JP2010241377A - ハイブリッド車両およびハイブリッド車両の制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両およびハイブリッド車両の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】CDモードとCSモードとを切替えて走行可能なハイブリッド車両において、エネルギー効率の向上と触媒暖機の遂行とを両立させる。
【解決手段】切替装置16は、制御装置2からの切替指令SWに従って、蓄電装置4−2,4−3のいずれかを第2コンバータ6−2に接続する第1の接続状態と、蓄電装置4−2および4−3を第2コンバータ6−2と電気的に分離する第2の接続状態とを切替可能に構成される。制御装置2は、発電部による複数の蓄電装置に対する内部充電が制限されるCDモード時に第1の接続状態となり、複数の蓄電装置のSOCが所定範囲内に維持されるように発電部による複数の蓄電装置に対する内部充電を制御するCSモード時に第2の接続状態となるように切替指令SWを生成する。制御装置2は、CSモード時にエンジン18が触媒暖機状態である場合には、第1の接続状態となるように切替指令SWを生成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ハイブリッド車両およびハイブリッド車両の制御方法に関し、より特定的には、車両駆動用の複数の蓄電装置を車両外部の電源から充電可能に構成されたハイブリッド車両およびその制御方法に関する。
近年、環境問題を考慮して、内燃機関と電動機とを効率的に組合せて走行するハイブリッド車両が実用化されている。このようなハイブリッド車両は、充放電可能に構成された蓄電装置を搭載し、発進時や加速時などに電動機へ電力を供給して駆動力を発生する一方で、下り坂や制動時などに車両の運動エネルギーを電力として回収する。
このようなハイブリッド車両において、商用電源などの外部電源と電気的に接続された搭載する蓄電装置を充電可能な構成が提案されている。このような外部充電可能な車両によれば、通勤や買い物などの比較的短距離の走行において、内燃機関を停止状態に保ったまま、予め蓄電装置に蓄えた外部電源からの電力を用いて走行することで、総合的な燃料消費率を向上させることが可能となる。このような走行モードは、「CD(Charge Depleting)モード」や「EV(Electric Vehicle)モード」などと称される。
このCDモードによる車両走行によって、蓄電装置の充電状態値(SOC:State Of Charge)が所定の下限値を下回ると、内燃機関の作動が許容され、蓄電装置のSOCを所定の範囲内に維持して走行する走行モードに移行する。このような走行モードは、「CS(Charge Sustaining)モード」や「HV(Hybrid Vehicle)モード」とも称される。このCSモードでは、内燃機関の作動出力は、走行のための駆動力として用いられるとともに、蓄電装置を充電するための発電動作にも用いられる。
このようにCDモードとCSモードとを切替える構成として、特開2008−187884号公報(特許文献1)には、CDモード時の走行可能距離を伸ばすために、複数の蓄電部を搭載したハイブリッド車両が開示されている。このハイブリッド車両には、複数の蓄電部と、複数の蓄電部にそれぞれ対応付けられた複数の電圧変換部とを備える電源システムが搭載されている。当該電源システムにおいて、複数の電圧変換部は、負荷装置と電気的に接続された電力線対に対して並列接続され、かつ各々が電力線対と対応の蓄電部との間で電圧変換動作を行なうように構成される。そして、電源システムは、複数の蓄電部にそれぞれ対応付けられ、かつ各々が対応の蓄電部と対応の電圧変換部との間を電気的に切離すための複数の切離部とをさらに備える。
特開2008−187884号公報 特開2008−285116号公報
上記の特許文献1に記載のハイブリッド車両によれば、複数の切離部のいずれか1つの切離部によって対応の蓄電部と対応の電圧変換部とが切離された場合には、残余の蓄電部からの電力を用いて、電力線対を介して負荷装置への電力供給を継続するように複数の電圧変換部が制御される。この場合、電気的に切離された蓄電部に対応する電圧変換部は、電圧変換動作を停止するように制御される。そのため、電圧変換部で発生する電力損失が低減することから、電源システムのエネルギー効率を高めることができる。しかしながら、その一方で、一部の蓄電部が電気的に切離されたことによって、複数の蓄電部全体としての充放電容量が低下する。そのため、以下のような不具合が発生する。
すなわち、ハイブリッド車両においても、内燃機関を搭載している以上、従来の内燃機関のみを動力源とする車両と同様に、内燃機関からの排気ガスを浄化する触媒コンバータが搭載されている。触媒の浄化作用は、触媒が十分に暖められているときに発揮されるものであることから、触媒の暖機を促進するために内燃機関を駆動させることが行なわれる。この触媒暖機中においては、内燃機関は触媒の暖機に必要なだけの排気ガスを排出するように駆動される。そのため、内燃機関の駆動力はハイブリッド車両の走行には用いられず、電動機のみを駆動源として用いることによってハイブリッド車両が走行するように制御される。すなわち、CSモード時であっても、触媒暖機中は、実質的にハイブリッド車両はCDモードで走行する。
したがって、上述した電源システムにおいて一部の蓄電部が電気的に切離された状態で、触媒暖機が行なわれると、残余の蓄電部から負荷装置へ供給される電力が制限されるため、電動機から車両の走行に必要な駆動力を発生させることが困難となる可能性がある。その結果、触媒暖機中であっても、内燃機関の駆動力により車両を走行させなければならず、暖機中の触媒の浄化能力を上回る量の排気ガスが排出されるおそれがある。
なお、このような不具合は、たとえば残余の蓄電部が低SOC状態であって許容放電電力が制限されるような状況において起こり得る。あるいは、触媒暖機中に運転者のアクセル操作によって高負荷走行が求められた状況においても起こり得る。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、CDモードとCSモードとを切替えて走行可能なハイブリッド車両において、エネルギー効率の向上と触媒暖機の遂行とを両立させることである。
この発明のある局面に従うハイブリッド車両は、内燃機関と、内燃機関の作動により生じる動力を受けて発電可能な発電部と、発電部からの電力により内部充電される複数の蓄電装置と、発電部および複数の蓄電装置の少なくとも一方からの電力により駆動力を発生する駆動力発生部と、駆動力発生部と複数の蓄電装置との間で電力を授受するための電力線対と、電力線対に対して互いに並列に接続される第1および第2のコンバータと、運転者要求に応じて発生させる車両駆動力を制御するとともに、複数の蓄電装置で充放電される電力を制御する制御装置とを備える。複数の蓄電装置は、第1のコンバータに接続される充放電可能な第1の蓄電装置と、第2のコンバータに対して互いに並列に接続され、各々が充放電可能な複数の第2の蓄電装置とを含む。ハイブリッド車両は、さらに、複数の第2の蓄電装置と第2のコンバータとの間に設けられ、与えられる指令に従って、複数の第2の蓄電装置のいずれかを第2のコンバータに電気的に接続する第1の接続状態と、複数の第2の蓄電装置を第2のコンバータと電気的に分離する第2の接続状態とを切替可能に構成された切替装置を備える。制御装置は、発電部による複数の蓄電装置に対する内部充電が制限される第1の走行モードと、複数の蓄電装置の充電状態値が所定の範囲内に維持されるように発電部による複数の蓄電装置に対する内部充電を制御する第2の走行モードとのいずれかを選択して、ハイブリッド車両を走行させるための走行モード制御部と、第1の走行モード時に第1の接続状態となり、第2の走行モード時に第2の接続状態となるように指令を生成して切替装置へ出力する切替制御部と、内燃機関が触媒暖機状態である場合には、駆動力発生部が発生する駆動力によりハイブリッド車両を走行させるための触媒暖機部とを含み、切替制御部は、第2の走行モード時に、内燃機関が触媒暖機状態である場合には、第1の接続状態となるように指令を生成して切替装置へ出力する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、複数の蓄電装置が外部電源により充電可能な状態にされたときに、外部電源からの電力を受けて複数の蓄電装置を外部充電するための充電部をさらに備える。走行モード制御部は、複数の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回るまでは第1の走行モードを選択するとともに、複数の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回ると第2の走行モードに移行する。
