JP2010207874A - 溶接装置と溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】活性フラックスを使用することによって深い溶込みを得る溶接装置または溶接方法において、被溶接物の溶融池に活性フラックスをフラックス供給手段より供給しながら溶接を行う溶接装置と溶接方法に関する。
【解決手段】活性フラックス11と、前記活性フラックス11を供給するフラックス供給手段7と、レーザ光5を発生し、被溶接物6の溶接位置に照射するレーザ装置1と、前記フラックス供給手段7と前記レーザ装置1とを制御する制御手段12とを備え、前記フラックス供給手段7は、前記活性フラックス11を前記被溶接物6の溶融池に供給しながら溶接を行う溶接装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、活性フラックスを使用することによって深い溶込みを得る溶接装置または溶接方法に関するものである。
非消耗電極アーク溶接は、熱効率がよく、品質の高い溶接方法として薄板から厚板まで広い範囲の構造物の溶接に使用されている。典型的なものとして、タングステン電極と被溶接物との間にアークを発生させ溶接を行うTIGアーク溶接方法がある。
しかし、通常のTIGアーク溶接方法での熱源は、その加熱範囲が広く、溶込み深さが比較的浅いため、厚板鋼板を溶接する場合には接合部に開先加工を行い、多層盛溶接を行う必要があった。この問題を改善するために、特殊なノズルを使用し、前記TIGアークを緊縮させて溶接を行うプラズマアーク溶接方法がある。
これら前記TIGアーク溶接あるいはプラズマアーク溶接において、溶接部の溶込みを増加させ溶接能率を更に向上させる方法として、溶融池内の対流を利用する溶接方法が提案されている。これは、非特許文献1及び非特許文献2に示されるように、ロシアのPaton Welding Instituteに提案され、英国のTWIに普及されたA−TIGと呼ばれるアーク溶接方法である。この方法は、プラズマアーク溶接にも有効である。
具体的には、酸化物を主体とする粉末状の活性フラックスを刷毛で被溶接物に塗布・乾燥してからその上を溶接することによって、深い溶け込みを得る方法である。使用される活性フラックスには、非特許文献1に示されるもの以外に、市販の活性フラックスもいくつか入手できる。
この時の溶融池内の対流を利用して溶接部の溶込みを増加させる原理は、図23に示す通りである。
図23(a)は、活性フラックスを使用しない時に被溶接物6に形成される溶融池201とその時の溶融金属の流れ方向202を示したものである。
図23(b)は、活性フラックスを使用した時に被溶接物6に形成される溶融池203とその時の溶融金属の流れ方向204を示したものである。
図示した通り、活性フラックスを使用しない場合は、溶融金属の流れ方向202は溶融池201の中心からその周辺方向へ向かっているのに対し、活性フラックスを使用した場合では、溶融金属の流れ方向204は溶融池203の周辺からその中心方向へ向かっている。
後者のほうでは、溶融池203の中心における、アーク直下の、温度の高い溶融金属が前記溶融池203の底の部分に流れるため、溶融池203の底の部分の金属が効率よく溶融でき、深い溶込みが得られ、高能率の溶接ができる。
前述のように、活性フラックスとして重要なのは、溶融金属の対流方向を変えることである。この原理を利用すれば、非特許文献1に紹介されるTIGアーク溶接あるいはプラズマアーク溶接以外に、レーザ溶接にも適用できる。
レーザ溶接では、非特許文献3に示すように、被溶接物の溶接位置におけるレーザ光(後述する)のパワー密度に応じ形成される溶接ビードの溶込み形状が異なる。その模式図を図24に示す。
図24(a)は、パワー密度の低い時に形成される熱伝導型溶け込み形状である。
図24(b)は、パワー密度の高い時に形成されるキーホール型溶け込みである。
被溶接物6の溶接位置における集光径が一定である場合、図24(a)はレーザ出力が低い時、図24(b)はレーザ出力が高い時に相当する。
図24(a)に示す熱伝導型溶け込みでは、溶融池201の形成は主に熱伝導205によって支配されるため、溶接ビードの溶込み深さは、その幅の1/2以上にしかならない。
一方、図24(b)に示すキーホール型溶け込みでは、被溶接物6の表面がレーザ光5を受け、激しい蒸発206を発生することによってキーホール208を形成するため、溶融池207が次第に深くなり、安定状態では溶融池209のような形態となり、溶接ビード幅をはるかに超える溶込み深さを得ることが可能である。
図23に示す原理によれば、レーザ溶接にて活性フラックスを使用することによって溶込みを増加させる効果が生じるのは、図24(a)に示す熱伝導型溶込みの場合であり、被溶接物6の溶接位置における集光径が同じであれば、レーザ出力の低い場合に相当する。
言い換えれば、活性フラックスを使用することによって低いレーザ出力でも、高いレーザ出力の場合と同様の溶込み深さを得ることができ、溶接装置のコストを下げることが期待できる。
実際の溶接作業では、活性フラックスを効率よく被溶接物6の溶接位置に供給する必要がある。
このような活性フラックスを被溶接物6の溶接位置に供給する方法としては、非特許文献1と非特許文献2に紹介された、刷毛で活性フラックス11を塗布する方法、あるいはスプレーで活性フラックス11を塗布する方法以外に、特許文献1から特許文献5によって提案された様々な方法がある。
特許文献1では被溶接物6の溶接位置に直接に活性フラックスを塗布する方法を、特許文献2では被溶接物6の全体に表面処理を施すことによって活性フラックスの効果に相当する酸化物などを添加する方法を、特許文献3では溶接用フィラーの全体に表面処理を施すことによって活性フラックスの効果に相当する酸化物などを添加する方法を、特許文献4ではフラックスコアードワイヤにより活性かフラックスを添加する方法を、特許文献5では溶接用シールドガスに活性ガスを含ませることによって酸化物を形成させ、活性フラックスの効果に相当する酸化物などを添加する方法を、詳しく開示している。
しかし、これらのいずれの方法にも欠点がある。特許文献1の方法では、溶接の前処理工程が必要である。特許文献2の方法では、前処理工程が必要のみでなく、溶接しない部分まで処理してしまう、無駄な工数が発生してしまう。特許文献3と特許文献4との方法では、溶接用フィラーを必要としない場合への適用が困難である。特許文献5の方法では、シールドガス中の活性ガスがTIGアーク溶接の電極寿命を低下させてしまう恐れがある。
また、レーザを熱源とする溶接方法では、合金粉末を被溶接物上に置く方法(特許文献6)と、サブマージアーク溶接方法(非特許文献4)では、溶接に先行して置かれた粒状フラックス中にソリッドワイヤを送給し、フラックスに覆われた状態でアークを発生させて溶接を行う方法があるが、何れのものも、予め溶接箇所に粉末を配置するため、本発明のような活性フラックスを追加投入するものに転用すると、溶融池に投入する前に少なからぬ量が吹き飛び、また、溶融池の横方向へ移動して十分な量を投入できないなど、不具合があった。また、金属粉末を直接供給する方法(特許文献7)もあるが、この方法でも溶融池上方からの投入であり、溶融池に投入する前に少なからぬ量が吹き飛び、十分な量を投入できないなどの問題があった。すなわち、これも同様に後述する本発明の課題を何ら解決し得る方法ではなかった。
特開2001−25865号公報 特開2004−283858号公報 特開平3−258486号公報 特開2004−285395号公報 特開2003−19561号公報 特開昭62−38789号公報 特開平3−234393号公報 W. Lucas and D. Howse, Activating flux−increasing the performance and productivity of the TIG and plasma processes, Welding & Metal Fabrication, January, 1996, p11−17. TIG溶接における活性フラックスによる溶込み促進機構、溶接学会誌、第71巻、第2号、2002年、p95−99. レーザプロセス技術ハンドブック、朝倉書店、1992. 現代溶接技術大系、溶接法の基礎、産報出版社、1980.
