JP2010215308A - 給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の搬送ローラの間に挟まれたシート状の媒体を搬送方向に送る給送装置において、簡易な構造で媒体を押圧することができる給送装置を提供すること。
【解決手段】径方向に互いに対向する一対の搬送ローラを備え、一対の搬送ローラの間に挟まれたシート状の媒体7を搬送方向に送る給送装置1−1であって、一対の搬送ローラは、駆動手段により駆動されて回転し、媒体に対して搬送方向の力を作用させる駆動ローラ9と、回転自在であって、媒体がないときに駆動ローラに接触する従動ローラ20とを有し、従動ローラは、軸支されておらず、磁力F1により駆動ローラに向けて引き寄せられて媒体を押圧する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給送装置に関し、特に、シート状の媒体を搬送する給送装置に関する。
原稿や用紙等のシート状の搬送対象媒体を、例えば画像読取装置に設けられている撮像手段、あるいは、画像形成装置に設けられている画像形成手段等へ向けて搬送する給送装置が提案されている。
従来の給送装置には、媒体に接触して回転することで、媒体に対して搬送方向の力を作用させる駆動ローラと、駆動ローラに対してバネで押さえつけられる従動ローラとを備え、バネによる押圧力で原稿のスリップが抑制されるものがある。こうした機構では、従動ローラの構造が複雑でかつ部品点数が多くなり、筐体サイズが大きくなるという問題や、従動ローラをバネで押さえつけることで従動ローラの回転を阻害する摩擦力が生じるという問題があった。
特許文献1には、搬送ローラ対が駆動側ローラと従動側ローラとからなる用紙搬送装置において、駆動側ローラをマグネットローラとし、従動側ローラを磁性体としてなる用紙搬送装置の技術が開示されている。上記特許文献1の用紙搬送装置によれば、駆動ローラの磁力で磁性体従動ローラが吸着されて用紙の搬送力を生じさせるため、両ローラを加圧する必要がなく、ローラが変形するほど過大な力が掛からないとされている。
特許文献2には、磁性体によって形成される駆動ローラと、周方向に沿って異なる磁極が並ぶように着磁された磁石によって形成される加圧ローラの間に用紙を押圧挟持して搬送する用紙搬送装置の技術が開示されている。
特開2004−142886号公報 特開平11−240642号公報
上記特許文献1の用紙搬送装置では、磁性体従動ローラが軸受を介してガイド板に支持されており、上記特許文献2の用紙搬送装置では、加圧ローラは、両端に固着された軸によって筐体内に配置されたフレームあるいはシャーシ等に支承されている。このため、軸受や支持構造等の複雑な機構を要し、また、従動ローラの支持に伴う摩擦負荷が発生するという問題が残る。
本発明の目的は、径方向に互いに対向する一対の搬送ローラを備え、一対の搬送ローラの間に挟まれたシート状の媒体を搬送方向に送る給送装置において、簡易な構造で媒体を押圧することができる給送装置を提供することである。
本発明の他の目的は、径方向に互いに対向する一対の搬送ローラを備え、一対の搬送ローラの間に挟まれたシート状の媒体を搬送方向に送る給送装置において、媒体を搬送する機構の負荷を軽減することができる給送装置を提供することである。
本発明の給送装置は、径方向に互いに対向する一対の搬送ローラを備え、前記一対の搬送ローラの間に挟まれたシート状の媒体を搬送方向に送る給送装置であって、前記一対の搬送ローラは、駆動手段により駆動されて回転し、前記媒体に対して前記搬送方向の力を作用させる駆動ローラと、回転自在であって、前記媒体がないときに前記駆動ローラに接触する従動ローラとを有し、前記従動ローラは、軸支されておらず、磁力により前記駆動ローラに向けて引き寄せられて前記媒体を押圧することを特徴とする。
本発明の給送装置において、前記従動ローラの外径が、前記駆動ローラの外径と比較して小さいことを特徴とする。
