JP2010245355A - 半導体装置及びその製造方法、並びに電子情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】転送チャネル領域とフォトダイオード部との実効距離を長くし、PD容量、つまりフォトダイオード部での信号電荷の蓄積量を確保することができる固体撮像装置を得る。
【解決手段】半導体基板101と、該半導体基板上に形成された複数のフォトダイオード部110とを有する固体撮像装置100において、半導体基板101の表面の、画素を構成するフォトダイオード部に対応する部分を掘り込んで、行列状に配列された複数の掘り込み溝101aを形成し、各掘り込み溝の底面部にフォトダイオード部110を形成し、フォトダイオード部からの信号電荷を転送するための転送チャネルを、半導体基板101の、掘り込み溝の両側の基板表面部分に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法、並びに電子情報機器に関し、特に、固体撮像装置におけるフォトダイオードの容量(蓄積電荷量)を確保しつつ微細化可能な素子構造、およびこのような素子構造を有する固体撮像装置の製造方法、並びにこのような固体撮像装置を備えた電子情報機器に関するものである。
近年、固体撮像装置の小型・多画素化の要求により固体撮像装置の微細化が進んでいる。
このような状況において、従来は、固体撮像装置を構成する基板に溝を形成し、該溝内に電荷転送部(転送チャネル及び転送ゲート電極)を埋め込むことで、読出し電圧の低減とスミア特性の向上を図ったものがすでに開発されている(特許文献1)。
すなわち、図16は、この特許文献1に開示の固体撮像装置を説明する断面図である。
図16に示す固体撮像装置200は、入射光を光電変換する複数の光電変換部12と、この光電変換部12から信号電荷を読み出すための読み出し部15と、この読み出し部15を通して読み出された信号電荷を垂直方向に転送する転送レジスタ(電荷転送部)16とを備えている。
複数の光電変換部12は、基板11上にマトリクス状に配列されており、それぞれ、基板11に形成されたN型層14と、その上に形成されたP+層13とを有している。また、該基板11には、光電変換部の列に沿って溝51が形成されている。この溝51の底部には、上層N型領域17及び下層P+型領域18の2つの領域が形成されており、これらの領域17および18には、電荷転送部16にて信号電荷を転送するための転送チャネルが形成されている。そして、上層N型領域17上には、ゲート絶縁膜21を介して転送ゲート電極22が配置されている。転送ゲート電極22上には、層間絶縁膜31を介してこの転送ゲート電極22を覆うよう遮光膜33が形成されている。
ここで、光電変換部12とその一方側に位置する電荷転送部16との間には、これらの間を電気的に分離するP+型領域19が形成されている。また、この光電変換部12とその他方側に位置する電荷転送部16との間には、上述した読み出し部15としてのP−型読出し領域が形成されており、該読み出し領域には、光電変換部12から電荷転送部16へ信号電荷を読み出すための読み出しチャネルが形成される。
このような構成の固体撮像装置200では、電荷転送部16のN型領域17およびP+型領域18を基板内に埋め込んでいるので、転送チャネルが形成されるこれらの領域17および18には外部からの光が侵入しにくくなる。これによりスミア特性を向上させることができる。また、電荷転送部16の上層N型領域17が基板内に埋め込まれていることから、この上層N型領域17と光電変換部12のN型層14との基板深さ方向の距離が縮まる。これにより、光電変換部12から電荷転送部に至る電荷読出し経路におけるポテンシャルレベルの、転送ゲート電極に印加される電圧に対する変動量が大きくなって、読出し電圧の低電圧化が可能となる。
なお、特許文献2には、固体撮像装置を構成する基板に、垂直電荷転送部に沿ってその両側に溝部を形成してこの溝の全域を遮光膜で覆うことにより、画素開口部のサイズを縮小することなく、スミアの発生を抑制するようにしたものが開示されている。
特開2004−319959号公報 特開2006−108222号公報
しかしながら、上述した従来の固体撮像装置では、光電変換部(フォトダイオード部)と電荷転送部とが隣接するよう対向して配置されているため、フォトダイオード部の容量(信号電荷の蓄積量)を確保した微細化が困難であるという問題点がある。
つまり、光電変換部と電荷転送部とが隣接するよう対向して配置されている場合、光電変換部における、信号電荷を蓄積するための電荷蓄積井戸のポテンシャルレベルと、電荷転送部における、信号電荷を転送するための転送チャネルのポテンシャルレベルとの影響により、光電変換部と電荷転送部との間に位置する読み出し部15における、信号電荷に対する障壁のポテンシャルレベルが低くなる。この結果、光電変換部に蓄積可能な信号電荷の量(PD容量)が減少し、フォトダイオード部で十分な電荷蓄積容量を確保することが困難となる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、フォトダイオード部の容量を確保した微細化を容易に達成することができ、しかもスミア特性の向上を図ることができる半導体装置及びその製造方法、並びに、このような半導体装置としての固体撮像装置を用いた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、該半導体基板内に形成され、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部とを有する半導体装置であって、該半導体基板は、その表面に溝を形成したものであり、該光電変換部は、該半導体基板の溝の底面部に形成されており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記半導体装置において、前記半導体基板は、その溝の底面部の端部から該溝周辺の基板表面領域に跨って形成され、前記光電変換部から信号電荷を読み出すための電荷読み出し領域を有することが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記電荷読み出し領域上に絶縁膜を介して配置された読み出しゲート電極を有することが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記複数の光電変換部は行列状に配列されており、前記半導体基板では、前記溝は、前記複数の光電変換部に対応するよう、行列状に複数配列されており、これらの複数の溝の各々の底面部には、該光電変換部が形成されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記複数の光電変換部は行列状に配列されており、前記半導体基板では、前記溝は、該複数の光電変換部の列に対応させて、平面ストライプ状に複数形成されており、各ストライプ状溝内には、1つの光電変換列を構成する複数の光電変換部が、該ストライプ溝に沿って一定間隔で