JP2010220741A - プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システム - Google Patents
プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010220741A JP2010220741A JP2009069882A JP2009069882A JP2010220741A JP 2010220741 A JP2010220741 A JP 2010220741A JP 2009069882 A JP2009069882 A JP 2009069882A JP 2009069882 A JP2009069882 A JP 2009069882A JP 2010220741 A JP2010220741 A JP 2010220741A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plasma
- washing
- tableware
- drying
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/42—Details
- A47L15/4236—Arrangements to sterilize or disinfect dishes or washing liquids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/0002—Washing processes, i.e. machine working principles characterised by phases or operational steps
- A47L15/0015—Washing processes, i.e. machine working principles characterised by phases or operational steps other treatment phases, e.g. steam or sterilizing phase
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L2601/00—Washing methods characterised by the use of a particular treatment
- A47L2601/20—Other treatments, e.g. dry cleaning
Landscapes
- Washing And Drying Of Tableware (AREA)
- Plasma Technology (AREA)
Abstract
【課題】プラズマを用いて、従来よりも高い洗浄効果を得ることが出来るものを提供することを目的とする。
【解決手段】プラズマ食器洗浄装置が、大気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽と前記プラズマ処理槽の食器へ向けてプラズマを前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御手段とを、具備する。
【選択図】図2
【解決手段】プラズマ食器洗浄装置が、大気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽と前記プラズマ処理槽の食器へ向けてプラズマを前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御手段とを、具備する。
【選択図】図2
Description
本発明は、プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システムに関する。
下記特許文献1には、プラズマを用いた洗浄の対象を衣類や食器等としたプラズマ洗浄装置が開示されている。
プラズマ洗浄装置には、被洗浄物が収容される洗浄室と、洗浄室内にプラズマを生成するためのプラズマ発生プローブ及び当該プラズマ発生プローブに周波数約10kHz〜100kHz、電圧約10kV〜50kVの高周波電力を印加する高電圧電源と、生成したプラズマの領域に主に水蒸気を供給するためのノズル及びガス供給部と、プラズマ発生プローブの上方に距離を隔ててメッシュ状のシールド電極とが設けられている。そして、プラズマ洗浄装置において、衣類等の被洗浄物はシールド電極の上に載置される。さらに、プラズマ洗浄装置では、被洗浄物の汚染物を付着させるための所定の添加物が供給され、一体化されたプラズマ発生プローブおよびノズルと、シールド電極とのいずれか一方を他方に対して前後左右等に動かしたりするための駆動系が設けられている。
プラズマ洗浄装置には、被洗浄物が収容される洗浄室と、洗浄室内にプラズマを生成するためのプラズマ発生プローブ及び当該プラズマ発生プローブに周波数約10kHz〜100kHz、電圧約10kV〜50kVの高周波電力を印加する高電圧電源と、生成したプラズマの領域に主に水蒸気を供給するためのノズル及びガス供給部と、プラズマ発生プローブの上方に距離を隔ててメッシュ状のシールド電極とが設けられている。そして、プラズマ洗浄装置において、衣類等の被洗浄物はシールド電極の上に載置される。さらに、プラズマ洗浄装置では、被洗浄物の汚染物を付着させるための所定の添加物が供給され、一体化されたプラズマ発生プローブおよびノズルと、シールド電極とのいずれか一方を他方に対して前後左右等に動かしたりするための駆動系が設けられている。
