JP2010194586A - 金型温度制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 製品毎に奪い取るべき熱量を事前に算出し、冷却水の流量を自動算出する金型温度制御システムの提供を課題とする。
【解決手段】 給水管14A・14BにIN側温度センサー10A・10Bを設け、排水管15A・15Bに第一、及び第二流量制御バルブ13A・13Bと、第一、及び第二流量センサー12A・12Bと、OUT側温度センサー11A・11Bと、を設け、前記IN側、及びOUT側温度センサー10A・10B・11A・11Bより検出された温度の測定値差(△T1、及び△T2)に基づいて、鋳造用金型5より奪われた熱量(実型奪熱量Qout(型1)、Qout(型2))を算出し、前記実型奪熱量Qout(型1)、Qout(型2)が、予め定められた製品より奪い取るべき奪熱量(型奪熱量Qout)と同等になるように、冷却水16A・16Bの流量L1・L2を算出し、前記第一、及び第二流量センサー12A・12Bを設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却水を用いた鋳造用金型の金型温度制御システムにおいて、最適な冷却水の流量を自動算出するための技術に関する。
従来から、ダイカストにおいては様々な大きさや形状等の製品が生産されており、キャビティ内にて品質を保ちつつ金属溶湯を凝固させるためには、これら製品毎に見合った熱量をキャビティ内に注入した金属溶湯から奪い取り、冷却する必要がある。そこで、金型内に冷却水の導水路を設け、製品の生産中は導水路に冷却水を流して金型を冷却することで、金属溶湯から適量の熱量を奪い取る冷却システムが知られている。
このような冷却システムでは、製品の仕様毎に冷却水の流量を設定する必要があり、オペレータは過去の類似製品の流量を参考にしたり、あるいは、オペレータ自身の過去の経験等に基づいて、一旦流量を設定し、その後、製品評価を繰り返して最適な流量に調節する手法がとられており、多くの時間と労力がかかるものであった。
そこで、冷却水の流量を自動的に算出し、冷却水を最適流量に調節する技術が発案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平4―41066号公報
前記「特許文献1」によれば、PID制御により冷却水の流量を連続的に制御しながら金型を冷却することが可能となり、インプットする金型冷却曲線が求められた後は、上述のように製品評価を繰り返して最適な流量を調節する必要もなく、オペレータにとってみれば多くの時間や労力が省け、容易に冷却水の流量設定を行うことができる。
しかし、前記PID制御の判断対象は金型の温度であり、キャビティ内の製品の温度を対象とするものではない。従って、実際に金属溶湯から奪い取られる熱量は工場内の室温等の影響により多少のバラツキが生じるため、より有効的な冷却水の流量調整を行うには前記熱量を判断対象として制御する必要がある。
そこで、本発明においては、製品毎に奪い取るべき熱量を事前に算出し、生産する製品重量に適した奪熱仕様となるように、冷却水の流量を自動算出する金型温度制御システムの提供を課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、冷却水を用いた鋳造用金型の金型温度制御システムであって、前記鋳造用金型は、内部に形成され冷却水が通水される導水路と、前記導水路に配管される給水管および排水管とを具備し、前記給水管には前記鋳造用金型に供給前の冷却水の温度を測定する第一温度検出手段を設け、前記排水管には前記鋳造用金型に供給される冷却水の流量を制御する流量制御手段と、前記鋳造用金型に供給される冷却水の流量を測定する流量測定手段と、前記鋳造用金型より排出後の冷却水の温度を測定する第二温度検出手段と、を設け、前記第一、及び第二温度検出手段により検出された冷却水の温度の測定値差に基づいて、前記鋳造用金型より奪われた熱量を算出し、前記算出される熱量が、予め定められた製品より奪い取るべき奪熱量と同等になるように冷却水の流量を算出し、前記鋳造用金型に供給される冷却水の流量が、前記算出された冷却水の流量となるように前記流量制御手段を設定するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、過去の類似製品に関するあいまいな情報や、オペレータの経験等に頼ることなく、実際に製品より奪い取るべき奪熱量を判断材料として、より正確な冷却水の流量を容易に設定することができる。
