になっている。逆に、電磁コイル49cへの通電を停止することによって第1クラッチ板49aと第2クラッチ板49bとを離間させることで、駆動軸51と第1回転軸47とを断絶可能になっている。そして、第1クラッチ板49aと、第2クラッチ板49bと、電磁コイル49cとから駆動軸51と第1回転軸47とを断接可能にするクラッチ機構Cが構成されている。
複合流体機械40において、センタハウジング42内における仕切壁42aより前側の空間と、フロントハウジング43との間には圧縮機構としての、スクロール式の圧縮機構部60が設けられている。圧縮機構部60において、第1回転軸47の前端には、第1回転軸47の中心軸Lに対して偏心した位置に偏心軸61が設けられるとともに、偏心軸61は第1回転軸47の回転により第1回転軸47の中心軸Lの周りを公転するようになっている。偏心軸61にはブッシュ62が固定されるとともに、ブッシュ62は偏心軸61と共に中心軸Lの周りを公転するようになっている。このブッシュ62には軸受装置63を介して可動スクロール64が回転可能に支持されるとともに、カウンタウェイト65が固定されている。
可動スクロール64は、軸受装置63に支持された円盤状をなす可動側端板64aと、この可動側端板64aから突設された渦巻状の可動側渦巻壁64bとからなる。また、センタハウジング42内には固定スクロール67が可動スクロール64と対向するように固設されている。固定スクロール67は、円盤状をなす固定側端板67aと、この固定側端板67aから可動スクロール64に向けて突設された渦巻状の固定側渦巻壁67bとを一体に備えている。そして、可動スクロール64の可動側渦巻壁64bと、固定スクロール67の固定側渦巻壁67bとは互いに噛み合わされて容積変更可能な作動室68を区画する。
また、固定スクロール67における固定側端板67aの中央部には吐出口67cが形成されるとともに、この吐出口67cは吐出弁69により開閉可能になっている。固定側端板67aとフロントハウジング43との間には、吐出チャンバ70が区画されるとともに、この吐出チャンバ70には吐出口67cを介して圧縮後の作動室68に連通している。また、フロントハウジング43には、吐出チャンバ70に連通する吐出ポート43aが形成されている。さらに、固定スクロール67の内周面と、可動スクロール64における可動側渦巻壁64bの最外周面との間には吸入チャンバSが区画形成されるとともに、フロントハウジング43には吸入チャンバSに連通する吸入ポート(図示せず)が形成されている。
リヤハウジング45内には、隔壁部44に対向するように第1サイドプレート71が固設されるとともに、第2サイドプレート72が第1サイドプレート71と対向するように間隔を空けて固設されている。そして、駆動軸51は、隔壁部44及び第1サイドプレート71を貫通している。また、隔壁部44と第1サイドプレート71との間にはポンプ室74が区画されるとともに、ポンプ室74内には従動軸73に取着された従動ギヤ73aと、駆動軸51に取着された主動ギヤ51aが配設されている。そして、ポンプ室74と、従動ギヤ73aと、主動ギヤ51aとからギヤポンプ75が形成されている。
複合流体機械40のリヤハウジング45内には膨張機構としての膨張機構部85が設けられている。リヤハウジング45において、第1サイドプレート71と第2サイドプレート72の間には筒状をなすシリンダブロック77が収容されている。また、膨張機構部85において、第1サイドプレート71には、第2回転軸78が軸受71aを介して回転可能に支持されるとともに、この第2回転軸78は駆動軸51と同軸上に配置されている。よって、モータ・ジェネレータ50の駆動軸51と、圧縮機構部60の第1回転軸47と、膨張機構部85の第2回転軸78とは同軸上に位置している。
第2回転軸78において、駆動軸51に対向する端部には小径部78aが形成されるとともに、駆動軸51において、第2回転軸78に対向する端部には小径部78aを挿通可能な凹部51bが形成されている。そして、小径部78aの周面と、この周面に対向する凹部51bの内周面との間には、一方向クラッチ53が設けられている。この一方向クラッチ53は、第2回転軸78の回転速度が、駆動軸51の回転速度より遅いときには、第2回転軸78を駆動軸51に対して滑り状態(アンクラッチ状態)とし、第2回転軸78の回転速度が、駆動軸51の回転速度より早いときに、第2回転軸78と駆動軸51とを接続状態(クラッチ状態)とする。
シリンダブロック77内において、第2回転軸78には円筒状をなすロータ79が第2回転軸78に一体回転可能に止着されるとともに、ロータ79の外周面には、ロータ79の軸方向全体に亘って延びるベーン80が出没可能に収容されている。そして、第2回転軸78の回転に伴うロータ79の回転によってベーン80の先端面がシリンダブロック77の内周面に接触すると、ロータ79の外周面と、シリンダブロック77の内周面と、隣り合うベーン80と、第1及び第2サイドプレート71,72との間に作動室81が区画されるようになっている。
また、膨張機構部85において、リヤハウジング45と第2サイドプレート72との間には吐出空間86が区画されるとともに、リヤハウジング45には吐出空間86に連通する吐出ポート87が形成されている。また、膨張機構部85において、リヤハウジング45には作動室81に連通する吸入ポート(図示せず)が形成されている。
