JP2010225850A - 不揮発性記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不揮発性記憶装置の動作不良、特性のばらつきを抑制する。
【解決手段】複数の単位記憶セルを積層した不揮発性記憶装置であって、前記単位記憶セルのそれぞれは、第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、前記第1の配線と第2の配線との間に設けられた記憶素子と、前記第1の配線または前記第2の配線と、前記記憶素子と、の間に配置され、前記記憶素子に直列に接続された整流素子と、を有し、前記記憶素子と前記整流素子との間に、前記整流素子の主成分を含有した中間層が設けられたことを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性記憶装置及びその製造方法に関する。
NAND型フラッシュメモリに代表される不揮発性記憶装置は、大容量データ格納用として、携帯電話、デジタルスチルカメラ、USB(Universal Serial Bus)メモリ、シリコンオーディオ等に広く用いられており、急速な微細化によるビット当たりの製造コストの削減によってさらに市場の拡大を続けている。また、新規のアプリケーションも急速に立ち上がってきており、微細化及び製造コスト低減が新たな市場を発掘するという好循環を実現している。
特にNAND型フラッシュメモリは、複数のアクティブエリア(「AA」)がゲートコンダクタ(「GC」)を共有することで実質的なクロスポイントセルを実現しており、そのシンプルな構造ゆえに急速な微細化が進められている。このため、近年NAND型フラッシュメモリは半導体の微細加工を先導するようになっており、最小加工寸法は量産レベルでも60nm以下に達している。
しかしながら、NAND型フラッシュメモリは、しきい値変動によって情報を記憶するトランジスタ動作を利用しており、今後のさらなる特性の高均一化、高信頼性化、高速動作化、高集積化に限界があるといわれており、新しい不揮発性記憶装置の開発が望まれている。
その中で、例えば、抵抗変化素子や相変化メモリ素子(以下、抵抗変化素子等)を用いた不揮発性記憶装置は、抵抗材料の可変抵抗状態を利用して動作するために、書込み/消去動作にトランジスタ動作が不要になる。また、抵抗材料のサイズを微細化するほど素子特性が改善することから、特性の高均一化、高信頼性化、高速動作化及び高密度化を実現するものとして期待されている。
このような不揮発性記憶装置の記憶部の記憶セル(記憶用単位要素)においては、クロスポイントセルであるために、不揮発性メモリの平面において、第1の方向に第1の配線を加工した後、第1の方向から略直角に回転させた第2の方向に第2の配線を加工する必要がある。そして、各セル間を絶縁するために、セル間に素子分離層が配置されている。さらに、セル内においては、抵抗変化素子等と整流素子とが直列に接続した構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−235637号公報
しかしながら、抵抗変化素子等と整流素子とが直列に接続した構造では、整流素子の主成分(整流素子の主成分元素)が抵抗変化素子等に拡散してしまう場合がある。
例えば、整流素子は成膜により形成するため、成膜後に整流素子の活性化処理(例えば、アニール処理)が必要になる。このような処理を施すと、抵抗変化素子等と整流素子とが直列に接続した構造では、整流素子の主成分(例えば、半導体材)が抵抗変化素子等に拡散してしまう。これにより、不揮発性記憶装置の動作不良、特性のばらつきを引き起すという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するものである。
本発明の一態様によれば、複数の単位記憶セルを積層した不揮発性記憶装置であって、前記単位記憶セルのそれぞれは、第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、前記第1の配線と第2の配線との間に設けられた記憶素子と、前記第1の配線または前記第2の配線と、前記記憶素子と、の間に配置され、前記記憶素子に直列に接続された整流素子と、を有し、前記記憶素子と前記整流素子との間に、前記整流素子の主成分を含有した中間層が設けられたことを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
また、本発明の一態様によれば、第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、前記第1の配線と第2の配線との間に記憶素子と前記記憶素子に直列に接続された整流素子を有する不揮発性記憶装置の製造方法であって、前記整流素子上に、金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に、前記整流素子の主成分を含有する中間層を形成する工程と、前記中間層上に、前記記憶素子を形成する工程と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法が提供される。
本発明では、不揮発性記憶装置の動作不良、特性のばらつきが抑制される。