ところで、上記従来技術では、周波数約10kHz〜100kHz、電圧約10kV〜50kVの高周波電力を用いてプラズマを生成し、このプラズマと水蒸気を混合することで生じる水酸基ラジカルの酸化力を用いて、食器及び衣類等の洗浄対象物に付着した蛋白室及び油脂等を分解することで洗浄効果を得ている。しかしながら、上記従来技術において、洗浄効果を発揮するのは、プラズマと水蒸気の混合によって2次的に発生した水酸基ラジカルであり、当該水酸基ラジカルの空間における濃度は高くない為、十分な洗浄効果を得ることが出来ない。また、水酸基ラジカルの酸化力は原子状酸素に比べればはるかに弱い為、水酸基ラジカルを用いる方法では、洗浄に時間が掛かってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、プラズマを用いて、従来よりも高い洗浄効果を得ることが出来るものを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、プラズマ食器洗浄装置に係る第1の解決手段として、大気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽と前記プラズマ処理槽の食器へ向けてプラズマを前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御手段とを、具備するという手段を採用する。
本発明では、プラズマ食器洗浄装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記プラズマ制御手段は、水電解セルを備え、当該水電解セルによって前記プラズマ発生部がプラズマを発生する際に用いる酸素を水から生成するという手段を採用する。
本発明では、プラズマ食器洗浄装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記プラズマ制御手段は、食器の乾燥時に、前記プラズマ処理槽の食器へ向けて酸素及びヘリウムの混合ガスから発生させたプラズマを前記プラズマ発生部に出力させるという手段を採用する。
また、本発明では、プラズマ食器洗浄システムに係る第1の解決手段として、大気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽とを有するプラズマ処理装置と、前記プラズマ処理装置の前記プラズマ処理槽の食器に向けてプラズマをプラズマ処理装置の前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御装置とを、具備するという手段を採用する。
本発明では、プラズマ食器洗浄システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記プラズマ制御装置は、水電解セルを備え、当該水電解セルによって前記プラズマ発生部がプラズマを発生する際に用いる酸素を水から生成するという手段を採用する。
本発明によれば、プラズマ食器洗浄装置が、気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽と前記プラズマ処理槽の食器へ向けてプラズマを前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御手段とを、具備する。
このように、プラズマ食器洗浄装置では、大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成されるプラズマ発生部が出力する高密度であるプラズマの強力な酸化力によって食器の汚れを除去する為に、従来よりも高い洗浄効果を得ることが出来る。
このように、プラズマ食器洗浄装置では、大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成されるプラズマ発生部が出力する高密度であるプラズマの強力な酸化力によって食器の汚れを除去する為に、従来よりも高い洗浄効果を得ることが出来る。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の機能構成について、図1及び図2を参照して、説明する。図1は、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の概略構成を示す透視斜視図であり、図2は、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の機能ブロック図である。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の機能構成について、図1及び図2を参照して、説明する。図1は、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の概略構成を示す透視斜視図であり、図2は、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の機能ブロック図である。
