JP2010191775A - 画像加工装置、電子機器、プログラム及び画像加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像内容が既知でない元画像であっても、取得した情報に合った適切な画像に加工できる画像加工装置、電子機器、プログラム及び画像加工方法を提供する。
【解決手段】天気予報が晴れで(S210で肯定)かつ元画像が晴れでない(S220で否定)場合、元画像の空のエリアに青空のテンプレートをはめ、ハイコントラストかつオーバーに補正し、彩度を上げる(S230〜S250)。天気予報が曇りで(S260で肯定判定)かつ元画像が曇りでない(S270で否定判定)場合、元画像の空のエリアに雲のテンプレートをはめ、ローコントラストかつアンダーに補正し、彩度を下げる(S280〜S300)。天気予報が雨で(S310で肯定)かつ元画像が晴れである(S320で肯定)場合、元画像の空のエリアに雲のテンプレートをはめ、ローコントラストかつアンダーに補正し、彩度を下げた後、雨のテンプレートを合成する(S330〜S360)。
【選択図】図4
【解決手段】天気予報が晴れで(S210で肯定)かつ元画像が晴れでない(S220で否定)場合、元画像の空のエリアに青空のテンプレートをはめ、ハイコントラストかつオーバーに補正し、彩度を上げる(S230〜S250)。天気予報が曇りで(S260で肯定判定)かつ元画像が曇りでない(S270で否定判定)場合、元画像の空のエリアに雲のテンプレートをはめ、ローコントラストかつアンダーに補正し、彩度を下げる(S280〜S300)。天気予報が雨で(S310で肯定)かつ元画像が晴れである(S320で肯定)場合、元画像の空のエリアに雲のテンプレートをはめ、ローコントラストかつアンダーに補正し、彩度を下げた後、雨のテンプレートを合成する(S330〜S360)。
【選択図】図4
Description
本発明は、取得した情報に合った画像内容になるよう画像に加工を施す画像加工装置、電子機器、プログラム及び画像加工方法に関する。
従来、天気予報機能の付いた時計や、Web上で自宅や勤務地などの所定地域を登録しておき、そのWeb上で画面を開くと、登録してある地域の天気予報が表示される技術が知られている。例えば特許文献1では、気圧測定手段で得られた気圧データに基づいて天気を予測し、その予測した天気予報の画像を表示する天気予報表示装置が開示されている。
また、特許文献2には、天気予報に応じた天気を映像に合成する天気予報映像化装置が開示されている。この天気予報映像化装置では、気象映像情報生成手段は、天気予報情報取得手段がネットワークを介して取得した天気予報情報に基づいて、降雨の程度に応じた降雨映像を含む気象映像を生成する。そして、気象映像合成手段が、カメラによって撮像された地域映像(元映像)に対して前記気象映像を合成する映像合成を行って気象合成映像を生成し、その気象合成映像を表示装置の画面に表示させるようになっていた。
ところで、特許文献2に記載の装置は、天気予報情報に基づいて生成した気象映像と、カメラによって撮像された地域映像とを映像合成する構成であったため、天気予報情報が、カメラによって撮像された映像中の天気と同じであって、映像合成の必要がない場合でも、気象映像を地域画像に合成する処理を行ってしまっていた。例えば地域情報が雨の映像であっても、その雨の地域映像に雨の気象映像を合成する処理を行ってしまう。
そのため、気象映像と地域映像の気象(天気)とが同じであって、そもそも映像合成の必要がない場合でも、無駄に映像合成の処理を行うという問題があった。これは、地域映像の気象(天気)がその時々で変わり既知(固定)でないことから、地域映像の気象が何であれ、常に映像合成を行うようにしていることが原因である。しかし、特許文献2の装置を用いた場合、例えばカメラで撮像された映像の方がリアリティの高い映像であるにも関わらず、映像合成後のリアリティの低い気象合成映像(気象が合成された画像)が表示されることになっていた。また、天気予報に応じた雨量の雨のテンプレートを一律に貼るため、雨の地域映像に雨の気象映像を映像合成した場合、気象合成映像の雨量が、天気予報の雨量よりも多くなった気象合成映像が表示されてしまうという問題があった。
本発明は前記の問題点に解決するためになされたものであって、その目的は、画像内容が既知でない元画像であっても、取得した情報に合った適切な画像に加工できる画像加工装置、電子機器、プログラム及び画像加工方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、画像加工装置であって、情報を取得する情報取得手段と、画像を取得する画像取得手段と、前記画像の画像内容を解析する解析手段と、前記解析手段の解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断手段と、前記画像が前記情報に合った画像内容でない場合には、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施して前記画像を前記情報に合った画像内容に加工する画像加工手段とを備えたことを要旨とする。
この画像加工装置によれば、画像取得手段が取得した画像の内容を解析した解析手段の解析結果に基づいて、判断手段は、当該画像が、情報手段が取得した情報に合った画像内容であるか否かを判断する。画像が情報に合った画像内容でない場合には、画像加工手段は、画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施して、画像を情報に合った画像内容に加工する。よって、画像加工処理が不要な場合には画像加工処理を施さず、画像加工処理を施す場合でも、元画像を活かしつつ必要かつ適切な画像処理を施すことができる。従って、画像に一律に画像加工処理を施す場合に比べ、情報に合った適切な画像に加工することができる。
また、画像加工装置において、前記情報は天気情報であり、前記解析手段は、前記画像内容として画像中の天気を解析し、前記判断手段は、前記解析手段の解析結果に基づいて前記画像が前記天気情報の天気に合った画像内容であるか否かを判断し、前記判断手段の判断結果から前記画像中の天気が前記天気情報の天気に合っていなかった場合には、前記画像加工手段は、前記画像中の天気を前記天気情報の天気に変更すべく、前記画像中の天気に応じた画像加工処理を当該画像に施すことが好ましい。
この発明によれば、判断手段は、画像中の天気を解析した解析手段の解析結果に基づいて画像が天気情報の天気に合った画像内容であるか否かを判断する。画像加工手段は、判断手段の判断結果から画像中の天気が天気情報の天気に合っていなかった場合、画像中の天気を天気情報の天気に変更すべく、画像中の天気に応じた画像加工処理を当該画像に施す。よって、元画像を活かしつつ必要かつ適切な画像処理を施すことができ、天気情報に合った適切な画像に加工することができる。
また、本発明の画像加工装置では、前記解析手段は、画像中の空の部分を抽出する空抽出手段を備え、当該空抽出手段が抽出した空の部分の表示条件を解析し、前記判断手段は、前記画像中の空の部分の前記表示条件に基づいて前記画像中の天気を判定し、当該天気が前記天気情報の天気に合っているか否かを判断することが好ましい。なお、表示条件とは、画素値(階調値)、ホワイトバランス、輝度、彩度、コントラスト、ガンマ値などのその部分の色相、色調、明るさなどの表示内容を決めている表示条件情報を指す。
この発明によれば、判断手段は、空抽出手段が抽出した空の部分の表示条件を解析した解析手段からの表示条件に基づいて、画像中の天気を判定し、当該天気が天気情報の天気に合っているか否かを判断する。よって、表示条件から画像中の天気を適切に判定できるので、画像中の天気に応じた適切な画像加工処理を画像に施すことができる。
さらに、本発明の画像加工装置では、前記情報は時期情報であり、前記解析手段は、前記画像内容として前記画像中の時期を解析し、前記判断手段は、前記解析手段の解析結果に基づいて前記画像が前記時期情報の時期に合った画像内容であるか否かを判断し、前記画像が前記時期情報の時期に合った画像内容ではなかった場合には、前記画像加工手段は、前記画像を前記時期情報の時期に合った画像内容に変更すべく、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施すことが好ましい。
この発明によれば、判断手段は、画像内容として画像中の時期を解析した解析手段の解析結果に基づいて、画像が時期情報の時期に合った画像内容であるか否かを判断する。画像が時期情報の時期に合った画像内容ではなかった場合には、画像加工手段は、画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施して、画像を時期情報の時期に合った画像内容に変更する。よって、元画像を活かしつつ必要かつ適切な画像処理を施すことができ、時期情報に合った適切な画像に加工できる。
また、本発明の画像加工装置では、前記画像が、前記情報に合った画像内容に変更する前記画像加工処理を施すのに適切な画像であるか否かを、前記画像の画像内容を解析してその解析結果に基づき判定する適性判定手段を更に備え、前記判断手段は、前記適性判定手段が適切と判定した画像について前記判断を行うとともに、適切と判定しなかった画像については前記判断を行わないことが望ましい。
この発明によれば、適性判定手段が、画像の画像内容を解析してその解析結果に基づき、画像が、情報に合った画像内容に変更する画像加工処理を施すのに適切な画像であるか否かを判定する。そして、適性判定手段が適切と判定した画像について判断手段による判断が行われ、一方、適切と判定しなかった画像については判断手段による判断が行われない。よって、不適切な画像は事前に排除され、判断手段及び画像加工手段の処理の対象とされないので、情報に合った画像に加工した結果が、適切な画像となりやすい。
