JP2010213209A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラム Download PDF

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雅弘 光崎
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Abstract

【課題】原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを良好に処理することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得する。取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かが判定される(S103)。透かし画像部が合成されたものであれば、透かし画像の処理を行うための中間調スクリーンを採用する(S105)。透かし画像が合成されたものでなければ、標準の中間調スクリーンを採用する(S107)。
【選択図】図11

Description

この発明は画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムに関し、特に透かし画像部の処理を行う画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムに関する。
電子写真式の画像形成装置(スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなど)には、トナーを使用して画像を形成し、トナー像を用紙にプリント(転写)するための感光体および現像器が備えられている。
昨今のオフィスで用いられるドキュメントの印刷時には、機密保持の観点から、取り扱う際の注意を喚起させる“社外秘”などの文字情報をドキュメントに付加させる機会が増加している。それ以外にも、画像情報に、任意の文字、図形、写真画像などを合成した画像を作成し、それをプリント出力する機能が用いられる機会が増えている。
プリント時に、元の画像データを加工することなく特定の画像情報を容易に合成するために、プリンタのドライバにも合成機能が搭載されることが多くなっている。
画像情報の合成方法には、“透過”および“非透過”の2種がある。大きな目立つ画像を、元の画像を塗りつぶさずに合成したいような場合には、“透過”処理を適用することが有効である。このように“透過”処理においては、原画像情報を視認可能な状態で、別の画像情報を付加させることができる。
合成画像は、大きく分けて2種の作成手法によって作成される。一つはアプリケーションソフトによるものであり、もう一つはプリンタドライバによるものである。
一般的には、前者は、合成画像を電子データ上で扱いたい場合に有効である。一方、後者は、印刷時のみ画像を付加させたい場合に有効である。後者では、合成前の画像データファイルに加工を加えることなく画像を付加させたり、画像を扱うアプリケーションに依存せず特定の画像を付加させることが可能である。
“透過”処理においては、以下の2種の合成方法がある。
・画素毎に、原画像と付与される画像の色情報(RGB値など)とを合成する方法
・原画像と付与される画像とを、規則的なパターンで空間的に合成する方法
付与する画像を薄めに合成させたい場合(透かしスタンプとして画像を合成する場合など)には、後者が有効である。具体的には、N×N画素の千鳥パターンを発生させて、原画像と付与される画像(透かし画像部)とを1:1の比で合成するものである。このような後者の手法では、前者の手法よりも総じて自然な合成画像が得られる。
下記特許文献1は、合成する画像の透過率(アルファ値)を印刷時に制御する描画制御装置を開示する。描画制御装置は、アルファブレンド指定を、透過率に応じたオン/オフ比の2値ビットマップパターンに変換する(特許文献1の請求項5参照)。また描画制御装置は、属性別にビットマップのオン/オフ比を変更する(特許文献1の請求項6参照)。また描画制御装置は、スクリーンとの干渉を避けるように、ビットマップのオン/オフの配置を調整する(特許文献1の請求項7参照)。
特開2002−7102号公報
しかしながら、上述の「原画像と付与される画像とを、規則的なパターンで空間的に合成する方法」を採用すると、以下の問題がある。すなわち、規則的なパターンを用いることから、ハーフトーン部を再現させるためのスクリーン処理で使用するパターン(中間調スクリーンのパターン)との干渉が生じることがある。
更にパターンの規則性は、画像サイズの拡大・縮小や、Nin1処理(複数ページの画像を1ページ内に並べて印字するために、各ページの画像を縮小する処理)などの変倍処理によって、1ページ内で乱れることがある。この乱れる部分で、パターンの干渉の程度は変わる。これにより、濃度のむらや、パターンノイズにつながる場合もある。
例えば、透かし画像部で用いられるN×Nの千鳥パターンで、中間調のデータを透かし合成させる場合を想定する。透かし画像部において、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のいずれかの色が中間調であれば、透かし画像部以外の部分と同様に、透かし画像部においても中間調を再現させるためのスクリーン処理が行われる。この時に干渉が生じることがある。
この透かし画像部のパターンは、ユーザが意図せずして、ページ内で切り替わってしまうことがある。もともとのパターンを、画像サイズの拡大・縮小やNin1処理などの変倍処理によって加工した結果、パターンの規則性が乱れ、1ページの中で均一なパターンを維持できないことがある。
一般的な中間調スクリーン処理においては、1ページ内でマトリクスサイズ分の周期を保ちながら繰り返して処理を行っている。スクリーン処理のパターンによっては、規則性が切り替わる箇所で干渉の程度も変わってしまう。これにより、パターンの規則性が切り替わる箇所や濃度のむらがある箇所にて、画像に段差や筋状のノイズなどが発生したり、極端な場合は画像に欠損が生じる場合がある。
干渉は、スクリーン処理の前にスムージングなどを行うことで、低減させることもできる。しかしそのような処理を別途行うと、ハードまたはソフト処理上の負担となり、コストアップにつながってしまうという問題がある。
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを良好に処理することができる画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためにこの発明のある局面に従うと、画像処理装置は、原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得することができる取得手段と、取得手段で取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択手段とを備える。