好ましくは、切替制御部は、第1の走行モード時に、第2のコンバータに接続された第2の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回ると、残余の第2の蓄電装置を第2のコンバータに接続するように、複数の第2の蓄電装置を順次切替えて使用するための指令を生成して切替装置へ出力する。
好ましくは、切替装置は、複数の第2の蓄電装置の各々と第2のコンバータとの間にそれぞれ接続される複数のリレーを含む。
この発明の別の局面に従えば、ハイブリッド車両の制御方法であって、ハイブリッド車両は、内燃機関と、内燃機関の作動により生じる動力を受けて発電可能な発電部と、発電部からの電力により内部充電される複数の蓄電装置と、発電部および複数の蓄電装置の少なくとも一方からの電力により駆動力を発生する駆動力発生部と、駆動力発生部と複数の蓄電装置との間で電力を授受するための電力線対と、電力線対に対して互いに並列に接続される第1および第2のコンバータとを含む。複数の蓄電装置は、第1のコンバータに接続される充放電可能な第1の蓄電装置と、第2のコンバータに対して互いに並列に接続され、各々が充放電可能な複数の第2の蓄電装置とを含む。ハイブリッド車両は、さらに、複数の第2の蓄電装置と第2のコンバータとの間に設けられ、与えられる指令に従って、複数の第2の蓄電装置のいずれかを第2のコンバータに電気的に接続する第1の接続状態と、複数の第2の蓄電装置を第2のコンバータと電気的に分離する第2の接続状態とを切替可能に構成された切替装置を含む。制御方法は、発電部による複数の蓄電装置に対する内部充電が制限される第1の走行モードと、複数の蓄電装置の充電状態値が所定の範囲内に維持されるように発電部による複数の蓄電装置に対する内部充電を制御する第2の走行モードとのいずれかを選択するステップと、第1の走行モード時に第1の接続状態となり、第2の走行モード時に第2の接続状態となるように切替装置を制御するステップと、内燃機関が触媒暖機状態である場合には、駆動力発生部が発生する駆動力によりハイブリッド車両を走行させるステップとを含む。切替装置を制御するステップは、第2の走行モード時に、内燃機関が触媒暖機状態である場合には、第1の接続状態となるように指令を生成して切替装置へ出力する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、複数の蓄電装置が外部電源により充電可能な状態にされたときに、外部電源からの電力を受けて複数の蓄電装置を外部充電するための充電部をさらに含む。走行モードを選択するステップは、第1の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回るまでは第1の走行モードを選択するとともに、第1の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回ると第2の走行モードに移行する。
好ましくは、切替装置を制御するステップは、第1の走行モード時に、第2のコンバータに接続された第2の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回ると、残余の第2の蓄電装置を第2のコンバータに接続するように、複数の第2の蓄電装置を順次切替えて使用するための指令を生成して切替装置へ出力する。
この発明によれば、CDモードとCSモードとを切替えて走行可能なハイブリッド車両において、エネルギー効率の向上と触媒暖機の遂行とを両立させることができる。
この発明の実施の形態に従うハイブリッド車両の概略構成図である。 図1に示した第1および第2コンバータの概略構成図である。 図1に示した蓄電装置の許容放電電力および許容充電電力を説明するための図である。 各蓄電装置の使用方法の考え方を説明するための図である。 制御装置における制御構造を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態に従う制御装置の制御構造を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
(車両の概略構成)
図1は、この発明の実施の形態に従うハイブリッド車両100の概略構成図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態に従うハイブリッド車両100(以下、単に「車両100」とも記す)は、内燃機関(エンジン)18と、動力分割機構22と、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2と、第1インバータ8−1と、第2インバータ8−2と、第1コンバータ6−1と、第2コンバータ6−2と、切替装置16と、第1蓄電装置4−1と、第2蓄電装置4−2と、第3蓄電装置4−3と、制御装置2とを備える。
エンジン18は、ガソリンや軽油などの燃料の燃焼によって作動する。エンジン18の作動によって生じる動力は、エンジン18の出力軸(クランク軸)と機械的に接続された動力分割機構22へ伝達される。
動力分割機構22は、エンジン18、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2と機械的に接続され、それぞれの間で動力の合成および分配を行なう機構である。一例として、動力分割機構22は、プラネタリキャリア、サンギヤ、リングギヤの3要素からなる遊星歯車機構からなり、それぞれの要素にエンジン18、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2が連結される。そして、エンジン18で発生した動力の一部は、第2モータジェネレータMG2からの動力と合成されて駆動輪24Fへ伝達されるとともに、その動力の残部は、第1モータジェネレータMG1へ伝達されて第1モータジェネレータMG1によって電力に変換される。
第1モータジェネレータMG1は、エンジン18の作動により生じる動力を受けて発電可能な発電機(ジェネレータ)として作用し、動力分割機構22を介して伝達される回転駆動力を受けて発電する。
一方、第2モータジェネレータMG2は、第1モータジェネレータMG1で発電された電力および蓄電装置4−1〜4−3からの電力の少なくとも一方からの電力により駆動力を発生する電動機(モータ)として作用する。モータジェネレータMG2で発生した回転駆動力は、動力分割機構22でエンジン18の回転駆動力と合成されて駆動輪24Fに与えられる。なお、第2モータジェネレータMG2は、運転者のブレーキ操作などの車両制動時において、発電機(ジェネレータ)としても作用し、車両100の運動エネルギーを電力エネルギーとして蓄電装置4−1〜4−3へ回生することもできる。
モータジェネレータMG1,MG2は、一例として、永久磁石が埋設されたロータを含む永久磁石方の三相交流回転機からなる。また、モータジェネレータMG1およびMG2のステータは、それぞれY(スター)結線された3相分のステータコイルを含む。
インバータ8−1および8−2は、それぞれモータジェネレータMG1およびMG2と電気的に接続されるとともに、主正母線MPLおよび主負母線MNLに対して並列接続される。そして、インバータ8−1および8−2は、それぞれモータジェネレータMG1およびMG2との間で授受される電力を制御する。一例として、インバータ8−1および8−2は、それぞれ三相分のアーム回路を含むブリッジ回路で構成され、それぞれの電力変換動作は、後述する制御装置2からのスイッチング指令PWM1,PWM2により制御される。また、第1インバータ8−1および第2モータジェネレータMG1が「発電部」を実現し、第2インバータ8−2および第2モータジェネレータMG2が「駆動力発生部」を実現する。さらに、平滑コンデンサCと、第1コンバータ6−1と、第2コンバータ6−2と、切替装置16と、第1蓄電装置4−1と、第2蓄電装置4−2と、第3蓄電装置4−3とは、駆動力発生部へ電力を供給する電源システムを構成する。