配置されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記読み出しゲート電極上に形成された遮光膜を備え、該遮光膜は、前記溝の側壁を覆っていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記読み出しゲート電極は、前記溝の側壁部上に絶縁膜を介して形成されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記読み出しゲート電極が、前記光電変換部から信号電荷を読み出す電荷読出し経路となる前記溝の側壁部上にのみ絶縁膜を介して形成されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記溝は、その側壁面を前記半導体基板の表面に対して傾斜させた断面形状を有することが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記読み出しゲート電極上に形成された遮光膜を備え、前記遮光膜は、前記溝の側壁を覆っていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記読み出しゲート電極は、前記溝の側壁部上に絶縁膜を介して形成されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記読み出しゲート電極は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す電荷読出し経路となる前記溝の側壁部のみ形成されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記ストライプ状溝内における隣接する光電変換部の間の領域は、該隣接する光電変換部がそれぞれ構成する2つの画素の間を分離する画素分離領域となっていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置が、被写体の撮像により画像信号を生成する固体撮像装置であり、前記複数の光電変換部で生成された信号電荷を転送する信号電荷転送部が設けられており、前記光電変換部と前記信号電荷転送部との間に、該光電変換部から該信号電荷転送部へ信号電荷を読み出すための電荷読出し領域が形成されていることが好ましい。
本発明は、上記半導体装置において、前記信号電荷転送部は、前記半導体基板の、溝の形成領域以外の領域に形成された転送チャネルと、該転送チャネル上に絶縁膜を介して形成された転送ゲート電極とを有し、前記読出しゲート電極と該転送ゲート電極とは一体として形成されていることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部から信号電荷を読み出す読み出しゲート電極とを有する半導体装置を製造する方法であって、半導体基板の表面領域に複数の溝を形成する工程と、該複数の溝のそれぞれの底面部に光電変換部を形成する工程と、該光電変換部を形成した後、該半導体基板の、該光電変換部から信号電荷を読み出すための読出し領域上に、絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程とを含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部から信号電荷を読み出す読み出しゲート電極とを有する半導体装置を製造する方法であって、半導体基板の、該光電変換部から信号電荷を読み出す読出し領域となる部分上に絶縁膜を介して読出しゲート電極を形成する工程と、該半導体基板の表面に複数の溝を、該読出し領域に隣接するよう形成する工程と、該複数の溝のそれぞれの底面部に光電変換部を形成する工程とを含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記半導体装置の製造方法において、前記読出しゲート電極を形成した後、該読出しゲート電極と前記溝の側壁とを覆うよう、前記層間絶縁膜を介して前記遮光膜を形成する工程を含むことが好ましい。
本発明は、上記半導体装置の製造方法において、前記溝は、前記半導体基板の選択的なエッチングにより形成されていることが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部として、請求項14に記載の半導体装置である固体撮像装置を用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
以下本発明の作用について説明する。
本発明においては、光電変換部(フォトダイオード部)を、半導体基板に形成した溝の底面部に形成することで、PD容量、つまりフォトダイオード部での信号電荷の蓄積量を確保した素子構造の微細化を容易にし、しかもスミア特性を向上可能となる。
つまり、本発明によれば、半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数のフォトダイオード部とを有する固体撮像装置において、半導体基板の表面の、画素を構成するフォトダイオード部に対応する部分に溝を形成し、各溝の底面部にフォトダイオード部を形成したので、電荷転送部を構成する転送チャネルとフォトダイオード部との基板厚さ方向の距離が増大することとなる。このため、転送チャネルとフォトダイオード部との間での電荷読出し領域でのポテンシャル障壁が、転送チャネルとフォトダイオード部でのポテンシャルレベルの影響を受けにくくなり、電荷読出し領域でのポテンシャル障壁を高く保持することができる。これによりフォトダイオード部での電荷蓄積容量を増大させることができる。
また、フォトダイオード部と転送部との実効距離が長くなるため、さらなる微細化が可能となる。
また、フォトダイオード部を、半導体基板に形成した溝の底面部に形成したことにより、フォトダイオード部から電荷転送部への信号電荷の読出し経路となる電荷読出し領域は、半導体基板に形成された溝の底面から側面に跨る領域となる。したがって、読出しゲート電極を、この溝の側面部に絶縁膜を介して対向するよう配置することで、読出し電圧の低減を図ることができる。
さらに、半導体基板に形成した溝部の側面を遮光膜で覆うことで、スミア特性を向上させることができる。
