JP2010206377A - 無線通信装置 - Google Patents

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Kazunari Kishigami
一成 岸上
Manabu Murakami
学 村上
Masahiro Taguchi
雅裕 田口
Naoshi Takayama
尚士 高山
Koken Takeuchi
康顕 竹内
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Abstract

【課題】
無線通信装置において、アンテナ側のインピーダンスに応じて、所望のPA特性を実現するPAの負荷インピーダンスを精度良く設定可能とすることを目的とする。
【解決手段】
本発明の実施例の一態様によれば、変調部から出力される送信信号を増幅する増幅部と、 前記増幅部で増幅された送信信号を送信する送信部と、前記増幅部の負荷を調整する調整部と、前記送信部から送信する送信信号と該送信部から反射された反射信号との電力の比と、少なくとも前記増幅部を流れる電流の値又は該増幅部の利得と、を用いて定まるインピーダンスとなるように該増幅部の負荷を調整するよう前記調整部を制御する制御部と、を備えた無線通信装置を用いる。
【選択図】 図1

Description

無線通信に用いられる、マイクロ波などの高周波信号を増幅して送信する無線通信装置に関する。
図9は、無線移動端末、無線基地局装置などの無線通信装置の無線送信部の構成例である。
図9において、901は変調器、902は増幅器(Power Amp:以下PAと表記する場合がある)、903はDC(Direct Current)DCコンバータ、904は方向性結合器、905はベースバンド部、906はアイソレータ、907はデュプレクサ、908はアンテナを示す。
変調器901から出力されるキャリア信号が変調された送信信号は、PA902により増幅される。DCDCコンバータ903は、PA902に電源を供給する。
PA902とアイソレータ906との間に方向性結合器904が設けられる。方向性結合器904により、PA902で増幅された送信信号の一部がモニタ信号としてベースバンド部905に送られ、送信電力がモニタされる。
また、PA902で増幅された送信信号は、アイソレータ906及びデュプレクサ907を介してアンテナ908から送信される。
アンテナは、一般的に、インピーダンスが50Ωとなるよう設計されている。一方、近年の無線通信装置の小型化や広帯域化により、実際は所望の帯域すべてについては50Ωのインピーダンスとならないことがある。また、アンテナの近くに導電性の物が存在すると、インピーダンスは50Ωから大きく外れてしまう場合がある。
PAの負荷は開発段階において、50Ωのインピーダンスに接続されることを想定して設定される。よって、上記のようにインピーダンスが50Ω以外の値となってしまうと、アンテナと伝送路とのインピーダンス整合が劣化し、出力電力、消費電流、歪みなどが大きく変動するため、所望の特性を得ることが困難になるという問題がある。
これに対し、図9に示す例のように、アイソレータを用いることにより上記の問題を解決しようとする技術が知られてきた。アイソレータを用いた無線通信装置の他の例は特許文献1に開示されている。
また、例えば、特許文献2には、アイソレータを用いずに増幅装置の歪み特性の低下を抑制する技術が開示されている。
特開2004−343419号公報 特開2003−338714号公報
例えば携帯電話機には、2×2mm2 の面積を有するアイソレータが多く用いられている。しかし、近年の携帯電話機は、マルチバンド化への対応の要請により使用周波数毎にアイソレータを設けることとなり、実装面積の増大やコストアップの要因になっている。
そこで、無線通信装置において、アンテナ側のインピーダンスに応じて、所望のPA特性を実現するPAの負荷インピーダンスを精度良く設定可能とすることを目的とする。
本発明の実施例の一態様によれば、変調部から出力される送信信号を増幅する増幅部と、 前記増幅部で増幅された送信信号を送信する送信部と、前記増幅部の負荷を調整する調整部と、前記送信部から送信する送信信号と該送信部から反射された反射信号との電力の比と、少なくとも前記増幅部を流れる電流の値又は該増幅部の利得と、を用いて定まるインピーダンスとなるように該増幅部の負荷を調整するよう前記調整部を制御する制御部と、を備えた無線通信装置を用いる。
本発明の実施例の一態様によれば、送信信号を増幅する増幅部と、前記増幅部の負荷を調整する負荷調整部と、を備え、前記負荷調整部は、前記増幅部で増幅されアンテナから送信される送信信号と、該アンテナで反射された反射信号との電力の比と、少なくとも該増幅部を流れる電流の値又は該増幅部の利得と、を用いて定まるインピーダンスとなるように該増幅部の負荷を調整する無線通信装置を用いる。