平滑コンデンサCは、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、コンバータ6−1,6−2から出力される駆動電力および駆動力発生部から供給される回生電力に含まれる変動成分を低減する。入出力電圧検出部14は、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、駆動力発生部との間で授受される駆動電力および回生電力の入出力電圧値Vhを検出し、その検出値を制御装置2へ出力する。
第1コンバータ6−1および第2コンバータ6−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLに対して並列接続される。第1コンバータ6−1は、主正母線MPLおよび主負母線MNLと、第1蓄電装置4−1との間に設けられ、制御装置2からのスイッチング指令PWC1に基づいて、第1蓄電装置4−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電力変換動作を行なう。具体的には、第1コンバータ6−1は、第1蓄電装置4−1からの放電電力を所定の電圧に昇圧して駆動電力として供給する一方、駆動力発生部から供給される回生電力を所定の電圧に降圧して第1蓄電装置4−1へ出力する。
第2コンバータ6−2は、制御装置2からのスイッチング指令PWC2に基づいて、切替装置16によって第2コンバータ6−2に電気的に接続される第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかと主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電力変換動作を行なう。具体的には、第2コンバータ6−2は、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかからの放電電力を所定の電圧に昇圧して駆動電力として供給する一方、駆動力発生部から供給される回生電力を所定の電圧に降圧して当該蓄電装置へ出力する。
切替装置16は、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3と第2コンバータ6−2との間に設けられ、制御装置2からの切替指令SWに従って、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかを第2コンバータ6−2に電気的に接続する状態(以下、「第1の接続状態」とも記す)と、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を第2コンバータ6−2から電気的に切離す状態(以下、「第2の接続状態」とも記す)とを切替可能に構成される。
具体的には、切替装置16は、システムリレーRY1,RY2を含む。システムリレーRY1は、第2蓄電装置4−2と第2コンバータ6−2との間に配設される。システムリレーRY2は、第3蓄電装置4−3と第2コンバータ6−2との間に配設される。システムリレーRY1,RY2は、制御装置2からの切替指令に応答して導通または非導通することにより、システムリレーRY1のみを導通させた状態、システムリレーRY2のみを導通させた状態、およびシステムリレーRY1およびRY2をともに非導通させた状態が選択的に切替られる。そして、システムリレーRY1およびRY2のいずれかを導通させたときには切替装置16は第1の接続状態となり、システムリレーRY1およびRY2をともに非導通させたときには切替装置16は第2の接続状態となる。
第1蓄電装置4−1、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3は、充放電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池、もしくは電気二重層キャパシタからなる。蓄電装置4−1〜4−3は、車両100のシステム起動状態において、エンジン18の作動により生じる動力を受けて充電可能であるとともに、車両100のシステム停止中において、充電ケーブル34を介して外部電源38と電気的に接続されて充電可能である。以下では、車両100の走行中における蓄電装置の充電動作と区別するために、外部電源による蓄電装置の充電を「外部充電」とも記す。
また、本実施の形態において、第1蓄電装置4−1と第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3との間の電力授受には主従関係が成立している。第1蓄電装置4−1は、駆動力発生部および補機類への電力供給源として、定常的に主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電力の授受を行なう「主蓄電装置」を構成する。これに対して、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3は、第1蓄電装置4−1を補助するための「副蓄電装置」を構成し、対応するシステムリレーを導通させたときに、一時的に主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電力の授受を行なう。
充放電電流検出部10−1〜10−3は、第1蓄電装置4−1の充放電時に用いられる充放電電流値Ib1、第2蓄電装置4−2の充放電電流値Ib2、および第3蓄電装置4−3の充放電電流値Ib3をそれぞれ検出し、その検出値を制御装置2へ出力する。
充放電電圧検出部12−1〜12−3は、第1蓄電装置4−1の充放電電圧値Vb1、第2蓄電装置4−2の充放電電圧値Vb2、および第3蓄電装置4−3の充放電電圧値Vb3をそれぞれ検出し、その検出値を制御装置2へ出力する。
温度検出部11−1〜11−3は、第1蓄電装置4−1の温度Tb1、第2蓄電装置4−2の温度Tb2、および第3蓄電装置の温度Tb2をそれぞれ検出し、その検出値を制御装置2へ出力する。なお、温度検出部11−1〜11−3は、対応の蓄電装置を構成する複数の電池セルに対応付けて配置された複数の検出素子の検出結果に基づいて、平均化処理などにより代表値を出力するように構成してもよい。
車両100は、蓄電装置4−1〜4−3を外部充電するための構成として、充電インレット32と、充電器30とをさらに備える。蓄電装置4−1〜4−3に対して外部充電を行なう場合には、充電インレット32に、車両100と外部電源38とを連結する充電ケーブル34のコネクタが接続される。また、外部電源38から交流電力が供給されるコンセント36には、充電ケーブルのプラグが接続される。
なお、本明細書において、「外部電源により充電可能な状態」とは、代表的に、充電ケーブル34のコネクタが充電インレット32に物理的に挿入されている状態を意味する。なお、図1に示す構成に代えて、外部電源と車両とを非接触のまま電磁的に結合して電力を供給する構成、具体的には外部電源側に一次コイルを設けるとともに、車両側に二次コイルを設け、一次コイルと二次コイルとの間の相互インダクタンスを利用して電力供給を行なう構成では、「外部電源により充電可能な状態」とは、一次コイルと二次コイルとが位置合せされた状態を意味する。
充電器30は、外部電源からの電力を受けて蓄電装置4−1〜4−3を外部充電するための装置であり、外部電源38から充電ケーブル34を介して供給された電力を直流電力に変換し、正線PL1および負線NL1の間に出力する。
図2は、図1に示した第1および第2コンバータの概略構成図である。なお、各コンバータの構成および動作は同様であるので、以下では第1コンバータ6−1の構成および動作について説明する。
図2を参照して、第1コンバータ6−1は、チョッパ回路42−1と、正母線LN1Aと、負母線LN1Cと、配線LN1Bと、平滑コンデンサC1とを含む。チョッパ回路42−1は、スイッチング素子Q1A,Q1Bと、ダイオードD1A,D1Bと、インダクタL1とを含む。