プラズマ食器洗浄装置A1は、食器の洗浄、水洗い及び乾燥を行うことが出来る全自動式食器洗浄機であり、図1及び図2に示すように、筐体1、洗浄/乾燥槽2、開閉ドア3、水洗ノズル4、プラズマ発生部5、電源/制御部10、水洗液供給ライン11、電力供給ライン12及びガス供給ライン13を備えている。
なお、洗浄/乾燥槽2は、第1実施形態におけるプラズマ処理槽であり、また電源/制御部10は、第1実施形態におけるプラズマ制御手段である。
なお、洗浄/乾燥槽2は、第1実施形態におけるプラズマ処理槽であり、また電源/制御部10は、第1実施形態におけるプラズマ制御手段である。
筐体1は、洗浄/乾燥槽2、水洗ノズル4、プラズマ発生部5及び電源/制御部10、水洗液供給ライン11、電力供給ライン12及びガス供給ライン13等の各部を包容し、その前面には、洗浄/乾燥槽2へ食器を出し入れする為の開口部が設けられている。そして、筐体1には、上記開口部を開閉する為の開閉ドア3がヒンジ構造によって結合されている。
洗浄/乾燥槽2は、洗浄対象物である食器を収容する為に内部が中空であると共にその前面に内部へ食器を出し入れする為の開口部が設けられている。そして、洗浄/乾燥槽2の開口部は、筐体1の開口部に連通している。洗浄/乾燥槽2は、電源/制御部10の制御の下、洗浄時に、水洗ノズル4から噴射される洗剤及び水によって食器の洗浄及び水洗いを行う。また、洗浄/乾燥槽2には、乾燥装置が取り付けられている。乾燥装置が、電源/制御部10の制御の下、洗浄/乾燥槽2の内部へ熱風を供給することによって、洗浄/乾燥槽2内の食器の乾燥が行われる。
開閉ドア3は、筐体1及び洗浄/乾燥槽2の開口部を開閉する為のドアであり、上述したようにヒンジ構造によって筐体1に結合されている。
水洗ノズル4は、洗浄/乾燥槽2の上面側に取り付けられており、電源/制御部10の制御の下、水洗液供給ライン11を介して供給される洗剤及び水を洗浄/乾燥槽2の内部へ噴射する。
水洗ノズル4は、洗浄/乾燥槽2の上面側に取り付けられており、電源/制御部10の制御の下、水洗液供給ライン11を介して供給される洗剤及び水を洗浄/乾燥槽2の内部へ噴射する。
プラズマ発生部5は、大気圧下でマイクロ波によってプラズマを発生する大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成され、電源/制御部10の制御の下、電力供給ライン12を介して供給される電力から発生させたマイクロ波を放電することによって、ガス供給ライン13を介して供給される酸素及びヘリウムから高密度のプラズマを発生させる。そして、このプラズマ発生部5は、水洗ノズル4と同様に、洗浄/乾燥槽2の上面側に取り付けられており、洗浄/乾燥槽2の内部へプラズマフレームpfを出力し、プラズマフレームpfの強力な酸化力によって洗浄/乾燥槽2の内部の食器の汚れを除去する。
電源/制御部10は、外部から供給された電力を制御すると共に当該電力を各部へ供給する電源回路と、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備える制御回路とから構成され、プラズマ食器洗浄装置A1の全体動作を制御する。電源/制御部10は、外部から供給された水と、内部の洗剤槽10aに貯蔵している洗剤とを水洗液供給ライン11を介して水洗ノズル4へ供給する。電源/制御部10は、内部に水電解セル10bを備えており、外部から供給された水から水電解セル10bの電気分解によって酸素を生成し、当該酸素をガス供給ライン13を介してプラズマ発生部5へ供給し、また外部から供給されたヘリウムをガス供給ライン13を介してプラズマ発生部5へ供給する。さらに、電源/制御部10は、電力供給ライン12を介して電力をプラズマ発生部5へ供給する。なお、電力供給ライン12は、同軸ケーブルから構成されている。
次に、このように構成されたプラズマ食器洗浄装置A1の動作について、図3及び図4を参照して詳しく説明する。図3は、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の動作を示すフローチャートであり、図4は、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1の動作を示す透視斜視図である。なお、図4の(a)は、プラズマ食器洗浄装置A1のプラズマ発生部5がプラズマフレームpfを出力している動作を示し、図4の(b)は、プラズマ食器洗浄装置A1の水洗ノズル4が洗剤及び水(水洗液wl)を噴射している動作を示す。
プラズマ食器洗浄装置A1では、洗浄開始指示を受け付けると、電源/制御部10は、洗浄前に、食器の汚れの除去を行う為に、電力供給ライン12を介して電力をプラズマ発生部5へ供給すると共にガス供給ライン13を介して酸素をプラズマ発生部5へ供給し、図4の(a)に示すように、洗浄/乾燥槽2の内部の食器に向けてプラズマフレームpfをプラズマ発生部5に出力させる(ステップS1)。
電源/制御部10は、ステップS1の後に、プラズマフレームpfによる汚れの除去が終了すると、図4の(b)に示すように、洗浄/乾燥槽2の内部へ洗剤及び水(水洗液wl)を水洗ノズル4に噴射させ、洗浄/乾燥槽2に食器の洗浄及び水洗いを行わせる(ステップS2)。