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、被溶接物の溶融池に活性フラックスをフラックス供給手段より供給しながら溶接を行い、深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することのできる溶接装置と溶接方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、活性フラックスを被溶接物の溶接位置に供給するフラックス供給手段と、レーザ光を発生し、前記被溶接物の溶接位置に照射するレーザ装置と、前記フラックス供給手段と前記レーザ装置とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記被レーザ光により生成した溶接物の溶融池に前記活性フラックスを供給しながら溶接を行うものである。
また、上述した発明においてレーザ装置をアークを発生する溶接電源装置に置き換えたものである。
さらに、熱源からの熱エネルギーにより被溶接部の溶接位置を溶融する溶接方法において、前記熱エネルギーにより生成した被溶接部の溶融池に前記活性フラックスをフラックス供給手段により供給しながら溶接を行うものである。
この場合、前記熱源に、レーザまたはTIGアークまたはプラズマアークを使用するものである。
以上のように本発明は、活性フラックスを使用することによって深い溶込みを得る溶接装置または溶接方法において、被溶接部の溶接位置に活性フラックスをフラックス供給手段により供給しながら溶接を行い、深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
以下、本発明における溶接装置と溶接方法につき、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における溶接装置を示すブロック図である。
図において、レーザ装置1は、レーザ発振器2とレーザ伝送手段3と集光光学系4とからなり、レーザ光5を被溶接物6の溶接位置に照射するように構成している。前記レーザ伝送手段3は、光ファイバーであってもよく、レンズより組み合わせた伝送系であってもよい。前記集光光学系4は、単数あるいは複数のレンズより構成されてもよい。
また、フラックス供給手段7は、フラックス送給部8とフラックス搬送部9とノズル10とからなり、活性フラックス11を前記被溶接物6の溶接位置に供給するように構成している。前記活性フラックス11は、前記フラックス供給部8からフラックスキャリアガス50(後述する)により前記フラックス搬送部9へ導入され、前記ノズル10へ送給される。その後、前記ノズル10から被溶接物6の溶接位置に供給される。前記フラックス搬送部9は、図示していないが、前記活性フラックス11を保持するためのコンテナーを設けたフラックス送給部8に接続された可とう性のチューブであってもよい。前記ノズル10は、前記フラックス搬送部9に接続され、レーザ光5によって形成された溶融池に向かって活性フラックス11を送給できるパイプであってもよく、また、一つ以上の穴を設けられ、活性フラックス11をこれらの穴から噴出せる構造をしたものであってもよい。
さらに、制御手段12は、溶接開始あるいは溶接終了を選択して溶接起動信号Wsを出力する溶接起動手段13の前記溶接起動信号Wsを入力して、前記レーザ装置1にレーザ出力信号Pwを、前記フラックス供給手段7にフラックス供給手段Wfを出力すると共に、前記レーザ装置1と前記フラックス供給手段7とを制御する構成にしている。
上記実施の形態1の動作について、図2を参照して説明する。
図2は、溶接起動信号Wsとレーザ出力信号Pwとフラックス供給信号WfとのON信号とOFF信号とを示すタイミング図である。t1時点で、溶接起動手段13が操作され、溶接開始が選択されると、溶接起動信号WsのON信号は、溶接起動手段13から制御手段12に出力される。
前記制御手段12は、前記溶接起動信号WsのONタイミングをもってレーザ装置1にレーザ出力信号PwのON信号を、フラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのON信号を送り、被溶接物6の溶接位置にレーザ光5を出力すると共に、活性フラックス11を供給するよう制御する。
その結果、被溶接物6の溶接位置に活性フラックス11が供給されながら溶接が行われる。t2時点で、溶接起動手段13が操作され、溶接終了が選択されると、前記制御手段12は、前記溶接起動信号WsのOFFタイミングをもってレーザ装置1にレーザ出力信号PwのOFF信号を、フラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのOFF信号を送り、レーザ光5の出力と活性フラックス11の供給を停止させ、溶接を終了させる。
本実施の形態では、図1、図2に示すように、被溶接物6の溶融池に活性フラックス11を供給しながら溶接を行い、図23(b)のような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における溶接装置を示すブロック図である。
本実施の形態は、図1に示す実施の形態1において、レーザ装置1の代わりに、トーチ14とアーク制御装置15とからなり前記アーク制御装置15が前記トーチ14と被溶接物6との間に電力を供給し、アーク16を発生することのできる溶接電源装置17を使用したものである。
なお、図1に示す実施の形態と同様の構成、図2に示すタイミング図と同様の動作タイミングおよび、図1と図2と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上記実施の形態の動作について、図4を参照して説明する。
図4は、溶接起動信号Wsとアーク出力信号Awとフラックス供給信号WfとのON信号とOFF信号とを示すタイミング図である。t1時点で、制御手段12は、溶接起動信号WsのONタイミングをもって溶接電源装置17にアーク出力信号AwのON信号を送ると共に、フラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのON信号を送る。前記溶接電源装置17では、アーク制御装置15が前記アーク出力信号AwのONタイミングをもってトーチ14と被溶接物6との間に電力を供給し、アーク16を発生させる。
その結果、t2時点まで、被溶接物6の溶接位置に活性フラックス11が送給されながら溶接が行われる。
t2時点で、前記制御手段12は、溶接起動信号WsのOFFタイミングをもって溶接電源装置17にアーク出力信号AwのOFF信号を、フラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのOFF信号を送り、アーク16への電力供給と活性フラックス11の供給を停止し、溶接を終了させる。
本実施の形態では、図3、図4に示す通り、被溶接物6の溶接位置との間にアーク16を発生させる溶接電源装置17を使用して被溶接物6の溶融池に活性フラックス11を供給しながら溶接を行い、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3における溶接装置を示すブロック図である。
本実施の形態は、図1に示す実施の形態1において、制御手段12の代わりに溶接起動手段13の溶接起動信号Wsと時間設定手段18で設定した所定時間の所定時間信号Tmとを入力とする制御手段19を使用したものである。
なお、図1に示す実施の形態と同様の構成、図2に示すタイミング図と同様の動作タイミング及び、図1と図2と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上記実施の形態の動作について、図6を参照して説明する。
図6は、溶接起動信号Wsとレーザ出力信号Pwとフラックス供給信号WfとのON信号とOFF信号とを示すタイミング図である。t1時点で、制御手段19は、前記溶接起動信号WsのONタイミングをもってレーザ装置1にレーザ出力信号PwのON信号を出力し、被溶接物6にレーザ光5を照射し始めるよう制御する。その後、t1時点から時間設定手段18で設定した所定時間Tmが経過したt1’時点まで、被溶接物6の溶接位置がレーザ光5に照射され続け、溶融池が形成される。
t1’時点では、前記被溶接物9の溶接位置に溶融池が形成されるので、前記制御手段19は、フラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのON信号を送り、被溶接物6に形成された溶融池に活性フラックス11を供給するよう制御する。
以上の動作によると、被溶接部6の溶接位置が溶融してから活性フラックス11を供給しながら溶接を行うことができる。この動作は、溶接起動手段13が操作され、溶接終了が選択されたt2時点まで続く。
なお、所定時間Tmを設けるのは、以下の理由による。図23に示すように、活性フラックス11を使用した図23(b)では、溶融池内の対流方向204は溶融池の中心へ向かうことによって、深い溶込みが得られる。