また、本発明においては、溝の側壁面、つまり転送チャネルの側面を半導体基板の表面に対して傾斜させたことで、入射光の、遮光膜のエッジ部でのけられを低減し、集光効率の向上を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数のフォトダイオード部とを有する固体撮像装置において、半導体基板の表面の、画素を構成するフォトダイオード部に対応する部分を掘り込んで、行列状に配列された複数の溝を形成し、各溝の底面部にフォトダイオード部を形成したので、フォトダイオード部の容量を確保しつつ微細化を容易に達成することができ、しかもスミア特性の向上を図ることが可能となるという効果が得られる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は、その全体構成を概略的に示し、図1(b)は、その断面構造を模式的に示している。 図2は、上記実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図2(a)は、この固体撮像装置を示す平面図、図2(b)は、図2(a)のA−A’線断面図、図2(c)は、図2(a)のB−B’線断面図である。 図3は、上記実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、フォトダイオード部を形成する工程(図3(a)〜図3(d))を示している。 図4は、上記実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、遮光膜を形成する工程(図4(a)〜図4(c))を示している。 図5は、上記実施形態1による固体撮像装置の製造方法の他の例を説明する図であり、フォトダイオード部及び転送ゲートを形成する工程(図5(a)〜図5(d))を示している。 図6は、上記実施形態1による固体撮像装置の製造方法の他の例を説明する図であり、遮光膜を形成する工程(図6(a)〜図6(c))を示している。 図7は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 図8は、上記実施形態2による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、遮光膜を形成する工程(図8(a)〜図8(d))を示している。 図9は、本発明の実施形態3による固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 図10は、上記実施形態3による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、遮光膜を形成する工程(図10(a)〜図10(d))を示している。 図11は、本発明の実施形態4による固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 図12は、本発明の実施形態5による固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 図13は、本発明の実施形態6による固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 図14は、本発明の実施形態7による固体撮像装置を説明する図であり、図14(a)は、この固体撮像装置を示す平面図、図14(b)は、図14(a)のC−C’線断面図、図14(c)は、図14(a)のB−B’線断面図である。 図15は、本発明の実施形態8として、実施形態1ないし7の少なくともいずれかの固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 図16は、従来の固体撮像装置を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による半導体装置である固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は、その全体構成を概略的に示し、図1(b)は、その断面構造を模式的に示している。
この実施形態1の固体撮像装置100は、半導体基板101と、該半導体基板上に行列状画素アレイを構成するよう配列された複数の画素Pxと、この画素アレイの画素列毎に設けられ、画素で生成された信号電荷を垂直方向に転送する垂直電荷転送部120と、該垂直電荷転送部の一端側に設けられ、該垂直電荷転送部から転送されてきた信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部120aと、該水平電荷転送部の一端側に設けられ、該水平電荷転送部から転送されてきた信号電荷を信号電圧に増幅して出力する出力部120bとを有している(図1(a))。
ここで、画素Pxは、入射光を光電変換して信号電荷を生成する光電変換部としてフォトダイオード部(以下PD部ともいう。)110を有している。垂直電荷転送部120は、半導体基板101の表面の画素列に沿って延びる帯状領域に形成された転送チャネル121と、該転送チャネル121上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極122とを有している。また、この半導体基板の隣接する帯状領域の間には、基板表面を掘り込んで形成した掘り込み溝101aが形成されており、上記PD部110は、この掘り込み溝101aの底面部に形成されている。さらに、半導体基板101の、PD部110と転送チャネル121との間に位置する部分は、フォトダイオード部110から電荷転送部120へ信号電荷を読み出すための電荷読出し部となっている。なお、前記ゲート電極122は、垂直電荷転送部120における転送ゲートと、該電荷読出し部を構成する読出しゲートとを兼ねている。
そして、上記ゲート電極122の上面および側面、さらには、掘り込み溝部101aの側面は、遮光膜131により覆われている。
以下、図2を参照して固体撮像装置110の素子構造を詳しく説明する。
図2は、上記実施形態1による固体撮像装置の構造を具体的に示す図であり、図2(a)は、この固体撮像装置を示す平面図、図2(b)は、図2(a)のA−A’線断面図、図2(c)は、図2(a)のB−B’線断面図である。
この固体撮像装置100の半導体基板101の表面には、複数の掘り込み溝101aが行列状に配列して形成されており、各掘り込み溝101aの底面部には、フォトダイオード部(PD部)110が形成されている。また、上記半導体基板の表面の、掘り込み溝101aが形成されていない、掘り込み溝の列に沿った帯状領域Rsには、電荷転送部120を構成する転送チャネル(電荷転送経路)121が形成されている。この転送チャネル上には、ゲート絶縁膜106を介してゲート電極122が転送ゲートとして形成されている。このゲート電極122の表面は層間絶縁膜107により覆われている。また、上記ゲート電極122の上面及び側面には遮光膜131が層間絶縁膜107及び絶縁膜106を介して形成されている。つまり、この遮光膜131は、掘り込み溝101aの側面を覆うよう、該掘り込み溝101aの側面上の絶縁膜106の表面部分にも広がっている。
なお、フォトダイオード部PDは、従来の固体撮像装置と同様、該半導体基板101に形成された下層N型領域(図示せず)と、その表面に形成された上層P+型領域(図示せず)とから構成されている。
つまり、この実施形態1では、PD部は、半導体基板101の表面の掘り込み溝部に形成されており、図2(a)に示すように、この半導体基板101の表面の形状は格子状となっている。
次に、上記実施形態1の固体撮像装置の製造方法について説明する。
図3及び図4は、上記実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図3(a)〜図3(d)は、フォトダイオード部を形成する工程を示し、図4(a)〜図4(c)は、遮光膜を形成する工程を示している。