この発明の他の局面に従うと、画像処理装置は、原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得することができる取得手段と、取得手段で取得された画像データの透かし画像部の種類、および変倍率の少なくとも一方を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択手段とを備える。
好ましくは判定手段は、透かし画像部のパターンの種類を判定する。
好ましくは画像処理装置は、画像データ中の透かし画像部の場所を特定するオブジェクト情報を取得する、オブジェクト情報取得手段をさらに備え、選択手段は、オブジェクト情報によって特定される画像データ中の透かし画像部の場所の処理において、他の場所で用いられるスクリーンパターンとは異なるスクリーンパターンを選択する。
好ましくは選択手段は、透かし画像部の処理に用いられるスクリーンパターンとして、透かし画像部以外の処理に用いられるスクリーンパターンの基本線数よりも、基本線数が高いパターンを選択する。
この発明の他の局面に従うと、画像形成装置は、上述のいずれかに記載の画像処理装置を備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、画像処理装置の制御方法は、原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得する取得ステップと、取得ステップで取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの判定結果に基づいて、取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択ステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、画像処理装置の制御プログラムは、原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得する取得ステップと、取得ステップで取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの判定結果に基づいて、取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択ステップとをコンピュータに実行させる。
これらの発明に従うと、原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを良好に処理することができる画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態における4サイクル画像形成装置の全体構成を示す図である。 MFP1のハードウェア構成を示すブロック図である。 PC271の内部構成を示すブロック図である。 PC271とMFP1とから構成されるプリントシステムの機能構成を示すブロック図である。 プリンタ1で出力される透過合成画像の具体例を示す図である。 図5の透かし画像部(A)の拡大図である。 透かし画像部を構成する複数種類のパターンの例を示す図である スクリーン選択部419で選択可能な、スクリーン処理部423で用いられる中間調スクリーンのパターンの具体例を示す図である。 スクリーン選択部419で選択可能な、スクリーン処理部423で用いられる中間調スクリーンのパターンの具体例を示す図である。 透かし画像部と中間調スクリーンとの干渉の具体例を示した図である。 スクリーン選択部419が実行するスクリーン選択処理を示すフローチャートである。 図10(a)および(b)の透かし画像部に対して、図9の中間調スクリーンを採用して処理を行った画像を示す図である。 第2の実施の形態における画像形成装置のスクリーン選択部419が実行するスクリーン選択処理を示すフローチャートである。 図13のステップS207においてスクリーン選択部419が、透かし画像用の中間調スクリーンパターンを選択するための、スクリーンパターン選定テーブルの具体例を示す図である。 第3の実施の形態における画像レンダリング・合成部413が出力する属性信号の具体例を示した図である。 オブジェクト属性信号の設定例を示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態における、プリント出力方法を実行する画像形成装置(またはプリント出力装置とも呼ぶ。)について説明する。
本実施の形態における画像形成装置は、画像処理装置を備えている。画像処理装置は、原画像データに透かし画像部が付加されるときには、付加される透かし画像部のパターンとの干渉が目立ちにくい中間調スクリーンを採用する(すなわち中間調スクリーンのパターンを切り替える)。これにより、装置をコストアップさせることなく、透かし画像部のパターンと中間調スクリーンのパターンとの干渉が生じることを低減させることができる。
より詳しくは、原画像データに透過合成される「スタンプ」画像などの透かし画像部で用いられているパターンに応じて、少なくとも、透かし画像部の領域の画像データを再現させる中間調スクリーンのパターンを切り替える。これにより透かし画像部において、プリント時のパターン間の干渉を低減させることができる。
中間調スクリーンのパターンの切り替えは、ページ単位で行ってもよいし(ページ内に透かし画像部が存在するか否かでパターンを切り替えるなど)、ページ内の領域単位で行ってもよい(透かし画像部が存在する部分のみにおいてパターンを切り替えるなど)。
図1は、本発明の第1の実施の形態における4サイクル画像形成装置の全体構成を示す図である。
ここでは画像形成装置は、MFP1である。MFP1は、スキャナ、複写機、プリンタ、ファックスなどの機能を有する複合機である。
MFP1は、複数のキー111a、当該キーに対するユーザの操作による各種の指示や、文字・数字などのデータの入力を受付ける操作部111、ユーザに対する指示メニューや取得した画像に関する情報などの表示を行なうディスプレイ113、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナ140、画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するプリンタ部130、用紙を搬送するADF141、画像形成を行なう用紙を収容する給紙トレイ103、および排紙トレイ105を備える。
また、マシン内部には各エレメントに供給するDC電源電圧をAC電源から変換する電源部120、およびマシンを制御するための演算、記憶機能を搭載したコントローラー部109が備えられる。