本発明の給送装置において、前記従動ローラの近傍には、前記従動ローラの回転を許容しつつ前記従動ローラの移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする。
本発明の給送装置において、前記規制手段は、前記搬送方向の前記従動ローラの移動を規制することを特徴とする。
本発明の給送装置において、前記規制手段は、前記媒体を搬送する搬送路を構成する筐体と一体に形成されていることを特徴とする。
本発明の給送装置では、一対の搬送ローラは、駆動手段により駆動されて回転し、媒体に対して搬送方向の力を作用させる駆動ローラと、回転自在であって、媒体がないときに駆動ローラに接触する従動ローラとを有し、従動ローラは、軸支されておらず、磁力により駆動ローラに向けて引き寄せられて媒体を押圧する。これにより、従動ローラを支持する軸受や、従動ローラを駆動ローラに向けて押圧するバネ等の装置を必要とせず、簡易な構造で媒体を駆動ローラに向けて押圧することができる。
図1は、本発明に係る給送装置の実施形態を示す斜視図である。 図2は、本発明に係る給送装置の実施形態を示す側面図である。 図3は、本発明に係る給送装置の実施形態が適用された画像読取装置を示す側面図である。 図4は、本発明に係る給送装置の実施形態において、駆動ローラと従動ローラとの間に原稿を挟んでいないときの従動ローラの状態について説明するための図である。 図5は、本発明に係る給送装置の実施形態において、原稿の搬送時に生じる従動ローラの揺れについて説明するための図である。 図6は、本発明に係る給送装置の実施形態のガイドについて説明するための斜視図である。 図7は、本発明に係る給送装置の実施形態のガイドについて説明するための側面図である。 図8は、本発明に係る給送装置の実施形態の第2変形例を示す側面図である。 図9は、従来の給送装置の概略構成の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる給送装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
(実施形態)
図1から図7を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、シート状の媒体を搬送する給送装置に関する。図1は、本発明に係る給送装置の実施形態を示す斜視図、図2は、本発明に係る給送装置の実施形態を示す側面図、図3は、本発明に係る給送装置の実施形態が適用された画像読取装置を示す側面図である。
図3において、符号100は、画像読取装置を示す。画像読取装置100は、イメージスキャナ、複写機、ファクシミリ、文字認識装置などの画像読取対象の読取対象面をスキャンするものである。画像読取装置100は、筐体1、上流側搬送ローラ2、下流側搬送ローラ3、画像読取機構4、原稿搬送路5、および基板6を有する。筐体1には、画像読取対象である原稿の搬送方向に沿って、筐体1を貫通する原稿搬送路5が形成されている。筐体1の内部には、原稿搬送路5に沿って、搬送方向の上流側から下流側に向けて上流側搬送ローラ2、画像読取機構4、下流側搬送ローラ3が順に配置されている。
上流側搬送ローラ2および下流側搬送ローラ3は、それぞれ後述する給送装置1−1で構成されている。上流側搬送ローラ2および下流側搬送ローラ3は、それぞれ径方向に互いに対向する駆動ローラ9と従動ローラ20とを有している。駆動ローラ9と従動ローラ20とは、両者の間に原稿を挟み、原稿に接触して回転することで、原稿を搬送方向に送る。本実施形態では、駆動ローラ9と従動ローラ20は、搬送される原稿を鉛直方向の上下から挟むように配置されており、駆動ローラ9が鉛直方向下側に、従動ローラ20が鉛直方向上側に配置されている。
画像読取機構4は、上流側搬送ローラ2と下流側搬送ローラ3との間に配置されており、上流側搬送ローラ2から下流側搬送ローラ3に向けて搬送される原稿の画像をスキャンする。下流側搬送ローラ3は、原稿を搬送方向に送り、原稿を画像読取装置100の外部に排出する。