基板101の所定領域に、電荷転送部を構成する転送チャネル121を形成し、その後、該基板101上に、酸化膜(SiO膜)もしくは窒化膜を保護膜102として形成した後、レジスト膜104を塗布する。ここで、基板は半導体基板を用い、例えばシリコン基板である。
次に、図3(a)に示すように、リソグラフィーによってレジスト膜104にレジスト開口104aを形成し、該レジスト膜104をマスクにして保護膜102及び基板の表面領域をエッチングし、基板101の表面領域に深さ0.01μm〜3μmの掘り込み溝101aを形成する。このときのエッチングとしては、ドライエッチング、もしくはウェットエッチングを行う(図3(a))。
このように掘り込み溝101aを形成した後に、掘り込み溝101aの底面部分にイオン注入により、フォトダイオード部(拡散領域)110を形成する。その後、レジスト膜、保護膜としての酸化膜あるいは窒化膜を除去し、基板表面を熱酸化して厚さ50〜1000Åの絶縁膜106を形成する(図3(b))。
次いで、転送ゲート及び読出しゲートを兼ねたゲート電極となるポリシリコン層122aを500〜5000Åの厚さに形成する(図3(c))。
このポリシリコン層122a上にレジスト材を塗布し、フォトリソグラフィー技術により、レジスト開口114aを有するレジスト膜114をエッチングマスクとして形成する。その後、該レジスト膜114を用いて上記ポリシリコン層122aを選択的にエッチングしてゲート電極122を形成する(図3(d))。
このようにゲート電極を形成した後、レジスト膜114を除去し、ゲート電極の表面に厚さ100〜2000Åの層間絶縁膜107を熱酸化等により形成する。続いて、例えばタングステンのデポジションにより厚さ100〜5000Åのタングステン膜130を基板表面に形成する(図4(a))。
その後、レジスト材の塗布、及びフォトリソグラフィー技術によるレジスト材の露光現像により、フォトダイオード部に対応する領域にレジスト開口105aを有するレジスト膜105を形成し、該レジスト膜105をマスクとして、タングステン膜130を加工して遮光膜131を形成する(図4(b))。
このタングステン膜の加工時には、レジスト膜が、掘り込み溝側壁を保護することで、遮光膜が電荷転送部の転送チャネルを覆う形状となり、スミア特性の向上が図れる。
この後、レジスト膜105を除去することで、図2(b)に示す固体撮像装置の構造が得らされる(図4(c))。
このように本実施形態1の固体撮像装置100では、半導体基板101の表面の、画素に対応する部分を掘り込んで、複数の掘り込み溝101aを行列状に配列されるよう形成し、各掘り込み溝の底面部にフォトダイオード110を形成し、電荷転送部の転送チャネルを、基板表面の該掘り込み溝の両側の部分に形成したので、転送チャネルとフォトダイオードとの実効距離を長くして、PD容量を確保することができる。
つまり、電荷転送部を構成する転送チャネルとフォトダイオード部との基板厚さ方向の距離が増大することで、転送チャネルとフォトダイオード部との間での電荷読出し領域でのポテンシャル障壁が、転送チャネルとフォトダイオード部でのポテンシャルレベルの影響を受けにくくなり、電荷読出し領域でのポテンシャル障壁を高く保持することができる。これによりフォトダイオード部での電荷蓄積容量を増大させることができる。
また、フォトダイオード部を半導体基板に形成した溝の底面部に形成したことにより、フォトダイオード部から電荷転送部への信号電荷の読出し経路となる電荷読出し領域は、半導体基板に形成された溝の底面から側面に跨る領域となる。したがって、読出しゲート電極を、この溝の側面部に絶縁膜を介して対向するよう配置することで、読出し電圧の低減を図ることができる。
また、転送チャネルとフォトダイオードとの実効距離が長いことから、固体撮像装置の素子構造のさらなる微細化が可能になる。
また、遮光膜が、転送チャネルの上面及び側面を覆っているので、スミア特性を改善することができる。
さらに、遮光膜が掘り込み溝の内側壁を覆うことで、遮光膜が掘り込み溝内で入射光に対する導波管の役目を果たし、集光効率の改善が図れる。
なお、上記実施形態1では、半導体基板に、フォトダイオードを形成するための掘り込み溝を形成する前に、電荷転送部を構成する転送チャネルが形成されている場合を示したが、転送チャネルは、掘り込み溝の形成後に形成してもよい。
また、上記実施形態1では、固体撮像装置の製造方法として、掘り込み溝内にPD部を形成した後、ゲート電極を形成する方法を示したが、本実施形態1の固体撮像装置の製造方法は、ゲート電極の形成を、PD部の形成より先に行うものであってもよく、以下、このような製造方法(固体撮像装置の製造方法の他の例)について、図5及び図6を用いて簡単に説明する。
まず、シリコン基板などの半導体基板101の所定領域に、電荷転送部を構成する転送チャネル領域121を形成し、その後、該基板101上に酸化膜(SiO膜)もしくは窒化膜などの保護膜102を形成し、さらに、保護膜102上にポリシリコン膜103を500〜5000Åの厚さに形成する。その後、レジスト材の塗布、及びリソグラフィーによるパターニングにより、レジスト開口124aを有するレジスト膜124をエッチングマスクとして形成する(図5(a))。
次に、レジスト膜124をマスクにして、ポリシリコン膜103、保護膜102、及び基板101の表面領域をエッチングし、基板101の表面領域に深さ0.01μm〜3μmの掘り込み溝部101aを形成する。このときのエッチングは、ドライエッチング、もしくはウェットエッチングとする(図5(b))。このとき、ポリシリコン膜103のエッチングにより、転送ゲート及び読出しゲートを兼ねるゲート電極が形成される。
このように掘り込み溝101aを形成した後に、レジスト膜124を除去し、基板表面を酸化して厚さ50〜1000Åの絶縁膜116を形成する(図5(c))。
その後、掘り込み溝部101aの底面部分に、イオン注入によりフォトダイオードを構成する拡散領域110を形成する。(図5(d))。
次に、例えばタングステンのデポジションにより厚さ100〜5000Åのタングステン膜130を基板表面に形成する(図6(a))。
続いて、レジスト材の塗布、及びフォトリソグラフィー技術によるレジスト材の露光現像により、フォトダイオード部に対応する領域にレジスト開口105aを有するレジスト膜105を形成し、該レジスト膜105をマスクとして、タングステン膜を加工して遮光膜131を形成する(図6(b))。
このタングステン膜の加工時には、レジスト膜が、掘り込み溝の側壁を保護することで、遮光膜が電荷転送部を覆う形状となり、スミア特性の向上が図れる。
この後、レジスト膜105を除去することで、図2(b)に示す固体撮像装置の構造が得らされる(図6(c))。
このような本実施形態1の固体撮像装置の製造方法の変形例においても、実施形態1の固体撮像装置の製造方法により得られる固体撮像装置の素子構造と同一の素子構造を形成することができる。