図2は、MFP1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図を参照してMFP1は、CPU227と、ハードディスクドライブ(HDD)229と、ハードディスクコントローラ211と、プリント部217と、通信インターフェイス部219と、メモリコントローラ221と、不揮発メモリ223と、オペレーションパネル225と、メインメモリ231とを備える。ハードディスクコントローラ211と、スキャナ140と、認証装置(非接触カードコントローラ)215と、プリント部217と、通信インターフェイス部219と、メモリコントローラ221と、不揮発メモリ223と、オペレーションパネル225と、CPU227とは、それぞれ、システムバス250に接続されている。HDD229は、ハードディスクコントローラ11に接続されている。また、メインメモリ231は、メモリコントローラ221に接続されている。
ハードディスクコントローラ211は、CPU227に、HDD229に対するデータの読み書きを可能にさせる。HDD229は、例えば通信インターフェイス部219等を介して送信されたジョブ(JOB)の印刷データやスキャナ140で読み取った画像データなどを記憶する。また、HDD229は、カード認証を行うための認証テーブルや、MFP1の設定情報や、MFP1の種々の動作を行うための制御プログラムなどを記憶する。HDD229は、1つのクライアントPC又は複数のクライアントPCから送信された複数のジョブを記憶可能である。
HDD229には、例えば、データの保管場所として、複数のBOXが設定されている。BOXは、個々のユーザや、所定のユーザのグループなどに関連付けて設定された記憶領域である。個々のBOXには、それぞれ、複数のデータを記憶可能である。CPU227は、例えば、PC271などから送信された印刷データや、スキャナ140で読み取って生成された画像データなどをBOXに記憶させる。このとき、データは、その属性に応じたBOXに記憶される。これにより、データを分類・整理してHDD229に記憶させることができる。また、CPU227は、BOX毎に認証の有無などに応じたアクセス制限を行う。これにより、BOXに記憶されているデータのセキュリティを確保することができる。さらにまた、BOX間でデータの受渡しなどを行うことができ、MFP1の利便性を高めることができる。
スキャナ140は、スキャナ機能を実行する。スキャナ140は、例えば、透明な原稿台に配置された原稿をコンタクトイメージセンサなどにより走査して画像データとして読み取る。また、スキャナ140は、原稿トレイにセットされた複数枚の原稿を、ADF(Auto Document Feeder)により順次取り込みながら、コンタクトイメージセンサなどにより画像データとして読み取る。読み取られた画像データは、例えば、CPU227によりアプリケーションデータ形式に変換され、BOXなどに記憶される。CPU227は、例えばBOXに記憶された画像データをPC271などに送信可能である。
認証装置215は、例えば、非接触ICカードリーダである。認証装置215は、認証カード(認証媒体)が近づけられたときにその認証カードに埋め込まれた情報を読み取る機能を有している。認証装置215は、認証カードとの間で無線通信、すなわち非接触通信を行うことができる。認証装置215は、認証カードと通信するための磁場を発生させるアンテナ及び無線回路や、受信した情報を復調し復号する回路などを有している。認証装置215で読み取られた情報は、CPU227に送られる。
プリント部217は、CPU227による制御の下、給紙トレイ103から用紙を給紙してMFP1の内部で搬送する。また、プリント部217は、搬送される用紙に電子写真方式により画像を形成し、排紙トレイ105に排出する。プリント部217は、スキャナ140で読み取られて印刷可能形式に展開された画像データをプリント可能である。また、プリント部217は、PC217から送られたりHDD229に記憶されているアプリケーションデータ形式のデータに基づいて印刷可能形式に展開された画像データをプリント可能である。データの印刷可能形式への展開は、CPU227、メモリコントローラ221、及びメインメモリ231などで行われる。プリント部217は、用紙にカラー画像を形成することができる。なお、プリント部217は、用紙にモノクロ画像のみを形成可能に構成されていてもよい。
なお、プリント部217は、フィニッシャ部(図示せず)を有している。フィニッシャ部は、例えば、ステープル部(図示せず)と、ソート部(図示せず)とを有している。ステープル部は、ステープルにより複数枚数の印刷物を1部毎に綴じて、排紙トレイ105に出力する。ソート部は、複数枚数の印刷物を1部毎に、縦横方向を変えたり、出力位置を変更したりして、排紙トレイ105に出力する。これらのフィニッシャ部の機能を用いることにより、複数部数のプリント時に、印刷物を容易に各部に分別することができる。これらのフィニッシャ部を用いた機能は、ユーザによる設定に基づいて、CPU227の制御により、適宜実行可能である。
通信インターフェイス部219は、例えば、NIC(Network Interface Card)などのハードウェア部と、所定の通信プロトコルで通信を行うソフトウェア部とが組み合わされて構成されている。通信インターフェイス部219は、例えば、MFP1をLANなどのネットワークに接続する。これにより、MFP1は、ネットワークに接続されているクライアントPCなどの外部装置と通信可能になる。図において、MFP1は、外部ネットワーク270に接続されている。外部ネットワーク270には、PC271やメールサーバ273等が接続されている。MFP1は、PC271などからジョブを受信可能である。また、MFP1は、スキャナ140で読み取った画像データなどを、FTP(File Transfer Protocol)などによりPC271に送信したり、メールサーバ273を介してE−mailによりメール送信したりすることができる。なお、通信インターフェイス部219は、無線通信により外部ネットワーク270などに接続可能に構成されていてもよい。
メモリコントローラ221は、CPU227に、メインメモリ231に対するデータの読み書きを可能にさせる。メインメモリ231は、例えばRAMである。メインメモリ231は、CPU227が制御プログラムを実行するときなどに必要なデータを記憶するのに用いられる。
不揮発メモリ223は、例えばフラッシュROM(Flash Memory)である。不揮発メモリ223には、HDD229と同様に、種々の制御プログラムやMFP1の機能設定データなど、MFP1の動作を行うために用いられるデータが記憶されている。CPU227は、所定の処理を行うことにより、不揮発メモリ223のデータを読み込んだり、不揮発メモリ223にデータを書き込んだりすることができる。