正母線LN1Aは、一方端がスイッチング素子Q1Bのコレクタに接続され、他方端が主正母線MPLに接続される。負母線LN1Cは、一方端が負線NL1に接続され、他方端が主負母線MNLに接続される。
スイッチング素子Q1A,Q1Bは、負母線LN1Cと正母線LN1Aとの間に直列に接続される。具体的には、スイッチング素子Q1Aのエミッタが負母線LN1Cに接続され、スイッチング素子Q1Bのコレクタが正母線LN1Aに接続される。ダイオードD1A,D1Bは、それぞれスイッチング素子Q1A,Q1Bに逆並列に接続される。インダクタL1は、スイッチング素子Q1A,Q1Bの接続ノードと配線LN1Bとの間に接続される。
配線LN1Bは、一方端が正線PL1に接続され、他方端がインダクタL1に接続される。平滑コンデンサC1は、配線LN1Bと負母線LN1Cとの間に接続され、配線LN1Bおよび負母線LN1C間の直流電圧に含まれる交流成分を低減する。
チョッパ回路42−1は、制御装置2(図1)からのスイッチング指令PWC1に応じて、第1蓄電装置4−1(図1)と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で双方向の直流電圧変換を行なう。駆動信号PWC1は、下アーム素子を構成するスイッチング素子Q1Aのオン/オフを制御するスイッチング指令PWC1Aと、上アーム素子を構成するスイッチング素子Q1Bのオン/オフを制御するスイッチング指令PWC1Bとを含む。そして、一定のデューティーサイクル(オン期間およびオフ期間の和)内でのスイッチング素子Q1A,Q1Bのデューティー比(オン/オフ期間比率)が制御装置2によって制御される。
スイッチング素子Q1Aのオンデューティーが大きくなるようにスイッチング素子Q1A,Q1Bが制御されると(スイッチング素子Q1A,Q1Bはデッドタイム期間を除いて相補的にオン/オフ制御されるので、スイッチング素子Q1Bのオンデューティーは小さくなる。)、第1蓄電装置4−1からインダクタL1に流れるポンプ電流量が増大し、インダクタL1に蓄積される電磁エネルギーが大きくなる。その結果、スイッチング素子Q1Aがオン状態からオフ状態に遷移したタイミングでインダクタL1からダイオードD1Bを介して主正母線MPLへ放出される電流量が増大し、主正母線MPLの電圧が上昇する。
一方、スイッチング素子Q1Bのオンデューティーが大きくなるようにスイッチング素子Q1A,Q1Bが制御されると(スイッチング素子Q1Aのオンデューティーは小さくなる。)、主正母線MPLからスイッチング素子Q1BおよびインダクタL1を介して蓄電装置10−1へ流れる電流量が増大するので、主正母線MPLの電圧は下降する。
このように、スイッチング素子Q1A,Q1Bのデューティー比を制御することによって、主正母線MPLの電圧を制御することができるとともに、第1蓄電装置4−1と主正母線MPLとの間に流す電流(電力)の方向および電流量(電力量)を制御することができる。
(制御構造)
再度、図1を参照して、制御装置2は、車両100の走行時において、運転者要求に応じた駆動力を発生させるために、エンジン18、インバータ8−1,8−2、およびモータジェネレータMG1,MG2を制御するための制御装置であり、一例として、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶部と、入出力インターフェイスとを主体として構成された電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)からなる。この車両駆動力の制御に加えて、制御装置2は、蓄電装置4−1〜4−3で充放電される電力も制御する。
特に本実施の形態に従う車両100は、外部充電可能なハイブリッド車両であり、制御装置2は、CD(Charge Depleting)モードとCS(Charge Sustaining)モードとを順次切替えて制御を行なう。すなわち、運転者の操作によってイグニッションオン指令(図示せず)が与えられると、制御装置2は、各蓄電装置のSOCが所定値を下回るまでの間、主として第2モータジェネレータMG2からの駆動力のみで走行するように制御する(CDモード)。
このCDモードにおいては、車両100は、エンジン18の動力を受けた第1モータジェネレータMG1での発電動作は行なわれず、第1モータジェネレータMG1による蓄電装置4−1〜4−3の充電は制限される。なお、CDモードは、エンジン18を停止状態に維持して燃料消費効率を向上させることを目的としているが、運転者から急加速などの駆動力要求が与えられた場合、触媒暖機時や空調要求時などの駆動力要求とは無関係な要求が与えられた場合、およびその他の条件が成立した場合などにおいては、エンジン18は始動される。
このようにCDモードにおいては、第1モータジェネレータMG1による蓄電装置4−1〜4−3の充電が制限されるため、第2モータジェネレータMG2の回生動作によって蓄電装置4−1〜4−3が充電される場合があるとしても、蓄電装置4−1〜4−3の充電状態値(SOC:State Of Charge)は必然的に低下する。その結果、蓄電装置4−1〜4−3のSOCが所定値を下回ると、制御装置2は、第1モータジェネレータMG1による蓄電装置4−1〜4−3の充電が許容されるCSモードに移行する。
CSモードへ移行すると、蓄電装置4−1〜4−3のSOCが所定の制御中心値を中心とする所定の範囲内に維持されるように、第1モータジェネレータMG1による発電電力が制御される。この第1モータジェネレータMG1での発電動作に応じて、エンジン18も作動を開始する。なお、エンジン18の作動によって生じる電力の一部は、車両100の駆動力としても用いられる。
また、制御装置2は、CDモードおよびCSモードのそれぞれにおいて、切替装置16の接続状態を切替えるための切替指令SWを生成して切替装置16へ出力する。
具体的には、制御装置2は、CDモードにおいては、切替装置16が第1の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかを第2コンバータ6−2に電気的に接続する状態)となるように切替指令SWを生成する。たとえば、制御装置2は、切替装置16によって第2蓄電装置4−2が第2コンバータ6−2に接続されているときに、第2蓄電装置4−2のSOCが所定値を下回ると、導通状態のシステムリレーRY1を非導通させ、かつ、非導通状態のシステムリレーRY2を導通させるように切替指令SWを生成する。
すなわち、CDモードにおいては、制御装置2は、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を順次切替えて使用するように切替装置16を制御する。その結果、第2モータジェネレータMG2は、第1蓄電装置4−1と第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかとの2台の蓄電装置を電力供給源として駆動力を発生する。よって、電源システム全体での充放電容量が確保されるため、EV走行での走行可能距離を延ばすことができる。
これに対して、CSモードにおいては、切替装置16が第2の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を第2コンバータ6−2から電気的に切離す状態)となるように切替指令SWを生成する。これにより、CSモードにおいては、第1蓄電装置4−1のみを電力供給源として駆動力を発生する。
このようにCSモード時には、電力供給源となる蓄電装置の数を減らしたのは、CDモード時と比較してEV走行での走行可能距離を延ばす必要性がないことから、コンバータ6−1および6−2の一方の電圧変換動作を停止させることによって、コンバータで発生する電力損失の低減を図ったものである。
すなわち、CSモードにおいては、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3が第2コンバータ6−2から電気的に切離されると、第2コンバータ6−2が電圧変換動作を停止する。このとき、第1コンバータ6−1は電圧変換動作を行なっているので、主正母線MPLおよび主負母線MNLの間の入出力電圧Vhを継続して安定化できる。そのため、エネルギー効率を向上しつつ、第1蓄電装置4−1からの電力によって駆動力発生部への電力供給が継続される。