筐体1内における下部には、基板6が配置されている。基板6は、上流側搬送ローラ2、下流側搬送ローラ3、および画像読取機構4と接続されている。基板6は、上流側搬送ローラ2および下流側搬送ローラ3の駆動源である図示しないモータを駆動するモータ駆動回路、画像読取機構4の図示しない光源を駆動する光源駆動回路、スキャンセンサを駆動する回路等を有しており、画像読取装置100を制御する。また、基板6は、画像読取装置100の外部との入出力を行う図示しない入出力部を有している。基板6は、入出力部を介して入力される指令に応じて原稿の搬送および画像のスキャンを実行し、取得した読取画像データを入出力部を介して出力する。
次に、図1および図2を参照して、上流側搬送ローラ2および下流側搬送ローラ3を構成する給送装置について説明する。
図1および図2において、符号1−1は、給送装置を示す。給送装置1−1は、径方向に互いに対向する駆動ローラ9および従動ローラ20を有する。駆動ローラ9は、シート状の媒体としての原稿7に搬送方向の力を作用させるものである。駆動ローラ9は、接触部10および軸部13を有している。軸部13は、その中心軸線X1が搬送方向と直交しており、かつ、筐体1により回転可能に支持されている。軸部13は、駆動源(駆動手段)としての図示しないモータにより駆動されて中心軸線X1を回転中心として回転する。図2に示すように、駆動ローラ9の回転方向Y1は、接触部10に接触する原稿7に対して搬送方向の力を作用させる方向である。
接触部10は、軸部13の外周面に形成されている。図2に示すように、軸方向視において、接触部10の外周面10aは、中心軸線X1を中心とする円形をなしている。図1に示すように、軸部13には、軸方向の位置が互いに異なる2つの接触部10が設けられている。軸方向の一方側に配置された第一接触部11と、軸方向の他方側に配置された第二接触部12とは、同じ形状に形成されている。すなわち、第一接触部11と第二接触部12において、外径の大きさ、および軸方向の長さは、それぞれ等しい。第一接触部11と第二接触部12とは、原稿7の幅方向中心C1に関して線対称の位置に配置されている。
接触部10は、磁性体(強磁性体)で構成されており、後述する従動ローラ20との間で互いに接近する方向の磁力が作用する。接触部10は、原稿7に対して摩擦により搬送方向の力を作用させることができるように構成されている。具体的には、接触部10の外周面10aには粉状の部材(例えば、ゴム等の樹脂)が一様に固定されている。また、粉状の部材を固定することに代えて、接触部10の外周面10aをゴム等で被覆するようにしてもよい。
従動ローラ20は、円柱形状をなしており、磁石で構成されている。給送装置1−1は、第一接触部11に対応する第一従動ローラ21と、第二接触部12に対応する第二従動ローラ22を備える。
図1に示すように、第一従動ローラ21の軸方向の長さは、第一接触部11の軸方向の長さと同様である。また、第二従動ローラ22の軸方向の長さは、第二接触部12の軸方向の長さと同様である。また、図2に示すように、従動ローラ20は、接触部10と比較して小径に形成されている。言い換えると、従動ローラ20の外径は、駆動ローラ9の外径と比較して小さい。従動ローラ20は、回転自在であって、かつ、駆動ローラ9とは異なり、軸支されていない。言い換えると、駆動ローラ9に対する従動ローラ20の相対位置は固定されておらず、従動ローラ20は移動可能である。
接触部10が磁性体で構成され、従動ローラ20が磁石で構成されていることから、接触部10と従動ローラ20との間には、互いに接近する方向の磁力が作用する。これにより、図1および図2に示すように、従動ローラ20には、接触部10に向かう磁力(吸引力)F1が作用し、接触部10に向けて吸引される。言い換えると、従動ローラ20には、駆動ローラ9の中心軸線X1へ向かう磁力F1が作用する。
