JP2010204552A - 画像形成用トナー、一成分現像剤、二成分現像剤、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂、着色剤を含む粉砕トナー(画像形成用トナー)であって、該結着樹脂には不飽和結合を有するポリエステル樹脂に離形剤で希釈された架橋反応開始剤を加えて溶融混練することにより得られるポリエステル樹脂が用いられ、該着色剤には顔料洗浄後のプレスケーキ顔料が用いられることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、定着の際にトナーの溶融不良は、コールドオフセット現象が起こらない場合であっても、光沢度が著しく低下するなどの出力画像の画質が低下する原因となるため問題であった。
例えば、先に本出願人は、トナーの吸熱ピークに着目し、トナーの熱処理前と、40℃で72時間保存後とにおける前記トナーの吸熱ピークの差を規定すること(例えば、特許文献1参照)、あるいは、原料として結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナーの恒温保管前と、45℃で12時間保存後とにおける前記結晶性ポリエステル樹脂のFTIRスペクトル比を規定すること(例えば、特許文献2参照)により、トナーの低温定着性と耐熱保存性、耐オフセット性を向上させる手法を提案した。
また、結着樹脂中の着色剤の分散径と離形剤の分散径をそれぞれ規定すると共に、トナーの帯電量(帯電立ち上がり比率:常温常湿下、トナー濃度5%の条件下でキャリアと10分間攪拌混合した時に得られる帯電量Q600に対して、同じ条件下で20秒間攪拌混合した時に得られる帯電量をQ20とすると、Z(%)=(Q20/Q600)×100で計算される)を規定することにより、トナーの高画像濃度で色再現性、耐オフセット性および帯電立ち上がり特性を向上させる手法を提案した(例えば、特許文献3参照)。
これは、特に単位時間あたりに付与できる熱エネルギーがより少なくなり、さらに高画質を要望する声の大きな高速機においては、彩度の低下はより顕著な画像不良として現れ、粉砕工法トナーを使用する場合には解決の急がれる重要な課題となっていた。
(2)上記(1)の画像形成用トナーにおいて、前記結着樹脂の数平均分子量(Mn)が4000〜12000、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が2〜8であることを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)の画像形成用トナーにおいて、前記離形剤が直鎖の炭化水素であることを特徴とする。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの画像形成用トナーにおいて、前記離形剤のトナー中に含有される量が1〜6重量%であることを特徴とする。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの画像形成用トナーにおいて、前記着色剤のトナー中に含有される量が固形分として3〜10重量%であることを特徴とする。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの画像形成用トナーにおいて、粉砕製法の混練工程でオープンロール型混練機を用いることを特徴とする。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの画像形成用トナーにおいて、前記トナーの重量平均粒径が、3.5〜10μmであることを特徴とする。
(9)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の画像形成用トナーとキャリアとからなることを特徴とする二成分現像剤。
(11)上記(10)の画像形成方法において、前記定着工程における記録媒体の搬送速度が、280mm/秒以上であることを特徴とする。
(13)上記(12)の画像形成装置において、前記定着手段による定着時の記録媒体の搬送速度が、280mm/秒以上であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、上記低温定着性と耐熱保存性を両立し、光沢性と耐オフセット性が優れた画像形成用トナーを用いるため、プロセス線速が高速でも異常画像の発生がなく、高画質で安定した画像を出力することができる。
本発明の画像形成方法および画像形成装置を用いれば、電子写真法を用いた電子写真応用分野(例えば、静電式複写機やレーザービームプリンタ等)に広く適用することができる。
また、顔料にプレスケーキ顔料を用いることにより、顔料分散性は良好となり、より高い色再現性を発揮することが出来るようになる。
また、画像に光沢が必要であるため、結着樹脂の分子量が比較的小さなものとなり、ポリエステル樹脂の場合は分子量を小さくしても、樹脂強度が得られやすく、トナー攪拌中にトナーが細かく粉砕されたり、凝集することが少なく、一般的なトナー用ビニル重合体樹脂よりも有利である。
・装置:GPC−150C(ウォーターズ社製)
・カラム:KF801〜807(ショウデックス社製)
・温度:40℃
・溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
・流速:1.0mL/分
・試料:濃度0.05〜0.6%の試料を0.1mL注入
以上の条件で測定した結着樹脂の分子量分布から、単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して結着樹脂の重量平均分子量および数平均分子量を算出する。