なお、上記実施形態1及び2では、ゲート電極を転送チャネル(つまり、掘り込み溝の形成されていない領域)上にのみ形成しているが、タングステン膜のエッチングによりゲート電極を形成する際に、タングステン膜をレジスト膜でマスクする部位を変えることで、ゲート電極を転送チャネルの上面上だけでなく、その側面にも形成することができる。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2による半導体装置である固体撮像装置を模式的に示す断面図であり、実施形態1の説明で用いた図2(a)のA−A’線断面に相等する断面を示している。
この実施形態2の固体撮像装置100aは、実施形態1の固体撮像装置100と同様、その表面に複数の掘り込み溝101aが行列状に配列されるよう形成された半導体基板110を有している。半導体基板101の掘り込み溝101aの底部にはフォトダイオード部(PD部)110が形成され、半導体基板101の表面領域には、フォトダイオード部の各列に沿って、該フォトダイオード部110で光電変換により生成された信号電荷を転送する電荷転送部120aが形成されている。ここで、電荷転送部120aの転送チャネル121は、上記半導体基板101の掘り込み溝101a以外の領域に形成されている。
つまり、フォトダイオード部110は、従来の固体撮像装置と同様、該半導体基板101に形成された下層としてのN型層と、その表面に形成されたP+層とから構成されている。また、上記電荷転送部120は、基板表面部に形成された拡散領域としての転送チャネル121と、該転送チャネル121の上面及び両側面を覆うよう、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極123とを有している。また、上記ゲート電極123の上面及び側面には遮光膜132が絶縁膜を介して形成されており、またこの遮光膜132の下端部は、上記掘り込み溝101a内までその側面を覆うよう延びている。なお、ここでは、ゲート電極123は、電荷転送部120を構成する転送ゲートと、信号電荷をフォトダイオードから電荷転送部へ読み出すための読出しゲートとを兼ねている。
次に、上記実施形態2の固体撮像装置の製造方法について説明する。
図8は、上記実施形態2による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、ゲート電極及び遮光膜を形成する工程を示している。
まず、半導体基板101の所定領域に電荷転送部の転送チャネル121を形成した後、該基板101の表面領域に掘り込み溝101aを形成する(図3(a))。続いて、基板の表面に熱酸化膜106を形成し、掘り込み溝101aの底面部にフォトダイオード部110を形成する(図3(b))。その後、全面にポリシリコン層122aを形成する(図3(c))。図3(a)〜図3(c)に示す工程は、実施形態1の固体撮像装置の製造方法と同様である。
このポリシリコン層122a上にレジスト材を塗布し、フォトリソグラフィー技術により、レジスト開口134aを有するレジスト膜134をエッチングマスクとして形成する。このレジスト膜134のレジスト開口134aは、上記掘り込み溝の側面にポリシリコン膜122aの一部が残るよう、掘り込み溝101aの平面形状より小さい平面形状としている。
その後、該レジスト膜134aを用いて上記ポリシリコン層122aを選択的にエッチングしてゲート電極123を形成する(図8(a))。
このようにゲート電極を形成した後、レジスト膜134を除去し、ゲート電極の表面に厚さ100〜2000Åの層間絶縁膜117を熱酸化等により形成する(図8(b))。
次に、例えばタングステンのデポジションにより厚さ100〜5000Åのタングステン膜130を基板表面に形成する。
その後、レジスト材の塗布、及びフォトリソグラフィー技術によるレジスト材の露光現像により、フォトダイオード部に対応する領域に開口135aを有するレジスト膜135を形成し(図8(c))、該レジスト膜135をマスクとして、タングステン膜を加工して遮光膜132を形成する。
このタングステン膜の加工時には、レジスト膜が、掘り込み溝側壁を保護することで、遮光膜が電荷転送部を覆う形状となり、スミア特性の向上が図れる。
この後、レジスト膜135を除去することで、図7に示す固体撮像装置の構造が得らされる(図8(d))。
このように本実施形態2によれば、上記実施形態1の固体撮像装置の構成に加えて、PD部が形成されている掘り込み溝の側壁面を、ゲート電極により覆っているので、上記実施形態1の効果に加えて、読出し電圧の低減が可能となる効果がある。
なお、上記実施形態2では、ゲート電極を転送チャネル領域の上面及び両側面に跨るよう形成しているが、タングステン膜のエッチングによりゲート電極を形成する際に、タングステン膜をレジスト膜でマスクする部位を変えることで、ゲート電極を転送チャネル領域のその上面から一方の側面に跨るよう形成することができる。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3による半導体装置である固体撮像装置を模式的に示す断面図であり、実施形態1の説明で用いた図2(a)のA−A’線断面に相等する断面を示している。
この実施形態3の固体撮像装置100bは、その表面に複数の掘り込み溝101aが行列状に配列されるよう形成された半導体基板101を有しており、該半導体基板101の掘り込み溝101aの底部には、フォトダイオード部(PD部)110が形成され、該フォトダイオード部110の各列に沿って、該フォトダイオード部110で光電変換により生成された信号電荷を転送する電荷転送部120bが形成されている。ここで、電荷転送部120bは、上記半導体基板101の上記掘り込み溝101a以外の領域に形成されている。
つまり、フォトダイオード部110は、従来の固体撮像装置と同様、該半導体基板101に形成された下層としてのN型層と、その表面に形成されたP+層とから構成されている。また、上記電荷転送部120bは、基板表面部に形成された拡散領域としての電荷転送領域(転送チャネル)121と、該基板表面上にゲート絶縁膜を介して形成された転送ゲート124とを有している。このゲート電極124は、転送チャネルの上面からその一方側の側面に跨るよう形成されている。また、上記ゲート電極124の上面及びその一方の側面、並びに転送チャネルの、ゲート電極他方側の側面には、遮光膜131が絶縁膜を介して形成されている。ここで、半導体基板の、転送チャネルの一方側には、フォトダイオード部110から信号電荷を転送チャネルに読み出すための読出し領域が形成されており、前記ゲート電極は、電荷転送部の転送ゲートと読出し部の読出しゲートとを兼ねている。
次に、上記実施形態3の固体撮像装置の製造方法について説明する。
図10は、上記実施形態3による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、ゲート電極及び遮光膜を形成する工程を示している。