すなわち、被溶接物6が溶融されるまでに送給される活性フラックス11は、溶込み深さの増加にほとんど寄与しない。
したがって、深い溶込みを得るために、溶融池が形成されてから活性フラックス11を供給する。実際の溶接では、レーザ光5の照射が開始したt1時点から被溶接物6の溶接位置に溶融池が形成されるt1’までの時間は、レーザ光5のレーザパワー、集光径および被溶接物6の材質、表面状態、板厚などのパラメータによって変わるので、これらのパラメータに応じて前記所定時間Tmを設定してよい。
なお、活性フラックス11の供給が開始するまでに被溶接物6に溶融池を確実に形成させるために、前記所定時間Tmは、被溶接物6に実際に溶融池を形成できるまでの時間よりやや長めに設定することが望ましい。
上記実施の形態3では、レーザ装置1を使用したレーザ溶接の構成例について説明した。言うまでもなく、図3に示すように、溶接電源装置17を使用し、被溶接物6とトーチ14との間にアーク16を発生させるアーク溶接の構成例でも前記制御手段19の制御方法を適用させることができる。
本実施の形態では、図5、図6に示す通り、被溶接物6の溶接位置が溶融してから活性フラックス11を供給しながら溶接を行い、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4における溶接装置を示すブロック図である。
本実施の形態は、図1に示す実施の形態1において、制御手段12の代わりに、溶融検出手段20の溶融検出信号Smdと溶接起動手段13の溶接起動信号Wsとを入力信号とする制御手段21を使用したものである。
なお、図1に示す実施の形態と同様の構成、図2に示すタイミング図と同様の動作タイミング及び、図1と図2と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上記実施の形態の動作について、図8を参照して説明する。
図8は、溶接起動信号Wsとレーザ出力信号Pwと溶融検出信号Smdとフラックス供給信号WfとのON信号とOFF信号とを示すタイミング図である。t1時点では、制御手段21は、溶接起動信号WsのONタイミングをもってレーザ装置1にレーザ出力信号PwのON信号を出力し、被溶接物6にレーザ光5を照射し始めるよう制御する。t1時点からは、被溶接物6の溶接位置がレーザ光5によって加熱し続けられる。
t1’時点では、溶融検出手段5は、前記被溶接物6の溶接位置が溶融されたタイミングを検知すると、直ちに、溶融検出信号SmdのON信号を制御手段21に出力する。制御手段21は、前記溶融検出信号SmdのONタイミングをもってフラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのON信号を送り、被溶接物6に形成された溶融池に活性フラックス11を供給するよう制御する。その結果、被溶接物6の溶接位置が溶融してから活性フラックス11が供給されながら溶接が行われることとなる。t1時点から被溶接物6の溶融が検出されたt1’時点までの被溶接物溶融時間Tmdは、レーザ光5のレーザパワー、集光径および被溶接物6の材質、表面状態、板厚などのパラメータによって変わるのは、前述の通りである。
上記実施の形態では、レーザ装置1を使用したレーザ溶接の構成例について説明した。言うまでもなく、図7においてレーザ装置1の代わりに、図3に示す溶接電源装置17を使用し、被溶接物6とトーチ14との間にアーク16を発生させるアーク溶接の構成にも適用できる。
上記実施の形態の溶融検出手段20の構成及び動作について、図9を参照して説明する。
図9(a)は溶融検出手段20の構成例である。
図において、光検出手段301は、レーザ光5が被溶接物6に照射され、前記被溶接物6によって反射された反射光300を検出するためのものである。
比較手段302は、前記光検出手段301から検出した反射光信号Srと基準値設定手段303から設定した基準値信号Sr0とを入力してその大小関係を比較し、前記反射光信号Srが前記基準値信号Sr0を下回った時に被溶接物6が溶融されたとみなし、溶融検出信号Smdを出力するためのものである。
前記構成の動作タイミング図を図9(b)に示す。t1時点では、被溶接物6がレーザ光5によって加熱され始め、t1’’時点まで溶接位置は固体状態である。この間の光検出手段301の反射光信号Srは、被溶接物6が固体状態での反射光信号Srsのままである。通常、被溶接物6の表面温度が上昇すると、レーザ光5の反射がやや低下するが、図ではこの温度上昇による反射の低下分を省略して描いている。
t1’’時点では、レーザ光5の照射位置の中心部が溶け始め、t1’時点まで溶融領域の大きさが成長していく。この溶融領域の大きさはt1’’’時点まで成長していくが、t1’’’時点からの光検出手段301の反射光信号Srは、被溶接物6が溶融した状態の反射光信号SrLとなる。
実際の溶接では、被溶接物6の溶接位置に一定の大きさの溶融領域が形成した時点t1’をもって被溶接物6が溶融したとみなしても支障がない。したがって、反射光信号Srsと反射光信号SrLとの中間にある基準値信号Sr0を設け、光検出手段301の反射光信号Srと前記基準値信号S0とを比較することによって、溶融池の形成を検知することができる。その動作は、比較手段302によって実現される。
溶融検出手段20は、図9に示すように、反射光300を検出することによって構成されるが、被溶接物6の溶接位置からの熱放射を検出することによって構成してもよい。
その構成と動作について、図10を参照して説明する。図10が図9と異なるのは、光検出手段305を用い被溶接物6からの放射光304を検出する部分である。
図において、比較手段306は、前記光検出手段305からの放射光信号Semと基準値設定手段307から設定した基準値信号Sem0とを入力してその大小関係を比較し、前記放射光信号Semが前記基準値信号Sem0を上回った時に被溶接物6が溶融されたとみなし、溶融検出信号Smdを出力するためのものである。
前記構成の動作タイミングを図10(b)に示す。t1時点では、被溶接物6がレーザ光5によって加熱され始めるが、被溶接物6からの放射光304と放射光信号Semは、前記被溶接物6の温度上昇と共に強くなる。図示の通り、t1’時点では、光検出手段305の放射光信号Semが基準値信号Sem0を超えるが、これをもって被溶接物6が溶融したと見なしてよい。
以上の通り、図9と同様、被溶接物6からの熱放射を検出することによって溶融池の形成を検知することができる。
以上の説明では、被溶接物6からの反射光300と放射光304とを検出し、被溶接物6の溶融池形成を検知する方法について説明したが、この二つの光を同時に検出し、その両方を利用して被溶接物6の溶融を精度よく検出できることは言うまでもない。また、基準値信号Sr0と基準値信号Sem0としては、予め実験によって測定した値を使用してもよい。
次に、光検出手段301と光検出手段305との設置位置について説明する。
光検出手段301は、被溶接物6に照射するレーザ光5の反射光300を検出するものであるため、その設置は、被溶接物6に照射された後の光が入射されやすいようにすることが望ましい。例えば、レーザ光5が被溶接物6に入射され、その反射方向に設置すればよい。一方、光検出手段305の設置は、被溶接物6の溶融池からの熱放射光304を効率よく受ける方向、例えば、被溶接物6の法線方向に近い方向に設置すればよい。また、光検出手段301と光検出手段305との設置は、被溶接物6の溶接位置に照射するレーザ光5と同一の光経路の一部を共有してもよい。
その構成の一例を図11(a)に示す。
図において、レンズ401とレンズ402は、集光光学系4を構成するためのものである。前記レンズ401はレーザ伝送手段3からのレーザ光5を平行状にするためのものであり、前記レンズ402は前記レンズ401からのレーザ光5を受け、それを被溶接物6の溶接位置に集光するためのものである。
反射板403は、前記レンズ401と前記レンズ402との間に設置され、前記レンズ401を通過した後のレーザ光5のほとんどを透過するが、前記レンズ402を通過した後のレーザ光5が被溶接物6に照射され、それが被溶接物6に反射された後の光を反射するためのものである。また、前記反射板403は、被溶接物6が加熱された時に放出される光、すなわち放射光をも反射するものである。
図では、被溶接物6からの反射光と被溶接物6からの放射光とをまとめて、反射&放射光308と示している。404は、前記反射板403からの前記反射&放射光308を受け、その一部を反射して光検出手段309に入射し、その残りの分を透過して光検出手段310に入射する反射板である。
以上の構成によると、光検出手段309と光検出手段310との設置は、被溶接物6の溶接位置に照射するレーザ光5と同一の光経路の一部を共有することができる。前記構成では、反射&放射光308を光検出手段309と光検出手段310とに入力しているが、実際の溶接では、前記反射&放射光308を反射光300と放射光305とに分離する必要がある。その動作は、前記光検出手段309と前記光検出手段310とによって実現することができる。
