JP2010202361A - クレーンの重荷重吊上げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重荷重の荷吊りを行う場合、伸縮ブームのロープ掛け回し作業が容易な重荷重吊上げ装置を提供する。
【解決手段】重荷重吊上げ装置20は、伸縮ブーム9の先端部に設けた重荷重用ヘッド21を有し、第1ウインチ24から出る第1ロープ23は、伸縮ブーム9の幅方向一方側の背面側及び重荷重用ヘッド21の幅方向一方側に沿って掛け回され、ベースブーム10に垂下されたサポートシーブブロック43と第1吊荷用フックブロック45の各シーブ間をブーム幅方向一方側から他方側に掛け回される。第2ウインチ27から出る第2ロープ26は、伸縮ブーム9の幅方向他方側の背面側及び重荷重用ヘッド21の幅方向他方側に沿って掛け回され、重荷重用ヘッド21に設けられた増設シーブ49及び第3上部掛け回しシーブ41、と第2吊荷用フックブロック47のシーブ間をブーム幅方向他方側から一方側に掛け回される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロープの巻き上げ・繰り出しによりフックを昇降して荷を吊り上げるクレーンに関し、特に、重荷重の吊り上げが可能なクレーンの重荷重吊上げ装置に関する。
クレーンは、最大吊り上げ荷重(定格荷重)の荷吊りを行う機会は少なく、定格荷重よりも軽い荷吊りを行うのが一般的である。このため、クレーンは、最大吊り上げ荷重付近の荷吊りを行う場合と通常の小さい荷重の荷吊りを行う場合の使い分けが可能に構成されたものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のクレーンは、上部旋回体に起伏自在に軸支されたブームが設けられ、ブームの先端部から垂下されるロープを繰出し・巻戻す第1ウインチ及び第2ウインチがブーム背面側の上部旋回台に設けられ、ブームの先端部にロープを掛け回す第1トップシーブが設けられている。第1トップシーブから垂下されたロープは第1トップシーブとフックブロックのシーブとの間に掛け回されている。
このクレーンは、クレーン吊り上げ荷重が定格荷重の50%以下の荷吊りを行なう場合と、クレーン吊り上げ荷重が定格荷重の50%を超える荷吊りを行なう場合では、ロープの掛け回しが相違する。
クレーン吊り上げ荷重が定格荷重の50%以下の荷吊りを行なう場合には、ブームにクレーン吊り上げ荷重50%用のフックブロックを用意し、このフックブロックのシーブと第1トップシーブとの間をブームの一方側から他方側に向かって第1ウインチから繰り出されたロープを掛け回す。
一方、クレーン吊り上げ荷重が定格荷重の50%を超える荷吊りを行なう場合には、第1トップシーブの全数とフックブロックのシーブとの間に掛け回されたロープを外し、第1トップシーブが設けられた支軸の両端部に一対のブラケットを取り付け、これらの各ブラケットに複数の第2トップシーブが設けられたシーブブロックを吊り下げる。そして、第1トップシーブの半数とこの半数の第1トップシーブに対応する側のシーブブロックの第2トップシーブを対とし、一方の対となる第1トップシーブの半数及びシーブブロックの第2トップシーブとこれらの下方に配置されて対応するフックブロックのシーブとの間をブームの他方側から一方側に向かってロープを掛け回し、他方の対となる第1トップシーブの半数及びシーブブロックの第2トップシーブも、一方の対の場合と同様にこれらの下方に配置されて対応するフックブロックのシーブとの間をブームの一方側から他方側に向かってロープを掛け回す。
特開2000−118952号公報(段落番号0012〜0013、図3、図4、図5)