さらに、制御装置2は、CDモード時に、第1蓄電装置4−1と切替装置16によって第2コンバータ6−2に接続された蓄電装置との充放電電力の分配を示す電力分配比を算出する。具体的には、制御装置2は、図3および図4に説明する考え方に従って、CDモード時に用いられる電力分配比を算出する。
図3は、図1に示した蓄電装置の許容放電電力および許容充電電力を説明するための図である。なお、この図3では、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2について示されるが、第3蓄電装置4−3についても同様である。
図3を参照して、許容放電電力Wout1は、第1蓄電装置4−1から瞬時に出力可能な電力の最大値であり、第1蓄電装置4−1のSOCが下限値TL1を下回ると、許容放電電力Wout1が制限される。なお、最下限値LL1は、第1蓄電装置4−1の放電限界を示す。許容充電電力Win1は、第1蓄電装置4−1へ瞬時に入力可能な電力の最大値であり、第1蓄電装置4−1のSOCが上限値TH1を超えると、許容充電電力Win1が制限される。なお、最上限値HL1は、第1蓄電装置4−1の充電限界を示す。なお、第2蓄電装置4−2についても同様であるので、第2蓄電装置10−2については説明を繰り返さない。
この図3を用いて、この実施の形態における電力分配制御の基本的な考え方を説明する。いま、仮に駆動力発生部の電力供給源が第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2の2台から成るものとする。そして、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2のSOCはそれぞれS1,S2とする。
走行モードがCDモードのときは、各蓄電装置に蓄えられた電力を維持せずにその電力を用いて走行するところ、仮に第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2から均等に放電を行なうものとすると(ここで、「均等に放電」とは、放電電力が均等であることを意味する。)、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2のいずれか一方において他方よりも先に許容放電電力が制限される。そうすると、その後は、その他方の蓄電装置の放電能力がまだ十分あるにも拘わらず、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2の放電能力を合計した電源システム全体としての放電能力は低下してしまう。そこで、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2のSOCがそれぞれ同時にたとえば下限値TL1,TL2に達するように第1蓄電装置4−1と第2蓄電装置4−2との電力分配を行なうと、電源システム全体としての放電能力を最大限に発揮できる機会(期間)を最大にすることができる。
一方、CDモードであっても、車両の制動時や長い下り坂では、駆動力発生部から電源システムへ回生電力が供給されるところ、仮に第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2へ均等に充電を行なうものとすると(ここで、「均等に充電」とは、充電電力が均等であることを意味する。)、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2のいずれか一方において他方よりも先に許容充電電力が制限される。そうすると、その後は、その他方の蓄電装置の充電能力がまだ十分あるにも拘わらず、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2の充電能力を合計した電源システム全体としての充電能力は低下してしまう。そこで、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2のSOCがそれぞれ同時にたとえば上限値TH1,TH2に達するように第1蓄電装置4−1と第2蓄電装置4−2との電力分配を行なうと、電源システム全体としての充電能力を最大限に発揮できる機会(期間)を最大にすることができる。
図4は、各蓄電装置の使用方法の考え方を説明するための図である。なお、この図4では、各蓄電装置のSOCの上下限値は等しいものとする。また、この図4では、充電器30(図1)によって各蓄電装置が満充電状態の最上限値HLまで充電された状態から走行が開始されるものとする。
図4を参照して、線k11,k12は、第1蓄電装置4−1のSOCの変化を示す。線k21,k22は、第2蓄電装置4−2のSOCの変化を示す。線k31,k32は、第3蓄電装置4−3のSOCの変化を示す。
切替装置16によって切替使用される第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3については、第2蓄電装置4−2が先に使用される。時刻t0からCDモードで走行を開始し、第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2の電力が消費されることにより第1蓄電装置4−1および第2蓄電装置4−2のSOCが減少する。時刻t1において、第2蓄電装置4−2のSOCが下限値TLを下回ると、切替装置16によって、第2コンバータ6−2に接続される蓄電装置が第2蓄電装置4−2から第3蓄電装置4−3に切替えられる。時刻t1以降は、第1蓄電装置4−1および第3蓄電装置4−3の電力が走行に用いられ、時刻t2において、第1蓄電装置4−1とともに第3蓄電装置4−3のSOCが下限値TLを下回る。そして、時刻t2以降は、走行モードはCSモードとなり、第3蓄電装置4−3が第2コンバータ6−2から切離される。第1蓄電装置4−1のSOCが、下限値TLに維持される。
図5は、制御装置2における制御構造を説明するためのブロック図である。図2に示す制御ブロックは、代表的に制御装置2が予め格納されたプログラムを実行することで実現されるが、その機能の一部または全部を専用のハードウェアとして実装してもよい。
図5を参照して、制御装置2は、SOC演算部202と、走行モード制御部204と、切替制御部206と、総合出力演算部208と、配分部210と、インバータ制御部212と、コンバータ制御部214と、エンジンECU230とを含む。
SOC演算部202は、充放電電流検出部10−1〜10−3で検出される充放電電流値Ib1〜Ib3、充放電電圧検出部12−1〜12−3で検出される充放電電圧値Vb1〜Vb3、および温度検出部11−1〜11−3で検出される温度Tb1〜Tb3に基づいて、蓄電装置4−1〜4−3の各々についてのSOCを算出する。具体的には、SOC演算部202は、充放電電流Ib1、充放電電圧Vb1および温度Tb1に基づいて第1蓄電装置4−1のSOCを示す状態量S1を算出し、充放電電流Ib2、充放電電圧Vb2および温度Tb2に基づいて第2蓄電装置4−2のSOCを示す状態量S2を算出し、充放電電流Ib3、充放電電圧Vb3および温度Tb3に基づいて第3蓄電装置4−3のSOCを示す状態量S3を算出する。なお、SOCの算出方法については、種々の公知の手法を用いることができる。
走行モード制御部204は、SOC演算部202で算出された各蓄電装置のSOCに基づいて、車両100の走行モードを制御する。具体的には、走行モード制御部204は、運転者の操作によるイグニッションオン指令が与えられると、CDモードをデフォルトの走行モードに設定する。そして、蓄電装置4−1〜4−3のSOCが予め定められた所定の下限値を下回ると、走行モードをCSモードとする。
なお、運転者によりCDキャンセルスイッチ(図示せず)がオン操作された場合にも、走行モードをCSモードとする。走行モードを示す信号は、エンジンECU230、総合出力演算部208および切替制御部206へ送出される。
