JP2010210720A - 鍵盤検査装置、鍵盤検査方法およびプログラム - Google Patents
鍵盤検査装置、鍵盤検査方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】検査員の指に押鍵圧を検出する圧力センサ25を装着し、その指で楽器本体100の鍵盤14の鍵を押鍵すると、鍵盤検査装置200では指が鍵面に接触した初期位置到達時間T0からフルストロークに到達するフルストローク到達時間TFまでの時間差に基づき押鍵速度Vを算出する。楽器本体100では、押鍵により鍵スイッチが順次オンされる毎に検査データを発生して鍵盤検査装置200に送信する。鍵盤検査装置200では、検査データを受信した時点で取得した経過時間t(n)と算出した押鍵速度Vとを用い、押鍵速度V×(経過時間t(n)−初期位置到達時間T0)なる計算式に従ってスイッチ番号「n」の鍵スイッチにおけるONストロークLnを算出して良否判定する。
【選択図】図1
Description
(a)上述の動特性検査、とりわけONストロークを検査するには、押鍵速度を一定に保つ専用の大型設備が必須となる為、検査員の押鍵操作でONストロークの良否を簡便に検査することが出来ない。
(b)1つの鍵に設けられる鍵スイッチの数が相違する等、仕様が異なる鍵盤装置を検査するには、仕様毎の専用の検査設備が必須となるので、仕様の異なる鍵盤装置に柔軟に対応して検査することが出来ない。
(c)生産ラインと一体的に配備される為、可搬性に欠ける。
A.構成
図1は、実施の一形態による鍵盤検査装置200の構成および検査対象となる楽器本体(電子鍵盤楽器)100の構成を示すブロック図である。以下、楽器本体100の構成と、鍵盤検査装置200の構成とについて説明する。
図1において、CPU10は、「検査モード」および「通常モード」の2つの動作モードを有し、ユーザ操作により選択される動作モードで楽器各部を制御する。CPU10は、検査モードが選択された場合には検査モード処理(後述する)を実行し、一方、通常モードが選択された場合には通常モード処理を実行する。通常モード処理では、例えば操作部13の音色スイッチ操作に応じて設定される音色の楽音を、鍵盤14の押離鍵操作に応じて発音・消音するよう楽音発生部16に指示する。
上記楽器本体(電子鍵盤楽器)100が備える鍵盤14の各鍵について、ONストローク(鍵に配設される各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストローク)の良否を検査する鍵盤検査装置200は、CPU20、ROM21、RAM22、表示部23、操作部24、圧力センサ25、入力部26およびインタフェース部27を備える。
次に、図3〜図4を参照して楽器本体100のCPU10において実行されるモード選択処理および検査モード処理の各動作を説明した後、図5〜図8を参照して鍵盤検査装置200のCPU20において実行される鍵盤検査処理および検査データ取り込み処理の各動作について説明する。
図3は、楽器本体100のCPU10が実行するモード選択処理の動作を示すフローチャートである。図4は、楽器本体100のCPU10が実行する検査モード処理の動作を示すフローチャートである。
<鍵盤検査処理の動作>
鍵盤検査装置200では、電源が投入されると、CPU20が図5に図示する鍵盤検査処理を実行してステップSC1に進み、装置各部を初期化するイニシャライズを行った後、ステップSC2に処理を進める。ステップSC2では、入力部26に対して圧力センサ25の出力(センサ出力信号)のモニタ開始を指示する。これにより、入力部26は、圧力センサ25が発生するセンサ出力信号をA/D変換してなるセンサ出力データを発生する。
次に、図7を参照して検査データ取り込み処理の動作を説明する。本処理は、タイマインタラプトにより所定周期毎に割り込み実行される。実行タイミングになると、ステップSD1に進み、取り込み開始指示イベントの有無を判断する。当該イベントが発生しなければ、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、取り込み開始指示イベントが発生すると、判断結果は「YES」となり、ステップSD2に進み、鍵スイッチのスイッチ番号を表すポインタnに初期値「1」をセットする。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 操作部
14 鍵盤
15 表示部
16 楽音発生部
17 インタフェース部
200 鍵盤検査装置
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 表示部
24 操作部
25 圧力センサ
26 入力部
27 インタフェース部
Claims (7)
- 押鍵操作する検査員の指が鍵面に接触した時点T0からフルストローク位置に達する時点TFまでの時間差と鍵のフルストローク値Lとに応じて押鍵速度Vを算出する押鍵速度算出手段と、
押鍵により各鍵スイッチが順次オンされる毎に、少なくともオン状態となった鍵スイッチを表す検査データを発生する検査データ発生手段と、
押鍵操作する検査員の指が鍵面に接触した時点T0から前記検査データ発生手段が検査データを発生するまでの時間差を、前記押鍵速度算出手段によって算出された押鍵速度Vに乗算して各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストロークL1〜Lnを算出する鍵ストローク算出手段と、