このように、従来のクレーンは、クレーン吊り上げ荷重が定格荷重の50%を超える荷吊りを行なう場合には、第1トップシーブの軸の両端部にシーブブロックを追加し、第1トップシーブの半数と追加した一方側のシーブブロックに設けられた第2トップシーブを対とし、これらのシーブとこの対の下方に配置されるフックブロックのシーブとの間にロープを掛け回す必要があり、構造が複雑であり、ロープの掛け回し作業が面倒である。
本発明は、このような背景に鑑みて提案されたものであり、重荷重を荷吊りする場合、伸縮ブームへのロープの掛け回し作業が容易に行うことができるクレーンの重荷重吊上げ装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、クレーン(例えば、実施形態における移動式クレーン1)の旋回台に起伏シリンダを介して起伏自在に設けられた伸縮ブームを備えるクレーンの重荷重吊上げ装置であって、伸縮ブームの先端部に重荷重用ヘッドを着脱可能に設け、該重荷重用ヘッドのブーム背面側端面のブーム幅方向一方側及び他方側に第1上部掛回しシーブ及び第2上部掛回しシーブを設け、重荷重用ヘッドのブーム幅方向一方側のブーム背面側及びブーム腹面側に第1ガイドシーブ及び第1トップシーブを設け、重荷重用ヘッドのブーム幅方向他方側のブーム背面側及びブーム腹面側に第2ガイドシーブ及び第2トップシーブを設け、伸縮ブームの先端部のブーム腹面側に第3上部掛回しシーブを設け、重荷重用ヘッドを介して吊下される第1ロープ及び第2ロープを繰出し・巻戻す第1ウインチ及び第2ウインチを伸縮ブーム背面側の旋回台に設け、第1ロープを掛け回す第1下部掛回しシーブをブーム背面側のブーム幅方向一方側の旋回台に設け、第2ロープを掛け回す第2下部掛回しシーブをブーム背面側のブーム幅方向他方側の旋回台に設け、第1ウインチから繰り出された第1ロープを、第1上部掛回しシーブと第1下部掛回しシーブとの間に掛け回し、第1ガイドシーブ及び第1トップシーブを介して吊下し、伸縮ブームのベースブームの先端部に垂下されたサポートシーブブロックのシーブと該シーブの下方に配置される第1吊荷用フックブロックのシーブとの間をブーム幅方向一方側から他方側に向かって掛け回し、第1ロープの端部をサポートシーブブロック又は吊荷用フックブロックに係止し、第2ウインチから繰り出された第2ロープを、第2上部掛回しシーブと第2下部掛回しシーブとの間に掛け回し、第2ガイドシーブ及び第2トップシーブを介して吊下し、第3上部掛回しシーブと該第3上部掛回しシーブの下方に配置される第2吊荷用フックブロックのシーブとの間をブーム幅方向他方側から一方側に向かって掛け回し、第2ロープの端部を第2吊荷用フックブロック、重荷重用ヘッド、伸縮ブームの先端部のいずれかに係止し、第1吊荷用フックブロック及び第2吊荷用フックブロックが伸縮ブームの腹面側から離反する方向に沿って並んで配置されていることを構成要件とする(請求項1)。
第1上部掛回しシーブ、第1下部掛回しシーブ、第2上部掛回しシーブ、第2下部掛回しシーブの各シーブの数は、クレーンの定格荷重とロープ強度に応じて設定される。またサポートシーブブロックのシーブ数は第1吊荷用フックブロックのシーブ数に対応して決定され、第3上部掛回しシーブの数は第2吊荷用フックブロックのシーブ数に対応して決定される。定格荷重との関係で、第2吊荷用フックブロックのシーブ数が第3上部掛回しシーブの数よりも大きい場合には、重荷重ヘッドの幅方向他方側のブーム腹面側に不足する分の増設シーブを着脱可能に取り付ける(請求項2)。
第1ウインチ及び第2ウインチから繰り出されるロープは、これらが対応する第1上部掛回しシーブ及び第2上部掛回しシーブに掛け回されるが、これらの掛回しシーブ及びウインチは、ロープが掛け回された状態でブーム幅方向のフリートアングルが小さくなるように配置される。具体的には、第1ウインチ及び第2ウインチは伸縮ブーム背面側であってブーム幅方向範囲内に配置し、第1ウインチ及び第2ウインチから延びるロープのブーム幅方向のフリートアングルが所定角度範囲を超えないように第1上部掛回しシーブ及び第2上部掛回しシーブを重荷重ヘッドのブーム背面側に配置される。また第1ウインチ及び第2ウインチはいずれが伸縮ブーム側に接近した位置に配置されてもよい。