その構成について、図11(b)と図11(c)とを参照して説明する。
図11(b)は、反射&放射光308を入力し、反射光信号Srを取り出すための、光検出手段301を使用した構成である。
図において、フィルター405は、前記反射&放射光308を入力し、レーザ光5の反射光と対応する、極狭い波長領域のみを通過させるためのものである。前記反射&放射光308を前記フィルター405に通過させることによって、反射光300を得ることができる。反射光300を得てからの動作は、図9(a)と同様となるので、その説明を省略する。
図11(c)は、反射&放射光308を入力し、放射光信号Semを取り出すための、光検出手段305を使用した構成である。
図において、406は、前記反射&放射光308を入力し、被溶接物6の溶接位置の温度を反映する赤外領域の波長のもののみを取り出すためのフィルターである。例えば、700nm以上の波長を通過するフィルターであってもよく、または、800nm以上の波長を通過するフィルターであってもよく、または、1000nm以上の波長を通過するフィルターであってもよい。前記反射&放射光308を前記フィルター406に通過させることによって、放射光304を得ることができる。放射光304を得てからの動作は、図9(10)と同様となるので、その説明を省略する。
本実施の形態では、図7から図11に示す通り、レーザ照射開始から被溶接物6の溶接位置に溶融池が形成されるまでの実際の時間と時間設定手段18で設定した所定時間Tmとの誤差をなくすことによって被溶接物6の溶融池に活性フラックス11を供給しながら溶接を行い、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態5)
図12は本発明の実施の形態5におけるレーザ光5の照射位置またはアーク16の発生位置と活性フラックス11の供給位置との相対関係を示す模式図である。(a)はレーザ光5の場合、(b)はアーク16の場合を示す。
なお、本発明の実施の形態1から実施の形態4と同様の構成、同様の動作と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図において、溶接方向22は、レーザ光5またはアーク16と、活性フラックス11を供給するノズル10との走行方向を示すものである。溶融池210aは前記レーザ光5が、溶融池210bは前記アーク16が被溶接物6に形成したものである。溶接ビード23aは前記レーザ光5で形成した溶融池210aが、溶接ビード23bは前記アーク16で形成した溶融池210bが凝固して形成したものである。
図において、レーザ光5またはアーク16を被溶接物6に対し一定の傾斜角度をもって配置するように描いているが、言うまでもなく、前記レーザ光5またはアーク16を被溶接物6に対し垂直に配置してもよい。
上記実施の形態の構成において、活性フラックス11は、レーザ光5で形成した溶融池210aの、またはアーク16で形成した溶融池210bの溶接方向22の前方から供給されることが特徴である。
その理由は、以下の通りである。仮に、活性フラックス11がレーザ光5あるいはアーク16によって形成される溶融池210a、溶融地210bの、溶接方向22の前方ではなく、その後方から供給されると、前記活性フラックス11は、溶融池210aと溶接ビード23aとの境界付近、または溶融池210bと溶接ビード23bとの境界付近の凝固境界BSLa、または凝固境界BSLb近辺に近い溶融金属側に集中しやすく、溶融池210aまたは溶融池210bの全体に行きにくくなってしまう。また、活性フラックス11が前記凝固境界BSLaまたは前記凝固境界BSLb付近の溶融金属に集中しやすくなるため、未溶融のまま溶接ビード23aまたは溶接ビード23bの表面に残ってしまうと、ビード外観を損なわせる恐れがある。
したがって、活性フラックス11をレーザ光5またはアーク16によって形成される溶融池210aまたは溶融池210bの、溶接方向の前方から供給することが望ましい。
本実施の形態では、図12に示す通り、活性フラックス11をレーザ光5またはアーク16によって形成される溶融池210aまたは溶融池210bの、溶接方向の前方から供給することにより活性フラックス11の分散をよくし、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態6)
図13は本発明の実施の形態6における溶接装置を示すブロック図である。
本実施の形態は、図1に示す実施の形態1において、複合ノズル24を設けると共に、レーザ装置1の代わりにレーザ装置25を使用して前記複合ノズル24にレーザを供給し、また、フラックス供給手段7の代わりにフラックス供給手段26を使用して前記複合ノズル24に活性フラックスを供給するものである。
なお、図1に示す実施の形態と同様の構成と同様の動作と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図示の通り、レーザ装置25にはレーザ発振器2とレーザ伝送手段3とが含まれ、フラックス供給手段26にはフラックス送給部8とフラックス搬送部9が含まれる。複合ノズル24は、前記レーザ装置25からレーザ光5を受け、それを被溶接物6の溶接位置に照射する機能を備えると共に、前記フラックス供給手段26から活性フラックス11を受け、それをレーザ光5の照射位置に向かって、前記レーザ光5の光軸とほぼ軸対称に、少なくとも2方向から、前記レーザ光5と同じ点で交わるように送給する機能を備える。
上記実施の形態の複合ノズル24の構成について、図14を参照して説明する。
図14は本発明の実施の形態6における複合ノズル24の構成の一例を示す模式図である。(a)は前記複合ノズル24の概略図、(b)は前記概略図(a)のA−A断面、(c)は前記概略図(a)のB−B断面、(d)は前記概略図(a)のC−C断面、(e)は前記概略図(a)のD−D断面、である。
図示の通り、複合ノズル24は、集光光学系4とフラックスチップ27との二つの部分からなる。集光光学系4は、図11(a)に示すものと同様なので、同一の構成および同一の機能のものには同一の記号を付し、その詳細説明を省略する。
フラックスチップ27について説明する。
フラックスチップ27のチップ本体100は(図示していないが)、集光光学系4のレンズ401とレンズ402とを保持する支持部に取り付けることができる。
レーザ通路101は、前記チップ本体100の中心部に設けられている。
フラックス導入口102は、フラックス搬送部9に接続され、前記チップ本体100に活性フラックス11を導入する構成にしている。
フラックス分散室103は、前記フラックス導入口102の直後に設けられている。前記フラックス分散室103は、図(b)のA−A断面で示すように、前記レーザ通路101を囲み、前記レーザ通路101と同軸に配置される円筒状を呈してよい。
フラックス分散器104は、前記フラックス分散室103とフラックス導出通路105との間に設けられ、活性フラックス11を前記フラックス導入通路105に均一に分散するためのものである。前記フラックス分散器104は、図(c)のB−B断面図で示すように、活性フラックス11の直径よりやや大きい貫通穴を多数開けた板でもよく、また、針金で作った網を数枚重ねて作ってもよい。前記フラックス送給通路105は、図(d)のC−C断面図で示すように、前記レーザ通路101を囲み、前記レーザ光5と同軸に配置される円筒状を呈してよい。
フラックス送給孔106は、前記フラックス送給通路105を通過した活性フラックス11を被溶接物6の溶接位置に送り出すためのものである。前記フラックス送給孔106は、図(e)のD−D断面図で示すように、前記レーザ通路101を囲み、前記レーザ光5の光軸とほぼ同軸に、前記ノズル本体100に設けられた穴であり、これを出た活性フラックス11が被溶接物6の溶接位置の一点に向かって収束するように配置される。図中、穴の数を8つとしているが、この限りではなく、基本的に2つ以上であればよい。
前記構成の動作について説明する。溶接開始時に、活性フラックス11は、フラックスキャリアガス50によってノズル搬送部9からフラックス導入口102に送られ、フラックス分散室103にてその中をほぼ均一に分散される。その後、前記活性フラックス11は、フラックス分散器104によって更に均一に分散され、フラックス送給通路105に送られる。前記フラックス送給通路105を通過した活性フラックス11は、フラックス送給孔106を通過し、被溶接物6の溶接位置の一点に向かって収束するように送給される。被溶接物6は、前記フラックス11が供給されながら溶接される。溶接終了まで前記動作が続けられる。