不揮発性記憶装置の記憶セル部の要部断面模式図である(その1)。 不揮発性記憶装置の記憶セル部の要部断面模式図である(その2)。 不揮発性記憶装置の記憶セル部の製造工程のフロー図である。 不揮発性記憶装置の記憶セル部の要部断面模式図である(その3)。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、不揮発性記憶装置の記憶セル部の要部断面模式図である。図1(a)及び図1(b)には、不揮発性記憶装置の一例として、クロスポイント構造のReRAM(Resistance Random Access Memory)メモリのReRAMメモリセルアレイ1a,1bが例示されている。また、図1(a)及び図1(b)では、ReRAMメモリセルが複数段に積層された構造が示されている。
図1(a)に示すように、ReRAMメモリセルアレイ1aの各セル(単位記憶セル)80においては、第1のビッドラインである配線BL1(下部配線)を下地とし、下層から上層に向かって、第1のバリアメタル膜10、第1の整流素子であるダイオード20、オーミックコンタクト用の第1のメタル膜30、中間層である第2のバリアメタル膜40、第1の記憶素子である抵抗変化膜50、第2のメタル膜60を配置している。そして、メタル膜60上には、CMP(Chemical Mechanical Polishing)用のストッパ配線膜70を配置し、各セル80におけるストッパ配線膜70同士を第1のワードラインである配線WL1(上部配線)で接続している。
ここで、配線WL1は、第1の方向(図中のX軸方向)に延在し、配線BL1は、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向(図中のY軸方向)に延在している。すなわち、抵抗変化膜50は、互いにクロスした配線BL1と配線WL1との間に配置されている。そして、各セル80においては、第1のダイオード20と抵抗変化膜50とが直列に接続されて、セル80の一方向に電流が流れる構成となっている。
さらに、ReRAMメモリセルアレイ1aにおいては、配線WL1上に層間絶縁膜90が配置され、層間絶縁膜90上に、第2のビッドラインである配線BL2が配置されている。また、配線BL2上に、上述したセル80が配置されている。
すなわち、配線BL2上に、第3のバリアメタル膜10、第2の整流素子であるダイオード20、オーミックコンタクト用の第3のメタル膜30、第4のバリアメタル膜40、第2の記憶素子である抵抗変化膜50、第4のメタル膜60を配置している。そして、メタル膜60上にストッパ配線膜70を配置して、各セル80におけるストッパ配線膜70同士が第2のワードラインである配線WL2により接続されている。
このように、ReRAMメモリセルアレイ1aにおいては、セル80が配線を介し、複数段に積層された構造になっている。また、隣接するセル間には、各セル間の絶縁を確保するために、素子分離層が周期的に配置されている(図示しない)。
そして、ワードラインとビッドラインとを介して、それぞれの抵抗変化膜50に電流が供給されると、抵抗変化膜50は、第1の状態と第2の状態との間を可逆的に遷移することができる。
また、このようなReRAMメモリセルアレイは、図1(a)に示すReRAMメモリセルアレイ1aのほか、図1(b)に示すReRAMメモリセルアレイ1bであってもよい。
ReRAMメモリセルアレイ1bの構造においては、ワード線である配線WL1を各段毎に独立にして配置するのではなく、配線WL1を共通化して、セル80を複数段に積層している。
すなわち、配線WL1から下方のセル80並びに配線BL1については、図1(a)と同様の配置をしているが、配線WL1上には、その下層からメタル膜60、記憶素子である抵抗変化膜50、バリアメタル膜40、オーミックコンタクト用のメタル膜30、ダイオード20、バリアメタル膜10が配置している。そして、バリアメタル膜10上に、ビッドラインである配線BL2を配置している。
このような構造によれば、記憶密度の向上のほか、配線WL1の共通化により、当該配線WL1への印加電圧遅延の抑制、書き込み動作及び消去動作の迅速化、素子面積の低減等が期待される。
なお、配線WL1,WL2,BL1、ストッパ配線膜70の材質は、例えば、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)、炭化タングステン(WC)が適用される。
また、バリアメタル膜10、メタル膜60の材質は、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)等が適用される。
また、本実施の形態では、記憶素子の一例として、抵抗変化型素子を用いた場合を例示しているが、抵抗変化膜50の代わりに相変化膜を用いて相変化型記憶素子としてもよい。
次に、上述したセル80の構造についてより詳細に説明する。
図2は、不揮発性記憶装置の記憶セル部の要部断面模式図である。図2では、配線BL1,WL1を含めたセル80の拡大図が示されている。
図2に示すように、セル80は、抵抗変化膜50の上層と下層に、電極であるメタル膜30,60を備えている。当該メタル膜30,60を配置することにより、メタル膜30,60を介しての抵抗変化膜50との電気的な接続を図ることができる。