第1ガイドシーブ及び第1トップシーブは、これらに掛け回される第1ロープが重荷重用ヘッドの幅方向一方側の側面に沿って延びるように配設される。また第2ガイドシーブ及び第2トップシーブも第1ガイドシーブ及び第1トップシーブと同様に、これらに掛け回される第2ロープが重荷重用ヘッドの幅方向他方側の側面に沿って延びるように配設される。
第1ロープは、サポートシーブブロックのシーブと第1吊荷用フックブロックのシーブとの間に掛け回される際に、ブーム幅方向一方側から他方側に向かって掛け回され、第2ロープは、第3上部掛回しシーブと第2吊荷用フックブロックのシーブとの間で掛け回される際に、ブーム幅方向他方側から一方側に向かって掛け回される。
このため、重荷重の荷吊りを行う場合には、伸縮ブームの先端部に重荷重用ヘッドを取り付け、第1ロープは、伸縮ブームの幅方向一方側の背面側及び荷重用ヘッドの幅方向一方側に沿って掛け回され、サポートシーブブロックのシーブと第1吊荷用フックブロックのシーブとの間でブーム幅方向一方側から他方側に向かって掛け回される。また、第2ロープは、伸縮ブームの幅方向他方側の背面側及び荷重用ヘッドの幅方向他方側に沿って掛け回され、第3上部掛回しシーブと第2吊荷用フックブロックのシーブとの間でブーム幅方向他方側から一方側に向かって掛け回される。
このように、第1ロープ及び第2ロープは、伸縮ブームの幅方向の一方側と他方側に分離した状態で掛け回され、それぞれのロープは、フックブロックのシーブに掛け回す際には、重荷重ヘッドに掛け回された側から反対側に向かって掛け回される。このため、ロープの掛け回し構造が簡素化され、ロープの掛け回し作業を容易にすることができる。
重荷重用ヘッドのブーム幅方向一方側であって第1トップシーブよりもブーム腹面側に第3トップシーブを設け、第2吊荷用フックブロックのシーブに掛け回された第2ロープは、第3トップシーブに掛け回されて係止されることを構成要件とする(請求項3)。
第1トップシーブよりもブーム腹面側に設けられた第3トップシーブに第2ロープを掛け回して係止することで、第3トップシーブに掛け回された第2ロープによって第2吊荷用フックブロックが第1吊荷用フックブロック側への接近移動を抑制することができる。このため、重荷重ヘッドから吊下される第1ロープと第2ロープが絡まる虞を抑制することができる。
第2ロープが第3トップシーブに掛け回されて係止される場所は、第2吊荷用フックブロック、重荷重ヘッド等のいずれでもよい。
本発明に係わるクレーンの重荷重吊上げ装置によれば、重荷重の荷吊りを行う場合には、伸縮ブームの先端部に重荷重用ヘッドを取り付け、第1ロープは、伸縮ブームの幅方向一方側の背面側及び重荷重用ヘッドの幅方向一方側に沿って掛け回され、サポートシーブブロックのシーブと第1吊荷用フックブロックのシーブとの間でブーム幅方向一方側から他方側に向かって掛け回される。第2ロープは、伸縮ブームの幅方向他方側の背面側及び重荷重用ヘッドの幅方向他方側に沿って掛け回され、第3上部掛回しシーブと第2吊荷用フックブロックのシーブとの間でブーム幅方向他方側から一方側に向かって掛け回されることで、伸縮ブームへのロープの掛け回し構造が簡素化されて、伸縮ブームへのロープの掛け回し作業を容易にすることができる。