まず、半導体基板101の所定領域に電荷転送部の転送チャネル121を形成した後、該基板101の表面領域に掘り込み溝101aを形成する(図3(a))。続いて、基板の表面に熱酸化膜106を形成し、掘り込み溝101aの底面部にフォトダイオード部110を形成する(図3(b))。その後、全面にポリシリコン層122aを形成する(図3(c))。図3(a)〜図3(c)に示す工程は、実施形態1の固体撮像装置の製造方法と同様である。
このポリシリコン層122a上にレジスト材を塗布し、フォトリソグラフィー技術により、レジスト開口144aを有するレジスト膜144をエッチングマスクとして形成する。このレジスト膜144のレジスト開口144aは、ポリシリコン膜122aが、上記チャネル領域の上面から掘り込み溝の一方の側面に跨って残るよう、掘り込み溝101aの平面形状より小さい平面形状とし、また、このレジスト開口144aの中心位置は、掘り込み溝101aの中心位置に対してずらしている。
その後、該レジスト膜144を用いて上記ポリシリコン層122aを選択的にエッチングしてゲート電極124を形成する(図10(a))。
このようにゲート電極を形成した後、レジスト膜144を除去し、ゲート電極の表面に厚さ100〜2000Åの層間絶縁膜118を熱酸化等により形成する(図10(b))。
次に、例えば、タングステンのデポジションにより厚さ100〜5000Åのタングステン膜130を基板表面に形成する。
その後、レジスト材の塗布、及びフォトリソグラフィー技術によるレジスト材の露光現像により、フォトダイオード部に対応する領域に開口115aを有するレジスト膜115を形成し(図10(c))、該レジスト膜115をマスクとして、タングステン膜を加工して遮光膜133を形成する。
このタングステン膜の加工時には、レジスト膜が、掘り込み溝側壁を保護することで、遮光膜が電荷転送部を覆う形状となり、スミア特性の向上が図れる。
この後、レジスト膜115を除去することで、図9に示す固体撮像装置の構造が得らされる(図10(d))。
このように本実施形態3によれば、上記実施形態1の固体撮像装置の構成に加えて、PD部が形成されている掘り込み溝の両側壁面の一方を、ゲート電極により覆っているので、上記実施形態1の効果に加えて、読出し電圧の低減を可能とするとともに、開口領域を確保することができる。
なお、上記実施形態1〜3では、半導体基板に形成した掘り込み溝は、その側壁を基板表面に対して垂直なものとしているが、上記掘り込み溝101aの内壁面は、その下側ほど内側にせり出すよう上記基板表面に対して傾斜させてもよい。また、この掘り込み溝101aの内壁面の傾斜角度はエッチング条件を適宜選ぶことで調整できる。
(実施形態4)
図11は、本発明の実施形態4による半導体装置である固体撮像装置を模式的に示す断面図であり、実施形態1の説明で用いた図2(a)のA−A’線断面に相等する断面を示している。
この実施形態4の固体撮像装置100cは、実施形態1の固体撮像装置100における、半導体基板の掘り込み溝の断面形状を変更したものである。つまり、実施形態1では、掘り込み溝の側面が基板表面に垂直になっているのに対し、この実施形態4では、掘り込み溝の側面は基板表面に対して傾斜している。
つまり、この実施形態4の半導体基板201では、掘り込み溝201aの側壁面は、その下側ほど掘り込み溝の内側にせり出すよう傾斜している。
また、この実施形態4では、ゲート電極126は、その側面が、上記掘り込み溝の側壁面と同一平面内に位置するよう、断面台形形状となっている。また、遮光膜131cは、上記ゲート電極126の上面からその両側面を越えて、上記掘り込み溝の側壁面を覆うよう絶縁膜を介して設けられている。
そして、この実施形態4においても、電荷転送部120cは、掘り込み溝の列に沿って、該掘り込み溝の形成されていない基板領域に形成されており、上記ゲート電極126と転送チャネル121とを有している。
なお、この実施形態4の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の表面に掘り込み溝を形成するエッチングプロセスが、上記実施形態1におけるものと異なっており、その他の工程は、実施形態1と同様に行われる。
つまり、この実施形態4では、テーパエッチング処理により、半導体基板の表面に掘り込み溝を、該掘り込み溝の側面が傾斜した形状となるよう形成する。
このテーパエッチング処理では、エッチングガスの種類を適宜選択することで、掘り込み溝の側壁面を所望の傾斜角にすることが可能である。
このように本実施形態4では、上記実施形態1の構成に加えて、掘り込み溝の側壁面、つまり転送チャネルの側面を傾斜させたことで、実施形態1の効果に加えて、入射光の、遮光膜のエッジ部でのけられを低減し、集光効率の向上を図ることができる。
(実施形態5)
図12は、本発明の実施形態5による半導体装置である固体撮像装置を模式的に示す断面図であり、実施形態1の説明で用いた図2(a)のA−A’線断面に相等する断面を示している。
この実施形態5の固体撮像装置100dは、実施形態2の固体撮像装置100aにおける、半導体基板の掘り込み溝の断面形状を変更したものである。つまり、実施形態2では、掘り込み溝の側面が基板表面に垂直になっているのに対し、この実施形態5では、掘り込み溝の側面は基板表面に対して傾斜している。
つまり、この実施形態5の半導体基板201では、掘り込み溝201aの側壁面は、その下側ほど掘り込み溝の内側にせり出すよう傾斜している。
また、この実施形態5では、ゲート電極127は、転送チャネルの上面からその両側の掘り込み溝の側面に跨るよう形成されている。また、遮光膜131dは、上記ゲート電極127の上面からその両側面に跨るよう、絶縁膜を介して形成されている。
そして、この実施形態5においても、電荷転送部120dは、掘り込み溝の列に沿って、該掘り込み溝の形成されていない基板領域に形成されており、上記ゲート電極127と転送チャネル121とを有している。
なお、この実施形態5の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の表面に掘り込み溝を形成するエッチングプロセスのみが、上記実施形態2におけるものと異なっており、その他の工程は、実施形態2のものと同様に行われる。
この実施形態5では、テーパエッチング処理により、半導体基板の表面に掘り込み溝を、該掘り込み溝の側面が傾斜した形状となるよう形成する。
このテーパエッチング処理では、エッチングガスの種類を適宜選択することで、掘り込み溝の側壁面を所望の傾斜角にすることが可能である。
このように本実施形態5では、上記実施形態2の構成に加えて、掘り込み溝の側壁面、つまり転送チャネルの側面を傾斜させたことで、実施形態2と同様の効果、つまり、掘り込み溝の傾斜した側面をゲート電極で覆うことで読出し電圧の低減を図ることができるといった効果に加えて、入射光の、遮光膜のエッジ部でのけられを低減し、集光効率の向上を図ることができる。
(実施形態6)
図13は、本発明の実施形態6による半導体装置である固体撮像装置を模式的に示す断面図であり、実施形態1の説明で用いた図2(a)のA−A’線断面に相等する断面を示している。