また、メタル膜30とダイオード20との安定したオーミックコンタクトを確保するために、メタル膜30とダイオード20との界面にメタル膜30とは成分の異なる層を形成させてもよい。当該層としては、例えば、金属シリサイド膜が挙げられる。このような金属シリサイド膜は、メタル膜30及びダイオード20にアニール処理(例えば、550℃)を施すことにより形成される。
また、メタル膜30,60においては、抵抗変化膜50への不純物の拡散を防止するバリア層としての機能を持たしてもよい。
そして、抵抗変化膜50は、配線WL1と配線BL1とに与える電位の組み合わせによって、抵抗変化膜50の主面間に印加される電圧が変化し、抵抗変化膜50の特性(例えば、抵抗値)によって、情報を記憶したり消去したりすることができる。このため、抵抗変化膜50には、印加される電圧によって特性が変化する任意の材料を用いることができる。
例えば、抵抗変化膜50の材質としては、印加される電圧によって抵抗値が可逆的に遷移可能な可変抵抗層、あるいは結晶状態と非晶質状態との間で可逆的に遷移可能な相変化層などが適用される。
具体的な抵抗変化膜50の材質としては、ZnMn、ZnFe、NbO、CrドープSrTiO3−x、PrCaMnO、ZrO、NiO、TiドープNiO膜、ZnO、TiO、TiO、CuO、GdO、CuTe、HfO、HfAlOx、C(炭素)、CN(窒化炭素)、両端に印加された電圧で発生するジュール熱により抵抗状態が変わるカルコゲナイド系のGST(GeSbTe)、GSTにドーピングを施したNドープトGST、OドープトGST、GeSb、InGeTe等から選択された少なくとも1つを含む材料が適用される。
さらに、抵抗変化膜50の構成としては、それ自体をMIM(Metal-Insulator-Metal)構造としてもよい。
例えば、上述した酸化膜またはカルコゲナイド系材料を中間に配置し、その上下に、窒化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)、窒化チタンアルミニウム(AlTiN)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタンシリサイド(TiNSi)、炭化タンタル(TaC)、チタンシリサイド(TiSi)、タングステンシリサイド(WSi)、コバルトシリサイド(CoSi)、ニッケルシリサイド(NiSi)、ニッケル白金シリサイド(NiPtSi)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、白金ロジウム(PtRh)、イリジウム(In)等から選択された少なくとも1つを含む材料を配置した構造であってもよい。
また、セル80は、整流素子としてのダイオード20を備えている。これにより、配線WL1及び配線BL1の組み合わせによって、任意のセル80が選択されても、当該セル80内に流れる電流の方向が規制される。
ダイオード20の材質は、例えば、ポリシリコン(poly-Si)を主成分としている。また、ダイオード20としては、例えば、PIN型ダイオード、PN接合ダイオード、ショットキーダイオード、ツェナーダイオード等が適用される。
また、本実施の形態のセル80においては、メタル膜30と抵抗変化膜50との間に、中間層としてのバリアメタル膜40を備えている。
ここで、バリアメタル膜40の材質は、白金(Pt)、窒化チタン(TiN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、窒化タンタル(TaN)、窒化タンタルアルミニウム(TaAlN)、炭化タンタル(TaC)、ニッケル(Ni)、窒化タングステン(WN)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO2)のいずれかに、ダイオード20の主成分(例えば、シリコン(Si))が固溶限界以下にドーピングされた材料が適用される。また、バリアメタル膜40の材質としては、前記各材料を少なくとも1つを含む材料であってもよい。
このようなバリアメタル膜40をダイオード20と抵抗変化膜50との間に介設することにより、抵抗変化膜50を構成する成分とダイオード20を構成する成分との相互拡散が抑制される。
すなわち、ダイオード20の主成分がバリアメタル膜40内に含有している場合は、ダイオード20の主成分がバリアメタル膜40内に含有していない場合に比べ、ダイオード20と抵抗変化膜50との間において、ダイオード20の主成分の濃度差が小さい。このような構成であれば、ダイオード20の活性化を図るために、当該ダイオード20にアニール処理(例えば、750℃での熱処理)を施しても、ダイオード20の主成分の抵抗変化膜50内への拡散が抑制される。
これにより、抵抗変化膜50及びダイオード20の組成変化が生じ難くなり、不揮発性記憶装置の動作不良、特性のばらつきが起き難くなる。
なお、ダイオード20としては、シリコン(Si)の他、ゲルマニウム(Ge)等の半導体材料、NiO、TiO、CuO、InZnO等の金属酸化物の半導体材料を組み合わせて用いてもよい。この場合、バリアメタル膜40には、前記材料がその固溶限界以下にドーピングされる。
また、図2では、抵抗変化膜50とダイオード20との間隙に、メタル膜30とバリアメタル膜40とを介設させた2層構造を例示したが、抵抗変化膜50とダイオード20との間隙に介設させる被膜の層数に関しては、この数に限定されるものではない。例えば、バリアメタル膜40としては、上記材料を複数積層させたものであってもよい。