本発明の一実施の形態に係わるクレーンの重荷重吊上げ装置を搭載した伸縮ブームを示し、図(a)は重荷重吊上げ装置の第1ウインチから繰り出された第1ロープの掛け回しの説明用の重荷重吊上げ装置の右側面図であり、同図(b)は重荷重吊上げ装置の背面図であり、図(c)は重荷重吊上げ装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係わる重荷重吊上げ装置が設けられた伸縮ブームを備える移動式クレーンの側面図を示す。 重荷重吊上げ装置の第1ウインチから繰り出された第1ロープの掛け回しの説明用概略図であり、同図(a)は伸縮ブーム背面側のロープ掛け回しの概略図であり、同図(b)は伸縮ブーム腹面側のロープ掛け回しの概略図である。 重荷重吊上げ装置の第1ウインチから繰り出された第1ロープの掛け回しの説明用の伸縮ブーム腹面側の正面図を示す。 本発明の一実施の形態に係わるクレーンの重荷重吊上げ装置を搭載した伸縮ブームを示し、図(a)は重荷重吊上げ装置の第2ウインチから繰り出された第2ロープの掛け回しの説明用の重荷重吊上げ装置の左側面図であり、同図(b)は重荷重吊上げ装置の背面図であり、図(c)は重荷重吊上げ装置の平面図である。 重荷重吊上げ装置の第2ウインチから繰り出された第2ロープの掛け回しの説明用概略図であり、同図(a)は伸縮ブーム背面側のロープ掛け回しの概略図であり、同図(b)は伸縮ブーム腹面側のロープ掛け回しの概略図である。 重荷重吊上げ装置の第2ウインチから繰り出された第2ロープの掛け回しの説明用の伸縮ブーム腹面側の正面図を示す。
以下、本発明に係わるクレーンの重荷重吊上げ装置の実施形態を図1から図7に基づいて説明する。本実施形態は、多段伸縮ブームを搭載した移動式クレーンを例にして説明する。
先ず、クレーンの重荷重吊上げ装置を説明する前に、移動式クレーンについて概説する。移動式クレーン1は、図2(側面図)に示すように、車体3の前側、中央部、後側の車体幅方向両側に設けられた一対の車輪4を有して走行可能であり、車体3の前側には運転キャビン5が設けられ、車体3の後側には旋回自在な旋回台6が設けられている。旋回台6には、起伏シリンダ8を介して伸縮ブーム9が起伏可能に設けられている。車体3の幅方向両側には、車体3を安定支持するアウトリガジャッキ15が複数設けられている。
伸縮ブーム9は、5段式であり、ベースブーム10内に、外側から内側にセカンドブーム11、サードブーム12、フォースブーム13、及びトップブーム14が入れ子式に組み合わされて構成されている。伸縮ブーム9は、この内部に伸縮シリンダが設けられ、この伸縮シリンダの伸縮によって、伸縮ブーム9は伸縮可能に構成されている。
このように構成された伸縮ブーム9は、重荷重を吊下する場合には、重荷重吊上げ装置20の一部である重荷重ヘッド21をトップブーム14の先端部に取り付けて使用され、重荷重よりも軽い荷重を吊下する場合には、重荷重ヘッド21をトップブーム14から取り外して使用される。本願発明は、伸縮ブーム9によって重荷重を吊下する場合に伸縮ブーム9に装着される重荷重吊上げ装置20に関するものである。
重荷重吊上げ装置20は、図1(a)(側面図)、図1(b)(背面図)、図1(c)(平面図)に示すように、伸縮ブーム9の先端部に着脱可能に取り付けられた重荷重用ヘッド21と、伸縮ブーム背面側の旋回台6の上部後側に設けられ、重荷重用ヘッド21を介して吊下される第1ロープ23を繰出し・巻戻す第1ウインチ24と、第1ウインチ24よりも旋回台6の後側に設けられ、重荷重用ヘッド21を介して吊下される第2ロープ26を繰出し・巻戻す第2ウインチ27と、ブーム背面側のブーム幅方向一方側の旋回台6に設けられた第1下部掛回しシーブ29と、ブーム背面側のブーム幅方向他方側の旋回台6に設けられた第2下部掛回しシーブ30を有する。