無線通信装置において、アンテナ側のインピーダンスに応じて、所望のPA特性を実現するPAの負荷インピーダンスを精度良く設定できる。
本発明の実施例の無線通信装置における無線送信部の一態様を示す図である。 PAに流れる電流と負荷インピーダンスとの関係を示す負荷マップの例を示す図である。 PAの利得と負荷インピーダンスとの関係を示す負荷マップの例を示す図である。 PA102aに流れる電流についての負荷マップをテーブルとして表した図である。 PA102aの利得についての負荷マップをテーブルとして表した図である。 実施例1における負荷インピーダンスの調整手順を示すフローチャートである。 実施例2における負荷インピーダンスの調整手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例が適用される無線送信部を備える無線通信装置の一例を示す図である。 従来の無線通信装置の無線送信部の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)実施例1
図1は、本発明の実施例の無線通信装置における無線送信部の一態様を示す図である。
図1の無線送信部100aにおいて、101aは変調部、102aは増幅器、103aは電圧変換部、104a、106aは方向性結合器、104aはベースバンド部、107aは可変容量ダイオード、108aは調整回路、109aはデュプレクサ、110aはアンテナを示す。
変調部101aは、キャリア信号が変調された送信信号を増幅器(以下、PA)102aへ出力し、更に、当該送信信号の一部(以下、モニタ信号1aと表記する場合がある)をベースバンド部105aへ送る。
PA102aは、変調部101aから出力された送信信号を増幅する。PA102aは、無線通信システムの使用周波数帯に応じて、複数の周波数帯に対応できるものとすることができる。また、PA102aは、利得制御電圧に応じて利得を調整する利得調整機能を有するものとしてもよい。
電圧変換部103aは、PA102aの電源を供給する。電圧変換部103aは、例えばDCDCコンバータであり、PA102aに供給する電源電圧を複数の電圧値に変換することができる。また、PA102aに流れる電流をモニタし、モニタ結果(以下、モニタ信号2aと表記する場合がある)をベースバンド部105aへ送る。
PA102aで増幅された送信信号は、可変容量ダイオード107a、デュプレクサ109a、アンテナ110aを介して送信される。
また、PA102aと可変容量ダイオード107aの間には、方向性結合器104a及び方向性結合器106aが設けられる。
方向性結合器104aは、PA102aで増幅された送信信号の一部を、送信電力のモニタ用信号(以下、モニタ信号3aと表記する場合がある)として取り出しベースバンド部105aに送る。
また、方向性結合器106aは、送信信号がアンテナ110aで反射された反射信号の一部を、反射電力のモニタ用信号(以下、モニタ信号4aと表記する場合がある)として取り出しベースバンド104aに送る。
なお、方向性結合器104a及び方向性結合器106aに代えてコンデンサ等を用いることも可能である。
ベースバンド部105aは、方向性結合器104a及び方向性結合器106aからそれぞれ送られてくるモニタ信号3aとモニタ信号4aに基づいて、VSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)を算出する。ここで、VSWRは、一般に、送信電力と反射電力との比Γを用いて、VSWR=(1+Γ)/(1−Γ)で表わされるパラメータであり、(√送信電力+√反射電力)/(√送信電力−√反射電力)により算出することができる。
また、ベースバンド部105aは、変調部101aから送られてくるモニタ信号1aと、方向性結合器104aから送られてくるモニタ信号3aとに基づき、PA102aの利得、すなわち、(PA102aの出力電力)−(変調部101aの出力電力)を算出する。
ベースバンド部105aは、VSWR、PA102aに流れる電流、及び、PA102aの利得についての対応関係を、例えばメモリテーブルとして記憶しており、当該対応関係を用いて後述のフローによりPA102aの負荷インピーダンスを決定し、調整回路108aを制御する。
なお、ベースバンド部105aの機能は、例えば、CPUやDSP(Digital Signal Processor)により実現することができる。