電源/制御部10は、ステップS1の後に、プラズマフレームpfによる汚れの除去が終了すると、図4の(b)に示すように、洗浄/乾燥槽2の内部へ洗剤及び水(水洗液wl)を水洗ノズル4に噴射させ、洗浄/乾燥槽2に食器の洗浄及び水洗いを行わせる(ステップS2)。
電源/制御部10は、ステップS2の後に、食器の洗浄及び水洗いが終了すると、洗浄/乾燥槽2に食器の乾燥を実行させ、電力供給ライン12を介して電力をプラズマ発生部5へ供給すると共にガス供給ライン13を介して酸素とヘリウムとの混合ガスをプラズマ発生部5へ供給し、図4の(a)に示すように、乾燥時に、洗浄/乾燥槽2の内部の食器に向けてプラズマフレームpfをプラズマ発生部5に出力させる(ステップS3)。
以上のように、第1実施形態に係るプラズマ食器洗浄装置A1では、大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成されるプラズマ発生部5を搭載し、電源/制御部10が、洗浄/乾燥槽2の内部の食器に向けて高密度のプラズマフレームpfをプラズマ発生部5に出力させる。このように、プラズマ食器洗浄装置A1では、大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成されるプラズマ発生部5が出力する高密度であるプラズマフレームpfの強力な酸化力によって食器の汚れを除去する為に、従来よりも高い洗浄効果を得ることが出来る。
そして、プラズマ食器洗浄装置A1では、洗浄前に、酸素から発生させたプラズマフレームpfをプラズマ発生部5に出力させる為、洗浄力の強力な酸素ラジカルによって食器の汚れを強力に除去することが出来る。また、プラズマ食器洗浄装置A1では、乾燥時に、酸素とヘリウムとの混合ガスから発生させたプラズマフレームpfをプラズマ発生部5に出力させる為、励起状態寿命の長いヘリウムを洗浄/乾燥槽2に満たすことによって乾燥時の洗浄/乾燥槽2を高温度に保つことが出来、さらに酸素ラジカルによって食器に残留する洗剤を分解することが出来る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記第1実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記第1実施形態では、電源/制御部10が、プラズマ発生部5へ酸素及びヘリウムを供給したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、電源/制御部10が、吸気ファンを備え、当該吸気ファンによって外部から取り込んだ空気をプラズマ発生部5へ供給し、プラズマ発生部5は、当該空気からプラズマフレームpfを発生するようにしてもよい。
(1)上記第1実施形態では、電源/制御部10が、プラズマ発生部5へ酸素及びヘリウムを供給したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、電源/制御部10が、吸気ファンを備え、当該吸気ファンによって外部から取り込んだ空気をプラズマ発生部5へ供給し、プラズマ発生部5は、当該空気からプラズマフレームpfを発生するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係るプラズマ食器洗浄システムA2のシステム構成について、図5を参照して、説明する。図5は、第2実施形態に係るに係るプラズマ食器洗浄システムA2を示す概略構成図である。
プラズマ食器洗浄システムA2は、食器の洗浄、水洗い及び乾燥を全自動で行うシステムであり、図5に示すように、プラズマ処理/乾燥装置21、洗浄/水洗い装置22、搬送機構23、電源/制御装置24、水洗液供給ライン25、電力供給ライン26及びガス供給ライン27から構成されている。なお、電源/制御装置24は、第2実施形態におけるプラズマ制御装置である。
次に、第2実施形態に係るプラズマ食器洗浄システムA2のシステム構成について、図5を参照して、説明する。図5は、第2実施形態に係るに係るプラズマ食器洗浄システムA2を示す概略構成図である。
プラズマ食器洗浄システムA2は、食器の洗浄、水洗い及び乾燥を全自動で行うシステムであり、図5に示すように、プラズマ処理/乾燥装置21、洗浄/水洗い装置22、搬送機構23、電源/制御装置24、水洗液供給ライン25、電力供給ライン26及びガス供給ライン27から構成されている。なお、電源/制御装置24は、第2実施形態におけるプラズマ制御装置である。
プラズマ処理/乾燥装置21は、洗浄前及び乾燥時に、食器の汚れをプラズマの酸化力によって除去するものであり、プラズマ発生部21a及びプラズマ処理/乾燥槽21bから構成されている。
プラズマ発生部21aは、大気圧下でマイクロ波によってプラズマを発生する大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成され、電源/制御装置24の制御の下、電力供給ライン26を介して供給される電力から発生させたマイクロ波によって、ガス供給ライン27を介して供給される酸素及びヘリウムから高密度のプラズマを発生させる。そして、このプラズマ発生部21aは、プラズマ処理/乾燥槽21bの上面側に取り付けられており、プラズマ処理/乾燥槽21bの内部へプラズマフレームpfを出力し、プラズマフレームpfの強力な酸化力によってプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の洗浄対象収納カゴ内の食器の汚れを除去する。