オペレーションパネル225は、例えばタッチパネル機能を有するLCD(Liquid Crystal Display)を用いて構成されている。オペレーションパネル225は、LCDに画像を表示する機能や、タッチパネルによりユーザによる操作を受け付ける機能を有している。オペレーションパネル225は、CPU227による制御に基づき、例えば所定の操作メニュー画面をLCDに表示して、ユーザからの操作を受け付ける。また、オペレーションパネル225は、MFP1の状態に関する情報を表示し、ユーザに通知する。オペレーションパネル225にユーザによる操作がなされると、それに応じて、操作信号又は操作コマンドがCPU227に送信される。
CPU227は、HDD229や不揮発メモリ223等に記憶された制御プログラムを実行することにより、MFP1の種々の動作を制御する。CPU227は、例えば、オペレーションパネル225から操作信号が送られたり、PC271などから操作コマンドが送信されたりすると、それらに応じて所定の制御プログラムを実行する。これにより、ユーザによりオペレーションパネル225になされた操作やPC271からの指示に応じて、MFP1の所定の動作が行われる。
図3は、PC271の内部構成を示すブロック図である。
図に示すように、PC271は、CPU320と、HDD330と、ROM340と、RAM341と、入力部342と、表示制御部343と、ディスプレイ344と、ネットワークI/F345と、カードリーダ346とを備えている。
CPU320は、PC271の装置全体を制御する。
ROM340は、BIOS(Basic Input/OutPut System)やブートプログラムを格納する。RAM341は、揮発性メモリであって、CPU320におけるプログラム実行時のワークエリアとなる。
HDD330は、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、ドライバ、各種プログラム、及びデータファイルなどを格納する。
入力部342は、キーボードやマウスなどの入力装置である。表示制御部343は、CPU320の制御によりビデオメモリに描画を行うと共に、ビデオメモリに記憶された画像データをビデオ信号として出力する。ディスプレイ344は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置に代表される表示装置である。
ネットワークI/F345は、TCP/IPなどの通信プロトコルによってLANなどを介して外部機器と送受信を行う。
カードリーダ346は、カード390などを読み込み可能である。カード390にはユーザの情報が記憶されている。CPU320は、カードリーダ346によりカード390から読み込まれた情報に基づき、カード390を保有するユーザがそのPC271の使用を許可されているかどうかを判別する。カードリーダ346は、読み込み可能になったカード390から、そのID番号やパスワードなどを取得する。なお、カードリーダ346は、認証装置215で検出可能なカードと同一のものを読み取り可能であってもよいし、磁気カード、ICカード(接触式であるか非接触式であるかを問わない。またカードに代えて携帯電話やメモリ装置を用いてもよい。)などを読み込み可能とされていてもよい
CPU320は、ジョブ出力部321を備えている。ジョブ出力部321は、プリントデータをMFP1に送信する。
HDD330内には、CPU320で実行可能な制御プログラムを記憶する領域330aが設けられている。
PC271の電源がONになると、CPU320は、ROM340のブートプログラムに従って、HDD330からOSをRAM341にロードする。また、CPU320は、各種デバイスドライバをロードする。さらにCPU320は、HDD330から制御プログラムなどをRAM341にロードして実行する。CPU320は、例えばMFP1のプリンタドライバなどをPC271において動作させる。
図4は、PC271とMFP1とから構成されるプリントシステムの機能構成を示すブロック図である。
ここでプリントシステムは、アプリケーションソフト3と、プリンタドライバ5と、プリンタ1とから構成される。アプリケーションソフト3およびプリンタドライバ5は、PC271に含まれる部分であり、プリンタ1はMFP1に相当する部分である。
アプリケーションソフト3にて、プリント原画像データ401が作成される。プリント原画像データ401のプリント指示が、プリンタドライバ5によってなされる。指示と共に、プリント原画像データ401のデータが展開され、これがプリンタ1にとって最適なCMYKのデータに変換され、プリンタ1で出力される。
図中の太い矢印は画像データの流れを示し、細い矢印はプリント時の画像データ処理における制御信号の流れを示すものである。
印刷される原画像データ401は、プリンタドライバ5で画像化される。プリンタドライバ5には、大きくは、プリント指示部403と画像レンダリング・合成部413とが含まれている。原画像データ401の所望の部分が、プリンタドライバ5のユーザインターフェース画面を介して設定されたプリント指示条件にしたがって、画像レンダリング・合成部413において画像データ化される。
プリント指示部403は、レイアウト・変倍指示部405と、画質調整指定部407と、スタンプ合成指定部409とを含んでいる。スタンプ合成指定部409は、スタンプ画質生成部411を含んでいる。なお、「スタンプ」は透かし画像部を構成する画像の用途の一例である。
ページレイアウト条件である、用紙に対するプリントの向き、拡大・縮小、Nin1処理と呼ばれるページ割付処理の条件が、レイアウト・変倍指示部405にてユーザにより設定される。
また、各種の画像調整が可能となるように、プリンタエンジンの特性に応じ、それぞれの用途で最適化されたパラメータがプリント時に選択できるようになっている。その選択は、図中の画質調整指定部407において、ユーザによって可能になっている。具体的には、ユーザは以下の(1)〜(4)の各設定の中から好ましい条件を選択することができる。
(1)原稿モード :文書、写真、DTP、CADなどのプリント対象の原稿の種別の設定
(2)スクリーン :“階調優先”、“解像度優先”、“高解像度”用の各タイプの設定
(3)カラーマッチング:“鮮やか”、“写真”、“色差最小”の各タイプの設定
(4)色バランス :シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の独立での数段の調整量設定
ユーザによる設定が行われない場合には、自動的に、標準の条件が設定されるようになっている。
ここで、上記の(3)、(4)の項目を色補正条件と呼ぶ。
更に、スタンプ合成指定部409では、予め登録されたロゴなどの図形情報や、取り扱い時の注意喚起を行ったり、複写を牽制するための“至急”や“社外秘”といったワードや、通し番号や、ページ情報などの、プリント原画像データ401に対してユーザが追加したい画像やテキスト情報が指定される。