次に、上記複合流体機械40を備えた車両用排熱回収システム11におけるランキンサイクル20及び冷凍サイクル30について説明する。図1に示すように、冷凍サイクル30は、複合流体機械40における圧縮機構部60、凝縮器34、膨張弁39、及び、蒸発器35が環状に接続されて形成されている。
上記冷凍サイクル30において、圧縮機構部60の吐出ポート43aには圧縮側吐出流路32を介して凝縮器34が接続されている。そして、圧縮機構部60で高温高圧に圧縮された第1作動流体は圧縮側吐出流路32を介して凝縮器34に導入され、凝縮器34で冷却される。凝縮器34の吐出側には流路33を介して蒸発器35が接続されるとともに、流路33上には膨張弁39が設けられている。そして、膨張弁39は、凝縮器34で冷却された第1作動流体を減圧膨張させ、蒸発器35は膨張弁39によって減圧された第1作動流体を蒸発させる。
また、蒸発器35の吐出側には、圧縮側吸入流路31を介して圧縮機構部60が接続されるとともに圧縮側吸入流路31上には逆止弁37が設けられ、逆止弁37は蒸発器35側から圧縮機構部60側のみに第1作動流体が流れることを許容する。そして、第1作動流体は、圧縮機構部60で圧縮された後、凝縮器34、膨張弁39、蒸発器35、及び逆止弁37を通過して圧縮機構部60に吸入され、冷凍サイクル30を循環するようになっている。
一方、ランキンサイクル20は、複合流体機械40の膨張機構部85、凝縮器23、気液分離器24、複合流体機械40のギヤポンプ75、及び熱交換器としてのボイラ26が環状に接続されて形成されている。また、ランキンサイクル20において、ギヤポンプ75のポンプ室74(図2参照)とボイラ26とを接続する第1流路21aと、凝縮器23とギヤポンプ75のポンプ室74とを接続する第2流路21bとは、バイパス流路28によって接続されている。
ランキンサイクル20を詳細に説明すると、ギヤポンプ75におけるポンプ室74の吐出側には第1流路21aを介してボイラ26の吸熱器26aが接続されている。ボイラ26は、吸熱器26aに加え放熱器26bを備え、放熱器26bには配水管26c,26dが接続されている。また、エンジン12には冷却水循環経路13が接続され、この冷却水循環経路13上にはラジエータ13aが設けられている。そして、配水管26c,26dは冷却水循環経路13に接続され、車両のエンジン12を冷却した冷却水(高温流体)は、冷却水循環経路13を循環して放熱器26b及びラジエータ13aで放熱する。そして、ギヤポンプ75から吐出された第2作動流体は、ボイラ26の吸熱器26aと放熱器26bとの間での熱交換によりエンジン12からの排熱によって加熱される。
ボイラ26において吸熱器26aの吐出側には、膨張側吸入流路22aを介して膨張機構部85における吸入ポートが接続され、ボイラ26で加熱された高温高圧の第2作動流体は膨張側吸入流路22aを介して膨張機構部85に導入されるようになっている。膨張機構部85の吐出ポート87には、膨張側吐出流路22bを介して凝縮器23が接続されている。そして、膨張機構部85で膨張した低圧の第2作動流体は、膨張側吐出流路22bを介して凝縮器23へ吐出されるようになっている。凝縮器23の吐出側には第2流路21bを介してギヤポンプ75のポンプ室74が接続されるとともに、第2流路21b上には凝縮器23で冷却された第2作動流体を気液分離する気液分離器24が設けられている。
また、ランキンサイクル20での第2作動流体の循環方向において、ギヤポンプ75より上流側(第2流路21b)と下流側(第1流路21a)とが、凝縮器23、気液分離器24及び吸熱器26aを迂回するバイパス流路28により接続されている。このバイパス流路28上には、第1流路21a側から第2流路21b側へ第2作動流体が流れることを許容するバイパス弁28aが設けられている。バイパス弁28aは、その開度を調節可能になっている。
そして、ランキンサイクル20内の第2作動流体は、ギヤポンプ75のポンプ作用により、膨張機構部85、凝縮器23、気液分離器24、ポンプ室74、ボイラ26を通過してランキンサイクル20を循環するようになっている。なお、車両用排熱回収システム11には、複合流体機械40の駆動、及びバイパス弁28aを開閉する制御装置(図示せず)が設けられている。
次に、上記車両用排熱回収システム11の作用について説明する。
さて、冷寒時にエンジン12をスタートさせ、さらに、エアコンスイッチ(図示せず)ONする。この状況は、エンジン12の速やかな暖機が要求されるとともに、圧縮機構部60の駆動が要求される状況である。
さて、冷寒時にエンジン12をスタートさせ、さらに、エアコンスイッチ(図示せず)ONする。この状況は、エンジン12の速やかな暖機が要求されるとともに、圧縮機構部60の駆動が要求される状況である。
制御装置は、バッテリ55からインバータ54を介してモータ・ジェネレータ50に給電し、モータ・ジェネレータ50を駆動させて電動機として機能させるとともに、電磁コイル49cに通電し、第1クラッチ板49aと第2クラッチ板49bとを吸着させ駆動軸51と第1回転軸47とを接続する。また、制御装置は、バイパス弁28aを開く。