さらに、重荷重吊上げ装置20は、重荷重用ヘッド21のブーム背面側端面のブーム幅方向一方側及び他方側に設けられた第1上部掛回しシーブ32及び第2上部掛回しシーブ33と、重荷重用ヘッド21のブーム幅方向一方側のブーム背面側及びブーム腹面側に設けられた第1ガイドシーブ35(図5(a)参照)及び第1トップシーブ36(図5(a)参照)と、重荷重用ヘッド21のブーム幅方向他方側のブーム背面側及びブーム腹面側に設けられた第2ガイドシーブ38及び第2トップシーブ39と、トップブーム14の先端部のブーム腹面側に設けられた第3上部掛回しシーブ41(図7参照)と、伸縮ブーム9のベースブーム10の腹面側の先端部に垂下されたサポートシーブブロック43と、サポートシーブブロック43の下方に配置される第1吊荷用フックブロック45と、重荷重ヘッド21から吊下される第2ロープ26に掛け回される第2吊荷用フックブロック47と、トップブーム14の先端部の他方側端部に着脱可能に取り付けられる増設シーブ49と、重荷重用ヘッド21のブーム幅方向一方側であって第1トップシーブ36よりもブーム腹面側に設けられた第3トップシーブ51を有する。
トップブーム14の先端部にはブームヘッド53が取り付けられている。このブームヘッド53の伸縮ブーム腹面側に水平軸回りに複数の第3上部掛回しシーブ41が回転自在に設けられている。複数の第3上部掛回しシーブ41は、トップブーム14の幅方向中央に対してブーム幅方向に均等に配設されている(図7参照)。また第3上部掛回しシーブ41を支持する軸42の軸方向他端部には下端部に増設シーブ49を回転自在に設けた支持板55が着脱可能に取り付けられている(図7参照)。ブームヘッド53の伸縮ブーム背面側の幅方向中央部には第3ガイドシーブ57が水平軸回りに回転自在に設けられている。この第3ガイドシーブ57は、重荷重よりも軽い荷重を吊下する場合に用いられるものであり、詳細については後述する。
ブームヘッド53上には、重荷重用ヘッド21が着脱可能に取り付けられている。重荷重用ヘッド21は、箱状に形成され、重荷重用ヘッド21のブーム腹面側の幅方向両側にはブーム腹面側へ張り出す一対のアーム部21aが設けられている。第1上部掛回しシーブ32及び第2上部掛回しシーブ33は、重荷重用ヘッド21のブーム背面側端面に水平軸回りに回転自在に設けられ、これらの掛回しシーブは、重荷重ヘッド21の幅方向中央に対して両側に対称に配設されている。
第1ガイドシーブ35は、重荷重用ヘッド21の一方側の側面のブーム背面側端部に水平軸回りに回転自在に設けられ、第1トップシーブ36は、重荷重用ヘッド21の一方側の側面のブーム腹面側端部に水平軸回りに回転自在に設けられている。これら第1ガイドシーブ35及び第1トップシーブ36は、重荷重用ヘッド21の一方側の側面に沿って直線状に配設されている。
第2ガイドシーブ38は、重荷重用ヘッド21の他方側の側面のブーム背面側端部に水平軸回りに回転自在に設けられ、第2トップシーブ39は、重荷重用ヘッド21の他方側の側面のブーム腹面側端部に水平軸回りに回転自在に設けられている。第2ガイドシーブ38及び第2トップシーブ39は、重荷重用ヘッド21の他方側の側面に沿って直線状に配設されている。
重荷重ヘッド21の一方側に配設されたアーム部21aの先端部に第3トップシーブ51が水平軸回りに回転自在に設けられている。第3トップシーブ51は、重荷重用ヘッド21の一方側の側面に沿って直線状に配設されている。
サポートシーブブロック43は、図4に示すように、その幅方向両側に下端部が回動自在に取り付けられて上方へ延びる一対の支持部材44が設けられ、これらの支持部材44の上端部はベースブーム10の腹面側の上端部に回動自在に接続されている。このため、サポートシーブブロック43は、伸縮ブーム9の起伏角度に拘わらず常に垂直方向に吊り下げられた状態で支持される(図1参照)。サポートシーブブロック43は、吊り下げられた状態で、その幅方向の中心がベースブーム10のそれと略同一垂直面上に位置するように配設されている。サポートシーブブロック43内には複数のシーブ59が水平軸回りに回転自在に設けられている。シーブ59の数は、サポートシーブブロック43に支持させる荷重と第1ロープ23の強度によって設定されている。