よって、原稿7の給送時に接触部10と従動ローラ20との間に原稿7が挟まれると、磁力F1により、従動ローラ20が接触部10に向けて原稿7を押圧する。よって、接触部10と原稿7との間に適切な摩擦力を作用させ、スリップの発生を抑制することができる。また、本実施形態では、従動ローラ20が、駆動ローラ9の鉛直方向上側(真上)に配置されているため、従動ローラ20に作用する重力の向きは、駆動ローラ9に向かう向きとなる。このため、磁力F1に加えて、従動ローラ20に作用する重力により、原稿7が駆動ローラ9に向けて押圧される。なお、原稿7がない(接触部10と従動ローラ20との間に原稿7が挟まれていない)ときには、従動ローラ20は、磁力F1により引き寄せられて接触部10に接触する。
従動ローラ20と接触部10との間に原稿7が挟まれているとき、従動ローラ20は、磁力F1により、原稿7上において接触部10との間隔が最も小さくなる位置(以下、「所定位置」と記述する)に向けて吸引される。ここで、所定位置とは、図2に示すように、接触部10の中心軸線X1と従動ローラ20の中心軸線X2とを結ぶ線分L1が搬送方向と直交する位置である。この所定位置から従動ローラ20が搬送方向に沿って移動すると、従動ローラ20には搬送方向に沿って所定位置に向かう吸引力が作用する。つまり、従動ローラ20は、所定位置と異なる位置にあったとしても、磁力により吸引されて原稿7上を回転(転動)し、所定位置へ戻る。
駆動ローラ9がモータにより駆動されて接触部10が回転すると、原稿7は、搬送方向に送られる。このときに、従動ローラ20は、原稿7の移動に伴って原稿7上で回転し、所定位置に留まり続ける。つまり、従動ローラ20は、磁力F1により接触部10に吸引されつつ、原稿7に駆動されて回転する。従動ローラ20が一時的に搬送方向の所定位置と異なる位置に移動したとしても、磁力F1により所定位置に向けて吸引されて再び所定位置に戻る。このように、原稿7が駆動ローラ9から搬送方向の力を受けて搬送方向に移動する際に、従動ローラ20が所定位置で回転しつつ原稿7を接触部10に向けて押圧し続けることで、スリップやスキューの発生等が抑制される。
本実施形態の給送装置1−1では、以下に説明するように、従来の給送装置のように従動ローラを駆動ローラにバネで押し付ける方法と比較して、駆動ローラの駆動トルクを低減することができる。
図9は、従来の給送装置の概略構成の一例を示す図である。図9に示すように、従来の給送装置200では、回転可能に支持された駆動ローラ209に対して、従動ローラ220が、押さえバネ230により押さえつけられていた。従動ローラ220の軸部223は、図示しない軸受により回転可能に支持されており、かつ、押さえバネ230により駆動ローラ209に向けて押圧されている。押さえバネ230により従動ローラ220が駆動ローラ209に向けて押圧されることで、原稿と駆動ローラ209との間に摩擦力を生み、原稿を搬送させていた。しかしながら、この方法では、以下のような問題を解決することが困難であった。
(1)従動ローラ220の構造が複雑かつ部品点数が多く、筐体サイズも大きくなる。
(2)従動ローラ220をバネで押さえつけると、従動ローラ220の回転を阻害する摩擦力が生じる。
(3)駆動ローラ209がたわまないように剛性の高い軸部を必要とする。
本実施形態の給送装置1−1では、従来の給送装置200のように従動ローラ220が駆動ローラ209にバネの力で押さえつけられる構成と比較して、駆動ローラ9に対して作用する軸と直交する方向の力が小さい。よって、駆動ローラ9の軸受部等における摩擦負荷が少なく、駆動ローラ9を駆動するトルクを低減することができる。言い換えると、小さなエネルギーで原稿7を搬送可能となる。よって、駆動ローラ9を駆動するモータを小型化することができる。モータの小型化により、モータに電力を供給する電源を小電力電源とすることや、筐体1の小型化などが実現される。
また、駆動ローラ9に対して作用する軸と直交する方向の力が小さくなることで、駆動ローラ9の軸部13のたわみを抑制するために必要となる剛性が小さくなる。このため、軸部13として剛性が低い中空ローラ等を使用し、軸部13の質量を低減させることができる。その結果、軸部13のイナーシャの低減や、給送装置1−1の軽量化を実現することができる。