すると、モータ・ジェネレータ50の駆動力によって駆動軸51が回転されるとともに第1回転軸47が回転し圧縮機構部60が駆動される。すなわち、可動スクロール64が固定スクロール67に対して旋回して圧縮側吸入流路31から吸入チャンバS内に第1作動流体が吸入され、さらに、可動スクロール64の旋回に伴い作動室68の第1作動流体が圧縮される。そして、圧縮機構部60の作動室68で圧縮された第1作動流体は、所定の圧力まで圧縮されると吐出弁69を押し退けて吐出口67cから吐出チャンバ70に吐出される。さらに、圧縮された第1作動流体は、圧縮側吐出流路32を介して凝縮器34へ吐出され、凝縮器34で凝縮された後、膨張弁39で減圧される。さらに、膨張弁39を通過した第1作動流体は、蒸発器35で気化され、逆止弁37を経由して圧縮側吸入流路31から圧縮機構部60の吸入チャンバSに吸入される。
エアコン要求により、モータ・ジェネレータ50の駆動力によって圧縮機構部60が駆動されているとき、駆動軸51の回転に伴い圧縮機構部60が駆動されると同時にギヤポンプ75が駆動される。そして、ギヤポンプ75が駆動されたとき、凝縮器23から吐出された第2作動流体は、第2流路21bを介してポンプ室74に導入され、さらに、ポンプ室74からボイラ26に向けて第1流路21aへ吐出される。このとき、バイパス弁28aが開いているため、第1流路21aへ吐出された第2作動流体は、バイパス流路28を経由して第2流路21bに戻される。すなわち、ギヤポンプ75のポンプ室74から吐出された第2作動流体は、バイパス流路28を経由してギヤポンプ75より上流側の第2流路21bへ還流され、第2作動流体は、第1流路21aと、ギヤポンプ75と、第2流路21bとの間を循環する。このため、ギヤポンプ75からボイラ26に向けて第2作動流体が送られることがなく、エンジン12の排熱がランキンサイクル20を循環する第2作動流体に奪われることがなく、エンジン12の暖機が速やかに行われる。
その後、エンジン12の暖機が完了すると、制御装置はバイパス弁28aを閉じ、ギヤポンプ75からボイラ26に向けて第2作動流体が吐出される。そして、ボイラ26の吸熱器26aと放熱器26bとの間での熱交換により、第2作動流体がエンジン12からの排熱によって加熱される。なお、閉じたバイパス弁28aを僅かに開くと、バイパス流路28を介して第1流路21aの第2作動流体が第2流路21bに環流される。よって、バイパス弁28aの開度を調節することで、ボイラ26に向けて吐出される第2作動流体の流量が調節される。
加熱後の高圧の第2作動流体は、吸入ポート(図示せず)から膨張機構部85の作動室81に導入されて膨張し、この第2作動流体の膨張により膨張機構部85が機械的エネルギー(駆動力)を出力し、この駆動力によってロータ79が回転する。このとき、ロータ79の回転に伴い回転する第2回転軸78の回転速度が、モータ・ジェネレータ50によって回転される駆動軸51の回転速度より遅いと、一方向クラッチ53は第2回転軸78と駆動軸51とを滑り状態とし、第2回転軸78が駆動軸51に対し同期回転しない状態にする。エンジン12からの排熱量が増加し、膨張機構部85での第2作動流体の膨張量が大きくなり、第2回転軸78の回転速度が、モータ・ジェネレータ50によって回転される駆動軸51の回転速度より早くなると、一方向クラッチ53により第2回転軸78と駆動軸51とが接続状態となる。この接続により、ギヤポンプ75と圧縮機構部60を駆動させるために必要とされる動力の一部を膨張機構部85からの出力が担い、モータ・ジェネレータ50の負担が低減される。
そして、膨張機構部85の出力がギヤポンプ75及び圧縮機構部60を駆動させるために要求される動力を超えると、モータ・ジェネレータ50は、発電機として機能することになり、得られた電力はインバータ54を介してバッテリ55に充電される。膨張を終えて圧力が低下した第2作動流体は、吐出空間86に吐出された後、吐出ポート87を介して膨張側吐出流路22bへ吐出される。膨張側吐出流路22bへ吐出された第2作動流体は、凝縮器23、気液分離器24を通過し、ポンプ室74に導入され、ランキンサイクル20を循環する。
なお、エアコンスイッチがOFFされる、又はエアコンによる圧縮機構部60の駆動要求がない場合は、制御装置は電磁コイル49cへの通電を停止し、第1クラッチ板49aと第2クラッチ板49bとを断絶状態とする。すると、圧縮機構部60の駆動が停止される。この状況において、エンジン冷却水が低温であったり、エンジン12の排熱量が十分でなく、膨張機構部85の出力がギヤポンプ75駆動のために必要な動力を超えないと判断されるときは、モータ・ジェネレータ50への給電は行わない。一方、膨張機構部85の出力がギヤポンプ75駆動のために必要な動力を超えると判断されるときは、ランキンサイクル20を稼働させ、モータ・ジェネレータ50を発電機として機能させる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)エンジン12からの排熱量が不十分で、例えば、膨張機構部85の出力がギヤポンプ75駆動のために必要な動力を超えないと判断されるときであって、かつエアコン要求があり圧縮機構部60の駆動が必要とされるときは、モータ・ジェネレータ50によって圧縮機構部60が駆動されると同時にギヤポンプ75が駆動される。このとき、バイパス弁28aを開くように制御することでバイパス流路28を介してギヤポンプ75のポンプ室74から吐出された第2作動流体をギヤポンプ75の上流側へ還流させることができる。このため、ギヤポンプ75によってランキンサイクル20全体に第2作動流体を循環させる場合に比べてギヤポンプ75の仕事量を減らすことができ、ギヤポンプ75が駆動されることによるモータ・ジェネレータ50の作動抵抗を減らすことができる。したがって、モータ・ジェネレータ50とギヤポンプ75との間(ハウジング41内)に断続切替え手段を設けた場合のように、複合流体機械40が軸方向に大型化することを防止しつつ、モータ・ジェネレータ50の負担を減らすことができる。