また、リセット(消去)動作において抵抗変化膜50の加熱を効率よく行うために、抵抗変化膜50の近傍にヒートシンク層を介設してもよい(図示しない)。
次に、不揮発性記憶装置の記憶セル部の製造工程について説明する。ここでは、ダイオード20、メタル膜30、バリアメタル膜40及び抵抗変化膜50が積層される製造工程について説明する。
図3には、不揮発性記憶装置の記憶セル部の製造工程のフローが例示されている。
まず、シラン(SiH4)等とドーピング用ガス(PH3、B2H6)等を用いて、低圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、約500℃の条件で配線BL1の上層にダイオード20が形成される(ステップS1)。
この工程では、例えば、シリコン(Si)が主成分のPINダイオードが形成される。また、ダイオード20の厚み(長さ)は、例えば、100nmである。
次に、スパッタリング法またはCVD法により、ダイオード20上にメタル膜30が形成される(ステップS2)。メタル膜30の膜厚は、例えば、5nmである。
なお、上述したように、メタル膜30にアニール処理(例えば、550℃)を施して、メタル膜30とダイオード20との界面にシリサイド膜を形成させてもよい。なお、後述するダイオード20の活性化処理の際にもメタル膜30のシリサイド化が促進する。
次に、ダイオード20の主成分(例えば、シリコン(Si))が20wt%以上に含有された窒化タンタル(TaN)ターゲットを用いて、メタル膜30上に、シリコン(Si)が20wt%にドーピングされたバリアメタル膜40がスパッタリング法により形成される(ステップS3)。
なお、シリコン(Si)がドーピングされたバリアメタル膜40は、上述したターゲットを用いて形成するほか、シリコン(Si)ターゲット並びに窒化タンタル(TaN)ターゲットを用いて、2元スパッタリング法により形成させてもよい。あるいは、窒化タンタル(TaN)膜を形成した後に、イオン注入法によりシリコン(Si)を窒化タンタル(TaN)膜に注入してもよい。
ただし、この段階でのシリコン(Si)は、バリアメタル膜40の固溶限界以下にドーピングされる。シリコン(Si)がバリアメタル膜40の固溶限を超えてしまうと、バリアメタル膜40とは異なる固溶体が析出するためである。すなわち、本実施の形態のバリアメタル膜40では、シリコン(Si)元素がバリアメタル膜40内に均一に分散された構造となっている。そして、バリアメタル膜40の膜厚は、例えば、10nmに形成される。
次に、スパッタリング法またはCVD法により、バリアメタル膜40上に抵抗変化膜50が形成される(ステップS4)。
例えば、ZnMn膜等がバリアメタル膜40上に形成される。抵抗変化膜50の膜厚は、例えば、20nmである。
なお、本実施の形態では、ダイオード20が配線BL1側に配置され、抵抗変化膜50が配線WL1側に配置された構造を例示しているが、デバイスの駆動条件によっては、この配置を反転してもよい。この場合は、抵抗変化膜50が成膜された後、バリアメタル膜40、メタル膜30、ダイオード20の順に成膜される。
そして、成膜直後のダイオード20の活性化を図るために、高温のアニール処理(例えば、750℃)が施される(ステップS5)。これにより、ダイオード20の主成分は、ポリシリコン(poly-Si)状になる。
このようなアニール処理を施しても、バリアメタル膜40内には、ダイオード20の主成分であるシリコン(Si)が均一に分散されている。従って、抵抗変化膜50を構成する成分とダイオード20を構成する成分との相互拡散が抑制され、抵抗変化膜50及びダイオード20の組成変化が生じ難くなる。その結果、抵抗変化素子及び整流素子が共に正常に機能し、不揮発性記憶装置の動作不良、特性のばらつきが起き難くなる。
このような工程によって、メタル膜30及びバリアメタル膜40を介し、ダイオード20と抵抗変化膜50が直列に接続したセル80が形成される。
次に、セルの構成の変形例について説明する。
図4は、不揮発性記憶装置の記憶セル部の要部断面模式図である。
図4(a)に示すように、セル81は、抵抗変化膜50の上層と下層に、電極であるメタル膜30,60を備えている。当該メタル膜30,60を配置することにより、メタル膜30,60を介しての抵抗変化膜50との電気的な接続を図ることができる。
また、メタル膜30とダイオード20との安定したオーミックコンタクトを確保するために、メタル膜30とダイオード20との界面に、金属シリサイド膜を形成させてもよい。また、メタル膜30,60においては、抵抗変化膜50への不純物の拡散を防止するバリア層としての機能を持たしてもよい。
また、セル81は、整流素子としてのダイオード20を備えている。これにより、配線WL1及び配線BL1の組み合わせによって、任意のセル81が選択されても、当該セル81内に流れる電流の方向が規制される。
また、本実施の形態のセル81においては、メタル膜30と抵抗変化膜50との間に、バリアメタル膜40を備えている。そして、バリアメタル膜40内に含有させたシリコン(Si)は、図4(b)に示すように、その濃度分布にダイオード20から抵抗変化膜50に向かう方向で傾斜を持たせている。