本実施形態の給送装置1−1では、従動ローラ20を支持するシャフトや軸受を必要とせず、従動ローラ20における摩擦負荷が少ない。よって、駆動ローラ9を駆動するトルクを低減することができる。また、従動ローラ20を支持するシャフトが不要であることから、従動ローラ20のイナーシャが低減される。従動ローラ20を支持するシャフトが不要であるため、従動ローラ20を小径とすることができ、給送装置1−1の小型化、軽量化が可能となる。また、従動ローラ20が小径とされることで、図5を参照して後述する従動ローラ20の揺動の発生が抑制される。
従動ローラ20を支持するシャフトや軸受が不要であることから、従来の給送装置200のように従動ローラ220が駆動ローラ209にバネの力で押さえつけられる構成と比較して、給送装置1−1の構造が簡易となり、部品点数の削減が可能である。また、従動ローラ20のシャフトや軸受が不要となることで、給送装置1−1を収容する筐体1をコンパクトにすることができる。
また、従動ローラ20をシャフトで支持しようとした場合、中空円筒形状のような特殊な形状の磁石が必要となり、コストアップの要因となるが、本実施形態では、従動ローラ20を構成する磁石は、円柱形状であり、安価に入手することができる。よって、磁石を使用することによるコストアップを抑制することができる。
また、本実施形態の給送装置1−1には、以下に図4および図5を参照して説明する問題を抑制できるように、従動ローラの移動を規制するガイドが設けられている。
図4は、駆動ローラ9と従動ローラ20との間に原稿7を挟んでいないときの従動ローラ20の状態について説明するための図である。
駆動ローラ9と従動ローラ20との間に原稿7を挟んでいない場合、従動ローラ20に作用する磁力と重力とによって従動ローラ20の位置が決まる。従動ローラ20の移動を規制するものが設けられていない場合、磁力と重力との関係によっては、原稿7を挟んでいないときに、従動ローラ20が駆動ローラ9の鉛直方向下側に移動してしまう可能性がある。
また、原稿7を搬送しているときに、従動ローラ20の揺れが生じる場合がある。図5は、原稿7の搬送時に生じる従動ローラ20の揺れについて説明するための図である。従動ローラ20の形状が歪んでいたり、従動ローラ20の着磁が均一でなかったりすると、原稿7の搬送時に従動ローラ20の回転にムラが生じることがある。これにより、図5に示すように、従動ローラ20に搬送方向の揺れが生じ、従動ローラ20が脱落する可能性がある。
上記のような問題に対して、本実施形態の給送装置1−1では、図6および図7に示すように、ガイド30が設けられている。図6は、ガイド30について説明するための給送装置1−1の斜視図、図7は、ガイド30について説明するための給送装置1−1の側面図である。
ガイド30は、断面矩形の棒状もしくは板状の部材であり、従動ローラ20の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置されている。ガイド30は、駆動ローラ9の中心軸線X1と平行に配置されており、その軸方向の配置領域は、第一従動ローラ21の配置領域および第二従動ローラ22の配置領域を含んでいる。図7に示すように、ガイド30は、従動ローラ20と搬送方向に対向しており、かつ、所定位置にあるときの従動ローラ20と矢印Y2に示す所定の隙間を有する位置に設けられている。ガイド30は、例えば、筐体1に固定されており、従動ローラ20がガイド30に当接したときには、従動ローラ20の移動を規制する。