エンジンECU230は、総合出力演算部208からの制御信号に従ってエンジン18の動作状態を制御する。具体的には、エンジンECU230は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAMおよび入出力インターフェイスを含んでいる。
エンジンECU230には、各種センサからの検出信号が入力される。各種センサからの検出信号には、シリンダブロック内に設けられた冷却水通路(図示せず)を循環する冷却水の温度を検出する水温センサ50からの冷却水温THW、排気系に設けられた触媒コンバータの触媒の温度を検出する温度センサ52からの触媒温度TCが含まれる。
また、図示は省略するが、各種センサからの検出信号には、吸気系に設けられ、エンジン18の気筒に吸入される空気量を検出するエアフローメータからの吸入空気量、スロットルバルブの開度を検出するスロットポジションセンサ、クランクシャフトの回転速度を検出するクランクポジションセンサ、および排気ガス中の未燃焼酸素濃度を検出する空燃比センサからの検出信号や、イグニッションスイッチのオン/オフ状態を示す信号なども含まれる。
エンジンECU230は、各種センサからの検出信号などから把握される機関運転状態に基づき、燃料噴射制御、点火時期制御および吸入空気量調節制御などを実行する。
さらに、エンジンECU230は、温度センサ52からの触媒温度TCが浄化作用を発揮するための所定の閾値温度を下回ったときには、触媒の暖機が必要であると判断し、触媒暖機の要求を指示する信号(触媒暖機要求)を発生する。この触媒暖機要求は、総合出力演算部208および切替制御部206へ送出される。
総合出力演算部208は、エンジンECU230から受信した触媒暖機要求に応答して、エンジン18を作動させるための制御信号を生成してエンジンECU230へ出力する。エンジンECU230は、生成された制御信号に従ってエンジン18の動作状態を制御する。すなわち、エンジンECU230は、触媒暖機のためにエンジン18を始動する。
触媒暖機中においては、エンジン18は、暖機中の触媒が浄化可能な範囲内の排気ガスを排出するように制御される。このときエンジン18が発生した駆動力は車両100の走行に用いられず、車両100は、第2モータジェネレータMG2で発生した駆動力によって走行する暖機走行を実行する。すなわち、暖機走行は、触媒暖機のためにエンジン18が駆動される点以外は、CDモードと同じである。
切替制御部206は、SOC演算部202で算出された各蓄電装置のSOCと、走行モード制御部204からの走行モードを示す信号に基づいて、切替装置16の接続状態を切替えるための切替指令SWを生成する。具体的には、切替制御部206は、走行モード制御部204からの信号がCDモードを示すときには、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を順次切替えて使用するための切替指令SWを生成する。一例として、切替制御部206は、第2蓄電装置4−2のSOCが所定の下限値よりも高いときには、第2蓄電装置4−2が第2コンバータ6−2に電気的に接続されるように、システムリレーRY1を導通させ、かつ、システムリレーRY2を非導通させるように切替指令SWを生成し、第2蓄電装置4−2のSOCが下限値を下回ると、導通状態のシステムリレーRY1を非導通させ、かつ、非導通状態のシステムリレーRY2を導通させるように切替指令SWを生成する。
また、走行モード制御部204からの信号がCSモードを示すときには、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を第2コンバータ6−2から電気的に切離すための切替指令SWを生成する。具体的には、切替制御部206は、システムリレーRY1およびRY2を非導通させるように切替指令SWを生成する。切替制御部206は、生成した切替指令SWを、切替装置16、配分部210およびコンバータ制御部214へ送出する。
一方、CSモード時において、エンジンECU230からの触媒暖機要求を受信した場合には、切替制御部206は、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかを第2コンバータ4−2に電気的に接続するように切替指令SWを生成する。
すなわち、切替制御部206は、CDモード時には、第1蓄電装置4−1と第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかとの2台の蓄電装置から駆動力発生部に電力が供給されるように、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のSOCに応じて切替装置16を制御する。そして、CDモードからCSモードへ移行すると、切替制御部206は、第1蓄電装置4−1のみから駆動力発生部に電力が供給されるように切替装置16を制御する。これにより、CDモードでの走行可能距離を延ばすことができるとともに、CSモードでのエネルギー効率を向上できるため、総合的な燃料消費効率を高めることができる。
その一方で、CSモード時に触媒暖機が行なわれる場合には、電力供給源となる蓄電装置が1台に制限されているため、第2モータジェネレータMG2から車両100の暖機走行に必要な駆動力を発生させることが困難となる可能性がある。その結果、触媒暖機中であっても、エンジン18の駆動力により車両を走行させなければならず、暖機中の触媒の浄化能力を上回る量の排気ガスが排出されるおそれがある。
なお、このような不具合は、たとえば第1蓄電装置4−1が低SOC状態であって許容放電電力が制限されるような状況において起こり得る。あるいは、暖機走行中に運転者のアクセル操作によって高負荷走行が求められた状況においても起こり得る。
そのため、切替制御部206は、CSモード時にエンジン18が触媒暖機中である場合には、第1蓄電装置4−1と第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかとの2台の蓄電装置から駆動力発生部に電力が供給されるように切替装置16を制御する。具体的には、切替制御部206は、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかを第2コンバータ6−2に電気的に接続するように切替指令SWを生成する。これにより、エンジン18の出力を増加させることなく、触媒暖機を遂行することができる。
総合出力演算部208は、走行モード制御部204からの走行モード、運転者要求、走行状況およびエンジンECU230からの触媒暖機要求に応じて、車両100の走行に必要な総合出力を演算する。なお、運転者要求には、アクセルペダルの踏込量、ブレーキペダルの踏込量、シフトレバーのポジション(いずれも図示せず)などが含まれる。また、走行状況には、車両100が加速中や減速中であることを示す情報などが含まれる。そして、総合出力演算部208は、走行モード制御部204からの信号がCDモードを示すときには、総合出力に応じた電力目標値を決定し、配分部210へ与える。
一方、走行モード制御部204からの信号がCSモードを示すときには、総合出力演算部208は、第1蓄電装置4−1のSOCが所定の範囲内に維持されるように、第1蓄電装置4−1で充放電される電力に相当する電力目標値を決定し、配分部210へ与える。さらに、総合出力演算部208は、総合出力を実現するために必要なエンジン18の駆動力に応じて、エンジン回転数などを決定する。決定されたエンジン回転数などは、制御信号としてエンジンECU230に与えられる。
配分部210は、総合出力演算部208からの演算結果に応じて、モータジェネレータMG1,MG2のトルクや回転数を演算し、その制御指令をインバータ制御部212へ出力する。また、配分部210は、SOC演算部202で算出された各蓄電装置のSOC(S1〜S3)および切替制御部206からの切替指令SWに基づいて、総合出力演算部208で決定された電力目標値を分配する。