調整回路108aは、例えばDAC(D/Aコンバータ)であり、ベースバンド部105aの制御に応じて出力する制御電圧が調整される。
可変容量ダイオード107aは、調整回路108aから出力される制御電圧によりPA102aの負荷インピーダンスを調整する。可変容量ダイオード107aを負荷調整部とすることができる。
なお、上述のPA102aを増幅部、方向結合器104aを第1検出部、方向性結合器106aを第2検出部、ベースバンド部105aを制御部、可変容量ダイオード107a及び調整回路108aを調整部、アンテナ110aを送信部とすることができる。
次に、本実施例における負荷インピーダンスの決定方法を説明する。
本実施例では、PA102aの負荷インピーダンスは、PA102aの特性と負荷インピーダンスとの関係を表す負荷マップ(例えばスミスチャート)を用いて決定される。負荷マップによれば、送信電力と反射電力との比を用いて算出されるVSWRに対応して、つまり、アンテナ側のインピーダンスに対応して、PA102aの負荷インピーダンスを決定することができる。
図2及び図3はそれぞれ、PA102aに流れる電流と負荷インピーダンスとの関係を示す負荷マップの例、及び、PA102aの利得と負荷インピーダンスとの関係を示す負荷マップの例を示す。
図2及び図3において、円の中心はVSWR=1(負荷インピーダンスが50Ωの理想の整合状態)を示し、破線はVSWR=2を示す。
図2において、実線300、350、400はそれぞれPA102aに流れる電流が300mA、350mA、400mAの場合を示す。
例えば、PA102aに流れる電流が400mAのとき、破線と実線400とが交わる部分は、点線10aにより示す1箇所であるので、アンテナ側には約30degに対応するインピーダンスがあることがわかる。
一方、PA102aに流れる電流が300mAのとき、破線と実線300とが交わる部分は、点線10b及び点線10cにより示す2箇所存在し、アンテナ側には約150degに対応するインピーダンス又は約240degに対応するインピーダンスがあることがわかる。
つまり、VSWR=2のとき、400mAの場合はPA102aに流れる電流の値を用いてPA102aの負荷インピーダンスを1の値に決定できるが、300mAの場合はPA102aの電流値だけでは負荷インピーダンスを1つの値に決定することができない。
そこで本実施例では、上述のような場合にも、更に図3を用いることによりPAの負荷インピーダンスの値を決定する。
図3において、実線25、26、27はそれぞれPAの利得が25dB、26dB、27dBの場合を示す。
例えば、PA102aの利得が27dBのとき、破線と実線27とが交わる部分は、点線20aで示す1箇所であるので、アンテナ側には約150degに対応するインピーダンスがあることがわかる。
したがって、PA102aに流れる電流が300mA、PA102aの利得が27dBのときは、アンテナ側には約150degに対応する負荷インピーダンスがあることがわかる。
図4は、図2のPA102aに流れる電流(図4においてはPA電流と表記されている)についての負荷マップをテーブルとして表したものである。
図4によれば、例えばVSWRが2の場合、PA102aに流れる電流が300mA、350mA、400mAのとき、アンテナ側のインピーダンスに対応する位相条件は、それぞれ、150deg又は240deg、110deg又は290deg、30degであることがわかる。
同様に、図5は、図3のPA102aの利得についての負荷マップをテーブルとして表したものである。
図5によれば、例えばVSWRが2の場合、PA102aの利得が27dB、26dB、25dBのとき、アンテナ側のインピーダンスに対応する位相条件は、それぞれ、150deg、80deg又は250deg、0degであることがわかる。
図1のベースバンド部105aは、図4及び図5に示すようなVSWR、PA102aに流れる電流、及び、PA102aの利得に対応する位相条件をメモリテーブルとして記憶する。したがって、ベースバンド部104は、VSWR、PA102aに流れる電流、及び、PA102aの利得についてのモニタ信号に基づき、当該メモリテーブルを参照することにより最適な位相条件を取得し、PA102aに設定されるべき負荷インピーダンスを決定することができる。
なお、ベースバンド部105aは、例えば、PA102aの対応する周波数毎、PA102aに与えられる電源電圧毎、又は、PA102aに与えられる利得制御電圧毎に、上述の、VSWR、PA102aに流れる電流、及び、PA102aの利得に対応する位相条件をメモリテーブルとして記憶することができる。
よって、PA102aの対応する周波数、PA102aに与えられる電源電圧、又は、PA102aに与えられる利得制御電圧に応じて、PA102aの負荷インピーダンスを決定することができる。