プラズマ発生部21aは、大気圧下でマイクロ波によってプラズマを発生する大気圧マイクロ波プラズマ発生源から構成され、電源/制御装置24の制御の下、電力供給ライン26を介して供給される電力から発生させたマイクロ波によって、ガス供給ライン27を介して供給される酸素及びヘリウムから高密度のプラズマを発生させる。そして、このプラズマ発生部21aは、プラズマ処理/乾燥槽21bの上面側に取り付けられており、プラズマ処理/乾燥槽21bの内部へプラズマフレームpfを出力し、プラズマフレームpfの強力な酸化力によってプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の洗浄対象収納カゴ内の食器の汚れを除去する。
そして、プラズマ処理/乾燥槽21bには、乾燥装置が取り付けられている。この乾燥装置が、電源/制御装置24の制御の下、プラズマ処理/乾燥槽21bの内部へ熱風を供給することによって、プラズマ処理/乾燥槽21bの内部の洗浄対象収納カゴ内の食器の乾燥が行われる。
洗浄/水洗い装置22は、プラズマ処理/乾燥装置21によって汚れの除去が行われた食器の洗浄及び水洗いを行うものであり、水洗ノズル22a及び洗浄/水洗い槽22bから構成されている。水洗ノズル22aは、洗浄/水洗い槽22bの上面側に取り付けられており、電源/制御装置24の制御の下、水洗液供給ライン25を介して供給される洗剤及び水を洗浄/水洗い槽22bの内部へ噴射する。そして、洗浄/水洗い槽22bは、水洗ノズル22aから噴射される洗剤及び水によって洗浄対象収納カゴ内の食器の洗浄及び水洗いを行う。
搬送機構23は、電源/制御装置24の制御の下、洗浄対象収納カゴを搬送することによって、プラズマ処理/乾燥装置21によって洗浄前に汚れの除去が行われた食器をプラズマ処理/乾燥装置21から洗浄/水洗い装置22へ搬送し、洗浄/水洗い装置22によって洗浄及び水洗いが行われた食器を洗浄/水洗い装置22からプラズマ処理/乾燥装置21へ搬送する。
電源/制御装置24は、外部から供給された電力を制御すると共に当該電力を上記各装置へ供給する電源回路と、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備える制御回路とから構成され、プラズマ食器洗浄システムA2の全体動作を制御する。電源/制御装置24は、外部から供給された水と、内部の洗剤槽24aに貯蔵している洗剤とを水洗液供給ライン25を介して洗浄/水洗い装置22へ供給する。電源/制御装置24は、外部から供給された酸素をガス供給ライン27を介してプラズマ処理/乾燥装置21へ供給し、また外部から供給されたヘリウムをガス供給ライン27を介してプラズマ処理/乾燥装置21へ供給する。さらに、電源/制御装置24は、電力供給ライン26を介して電力をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給する。なお、電力供給ライン26は、同軸ケーブルから構成されている。
次に、このように構成されたプラズマ食器洗浄システムA2の動作について、図6を参照して詳しく説明する。図6は、第2実施形態に係るプラズマ食器洗浄システムA2の動作を示すフローチャートである。
プラズマ食器洗浄システムA2では、洗浄開始指示を受け付けると、電源/制御装置24は、洗浄前に、プラズマ処理/乾燥装置21のプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の食器の汚れを除去する為に、電力供給ライン26を介して電力をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給すると共にガス供給ライン27を介して酸素をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給し、プラズマ発生部21aがプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の食器に向けてプラズマフレームpfを出力するように、プラズマ処理/乾燥装置21を制御する(ステップS11)。
プラズマ食器洗浄システムA2では、洗浄開始指示を受け付けると、電源/制御装置24は、洗浄前に、プラズマ処理/乾燥装置21のプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の食器の汚れを除去する為に、電力供給ライン26を介して電力をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給すると共にガス供給ライン27を介して酸素をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給し、プラズマ発生部21aがプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の食器に向けてプラズマフレームpfを出力するように、プラズマ処理/乾燥装置21を制御する(ステップS11)。
電源/制御装置24は、ステップS11においてプラズマ処理/乾燥装置21によって食器の汚れの除去が行われた後に、当該食器をプラズマ処理/乾燥装置21から洗浄/水洗い装置22へ搬送機構23に搬送させ、その後に、水洗ノズル22aが洗浄/水洗い槽22bの内部へ洗剤及び水を噴射しかつ洗浄/水洗い槽22bが食器の洗浄及び水洗いを行うように、洗浄/水洗い装置22を制御する(ステップS12)。