また、本発明の画像加工装置では、前記画像加工手段による前記画像加工処理は、前記画像の表示条件の変更であることが好ましい。この発明によれば、画像加工処理が、画像の表示条件の変更であるので、テンプレートを用意しなくて済むか、用意すべきテンプレートを少なく済ませられる。
また、本発明の画像加工装置では、前記情報に合った画像内容に変更する画像加工処理を施すために用いる少なくとも一つのテンプレートを記憶する記憶手段を更に備え、前記画像加工手段は前記画像に前記情報に応じたテンプレートを貼る画像加工処理を行うことが好ましい。この発明によれば、テンプレートを貼る画像加工処理により、表示条件の変更では対応仕切れない画像内容の変更を行うことができる。
また、本発明の画像加工装置では、前記情報としての天気情報が曇天又は雨天であり、かつ前記画像中の天気が晴天である場合、前記画像加工手段は、前記画像の表示条件を曇天又は雨天の表示条件に変更することが好ましい。この発明によれば、晴天の画像の表示条件を変更することで、画像中の天気(晴天)を、天気情報に応じた曇天又は雨天に変更できる。例えばテンプレートを用意しなくて済むか、用意すべきテンプレートを少なく済ませられる。
さらに、本発明の画像加工装置では、前記表示条件は、コントラスト条件、ガンマ補正条件、ホワイトバランス条件、彩度条件、露出条件のうち少なくとも一つを含むことが好ましい。この発明によれば、デジタルカメラ等で撮影された画像データに含まれる又は付加されている表示条件を用いて、その表示条件を変更する画像処理を行うことで、画像中の画像内容を、情報(天気情報(例えば天気予報情報等)又は時期情報)に合った適切な色(色相、明度、彩度)に調整できる。
また、本発明の画像加工装置では、前記情報は天気情報であり、前記適性判定手段は、前記画像内容として前記画像中の天気を解析し、当該画像中の天気が雨天である画像を不適切と判定することが好ましい。この発明によれば、画像中の天気が雨天である画像が不適切と判定されるので、画像加工処理で得られた画像が、情報に合った適切な画像になりやすい。
また、本発明の画像加工装置では、前記適性判定手段は、前記画像内容として前記画像中の人物の有無及び空の有無を解析し、人物のない画像及び空のある画像を適切と判定することが好ましい。この発明によれば、人物のない画像及び空のある画像が適切と判定されるので、画像加工処理で得られた画像が、情報に合った適切な画像になりやすい。
本発明は、電子機器であって、上記の画像加工装置と、前記画像加工装置の処理結果として得られた画像を表示する表示手段とを備えたことを要旨とする。この発明によれば、上記画像加工装置の発明で画像加工手段により得られた画像が表示手段に表示される。よって、上記画像加工装置の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明は、画像加工方法であって、情報を取得する情報取得ステップと、画像を取得する画像取得ステップと、前記画像の画像内容を解析する解析ステップと、前記解析ステップで得られた解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断ステップと、前記画像が前記情報に合った画像内容でない場合には、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を施して前記画像を前記情報に合った画像内容に加工する画像加工ステップとを備えたことを要旨とする。この画像加工方法の発明によれば、上記画像加工装置の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明は、プログラムであって、コンピューターが、情報提供源から通信で情報を取得する情報取得ステップと、コンピューターが、記憶手段から画像を取得する画像取得ステップと、コンピューターが、前記画像の画像内容を解析する解析ステップと、
コンピューターが、前記解析ステップで得られた解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断ステップと、コンピューターが、前記画像が前記情報に合った画像内容ではないと判断した場合、前記画像を前記情報に合った画像内容に変更すべく、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施す画像加工ステップとを備えたことを要旨とする。このプログラムの発明によれば、上記画像加工装置の発明と同様の効果を得ることができる。
コンピューターが、前記解析ステップで得られた解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断ステップと、コンピューターが、前記画像が前記情報に合った画像内容ではないと判断した場合、前記画像を前記情報に合った画像内容に変更すべく、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施す画像加工ステップとを備えたことを要旨とする。このプログラムの発明によれば、上記画像加工装置の発明と同様の効果を得ることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を、画像表示装置を備えた電子機器に具体化した第一実施形態を、図1〜図10に基づいて説明する。
以下、本発明を、画像表示装置を備えた電子機器に具体化した第一実施形態を、図1〜図10に基づいて説明する。
図1は、画像表示装置を備えた電子機器の電気的構成を示す機能ブロック図である。電子機器11は画像表示装置12を備えている。画像表示装置12は、画像ファイル(画像データ)に基づく画像を表示装置の画面に表示させる表示機能を有し、例えばデジタルフォトフレーム、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話、PDA、ゲーム機などの電子機器に備えられる。
図1に示すように、画像表示装置12は、コンピューター13(マイクロコンピュータ)、通信インターフェイス(以下、「通信I/F14」という)、受信部15、気圧センサ16、入力操作部17、メモリ18、メモリカード用の入出力インターフェイス(以下、「入出力I/F19」という)、入出力インターフェイス20(以下、「入出力I/F20」という)、表示ドライバ21及び表示手段としての表示部22などを備えている。
メモリ18は、例えばROMやRAM等により構成されており、各種データの記憶領域が確保されている他、画像表示用の各種プログラムが記憶されている。本実施形態では、コンピューター13が、これら各種プログラムのうち画像加工処理用のプログラム(図2〜図4参照)を実行することにより、コンピューター13内に各種機能部が構築される構成となっている。もちろん、図1におけるコンピューター13内の各機能部は、コンピューターによるソフトウェアに限定されず、電子回路等(集積回路等)のハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現してもよい。
通信I/F14は、電子機器11をインターネット等のネットワーク100を介して天気予報情報提供サーバー101と接続するためのものである。天気予報情報提供サーバー101は、天気予報情報を定期的に更新して提供しているネットワーク上のサーバーである。
受信部15は、デジタル放送受信用のアンテナ15Aを備え、デジタル放送局110のアンテナ110Aから発せられるデジタル放送を、アンテナ15Aを介して受信するためのものである。デジタル放送局110は、例えば天気予報情報を定期的に更新してデジタル放送として発信している。
気圧センサ16は、気圧を検出するセンサであり、気圧に応じた値の検出信号を出力する。この気圧センサ16の出力信号(検出信号)はコンピューター13へ入力され、コンピューター13は、その気圧の検出信号に基づいて気圧の時間変化(経時変化)を演算し、気圧及びその時間変化のパターンから、現時点から所定時間後の天気を予測する。なお、本実施形態では、通信I/F14、受信部15及び気圧センサ16が、情報としての天気予報を取得するために用いられ、情報取得手段及び天気予報情報取得手段を構成している。もちろん、報情報取得手段(天気予報情報取得手段)は、通信I/F14、受信部15及び気圧センサ16のうち1つあれば足りる。また、本例では、気圧センサ16は電子機器11に内蔵されるが、電子機器に外付けされる構成でもよい。
入力操作部17は、電子機器本体に配設された操作パネル、あるいは電子機器本体と接続されたキーボードやマウス等の入力装置により構成される。入力操作部17は、各種操作を行うための複数の操作ボタン(又は操作キー)を備え、表示部22に表示される各種操作画面(メニュー画面)に対する項目などの選択操作や、表示部22に表示させる画像のファイル指定などを行うために用いられる。
入出力I/F19は、電子機器本体に設けられたスロットに差し込まれたメモリカード23と電気的に接続されるように構成される。コンピューター13によるメモリカード23に対するデータの読出し及び書込みは、この入出力I/F19を介して行われる。例えばデジタルカメラで撮影された画像データ(画像ファイル)をメモリカード23から取り込むために用いられる。
入出力I/F20は、例えばパーソナルコンピューター(以下、「PC」という)と接続可能な入出力ポートを備え、PC等の他の電子機器との間におけるデータの送受信を可能とするインターフェイスである。例えばPC等から電子機器11へ画像データの取り込みは、この入出力I/F20を介して行われる。なお、本実施形態では、画像データの取り込みに用いられる入出力I/F19,20が、画像取得手段に相当する。なお、通信I/F14を介してネット(Web)上から画像データを取得する場合は、この通信I/F14も画像取得手段を構成することになる。