第1吊荷用フックブロック45には、その内側に複数のシーブ46が水平軸回りに回転自在に設けられている。シーブ46の数は、サポートシーブブロック43のシーブ数と同様に、第1吊荷用フックブロック45に支持させる荷重と第1ロープ23の強度によって設定され、サポートシーブブロック43のシーブ数と同数に設定されている。第1吊荷用フックブロック45の幅方向中央部にはフック60が設けられている。第1吊荷用フックブロック45は、吊り下げられた状態で、その幅方向の中心がサポートシーブブロック43のそれと略同一垂直面上に位置するように配設されている。このため、第1吊荷用フックブロック45は、吊り下げられた状態で、第1吊荷用フックブロック45のフック60が伸縮ブーム9の幅方向の中心が通る垂直面と同一面上に位置するように配設されている。
第2吊荷用フックブロック47は、図7に示すように、第1吊荷用フックブロック45と同様に構成されているため、第1吊荷用フックブロック45と同一態様部分については同一符号を附して説明を省略する。第2吊荷用フックブロック47のフック60は、吊り下げられた状態で、その幅方向の中心が伸縮ブーム9のそれと略同一垂直面上に位置するように配設されている。このように、第1吊荷用フックブロック45(図4参照)及び第2吊荷用フックブロック47は、これらの幅方向の中心が伸縮ブーム9のそれと略同一垂直面上に位置するように配設され、これらのフックブロックに設けられたフック60、60は、伸縮ブーム9の腹面側から離反する方向に直線状に並んで配置されている(図1参照)。
次に、このように構成された重荷重吊上げ装置20におけるロープの掛け回しについて説明する。先ず、第1ウインチ24が繰り出される第1ロープ23の掛け回しについて説明する。第1ウインチ24から繰り出された第1ロープ23は、図1(a)、図1(b)、図1(c)、図3(a)に示すように、第1上部掛回しシーブ32と第1下部掛回しシーブ29との間に掛け回され、第1ガイドシーブ35及び第1トップシーブ36を介して吊下される。つまり、伸縮ブーム9の背面側は、伸縮ブーム9にバックテンションが掛かるように第1ロープ23が掛け回されている。そして、図3(b)を更に追加して説明すると、第1ロープ23はベースブーム10の先端部に垂下されたサポートシーブブロック43のシーブ59とこのシーブ59の下方に配置された第1吊荷用フックブロック45のシーブ46との間に掛け回され、第1ロープ23の端部は第1吊荷用フックブロック45に係止されている。なお、第1ロープ23の端部は第1吊荷用フックブロック45に係止される場合に限るものではなく、サポートシーブブロック43に係止されてもよい。第1ロープ23は、サポートシーブブロック43のシーブ59と第1吊荷用フックブロック45のシーブ46との間に掛け回される際に、ブーム幅方向一方側から他方側(矢印A方向)に向かって掛け回される。
一方、第2ウインチ27から繰り出された第2ロープ26は、図5(a)、図5(b)、図5(c)、図6(a)に示すように、第2上部掛回しシーブ33と第2下部掛回しシーブ30との間に掛け回され、第2ガイドシーブ38及び第2トップシーブ39を介して吊下される。つまり、第2ロープ26も第1ロープ23と同様に、伸縮ブーム9の背面側に伸縮ブーム9にバックテンションが掛かるように掛け回される。そして、図6(b)を更に追加して説明すると、第2ロープ26は、増設シーブ49及び第3上部掛回しシーブ41と第2吊荷用フックブロック47のシーブ46との間で掛け回され、さらに第3トップシーブ51に掛け回され、第2ロープ26の端部が第2吊荷用フックブロック47に係止されている。なお、第2ロープ26の端部は第2吊荷用フックブロック47に係止される場合に限るものではなく、重荷重用ヘッド21又は伸縮ブーム9の先端部に係止されてもよい。第2ロープ26は、増設シーブ49及び第3上部掛回しシーブ41と第2吊荷用フックブロック47のシーブ46との間で掛け回される際に、ブーム幅方向他方側から一方側(矢印B方向)に向かって掛け回される。