具体的には、配分部210は、切替指令SWが第1の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかを第2コンバータ6−2に電気的に接続する状態)を示すときには、各蓄電装置の残存電力量に基づいて、第1蓄電装置4−1と切替装置16によって第2コンバータ6−2に電気的に接続された蓄電装置との電力分配比を算出する。より詳細には、配分部210は、電源システムから駆動力発生部へ電力が供給されるとき、第1蓄電装置4−1の放電余裕電力量と、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3の放電余裕電力量の合計との比率に応じて、第1蓄電装置4−1と第2コンバータ6−2に接続される蓄電装置との放電分配比を算出する。また、駆動力発生部から電源システムへ電力が供給されるときには、配分部210は、第1蓄電装置4−1と第2コンバータ6−2に接続された蓄電装置の充電許容電力量との比率に応じて、第1蓄電装置4−1と第2コンバータ6−2に接続された蓄電装置との充電分配比を算出する。そして、配分部210は、算出した電力分配比に応じた制御指令をコンバータ制御部214へ出力する。
一方、配分部210は、切替指令SWが第2の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を第2コンバータ6−2から電気的に切離す状態)を示すときには、第1蓄電装置4−1、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3の間の電力分配比を100:0:0に設定し、設定した電力分配比に応じた制御指令をコンバータ制御部214へ出力する。すなわち、第1蓄電装置4−1のみから充放電されるように電力分配比を設定する。
インバータ制御部212は、配分部210からの制御指令に応じて、モータジェネレータMG1およびMG2を駆動するためのスイッチング指令PWM1およびPWM2を生成する。このスイッチング指令PWM1およびPWM2は、それぞれインバータ8−1および8−2へ出力される。
コンバータ制御部214は、配分部210からの制御指令に応じて、第1蓄電装置4−1および第2コンバータ6−2に接続された蓄電装置からそれぞれ分担すべき電力が充放電されるように、スイッチング指令PWC1,PWC2を生成する。このスイッチング指令PWC1,PWC2に従って、それぞれコンバータ6−1および6−2が電圧変換動作を行なうことで、第1蓄電装置4−1および第2コンバータ6−2に接続された蓄電装置の充放電電力が制御される。
なお、第1蓄電装置4−1のみが充放電されるように電力分配比が設定されているとき、コンバータ制御部214は、電力目標値に応じて第1コンバータ6−1の電圧変換動作を制御するためのスイッチング指令PWC1を生成するとともに、第2コンバータ6−2の電圧変換動作を停止させるためのスイッチング指令PWC2を生成する。
(処理フロー)
以上のような制御構造は、次のような処理フローにまとめることができる。図6は、この発明の実施の形態に従う制御装置2の制御構造を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートは、制御装置2において予め格納されたプログラムを実行することで実現できる。
図6を参照して、まず、制御装置2は、走行モードがCDモードかCSモードかを判定する(ステップS01)。なお、上述したように、各蓄電装置のSOCが所定値を下回る場合に、走行モードはCSモードとなり、CDキャンセルスイッチが運転者によりオンされた場合にもCSモードとなる。それ以外のときはCDモードである。
ステップS01において走行モードがCSモードであると判定されると(ステップS01において「CS」)、制御装置2は、切替装置16が第2の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を第2コンバータ6−2から電気的に切離す状態)となるように切替指令SWを生成する(ステップS07)。
一方、ステップS01において走行モードがCDモードであると判定されると(ステップS01において「CD」)、制御装置2は、さらにエンジン18が触媒暖機中であるか否か、すなわち、車両100が暖機走行中であるか否かを判定する(ステップS02)。
ステップS02においてエンジン18が触媒暖機中でないと判定されると(ステップS02においてNO)、制御装置2は、ステップS07に進み、切替装置16が第2の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3を第2コンバータ6−2から電気的に切離す状態)となるように切替指令SWを生成する。
そして、制御装置2は、ステップS07で生成された切替指令SWに基づいて、第1蓄電装置4−1のみから充放電されるように蓄電装置間の電力分配比を設定する(ステップS08)。制御装置2は、電力目標値に応じて第1コンバータ6−1の電圧変換動作を制御するためのスイッチング指令PWC1を生成するとともに、第2コンバータ6−2の電圧変換動作を停止させるためのスイッチング指令PWC2を生成すると(ステップS05)、生成されたスイッチング指令PWC1,PWC2を第1コンバータ6−1および第2コンバータ6−2へ出力し、第1コンバータ6−1および第2コンバータ6−2を制御する(ステップS06)。
これに対して、ステップS02においてエンジン18が触媒暖機中であると判定されると(ステップS02においてYES)、制御装置2は、第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のSOCに応じて、切替装置16が第1の接続状態(第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかを第2コンバータ6−2に電気的に接続する状態)となるように切替指令SWを生成する(ステップS03)。
そして、制御装置2は、ステップS03で生成された切替指令SWに基づいて、各蓄電装置の残存電力量に基づいて、第1蓄電装置4−1と切替装置16によって第2コンバータ6−2に電気的に接続された蓄電装置との電力分配比を算出すると(ステップS04)、第1蓄電装置4−1および第2コンバータ6−2に接続された蓄電装置からそれぞれ分担すべき電力が充放電されるように、スイッチング指令PWC1,PWC2を生成する(ステップS05)。制御装置2は、生成したスイッチング指令PWC1,PWC2をそれぞれ第1コンバータ6−1および第2コンバータ6−2へ出力し、第1コンバータ6−1および第2コンバータ6−2を制御する(ステップS06)。
この発明の実施の形態によれば、CDモードからCSモードへの移行後において、第2蓄電装置および第3蓄電装置を第2コンバータから電気的に切離し、第1蓄電装置のみから駆動力発生部に電力が供給されるように切替装置を制御する。これにより、CDモードでの走行可能距離を延ばすことができるとともに、CSモードでのエネルギー効率を向上できるため、総合的な燃料消費効率を高めることができる。
その一方で、CSモード時に触媒暖機が行なわれる場合には、第1蓄電装置と第2蓄電装置4−2および第3蓄電装置4−3のいずれかとの2台の蓄電装置から駆動力発生部に電力が供給されるように切替装置を制御する。これにより、触媒暖機中のエンジンの出力を増加させることなく、触媒暖機を遂行することができる。その結果、エネルギー効率の向上と触媒暖機の遂行との両立が可能となる。
なお、上述した実施の形態では、CDモードにおいて、第2蓄電装置4−2を第3蓄電装置4−3よりも先に使用するものとしたが、第3蓄電装置4−3を先に使用してもよい。あるは、車両100が起動されるごとに、先に使用される蓄電装置を切替えてもよい。
また、上述の実施の形態では、副蓄電装置が2台の蓄電装置の場合について説明したが、副蓄電装置を3台以上の蓄電装置で構成してもよい。