なお、図4、図5は、VSWR、PA102aに流れる電流、及び、PA102aの利得に対応する位相条件を表すテーブルの一例であり、上述の機能を実現するものであれば形式は変形可能である。
また、ベースバンド部105aは、VSWR、PA102aに流れる電流、及び、PA102aの利得に対応する位相条件から算出される負荷インピーダンスの値を記憶するものであってもよいし、当該位相条件及び負荷インピーダンスの値の両方を記憶するものであってもよい。
図6は、本実施例における負荷インピーダンスの調整手順を示すフローチャートである。
ベースバンド部105aは、方向性結合器104a及び方向性結合器106aからそれぞれ送られてくるモニタ信号3aとモニタ信号4aとに基づいて、VSWRを算出する(S1)。
ベースバンド部105aは、電圧変換部103aから送出されるモニタ信号2aに基づいて、PA102aに流れる電流の値を検出する(S2)。
なお、S1とS2とは、処理の順序を逆にしてもよいものとする。
ベースバンド部105aは、図4に示すメモリテーブルを参照し、S1で算出したVSWRとS2で検出したPA102aに流れる電流の値とに対応する位相条件を取得する(S3)。
ベースバンド部105aは、S3で取得した位相条件が1つの値であるか否かを判定する(S4)。
ベースバンド部105aは、S3で取得した位相条件が1つの値であると判定すると(S4でYES)、PA102aの負荷インピーダンスの調整に当該位相条件を用いることを決定する(S8)。
ベースバンド部105aは、S3で取得した位相条件が2つ以上の値であると判定すると(S4でNO)、位相条件を再度取得する処理を行う(S5)。
ベースバンド部105aは、変調部101aから送られてくるモニタ信号1aと、方向性結合器104aから送られてくるモニタ信号3aとに基づき、PA102aの利得を算出する(S6)。
ベースバンド部105aは、図5に示すメモリテーブルを参照し、S1で算出したVSWRとS6で算出したPA102aの利得とに対応する位相条件を取得する(S7)。
ベースバンド部105aは、S3で取得した位相条件とS7で取得した位相条件とに基づいて、PA102aの負荷インピーダンスの調整に用いる位相条件を決定する(S8)。
可変容量ダイオード107aは、S8で決定した位相条件に応じた、ベースバンド部105aの制御により調整される調整回路108aの出力電圧に基づいて、PA102aの負荷インピーダンスを調整する。
以上、本実施例によれば、無線送信部は、PAの負荷インピーダンスをアンテナ側のインピーダンスに応じて設定するので、外的要因によりアンテナ側のインピーダンスが変動するときも、所望のPA特性を得ることができる。また、アイソレータを用いずに上述の効果を実現することも可能となる。
また、無線送信部は、送信信号と反射信号との電力の比と、PAに流れる電流の値とにより一の位相条件が決定できない場合は、更に、PAの利得のモニタ結果に基づいて当該位相条件を決定するので、アンテナ側のインピーダンスに応じて精度良くPAの負荷インピーダンスを設定することができる。
(2)実施例2
実施例2は、図1に示す実施例2と同様の構成を有するが、ベースバンド部105aにおいて負荷インピーダンスを決定するステップが異なる。
実施例1では、ベースバンド部105aは、PA102aに流れる電流、又は、PA102aに流れる電流及びPA102aの利得をモニタすることにより位相条件を決定した。一方、本実施例では、ベースバンド部105aは、PA102aの利得、又は、PA102aの利得及びPA102aに流れる電流をモニタすることにより位相条件を決定する。
ベースバンド部105aは、方向性結合器104a及び方向性結合器106aからそれぞれ送られてくるモニタ信号3aとモニタ信号4aとに基づいて、VSWRを算出する(S10)。
ベースバンド部105aは、変調部101aから送られてくるモニタ信号1aと、方向性結合器104aから送られてくるモニタ信号3aとに基づき、PA102aの利得を算出する(S11)。
なお、S10とS11とは、処理の順序を逆にしてもよいものとする。
ベースバンド部105aは、図5に示すメモリテーブルを参照し、S10で算出したVSWRとS11で算出したPA102a利得に対応する位相条件を取得する(S12)。
ベースバンド部105aは、S12で取得した位相条件が1つの値であるか否かを判定する(S13)。
ベースバンド部105aは、S12で取得した位相条件が1つの値であると判定すると(S13でYES)、PA102aの負荷インピーダンスの調整に当該位相条件を用いることを決定する(S17)。