この実施形態6の固体撮像装置100eは、実施形態3の固体撮像装置100bにおける、半導体基板の掘り込み溝の断面形状を変更したものである。つまり、実施形態3では、掘り込み溝の側面が基板表面に垂直になっているのに対し、この実施形態6では、掘り込み溝の側面は基板表面に対して傾斜している。
つまり、この実施形態6の半導体基板201では、掘り込み溝201aの側壁面は、その下側ほど掘り込み溝の内側にせり出すよう傾斜している。
また、この実施形態6では、ゲート電極128は、転送チャネルの上面からその一方側の掘り込み溝の側面に跨るよう形成されている。また、遮光膜131eは、上記ゲート電極128の上面からその両側面に跨るよう、絶縁膜を介して形成されている。
そして、この実施形態6においても、電荷転送部120eは、掘り込み溝の列に沿って、該掘り込み溝の形成されていない基板領域に形成されており、上記ゲート電極128と転送チャネル121とを有している。
なお、この実施形態6の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の表面に掘り込み溝を形成するエッチングプロセスのみが、上記実施形態3におけるものと異なっており、その他の工程は、実施形態3のものと同様に行われる。
この実施形態6では、テーパエッチング処理により、半導体基板の表面に掘り込み溝を、該掘り込み溝の側面が傾斜した形状となるよう形成する。
このテーパエッチング処理では、エッチングガスの種類を適宜選択することで、掘り込み溝の側壁面を所望の傾斜角にすることが可能である。
このように本実施形態6では、上記実施形態3の構成に加えて、掘り込み溝の側壁面、つまり転送チャネルの側面を傾斜させたことで、実施形態3と同様の効果、つまり、掘り込み溝の読出し領域側の側面をゲート電極で覆うことで、読出し電圧の低減と開口領域の拡大とを図ることができるといった効果に加えて、入射光の、遮光膜のエッジ部でのけられを低減し、集光効率の向上を図ることができる。
(実施形態7)
図14は、本発明の実施形態7による半導体装置である固体撮像装置の構造を具体的に示す図であり、図14(a)は、この固体撮像装置を示す平面図、図14(b)は、図14(a)のC−C’線断面図、図14(c)は、図14(a)のD−D’線断面図である。
この実施形態7の固体撮像装置100fは、実施形態1の固体撮像装置100における、半導体基板における掘り込み溝の平面形状を変更したものである。つまり、実施形態1では、掘り込み溝は、個々のフォトダイオード毎に設けられた平面矩形形状であるのに対し、この実施形態6では、掘り込み溝の平面形状は、フォトダイオード列に対応した、ストライプ状の平面形状を有している。
つまり、この実施形態7の固体撮像装置100fは、その表面にストライプ状の掘り込み溝101bを所定の間隔で複数形成した半導体基板301を有しており、該ストライプ状の掘り込み溝101bの底部には、一定間隔で光電変換部(フォトダイオード部)PDが形成され、該フォトダイオード部PDの各列に沿って、該フォトダイオード部PDで光電変換により生成された信号電荷を転送する電荷転送部120が設けられている。ここで、電荷転送部120は、上記半導体基板301の、上記ストライプ状掘り込み溝101b以外の領域に形成されている。また、前記ゲート電極122の上面及びその両側面、並びに掘り込み溝の内面には絶縁膜を介して遮光膜130が形成されている。
なお、この実施形態7の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の表面に形成する掘り込み溝の平面形状が、上記実施形態1におけるものと異なっており、その他の工程は、実施形態1と同様に行われる。
このように本実施形態7では、半導体基板における隣接する画素、つまりフォトダイオードを分離する領域をも、半導体基板に形成された掘り込み溝内に形成しているので、前記実施形態1の効果の他に、掘り込み溝の長手方向では、フォトダイオード部の表面からゲート電極の上面までの段差を低減することができ、入射光の、遮光膜のエッジ部でのけられをさらに低減して、集光効率のさらなる向上を図ることができるという効果がある。
さらに、上記実施形態1〜7では、特に説明しなかったが、上記実施形態1〜7の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いた、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの、画像入力デバイスを有した電子情報機器について以下簡単に説明する。
(実施形態8)
図15は、本発明の実施形態8として、実施形態1〜7のいずれかの半導体装置としての固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図15に示す本発明の実施形態8による電子情報機器90は、本発明の上記実施形態1〜7の固体撮像装置の少なくともいずれかを、被写体の撮影を行う撮像部91として備えたものであり、このような撮像部による撮影により得られた高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信部94と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。
なお、上記実施形態1〜8では、半導体装置として固体撮像装置を示したが、本発明は、半導体基板と、該半導体基板内に形成され、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部とを有し、該光電変換部から信号電荷を読み出すようにしたものであれば、固体撮像装置に限らず適用可能である。つまり、このような半導体装置では、該半導体基板は、その表面に溝を形成したものであり、該光電変換部は、該半導体基板の溝の底面部に形成されている。また、この場合、該半導体基板は、その溝の底面部の端部から該溝周辺の基板表面領域に跨って形成され、該光電変換部から信号電荷を読み出すための電荷読み出し領域を有していてもよい。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、半導体装置及びその製造方法、並びに電子情報機器の分野において、フォトダイオード部の容量を確保した微細化を容易にし、スミア特性の向上を図ることができる半導体装置及びその製造方法、並びに、このような半導体装置としての固体撮像装置を用いた電子情報機器を得ることができる。
90 電子情報機器
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力手段
100、100a〜100f 固体撮像装置
101 半導体基板
101a 掘り込み溝
120、120a、120b 電荷転送部
121 転送チャネル(電荷転送領域)
122、123、124、126、127、128 ゲート電極
122a ポリシリコン層
131、131c〜131e 遮光膜
102、106、116〜118 酸化膜(SiO膜)
104、105、114、115、124、134、135、144 レジスト膜