また、上述の実施の形態では、2つのモータジェネレータがそれぞれ「発電部」および「駆動力発生部」を実現する、いわゆるシリーズ/パラレル式のハイブリッド車両について例示したが、1のモータジェネレータが「発電部」および「駆動力発生部」を実現するシリーズ式もしくはパラレル式のハイブリッド車両についても、同様に適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 制御装置、4−1 第1蓄電装置、4−2 第2蓄電装置、4−3 第3蓄電装置、6−1 第1コンバータ、6−2 第2コンバータ、8−1 第1インバータ、8−2 第2インバータ、10−1〜10−3 充放電電流検出部、11−1〜11−3 温度検出部、12−1〜12−3 充放電電圧検出部、14 入出力電圧検出部、16 切替装置、18 エンジン、22 動力分割機構、24F 駆動輪、30 充電器、32 充電インレット、34 充電ケーブル、36 コンセント、38 外部電源、42−1 チョッパ回路、50 水温センサ、52 温度センサ、100 ハイブリッド車両、202 SOC演算部、204 走行モード制御部、206 切替制御部、208 総合出力演算部、210 配分部、212 インバータ制御部、214 コンバータ制御部、230 エンジンECU、C,C1 平滑コンデンサ、D1A,D1B ダイオード、L1 インダクタ、LN1A 正母線、LN1B 配線、LN1C 負母線、MG1 第1モータジェネレータ、MG2 第2モータジェネレータ、MNL 主負母線、MPL 主正母線、NL1,NL2 負線、PL1,PL2 正線、Q1A,Q1B スイッチング素子、RY1,RY2 システムリレー。

Claims (7)

  1. ハイブリッド車両であって、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の作動により生じる動力を受けて発電可能な発電部と、
    前記発電部からの電力により内部充電される複数の蓄電装置と、
    前記発電部および前記複数の蓄電装置の少なくとも一方からの電力により駆動力を発生する駆動力発生部と、
    前記駆動力発生部と前記複数の蓄電装置との間で電力を授受するための電力線対と、
    前記電力線対に対して互いに並列に接続される第1および第2のコンバータと、
    運転者要求に応じて発生させる車両駆動力を制御するとともに、前記複数の蓄電装置で充放電される電力を制御する制御装置とを備え、
    前記複数の蓄電装置は、
    前記第1のコンバータに接続される充放電可能な第1の蓄電装置と、
    前記第2のコンバータに対して互いに並列に接続され、各々が充放電可能な複数の第2の蓄電装置とを含み、
    前記ハイブリッド車両は、さらに、
    前記複数の第2の蓄電装置と前記第2のコンバータとの間に設けられ、与えられる指令に従って、前記複数の第2の蓄電装置のいずれかを前記第2のコンバータに電気的に接続する第1の接続状態と、前記複数の第2の蓄電装置を前記第2のコンバータと電気的に分離する第2の接続状態とを切替可能に構成された切替装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記発電部による前記複数の蓄電装置に対する内部充電が制限される第1の走行モードと、前記複数の蓄電装置の充電状態値が所定の範囲内に維持されるように前記発電部による前記複数の蓄電装置に対する内部充電を制御する第2の走行モードとのいずれかを選択して、前記ハイブリッド車両を走行させるための走行モード制御部と、
    前記第1の走行モード時に前記第1の接続状態となり、前記第2の走行モード時に前記第2の接続状態となるように前記指令を生成して前記切替装置へ出力する切替制御部と、
    前記内燃機関が触媒暖機状態である場合には、前記駆動力発生部が発生する駆動力により前記ハイブリッド車両を走行させるための触媒暖機部とを含み、
    前記切替制御部は、前記第2の走行モード時に、前記内燃機関が触媒暖機状態である場合には、前記第1の接続状態となるように前記指令を生成して前記切替装置へ出力する、ハイブリッド車両。
  2. 前記複数の蓄電装置が外部電源により充電可能な状態にされたときに、外部電源からの電力を受けて前記複数の蓄電装置を外部充電するための充電部をさらに備え、
    前記走行モード制御部は、前記複数の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回るまでは前記第1の走行モードを選択するとともに、前記複数の蓄電装置の充電状態値が前記所定値を下回ると前記第2の走行モードに移行する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記切替制御部は、前記第1の走行モード時に、前記第2のコンバータに接続された第2の蓄電装置の充電状態値が前記所定値を下回ると、残余の第2の蓄電装置を前記第2のコンバータに接続するように、前記複数の第2の蓄電装置を順次切替えて使用するための前記指令を生成して前記切替装置へ出力する、請求項2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記切替装置は、前記複数の第2の蓄電装置の各々と前記第2のコンバータとの間にそれぞれ接続される複数のリレーを含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載のハイブリッド車両。
  5. ハイブリッド車両の制御方法であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の作動により生じる動力を受けて発電可能な発電部と、
    前記発電部からの電力により内部充電される複数の蓄電装置と、
    前記発電部および前記複数の蓄電装置の少なくとも一方からの電力により駆動力を発生する駆動力発生部と、
    前記駆動力発生部と前記複数の蓄電装置との間で電力を授受するための電力線対と、
    前記電力線対に対して互いに並列に接続される第1および第2のコンバータとを含み、
    前記複数の蓄電装置は、
    前記第1のコンバータに接続される充放電可能な第1の蓄電装置と、
    前記第2のコンバータに対して互いに並列に接続され、各々が充放電可能な複数の第2の蓄電装置とを含み、
    前記ハイブリッド車両は、さらに、
    前記複数の第2の蓄電装置と前記第2のコンバータとの間に設けられ、与えられる指令に従って、前記複数の第2の蓄電装置のいずれかを前記第2のコンバータに電気的に接続する第1の接続状態と、前記複数の第2の蓄電装置を前記第2のコンバータと電気的に分離する第2の接続状態とを切替可能に構成された切替装置を含み、
    前記制御方法は、
    前記発電部による前記複数の蓄電装置に対する内部充電が制限される第1の走行モードと、前記複数の蓄電装置の充電状態値が所定の範囲内に維持されるように前記発電部による前記複数の蓄電装置に対する内部充電を制御する第2の走行モードとのいずれかを選択するステップと、
    前記第1の走行モード時に前記第1の接続状態となり、前記第2の走行モード時に前記第2の接続状態となるように前記切替装置を制御するステップと、
    前記内燃機関が触媒暖機状態である場合には、前記駆動力発生部が発生する駆動力により前記ハイブリッド車両を走行させるステップとを含み、
    前記切替装置を制御するステップは、前記第2の走行モード時に、前記内燃機関が触媒暖機状態である場合には、前記第1の接続状態となるように前記指令を生成して前記切替装置へ出力する、ハイブリッド車両の制御方法。
  6. 前記ハイブリッド車両は、前記複数の蓄電装置が外部電源により充電可能な状態にされたときに、外部電源からの電力を受けて前記複数の蓄電装置を外部充電するための充電部をさらに含み、
    前記走行モードを選択するステップは、前記第1の蓄電装置の充電状態値が所定値を下回るまでは前記第1の走行モードを選択するとともに、前記第1の蓄電装置の充電状態値が前記所定値を下回ると前記第2の走行モードに移行する、請求項5に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  7. 前記切替装置を制御するステップは、前記第1の走行モード時に、前記第2のコンバータに接続された第2の蓄電装置の充電状態値が前記所定値を下回ると、残余の第2の蓄電装置を前記第2のコンバータに接続するように、前記複数の第2の蓄電装置を順次切替えて使用するための前記指令を生成して前記切替装置へ出力する、請求項6に記載のハイブリッド車両の制御方法。
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