またスタンプ合成指定部409では、追加合成したい画像情報が、プリント原画像データの画像情報と重なる位置にある場合にどのような処理を行うかが、ユーザによって設定可能となっている。すなわち、原画像データを上から塗りつぶすようにスタンプの画像を描画する(「非透過」処理)か、原画像データも視認できるようにスタンプの画像を描画させる(「透過」処理)かの設定が、選択可能になっている。
画像レンダリング・合成部413には、アプリケーションソフト3上の処理によってプリント原画像データ401が入力される。また画像レンダリング・合成部413には、上述のプリント指示部403から、スタンプ画像に関する情報と、印刷におけるレイアウトなどの制御のための信号とが入力さる。画像レンダリング・合成部413は、これら入力された情報をもとに、PCL(Printer Control Language)に代表される描画コマンドによって印刷時の描画用のレンダリング処理を実行する。
画像レンダリング・合成部413によって処理された印刷用画像データは、1200dpiの画素ごとの、RGBの各8bitのカラー情報 および、文字、写真などの属性を示す1〜2bitのTAG情報のビットマップ画像として展開される。なお、アプリケーションソフト3で扱うデータの種類や、プリンタドライバ5での処理によっては、RGB画像ではなく、CMYK画像やLAB画像などが展開される場合もある。
以上が、プリンタドライバ5における処理の内容である。続いて、プリンタ1における処理の流れを説明する。
プリンタ1のCMYK変換部417には、ラスタ処理されたビットマップのカラー情報が入力される。入力される情報は、通常はプリンタと直接対応しない色データである、RGB、CMYK、またはLABのデータである。このため、CMYK変換部417は、これらをプリンタ用のCMYKへの色変換テーブルによって、CMYK情報に変換する。さらにCMYK変換部417は、色バランス設定に従ってデータの調整を実行する。
ここでの色変換テーブルは、あらかじめ最適化されたテーブルが自動的に設定されることとしてもよいし、プリンタドライバ5の画質調整指定部407で設定されたカラーマッチングタイプに対応するテーブルが適用されることとしてもよい。すなわち後者の場合、色補正条件やスクリーン条件に従って好ましいテーブルを選択するものである。
また本実施の形態のように、画素毎の属性判別信号が展開・入力される場合は、プリンタ1の属性判別部415は逐次属性を判別する。この判別に基づいて、CMYK変換部417は、対象とする各オブジェクトの種類別に最適化されたカラーマッチングタイプのテーブルを適用する。
CMYK変換部417によってCMYK信号化された情報は、γ補正部421によって補正が施され、後段のスクリーン処理部423へ送られる。より詳しくは、γ補正部421のγ特性検出部は、CMYK各色の特性に応じてγ補正のテーブルを求める。γ補正部421はテーブルに従って、0〜255の8bitデータに対して濃度特性が略リニアになるように補正を行う。
γ補正部421によって補正されたデータは、スクリーン処理部423にてスクリーンパターン化され、狙いとする中間調の濃度で再現される。ここでスクリーンパターンは、予め最適化されたパターンが自動的に設定されるようにしてもよいし、プリンタドライバ5の画質調整指定部407で設定された内容に対応するパターンが適用されるようにしてもよい。本実施の形態では、レイアウト・変倍指示部405からの変倍率の情報、画質調整指定部407からの色補正条件・スクリーン条件の情報、およびスタンプ合成指定部409からの透過処理であるか/非透過処理であるかの情報、透かし画像部の画像パターンに基づいて、スクリーン選択部419が好ましい中間調スクリーンを選択するものとしている。
また色変換テーブルと同様に、本実施の形態のように、画素毎の属性判別信号が展開・入力される場合は、属性判別部415が逐次属性を判別しながら、対象とする各オブジェクトの種類別に最適化されたスクリーンパターンが適用されるように装置を構成してもよい。
以上の様にして、プリンタドライバ5から入力されるカラー情報を、プリンタ1は、そのデバイス色であるCMYKで最適に再現させるための色信号に変換する。変換された信号に基づいて、プリント部217(図2)では、帯電された感光体が各色のレーザー駆動によって露光される。その後、現像、転写、定着工程を経て紙上に最適な色でプリント画像が形成される。
図5は、プリンタ1で出力される透過合成画像の具体例を示す図である。
ここでは、文字、図形、写真などから構成されるプリント原画像データの所定の箇所に、透かし画像部(A)および(B)が合成された状態を示している。
すなわち透かし画像部(A)においては、「No.0001」の文字が、三角形の図形の上にプリントされている。透過合成により、透かし画像部(A)の下の三角形の図形も視認される。透かし画像部(B)においては、「XYZ」の文字とともに網掛けの画像がプリントされている。
図6は、図5の透かし画像部(A)の拡大図である。
ここでは「No.0001」の文字のうち、「N」の文字を構成する画像が拡大して示されている。「N」を構成する画像は、市松模様(または千鳥パターン)により構成されている。すなわち、1つが縦N個×横N個のドットから構成される2種類のブロックが市松模様状にパターン化されて配置されることで、「N」の文字が形成されている。
2種類のブロックのうち一方である白色の部分(白地部領域)は、プリント原画像データをそのまま残してプリントを行う部分(原画像の色を再現させる部分)である。すなわち白色の部分では、原画像にデータがある箇所では原画像データをそのまま残して後段の処理が行なわれる。
2種類のブロックのうち他方であるグレー色の部分は、透かし画像部(中間調の画像である場合を含む)のプリント(スタンプ画像の色のプリント)を行うものである。
このように、透かし画像の部分と原画像の部分とをX方向、Y方向で交互にプリントすることで、透かし画像を原画像が透けて見える状態でプリントすることが可能となる。
ブロックの縦横の画素数N(ブロックのサイズ)は、以下の(1)及び(2)の要件を満たすように設計されている。
(1)1ブロックの白地部領域がつぶれない程度のサイズ以上を確保すること。
(2)ある程度細かい透かし画像でも、その細部の再現に支障がないサイズ以下にすること。
例えばプリンタ1が1200dpiの電子写真プリンタである場合は、エンジンの露光、現像、転写、定着の各特性にもよるが、N=2〜10程度が妥当である。
図7は、透かし画像部を構成する複数種類のパターンの例を示す図である。
図7(ア)は、図6で用いているパターンと同一のパターンである(市松模様のパターン)。図7(イ)では、透かし画像の部分(グレーのブロック)および白地部領域のブロックのサイズは(ア)と同じであり、それらの配置を変えたものである。
図7(ウ)は、透かし画像の部分(グレーのブロック)および白地部領域のブロックのサイズを(ア)とは異ならせ、両者の配置によって縞模様となるようにするものである。 なお、図7(エ)は、非透過処理を行う場合のパターンを示す図である。非透過処理においては、合成する画像の部分において白地部領域は設けられない。これにより、プリント原画像データを透かすこと無く、その上に画像を合成するものである。