(1)エンジン12からの排熱量が不十分で、例えば、膨張機構部85の出力がギヤポンプ75駆動のために必要な動力を超えないと判断されるときであって、かつエアコン要求があり圧縮機構部60の駆動が必要とされるときは、モータ・ジェネレータ50によって圧縮機構部60が駆動されると同時にギヤポンプ75が駆動される。このとき、バイパス弁28aを開くように制御することでバイパス流路28を介してギヤポンプ75のポンプ室74から吐出された第2作動流体をギヤポンプ75の上流側へ還流させることができる。このため、ギヤポンプ75によってランキンサイクル20全体に第2作動流体を循環させる場合に比べてギヤポンプ75の仕事量を減らすことができ、ギヤポンプ75が駆動されることによるモータ・ジェネレータ50の作動抵抗を減らすことができる。したがって、モータ・ジェネレータ50とギヤポンプ75との間(ハウジング41内)に断続切替え手段を設けた場合のように、複合流体機械40が軸方向に大型化することを防止しつつ、モータ・ジェネレータ50の負担を減らすことができる。
(2)エンジン12からの排熱量が不十分であって、かつエアコン要求があり圧縮機構部60の駆動が必要とされるときは、バイパス弁28aを開くことでギヤポンプ75のポンプ室74から吐出された第2作動流体をギヤポンプ75の上流側へ還流させ、ボイラ26へ第2作動流体が供給されないようにすることができる。このため、ボイラ26ではエンジン12からの排熱がランキンサイクル20の第2作動流体によって奪われない。よって、冷寒時にエンジン12をスタートさせ、かつエアコンスイッチをONしたとき、車両用排熱回収システム11のバイパス弁28aを開くことで、エアコンによる圧縮機構部60の駆動要求を満たしつつ、エンジン12の速やかな暖機を可能にすることができる。
(3)複合流体機械40において、圧縮機構部60の第1回転軸47と、モータ・ジェネレータ50の駆動軸51とは、クラッチ機構Cによって断接可能になっている。このため、エアコンによる圧縮機構部60の駆動要求がない場合、クラッチ機構Cは接続されず、圧縮機構部60はモータ・ジェネレータ50との接続が解除される。この状態で膨張機構部85の出力がギヤポンプ75駆動のために必要な動力を超えると判断されれば、モータ・ジェネレータ50への給電を行わず、ランキンサイクル20を稼働させてモータ・ジェネレータ50を発電機として機能させる。このとき、クラッチ機構Cの存在によりモータ・ジェネレータ50が圧縮機構部60を連れ回さないのでモータ・ジェネレータ50による発電効率を向上させることができる。
(4)ランキンサイクル20が稼働し、ギヤポンプ75からボイラ26に向けて第2作動流体が吐出されるとき、バイパス弁28aの開度を調節することでボイラ26に向けて吐出される第2作動流体の流量を調節することができる。よって、例えば、エンジン12の排熱量が十分でないときは、バイパス弁28aの開度を調節しボイラ26に向けて吐出される第2作動流体の流量を抑えることで、ランキンサイクル20の効率低下を抑えることができる。
(5)モータ・ジェネレータ50の駆動軸51と、膨張機構部85の第2回転軸78との間に一方向クラッチ53を設けた。エアコン要求により、圧縮機構部60の駆動力によって圧縮機構部60が駆動されているとき、第2回転軸78の回転速度が、モータ・ジェネレータ50によって回転される駆動軸51の回転速度より遅い場合には、一方向クラッチ53によって第2回転軸78を駆動軸51に対して滑り状態とすることができる。このため、膨張機構部85の出力が小さいときは、膨張機構部85がモータ・ジェネレータ50と同期して駆動されない状態とし、膨張機構部85がモータ・ジェネレータ50の作動抵抗となることを防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の排熱回収機構を車両用排熱回収機構に具体化した第2の実施形態を図3〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。また、第2の実施形態では、ランキンサイクル20と冷凍サイクル30が複合サイクルをなしており、ランキンサイクル用作動流体及び冷凍サイクル用作動流体として共通の冷媒が使用され、ランキンサイクル20及び冷凍サイクル30の両サイクルを共通の冷媒が循環する。
以下、本発明の排熱回収機構を車両用排熱回収機構に具体化した第2の実施形態を図3〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。また、第2の実施形態では、ランキンサイクル20と冷凍サイクル30が複合サイクルをなしており、ランキンサイクル用作動流体及び冷凍サイクル用作動流体として共通の冷媒が使用され、ランキンサイクル20及び冷凍サイクル30の両サイクルを共通の冷媒が循環する。
図3に示すように、第2の実施形態の複合流体機械100のハウジング101は、センタハウジング102と、隔壁部103を介してセンタハウジング102の前端に接合されたフロントカバー104と、センタハウジング102の後端に接合されたリヤカバー105とから形成されている。