電源/制御装置24は、ステップS12において洗浄/水洗い装置22によって食器の洗浄及び水洗いが行われた後に、当該食器を洗浄/水洗い装置22からプラズマ処理/乾燥装置21へ搬送機構23に搬送させ、その後に、食器を乾燥装置に乾燥させ、電力供給ライン26を介して電力をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給すると共にガス供給ライン13を介して酸素とヘリウムとの混合ガスをプラズマ処理/乾燥装置21へ供給し、乾燥時に、プラズマ発生部21aがプラズマ処理/乾燥槽21bの内部の食器に向けてプラズマフレームpfを出力するように、プラズマ処理/乾燥装置21を制御する(ステップS13)。
以上のように、第2実施形態に係るプラズマ食器洗浄システムA2では、大気圧マイクロ波プラズマ発生源を有するプラズマ処理/乾燥装置21を備え、電源/制御装置24が、食器に向けてプラズマフレームpfをプラズマ処理/乾燥装置21に出力させる。このように、プラズマ食器洗浄システムA2では、大気圧マイクロ波プラズマ発生源を有するプラズマ処理/乾燥装置21が出力する高密度であるプラズマフレームpfの強力な酸化力によって食器の汚れを除去する為に、従来よりも高い洗浄効果を得ることが出来る。
そして、プラズマ食器洗浄システムA2では、洗浄前に、酸素から発生させたプラズマフレームpfをプラズマ処理/乾燥装置21のプラズマ発生部21aに出力させる為、洗浄力の強力な酸素ラジカルによって食器の汚れを強力に除去することが出来る。また、プラズマ食器洗浄システムA2では、乾燥時に、酸素とヘリウムとの混合ガスから発生させたプラズマフレームpfをプラズマ処理/乾燥装置21のプラズマ発生部21aに出力させる為、励起状態寿命の長いヘリウムをプラズマ処理/乾燥槽21bに満たすことによってプラズマ処理/乾燥槽21bを高温度に保つことが出来、さらに酸素ラジカルによって食器に残留する洗剤を分解することが出来る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記第2実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記第2実施形態では、電源/制御装置24が、外部から供給された酸素及びヘリウムをプラズマ処理/乾燥装置21へ供給したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、電源/制御装置24が、吸気ファンを備え、当該吸気ファンによって外部から取り込んだ空気をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給し、プラズマ処理/乾燥装置21は、当該空気からプラズマフレームpfを発生するようにしてもよい。また、電源/制御装置24が、内部に水電解セルを備え、外部から供給された水から水電解セルの電気分解によって酸素を生成し、当該酸素をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給するようにしてもよい。
(1)上記第2実施形態では、電源/制御装置24が、外部から供給された酸素及びヘリウムをプラズマ処理/乾燥装置21へ供給したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、電源/制御装置24が、吸気ファンを備え、当該吸気ファンによって外部から取り込んだ空気をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給し、プラズマ処理/乾燥装置21は、当該空気からプラズマフレームpfを発生するようにしてもよい。また、電源/制御装置24が、内部に水電解セルを備え、外部から供給された水から水電解セルの電気分解によって酸素を生成し、当該酸素をプラズマ処理/乾燥装置21へ供給するようにしてもよい。
A1…プラズマ食器洗浄装置、A2…プラズマ食器洗浄システム、1…筐体、2…洗浄/乾燥槽、3…開閉ドア、4…水洗ノズル、5…プラズマ発生部、10…電源/制御部、10a…洗剤槽、10b…水電解セル、11…水洗液供給ライン、12…電力供給ライン、13…ガス供給ライン、21…プラズマ処理/乾燥装置、21a…プラズマ発生部、21b…プラズマ処理/乾燥槽、22…洗浄/水洗い装置、22a…水洗ノズル、22b…洗浄/水洗い槽、23…搬送機構、24…電源/制御装置、24a…洗剤槽、25…水洗液供給ライン、26…電力供給ライン、27…ガス供給ライン
Claims (4)
- 大気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、
プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽と
前記プラズマ処理槽の食器へ向けてプラズマを前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御手段とを、