上記の説明では、図14(d)に示すように、フラックス送給通路105を円筒状とした。フラックス分散器104によって均一に分散された活性フラックス11を均一にフラックス送給孔106に送るために、図15に示すように、前記フラックス送給通路105の内壁に活性フラックス11をガイドするガイド突起107を設けてもよい。そうすることによって、前記フラックス送給通路105を通過した活性フラックス11は、フラックス送給孔106に均一に送給することができる。図15(a)はフラックス送給通路105の内壁の内側の壁面に突起を、図15(b)はフラックス送給通路105の内壁の外側の壁面に突起を、図15(c)はフラックス送給通路105の内壁の内側と外側との両側の壁面に突起を、設けた例である。いずれの場合においても、活性フラックス11を均一にガイドすることができる。
上記の説明では、図14(a)に示すように、フラックス分散器104を複合ノズル24の構成に使用したが、フラックス分散室103の長さが十分長ければ、前記フラックス分散器104を省略してもよい。また、フラックス送給通路105の長さが十分長ければ、フラックス分散室103とフラックス分散器104との両方を省略してもよい。
本実施の形態では、図13〜図15に示す通り、レーザ光5の光軸とほぼ軸対称状に、少なくとも2方向から、前記レーザ光5と同じ点で交わるように活性フラックス11を被溶接物6の溶接位置に供給しながら溶接を行い、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態7)
図16は本発明の実施の形態7における溶接装置を示すブロック図である。
本実施の形態は、図13に示す実施の形態6において、複合ノズル24の代わりに複合ノズル29を、レーザ装置25の代わりに溶接電源装置28を使用することによって、前記複合ノズル29に電力を供給しアークを発生させると共に、フラックス供給手段26を使用して前記複合ノズル29に活性フラックス11を供給し、前記複合ノズル29より被溶接物6の溶接位置に前記活性フラックス11を供給するものである。
なお、図13に示す実施の形態と同様の構成と同様の動作と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図示の通り、溶接電源装置28にはアーク制御装置15が含まれ、フラックス供給手段26にはフラックス送給部8とフラックス搬送部9が含まれる。複合ノズル29は、前記溶接電源装置28により被溶接物6の溶接位置との間にアークを発生させると共に、前記フラックス供給手段26から活性フラックス11を受け、被溶接物6のアーク位置に向かって、前記アーク16を発生する溶接電極109(後述する)または溶接電極112(後述する)の軸とほぼ軸対称に、少なくとも2方向から、前記溶接電極109または前記溶接電極112の延長線と同じ点で交わるよう送給する機能を備える。前項構成では、アーク16を発生させるために溶接電源装置28の構成であるアーク制御装置15として、図示を省略するが、TIGアーク制御装置15−1またはプラズマアーク制御装置15−2のいずれを使用してもよい。
TIGアーク制御装置15−1を使用した場合の複合ノズル29(以下の説明では、複合ノズル29aと称する。)の構成例を図17に示す。
図17は本発明の実施の形態7における複合ノズル29aの構成を示す模式図である。(a)は前記複合ノズル29aの概略図、(b)は前記概略図(a)のE−E断面である。図17(a)では、図14に示すチップ本体100とフラックス分散器104との代わりにチップ本体108とフラックス分散器110とを使用すると共に、溶接電極109を使用して被溶接物6との間にTIGアーク16aを発生させるものである。
なお、図14に示す実施の形態と同様の構成と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
溶接開始時に、図示していないが、TIGアーク溶接電源装置より溶接電極109と被溶接物6の溶接位置との間にアーク16aを発生させるが、フラックス供給手段26よりフラックスキャリアガス50によって活性フラックス11を前記溶接位置に供給しながら、溶接を行う。溶接終了時まで、前記動作が続けられる。
プラズマアーク制御装置15−2を使用した場合の複合ノズル29(以下の説明では、複合ノズル29bと称する。)の構成例を図18に示す。図18は本発明の実施の形態7における複合ノズル29bの構成を示す模式図である。(a)は前記複合ノズル29bの概略図、(b)は前記概略図(a)のF−F断面である。図18(a)では、図14に示す実施の形態において、チップ本体100とフラックス分散器104との代わりにチップ本体111とフラックス分散器113とを使用すると共に、溶接電極112を使用して被溶接物6との間にプラズマアーク16bを発生させるものである。
溶接開始時、溶接電源装置28よりプラズマガス通路114にプラズマガス51を流し、溶接電極112と被溶接物6の溶接位置との間にプラズマアーク16bを発生させるが、フラックス供給手段26よりフラックスキャリアガス50によって活性フラックス11を前記溶接位置に供給しながら、溶接を行う。溶接終了時点まで、前記動作が続けられる。
上記の説明では、図17(a)と図18(a)とに示すように、フラックス分散器110またはフラックス分散器113を複合ノズル29の構成に使用したが、フラックス分散室103の長さが十分長ければ、前記フラックス分散器110またはフラックス分散器113を省略してもよい。また、フラックス送給通路105の長さが十分長ければ、フラックス分散室103とフラックス分散器104との両方を省略してもよい。
本実施の形態では、図16から図18に示す通り、TIGアーク16aまたはプラズマアーク16bの溶接電極109または溶接電極112とほぼ軸対称状に、少なくとも2方向から、前記溶接電極109または前記溶接電極112の延長線と同じ点で交わるように活性フラックス11を被溶接物6の溶融池に供給しながら溶接を行い、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態8)
図19は本発明の実施の形態8における複合ノズル24の一部を示す概略図である。
図において、100aは、レーザ通路101とフラックス送給通路とを設けられたチップ本体100の一部を示すチップ本体である。100bは、フラックス送給孔106を設けられた、前記チップ本体100aに取り付けられた、チップ本体100の一部を示す先端チップである。前記先端チップ100bの前記チップ本体100aへの取り付けは、ねじ込み方式であってよく、その他の機械方式であってもよい。実際の溶接では、前記先端チップ100bに磨耗が生じると、それを取り替えてもよい。
図において、活性フラックス11が被溶接物6の溶融池211aまたは溶融池211bに向かって送給される様子が描かれているが、図14に示す構成と同様の構成、および同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
溶接時に、活性フラックス11は、図示していないが、フラックスキャリアガス50によりフラックス送給通路105を経由してフラックス送給孔106に送給される。前記フラックス送給孔106から出た活性フラックス11は、レーザ光5の光軸とほぼ軸対称状に、少なくとも2方向から、前記レーザ光5と交わるように被溶接物6に形成される溶融池211aに送給される。図19(a)と図19(b)とにおいて、前記レーザ光5と交わるように少なくとも2方向から送給される活性フラックス11がレーザ光5と交わる位置から先端チップ100bまでの距離をフラックス収束点距離dfと、前記先端チップ100bから被溶接物6の表面までの距離をスタンドオフ距離dsとする。
なお、前記活性フラックス11の交わる位置をフラックス収束点とする。図19(a)ではフラックス収束点距離dfがスタンドオフ距離dsより短い場合を、図19(b)ではフラックス収束点距離dfがスタンドオフ距離ds長い短い場合を示す。
上記実施の形態において、少なくとも2方向から送給された活性フラックス11がレーザ光5と交わる位置は、被溶接物6のほぼ表面またはその表面より前記被溶接物6の中に入った位置にあることが望ましい。図19(a)は、その一例を示す。すなわち、フラックス収束点距離dfは、スタンドオフ距離dsとほぼ同等か、前記スタンドオフ距離dsより長いほうが望ましい。
その理由について、図19(b)を参照して説明する。
図19(b)に示すように、フラックス収束点距離dfがスタンドオフ距離dsより短いため、レーザ光5が被溶接物6に当たる前に、フラックス収束点fppにて活性フラックス11に当たってしまう。そのため、前記活性フラックス11は前記レーザ光5の一部を吸収して高温になり、更にレーザ光5を吸収すると、溶融・蒸発してしまう。溶融した活性フラックス11が微細な溶滴になり、その微細な溶滴の表面がレーザ光5の作用を受けると、弾き飛ばされ、溶融池211bに入らなくなる恐れがある。
以上に示すように、レーザ光5によって弾き飛ばされる活性フラックス11、または蒸発される活性フラックス11の量が多いと、先端チップ100bを出た活性フラックス11の溶融池211aまたは溶融池211bに入る比率が低下してしまい、被溶接物6に形成される溶け込み深さが十分取れなくなる恐れがあるのみでなく、溶融した活性フラックス11が被溶接物6の表面に付着してしまうと、その表面を汚してしまう恐れがあり、溶接後の除去処理が必要になってしまう。フラックス収束点距離dfがスタンドオフ距離dsとほぼ同等か、前記スタンドオフ距離dsより長いほうが望ましいのは、以上の理由による。