これにより、図5に示すように従動ローラ20が搬送方向に揺動したとしても、従動ローラ20の搬送方向の移動や搬送方向と反対方向の移動が規制される。従動ローラ20の搬送方向の上流側に配置された第一ガイド31は、搬送方向と反対方向への従動ローラ20の移動を規制する。一方、従動ローラ20の搬送方向の下流側に配置された第二ガイド32は、従動ローラ20の搬送方向への移動を規制する。これにより、従動ローラ20の脱落につながるような振れ幅の大きな揺動の発生を未然に防ぐことができる。なお、従動ローラ20がガイド30に当接して従動ローラ20の移動が規制されるときに、ガイド30は従動ローラ20の回転は規制しない。言い換えると、ガイド30は、従動ローラ20の回転を許容しつつ、従動ローラ20の移動を規制する。従動ローラ20の回転が規制されてしまうと、原稿7の搬送に影響する可能性があるが、本実施形態のガイド30は、従動ローラ20の回転を規制しないため、原稿7の搬送に影響を及ぼすことを抑制しつつ、従動ローラ20の移動を規制することができる。
従動ローラ20が所定位置の近傍にあるときには、ガイド30は従動ローラ20から離間している。このため、従動ローラ20が大きく揺動しなければ、ガイド30が従動ローラ20の回転を阻害して従動ローラ20の摩擦負荷を増大させることがない。
また、駆動ローラ9と従動ローラ20の間に原稿7を挟んでいないときに、従動ローラ20が、所定位置から図4に示すような鉛直方向下側の位置に移動しようとしても、ガイド30によりその移動が規制される。よって、従動ローラ20は、搬送方向の上流側に配置された第一ガイド31と、下流側に配置された第二ガイド32との間の領域に留まる。従って、次回原稿7が送られてきたときには、原稿7を駆動ローラ9と従動ローラ20との間にスムーズに挟み、原稿7を搬送することができる。
なお、本実施形態では、駆動ローラ9と従動ローラ20との間に互いに接近する方向の磁力を作用させるために、駆動ローラ9の接触部10を磁性体、従動ローラ20を磁石としたが、これに代えて、接触部10あるいは軸部13の少なくともいずれか一方を磁石、従動ローラ20を磁性体としてもよい。あるいは、接触部10、軸部13、および従動ローラ20の全てを磁石としてもよい。
また、従動ローラ20が磁石である場合に、接触部10に代えて、あるいは接触部10に加えて軸部13を磁性体とすることで駆動ローラ9と従動ローラ20との間に互いに接近する方向の磁力を作用させてもよい。
本実施形態では、従動ローラ20の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ独立したガイド30が配置されたが、ガイド30の形態はこれには限定されない。例えば、搬送方向の下流側の第二ガイド32のみが設けられてもよい。なお、第一ガイド31および第二ガイド32の両方を備える給送装置1−1では、原稿7が搬送方向と反対方向に送られる場合や、原稿7が搬送方向と反対方向に引き抜かれるような場合であっても、従動ローラ20の脱落を未然に防ぐことが可能となる。
また、第一ガイド31と第二ガイド32とが互いに接続されて一体とされてもよい。第一ガイド31と第二ガイド32とが従動ローラ20の鉛直方向上側(径方向における従動ローラ20よりも駆動ローラ9側と反対側)で互いに接続された場合、ガイド30は、従動ローラ20の径方向の移動を規制することができる。つまり、ガイド30は、搬送方向および搬送方向と反対方向への従動ローラ20の移動を規制するだけでなく、従動ローラ20を挟んで径方向に駆動ローラ9と対向することで、従動ローラ20の径方向の移動を規制することができる。
このように、ガイド30が、搬送方向、搬送方向と反対方向、および駆動ローラ9から径方向に離間する方向の従動ローラ20の移動を規制するものであれば、搬送方向が、水平方向に対して斜めの方向や、鉛直方向であるような場合であっても、従動ローラ20の所定位置からの移動を規制したり脱落を防止したりすることが可能となる。
また、ガイド30として、従動ローラ20の軸方向の移動を規制するものが設けられてもよい。この場合、中心軸線X1,X2の方向が水平方向に対して斜めの方向や、鉛直方向であるような場合であっても、従動ローラ20の軸方向の移動を規制し、従動ローラ20の脱落を防止することができる。