また、コンピューター13は、画像データに基づいて表示ドライバ21を駆動制御することで、その画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。表示部22は、例えば液晶表示装置(LCD)により構成され、静止画又は動画の表示が可能となっている。本実施形態では、コンピューター13は画像中の天気を解析して、その解析結果の天気が、天気予報情報の天気と異なる場合には、画像中の天気を天気予報に合った天気の画像に加工する画像加工処理を元画像に施し、画像加工処理結果の画像を表示部22に表示させる構成となっている。
メモリ18は、前述のプログラムの記憶領域(図示省略)の他、画像記憶部25、フラグ記憶部26、テンプレート記憶部27、アイコン記憶部28などを有している。画像記憶部25は、表示部22に画像を表示させるためにメモリカード23から入出力I/F19を介して取り込んだ画像データ(画像ファイル)、あるいはPC等から入出力I/F20を介して取り込んだ画像データなどの記憶領域として使用される。
フラグ記憶部26は、コンピューター13がフラグを記憶するための記憶領域である。コンピューター13は、ユーザーが指定した画像を用いて天気予報の表示を行う天気予報表示モードにおいて表示部22に表示される図5に示す天気予報表示設定画面60で、「画像編集あり」と「画像編集なし」のうちユーザーが入力操作部17を操作して選択設定した内容をフラグ(画像編集設定フラグ)で管理する。そして、フラグ記憶部26には、「画像編集あり」の設定時にオン(=「1」)され、「画像編集なし」の設定時にオフ(=「0」)される画像編集設定フラグが格納される。
テンプレート記憶部27には、画像の加工処理を行うときに用いるテンプレートが記憶されている。本例のテンプレート記憶部27には、画像中の天気を変更する際に用いられる青空のテンプレート、雲のテンプレート及び雨のテンプレートなどが記憶されている。
アイコン記憶部28には、画像上に貼り付ける天気マークのアイコンの画像データが記憶されている。本例のアイコン記憶部28には、天気マークとして、晴れマーク、曇りマーク、晴れのち曇りマーク、曇りのち雨マーク、雨マークなどの代表的な天気を示す各種アイコンの画像データ(例えばアイコンのテンプレート画像)が記憶されている。
コンピューター13は、画像加工処理などを行うために前述の各種機能部を備えている。次に、コンピューター13の機能構成部分について説明する。図1に示すように、コンピューター13は、制御部31、天気予報情報解析部32、演算部33、適性判定手段としての画像適性判定部34、顔検出部35、空抽出手段としての空抽出部36、画像解析部37、画像情報解析部38及び画像加工手段としての画像加工処理部39を備えている。なお、本実施形態では、空抽出部36、画像解析部37及び画像情報解析部38等により解析手段が構成される。
制御部31は、コンピューター13の全体(各機能部)を統括制御する部分である。
天気予報情報解析部32は、天気予報情報提供サーバー101又はデジタル放送局110から取得した天気予報情報を解析して、予報された天気を取得する。天気予報情報解析部32の解析結果である天気のデータは、制御部31へ送られる。ここで、天気のデータには、晴れ、曇り、雨、晴れのち曇り、曇りのち雨など複数種ある。本実施形態の天気予報表示モードでは、そのメニュー画面で、週間天気予報、所定時間毎の天気の変化(例えば2日先まで)、1日のうちの天気の変化、所定時間内の天気の変化などを、画像を順番に切り替えて表示するスライドショーや、指定日の天気、指定時刻の天気を表示させる1画像表示などの表示方法を指定することができる。天気予報情報解析部32は、天気予報情報を解析して制御部31が受け付けた天気表示方法に合った情報を取得する。例えば週間天気予報表示の項目が指定されたときには週間天気予報の情報を取得し、所定時間毎の天気の変化を表示する項目が指定されたときには、所定時間毎に変化する天気の情報を取得する。後者の場合、該当日の天気が「曇りのち雨」であるとすると、午前10時の天気は「曇り」、午後1時の天気は「雨」のように、その日の天気のうち該当時刻の天気を取得する。
天気予報情報解析部32は、天気予報情報提供サーバー101又はデジタル放送局110から取得した天気予報情報を解析して、予報された天気を取得する。天気予報情報解析部32の解析結果である天気のデータは、制御部31へ送られる。ここで、天気のデータには、晴れ、曇り、雨、晴れのち曇り、曇りのち雨など複数種ある。本実施形態の天気予報表示モードでは、そのメニュー画面で、週間天気予報、所定時間毎の天気の変化(例えば2日先まで)、1日のうちの天気の変化、所定時間内の天気の変化などを、画像を順番に切り替えて表示するスライドショーや、指定日の天気、指定時刻の天気を表示させる1画像表示などの表示方法を指定することができる。天気予報情報解析部32は、天気予報情報を解析して制御部31が受け付けた天気表示方法に合った情報を取得する。例えば週間天気予報表示の項目が指定されたときには週間天気予報の情報を取得し、所定時間毎の天気の変化を表示する項目が指定されたときには、所定時間毎に変化する天気の情報を取得する。後者の場合、該当日の天気が「曇りのち雨」であるとすると、午前10時の天気は「曇り」、午後1時の天気は「雨」のように、その日の天気のうち該当時刻の天気を取得する。
演算部33は、気圧センサ16の検出信号に基づいて天気を予測する。詳しくは、演算部33は、気圧センサ16の検出値(検出気圧値)を定期的に取得し、気圧値及び気圧の時間的な変化を求め、その気圧値と気圧の変化の仕方(例えば単位時間当たりの気圧変化量など)から所定時間後の天気を予測する。演算部33が予測した天気は天気予報情報として制御部31に入力される。この演算部33も、指定された天気表示方法に従って、天気予報情報解析部32と同様の情報を演算により取得する。なお、本例では、気圧センサ16及び演算部33によっても、天気予報情報取得手段が構成される。
画像適性判定部34は、天気予報表示モードにおける表示対象として指定された画像が、天気予報表示用の画像として適切であるか否かを判断する。つまり、画像中の天気を変更する画像加工を施すうえで適切な画像であるか否かを判断する。本実施形態では、適切な画像の条件として、(1)ポートレート画像ではないこと、(2)空のエリア(領域)があること、(3)雨天の画像ではないこと、が設定されている。よって、画像適性判定部34は、ポートレート画像であれば不適切と判断し、空のエリア(領域)を含む画像であれば適切と判断し、雨天の画像であれば不適切と判断する。そして、画像適性判定部34は、これら3つの条件が全て適切と判断される画像を、天気予報表示用の画像として適切であると判断する。
ここで、人物を含むポートレート画像を不適切とする理由は、画像合成(テンプレートの合成等)や色調整(ガンマ補正等)を行っても、天気の変化や元画像と異なる天気を表現しにくいからである。空を含む画像を適切とする理由は、空のエリアにテンプレートを貼り付ける画像合成を行ったり、空のエリアの色を変化させる色調整を行うことにより、天気の変化や元画像と異なる天気を表現しやすいからである。また、雨天の画像を不適切とする理由は、雨天の画像には雨が写っており、例えば空のエリアに青空のテンプレートを貼り付ける画像合成や、空のエリアの色調整を行っても、画像中に雨が残ってしまうからである。
画像適性判定部34は、上記3つの条件の成否を判定するため、元画像が、ポートレート画像ではないことを判定する第1判定部41、空のエリア(領域)があることを判定する第2判定部42、及び雨天の画像でないことを判定する第3判定部43を備えている。
また、画像適性判定部34が、上記条件の成否の判定に用いる情報を取得するために、顔検出部35、空抽出部36、画像解析部37及び画像情報解析部38が用いられる。
顔検出部35は、画像中の顔を検出する処理を行う。顔検出部35は、所定のアルゴリズムに従って画像データの中から顔の特徴点(顔の輪郭や目、鼻、口等)を抽出する特徴点抽出処理を行い、顔の特徴点が画像データ中から抽出された場合に、その特徴点抽出エリアに顔が存在することを検出する。顔検出部35が顔を検出した場合、画像適性判定部34の第1判定部41は、その元画像が「ポートレート画像」であると判断し、不適切な画像であると判定する。なお、顔検出部35は、画像サイズに対する顔のサイズが所定比率未満となる極めて小さな顔については非検出とするように設定されている。
顔検出部35は、画像中の顔を検出する処理を行う。顔検出部35は、所定のアルゴリズムに従って画像データの中から顔の特徴点(顔の輪郭や目、鼻、口等)を抽出する特徴点抽出処理を行い、顔の特徴点が画像データ中から抽出された場合に、その特徴点抽出エリアに顔が存在することを検出する。顔検出部35が顔を検出した場合、画像適性判定部34の第1判定部41は、その元画像が「ポートレート画像」であると判断し、不適切な画像であると判定する。なお、顔検出部35は、画像サイズに対する顔のサイズが所定比率未満となる極めて小さな顔については非検出とするように設定されている。
空抽出部36は、画像から空のエリアを抽出する。例えば青空のときの青系の色、または曇り・雨のときの灰色系の色からなるほぼ同一色でエリア全体が占められると共に、画像中の上方エリアに配置されている画像領域を、空のエリアとして抽出する。また、空の抽出方法は、空抽出部36が空の特徴量に基づき画像中から空を抽出する方法、画像解析により取得された輝度情報から例えば画像の上側が明るく下側が暗い画像であれば、明るい部分が空であるとみなして抽出する方法などが挙げられる。