複合流体機械100において、センタハウジング102内には第1の実施形態と同じモータ・ジェネレータ50が配設されるとともに、隔壁部103とフロントカバー104の間には第1の実施形態と同じギヤポンプ75が設けられている。また、複合流体機械100において、センタハウジング102とリヤカバー105の間には、圧縮機構が膨張機構の機能を兼ね備えた膨張兼圧縮機構部90が設けられている。そして、膨張兼圧縮機構部90においては、駆動軸51が正方向に回転すると作動室68の体積が縮小するように変化し、駆動軸51が逆方向に回転すると作動室68の体積が拡大するように変位する。
センタハウジング102とリヤカバー105の間にはチャンバ93が区画されている。また、第2の実施形態の複合流体機械100は、第1の実施形態におけるクラッチ機構Cが設けられず、膨張兼圧縮機構部90が駆動軸51によって駆動されるとともに、第1の実施形態における一方向クラッチ53が削除されている。また、膨張兼圧縮機構部90において、固定スクロール67の固定側端板67aには、吐出口67cに加え流入口67dが形成されている。また、リヤカバー105には、チャンバ93に連通する高圧ポート105aが設けられている。さらに、センタハウジング102には低圧ポート102aが形成されるとともに、この低圧ポート102aはセンタハウジング102内を経由して作動室68に連通している。
そして、駆動軸51が正方向へ回転し、膨張兼圧縮機構部90が圧縮機構として機能するとき(以下、圧縮モードとする)、吐出口67cにより最小容積となった作動室68とチャンバ93とが連通し、圧縮された冷媒が吐出口67cからチャンバ93に吐出される。チャンバ93に吐出された冷媒は高圧ポート105aから凝縮器34へ吐出される。一方、駆動軸51が逆方向へ回転し、膨張兼圧縮機構部90が膨張機構として機能するとき(以下、膨張モードとする)、流入口67dにより最小容積となった作動室68とチャンバ93とが連通し、チャンバ93に導入された高温高圧の冷媒が流入口67dから作動室68に導入される。
膨張兼圧縮機構部90は、弁機構92を備えるとともに、この弁機構92は弁体92aを備える。弁体92aは、流入口67dを開閉して膨張兼圧縮機構部90の圧縮モードと膨張モードとを切り替える切替弁であるとともに、リヤカバー105に形成された背圧室105b内に摺動可能に収容されている。この背圧室105b内にはバネ92cが収容されるとともに、このバネ92cは弁体92aを、流入口67dを閉じる方向に付勢している。また、リヤカバー105には、背圧室105bとチャンバ93とを連通させる絞り105cが設けられている。
電磁弁92bは、低圧ポート102a側と背圧室105b側との連通状態を制御することにより背圧室105b内の圧力を制御する制御弁であり、図示しない制御装置によって制御される。そして、電磁弁92bに通電し、電磁弁92bを開くと、背圧室105bの圧力がチャンバ93より低下して弁体92aがバネ92cを押し縮めながら変位し、その結果、流入口67dが開くようになっている。逆に、電磁弁92bに通電せず、電磁弁92bを閉じると、絞り105cによって背圧室105bの圧力とチャンバ93の圧力とが等しくなり、弁体92aはバネ92cの弾性力により流入口67dが閉じる方向へ付勢されるようになっている。
次に、第2の実施形態の車両用排熱回収システム11について説明する。
図4に示すように、車両用排熱回収システム11の冷凍サイクル30は、圧縮モード時に圧縮機構として機能する複合流体機械100における膨張兼圧縮機構部90、凝縮器34、気液分離器38、膨張弁39、及び蒸発器35が環状に接続されて形成されている。
図4に示すように、車両用排熱回収システム11の冷凍サイクル30は、圧縮モード時に圧縮機構として機能する複合流体機械100における膨張兼圧縮機構部90、凝縮器34、気液分離器38、膨張弁39、及び蒸発器35が環状に接続されて形成されている。
上記冷凍サイクル30において、膨張兼圧縮機構部90の高圧ポート105aには、第1流通流路95aを介してボイラ26の吸熱器26aが接続されている。また、吸熱器26aの吐出側には、第2流通流路95bを介して凝縮器34が接続されている。さらに、凝縮器34の吐出側には第3流通流路95cを介して蒸発器35が接続され、第3流通流路95c上には気液分離器38が設けられるとともに気液分離器38より吐出側には膨張弁39が設けられている。また、蒸発器35の吐出側には、第4流通流路95dを介して複合流体機械100の低圧ポート102aが接続されるとともに、第4流通流路95d上には逆止弁37が設けられている。
次に、車両用排熱回収システム11のランキンサイクル20について説明する。ランキンサイクル20は、膨張モード時に膨張機構としての機能する複合流体機械100の膨張兼圧縮機構部90、凝縮器34、気液分離器38、複合流体機械100のギヤポンプ75、及びボイラ26が環状に接続されて形成されている。ランキンサイクル20は、冷凍サイクル30に対して凝縮器34及び気液分離器38が共用されているとともに、第1流通流路95aの一部、第2流通流路95bの一部、及び第4流通流路95dの一部が共用されている。