このように、第1ロープ23及び第2ロープ26は、伸縮ブーム9の背面側幅方向の一方側及び他方側に分離した状態で掛け回され、第1吊荷用フックブロック45及び第2吊荷用フックブロック47のシーブに掛け回す際には、各ロープは重荷重ヘッド21に掛け回された側から反対側に向かって掛け回される。このため、各ロープの掛け回し構造が効率的であり、ロープの掛け回し作業を容易にすることができる。
また、重荷重を荷吊りする場合、伸縮ブーム9の背面側に第1ロープ23及び第2ロープ26を掛け回すことで、伸縮ブーム9にバックテンションを掛けることができる。このため、伸縮ブーム9に過大な曲げモーメントを発生させる虞がなくなり、起伏シリンダ8に作用する荷重を軽減することができ、起伏シリンダ8及びその取付ピン等の強度を低減でき、クレーン全体の軽量化を図ることができる。
さらに、重荷重を荷吊りする場合、第1吊荷用フックブロック45及び第2吊荷用フックブロック47を、伸縮ブーム9の腹面側から離反する方向に直線状に並んで配置し、第1吊荷用フックブロック45は、サポートシーブブロック43を介してベースブーム10の腹面側の先端部に垂下すると、ベースブーム10に吊り荷の半分の荷重を支持させることができる。このため、トップブーム14から各ブーム段に吊り荷の半分の荷重を支持させる負担を軽減することができ、ブームに設けられたスライドプレートを介して各ブーム間で作用する負荷を軽減することができる。
なお、重荷重よりも比較的に軽い重荷重を吊下する場合には、増設シーブ49と第3トップシーブ51を取り外してもよい。この場合には、増設シーブ49と第3トップシーブ51の数分のシーブを、サポートシーブブロック43、第1吊荷用フックブロック45、第2吊荷用フックブロック47から取り外す。またサポートシーブブロック43と第1吊荷用フックブロック45との間のロープの掛け回し数や、第3上部掛回しシーブ41と第2吊荷用フックブロック47との間のロープの掛け回し数を少なくしてもよい。
さて、前述した実施例では、重荷重を吊下する場合を示したが、重荷重よりも軽い荷重を吊下する場合には、図2に示す重荷重ヘッド21をブームヘッド53から取り外し、サポートシーブブロック43をベースブーム10から取り外し、伸縮ブーム周りに掛け回された第2ロープ26及び第2吊荷用フックブロック47を取り外す。第1ウインチ24から繰り出された第1ロープ23は第3ガイドシーブ57及び第3上部掛回しシーブ41に掛け回されて吊下し、第3上部掛回しシーブ41と伸縮ブーム9の腹面側に配置される第1吊荷用フックブロック45のシーブ46との間に掛け回され、第1ロープ23の端部は第1吊荷用フックブロック45又はトップブームの先端部に係止される。
なお、重荷重よりも軽い荷重を吊下する場合、第3上部掛回しシーブ41から吊下する第1ロープ23を、第3上部掛回しシーブ41よりも下方に配置されシーブ数の少ないフックブロックに掛け回してもよい。
このように、本願発明の重荷重吊上げ装置20は、重荷重を吊上げる場合には、重荷重ヘッド21を伸縮ブーム9に取り付けてバックテンションが掛かるように第1ロープ23及び第2ロープ26を掛け回すことができるとともに、シーブ(増設シーブ49)を増すことができ、重荷重を吊上げない場合には、重荷重ヘッド21を外してバックテンションを掛けないようにすることができる構造を備えた伸縮ブーム9やこれを支持する旋回台6を有したクレーンの存在が前提である。