画像解析部37は、画像の解析を行い、例えば空抽出部36により抽出された空のエリアの色解析を行う。画像解析部37は、例えば「晴れ」の空であればそのエリアの色を青色と解析し、「曇り」及び「雨」の空であれば、そのエリアの色を灰色と解析する。
画像情報解析部38は、所定の画像保存形式(例えばExif(Exchangeable Image File Format)形式)で保存管理されており、画像ファイルのヘッダ情報あるいはExifの付加情報を解析する。例えば画像ファイルのヘッダ情報又は付加情報には、そのホワイトバランスのゲイン値あるいはホワイトバランスの色温度、撮影条件(撮影モード)などの情報がある。画像情報解析部38は、ヘッダ情報又は付加情報を解析して、ホワイトバランスのゲイン値又は色温度、撮影条件(撮影モード)などを取得する。そして、第3判定部43は、画像情報解析部38が取得したホワイトバランスのゲイン値又は色温度の情報に基づき、元画像が雨天の画像であるか否かを判定する。詳しくは、第3判定部43には、画像全体が暗く雨天とみなしうるゲイン値範囲及び色温度範囲が判定データとして設定されている。第3判定部43は、元画像のホワイトバランスのゲイン値又は色温度と、判定データとを比較し、そのゲイン値又は色温度が判定データの範囲内にあれば、元画像が雨天の画像であると判定し、一方、そのゲイン値又は色温度が判定データの範囲内になければ、元画像が雨天の画像ではないと判定する。
また、第1判定部41は、画像情報解析部38が取得した撮影モード(シーンモード)の情報に基づき、元画像がポートレート画像であるか否かを判定する。ここで、画像ファイルのヘッダ情報又はExifの付加情報として、ユーザーがデジタルカメラの撮影時に設定した撮影モードが格納されている。画像情報解析部38は例えば撮影モードを取得し、第1判定部41に送る。第1判定部41は、画像情報解析部38から取得した撮影モードが「ポートレートモード」であれば、その元画像がポートレート画像であると判定する。
制御部31は、画像適性判定部34が上記3つの条件全てを満たす適切な画像であると判定すれば、その元画像の画像ファイルのヘッダ情報又はExifの付加情報として、適切な画像であれば「1」、不適切な画像であれば「0」をとるフラグ情報を書き込む。制御部31は、天気予報表示モードの表示処理を行う際は、指定されていた画像ファイルのヘッダ情報又は付加情報からフラグ情報を取得し、そのフラグ値が「1」である適切な画像についてのみ天気予報表示処理を行い、そのフラグ値が「0」である不適切な画像については天気予報表示処理を行わない。
また、制御部31は、判断手段としての天気判定部44を備えている。この天気判定部44は、天気予報表示処理において、元画像中の天気を判定する処理を行う。天気判定部44が、元画像中の天気を判定するための情報を取得するために、空抽出部36、画像解析部37及び画像情報解析部38が用いられる。画像適性判定部が判定した適切な画像には空のエリアが必ず含まれている。空抽出部36は元画像から空のエリアを抽出する。そして、画像解析部37は、その抽出された空のエリアの色を解析し、その色の解析結果を制御部31に送る。制御部31内の天気判定部44は、天気(晴れ、曇り、雨等)毎の空の色範囲を示す判定データと、画像解析部37から取得した空の色データとを比較し、空の色が属する範囲の天気を、元画像の天気として判定する。すなわち、天気判定部44は、例えば空エリアの色が、青色系の範囲にあれば「晴れ」、薄灰色の範囲にあれば「曇り」、灰色の範囲にあれ「雨」であると判定する。なお、色だけでは「曇り」であるか「雨」であるかを判別しにくいので、さらに雨の画像であることを特定するために、ホワイトバランスのゲイン値又は色温度が雨の範囲に属するか否かを判断してもよい。また、撮影条件(露出条件等)から曇りと雨とを判別する方法、画像解析で取得した色温度が雨の色温度の範囲に属すれば、その元画像が「雨」の天気であると判断する方法などが挙げられる。さらに、「曇り」であるか「雨」であるかの判断は、露出情報をみて判断することもできる。露出情報は、例えば画像ファイルのヘッダ情報又はExifの付加情報から取得する。露出情報が、例えば高い露出(低EV値)であれば「雨」、例えば相対的に低い露出(高EV値)であれば「曇り」であると判断する。
また、画像加工処理部39は、ガンマ補正部51、コントラスト調整部52、彩度調整部53及び画像合成部54を備えている。
ガンマ補正部51は、画像にガンマ補正を施す。天気毎にガンマ補正値が予め設定されており、ガンマ補正部51は、制御部31から指示された天気に対応する補正内容で画像にガンマ補正を施す。
ガンマ補正部51は、画像にガンマ補正を施す。天気毎にガンマ補正値が予め設定されており、ガンマ補正部51は、制御部31から指示された天気に対応する補正内容で画像にガンマ補正を施す。
コントラスト調整部52は、画像のコントラストを調整する。天気毎にコントラスト値が予め設定されており、コントラスト調整部52は、制御部31から指示された天気に対応する調整内容で画像にコントラスト調整を施す。
彩度調整部53は、画像の彩度を調整する。天気毎に彩度値が予め設定されており、彩度調整部53は、制御部31から指示された天気に対応する調整内容で画像に彩度調整を施す。
画像合成部54は、画像にテンプレートを貼り付ける画像合成を行う。画像合成部54は、制御部31から指示された天気に対応する空のテンプレートをテンプレート記憶部27から読み出し、空抽出部36が抽出した空のエリアの形状及びサイズにそのテンプレートの空を加工する。そして、その加工した空が画像中の空のエリアに組み込まれるようにそのテンプレートを貼り付けて、天気予報に合った空に加工する画像合成を行う。
図5は、天気予報表示設定画面を示す。図5に示す天気予報表示設定画面60は、前述のように、「画像編集あり」と「画像編集なし」のうち一方を選択操作することが可能であり、ユーザーは入力操作部17を操作して、「画像編集あり」と「画像編集なし」のうちどちらか一方を選択する。ここで、コンピューター13は、「画像編集あり」が選択された場合、必要に応じて画像中の天気を天気予報の天気に変更する変更する画像加工を行い、一方、「画像編集なし」が選択された場合は、元画像をそのまま使用するようになっている。
次に、電子機器11の画像表示装置12が行う天気予報表示について説明する。
図2は、画像適性判定処理のフローチャートを示す。図3は、画像編集処理メインルーチンのフローチャートを示す。図4は、画像編集処理サブルーチンのフローチャートを示す。これらの図2〜図4に示されたフローチャートの処理は、画像表示装置12のコンピューター13が実行する。そして、各フローチャートを構成する各処理を実行するコンピューター13により、その内部の機能ブロックが実現される。
図2は、画像適性判定処理のフローチャートを示す。図3は、画像編集処理メインルーチンのフローチャートを示す。図4は、画像編集処理サブルーチンのフローチャートを示す。これらの図2〜図4に示されたフローチャートの処理は、画像表示装置12のコンピューター13が実行する。そして、各フローチャートを構成する各処理を実行するコンピューター13により、その内部の機能ブロックが実現される。
電子機器11の表示画面に天気予報表示を行わせる際は、ユーザーが入力操作部17を用いて、メインメニュー(図示省略)の一覧から「天気予報表示」を選択操作する。すると、制御部31は、表示部22に図5に示す設定画面60を表示する。ユーザーは、入力操作部17を操作して、図5に示す設定画面60で「画像編集あり」と「画像編集なし」のうち一方を選択する。ここでは、「画像編集あり」が選択された場合を説明する。そして、「画像編集あり」の選択状態の下で、ユーザーが設定画面60上の実行ボタン61を操作すると、コンピューター13は図2に示す画像適性判定処理ルーチンを実行する。なお、画像表示装置12で使用される画像ファイルは、メモリ18又はメモリカード23にExif形式で保存されている。
まずステップS10では、編集画像を選択する。制御部31は、表示部22に画像指定画面(図示省略)を表示するので、ユーザーはその画像指定画面で画像ファイル又はフォルダを指定して、1つ又は複数の画像ファイルを選択する。制御部31は、選択された画像ファイルを、メモリ18の画像記憶部25の所定記憶領域(天気予報表示画像記憶領域)に記憶する。
ステップS20〜S40の各処理は、編集画像が、天気予報表示に適切であるか否かを判断する処理である。コンピューター13の画像適性判定部34が、顔検出部35、空抽出部36、画像解析部37及び画像情報解析部38により取得された各情報を用いて、ユーザーにより指定された編集画像が、画像編集に適した画像であるか否かを判定する。このとき、編集画像が複数ある場合は、一枚ずつ順番に判定を行う。
詳しくはステップS20では、第1判定部41が、人物が写っている画像であるか否か判定する。この判定は、以下の2つの方法のうち少なくとも1つを用いて行う。1つ目は、画像情報解析部38が、画像ファイルのヘッダ情報又はExifの付加情報を解析して撮影モードを調べ、その撮影モードがポートレートモードであれば人物が写っていると判定し、一方、ポートレートモードでなければ人物が写っていないと判定する。また、2つ目は、顔検出部35が、編集画像中の顔を検出する顔検出処理を行う。そして、第1判定部41は、顔検出部35が顔を検出すれば人物が写っている画像であると判定し、一方、顔が検出されなければ人物が写っている画像ではないと判定する。本例では、上記2つの方法で得た判定結果を所定のルールに従って総合的に判断し、人物が写っているか否かを判定する。そして、人物が写っている判定結果の場合、ステップS50に進み、制御部31は、「画像編集に適した画像ではありません」のメッセージを表示部22に表示する。一方、人物が写っていない判定結果の場合、次のステップS30に進む。