また、画像に光沢が必要であるため、結着樹脂の分子量が比較的小さなものとなり、ポリエステル樹脂の場合は分子量を小さくしても、樹脂強度が得られやすく、トナー攪拌中にトナーが細かく粉砕されたり、凝集することが少なく、一般的なトナー用ビニル重合体樹脂よりも有利である。
好ましい直鎖の炭化水素の具体例としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックスなどが挙げられる。
例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボンおよびこれらの混合物が挙げられる。
コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーIII(いずれもコールター社製)が挙げられる。本発明においては、コールターマルチサイザーIIIを使用し以下のようにして測定した。
画像形成用トナーのTg(DSC最大吸熱ピーク)は、理学電機社製TG−DSCシステム(TAS−100)を使用し、TAS−100システム中の解析システムを用いて、融点近傍の吸熱カーブの接線とベースラインとの接点から算出することができる。
すなわち、トナー試料約10mgをアルミ製試料容器に入れ、それをホルダユニットにのせ、電気炉中にセットする。室温から昇温速度10℃/minで180℃まで加熱し、得られた吸熱カーブをもとに算出することができる。
即ち、本発明のトナーを作製する方法としては、まず、前述した不飽和結合を有するポリエステル樹脂、着色剤としての顔料または染料、離形剤(希釈剤)で希釈された架橋反応開始剤、必要に応じて更に、荷電制御剤、その他の添加剤を含む配合物をヘンシェルミキサーの如き混合機により充分に混合する。混合された配合物を、好ましくはオープンロール型連続混練機ニーデックス(三井鉱山社製)を混練する。
次に、混練物を冷却後、ハンマーミル等を用いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた分級機により所定の粒度に分級し、本発明の画像形成用トナーを得る。
更に、外添剤としての無機微粒子と、上記した分級後のトナーとをヘンシェルミキサーの如き混合機により充分混合し、250メッシュ以上の篩を通過させ、粗大粒子、凝集粒子を除去し、画像形成用トナーとしてもよい。
磁性体には、フェロ磁性あるいはフェリ磁性を示す強磁性体を言いフェロ磁性体としてはFe、Ni、Co及びその合金、CrO2等の酸化物が、フェリ磁性体としてはスピネル型フェライト(MnFe2O4、Fe3O4、γ−Fe2O3、NiZnFe4O6、ZnFe2O4等)、ガーネット(Y3Fe6O12等)などがそれぞれ挙げられる。これらの磁性体のトナー中含有量は5〜80重量%、好ましくは20〜60重量%である。
例えば、鉄やフェライト等の磁性体粒子からなるキャリア、このような磁性体粒子を樹脂で被覆してなる樹脂コートキャリア、あるいは磁性体微粉末を結着樹脂中に分散して成るバインダ型キャリア等を使用することができる。
磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれら金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金およびその混合物などを使用できる。
上記ビニル系単量体としてはイソシアネートと反応性を有する水酸基等の置換基を有する単量体を使用する必要がある。また、磁性キャリアの体積平均粒径は20〜100μm、好ましくは20〜60μmのものを使用することが高画質の確保とキャリアかぶり防止の観点から好ましい。
また必要に応じて、導電粉等を被覆樹脂中にフィラーとして含有させてもよい。導電粉等としては、金属粉、カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ等が使用できる。これらは、平均粒子径1μm以下のものが好ましい。平均粒子径が1μmよりも大きくなると、導電粉の場合は電気抵抗の制御が困難になる。
本発明の画像形成方法は、少なくとも像担持体表面を帯電させる帯電工程と、像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を、画像形成用トナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写工程と、前記未定着画像を、前記記録媒体に定着させる定着工程とを有する画像形成方法であって、前記可視像を形成するのに用いられる画像形成用トナーが、前述の画像形成用トナーであることを特徴とするものである。ここで、前記定着工程における記録媒体の搬送速度が、280mm/秒以上であっても画像形成用トナーは良好に定着可能である。
また、本発明の画像形成装置は、少なくとも像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体表面に露光を行い静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を、画像形成用トナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段と、前記現像されたトナー像を記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写手段と、前記未定着画像を、前記記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置であって、前記可視像を形成するのに用いられる画像形成用トナーが、前述の画像形成用トナーであることを特徴とするものである。
下記に本発明の画像形成装置としてタンデム方式のフルカラー画像形成装置を例に挙げ、図を参照して説明する。