これは、図19(a)に対応するものである。実際の溶接では、活性フラックス11は、交わる前に溶融池211aに当たるので、図示では仮想フラックス収束点fppiにて交わるように描いている。
上記の説明では、図14に示す複合ノズル24のチップ本体100を例にして説明したが、前記先端チップ100bのフラックス送給孔を106部の構造を図17に示すチップ本体108に、または図18に示すチップ本体111に適用させてもよい。言うまでもなく、この場合、先端チップ100bに設けられたレーザ通路101が必要でなくなるので、その代わりに、溶接電極109または溶接電極112を通す構造を設けることが必要となる。
本実施の形態では、図19に示す通り、少なくとも2方向から送給された活性フラックス11がレーザ光5と交わる位置は、被溶接物6のほぼ表面またはその表面より前記被溶接物6の中に入った位置にすることにより活性フラックス11を被溶接物6の溶融池に供給しながら溶接を行い、図23(b)のような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態9)
図20は本発明の実施の形態9における、レーザ出力と集光径との組合せによって被溶接物6に形成される溶込み形状の形態を示す概略図(ステンレス鋼の場合の一例)である。
前記レーザ出力と前記集光径は、実施の形態1から実施の形態8に使用されるレーザ装置1またはレーザ装置25から発生したレーザ光5の、被溶接物6の溶接位置における出力と集光径と同様のものであり、前記実施の形態1から前記実施の形態8と同様の構成と同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図20において、領域HCAはレーザ出力と集光径との組合せでは熱伝導型溶込みが形成される領域であり、領域KHAはレーザ出力と集光径との組合せではキーホール型溶込みが形成される領域である。これは、それぞれ図24(a)と図24(b)と対応するものである。曲線C1は、前記領域HCAと前記領域KHAとの境界線である。前記領域KHAでは、レーザ光5によるキーホール効果があり(図24(b)を参照)、深い溶込みが得られるため、この領域のレーザ光5は本発明の課題の対象ではない。
以下、本発明の課題の対象領域である領域HCA(図24(a)を参照)について説明する。
領域HCAのレーザ出力と集光径との組合せでは、活性フラックス11を使用しない場合は、図24(a)に示す浅い溶込みしか得られなく、図23(a)に示すものと類似している。この場合、活性フラックス11を使用すると、同一のレーザ出力でも、図23(b)に示すような深い溶込みが得られる。図20に示す曲線C1は、P0・a=CONSTの式によって表すことができる。
但し、ここでは、P0は被溶接物6の表面におけるレーザ光5のパワー密度、aは被溶接物表面におけるレーザの集光径、CONSTは常数である。なお、前記常数CONSTは、被溶接物6の材質および表面状態によって異なる。代表的な材料の代表的な値として、前記常数CONSTは、ステンレス鋼では22〜27、鉄鋼では25〜30、を使用してよい。但し、この時のパワー密度P0と集光径aとの単位は、それぞれKW/cmとmmである。
したがって、レーザ装置の被溶接物におけるレーザ集光点のパワー密度として、被溶接物の材質と対応する常数を被溶接物表面におけるレーザの集光径で除算して求める場合、被溶接物が溶融する熱伝導型溶込みが形成される値から、被溶接物の材質がステンレス鋼でレーザの集光径が0.1mmでは220〜270KW/cm、レーザの集光径が1.0mmなら22〜27KW/cmまでとなる。また、被溶接物の材質が鋼鉄の場合には、被溶接物が溶融する熱伝導型溶込みが形成される値から、レーザの集光径が0.1mmでは250〜300KW/cm、レーザの集光径が1.0mmなら25〜30KW/cmまでとなる。
本実施の形態では、図20に示す通り、被溶接物6に照射されるレーザ光6のパワー密度を被溶接物が溶融する熱伝導型溶込みが形成される値から、上述したように求めた値以下の領域にすることによって被溶接物6の溶融池に活性フラックス11を供給しながら溶接を行い、レーザだけでは図23(a)のような浅い溶け込みしか得られないレーザパワーでも、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができる。
(実施の形態10)
図21は本発明の実施の形態10における溶接装置を示すブロック図である。
本実施の形態は、図5に示す実施の形態3において、制御手段19の代わりに溶接起動手段13の溶接起動信号Wsと時間設定手段18の所定時間信号Tmと時間設定手段30の所定時間信号Tcとを入力とする制御手段31を使用したものである。
なお、図5に示す実施の形態と同様の構成及び同様の作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上記実施の形態の動作について、図22を参照して説明する。図22は、溶接起動信号Wsとレーザ出力信号Pwとフラックス供給信号WfとのON信号とOFF信号とを示すタイミング図である。なお、図6に示すタイミング図と同様の動作タイミングには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
t2時点では、溶接起動手段が13動作され、溶接終了が選択されると、前記制御手段31は、溶接起動信号WsのOFFタイミングをもってフラックス供給手段7にフラックス供給信号WfのOFF信号を出力し、活性フラックス11の供給を停止する。しかし、実際の溶接では、フラックス供給手段7がOFFになっても、しばらくの間フラックス搬送部9やノズル10に残留された活性フラックス11が被溶接物6の溶接位置に送給される。この分の活性フラックス11を十分に溶融させないと、溶接終了部に未溶融の活性フラックス11が残り、ビード外観が損なわれてしまう恐れがある。本実施の形態では、制御手段31は、フラックス供給信号WfのOFF信号を出力してから時間設定手段30から設定した所定時間信号Tcの期間だけ、レーザ光5を出力し続ける。そうすることによって、フラックス搬送部9またはノズル10に残留された活性フラックス11が完全に溶融される。
以上の実施の形態では、図5に示す実施の形態3において制御手段19の代わりに制御手段31を使用した構成で説明したが、図1に示す実施の形態1において制御手段12の代わりに前記制御手段31の溶接終了時の前記制御方法を、または図7に示す実施の形態4において制御手段21に前記制御手段31の溶接終了時の前記制御方法を、または図13に示す実施の形態6において制御手段12に前記制御手段31の溶接終了時の前記制御方法を、適用させて同様の構成および動作をレーザ溶接に関する他の実施の形態において実現してもよい。また、図3に示す実施の形態2において制御手段12の代わりに前記制御手段31の溶接終了時の前記制御方法を、または図16に示す実施の形態7において制御手段12に前記制御手段31の溶接終了時の前記制御方法を、適用して同様の構成および動作をアーク溶接に関する実施の形態において実現してもよい。
以上の実施の形態では、所定時間信号Tcは、t1時点からt2時点までの期間中の活性フラックス11の送給量、または同期間のレーザ出力あるいはアーク出力に応じて設定してよい。また、t2時点からt3時点までの期間中のレーザ出力あるいはアーク出力は、徐々に低下させていく、または所定のレベルまで徐々に低下させていってよい。
本実施の形態では、図21から図22に示すように、被溶接物6の溶融池に活性フラックス11を供給しながら溶接を行い、図23(b)に示すような深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現するのみでなく、溶接終了時には良好な溶接終了部を作ることができる。
本発明の実施の形態1から実施の形態10までの実施形態では、本発明の溶接装置の基本的な実施の形態の構成および動作について説明した。前記本発明の実施の形態は、被溶接物6としては、ステンレス鋼または鉄鋼材料に適用できることは言うまでもない。活性フラックス11としては、TiS、SiO、Crを主成分とするパウダー状の活性フラックス11を使用することが望ましい。
なお、前記活性フラックス11の平均粒径としては、30μmから200μmのものを使用することが望ましい。これは、以下の理由に起因するものである。活性フラックス11の平均粒径が30μmより小さいと、それはレーザ光5またはアーク16(16aと16bを含む)の影響を受けやすく、飛び散りやすくなる恐れがある。一方、前記活性フラックス11の平均粒径が200μmより大きいと、前記活性フラックス11の送給性が損なわれる恐れがある。