ステップS30では、第2判定部42が、空のエリアがあるか否かを判定する。詳しくは、まず空抽出部36が編集画像から空のエリアを抽出する空抽出処理を行う。空抽出部36は、画像中の上側に明るいエリアが存在し、下側に暗いエリアが存在する場合は、上側の明るいエリアが空であると判定する。この判定方法であれば、例えば晴れ、曇り、雨のうちどの天気の画像でも、空のエリアを抽出できる。また、青色のエリアを抽出し、抽出した青色のエリアが画像中の上側部分に分布すれば、その青色のエリアが晴天時の空のエリアであると判定する。また、灰色の部分を抽出し、抽出した灰色のエリアが画像中の上側部分に分布すれば、その灰色のエリアが曇天又は雨天時の空のエリアであると判定する。そして、空のエリアがない判定結果の場合、ステップS50に進んで、制御部31は「画像編集に適した画像ではありません」のメッセージを表示部22に表示する。一方、空のエリアがある判定結果の場合、次のステップS40に進む。
ステップS40では、第3判定部43が、雨天の画像であるか否かを判定する。詳しくは、以下の3種類の方法のうち少なくとも1つを用いて、雨天の画像であるか否かを判定する。1つ目は、画像情報解析部38が、画像ファイルのヘッダ情報又はExifの付加情報を解析して、ホワイトバランスのゲイン値又は色温度を調べる。そして、第3判定部43は、そのホワイトバランスのゲイン値又は色温度が、雨天の範囲内であれば雨天の画像であると判定し、一方、雨天の範囲から逸脱すれば雨天の画像ではないと判定する。また、2つ目は、画像解析部37が、画像のコントラストを解析する。そして、第3判定部43は、画像解析部37から取得したそのコントラスト値が所定値未満の低コントラストの画像であれば雨天の画像であると判定し、一方、そのコントラスト値が所定値以上の高コントラストの画像であれば雨天の画像ではないと判定する。さらに、3つ目は、画像解析部37が画像の彩度分布を解析する。そして、第3判定部43は、画像解析部37から取得した彩度分布が、雨天の分布に属すれば雨天の画像であると判定し、一方、雨天の分布に属さなければ雨天の画像ではないと判定する。本例では、上記3つの方法で得られた結果を総合的に判断し、雨天の画像であるかどうかを判定する。そして、雨天の画像である判定結果の場合、ステップS50に進んで、制御部31は「画像編集に適した画像ではありません」のメッセージを表示部22に表示する。一方、雨天の画像ではない判定結果の場合、次のステップS60に進む。
ステップS60では、画像適性判定部34が、画像編集可能な画像に設定する。すなわち、画像適性判定部34は、その画像ファイルのヘッダ情報又はExifの付加情報に含まれる画像編集設定フラグを「1」にする。なお、画像編集設定フラグは、この画像適性判定処理が行われる前は、その初期値である「0」に設定されている。
こうして1つの編集画像についての画像適性判定処理が終わる。一方、編集画像が複数ある場合は、1つの編集画像の画像適性判定処理が終わる度に、コンピューター13が次の編集画像に変更して、ステップS10〜S60の処理を同様に実行する。こうして、画像編集可能な画像については、その画像ファイルの付加情報中の画像編集設定フラグに「1」が設定される。
こうして画像編集可能な画像が決定されると、コンピューター13は、次に天気予報表示を行うために、図3に示す画像加工処理のメインルーチンを実行する。
ステップS110では、コンピューター13は、天気予報情報を取得する。コンピューター13は、天気予報情報を、ネットワーク100を介して天気予報情報提供サーバー101から取得したり、デジタル放送局110からアンテナ15Aで受信して取得したりする。また、演算部33が気圧センサ16の出力値を定期的に取得し、気圧値及び気圧の時間的な変化を演算する。そして、演算部33は、その気圧値と気圧の変化の仕方(例えば単位時間当たりの気圧変化量など)から、現在から所定時間経過後の天気を演算により予測する。演算部33が予測した天気は、天気予報情報として制御部31に入力される。なお、制御部31は、上記3種類の天気予報情報のうち、予め設定された優先順位に従って、取得可能な1つの天気予報情報を取得する。
ステップS110では、コンピューター13は、天気予報情報を取得する。コンピューター13は、天気予報情報を、ネットワーク100を介して天気予報情報提供サーバー101から取得したり、デジタル放送局110からアンテナ15Aで受信して取得したりする。また、演算部33が気圧センサ16の出力値を定期的に取得し、気圧値及び気圧の時間的な変化を演算する。そして、演算部33は、その気圧値と気圧の変化の仕方(例えば単位時間当たりの気圧変化量など)から、現在から所定時間経過後の天気を演算により予測する。演算部33が予測した天気は、天気予報情報として制御部31に入力される。なお、制御部31は、上記3種類の天気予報情報のうち、予め設定された優先順位に従って、取得可能な1つの天気予報情報を取得する。
ステップS120では、コンピューター13は、画像編集モードになっているか否かを判断する。すなわち、コンピューター13は、フラグ記憶部26の画像編集モード設定フラグを調べてその値が「1」であるか否かを判断する。画像編集モード設定フラグが「1」であれば、次のステップS130に進む。一方、画像編集モード設定フラグが「0」であれば、ステップS150に進む。
ステップS130では、コンピューター13は、画像編集可能な画像であるか否かを判断する。画像ファイルの付加情報に含まれる画像編集設定フラグが「1」であるか否かを判断する。画像編集設定フラグが「1」であれば、ステップS140に進む。一方、画像編集設定フラグが「0」であれば、ステップS150に進む。なお、例えばスライドショーを行う場合などで、複数の画像が指定されている場合は、ステップS130〜S150の各処理を画像毎に順番に行う。そのため、画像編集設定フラグが「1」であるか否かは画像毎に判断される。
ステップS140では、コンピューター13は、天気予報に合わせて画像を編集する。この画像編集処理は、コンピューター13が、図5に示す画像加工処理のサブルーチンを実行することにより行われる。例えば画像中の天気が「晴れ」であり、天気予報が「曇り」であれば、「晴れ」の画像から「曇り」の画像に変更する編集処理(加工処理)を施す。また、例えば画像中の天気が「晴れ」であり、天気予報が「雨」であれば、「晴れ」の画像から「雨」の画像に変更する編集処理(加工処理)を施す。但し、画像中の天気と天気予報が同じである場合は、画像に編集処理は施さない。この画像編集処理の詳細は、後述する。
次のステップS140では、コンピューター13は、画像に天気予報のアイコンを重ねて表示する。すなわち、画像合成部54は、メモリ18のアイコン記憶部28から天気予報の天気マークからなるアイコン画像を読み出し、その天気マークのアイコン画像を画像上の所定領域(図8〜図10では画像上の右上領域)に重畳表示させる。
次に、図3中のステップS140の画像加工処理の詳細を、図4に示す画像加工処理サブルーチンのフローチャートに従って説明する。なお、図6〜図10も用いて説明する。ここで、図6は、元画像が「曇り」の場合における画像加工処理を説明する説明図、図7は、元画像が「晴れ」の場合における画像加工処理を説明する説明図である。また、図8は晴れの天気予報画像81、図9は曇りの天気予報画像82、図10は雨の天気予報画像83をそれぞれ示す。加工画像処理はコンピューター13が以下のように実行する。
まずステップS210では、天気予報が晴れであるか否かを判断する。天気予報が晴れである場合は、ステップS220に進む。
ステップS220では、元の画像が晴れであるか否かを判断する。元の画像が晴れであれば、つまり、天気予報と元の画像が共に「晴れ」である場合は、画像加工処理(画像編集)が不要なので、当該ルーチンを終了する。よって、この場合、晴れの元画像に対して、図3のステップS150で、天気予報のアイコンを重畳表示する。すなわち、制御部31は、アイコン記憶部28から晴れマークのアイコン画像を読み出し、元の画像の所定領域に晴れマークのアイコン画像を重畳させた表示用の画像データを生成する。そして、制御部31は、この画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。その結果、表示部22には、晴れマークのアイコン81Aが重畳表示された図8に示す晴れの天気予報画像81が表示される。
ステップS220では、元の画像が晴れであるか否かを判断する。元の画像が晴れであれば、つまり、天気予報と元の画像が共に「晴れ」である場合は、画像加工処理(画像編集)が不要なので、当該ルーチンを終了する。よって、この場合、晴れの元画像に対して、図3のステップS150で、天気予報のアイコンを重畳表示する。すなわち、制御部31は、アイコン記憶部28から晴れマークのアイコン画像を読み出し、元の画像の所定領域に晴れマークのアイコン画像を重畳させた表示用の画像データを生成する。そして、制御部31は、この画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。その結果、表示部22には、晴れマークのアイコン81Aが重畳表示された図8に示す晴れの天気予報画像81が表示される。