カラー複写機100は、装置本体上部に位置する画像読取部100Aと、装置本体中央部に位置する画像形成部200Bと、装置本体下部に位置する給紙部200Cとを有する。画像読取部100Aには、原稿の画像情報を光学読み取りするスキャナ部1と、原稿を連続してスキャナ部1に搬送するADF(自動原稿送り装置)20とを備える。画像形成部100Bには、水平方向に延びる転写面を有するベルト状の中間転写体30が配置されており、該中間転写体30の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての4つの感光体31が中間転写体30の転写面に沿って並置されている。
プロセスカートリッジとは、像担持体(感光体)を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段から選ばれた手段を含んだ1つの装置(部品)である。必要に応じてその他の手段、例えば、除電手段を含んでもよい。プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図2に示すものが挙げられる。
ここで、上記プロセスカートリッジは、感光体(101)を内蔵し、帯電手段(102)、露光手段(103)、現像手段(104)、クリーニング手段(107)を含み、更に、必要に応じてその他の手段を有してなる。図中、105は記録媒体(転写体)、106は転写手段である。
温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応槽中にビスフェノールAのPO付加物(ビスフェノールAにプロピレンオキシドが付加したもの:水酸基価320)443部、ジエチレングリコール1135部、テレフタル酸211部、フマル酸211部およびジブチルチンオキサイド2.5部を入れて、170℃で反応させた後、これに離形剤(HNP−9PD、日本精鑞社製パラフィンワックス、融点:76.1℃)で希釈した架橋反応開始剤ベンゾイルパーオキシド(メルク社製)(架橋反応開始剤濃度:15重量%)を該離形剤がトナー中4重量%となる量で加え、これを連続式2軸押出し機に投入し70℃で混練りして、ポリエステル樹脂1を得た。製造されたポリエステル樹脂1は、数平均分子量(Mn)が6800、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が3.7である。
ポリエステル樹脂1の製造において、反応温度を150℃に替えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂2を製造した。製造されたポリエステル樹脂2は、数平均分子量(Mn)が3800、Mw/Mnは1.8である。
ポリエステル樹脂1の製造において、反応温度を200℃に替えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂3を製造した。製造されたポリエステル樹脂3は、数平均分子量(Mn)が13300、Mw/Mnは8.1である。
ポリエステル樹脂1の製造において、架橋開始剤濃度を5重量%に替えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂4を製造した。製造されたポリエステル樹脂4は、数平均分子量(Mn)が6800、Mw/Mnは1.8である。
ポリエステル樹脂1の製造において、離形剤であるHNP−9PDをカルナバワックス(融点:85℃)に替えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂5を製造した。製造されたポリエステル樹脂5は、数平均分子量(Mn)が7200、Mw/Mnが5.1である。
ポリエステル樹脂1の製造において、離形剤の量を4重量%から0.5重量%に変えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂6を製造した。製造されたポリエステル樹脂6は、数平均分子量(Mn)が6800、Mw/Mnが3.7である。
ポリエステル樹脂1の製造において、離形剤の量を4重量%から7重量%に変えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂7を製造した。製造されたポリエステル樹脂7は、数平均分子量(Mn)が6800、Mw/Mnが3.7である。
ポリエステル樹脂1の製造において、離形剤の量を4重量%から1重量%に変えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、不飽和ポリエステル樹脂(ポリエステル樹脂8)を製造した。製造されたポリエステル樹脂7は、数平均分子量(Mn)が6800、Mw/Mnが3.7である。
ポリエステル樹脂1の製造において、離形剤の量を4重量%から6重量%に変えた以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂9を製造した。製造されたポリエステル樹脂7は、数平均分子量(Mn)が6800、Mw/Mnが3.7である。
ポリエステル樹脂1の製造において、離形剤を用いなかった以外はポリエステル樹脂1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂10を製造した。製造されたポリエステル樹脂10は、数平均分子量(Mn)が10900、Mw/Mnが7.6である。
上記のポリエステル樹脂1が100部と、プレスケーキ顔料(キナクドリン系マゼンタ顔料:C.I.Pigment Red 122、顔料分:40重量%)(固形分)8部と、帯電制御剤(サリチル酸亜鉛:オリエント化学工業社製,ボントロンE−84)2部とをヘンシェルミキサー(ヘンシェル20B:三井鉱山社製)を用いて1500rpmで5分間混合した後、オープンロール混練機(MOS160、三井鉱山社製)で100℃にて混練し、粉砕、分級して重量平均粒子径6.8μmの粉体−1を得た。