ガイド30は、筐体1と一体に形成されてもよい。例えば、ガイド30は、筐体1における原稿7を搬送する原稿搬送路(搬送路)5を構成する壁面に形成され、従動ローラ20を挟んで駆動ローラ9と対向し、かつ、従動ローラ20の一部を収容する溝部であることができる。従動ローラ20が、ガイド30として形成された溝部に収容されることで、搬送方向や搬送方向と反対方向、径方向等への従動ローラ20の移動が規制される。あるいは、ガイド30は、筐体1における原稿搬送路5を構成する壁面に形成された突出部として筐体1と一体に形成されることができる。ガイド30が筐体1と一体に形成されることで、構成部品数の低減等の効果を奏することができる。
(実施形態の第1変形例)
実施形態の第1変形例について説明する。
上記実施形態において、ガイド30は、更に、磁力を利用して、磁石で構成された従動ローラ20の揺動を抑制するものであってもよい。例えば、ガイド30を磁石で構成し、ガイド30における従動ローラ20と対向する側に、従動ローラ20と互いに反発しあう磁極を配置する。第一ガイド31および第二ガイド32のそれぞれを磁石で構成し、第一ガイド31からは従動ローラ20に対して第二ガイド32へ向かう磁力を作用させ、第二ガイド32からは従動ローラ20に対して第一ガイド31へ向かう磁力を作用させる。さらに、従動ローラ20が所定位置にあるときに、第一ガイド31から従動ローラ20に作用する磁力と、第二ガイド32から従動ローラ20に作用する磁力とがバランスするように設定する。
磁極の具体的な配置については、例えば、以下のようにすることができる。従動ローラ20において、軸方向の一方側にN極、他方側にS極が配置される。この場合、例えば、一つの従動ローラ20につき、それぞれ一対のガイド30が、従動ローラ20を搬送方向に挟んで配置される。一対のガイド30を構成する第一ガイド31、第二ガイド32における磁極の配置は、従動ローラ20と同様である。すなわち、従動ローラ20とガイド30とで、搬送方向に互いに対向する部分には同じ磁極が配置される。具体的には、第一ガイド31の軸方向の一方側にはN極、他方側にはS極が配置され、第二ガイド32の軸方向の一方側にはN極、他方側にはS極が配置される。
これにより、従動ローラ20と第一ガイド31との間には、搬送方向において互いに反発しあう磁力が作用し、その磁力により、従動ローラ20には第二ガイド32へ向かう力が作用する。また、従動ローラ20と第二ガイド32との間には、搬送方向において互いに反発しあう磁力が作用し、その磁力により、従動ローラ20には第一ガイド31へ向かう力が作用する。第一ガイド31と従動ローラ20との間の磁力と、第二ガイド32と従動ローラ20との間の磁力とをバランスさせることで、所定位置からの従動ローラ20の移動を抑制することが可能である。例えば、第一ガイド31の磁極の強さと、第二ガイド32の磁極の強さとを等しくすることで、従動ローラ20に作用する互いに異なる方向の磁力をバランスさせることができる。
これにより、従動ローラ20が、所定位置から搬送方向のいずれか一方に向けて変位したときには、他方に向けて作用する磁力が増大し、従動ローラ20が所定位置に押し戻される。よって、従動ローラ20の搬送方向の揺動が抑制される。
なお、従動ローラ20とガイド30の磁極の配置は、上記には限定されない。例えば、軸方向に代えて、従動ローラ20の周方向の異なる位置に互いに異なる磁極が配置されてもよい。この場合、従動ローラ20の回転に伴って、従動ローラ20において、ガイド30と搬送方向に対向する磁極が変化する。例えば、従動ローラ20において、周方向にN極とS極が一定の間隔で交互に配置された場合、従動ローラ20の回転に伴い、ガイド30と搬送方向に対向する磁極が周期的に入れ替わることになる。これに対応して、ガイド30が電磁石とされることで、従動ローラ20とガイド30との間に搬送方向に互いに反発しあう磁力を作用させることが可能である。従動ローラ20の回転に合わせて、ガイド30の電磁石の極を切り替えるようにすれば、従動ローラ20とガイド30との間に互いに反発しあう磁力を作用させ続けることができる。
(実施形態の第2変形例)
実施形態の第2変形例について説明する。図8は、本変形例にかかる給送装置を示す側面図である。