一方、図4のステップS220の判断で、元の画像が晴れでない場合は、ステップS230に進む。ここで、画像編集の対象となる画像は、雨以外の天気の画像なので、元の画像が晴れでない場合とは、元の画像が曇りである場合である。ステップS230では、空のエリアに青空のテンプレートをはめる。すなわち、図6に示す曇りの元画像71に対して、空抽出部36が抽出した空のエリアに合った形状・サイズにトリミングした青空のテンプレート72を、その空のエリアにはめる画像合成を行う。なお、この画像合成処理は、コンピューター13の画像合成部54が行う。
そして、次のステップS240では、ガンマ補正にてハイコントラストかつオーバーに補正する。すなわち、ガンマ補正部51が、テンプレート合成後の画像にガンマ補正を行い、その画像をハイコントラストかつオーバーに補正する。また、コントラスト調整部52がハイコントラストの微調整を行う。この結果、画像中の青空のエリアを除いた曇りの画像部分が晴れのときの色調に色調整されると共に画像が鮮明になる。
さらにステップS250では、彩度を上げる。すなわち、彩度調整部53が画像の彩度を上げる。その結果、画像が晴れのときの彩度に調整される。こうして、図6に示す晴れの加工画像73が生成される。そして、晴れの加工画像73に対して、図3のステップS150で、天気予報のアイコンを重畳表示する。すなわち、制御部31は、アイコン記憶部28から晴れマークのアイコン画像を読み出し、加工画像73の所定領域に晴れマークのアイコン画像を重畳させた表示用の画像データを生成する。そして、制御部31は、この画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。その結果、表示部22には、図8に示すように、晴れマークのアイコン81Aが重畳表示された晴れの天気予報画像81が表示される。
また、ステップS210で天気予報が晴れでなかった場合は、ステップS260において、天気予報が曇りであるか否かを判断する。天気予報が曇りであれば、ステップS270に進み、曇りでなければ(つまり雨であれば)、ステップS310に進む。
ステップS270では、元の画像が曇りであるか否かを判断する。元の画像が曇りである場合、つまり、天気予報と元の画像が共に「曇り」である場合は、画像加工処理(画像編集)が不要なので、当該ルーチンを終了する。よって、この場合、曇りの元画像に対して、図3のステップS150で、天気予報のアイコンを重畳表示する。すなわち、制御部31は、アイコン記憶部28から曇りマークのアイコン画像を読み出し、元の画像の所定領域に曇りマークのアイコン画像を重畳させた表示用の画像データを生成する。そして、制御部31は、表示ドライバ21を介してこの画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。その結果、表示部22には、曇りマークのアイコン82Aが重畳表示された図9に示す曇りの天気予報画像82が表示される。
一方、図4のステップS270の判断で、元の画像が曇りでない場合は、ステップS280に進む。ここで、画像編集の対象となる画像は、雨以外の天気の画像なので、元の画像が曇りでない場合とは、元の画像が晴れである場合である。ステップS280では、空のエリアに雲のテンプレートをはめる。すなわち、図7に示す晴れの元画像75に対して、空抽出部36が抽出した空のエリアに合った形状・サイズにトリミングした雲のテンプレート76を、その空のエリアにはめる画像合成を行う。なお、この画像合成処理は、コンピューター13の画像合成部54が行う。
そして、次のステップS290では、ガンマ補正にてローコントラストかつアンダーに補正する。すなわち、ガンマ補正部51が、テンプレート合成後の画像にガンマ補正を行い、その画像をローコントラストかつアンダーに補正する。また、コントラスト調整部52がローコントラストの微調整を行う。この結果、画像中の空のエリアを除いた晴れの画像部分が曇りのときの色調に色調整されると共に画像の鮮明さが薄れる。
さらにステップS300では、彩度を下げる。すなわち、彩度調整部53が画像の彩度を下げる。その結果、画像が曇りのときの彩度に調整される。こうして、図7に示す曇りの加工画像77が生成される。そして、曇りの加工画像77に対して、図3のステップS150で、天気予報のアイコンを重畳表示する。すなわち、制御部31は、アイコン記憶部28から曇りマークのアイコン画像を読み出し、加工画像73の所定領域に晴れマークのアイコン画像を重畳させた表示用の画像データを生成する。そして、制御部31は、この画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。その結果、表示部22には、図9に示すように、曇りマークのアイコン82Aが重畳表示された曇りの天気予報画像82が表示される。
また、ステップS260で天気予報が曇りでなかった場合は、ステップS310において、天気予報が雨であるか否かを判断する。天気予報が雨であれば、ステップS320に進み、雨でなければ(つまり晴れ、曇り、雨以外であれば)、ステップS360に進む。
ステップS320では、元の画像が晴れであるか否かを判断する。元の画像が晴れであれば、ステップS330に進み、晴れでなければ(つまり曇り又は雨などであれば)、ステップS360に進む。
元の画像が晴れの場合、ステップS330において、空のエリアに雲のテンプレートをはめる。すなわち、画像合成部54が、図7に示す晴れの元画像75に対して、空抽出部36が抽出した空のエリアに合った形状・サイズにトリミングした雲のテンプレート76を、その空のエリアにはめる画像合成を行う。
そして、次のステップS340では、ガンマ補正にてローコントラストかつアンダーに補正する。すなわち、ガンマ補正部51が、テンプレート合成後の画像にガンマ補正を行い、その画像をローコントラストかつアンダーに補正する。また、コントラスト調整部52がローコントラストの微調整を行う。この結果、画像中の空のエリアを除いた晴れの画像部分が雨天時の色調に色調整されると共に画像の鮮明さが薄れる。
次のステップS350では、彩度を下げる。すなわち、彩度調整部53が画像の彩度を下げる。その結果、画像が雨天時の彩度に調整される。こうして、図7に示す雨雲のある曇りの加工画像77(天気予報が曇りのときの編集画像に比べよりローコントラストかつよりアンダーな画像)が生成される。
天気予報が雨の場合は、曇りの元画像、又は晴れの元画像を加工して生成した曇りの加工画像77を、雨の画像に加工するために、ステップS360の処理を施す。すなわち、ステップS360では、雨のテンプレートを合成する。例えば図7に示すように、雨雲のある曇りの加工画像77に対して雨のテンプレート78を合成する。この合成処理はコンピューター13の画像合成部54が行う。こうして、図7に示す雨の加工画像79が生成される。
そして、雨の加工画像79に対して、図3のステップS150で、天気予報のアイコンを重畳表示する。すなわち、制御部31は、アイコン記憶部28から天気予報に応じた雨を含む天気マーク(例えば雨マーク、曇りのち雨マーク、雨のち曇りマークなどの雨を含む天気マーク)のアイコン画像を読み出し、加工画像79の所定領域に雨を含む天気マークのアイコン画像を重畳させた表示用の画像データを生成する。そして、制御部31は、この画像データに基づく画像を表示部22に表示させる。その結果、表示部22には、図10に示すように、曇りのち雨マークのアイコン83Aが重畳表示された雨の天気予報画像82が表示される。ここで、図10は、その日(9/23(Tue))の天気予報が、「曇りのち雨」で、その午後1時は「雨」になるので、雨の加工画像79が生成された例である。なお、ステップS310において天気予報が雨でない場合(つまり雨、晴れ、曇りのいずれでもない場合)は、元の画像に雨のテンプレートを合成する。また、図4では説明を簡単にするため、画像加工処理における天気を、晴れ、曇り、雨の3つに絞ったが、実際には、雪、雹(ヒョウ)、霧、雷などの天気又は気象を表現する画像に加工する構成も採用できる。
そして、画像編集の対象となる画像が複数ある場合、コンピューター13は、図3のステップS130〜S150の各処理を画像毎に繰り返し実行する。そして、コンピューター13は、生成された複数枚の天気予報画像を表示部22にスライドショーで順番に表示する。例えば、週間天気予報の場合、表示部22に1週間の天気予報を、1日毎に天気予報画像を替えてスライドショーで表示する。また、一枚の画像を用いて1週間分の天気予報画像を生成して週間天気予報の表示をスライドショーで行う構成も採用できる。
以上詳述したようにこの第一実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)画像中の天気が天気予報の天気と一致するか否かを判断し(S210とS220、S260とS270)、画像中の天気が天気予報の天気と一致しなければ画像加工処理を施すが、一致すれば画像加工処理を施すことなく、元画像をそのまま使用する。よって、画像中の天気が天気予報と一致するにも関わらず、画像加工処理を施したために、人為的な天気(テンプレート)の嵌め込み画像が不要に表示される頻度を低減できる。
(1)画像中の天気が天気予報の天気と一致するか否かを判断し(S210とS220、S260とS270)、画像中の天気が天気予報の天気と一致しなければ画像加工処理を施すが、一致すれば画像加工処理を施すことなく、元画像をそのまま使用する。よって、画像中の天気が天気予報と一致するにも関わらず、画像加工処理を施したために、人為的な天気(テンプレート)の嵌め込み画像が不要に表示される頻度を低減できる。
(2)画像中の天気が天気予報の天気と一致しなければ、画像中の天気に応じた画像加工処理を施すので、画像中の天気を天気予報に合った天気に適切に加工できる。例えば天気予報が雨の場合、元画像が晴れであれば、雲のテンプレートを空のエリアにはめ込んだうえで雨のテンプレート78を合成し、元画像が曇りであれば、雨のテンプレート78を合成する。そのため、元画像が曇りの場合は、その空の雲をそのまま活かして雨の天気に元画像が加工されるので、元画像をできるだけ活かした自然な画像を提供できる。