その後、[トナー母体粒子1]100部、外添剤として平均粒子径12nmの疎水性シリカ(RX200、日本アエロジル社製)2.0部をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製のヘンシェル20B)にて混合して[本発明トナー1]を得た。なお、上記混合条件は、周速30m/secで、30秒回転、60秒回転停止、のセットを5回繰り返して混合した。
[本発明トナー1]の重量平均粒径(Dw)は6.8μm、個数平均粒径(Dn)は5.3μmであった。なお、重量平均粒径(Dw)および個数平均粒径(Dn)は、前述のコールターマルチサイザーIIIを使用して測定した。また、[トナー1]の重量平均分子量は15000であった。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂2を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー2]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂3を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー3]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂4を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー4]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂5を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー5]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂6を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー6]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂7を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー7]を得た。
プレスケーキ顔料(固形分)8部を2部に変えた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー8]を得た。
プレスケーキ顔料(固形分)8部を12部に変えた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー9]を得た。
プレスケーキ顔料(固形分)8部を3部に変えた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー10]を得た。
プレスケーキ顔料(固形分)8部を10部に変えた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー11]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂8を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー12]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂9を用いた以外は実施例1と同様にして、[本発明トナー13]を得た。
ポリエステル樹脂1の替わりにポリエステル樹脂10を用い、及びプレスケーキ顔料(固形分)8部を6部に変えた以外は実施例1と同様にして、[比較トナー1]を得た。
プレスケーキ顔料(固形分)8部をパウダー顔料6部に変えた以外は実施例1と同様にして、[比較トナー2]を得た。
上記作成したトナー4部と、55μmのフェライトキャリア96部とを撹拌混合し,実機評価用の二成分現像剤を作成した。本現像剤をリコー社製複写機imageo Neo C600にて、A4サイズの用紙(T6000 70W T目、リコー社製)に3cm×5cmの長方形となるような画像を紙面の先端から3cmの位置に付着量0.4mg/cm2のトナーサンプルを作像し、続いて本複写機の定着部材の温度を160℃となるよう常に制御した上で線速280mm/secにて定着して評価用サンプルとした。
ここで得られた画像をX−Rite(X−Rite社製)にて画像濃度を測定した。画像濃度が1.4以上の場合を○、1.3から1.4の場合△、1.3未満の場合を×とした。結果を表1に示す。
画像濃度評価同様に用紙のみを特菱アートN 110Kg(三菱製紙社製)上に付着量付着量0.4mg/cm2となるように作像し、定着部材の温度を160℃となるよう常に制御した上で線速280mm/secにて定着して評価用サンプルとした。
形成されたべた画像について、色度計(X−Rite社製:X−Rite938)を用いてL*a*b*表色系(CIE:1976)におけるクロマチックネス指数a*およびb*を測定し、下記式(3)で示されるC*の値を求め、各カラートナーの彩度を評価した。結果を表1に示す。
C*=[(a*)2+(b*)2]1/2 (1)
彩度の評価基準は、以下の様である。
○:非常に良好。C*が70以上。
△:良好。C*が65以上70未満。
×:不良。C*が65未満。
結果を表1に示す。