104a、105a、114a、115a、124a、134a、135a、144a レジスト開口
106 絶縁膜
107 層間絶縁膜
PD 光電変換部(フォトダイオード部)

Claims (20)

  1. 半導体基板と、該半導体基板内に形成され、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部とを有する半導体装置であって、
    該半導体基板は、その表面に溝を形成したものであり、
    該光電変換部は、該半導体基板の溝の底面部に形成されている半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板は、その溝の底面部の端部から該溝周辺の基板表面領域に跨って形成され、前記光電変換部から信号電荷を読み出すための電荷読み出し領域を有する半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記電荷読み出し領域上に絶縁膜を介して配置された読み出しゲート電極を有する半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記複数の光電変換部は行列状に配列されており、
    前記半導体基板では、前記溝は、前記複数の光電変換部に対応するよう、行列状に複数配列されており、これらの複数の溝の各々の底面部には、該光電変換部が形成されている半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記複数の光電変換部は行列状に配列されており、
    前記半導体基板では、前記溝は、該複数の光電変換部の列に対応させて、平面ストライプ状に複数形成されており、各ストライプ状溝内には、1つの光電変換列を構成する複数の光電変換部が、該ストライプ溝に沿って一定間隔で配置されている半導体装置。
  6. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記読み出しゲート電極上に形成された遮光膜を備え、
    該遮光膜は、前記溝の側壁を覆っている半導体装置。
  7. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記読み出しゲート電極は、前記溝の側壁部上に絶縁膜を介して形成されている半導体装置。
  8. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記読み出しゲート電極が、前記光電変換部から信号電荷を読み出す電荷読出し経路となる前記溝の側壁部上にのみ絶縁膜を介して形成されている半導体装置。
  9. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記溝は、その側壁面を前記半導体基板の表面に対して傾斜させた断面形状を有する半導体装置。
  10. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記読み出しゲート電極上に形成された遮光膜を備え、
    前記遮光膜は、前記溝の側壁を覆っている半導体装置。
  11. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記読み出しゲート電極は、前記溝の側壁部上に絶縁膜を介して形成されている半導体装置。
  12. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記読み出しゲート電極は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す電荷読出し経路となる前記溝の側壁部のみ形成されている半導体装置。
  13. 請求項5に記載の半導体装置において、
    前記ストライプ状溝内における隣接する光電変換部の間の領域は、該隣接する光電変換部がそれぞれ構成する2つの画素の間を分離する画素分離領域となっている半導体装置。
  14. 請求項1に記載の半導体装置は、被写体の撮像により画像信号を生成する固体撮像装置であり、
    前記複数の光電変換部で生成された信号電荷を転送する信号電荷転送部を備え、
    前記光電変換部と前記信号電荷転送部との間に、該光電変換部から該信号電荷転送部へ信号電荷を読み出すための電荷読出し領域が形成されている、半導体装置。
  15. 請求項14に記載の半導体装置において、
    前記信号電荷転送部は、前記半導体基板の、溝の形成領域以外の領域に形成された転送チャネルと、該転送チャネル上に絶縁膜を介して形成された転送ゲート電極とを有し、
    前記読出しゲート電極と該転送ゲート電極とは一体として形成されている、半導体装置。
  16. 入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部から信号電荷を読み出す読み出しゲート電極とを有する半導体装置を製造する方法であって、
    半導体基板の表面領域に複数の溝を形成する工程と、
    該複数の溝のそれぞれの底面部に光電変換部を形成する工程と、
    該光電変換部を形成した後、該半導体基板の、該光電変換部から信号電荷を読み出すための読出し領域上に、絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
  17. 入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部から信号電荷を読み出す読み出しゲート電極とを有する半導体装置を製造する方法であって、
    半導体基板の、該光電変換部から信号電荷を読み出す読出し領域となる部分上に絶縁膜を介して読出しゲート電極を形成する工程と、
    該半導体基板の表面に複数の溝を、該読出し領域に隣接するよう形成する工程と、
    該複数の溝のそれぞれの底面部に光電変換部を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
  18. 請求項16または17に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記読出しゲート電極を形成した後、該読出しゲート電極と前記溝の側壁とを覆うよう、前記層間絶縁膜を介して前記遮光膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  19. 請求項16または17に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記溝は、前記半導体基板の選択的なエッチングにより形成される半導体装置の製造方法。
  20. 被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部として、請求項14に記載の半導体装置である固体撮像装置を用いた電子情報機器。
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