上記実施形態では、駆動ローラ9が鉛直方向下側に、従動ローラ20が鉛直方向上側に配置されて原稿7を間に挟んでいるが、原稿7を間に挟んで原稿搬送路5を搬送させることができれば、駆動ローラ9と従動ローラ20との位置関係は、これには限定されない。例えば、図8に示すように、駆動ローラ9が鉛直方向上側に、従動ローラ20が鉛直方向下側に配置されてもよい。
従動ローラ20に働く重力は、従動ローラ20が駆動ローラ9の真下の位置へ向かうように作用する。このため、原稿7の搬送時における従動ローラ20の所定位置が、駆動ローラ9の真下または真下の近傍の位置となるように給送装置1−1を配置すれば、従動ローラ20と駆動ローラ9との間に原稿7が挟まれていないときに、従動ローラ20が所定位置から異なる位置へ移動してしまうことが抑制される。原稿7が挟まれていないときの従動ローラ20の位置のずれが抑制されることで、次回原稿7が送られてきたときには、原稿7を駆動ローラ9と従動ローラ20との間にスムーズに挟み、原稿7を搬送することができる。
なお、従動ローラ20を駆動ローラ9の鉛直方向下側に配置し、かつ、従動ローラ20の移動を規制するガイドを設ける場合、従動ローラ20の搬送方向および搬送方向と反対方向の移動を規制するガイド(上記実施形態の第一ガイド31、第二ガイド32と同様のガイド)に加えて、従動ローラ20の鉛直方向下側に、落下防止のガイドを設けるようにしてもよい。この場合、例えば、第一ガイド31と第二ガイド32とが従動ローラ20の鉛直方向下側(径方向における従動ローラ20よりも駆動ローラ9側と反対側)で互いに接続されて落下防止のガイドとされてもよい。また、従動ローラ20の軸方向の移動を規制するガイドが設けられてもよい。この場合のガイドも、上記実施形態のガイド30と同様に、従動ローラ20の移動を規制しつつ、原稿7の搬送中に従動ローラ20の回転を妨げることがない(摩擦負荷を増大させない)位置に配置されることが望ましい。
1−1 給送装置
1 筐体
2 上流側搬送ローラ
3 下流側搬送ローラ
4 画像読取機構
5 原稿搬送路
6 基板
7 原稿
9 駆動ローラ
10 接触部
11 第一接触部
12 第二接触部
13 軸部
20 従動ローラ
21 第一従動ローラ
22 第二従動ローラ
30 ガイド
31 第一ガイド
32 第二ガイド
100 画像読取装置
200 給送装置
209 駆動ローラ
220 従動ローラ
223 軸部
230 押さえバネ
F1 磁力
X1,X2 中心軸線

Claims (5)

  1. 径方向に互いに対向する一対の搬送ローラを備え、前記一対の搬送ローラの間に挟まれたシート状の媒体を搬送方向に送る給送装置であって、
    前記一対の搬送ローラは、駆動手段により駆動されて回転し、前記媒体に対して前記搬送方向の力を作用させる駆動ローラと、回転自在であって、前記媒体がないときに前記駆動ローラに接触する従動ローラとを有し、
    前記従動ローラは、軸支されておらず、磁力により前記駆動ローラに向けて引き寄せられて前記媒体を押圧する
    ことを特徴とする給送装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置において、
    前記従動ローラの外径が、前記駆動ローラの外径と比較して小さい
    ことを特徴とする給送装置。
  3. 請求項1または2に記載の給送装置において、
    前記従動ローラの近傍には、前記従動ローラの回転を許容しつつ前記従動ローラの移動を規制する規制手段が設けられている
    ことを特徴とする給送装置。
  4. 請求項3に記載の給送装置において、
    前記規制手段は、前記搬送方向の前記従動ローラの移動を規制する
    ことを特徴とする給送装置。
  5. 請求項3または4に記載の給送装置において、
    前記規制手段は、前記媒体を搬送する搬送路を構成する筐体と一体に形成されている
    ことを特徴とする給送装置。
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