上記作成した二成分現像剤を現像剤をリコー社製複写機imageo Neo C600にて、A4サイズの用紙(T6000 70W T目、リコー社製)に3cm×5cmの長方形となるような画像を紙面の先端から3cmの位置に付着量0.85mg/cm2の未定着画像を作成した。本未定着画像サンプルをリコー製社複写機imageo Neo C600の定着機を外部駆動および外部温度制御が出来るように改造し、線速260mm/sにて120℃から200℃まで5℃/min間隔で温度を変化させて、オフセット発生有無を試験者の目視によって評価した。結果を表1に示す。
このとき、コールドオフセット評価の基準は以下の通りである。
・130℃まで発生無し:○
・140℃まで発生無し:△
・140℃で発生:×
また、ホットオフセット評価の基準は以下の通りである。
・190℃まで発生無し:○
・180℃まで発生無し:△
・180℃で発生:×
一方、実施例1から13のトナーは、本発明の範囲の要件を満たすため、画像濃度や色再現性が高く、また定着性の優れたトナーが得られた。
さらに、トナー中含有される着色剤の添加量を3重量%から10重量%とすることにより、より画像濃度や色再現性が高いトナーを得ることが出来る。
1 スキャナ部
2 書込み部
3 現像部
5 定着装置
7 搬送ローラ対
20 ADF(自動原稿送り装置)
30 中間転写体
31 感光体
34 2次転写部
35 搬送ベルト
100 カラー複写機
(図2において)
101 感光体
102 帯電手段
103 露光手段
104 現像手段
105 記録媒体
106 転写手段
Claims (14)
- 少なくとも結着樹脂、着色剤を含む粉砕トナーであって、
該結着樹脂は、不飽和結合を有するポリエステル樹脂に離形剤で希釈された架橋反応開始剤を加えて溶融混練することにより得られるポリエステル樹脂であり、
該着色剤には顔料洗浄後のプレスケーキ顔料が用いられる
ことを特徴とする画像形成用トナー。 - 前記結着樹脂の数平均分子量(Mn)が4000〜12000、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が2〜8であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成用トナー。
- 前記離形剤が直鎖の炭化水素であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成用トナー。
- 前記離形剤のトナー中に含有される量が1〜6重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記着色剤のトナー中に含有される量が固形分として3〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 粉砕製法の混練工程においてオープンロール型混練機を用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記トナーの重量平均粒径が、3.5〜10μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成用トナーからなることを特徴とする一成分現像剤。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成用トナーとキャリアとからなることを特徴とする二成分現像剤。
- 少なくとも像担持体表面を帯電させる帯電工程と、像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写工程と、前記未定着画像を前記記録媒体に定着させる定着工程とを有する画像形成方法であって、
前記可視像を形成するのに用いられるトナーが、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成用トナーであることを特徴とする画像形成方法。 - 前記定着工程における記録媒体の搬送速度が、280mm/秒以上であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
- 少なくとも像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体表面に露光を行い静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段と、前記現像されたトナー像を記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写手段と、前記未定着画像を前記記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置であって、
前記可視像を形成するのに用いられるトナーが、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成用トナーであることを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着手段による定着時の記録媒体の搬送速度が、280mm/秒以上であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段、帯電された像担持体表面に露光を行い静電潜像を形成する露光手段、形成された静電潜像をトナーを用いて現像する現像手段、現像されたトナー像を記録媒体に転写させる転写手段、転写後に前記像担持体の表面に残存したトナーを除去するクリーニング手段から選択される少なくとも一つの手段と
が一体化し、画像形成装置本体に着脱可能であるプロセスカートリッジであって、
前記使用されるトナーが、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成用トナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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