(3)画像加工処理として、テンプレート画像を組み込むだけでなく、画像データの表示条件を変更する色調整(コントラスト調整、画像の露出調整処理(オーバー、アンダー)、彩度調整等)を行うので、テンプレート画像の組込エリア以外の画像部分も天気予報の天気に合った適切な色(色相、明度、彩度)で表現できる。よって、画像加工処理によって画像中の天気を変更した割に画像の自然さを残すことができる。
(4)画像適性判定処理(図2)を行って、画像加工処理(画像編集)を行ううえで不適切な画像は画像編集の対象から外し、適切な画像だけを画像加工する構成とした。よって、画像加工によって不自然な画像に加工されることをなるべく回避できる。このように、不適切な画像は画像編集処理の実行前に事前に対象から排除できるため、例えば画像編集処理を試行してみて、適切な画像であるか否かをユーザーが実際の天気予報画像でいちいち確認しながら編集画像を決定する面倒な手間を省くことができる。
(第二実施形態)
次に第二実施形態を説明する。本実施形態は、情報が時期情報である点に特徴があり、時期情報に合った画像内容とすべく元画像に画像加工処理を施す構成である。図11は画像編集処理の手順を説明する説明図、図12は電子機器の機能ブロック図、図13は画像編集処理サブルーチンのフローチャートを示す。なお、電子機器11の構成は、前記第一実施形態と一部異なる以外は、基本的に同じであるので、特に異なる部分についてのみ詳細に説明する。
次に第二実施形態を説明する。本実施形態は、情報が時期情報である点に特徴があり、時期情報に合った画像内容とすべく元画像に画像加工処理を施す構成である。図11は画像編集処理の手順を説明する説明図、図12は電子機器の機能ブロック図、図13は画像編集処理サブルーチンのフローチャートを示す。なお、電子機器11の構成は、前記第一実施形態と一部異なる以外は、基本的に同じであるので、特に異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図12に示す電子機器11において通信I/F14は、時期情報提供サーバー105からネットワーク100を介して時期情報を取得するめに使用され、その取得した時期情報は時期情報解析部56へ送られる。また、受信部15は、デジタル放送局110からアンテナ15Aを介して受信した時期情報を取得するために使用され、その取得した時期情報は時期情報解析部56へ送られる。ここで、時期情報としては、時期に関する情報全般を指し、日出・日入の時刻情報、月・日・時・分・秒の時刻情報(時計情報)、曜日情報、暦情報、季節(春夏秋冬)の時期情報、潮の干満の時刻情報、月齢の情報などが挙げられる。
時期情報解析部56は、時期情報を解析してその中から画像表示装置12が画像加工処理の内容を決める判定を行ううえで使用する判定用の時期情報を取得する。本例の画像表示装置12では、空抽出部36が画像から抽出した空のエリアを解析し、空の色温度等の情報から、昼の画像であるか、朝焼け又は夕焼け(総称して「空焼け」という)のできる時間帯(日出前後の所定時間帯と日入前後の所定時間帯のうち一方の時間帯)(以下、単に「空焼け時間帯」と称す)の画像であるかどうかを判断する。そのため、時期情報解析部56は、時期情報を解析することで、日出・日入の時刻情報、及び現在時刻の情報を取得し、現在時刻が、昼、夜、空焼け時間帯のうちいずれに属するかを判断する。
また、電子機器11は、計時カウンタ57を備えている。計時カウンタ57は、例えば発振回路(図示せず)からのクロックパルス又はクロックパルスから生成した計時用のパルス信号のパルスエッジを計数するカウンタにより構成され、年、月、日、時、分、秒で示される時刻情報の信号を出力する。制御部31は、計時カウンタ57の出力信号から必要な現在の時期情報を取得する。サーバー105やデジタル放送局110から現在時刻を取得できないときには、制御部31は、この計時カウンタ57の計時情報から画像加工処理で必要となる現在時刻(現在時刻の他、現在の日、週、月、季節、画像加工内容によっても季節)の時期情報を取得する。なお、本実施形態では、通信I/F14、受信部15、時期情報解析部56及び計時カウンタ57により、情報取得手段及び時期情報取得手段が構成される。
また、制御部31は、空抽出部36が元画像から抽出した空のエリアを解析した画像解析部37の解析結果、及び画像情報解析部38の解析結果に基づき、元画像が、昼、夜、空焼け時間帯のうちいずれに属するかを判断する。本実施形態では、制御部31は、判断手段としての時期判定部58を備えている。そして、この時期判定部58は、昼、夜、空焼け時間帯のうち制御部31が判断した現在の時間帯と、制御部31が画像解析部37及び画像情報解析部38の解析結果に基づき判断した画像中の時間帯とが、一致するか否かを判定するように構成されている。
本実施形態の画像適性判定部34は、基本的に第一実施形態のものと同様の機能を有している。つまり、第1判定部41が一人物を含む画像であるか否かを判定し、第2判定部42が空のエリアを含む画像であるか否かを判定し、さらに第3判定部43が雨の画像であるか否かを判断する。なお、本例の第3判定部43は、夜の画像であるか否かも判定する。画像適性判定部34は、人物を含むポートレート画像、空を含まない画像、雨の画像、夜の画像を、それぞれ不適切であると判定する。
本実施形態の画像加工処理部39は、時期判定部58の判定結果に基づいて、元画像が、現在の時期に合った画像内容であれば、元画像を加工することなくそのまま使用し、一方、現在の時期に合った画像内容でなければ、元画像を時期に合った画像内容に加工する画像加工処理を行う。画像加工処理部39は、例えば元画像が昼の画像であり、現在時期が朝夕であれば、元画像を空焼け(朝焼け又は夕焼け)の画像に加工する。また、例えば元画像が空焼けの画像であり、現在時期が夜であれば、元画像を夜空の画像に加工する。
このとき、画像加工処理部39の画像合成部54は、テンプレートを使用して画像合成を行い、メモリ18のテンプレート記憶部27には、画像合成部54が使用するための各種テンプレートが記憶されている。詳しくは、テンプレート記憶部27には、青空のテンプレート、朝焼けのテンプレート、夕焼けのテンプレート、夜空のテンプレート、月のテンプレートなどが記憶されている。
本実施形態では、コンピューター13がROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、コンピューター13内の各機能部分が構成されている。そして、前記第一実施形態と同様に、図2のフローチャートで示される画像適性判定処理用プログラム、画像編集処理メインルーチン用プログラム、図13のフローチャートで示される画像編集処理サブルーチン用プログラム等がROM等に記憶されている。そして、コンピューター13がROM等から読み出した各プログラムを実行することにより、画像適性判定処理(図2)、画像編集処理のメインルーチン、画像編集処理サブルーチン(図13)の各処理が行われる。ここで、本例における画像編集処理メインルーチンは、図3におけるステップS110,S140,S150において、天気予報(又は天気予報情報)が、時期情報に置き替わった各処理を行うように構成されている。
以下、コンピューター13が行う処理について説明する。コンピューター13は図2に示す画像適性判定処理を実行することで、ユーザーが指定した編集画像が適切な画像であるか否かを判断する。すなわち、コンピューター13は、人物が写っている場合(S20で肯定判定)、空のエリアがない場合(S30で否定判定)、雨天の画像である場合(S40で肯定判定)、さらに第3判定部43が夜の画像であるか否かを判定したその判定結果から夜の画像である場合のうち、いずれか1つに該当すれば、その編集画像が不適切な画像であると判断する。そして、コンピューター13は、「画像編集に適した画像ではありません」を表示部22に表示する。一方、編集画像が、人物が写っていない場合(S20で否定判定)、空のエリアがある場合(S30で肯定判定)、雨天の画像ではない場合(S40で否定判定)、夜の画像ではない場合の4条件すべてが成立すれば、画像編集可能な画像に設定する(S60)。
画像適性判定処理を終えると、コンピューター13は、次に画像編集処理メインルーチンを実行する。コンピューター13は、時期情報提供サーバー105とデジタル放送局110のうち少なくとも一方から時期情報を取得する。そして、時期情報解析部56が時期情報を解析することで、日出・日入の時期情報を取得する。
次に、コンピューター13は、画像編集モードであるか否かを判断し(図3のS120参照)、画像編集モードであれば、画像編集可能な画像であるか否かを判断する(S130参照)。次に、コンピューター13は、時期情報に合った内容に画像を編集する画像編集処理を行う。この画像編集処理は、コンピューター13が、図13に示す画像編集処理サブルーチンを実行することで行われる。そして、画像編集処理で得られた加工画像にアイコン又は文字を重畳表示する。本例では、日付及び時刻の文字を加工画像に重畳表示する。
次に、コンピューターが実行する画像編集処理の詳細を、図13のフローチャートに従って説明する。
まずステップS410では、時期情報が「昼」であるか否かを判断する。時期情報が昼である場合は、ステップS220に進む。
まずステップS410では、時期情報が「昼」であるか否かを判断する。時期情報が昼である場合は、ステップS220に進む。
ステップS420では、元の画像が「昼」であるか否かを判断する。元の画像が昼であれば、つまり、現在の時期と元の画像が共に「昼」である場合は、画像加工処理(画像編集)が不要なので、当該ルーチンを終了する。そして、この元画像を日時の文字を重畳させて表示部22に表示する。