1 移動式クレーン(クレーン)
6 旋回台
8 起伏シリンダ
9 伸縮ブーム
20 重荷重吊上げ装置
21 重荷重ヘッド
23 第1ロープ
24 第1ウインチ
27 第2ウインチ
29 第1下部掛回しシーブ
30 第2下部掛回しシーブ
32 第1上部掛回しシーブ
33 第2上部掛回しシーブ
35 第1ガイドシーブ
36 第1トップシーブ
38 第2ガイドシーブ
39 第2トップシーブ
41 第3上部掛回しシーブ
43 サポートシーブブロック
45 第1吊荷用フックブロック
46、59 シーブ
47 第2吊荷用フックブロック
49 増設シーブ
51 第3トップシーブ

Claims (3)

  1. クレーンの旋回台に起伏シリンダを介して起伏自在に設けられた伸縮ブームを備えるクレーンの重荷重吊上げ装置であって、
    前記伸縮ブームの先端部に重荷重用ヘッドを着脱可能に設け、該重荷重用ヘッドのブーム背面側端面のブーム幅方向一方側及び他方側に第1上部掛回しシーブ及び第2上部掛回しシーブを設け、前記重荷重用ヘッドのブーム幅方向一方側のブーム背面側及びブーム腹面側に第1ガイドシーブ及び第1トップシーブを設け、前記重荷重用ヘッドのブーム幅方向他方側のブーム背面側及びブーム腹面側に第2ガイドシーブ及び第2トップシーブを設け、前記伸縮ブームの先端部のブーム腹面側に第3上部掛回しシーブを設け、
    前記重荷重用ヘッドを介して吊下される第1ロープ及び第2ロープを繰出し・巻戻す第1ウインチ及び第2ウインチを伸縮ブーム背面側の前記旋回台に設け、前記第1ロープを掛け回す第1下部掛回しシーブをブーム背面側のブーム幅方向一方側の前記旋回台に設け、前記第2ロープを掛け回す第2下部掛回しシーブをブーム背面側のブーム幅方向他方側の前記旋回台に設け、
    前記第1ウインチから繰り出された第1ロープを、前記第1上部掛回しシーブと前記第1下部掛回しシーブとの間に掛け回し、前記第1ガイドシーブ及び前記第1トップシーブを介して吊下し、前記伸縮ブームのベースブームの先端部に垂下されたサポートシーブブロックのシーブと該シーブの下方に配置される第1吊荷用フックブロックのシーブとの間をブーム幅方向一方側から他方側に向かって掛け回し、前記第1ロープの端部を前記サポートシーブブロック又は前記吊荷用フックブロックに係止し、
    前記第2ウインチから繰り出された第2ロープを、前記第2上部掛回しシーブと前記第2下部掛回しシーブとの間に掛け回し、前記第2ガイドシーブ及び前記第2トップシーブを介して吊下し、前記第3上部掛回しシーブと該第3上部掛回しシーブの下方に配置される第2吊荷用フックブロックのシーブとの間をブーム幅方向他方側から一方側に向かって掛け回し、前記第2ロープの端部を前記第2吊荷用フックブロック、前記重荷重用ヘッド、前記伸縮ブームの先端部のいずれかに係止し、
    前記第1吊荷用フックブロック及び前記第2吊荷用フックブロックが前記伸縮ブームの腹面側から離反する方向に沿って並んで配置されていることを特徴とするクレーンの重荷重吊上げ装置。
  2. 前記第3上部掛回しシーブを支持する軸に、増設シーブが着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクレーンの重荷重吊上げ装置。
  3. 前記重荷重用ヘッドのブーム幅方向一方側であって前記第1トップシーブよりもブーム腹面側に第3トップシーブを設け、
    前記第2吊荷用フックブロックのシーブに掛け回された第2ロープは、前記第3トップシーブに掛け回されて係止されることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーンの重荷重吊上げ装置。
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