上記ランキンサイクル20において、ギヤポンプ75のポンプ室74から吐出された冷媒をボイラ26の吸熱器26aに供給するため、ポンプ室74と第2流通流路95bとが連通流路97aによって接続されている。そして、連通流路97aと第2流通流路95bの一部によって、ポンプ室74とボイラ26とを接続する第1流路が形成されている。連通流路97a上には、圧縮モード時に、膨張兼圧縮機構部90で圧縮された冷媒が、第2流通流路95bからギヤポンプ75に向けて流れることを阻止する一方で、膨張モード時にギヤポンプ75側からボイラ26側へ冷媒が流れることを許容する逆止弁29が設けられている。また、第2流通流路95b上には、圧縮モード時に、膨張兼圧縮機構部90で圧縮された冷媒が凝縮器34側に向けて流れることを許容し、膨張モード時に連通流路97aへ吐出された冷媒が凝縮器34へ流れることを阻止する開閉弁96が設けられている。
また、ランキンサイクル20において、凝縮器34で冷却された冷媒を、気液分離器38を介してギヤポンプ75のポンプ室74に導入するため、凝縮器34とポンプ室74とが第2流路97bによって接続されている。この第2流路97b上には気液分離器38と、膨張モード時に、冷媒が凝縮器34側からギヤポンプ75のポンプ室74側へ流れることを許容し、圧縮モード時に、冷媒が凝縮器34側からギヤポンプ75のポンプ室74側へ流れることを阻止する開閉弁97gが設けられている。そして、第1流路における連通流路97aと、第2流路97bとは、バイパス流路97dによって接続されている。このバイパス流路97d上には、開度を調節可能なバイパス弁97eが設けられている。
また、ランキンサイクル20は、膨張モード時、膨張弁39、蒸発器35、及び逆止弁37を迂回して膨張兼圧縮機構部90と凝縮器34とを接続するために、第4流通流路95dと第2流通流路95bとを接続する接続流路98を備える。この接続流路98には開閉弁99が設けられている。この開閉弁99は、圧縮モード時、膨張兼圧縮機構部90で圧縮された冷媒が、接続流路98を介して第4流通流路95dへ流れることを阻止し、膨張モード時、膨張兼圧縮機構部90で膨張した冷媒が凝縮器34へ流れることを許容する。
さて、第2の実施形態において、圧縮モード時、エアコンスイッチ(図示せず)がONされると、制御装置は、開閉弁97g,99を閉じるとともに、開閉弁96を開き、冷凍サイクル30での冷媒の循環を開始させる。そして、制御装置がバッテリ55からインバータ54を介してモータ・ジェネレータ50に給電すると、モータ・ジェネレータ50が駆動されるとともに、制御装置はバイパス弁97eを開く。なお、圧縮モード時、複合流体機械100では、制御装置は電磁弁92bに通電せず、電磁弁92bは閉じたままにして弁体92aによって流入口67dを閉鎖しておく。
膨張兼圧縮機構部90は、低圧ポート102aから冷媒を吸入して作動室68にて圧縮した後、吐出口67cからチャンバ93に圧縮した冷媒を吐出する。圧縮された冷媒は、高圧ポート105aから第1流通流路95aへ吐出され、ボイラ26、開閉弁96を介して凝縮器34に供給される。その後、冷媒は、凝縮器34、気液分離器38、膨張弁39、及び蒸発器35へ供給され、逆止弁37を介し低圧ポート102aへ吸入される。すなわち、冷媒は冷凍サイクル30を循環する。
エアコン要求により、モータ・ジェネレータ50によって膨張兼圧縮機構部90が圧縮機構として駆動されているとき、駆動軸51の正方向への回転に伴い、ギヤポンプ75が膨張モード時とは逆転して駆動される。このとき、逆止弁29によって、第2流通流路95bを流れる冷媒が連通流路97aを介してギヤポンプ75のポンプ室74に導入されることが阻止される。しかし、ギヤポンプ75の膨張モード時とは逆転した駆動により、逆止弁29よりもギヤポンプ75側の連通流路97a内の冷媒がギヤポンプ75のポンプ室74に導入される。このとき、ポンプ室74に導入された冷媒は、第2流路97bへ吐出されるが、バイパス弁97eが開いているため、第2流路97bへ吐出された冷媒は、バイパス流路97dを経由して連通流路97aへ環流される。その結果、圧縮モード時は、バイパス流路97d及びバイパス弁97eにより、冷媒が連通流路97aと、ギヤポンプ75と、第2流路97bとの間を循環する。
一方、膨張モード時は、エアコンスイッチがOFFされると、制御装置はモータ・ジェネレータ50への給電を止め、膨張兼圧縮機構部90による圧縮機構の駆動を停止させて冷凍サイクル30での冷媒の循環を停止させるとともに、制御装置はバイパス弁97e及び開閉弁96を閉じ、開閉弁97g,99を開く。また、複合流体機械100では、制御装置は電磁弁92bに通電し、電磁弁92bを開く。すると、背圧室105bの圧力がチャンバ93より低下して弁体92aがバネ92cを押し縮めながら変位し、流入口67dが開く。
その後、制御装置は、駆動軸51が逆方向へ回転するように、すなわち圧縮モードとは駆動軸51の回転が逆転するようにモータ・ジェネレータ50に給電し、ランキンサイクル20での冷媒の循環を開始させる。このとき、バイパス弁97eが閉じているため、凝縮器34から第2流路97bを介してポンプ室74に導入された冷媒は、バイパス流路97dへ導入されることなく、連通流路97aへ吐出され、逆止弁29を介して第1流通流路95aに導出される。そして、第1流通流路95a上でボイラ26の吸熱器26aと放熱器26bとの間での熱交換により、冷媒がエンジン12からの排熱によって加熱される。加熱後の高温高圧の冷媒は、高圧ポート105aから膨張兼圧縮機構部90のチャンバ93に導入される。このとき、電磁弁92bの制御により流入口67dが開いているため、チャンバ93に導入された冷媒は流入口67dから作動室81に導入される。その後、作動室81に導入された冷媒は、作動室81で膨張し、この冷媒の膨張により膨張兼圧縮機構部90における可動スクロール64が旋回する。