図7(ア)〜(ウ)のようにパターン化して、スタンプ画像と原画像とを空間的に合成させることで、効果的に透かし画像を生成させることが可能になっている。図7(ア)〜(ウ)に示すように、透過処理における原画像と合成画像との比率は通常では1:1として設計されている。これは必要に応じて、可変としても構わない。可変とすることで、透過度を調整することができる。透かし画像部のパターンの選択(例えば図7の(ア)〜(ウ)のどれを用いるか、透過度をどの程度にするか)は、図4中のスタンプ合成指定部409により設定できるようにしても良い。
図8および9は、スクリーン選択部419で選択可能な、スクリーン処理部423で用いられる中間調スクリーンのパターンの具体例を示す図である。
ここでは、一般的なスクリーンパターンが示されている。
ここでいうスクリーン処理とは、いわゆるディザマトリクスとよばれる、閾値を設定したマトリクスを使って多値情報を処理して、ドットの面積率を異ならせることで中間調を再現するものである。図8および9では、例として、約13%(図中の左上)、25%(図中の右上)、50%(図中の左下)、75%(図中の右下)に相当する画像濃度の、中間調スクリーン処理後のドットパターンが示されている。図8および図9に示されるように、用いられる中間調スクリーンに応じて、固有のスクリーン角度とスクリーン線数とが規定されることが分かる。
図10は、透かし画像部と中間調スクリーンとの干渉の具体例を示した図である。
図10(a)および(b)は、透かし画像部のパターンの例である。ここでは、図6のパターンの構成と同様に、2x2画素単位のブロック(N=2)が規則的に配置されている。但し、上下の中央部と左右の中央部とでブロックの規則性が乱れている。レイアウト・変倍指示部405での設定内容によっては、このような規則性の乱れが、画像レンダリング・合成部413において発生してしまう場合がある。特に、変倍印刷、Nin1画像印刷を行う場合である。なお、ここでは透かし画像の部分(グレーのブロック)は、中間調の50%の画像濃度を有する部分であるものとする。白地部領域(白のブロック)は、0%の画像濃度を有する部分であり、原画像の色が再現される部分である。
図10(a)の透かし画像を、図8に示す構造のスクリーンパターンでスクリーン処理を実行した結果を図10(a’)に示している。中間調スクリーンでは、通常、規則性の変化はない。すなわち、中間調スクリーンのパターンとしては、固有のP×Q(P、Qは正の整数)のマトリクスを周期的に当てはめて処理している。
このため、透かし画像部の規則性が変化する箇所にて、発生するスクリーン処理後のドットパターンにも変化が生じる。
具体的には図10(a’)では、左上、右下の位置では、50%の画像濃度を有する透かし画像の部分がドットとして再現されている。しかし、右上、左下の位置では、中間調スクリーンの構成の関係上、50%の画像濃度を有する透かし画像の部分がドットとして再現されない。これにより、全くドットが発生せず、画像が欠損した状態となる。
また、図10(b)の透かし画像を、図8に示す構造のスクリーンパターンでスクリーン処理を実行した結果を図10(b’)に示している。本来、全ての位置で透かし画像は同濃度に見えるべきであるが、中間調スクリーンの構成の関係上、濃度むらが発生している。
図10(a’)および(b’)のようなドット配置でプリントを行う場合、プリント画像上では大きな欠陥となってしまう。このため、透かし画像を処理する時の中間調スクリーンパターンの選択は注意深く行う必要がある。
図8のスクリーンパターンは、透かし画像部以外の画像に関しては、その画質を良好に再現することができる。しかし中間調パターンの周期性や、ドット配列の角度が透かし画像部のパターンに合致してしまうことにより、スクリーン処理において、透かし画像部のパターンとの干渉が目立ってしまうことがある。
本実施の形態においては、透かし画像部を用いるときには、干渉が生じにくい中間調スクリーンを選択し、透かし画像部を用いないときには、それ以外の中間調スクリーンを選択することとしている。
図11は、スクリーン選択部419が実行するスクリーン選択処理を示すフローチャートである。
これは、図10のような不具合が発生することを防ぐための処理を実行するものである。
ステップS101においてスクリーン選択部419は、プリント指示部403によって指定された、合成処理の内容を把握する。ステップS103においてスクリーン選択部419は、透かし画像を合成する指定がされているか否かを判別する。この結果に従ってスクリーン選択部419は、中間調スクリーンを透かし画像用のものとするか(S105)、標準用のものとするか(S107)のいずれかを選択する。
この処理により、透かし画像(透過スタンプ)の合成が設定された場合にのみ、透かし画像部で発生する不具合が少ない中間調スクリーンが自動的に選択される。また、透かし画像(透過スタンプ)の合成が設定されていない場合には、通常の画像処理に適した中間調スクリーンが自動的に選択される。
例えばステップS107においては、図8の中間調スクリーンを採用することとし、図7(ア)の透かし画像部の使用が設定されているステップS105においては、図9の中間調スクリーンを採用することとしている。
図12は、図10(a)および(b)の透かし画像部(図12(a)および(b))に対して、図9の中間調スクリーンを採用して処理を行った画像(図12(a’’)および(b’’))を示す図である。
ここでは 図10(a’)および(b’)のような画像の欠損や濃度むらは生じない。
すなわち上述のような処理を実行することで、透かし画像部が用いられるときには、標準時と異なる中間調スクリーンを適用させることができる。この結果図12では、透かし画像部でのパターンが変化しても、図10で示した処理結果のように透かし画像部の濃度の極端な差が生じない。
上述の実施の形態では、1ページの画像内の全ての位置において、同一の中間調スクリーンのパターンを用いている。従って、1ページ内の画像オブジェクトの属性を指定する信号を出力することができないプリンタドライバや、属性判別部を持たないプリンタドライバ(図4において「属性信号」を出力しないプリンタドライバ)や、属性に基づいた処理をしないプリンタにおいても本発明を実施することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第2の実施の形態における画像形成装置では、図11のスクリーン選択処理に代えて図13のスクリーン選択処理が実行される。
図13は、第2の実施の形態における画像形成装置のスクリーン選択部419が実行するスクリーン選択処理を示すフローチャートである。