本発明の一実施例に係る金型温度制御システムを用いた鋳造用金型を示した構成図。 本発明の一実施例に係る金型温度制御システムの全体的な構成を示したブロック図。 金型温度制御システムの流れを示した図であり、流量制御バルブの流量の初期設定から、最終的に流量が確定するまでを示したフロー図。 1サイクル中の冷却水の実流量との関係を示した線図。 1サイクル中の冷却水の測定温度との関係を示した線図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
[鋳造用金型5]
まず、本実施例に係る金型温度制御システム1を用いた鋳造用金型5の構成について、図1を用いて説明する。
鋳造用金型5は第一金型5Aと、第二金型5Bと、により構成される。
前記第一金型5Aの一側面(図1における右側面)、及び第二金型5Bの一側面(図1における左側面)には、それぞれ任意の凹部26a・26bが形成されており、これら第一、及び第二金型5A・5Bを型合わせすることで前記凹部26a・26bは互いに連結し、鋳造用金型5内部にキャビティ26が形成される。また、鋳造用金型5には外部よりキャビティ26に連通する、図示せぬ湯口が設けられており、該湯口を介して金属溶湯がキャビティ26内に注湯される。
鋳造用金型5内のキャビティ26の近傍には、冷却水16A・16Bを通水するための第一、及び第二導水路5a・5bが形成される。即ち、鋳造用金型5内部において、凹部26a・26bの形状に沿って、各々第一、及び第二導水路5a・5bが形成されており、該第一導水路5aの両端部は第一金型5Aの一側面(図1における左側面)に形成される第一給水口5cと、第一排水口5dと、に導かれ、また、該第二導水路5bの両端部は第二金型5Bの一側面(図1における右側面)に形成される第二給水口5eと、第二排水口5fと、に導かれている。
前記第一、及び第二給水口5c・5eには、第一、及び第二給水管14A・14Bの一端が各々接続され、また、前記第一、及び第二排水口5d・5fには、第一、及び第二排水管15A・15Bの一端が各々接続される。
そして、前記第一、及び第二給水管14A・14Bの他端は図示せぬ給水ポンプへと導かれており、また、前記第一、及び第二排水管15A・15Bの他端は図示せぬ冷却装置へと導かれた後、配管部材を介して再び給水ポンプへと導かれるようになっている。
前記第一、及び第二給水管14A・14Bにおいて、鋳造用金型5への接続部の近傍には、鋳造用金型5に供給前の冷却水16A・16Bの温度を測定する第一温度検出手段としてのIN側温度センサー10A・10Bが各々配設されており、鋳造用金型5に供給される直前の冷却水の温度(IN側内冷温度)を正確に検知できるようになっている。
また、前記第一、及び第二排水管15A・15Bにおいて、鋳造用金型5への接続部の近傍には、下流側に向かって順に、前記鋳造用金型5に供給される冷却水16A・16Bの流量を制御する流量制御手段としての第一、及び第二流量制御バルブ13A・13Bと、前記鋳造用金型5に供給される冷却水16A・16Bの流量を測定する流量測定手段としての第一、及び第二流量センサー12A・12Bと、前記鋳造用金型5より排出後の冷却水16A・16Bの温度を測定する第二温度検出手段としてのOUT側温度センサー11A・11Bと、が配設され、鋳造用金型5に供給される冷却水16A・16Bの流量を調整するとともに、流量調整後の冷却水16A・16Bの流量や、前記鋳造用金型5より排出直後の冷却水16A・16Bの温度(OUT側内冷温度)を正確に検知できるようになっている。
このような構成からなる鋳造用金型5において、第一、及び第二金型5A・5Bが型閉じされ(型閉じ工程)、湯口を介して金属溶湯がキャビティ26内に注湯され(注湯工程)、冷却水16A・16Bを介して鋳造用金型5を冷却することで、前記金属溶湯がキャビティ26の形状に凝固され(凝固工程)、第一、及び第二金型5A・5Bを開いて凝固した金属溶湯を製品として取り出される(型開き工程)、といった一連の1サイクルを経て、製品が生産される。
そして、鋳造用金型5には第一、及び第二金型5A・5Bに対して、各々の冷却水16A・16Bの循環経路(給排水管14A・15Aや、給排水管14B・15B)が設けられており、後述の通り、金型温度制御システム1によって、これら循環経路を流れる冷却水16A・16Bの最適な流量を自動算出し、設定できるようになっている。
[金型温度制御システム1の全体構成]
次に、本実施例に係る金型温度制御システム1の全体構成について、図2を用いて説明する。