前記鍵ストローク算出手段により算出された鍵ストロークL1〜Lnの良否を判定する良否判定手段と
を具備することを特徴とする鍵盤検査装置。 - 前記押鍵速度算出手段は、
検査員の指に装着され、鍵を押鍵する圧力を検出して出力する圧力検出手段と、
押鍵操作した検査員の指が鍵面に接触した時点T0からフルストローク位置に達する時点TFまでの押鍵時間を、前記圧力検出手段の出力変化に基づき計測する計測手段と、
押鍵された鍵のフルストローク値Lを、前記計測手段により計測された押鍵時間で除算して押鍵速度Vを算出する算出手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の鍵盤検査装置。 - 前記検査データ発生手段は、押鍵により各鍵スイッチが順次オンされる毎に、押鍵を表すノートオンイベント、押鍵された鍵を表すノートナンバおよびオン状態となった鍵スイッチを表すスイッチ番号から構成されるMIDI形式の検査データを発生することを特徴とする請求項1記載の鍵盤検査装置。
- 前記検査データ発生手段を、鍵盤を有する楽器本体側に設け、発生した検査データをMIDIデータとして送信する送信手段と、
この送信手段により送信されるMIDI形式の検査データを受信する受信手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤検査装置。 - 前記良否判定手段は、各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストロークL1〜Lnが、予め設定される上下限規定範囲内に収まっているか否かで良否判定することを特徴とする請求項1記載の鍵盤検査装置。
- 押鍵操作する検査員の指が鍵面に接触した時点T0からフルストローク位置に達する時点TFまでの時間差と鍵のフルストローク値Lとに応じて押鍵速度Vを算出する押鍵速度算出過程と、
押鍵により各鍵スイッチが順次オンされる毎に、少なくともオン状態となった鍵スイッチを表す検査データを発生する検査データ発生過程と、
押鍵操作する検査員の指が鍵面に接触した時点T0から前記検査データ発生過程で検査データを発生するまでの時間差を、前記押鍵速度算出過程において算出された押鍵速度Vに乗算して各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストロークL1〜Lnを算出する鍵ストローク算出過程と、
前記鍵ストローク算出過程で算出された、各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストロークL1〜Lnの良否を判定する良否判定過程と
を具備することを特徴とする鍵盤検査方法。 - コンピュータに、
押鍵操作する検査員の指が鍵面に接触した時点T0からフルストローク位置に達する時点TFまでの時間差と鍵のフルストローク値Lとに応じて押鍵速度Vを算出する押鍵速度ステップと、
押鍵により各鍵スイッチが順次オンされる毎に、少なくともオン状態となった鍵スイッチを表す検査データを発生する検査データ発生ステップと、
押鍵操作する検査員の指が鍵面に接触した時点T0から前記検査データ発生ステップで検査データを発生するまでの時間差を、前記押鍵速度算出ステップにて算出された押鍵速度Vに乗算して各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストロークL1〜Lnを算出する鍵ストローク算出ステップと、
前記鍵ストローク算出ステップにて算出された、各鍵スイッチがそれぞれオンとなる時の鍵ストロークL1〜Lnの良否を判定する良否判定ステップと
を実行させるを特徴とするプログラム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104205205A (zh) * | 2012-03-29 | 2014-12-10 | 株式会社河合乐器制作所 | 电子键盘乐器 |
KR101515165B1 (ko) * | 2014-08-28 | 2015-04-24 | 주식회사 다이나톤 | 디지털 피아노의 자동 타건 테스트 장치 및 테스트 방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52115210A (en) * | 1976-03-24 | 1977-09-27 | Enomoto Kougiyou Kk | Piano temperament testing keyboard hitting device |
JPH0625895U (ja) * | 1992-09-01 | 1994-04-08 | カシオ計算機株式会社 | タッチレスポンス装置 |
JP2010078651A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Casio Computer Co Ltd | 鍵盤検査装置および鍵盤検査方法 |
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- 2009-03-09 JP JP2009054405A patent/JP5403226B2/ja not_active Expired - Fee Related
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