ベースバンド部105aは、S12で取得した位相条件が2つ以上の値であると判定すると(S13でNO)、位相条件を再度取得する処理を行う(S14)。
ベースバンド部105aは、電圧変換部103aから送出されるモニタ信号2aに基づいて、PA102aに流れる電流の値を検出する(S15)。
ベースバンド部105aは、図4に示すメモリテーブルを参照し、S10で算出したVSWRとS15で検出したPA102aに流れる電流の値とに対応する位相条件を取得する(S16)。
ベースバンド部105aは、S12で取得した位相条件とS16で取得した位相条件とに基づいて、PA102aの負荷インピーダンスの調整に用いる位相条件を決定する(S17)。
可変容量ダイオード107aは、S17で決定した位相条件に応じた、ベースバンド部105aの制御により調整される調整回路108aの出力電圧に基づいて、PA102aの負荷インピーダンスを調整する。
以上、本実施例によれば、無線送信部は、PAの負荷インピーダンスをアンテナ側のインピーダンスに応じて設定するので、外的要因によりアンテナ側のインピーダンスが変動するときも、所望のPA特性を得ることができる。また、アイソレータを用いずに上述の効果を実現することも可能となる。
また、無線送信部は、送信信号と反射信号との電力の比と、PAの利得とにより一の位相条件が決定できない場合は、更に、PAに流れる電流のモニタ結果に基づいて当該位相条件を決定するので、アンテナ側のインピーダンスに応じて精度良くPAの負荷インピーダンスを設定することができる。
(3)応用例
図8は、本発明の実施例が適用される無線通信装置の一例である。無線通信装置は、例えば、無線移動端末や無線基地局装置である。
図8の無線送信部100bは図1の無線送信部100aに対応する。
図8において、101bは変調部、102bはPA、103bは電圧変換部、104b、106bは方向性結合器、105bはベースバンド部、107bは可変容量ダイオード、108bは調整回路、109bはデュプレクサ、110bはアンテナ、111bはLNA(Low Noise Amplifier)、112bは復調部、113bは発振器を示す。
変調部101bは、キャリア信号が変調された送信信号をPA102bへ出力し、更に、当該送信信号の一部(モニタ信号1b)をベースバンド部105bへ送る。
PA102bは、変調部101bから出力された送信信号を増幅する。PA102bは、無線通信システムの使用周波数帯に応じて、複数の周波数帯に対応できるものとすることができる。また、PA102bは、制御電圧に応じて利得を調整する利得調整機能を有するものとしてもよい。
電圧変換部103bは、PA102bの電源を供給する。電圧変換部103bは、例えばDCDCコンバータであり、PA102bに供給する電源電圧を複数の電圧値に変換することができる。また、PA102bに流れる電流をモニタし、モニタ結果(モニタ信号2b)をベースバンド部105bへ送る。
PA102bで増幅された送信信号は、可変容量ダイオード107b、デュプレクサ109b、アンテナ110bを介して送信される。
また、PA102bと可変容量ダイオード107bの間には、方向性結合器104b及び方向性結合器106bが設けられる。
方向性結合器104bは、PA102bで増幅された送信信号の一部を、送信電力のモニタ用信号(モニタ信号3b)として取り出しベースバンド部105bに送る。
また、方向性結合器106bは、送信信号がアンテナ110bで反射された反射信号の一部を、反射電力のモニタ用信号(モニタ信号4b)として取り出しベースバンド105bに送る。
なお、方向性結合器104b及び方向性結合器106bに代えてコンデンサ等を用いることも可能である。
ベースバンド部105bは、方向性結合器104b及び方向性結合器106bからそれぞれ送られてくるモニタ信号3bとモニタ信号4bに基づいて、VSWRを算出する。
また、ベースバンド部105bは、変調部101bから送られてくるモニタ信号1bと、方向性結合器104bから送られてくるモニタ信号3bとに基づき、PA102bの利得を算出する。
ベースバンド部105bは、VSWR、PA102bに流れる電流、及び、PA102bの利得についての対応関係を、例えば図4及び図5に示すメモリテーブルとして記憶している。ベースバンド部105bは、当該対応関係を用いて、例えば図6又は図7に示すフローによりPA102bの負荷インピーダンスを決定し、調整回路108bを制御する。
調整回路108bは、ベースバンド部105bの制御に応じて出力する制御電圧が調整される。
可変容量ダイオード107bは、調整回路108bから出力される制御電圧によりPA102bの負荷インピーダンスを調整する。可変容量ダイオード107bは、負荷調整部とすることができる。