ステップS201においてスクリーン選択部419は、プリント指示部403によって指定された、合成処理の内容を把握する。ステップS203においてスクリーン選択部419は、透かし画像を合成する指定がされているか否かを判別する。この結果に従ってスクリーン選択部419は、中間調スクリーンを透かし画像用のものとするか(S205,S207)、標準用のものとするか(S209)のいずれかを選択する。
この処理により、透かし画像(透過スタンプ)の合成が設定された場合にのみ、透かし画像部で発生する不具合が少ない中間調スクリーンが自動的に選択される。また、透かし画像(透過スタンプ)の合成が設定されていない場合には、通常の画像処理に適した中間調スクリーンが自動的に選択される。
より詳しくは、透かし画像を合成する指定がされているときに、スクリーン選択部419は、プリント指示部403によって指定された透かし画像合成の処理内容を把握する(S205)。これはレイアウト・変倍指定部405でユーザにより設定された内容(印刷倍率など)を把握するものである。この結果にしたがって、スクリーン選択部419は印刷倍率などの観点から好ましいスクリーンパターンを選択する。(S207)
例えば印刷倍率の設定により、透かし画像部のパターンが図10(a)、図10(b)のように不連続なものとなるとき(一部でパターンの周期性が乱れるとき)は、図8の中間調スクリーンに代えて、好ましい図9の中間調スクリーンが選択される。
また、透かし画像部のパターンを固定のものでなく可変とする場合には、透かし画像部で使われるパターン(スタンプ合成指定部409での設定)に応じて、最適な中間調スクリーンが選択される。
また、スタンプ合成指定部409での設定と、レイアウト・変倍指定部405での設定とに基づいて、最も好ましい中間調スクリーンを選択することとしてもよい。
図14は、図13のステップS207においてスクリーン選択部419が、透かし画像用の中間調スクリーンパターンを選択するための、スクリーンパターン選定テーブルの具体例を示す図である。
このテーブルでは、縦方向にスタンプ合成指定部409で設定される透かし画像部(透過パターン)の種類A〜Cの情報が規定されている。横方向には、レイアウト・変倍指定部405で設定される内容に従って決定した変倍率Xの情報が規定されている。
テーブルは、これら2つの情報に基づいて最適なスクリーンパターンが選択できるように構成されている。すなわちテーブル中の“Scr_A0”などの記載は、それぞれ異なる中間調スクリーン(スクリーンセット)を意味している。
レンダリングの処理において、画像の変倍処理を行う時には、透かし画像部のパターンのサイズも連動して拡大、縮小される。拡大、縮小される透かし画像部のパターンに対して同一の中間調スクリーンで対応できるとは限らない。このことから、図14のテーブルにおいては、設定された画像の倍率の範囲(X<0.5、0.5≦X<1、X=1、1<X≦1.25、1.25<Xのいずれか)に応じて、最適化した中間調スクリーンを適用可能にするものである。
なお、変倍率Xの範囲の規定は、図14のテーブルの例に限定されず、例えば透過パターンの種類によって適宜範囲を規定しても構わない。
また、透過パターンと変倍率とに応じた最適な中間調スクリーンは、あらかじめ求めておく必要がある。最適な中間調スクリーンは、透過パターンと変倍率との組み合わせによる実験で決定しても良いし、シミュレーションによる予測結果を元に決定しても良い。
一般的に、異なる2つの周期のパターンの干渉は、周期の最小公倍数の周期で変動する。このため、選択するスクリーンパターンが持つ周期性も、他の画質に不具合のない範囲で小さい(線数が高い)ことが望ましい。
また、観察距離300mm程度の一般的な条件では、人間の目には1mm程度の周期性のパターンに感度が高いとされている。従って、干渉で発生する周期が、人間の目にとって高感度とならない領域にすることも効果的である。
以上のように本実施の形態においては、透かし画像部のパターンの種類と印刷時の変倍率とに応じて、透かし画像部で発生する不具合が少ない中間調スクリーンを自動的に選択させることが可能となる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第3の実施の形態においては、図4のように画像レンダリング・合成部413で画素毎の属性が判別され、属性信号がプリンタ1へ送られるシステムを想定している。
より詳しくは、透かし画像部の箇所を特定する属性信号が、画像レンダリング・合成部413から出力される。透かし画像部が合成される(透過処理がなされる)部分に限定して、最適化した中間調スクリーンが適用される。
図15は、第3の実施の形態における画像レンダリング・合成部413が出力する属性信号の具体例を示した図である。
図15(1)は、図5と同じ、プリンタ1で出力される透過合成画像の具体例を示し、図15(2)は、“透過オブジェクト”(透かし画像部)を特定するための属性信号を示し、図15(3)は、“文字オブジェクト”を特定するための属性信号を示し、図15(4)は、“写真オブジェクト”および“図形オブジェクト”を特定するための属性信号を示している。
このように本実施の形態においては、一般的な“文字”、“図形”、“写真”に加え、“透過オブジェクト”を特定できるようになっている。
このようにすることで、属性判別部415では、透過オブジェクトに該当する画素を逐次特定することができる。スクリーン選択部419は、その結果に応じて、“透過オブジェクト”に対しては、それ用に最適化した中間調スクリーンを適用する。
なお、“透過オブジェクト”に対しては、その周囲のある程度の広がりを持った位置まで、“透過オブジェクト”用に最適化した中間調スクリーンを適用するようにしてもよい。
図16は、オブジェクト属性信号の設定例を示す図である。
ここでは、オブジェクト種類を4種に分けている。これにより、1画素あたり2bitの属性信号により、オブジェクト種類の特定が可能になる。
図16の例であれば、“文字”、“図形”、“写真”の3種のオブジェクト属性を識別するために最低限必要な信号である2bitからビット数を増やす必要がない。すなわち、プリンタドライバからプリンタへ出力させる画像情報は、24bit(画像信号)+2bit(属性信号)のままでよい(RGBまたはLABで画像信号を送信する場合)。そのため、ビット数増加によるハード処理回路の規模の増加を防ぐことができ、また、コストアップを防ぐことができる。
透かし画像部での干渉が目立ちやすいという欠点をもつ一方で、透かし画像部以外での画像の画質が良好なスクリーンパターンがある。本実施の形態のように、1画面(1ページ)内で中間調スクリーンを適宜切り替えることで、透かし画像部と、透かし画像部以外とで、画質を両立させることが可能となる。
[実施の形態における効果]
以上説明した実施の形態によると、透かし画像部を原画像に合成する場合において、透かし画像部のパターンと、プリント時の中間調スクリーンのパターンとの干渉による画像欠損やノイズの発生を防止することが可能になる。