そして、膨張兼圧縮機構部90の出力がギヤポンプ75駆動のために要求される動力を超えると、モータ・ジェネレータ50は、発電機として機能することになり、得られた電力はインバータ54を介してバッテリ55に充電される。膨張を終えて圧力が低下した冷媒は、低圧ポート102aから第4流通流路95dへ吐出され、接続流路98を介して凝縮器34に供給される。その後、冷媒は、気液分離器38、開閉弁97gを通過し、第2流路97bからポンプ室74に導入され、ランキンサイクル20を循環する。
上記第2の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(6)エアコン要求があり、膨張兼圧縮機構部90が圧縮機構としての駆動が必要とされるときは、モータ・ジェネレータ50によって膨張兼圧縮機構部90が駆動されると同時にギヤポンプ75が、膨張モード時とは逆転して駆動される。このとき、ギヤポンプ75のポンプ作用によって冷媒がポンプ室74から第2流路97bへ吐出されるが、バイパス弁97eを開くように制御することでバイパス流路97dを介してポンプ室74から吐出された冷媒を連通流路97a(第1流路)へ還流させることができる。このため、圧縮モード時のギヤポンプ75の駆動によって、冷媒が第2流路97b全体に流れる場合に比べてギヤポンプ75の仕事量を減らすことができ、ギヤポンプ75を駆動させることによるモータ・ジェネレータ50の作動抵抗を減らすことができる。したがって、モータ・ジェネレータ50とギヤポンプ75との間(ハウジング41内)に断続切替え手段を設けた場合のように、複合流体機械40が軸方向に大型化することを防止しつつ、モータ・ジェネレータ50の負担を減らすことができる。
(6)エアコン要求があり、膨張兼圧縮機構部90が圧縮機構としての駆動が必要とされるときは、モータ・ジェネレータ50によって膨張兼圧縮機構部90が駆動されると同時にギヤポンプ75が、膨張モード時とは逆転して駆動される。このとき、ギヤポンプ75のポンプ作用によって冷媒がポンプ室74から第2流路97bへ吐出されるが、バイパス弁97eを開くように制御することでバイパス流路97dを介してポンプ室74から吐出された冷媒を連通流路97a(第1流路)へ還流させることができる。このため、圧縮モード時のギヤポンプ75の駆動によって、冷媒が第2流路97b全体に流れる場合に比べてギヤポンプ75の仕事量を減らすことができ、ギヤポンプ75を駆動させることによるモータ・ジェネレータ50の作動抵抗を減らすことができる。したがって、モータ・ジェネレータ50とギヤポンプ75との間(ハウジング41内)に断続切替え手段を設けた場合のように、複合流体機械40が軸方向に大型化することを防止しつつ、モータ・ジェネレータ50の負担を減らすことができる。
(7)膨張兼圧縮機構部90により膨張機構の機能と圧縮機構の機能を兼用させた。このため、複合流体機械40に膨張機構と圧縮機構それぞれを別々に設ける場合と比べて複合流体機械40をコンパクトにすることができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、第2の実施形態において、バイパス弁97eを逆止弁97fとしてもよい。この逆止弁97fは、膨張モード時にはギヤポンプ75のポンプ室74から連通流路97aに吐出された冷媒が、連通流路97aからバイパス流路97dへ流入するのを阻止する一方で、圧縮モード時には、ギヤポンプ75のポンプ室74から第2流路97bに吐出された冷媒が、バイパス流路97dへ流入するのを許容する。これによれば、第2の実施形態のような開度調節可能なバイパス弁97eを用いなくても、圧縮モード時には冷媒をバイパス流路97dにバイパスさせ、膨張モード時にはギヤポンプ75によるポンプ作用により冷媒をランキンサイクル20で循環させることができ、バイパス弁97eを用いた場合に比べて製造コストを抑えることができる。
○ 図5に示すように、第2の実施形態において、バイパス弁97eを逆止弁97fとしてもよい。この逆止弁97fは、膨張モード時にはギヤポンプ75のポンプ室74から連通流路97aに吐出された冷媒が、連通流路97aからバイパス流路97dへ流入するのを阻止する一方で、圧縮モード時には、ギヤポンプ75のポンプ室74から第2流路97bに吐出された冷媒が、バイパス流路97dへ流入するのを許容する。これによれば、第2の実施形態のような開度調節可能なバイパス弁97eを用いなくても、圧縮モード時には冷媒をバイパス流路97dにバイパスさせ、膨張モード時にはギヤポンプ75によるポンプ作用により冷媒をランキンサイクル20で循環させることができ、バイパス弁97eを用いた場合に比べて製造コストを抑えることができる。
○ 第1の実施形態において、複合流体機械40のハウジング41内に、ポンプ室74に連通し、ポンプ室74とボイラ26とを接続するための第1流路を形成するとともに、ポンプ室74と凝縮器23とを接続する第2流路を形成する。さらに、ハウジング41内に第1流路と第2流路とを接続するバイパス流路を形成し、バイパス流路上にバイパス弁を設けてもよい。