具体的には、バリアメタル膜40とメタル膜30との界面側(Aの位置)がシリコン(Si)の濃度が最も高く、徐々に濃度が低くなり、バリアメタル膜40と抵抗変化膜50との界面側(Bの位置)がシリコン(Si)の濃度が最も低い構成になっている。
このようなバリアメタル膜40をダイオード20と抵抗変化膜50との間に介設することにより、抵抗変化膜50を構成する成分とダイオード20を構成する成分との相互拡散が抑制される。
すなわち、ダイオード20の主成分がバリアメタル膜40内に含有している場合は、ダイオード20の主成分がバリアメタル膜40内に含有していない場合に比べ、ダイオード20と抵抗変化膜50との間において、ダイオード20の主成分の濃度差が小さい。特に、この変形例においては、バリアメタル膜40内において、ダイオード20側のシリコン(Si)の濃度を抵抗変化膜50側のシリコン(Si)の濃度よりも高くしている。
従って、バリアメタル膜40とメタル膜30との界面付近においては、上記濃度差が図2に示す構成より小さくなり、ダイオード20の主成分の抵抗変化膜50内への拡散がより抑制される。
これにより、抵抗変化膜50及びダイオード20の組成変化が生じ難くなり、不揮発性記憶装置の動作不良、特性のばらつきが起き難くなる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて複合させることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
1a,1b メモリセルアレイ、10,40 バリアメタル膜、20 ダイオード、30,60 メタル膜、50 抵抗変化膜、70 ストッパ配線膜、80,81 セル、90 層間絶縁膜、WL1,WL2,BL1, BL2 配線

Claims (9)

  1. 複数の単位記憶セルを積層した不揮発性記憶装置であって、
    前記単位記憶セルのそれぞれは、
    第1の方向に延在する第1の配線と、
    前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、
    前記第1の配線と第2の配線との間に設けられた記憶素子と、
    前記第1の配線または前記第2の配線と、前記記憶素子と、の間に配置され、前記記憶素子に直列に接続された整流素子と、
    を有し、
    前記記憶素子と前記整流素子との間に、前記整流素子の主成分を含有した中間層が設けられたことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記主成分は、前記中間層内において、前記中間層の固溶限界以下に含有されていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記中間層内における前記主成分の濃度の分布は、前記整流素子から前記記憶素子に向かう方向に従って前記主成分の濃度が低くなる傾斜を有していることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記整流素子と前記中間層との間に、前記整流素子とオーミック接合をする金属層が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記金属層と前記整流素子との間に、前記整流素子の前記主成分を含む層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記記憶素子は、抵抗変化型記憶素子または相変化型記憶素子であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  7. 第1の方向に延在する第1の配線と、
    前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、
    前記第1の配線と第2の配線との間に記憶素子と前記記憶素子に直列に接続された整流素子を有する不揮発性記憶装置の製造方法であって、
    前記整流素子上に、金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜上に、前記整流素子の主成分を含有する中間層を形成する工程と、
    前記中間層上に、前記記憶素子を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
  8. 前記中間層上に、前記記憶素子を形成した後に、前記整流素子の活性化処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
  9. 前記中間層を、
    a)前記中間層の主成分と前記整流素子の主成分とを有するターゲット材を用いて、スパッタリング法により形成する方法、
    b)前記中間層の主成分で構成されたターゲット材と、前記整流素子の主成分で構成された別のターゲット材とを用いて、スパッタリング法により形成する方法、
    c)前記中間層の主成分で構成された被膜を形成した後、前記整流素子の主成分を注入して形成する方法、
    の何れかにより形成することを特徴とする請求項7に記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
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