アンテナ110b(試験端子を備えてもよい)は無線信号を受信する。受信した無線信号はデュプレクサ109b及びLNA11bを介して復調部112bに送られ復調される。
なお、上述のPA102bを増幅部、方向性結合器104bを第1検出部、方向性結合器106bを第2検出部、ベースバンド部105bを制御部、可変容量ダイオード107b及び調整回路108bを調整部、アンテナ110bを送信部とすることができる。
また、無線通信装置は、上記の例の他、少なくとも増幅部及び負荷調整部を含んで構成される装置とする。
以上、本実施例の応用例によれば、無線通信装置は、PAの負荷インピーダンスをアンテナ側のインピーダンスに応じて精度良く設定するので、外的要因によりアンテナ側のインピーダンスが変動するときも、所望のPA特性を得ることができる。また、アイソレータを用いずに上述の効果を実現することも可能となる。
1a、1b モニタ信号1
2a、2b モニタ信号2
3a、3b モニタ信号3
4a、4b モニタ信号4
10a、10b、10c、20a 位相条件を示す点
100a、100b 無線送信部
101a、101b 変調部
102a、102b PA
103a、103b 電圧変換部
104a、104b、106a、106b 方向性結合器
105a、105b ベースバンド部
107a、107b 可変容量ダイオード
108a、108b 調整回路
109a、109b デュプレクサ
110a、110b アンテナ
111b LNA
112b 復調部
113b 発振器
901 変調器
902 PA
903 DCDCコンバータ
904 方向性結合器
905 ベースバンド部
906 アイソレータ
907 デュプレクサ
908 アンテナ

Claims (8)

  1. 送信信号を増幅する増幅部を有する無線通信装置において、
    前記増幅部で増幅された送信信号を送信する送信部と、
    前記増幅部の負荷を調整する調整部と、
    前記送信部から送信する送信信号と該送信部から反射された反射信号との電力の比と、少なくとも前記増幅部を流れる電流の値又は該増幅部の利得と、を用いて定まるインピーダンスとなるように該増幅部の負荷を調整するよう前記調整部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記送信部から送信する送信信号の電力を検出する第1検出部と、
    前記送信部から反射された反射信号の電力を検出する第2検出部と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、前記送信部から送信する送信信号と該送信部から反射された反射信号との電力の比毎に、前記増幅部を流れる電流の値及び該増幅部の利得のそれぞれに応じたインピーダンスを特定する条件を記憶するメモリテーブルを有し、
    前記第1及び第2検出部により検出された前記送信信号と前記反射信号との電力の比に基づいて、少なくとも前記増幅部を流れる電流値に対応する前記条件、又は、該増幅部の利得に対応する前記条件、を用いて定まるインピーダンスとなるように該増幅部の負荷を調整するよう前記調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、送信信号の周波数毎に、前記メモリテーブルを有することを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、前記増幅部に与えられる電源電圧毎に、前記メモリテーブルを有することを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、前記増幅部に与えられる利得制御電圧毎に、前記メモリテーブルを有することを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  7. 前記条件は前記インピーダンスに対応する位相条件であることを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  8. 送信信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部の負荷を調整する負荷調整部と、を備え、
    前記負荷調整部は、前記増幅部で増幅されアンテナから送信される送信信号と、該アンテナで反射された反射信号との電力の比と、少なくとも該増幅部を流れる電流の値又は該増幅部の利得と、を用いて定まるインピーダンスとなるように該増幅部の負荷を調整する
    ことを特徴とする無線通信装置。

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