金型温度制御システム1は、冷却水16A・16Bを用いた鋳造用金型5の冷却システムであって、冷却水16A・16Bが鋳造用金型5を介して製品(金属溶湯)より奪い取る適量な熱量を予め算出し、該熱量に見合った冷却水16A・16Bの流量を自動算出し設定することで、鋳造用金型5を適切な温度に冷却するシステムである。前記金型温度制御システム1は入力部2と、処理部3と、出力部4と、により構成される。
前記入力部2は各種情報を処理部3に入力するためのものであり、複数の温度センサー10A・10B・11A・11Bと、複数の流量センサー12A・12Bと、により構成される。つまり、前記情報とは冷却水16A・16Bの温度(内冷温度)、及び流量を示し、IN側、及びOUT側温度センサー10A・10B・11A・11Bによって、鋳造用金型5に供給される直前と、鋳造用金型5より排出された直後と、の冷却水16A・16Bの温度(IN側、及びOUT側内冷温度)を検知し、また、第一、及び第二流量センサー12A・12Bによって、冷却水16A・16Bの流量を検知し、これら検知した測定値が、電気信号として処理部3に送信される。
前記処理部3は、入力部2によって入力された情報を演算処理するためのものであり、RAMやROM等からなる記憶部6と、CPUからなる演算処理部7と、により構成される。
記憶部6には冷却水16A・16Bの最適流量を自動算出する「特定算出式」の実行プラグラム等が予め格納されるとともに、演算処理部7の命令により入力部2から入力された情報が一時的に保存される。
そして、記憶部6より必要な情報を読み出して、演算処理部7で演算処理を実行し、その際の演算結果は再び記憶部6に保存されるようになっている。
ここで、演算処理部7において実行される「特定算出式」の詳細について説明する。
「特定算出式」は製品(金属溶湯)を介して鋳造用金型5に加えられる型入熱量Qinの算出式と、冷却水16A・16Bによる鋳造用金型5の冷却をもって金属溶湯より奪い取るべき型奪熱量Qoutの算出式と、鋳造用金型5の冷却により金属溶湯より実際に奪い取られた実型奪熱量Qout(型1)・Qout(型2)の算出式と、で構成される。
前記型入熱量Qinの算出式は、次の式(数式1)によって与えられる。
Qin=(T1−T2)×W×K1+K2×W・・・(数式1)
ここで、Wは製品重量、即ちキャビティ26内に注湯される金属溶湯の重量を示し、T1は鋳込み溶湯温度、即ちキャビティ26内に注湯される直前の金属溶湯の温度を示し、T2は製品取出し温度、即ち凝固工程完了後の製品の温度を示すものである。尚、K1、K2はそれぞれ金属溶湯の比熱係数と、金属溶湯の融解熱を示す。例えば、金属溶湯としてアルミ合金が用いられる場合には、K1は0.963、K2は395に設定される。
このように、型入熱量Qinは生産する製品毎に予め設定された製品重量Wと、鋳込み溶湯温度T1と、製品取出し温度T2と、が確定することで、(数式1)を用いて自動的に算出される数値であり、生産する製品毎に与えられる固有の数値として設けられる。
また、前記型奪熱量Qoutの算出式は、次の式(数式2)によって与えられる。
Qout=Qin×A・・・(数式2)
ここで、Aは0から1の間で任意に設定可能な係数として設けられている。即ち、鋳造用金型5の温度は工場内の室温や、キャビティ26内への金属溶湯の注湯速度等によりバラツキを生じ、このような鋳造用金型5の温度のバラツキは、型奪熱量Qoutのバラツキの要因に直結し、生産される製品品質のバラツキにも繋がるため、前記型奪熱量Qoutの補正値として係数Aが設けられている。そして、このような周囲環境や、注湯速度等の状況に応じて、処理部3に入力されている。
一方、鋳造用金型5を形成する第一、及び第二金型5A・5Bについて、実際の測定値から実型奪熱量Qout(型1)、Qout(型2)を算出する計算式が各々与えられており、次の演算式(数式3)が満たされるように、各々の第一、及び第二金型5A・5Bに給水される冷却水16A・16Bの流量L1・L2が決定される。
Qout=Qout(型1)+Qout(型2)・・・(数式3)
第一金型5Aの実型奪熱量Qout(型1)の算出式は、次の式(数式4)によって与えられる。
Qout(型1)=△T1×L1×ST×K3×K4・・・(数式4)
また、第二金型5Bの実型奪熱量Qout(型2)の算出式は、次の式(数式5)によって与えられる。
Qout(型2)=△T2×L2×ST×K3×K4・・・(数式5)
尚、これら(数式4)、(数式5)において、△T1、及び△T2は第一、及び第二金型5A・5Bに給水される冷却水16A・16Bについての、IN側内冷温度とOUT側内冷温度との温度差を示し、STはキャビティ26内への金属溶湯の注湯開始から、鋳造用金型5より製品を取り出す直前までの凝固工程にかかる時間を示し、K3、K4はそれぞれ水の比熱と比重を示すものである。