○ 第2の実施形態において、複合流体機械100のハウジング101内に、ポンプ室74に連通し、ポンプ室74とボイラ26とを接続するための第1流路を形成するとともに、ポンプ室74と凝縮器34とを接続する第2流路を形成する。さらに、ハウジング101内に第1流路と第2流路とを接続するバイパス流路を形成し、バイパス流路上にバイパス弁を設けてもよい。
○ 第1の実施形態において、クラッチ機構Cは無くてもよい。
○ 各実施形態において、ポンプはギヤポンプ75の他の形態のポンプとしてもよい。
○ 各実施形態において、圧縮機構部60又は膨張兼圧縮機構部90はスクロール型とは他の形式の圧縮機構であってもよい。
○ 各実施形態において、ポンプはギヤポンプ75の他の形態のポンプとしてもよい。
○ 各実施形態において、圧縮機構部60又は膨張兼圧縮機構部90はスクロール型とは他の形式の圧縮機構であってもよい。
○ 第1の実施形態において、膨張機構部85はベーン式とは他の形式の膨張機構であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記圧縮機構と、前記膨張機構と、前記ポンプと、前記回転電機とが1つのハウジング内に収容されている請求項1に記載の排熱回収機構。
(2)前記複合流体機械は、前記圧縮機構が前記膨張機構を兼ね備えており、前記複合流体機械の圧縮機構が駆動されると同時に前記ポンプが駆動されたとき、前記ポンプの回転方向が前記膨張機構が駆動したときと逆転するように構成され、前記バイパス弁は、前記圧縮機構が駆動されたときは前記バイパス流路への冷凍サイクル用作動流体の流入を許容する一方で、前記膨張機構が駆動されたときは前記バイパス流路へのランキンサイクル用作動流体の流入を阻止する逆止弁である請求項1に記載の排熱回収機構。
(2)前記複合流体機械は、前記圧縮機構が前記膨張機構を兼ね備えており、前記複合流体機械の圧縮機構が駆動されると同時に前記ポンプが駆動されたとき、前記ポンプの回転方向が前記膨張機構が駆動したときと逆転するように構成され、前記バイパス弁は、前記圧縮機構が駆動されたときは前記バイパス流路への冷凍サイクル用作動流体の流入を許容する一方で、前記膨張機構が駆動されたときは前記バイパス流路へのランキンサイクル用作動流体の流入を阻止する逆止弁である請求項1に記載の排熱回収機構。
C…クラッチ機構、11…排熱回収システムとしての車両用排熱回収システム、12…排熱源としてのエンジン、20…ランキンサイクル、21a…第1流路、21b,97b…第2流路、23,34…凝縮器、26…熱交換器としてのボイラ、28,97d…バイパス流路、28a,97e…バイパス弁、30…冷凍サイクル、40,100…複合流体機械、47…圧縮機構の回転軸としての第1回転軸、50…回転電機としてのモータ・ジェネレータ、51…駆動軸、53…一方向クラッチ、60…圧縮機構としての圧縮機構部、74…ポンプ室、75…ポンプとしてのギヤポンプ、78…膨張機構の回転軸としての第2回転軸、85…膨張機構としての膨張機構部、90…膨張機構及び圧縮機構として機能する膨張兼圧縮機構部、95b…第1流路を形成する第2流通流路、97a…第1流路を形成する連通流路、97f…バイパス弁としての逆止弁。
Claims (4)
- ランキンサイクル用作動流体を吐出するポンプ、排熱源から供給される高温流体と前記ポンプから吐出されたランキンサイクル用作動流体とを熱交換させる熱交換器、前記熱交換器で加熱されたランキンサイクル用作動流体の膨張によって機械的エネルギーを出力する膨張機構、及び前記膨張機構から排出されたランキンサイクル用作動流体を冷却する凝縮器から構成されるランキンサイクルと、冷凍サイクルとを併せ持つ排熱回収システムであって、
前記膨張機構と、
前記ポンプと、
前記冷凍サイクル内の冷凍サイクル用作動流体を圧縮する圧縮機構と、
発電機又は電動機として機能する回転電機とを備え、前記回転電機により前記圧縮機構が駆動されると同時に前記ポンプが駆動されるように構成された複合流体機械を有しており、
前記ポンプのポンプ室と前記熱交換器を接続する第1流路と、前記ポンプのポンプ室と前記凝縮器を接続する第2流路とを、バイパス流路によって接続するとともに、前記バイパス流路にバイパス弁を設けたことを特徴とする排熱回収システム。 - 前記複合流体機械は、前記圧縮機構の回転軸がクラッチ機構を介して前記回転電機の駆動軸に対し断接可能に形成されている請求項1に記載の排熱回収システム。
- 前記回転電機の駆動軸に対し前記膨張機構の回転軸が一方向クラッチを介して断接可能に形成され、前記一方向クラッチは、前記膨張機構の回転軸の回転速度が、前記回転電機の駆動軸の回転速度より遅い場合には前記膨張機構の回転軸を前記駆動軸に対して滑り状態とする一方で、前記膨張機構の回転軸の回転速度が、前記回転電機の駆動軸の回転速度より早い場合には前記膨張機構の回転軸を前記駆動軸に対して接続する請求項2に記載の排熱回収システム。
- 前記バイパス弁は開度を調節可能に構成され前記熱交換器への前記ランキンサイクル用作動流体の流量を調節可能である請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の排熱回収システム。
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- 2009-04-22 JP JP2009104328A patent/JP2010255468A/ja active Pending
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