すなわちプリンタドライバ(または画像形成装置でもよい。)は、透かし画像部を発生させる機能とともに、透かし画像部がページ内に存在するか否かの情報を生成する機能を有する。この情報をもとにプリンタドライバ(または画像形成装置)は、スクリーンパターンを選択する。スクリーンパターン選択のために、画像形成装置(またはプリンタドライバでもよい。)には、透かし画像部の印刷のために最適化されたスクリーンパターン(通常用いるパターンとは、周期や角度が異なるパターン)が記憶されている。
これにより、透かし画像部がある場合には、透かし画像部で干渉が目立たない中間調スクリーンを自動的に選択することが可能となる。
プリンタドライバ(または画像形成装置でもよい。)は、透かし画像部に使用したパターンの情報、および印刷時の変倍率の設定情報を生成する機能を有する。この情報から予測できる、透かし画像部の印刷時のパターンの変化に対し、好ましい中間調スクリーンが選択される。すなわちスクリーンパターン選択の機能においては、予め、印刷時のパターンの変化のそれぞれに対応させて最適化したスクリーンパターンが記憶されている。
これにより、透かし画像部で使用されるパターンに応じて、または、透かし画像部で使用されるパターンの変倍処理後のパターンに応じて、スクリーン種が自動的に選択される。
すなわち、透かし画像部のパターン構成が単一でないシステムにおいても、透かし画像部に使われるパターンに応じて最適なスクリーンパターンが選択される。透かし画像部のパターンに規則性の乱れが生じた場合でも、目立った濃度差やノイズがなく、適切な透過効果が維持された合成画像を得ることができる。
更に、プリンタドライバ(または画像形成装置でもよい。)は、プリント時に透かし画像部を特定するオブジェクト属性信号を発生させる機能を有する。プリント時には、属性信号によって特定される、文字部、図形部、写真部、透かし画像部のそれぞれの箇所毎に、あらかじめ最適化されたスクリーンパターンが自動的に選択され、印刷が行われる。
これにより、透かし画像部分のみにおいて、透かし画像のパターンに応じたスクリーン種を自動的に選択することも可能になる。よって、大きなコストアップをさせることなく、付加される透かし画像部のパターンに対する干渉が目立ちにくい中間調スクリーンを自動的に適用させることができる。
また、透かし画像部のみ異なるスクリーンを適用することで、「透かし画像部以外では良好な画質が得られるものの、透かし画像部では干渉が目だってしまうことがある中間調スクリーンのパターン」を、透かし画像部以外にそのまま適用することが可能になる。
これによって、使用するスクリーンパターン選択の自由度が高まる。また、透かし画像部に発生する画像の不具合を低減させつつ、透かし画像部以外を高画質で出力することも可能となる。
[その他]
なお、透かし画像部を処理するために選択して用いる中間調スクリーンのパターンは、透かし画像部以外の画像を処理するための中間調スクリーンのパターンの基本線数よりも高いことが望ましい。
なお、画像形成装置は、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。また、データを加工・編集して印刷するハードコピーシステムにも本発明を適用することができる。
画像形成装置の機能の一部は、PCや、画像形成装置に付属する装置が実行してもよい。この場合、PCの一部や画像形成装置に付属する装置の一部も画像形成装置の部分を構成することとなる。
また、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 MFP(プリンタ)
3 アプリケーションソフト
5 プリンタドライバ
401 プリント原画像データ
403 プリント指示部
405 レイアウト・変倍指示部
407 画質調整指定部
409 スタンプ合成指定部
413 画像レンダリング・合成部
415 属性判別部
417 CMYK変換部
419 スクリーン選択部
421 γ補正部
423 スクリーン処理部

Claims (8)

  1. 原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得することができる取得手段と、
    前記取得手段で取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択手段とを備えた、画像処理装置。
  2. 原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得することができる取得手段と、
    前記取得手段で取得された画像データの透かし画像部の種類、および変倍率の少なくとも一方を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択手段とを備えた、画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記透かし画像部のパターンの種類を判定する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データ中の透かし画像部の場所を特定するオブジェクト情報を取得する、オブジェクト情報取得手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記オブジェクト情報によって特定される前記画像データ中の透かし画像部の場所の処理において、他の場所で用いられるスクリーンパターンとは異なるスクリーンパターンを選択する、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記選択手段は、透かし画像部の処理に用いられるスクリーンパターンとして、透かし画像部以外の処理に用いられるスクリーンパターンの基本線数よりも、基本線数が高いパターンを選択する、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置を備えた、画像形成装置。
  7. 原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択ステップとを備えた、画像処理装置の制御方法。
  8. 原画像データ、または原画像データに対して透かし画像部が合成された画像データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された画像データが、透かし画像部が合成されたものであるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記取得された画像データを処理するスクリーンパターンを選択する選択ステップとをコンピュータに実行させる、画像処理装置の制御プログラム。
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