前記出力部4は、処理部3により演算処理された結果に基づいて、外部に出力するためのものであり、複数の流量制御バルブ13A・13Bにより構成される。つまり、処理部3による演算結果として、適切な冷却水16A・16Bの流量L1・L2が算出され、実際の冷却水16A・16Bの流量が演算結果と同等となるように、第一、及び第二流量制御バルブ13A・13Bの絞り部が調節される。
[金型温度制御システム1における冷却水16A・16Bの流量設定方法]
次に、本実施例に係る金型温度制御システム1における冷却水16A・16Bの流量設定方法について、図3乃至図5を用いて説明する。
本実施例における金型温度制御システム1は、製品を生産する際における冷却水16A・16Bの適量な流量L1・L2を、実際に製品を生産する前段階(前段取り工程)で予め自動算出するシステムである。
即ち、前段取り工程として試作用の製品を生産する、1サイクル中の凝固工程における金属溶湯の鋳込み(注湯)中、つまり、金属溶湯が注湯され、鋳造用金型5の温度が上昇し始めてから、最高温度に達するまでに、下記の冷却水16A・16Bの流量L1・L2を確定するプロセスが自動的に繰り返される。
尚、金型温度制御システム1を用いて冷却水16A・16Bの流量L1・L2を設定するにあたって、金型温度制御システム1の演算処理に必要な情報が処理部3に予め入力される。ここで、入力される情報としては、製品重量Wと、鋳込み溶湯温度T1と、製品取出し温度T2と、係数A等の値であり、これらの入力された情報をもとに演算処理部7によって、型入熱量Qinが(数式1)によって先ず算出され、その演算結果をもとに型奪熱量Qoutが(数式2)によって算出される。
図3に示すように、まず、第一、及び、第二流量制御バルブ13A・13Bの流量L1・L2が設定され(ステップS101)、第一、及び第二金型5A・5Bに冷却水16A・16Bが各々供給される。なお、設定開始直前の時点では、冷却水16A・16Bの流量L1・L2は任意に設定するものであり、過去の類似する製品に関する流量等であってもよい。
次に、鋳造用金型5のキャビティ26内に金属溶湯が注湯されると、IN側温度センサー10A・10Bは第一、及び第二金型5A・5Bに給水される各々の冷却水16A・16Bの温度測定を開始し、OUT側温度センサー11A・11Bは第一、及び第二金型5A・5Bより排水される各々の冷却水16A・16Bの温度測定を開始し、第一、及び第二流量センサー12A・12Bは第一、及び第二金型5A・5B内を流れる各々の冷却水16A・16Bの流量測定を開始する(ステップS102)。
そして、これらセンサー群10A・10B・11A・11B・12A・12Bによる測定結果は電気信号として処理部3に送信され、演算処理部7において、これら測定結果をもとに、実型奪熱量Qout(型1)、及び実型奪熱量Qout(型2)が、(数式4)、(数式5)によって、各々算出される(ステップS103)。
その後、演算処理部7において、算出された前記実型奪熱量Qout(型1)と実型奪熱量Qout(型2)とは、鋳造用金型5全体における実型奪熱量(全体)として加算処理され、前記実型奪熱量(全体)と、前記型奪熱量Qoutとの比較演算処理が実行される(ステップS104)。
その結果、前記実型奪熱量(全体)が前記型奪熱量Qoutを上回る場合には、前記実型奪熱量(全体)を減少させ、前記型奪熱量Qoutと合致するように、(数式4)、(数式5)に基づいて、冷却水16A・16Bの流量L1・L2が各々算出され、該算出結果に基づいて、各々の流量制御バルブ13A・13Bが再び設定される(ステップS101)。
また、前記実型奪熱量(全体)が前記型奪熱量Qoutを下回る場合には、前記実型奪熱量(全体)を増加させ、前記型奪熱量Qoutと合致するように、各々の流量制御バルブ13A・13Bが再び設定される(ステップS101)。
一方、前記実型奪熱量(全体)が前記型奪熱量Qoutと合致する場合は、冷却水16A・16Bの流量L1・L2は確定し(ステップS105)、その後、各々の流量制御バルブ13A・13Bが再び設定されることなく、金型温度制御システム1は終了する。
そして、図4に示すように、流量L1・L2が確定した後は1サイクル(型閉じ工程→注湯工程→凝固工程→型開き工程)に渡って一定量の冷却水16A・16Bが、第一、及び第二金型5A・5Bに各々給水されることとなる。
その結果、図5に示すように、IN側内冷温度、即ち、第一、及び第二金型5A・5Bに各々給水される冷却水16A・16Bの温度は、1サイクルに渡って、一定であるが、OUT側内冷温度、即ち、第一、及び第二金型5A・5Bより各々排水される冷却水16A・16Bの温度は、1サイクル中の注湯工程、凝固工程に渡って、一旦急激に上昇し、その後、緩やかに下降することとなる。