また、本発明の実施の形態1から実施の形態10までの実施形態では、活性フラックス11の代わりに被溶接物6の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属と活性フラックス11との混合物を使用することができる。そうすることによって、被溶接物6にて所定の溶け込み深さを得ることができると共に、所定大きさの余盛形状のビードを得ることが可能となり、継手溶接のギャップ裕度も広くなる。
この時の、活性フラックス11のパウダー状の金属との混合比率を0.3〜5wt%とすることが望ましい。これは、いかの理由に起因するものである。活性フラックス11のパウダー状の金属との混合比率が0.3wt%より低い場合、被溶接物6の溶融池に送給される、実質の活性フラックス11の量が少なく、溶け込み深さを増加させるための、十分な効果が得られにくくなる。一方、活性フラックス11のパウダー状の金属との混合比率が5wt%より多いと、溶接時にはビード表面に多量のスラグを発生する恐れがあり、ビード外観を損なわせるのみでなく、溶接後の後処理が必要となってしまう。
言うまでもなく、前記本発明の実施の形態では、活性フラックス11として、被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属を100%使用してもよい。この場合であっても、十分な余盛形状が得られる。
本発明に係る溶接装置と溶接方法は、被溶接物の溶融池に活性フラックスをフラックス供給手段より供給しながら溶接を行い、深い溶込みを得ることによって高能率の溶接を実現することができるので、溶接装置と溶接方法として有用である。
本発明の実施の形態1における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態1における動作を示すタイミング図 本発明の実施の形態2における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態2における動作を示すタイミング図 本発明の実施の形態3における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態3おける動作を示すタイミング図 本発明の実施の形態4における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態4おける動作を示すタイミング図 同実施の形態4おける溶融検出手段20の一例を示すブロック図 同実施の形態4おける溶融検出手段20の一例を示すブロック図 同実施の形態4おける溶融検出手段20の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態5における活性フラックス11の供給位置を示す模式図 本発明の実施の形態6における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態6おける複合ノズル24の一例を示すブロック図 同実施の形態6おける複合ノズル24の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態7における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態7おける複合ノズル29の一例を示すブロック図 同実施の形態7おける複合ノズル29の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態8おける複合ノズル24の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態9おける、レーザ出力と集光径との組合せによって形成される溶込み形状の形態を示す概略図(ステンレス鋼の場合の一例) 本発明の実施の形態10における複合溶接装置を示すブロック図 同実施の形態10おける動作を示すタイミング図 溶融池内の対流と溶接部の溶込み形状を示す模式図 レーザ溶接のレーザ光のパワー密度と溶接部の溶込み形状を示す模式図
1 レーザ装置
2 レーザ発振器
3 レーザ伝送手段
4 集光光学系
5 レーザ光
6 被溶接物
7 フラックス供給手段
8 フラックス送給部
9 フラックス搬送部
10 ノズル
11 活性フラックス
12 制御手段
13 溶接起動手段
14 トーチ
15 アーク制御装置
15−1 TIGアーク制御装置
15−2 プラズマアーク制御装置
16 アーク
16a TIGアーク
16b プラズマアーク
17 溶接電源装置
18 時間設定手段
19 制御手段
20 溶融検出手段
21 制御手段
22 溶接方向
23a 溶接ビード
23b 溶接ビード
24 複合ノズル
25 レーザ装置
26 フラックス供給手段
27 フラックスチップ
28 溶接電源装置
29 複合ノズル
29a 複合ノズル
29b 複合ノズル
30 時間設定手段
31 制御手段
50 フラックスキャリアガス
51 プラズマガス
100 チップ本体
100a チップ本体
100b 先端チップ
101 レーザ通路
102 フラックス導入孔
103 フラックス分散室
104 フラックス分散器
105 フラックス送給通路
106 フラックス送給孔
107 ガイド突起
108 チップ本体
109 溶接電極
110 フラックス分散器
111 チップ本体
112 溶接電極
113 フラックス分散器
114 プラズマガス通路
201 溶融池
202 流れ方向
203 溶融池
204 流れ方向
205 熱伝導
206 蒸発
207 溶融池
208 キーホール
209 溶融池
210a 溶融池
210b 溶融池
211a 溶融池
211b 溶融池
300 反射光
301 光検出手段
302 比較手段
303 基準値設定手段
304 放射光
305 光検出手段
306 比較手段
307 基準値設定手段
308 反射&放射光
309 光検出手段
310 光検出手段
401 レンズ
402 レンズ
403 反射板
404 反射板
405 フィルター
406 フィルター
df フラックス収束点距離
ds スタンドオフ距離
fpp フラックス収束点
fppi 仮想フラックス収束点
BSLa 凝固境界
BSLb 凝固境界
C1 曲線
HCA 熱伝導型溶け込み領域
KHA キーホール型溶け込み領域
Aw アーク出力信号
Pw レーザ出力信号
Sem 放射光信号
Sem0 基準値信号
Smd 溶融検出信号
Sr 反射光信号
Sr0 基準値信号
SrL 反射光信号
Srs 反射光信号
Tc 所定時間信号
Tm 所定時間信号
Tmd 被溶接物溶融時間
Wf フラックス送給信号
Ws 溶接起動信号

Claims (56)

  1. 活性フラックスを被溶接物の溶接位置に供給するフラックス供給手段と、レーザ光を発生し、前記被溶接物の溶接位置に照射するレーザ装置と、前記フラックス供給手段と前記レーザ装置とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記レーザ光により生成した前記被溶接物の溶融池に前記活性フラックスを供給しながら溶接を行う溶接装置。
  2. 前記制御手段は、前記被溶接物の溶接位置が溶融してから前記活性フラックスの供給を開始する請求項1記載の溶接装置。
  3. 所定時間を設定する時間設定手段を設け、前記制御装置は、前記時間設定手段の設定した所定時間を示す信号を入力して、前記所定時間だけ前記レーザ光を前記被溶接物に照射してから、前記活性フラックスの供給を開始するよう前記フラックス供給手段を制御し、前記被溶接物の溶融池に前記活性フラックスを供給しながら溶接を行う請求項1記載の溶接装置。
  4. 前記溶接位置の溶融を検出する溶融検出手段を設け、前記制御装置は、前記溶融検出手段からの溶融検出信号を入力信号とすると共に、前記被溶接物が溶融してから前記活性フラックスを供給しながら溶接を行う請求項1記載の溶接装置。
  5. 前記溶融検出手段は、前記被溶接物の溶融検出に前記被溶接物の溶接位置からの反射光あるいは熱放射のいずれか、またはその両方を使用することを特徴とする請求項4記載の溶接装置。
  6. 前記溶融検出手段に入射される反射光または熱放射の入射経路は、前記被溶接物の溶接位置に照射するレーザ光の光経路の一部と同様の光経路を使用することを特徴とする請求項5記載の溶接装置。
  7. 前記活性フラックスは、レーザ光あるいはアークによって形成される溶融池の、溶接方向の前方から供給される請求項1から6の何れかに記載の溶接装置。
  8. 前記レーザ光を被溶接物の溶接位置に照射すると共に、前記溶接位置に前記活性フラックスを供給する複合ノズルを設け、前記複合ノズルは、前記レーザ光の光軸と軸対称またはほぼ軸対称状に、少なくとも2方向から、前記レーザ光と同じ点で交わるように前記活性フラックスを前記被溶接物の溶接位置に供給しながら溶接を行う請求項1記載の溶接装置。
  9. 少なくとも2方向から送給された前記活性フラックスがレーザ光と交わる位置は、前記被溶接物のほぼ表面またはその表面より前記被溶接物の中に入った位置であることを特徴とする請求項8記載の溶接装置。