具備することを特徴とするプラズマ食器洗浄装置。 - 前記プラズマ制御手段は、水電解セルを備え、当該水電解セルによって前記プラズマ発生部がプラズマを発生する際に用いる酸素を水から生成することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ食器洗浄装置。
- 大気圧マイクロ波プラズマ発生源によってプラズマを発生するプラズマ発生部と、プラズマ処理を施す食器を収容するプラズマ処理槽とを有するプラズマ処理装置と、
前記プラズマ処理装置の前記プラズマ処理槽の食器に向けてプラズマをプラズマ処理装置の前記プラズマ発生部に出力させるプラズマ制御装置とを、
具備することを特徴とするプラズマ食器洗浄システム。 - 前記プラズマ制御装置は、水電解セルを備え、当該水電解セルによって前記プラズマ発生部がプラズマを発生する際に用いる酸素を水から生成することを特徴とする請求項3に記載のププラズマ食器洗浄システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009069882A JP2010220741A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009069882A JP2010220741A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010220741A true JP2010220741A (ja) | 2010-10-07 |
Family
ID=43038606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009069882A Pending JP2010220741A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010220741A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012107332A3 (de) * | 2011-02-08 | 2013-01-31 | Meiko Maschinenbau Gmbh & Co. Kg | Reinigungsvorrichtung zur reinigung von reinigungsgut |
-
2009
- 2009-03-23 JP JP2009069882A patent/JP2010220741A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012107332A3 (de) * | 2011-02-08 | 2013-01-31 | Meiko Maschinenbau Gmbh & Co. Kg | Reinigungsvorrichtung zur reinigung von reinigungsgut |
US9452099B2 (en) | 2011-02-08 | 2016-09-27 | Meiko Maschinenbau Gmbh & Co. Kg | Cleaning apparatus for cleaning articles |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101306717B1 (ko) | 식기 세척기 및 그 제어 방법 | |
RU2401343C1 (ru) | Способ эксплуатации стиральной машины | |
KR20180001863A (ko) | 식기세척시스템 | |
CN107106717B (zh) | 雾发生器以及洗衣机 | |
JP2010220741A (ja) | プラズマ食器洗浄装置及びプラズマ食器洗浄システム | |
JP2010220740A (ja) | プラズマ衣類洗浄装置及びプラズマ衣類洗浄システム | |
JP2011045619A (ja) | 洗濯乾燥機 | |
JP2006288781A (ja) | 食器類の洗浄消毒保管装置および食器類の洗浄消毒保管方法 | |
KR101405930B1 (ko) | 식기 세척기의 제어방법 | |
CN111926545A (zh) | 干衣机及其控制方法 | |
JPH11346980A (ja) | 食器洗い乾燥機 | |
JP2016144784A (ja) | 洗浄器 | |
JP2008188045A (ja) | 滅菌装置 | |
JP3469802B2 (ja) | 洗浄機 | |
JP2006303143A (ja) | 基板の洗浄装置、及び洗浄方法 | |
JP2006212563A (ja) | 被洗浄物の洗浄方法、洗浄システム、及び乾燥装置 | |
KR20110010115U (ko) | 사출 금형 세척장치 | |
KR20130070277A (ko) | 식기세척기의 제어방법 | |
JP4992886B2 (ja) | 食器洗い機 | |
JP2007075242A (ja) | 洗浄装置および同装置を備えた食器洗い機 | |
JP3713627B2 (ja) | 食器洗浄機 | |
JP2010104860A (ja) | 除菌洗浄装置及び除菌洗浄方法 | |
KR100633600B1 (ko) | 식기 세척기 | |
KR200464429Y1 (ko) | 스팀 오븐 장치 | |
JP2010246633A (ja) | 内視鏡洗浄装置 |