このように、本発明においては、冷却水16A・16Bを用いた鋳造用金型5の金型温度制御システム1であって、前記鋳造用金型5は、内部に形成され冷却水16A・16Bが通水される第一、及び第二導水路5a・5bと、前記第一、及び第二導水路5a・5bに配管される給水管14A・14Bおよび排水管15A・15Bとを具備し、前記給水管14A・14Bには前記鋳造用金型5に供給前の冷却水16A・16Bの温度を測定するIN側温度センサー(第一温度検出手段)10A・10Bを設け、前記排水管15A・15Bには前記鋳造用金型5に供給される冷却水16A・16Bの流量L1・L2を制御する第一、及び第二流量制御バルブ(流量制御手段)13A・13Bと、前記鋳造用金型5に供給される冷却水16A・16Bの流量L1・L2を測定する第一、及び第二流量センサー(流量測定手段)12A・12Bと、前記鋳造用金型5より排出後の冷却水16A・16Bの温度を測定するOUT側温度センサー(第二温度検出手段)11A・11Bと、を設け、前記IN側、及びOUT側温度センサー10A・10B・11A・11Bにより検出された冷却水16A・16Bの温度の測定値差(△T1、及び△T2)に基づいて、前記鋳造用金型5より奪われた熱量(実型奪熱量Qout(型1)、Qout(型2))を算出し、前記算出される熱量(実型奪熱量Qout(型1)、Qout(型2))が、予め定められた製品より奪い取るべき奪熱量(型奪熱量Qout)と同等になるように冷却水16A・16Bの流量L1・L2を算出し、前記鋳造用金型5に供給される冷却水16A・16Bの流量L1・L2が、前記算出された冷却水16A・16Bの流量L1・L2となるように、前記第一、及び第二流量制御バルブ(流量制御手段)13A・13Bを設定することとしている。
このような構成とすることで、過去の類似製品に関するあいまいな情報や、オペレータの経験等に頼ることなく、実際に製品より奪い取るべき奪熱量(型奪熱量Qout)を判断材料として、より正確な冷却水16A・16Bの流量L1・L2を容易に設定することができる。
尚、前記第一、及び第二排水管15A・15Bに設けられる複数の流量制御バルブ13A・13Bや、流量センサー12A・12Bや、OUT側温度センサー11A・11Bの配設箇所は本実施例に限定されるものではない。
また、前記第一、及び第二流量制御バルブ13A・13Bについては、本実施例に拠れば第一、及び第二排水管15A・15Bに各々設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、給水ポンプ側にて冷却水16A・16Bの流量を制御する方式であってもよい。
1 金型温度制御システム
5 鋳造用金型
5a 第一導水路
5b 第二導水路
10A IN側温度センサー(第一温度検出手段)
10B IN側温度センサー(第一温度検出手段)
11A OUT側温度センサー(第二温度検出手段)
11B OUT側温度センサー(第二温度検出手段)
12A 第一流量センサー(流量測定手段)
12B 第二流量センサー(流量測定手段)
13A 第一流量制御バルブ(流量制御手段)
13B 第二流量制御バルブ(流量制御手段)
14A 第一給水管
14B 第二給水管
15A 第一排水管
15B 第二排水管
16A 冷却水
16B 冷却水

Claims (1)

  1. 冷却水を用いた鋳造用金型の金型温度制御システムであって、
    前記鋳造用金型は、内部に形成され冷却水が通水される導水路と、前記導水路に配管される給水管および排水管とを具備し、
    前記給水管には前記鋳造用金型に供給前の冷却水の温度を測定する第一温度検出手段を設け、
    前記排水管には前記鋳造用金型に供給される冷却水の流量を制御する流量制御手段と、
    前記鋳造用金型に供給される冷却水の流量を測定する流量測定手段と、
    前記鋳造用金型より排出後の冷却水の温度を測定する第二温度検出手段と、
    を設け、
    前記第一、及び第二温度検出手段により検出された冷却水の温度の測定値差に基づいて、前記鋳造用金型より奪われた熱量を算出し、
    前記算出される熱量が、予め定められた製品より奪い取るべき奪熱量と同等になるように冷却水の流量を算出し、前記鋳造用金型に供給される冷却水の流量が、前記算出された冷却水の流量となるように前記流量制御手段を設定する、
    ことを特徴とする金型温度制御システム。
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