  10. 前記レーザ装置の前記被溶接物におけるレーザ集光点のパワー密度として、前記被溶接物を溶融する値以上、かつ前記被溶接物の材質と対応する常数を前記被溶接物表面におけるレーザの集光径で除算して求めた値以下にすることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の溶接装置。
  11. 前記常数は、前記被溶接物の材質と対応させるものであり、ステンレス鋼では22〜27、鉄鋼では25〜30であることを特徴とする請求項10記載の溶接装置。
  12. 前記制御手段は、溶接終了時には前記活性フラックスの供給を停止させてから所定時間経過後にレーザを停止させる請求項1から11の何れかに記載の溶接装置。
  13. 前記所定時間は、溶接中の前記活性フラックスの供給量と対応させることを特徴とする請求項12記載の溶接装置。
  14. 前記所定時間は、溶接中のレーザ出力と対応させることを特徴とする請求項12または13記載の溶接装置。
  15. 前記所定時間におけるレーザ出力は、徐々に低下させていくことを特徴とする請求項12から14の何れかに記載の溶接装置。
  16. 前記所定時間におけるレーザ出力は、一定のレベルまで徐々に低下させていくことを特徴とする請求項12から14の何れかに記載の溶接装置。
  17. 前記レーザ装置として、半導体レーザ装置またはYAGレーザ装置またはファイバレーザ装置などの固体レーザ装置またはCOレーザ装置などのガスレーザ装置を使用する請求項1から16の何れかに記載の溶接装置。
  18. 前記被溶接物には、ステンレス鋼または鉄鋼を使用する請求項1から17の何れかに記載の溶接装置。
  19. 前記活性フラックスには、TiS、SiO、Crを主成分とするパウダー状の活性フラックスを使用する請求項1から18の何れかに記載の溶接装置。
  20. 前記パウダー状の活性フラックスには、平均粒径30〜200μmのものを使用する請求項19記載の溶接装置または溶接方法。
  21. 前記活性フラックスとして、前記被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属とパウダー状の活性フラックスの混合物を使用する請求項1から20の何れかに記載の溶接装置。
  22. 前記活性フラックスの前記パウダー状の金属との混合比率を0.3〜5wt%とする請求項21記載の溶接装置。
  23. 前記活性フラックスとして、前記被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属を使用する請求項1から18の何れかに記載の溶接装置。
  24. 活性フラックスを被溶接物の溶接位置に供給するフラックス供給手段と、溶接電極と前記被溶接物の溶接位置との間にアークを発生させる溶接電源装置と、前記フラックス供給手段と前記溶接電源装置とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記アークにより生成した前記被溶接物の溶融池に前記活性フラックスを供給しながら溶接を行う溶接装置。
  25. 前記制御手段は、前記被溶接物の溶接位置が溶融してから前記活性フラックスの供給を開始する請求項24記載の溶接装置。
  26. 所定時間を設定する時間設定手段を設け、前記制御装置は、前記時間設定手段の設定した所定時間を示す信号を入力して、前記所定時間だけ前記アークを発生させてから、前記フラックスの供給を開始するよう前記フラックス供給手段を制御し、前記被溶接物の溶融池に前記活性フラックスを供給しながら溶接を行う請求項24記載の溶接装置。
  27. 前記溶接位置の溶融を検出する溶融検出手段を設け、前記制御手段は、前記溶融検出手段からの溶融検出信号を入力信号とすると共に、前記被溶接物が溶融してから前記活性フラックスを供給しながら溶接を行う請求項24記載の溶接装置。
  28. 前記溶融検出手段は、前記被溶接物の溶融検出に前記被溶接物の溶接位置からの熱放射を使用することを特徴とする請求項27記載の溶接装置。
  29. 前記活性フラックスは、レーザ光あるいはアークによって形成される溶融池の、溶接方向の前方から供給される請求項24から28の何れかに記載の溶接装置。
  30. 前記溶接電極と前記溶接位置との間にアークを発生させると共に、前記溶接位置に活性フラックスを供給する複合ノズルを設け、前記複合ノズルは、前記溶接電極の中心軸と軸対称またはほぼ軸対称状に、少なくとも2方向から、前記溶接電極から発生したアークと同じ点で交わるように前記活性フラックスを前記被溶接物の溶接位置に供給しながら溶接を行う請求項24記載の溶接装置。
  31. 少なくとも2方向から送給された前記活性フラックスがアークと交わる位置は、前記被溶接物のほぼ表面またはその表面より前記被溶接物の中に入った位置であることを特徴とする請求項30記載の溶接装置。
  32. 前記制御手段は、溶接終了時には前記活性フラックスの供給を停止させてから所定時間経過後にアークを停止させる請求項24から31の何れかに記載の溶接装置。
  33. 前記所定時間は、溶接中の前記活性フラックスの供給量と対応させることを特徴とする請求項32記載の溶接装置。
  34. 前記所定時間は、溶接中のアーク出力と対応させることを特徴とする請求項32または33記載の溶接装置。
  35. 前記所定時間におけるアーク出力は、徐々に低下させていくことを特徴とする請求項32から34の何れかに記載の溶接装置。
  36. 前記所定時間におけるアーク出力は、一定のレベルまで徐々に低下させていくことを特徴とする請求項32から34の何れかに記載の溶接装置。
  37. 前記溶接熱源装置として、TIGアーク溶接電源装置またはプラズマアーク溶接電源装置を使用する請求項24から36の何れかに記載の溶接装置。
  38. 前記被溶接物には、ステンレス鋼または鉄鋼を使用する請求項24から37の何れかに記載の溶接装置。
  39. 前記活性フラックスには、TiS、SiO、Crを主成分とするパウダー状の活性フラックスを使用する請求項24から38の何れかに記載の溶接装置。
  40. 前記パウダー状の活性フラックスには、平均粒径30〜200μmのものを使用する請求項39記載の溶接装置。
  41. 前記活性フラックスとして、前記被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属とパウダー状の活性フラックス混合物を使用する請求項24から40の何れかに記載の溶接装置。
  42. 前記活性フラックスの前記パウダー状の金属との混合比率を0.3〜5wt%とする請求項41記載の溶接装置。
  43. 前記活性フラックスとして、前記被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属を使用する請求項24から38の何れかに記載の溶接装置。
  44. 熱源からの熱エネルギーにより被溶接部の溶接位置を溶融する溶接方法において、前記熱エネルギーにより生成した前記被溶接部の溶融池に前記活性フラックスをフラックス供給手段により供給しながら溶接を行う溶接方法。
  45. 前記熱源に、レーザまたはTIGアークまたはプラズマアークを使用する請求項44記載の溶接方法。
  46. 前記活性フラックスの供給は、前記被溶接物の溶接位置が溶融してから開始する請求項45記載の溶接方法。
  47. 溶接終了時には、前記活性フラックスの供給を停止させてから所定時間経過後に熱源を停止させる請求項45またはから46記載の溶接方法。
  48. 前記所定時間は、溶接中の前記活性フラックスの供給量と対応させることを特徴とする請求項47記載の溶接方法。
  49. 前記所定時間は、溶接中のレーザ出力あるいはアーク出力と対応させることを特徴とする請求項47または48記載の溶接方法。
  50. 前記所定時間におけるレーザ出力あるいはアーク出力は徐々に低下させていく、あるいは一定のレベルまで徐々に低下させていくことを特徴とする請求項47から49の何れかに記載の溶接方法。
  51. 前記被溶接物には、ステンレス鋼または鉄鋼を使用する請求項44から50の何れかに記載の溶接方法。
  52. 前記活性フラックスには、TiS、SiO、Crを主成分とするパウダー状の活性フラックスを使用する請求項44から51の何れかに記載の溶接方法。
  53. 前記パウダー状の活性フラックスには、平均粒径30〜200μmのものを使用する請求項52記載の溶接方法。
  54. 前記活性フラックスとして、前記被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属とパウダー状の活性フラックスの混合物を使用する請求項44から53の何れかに記載の溶接方法。
  55. 前記活性フラックスの前記パウダー状の金属との混合比率を0.3〜5wt%とする請求項54記載の溶接方法。
  56. 前記活性フラックスとして、前記被溶接物の成分と同じ成分を主成分とするパウダー状の金属を使用する請求項44から51の何れかに記載の溶接方法。
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