一方、図13のステップS420の判断で、元の画像が「昼」でない場合は、ステップS430に進む。ここで、画像編集の対象となる画像は、夜以外の画像なので、元の画像が「昼」でない場合とは、元の画像が空焼け(朝焼け又は夕焼け)の画像である場合である。ステップS430では、空のエリアに青空のテンプレートをはめる。すなわち、元画像に対して、空抽出部36が抽出した空のエリアに合った形状・サイズにトリミングした青空のテンプレートを、その空のエリアにはめる画像合成を行う。なお、この画像合成処理は、コンピューター13の画像合成部54が行う。
そして、次のステップS440では、ガンマ補正にてハイコントラストかつオーバーに補正する。すなわち、ガンマ補正部51が、テンプレート合成後の画像にガンマ補正を行い、その画像をハイコントラストかつオーバーに補正する。また、コントラスト調整部52がハイコントラストの微調整を行う。この結果、画像中の青空のエリアを除いた画像部分が昼の色調に色調整されると共に画像が鮮明になる。
さらにステップS450では、彩度を上げる。すなわち、彩度調整部53が画像の彩度を上げる。その結果、画像が「昼」のときの彩度に調整される。こうして、「昼」の加工画像が生成される。そして、この加工画像を、日時の文字を重畳させて表示部22に表示する。
一方、ステップS410で時期情報が「昼」でなかった場合は、ステップS460において、時期情報が「朝夕」であるか否かを判断する。時期情報が「朝夕」であれば、ステップS470に進み、朝夕でなければ(つまり昼又は夜であれば)、ステップS510に進む。
ステップS470では、元の画像が空焼けであるか否かを判断する。元の画像が空焼けである場合、つまり、時期情報が朝でかつ元の画像が朝焼けである場合、又は時期情報が夕でかつ元の画像が夕焼けである場合は、画像加工処理(画像編集)が不要なので、当該ルーチンを終了する。その後、この朝焼け又は夕焼けの元画像を、日時の文字を重畳させて表示部22に表示する。
一方、図13のステップS470の判断で、元の画像が空焼けでない場合は、ステップS480に進む。ここで、画像編集の対象となる画像は、夜以外の画像なので、元の画像が空焼けでない場合とは、元の画像が昼である場合である。ステップS480では、空のエリアに空焼けのテンプレートをはめる。すなわち、図11に示す「昼」の元画像75に対して、空抽出部36が抽出した空のエリアに合った形状・サイズにトリミングした夕焼けのテンプレート92を、その空のエリアにはめる画像合成を行う。
そして、次のステップS490では、ガンマ補正にてローコントラストかつアンダーに補正する。すなわち、ガンマ補正部51が、テンプレート合成後の画像にガンマ補正を行い、その画像をローコントラストかつアンダーに補正する。また、コントラスト調整部52がローコントラストの微調整を行う。この結果、画像中の空のエリアを除いた昼の画像部分が空焼け(図11の例では夕焼け)のときの色調に色調整されると共に画像の鮮明さが薄れる。
さらにステップS500では、彩度調整部53が画像の彩度を下げる。その結果、画像が空焼け(例えば夕焼け)のときの彩度に調整される。つまり、この彩度調整は、赤味が強調されるように行われる。こうして、図11に示す夕焼けの加工画像93が生成される。そして、この夕焼けの元画像を、日時の文字を重畳させて表示部22に表示する。なお、画像解析結果から取得される朝夕の時間帯をそれぞれ複数段階に分け、かつ空焼けの程度を複数段階に分けることにより、ステップS460とS470において、朝夕の時間帯と空焼けの段階が一致しているか否かを判断できるようにすることが望ましい。そして、朝夕の時間帯と空焼けの段階とが一致しない判断結果の場合は、S480〜S500の処理を行う構成とすることが好ましい。
一方、ステップS460で時期情報が「朝夕」でなかった場合は、ステップS510において、時期情報が「夜」であるか否かを判断する。時期情報が夜であれば、ステップS520に進み、夜でなければ(つまり昼又は朝夕であれば)、当該ルーチンを終了する。
ステップS520では、元の画像が「夜以外」であるか否かを判断する。元の画像が「夜以外」であればステップS530に進み、「夜」であれば当該ルーチンを終了する。時期情報と元の画像とが共に「夜」である場合は、この夜の元画像を、日時の文字を重畳させて表示部22に表示する。
ステップS530では、空のエリアに夜空のテンプレートをはめる。すなわち、画像合成部54が、昼又は朝夕の元画像に対して、空抽出部36が抽出した空のエリアに合った形状・サイズにトリミングした夜空のテンプレートを、その空のエリアにはめる画像合成を行う。
そして、次のステップS540では、ガンマ補正にてローコントラストかつアンダーに補正する。すなわち、ガンマ補正部51が、テンプレート合成後の画像にガンマ補正を行い、その画像をローコントラストかつアンダーに補正する。また、コントラスト調整部52がローコントラストの微調整を行う。この結果、画像中の空のエリアを除いた「昼」又は「朝夕」の画像部分が「夜」の色調に色調整されると共に画像の鮮明さが薄れる。
次のステップS550では、彩度を下げる。すなわち、彩度調整部53が画像の彩度を下げる。その結果、画像が「夜」の彩度に調整される。コンピューター13は、この夜の加工画像を、日時の文字を重畳させて表示部22に表示する。
そして、画像編集の対象となる画像が複数ある場合、コンピューター13は、図3のステップS130〜S150に相当する各処理を画像毎に繰り返し実行する。そして、コンピューター13は、生成された複数枚の画像を表示部22にスライドショーで順番に表示する。また、コンピューター13が、図3に相当する画像編集処理(但し、時期情報に関する処理)のメインルーチンを、一定時間毎に実行することにより、時間の経過とともに、表示部22に表示される画像が、例えば朝焼け→昼→夕焼け→夜の順番に変化する。
このように第二実施形態によれば、元画像を時期情報に合った画像内容に画像加工して、電子機器11の表示部22に表示させることができる。このとき、元画像が、昼、夜、朝夕のうちどの時間帯の画像であるかを解析し、その画像解析結果に応じた画像加工処理を施す。よって、無駄な画像加工処理が施されることを回避して、できるだけ元画像を活かしつつ画像の表示を行うことができるうえ、元画像の画像内容に応じた適切な画像加工処理を施すことにより、時期情報に合った適切な加工画像を表示させることができる。
前記実施形態は上記に限定されず、以下の態様に変更することもできる。
(変形例1)情報は天気予報以外の予報情報であってもよい。例えば開花予報、紅葉予報、渋滞予報、花粉予報、地震予報、健康予報、需要予測、為替予測、株価予測などの予報や予測の情報でもよい。例えば開花予報の場合、開花予報に合った画像内容であるか否かは、画像中における花又は木などを特徴抽出により検出する検出手段を設け、花又は木を含む画像であるかどうかで画像の適切性を判断し、花又は木などが含まれた画像であれば、適切な画像であると判断する。また、開花予報が桜であれば、桜の花又は桜の木が含まれることが適切な画像であることの条件となる。画像の内容が開花予報の内容(例えば蕾、5分咲き、満開等)に合っているか否かを解析し、その解析結果から、画像の内容が開花予報の内容に合っていればそのまま元画像を使用するが、開花予報の内容に合っていなければ、解析結果に応じた画像加工処理を元画像に施して、開花予報に合った内容の画像に加工する。この場合、テンプレート記憶部には複数種の開花状態を現す花のテンプレートが記憶され、検出した花又は木の位置に応じた適切な位置にテンプレートをはめることで、開花予報に合った開花状態の画像に加工する。また、渋滞情報の場合、元画像中に含まれる道路や車を特徴抽出により検出し、その検出結果に基づき元画像が道路や車のある適切な画像であるか否かを判断する。適切な元画像であれば、さらに渋滞情報に合った画像内容(道路における車の密度(台数の多少))であるか否かを解析し、渋滞予報の内容に合っていればそのまま元画像を使用するが、渋滞予報の内容に合っていなければ、その解析結果に応じた画像加工処理を元画像に施して、渋滞予報に合った内容の画像に加工する。
(変形例1)情報は天気予報以外の予報情報であってもよい。例えば開花予報、紅葉予報、渋滞予報、花粉予報、地震予報、健康予報、需要予測、為替予測、株価予測などの予報や予測の情報でもよい。例えば開花予報の場合、開花予報に合った画像内容であるか否かは、画像中における花又は木などを特徴抽出により検出する検出手段を設け、花又は木を含む画像であるかどうかで画像の適切性を判断し、花又は木などが含まれた画像であれば、適切な画像であると判断する。また、開花予報が桜であれば、桜の花又は桜の木が含まれることが適切な画像であることの条件となる。画像の内容が開花予報の内容(例えば蕾、5分咲き、満開等)に合っているか否かを解析し、その解析結果から、画像の内容が開花予報の内容に合っていればそのまま元画像を使用するが、開花予報の内容に合っていなければ、解析結果に応じた画像加工処理を元画像に施して、開花予報に合った内容の画像に加工する。この場合、テンプレート記憶部には複数種の開花状態を現す花のテンプレートが記憶され、検出した花又は木の位置に応じた適切な位置にテンプレートをはめることで、開花予報に合った開花状態の画像に加工する。また、渋滞情報の場合、元画像中に含まれる道路や車を特徴抽出により検出し、その検出結果に基づき元画像が道路や車のある適切な画像であるか否かを判断する。適切な元画像であれば、さらに渋滞情報に合った画像内容(道路における車の密度(台数の多少))であるか否かを解析し、渋滞予報の内容に合っていればそのまま元画像を使用するが、渋滞予報の内容に合っていなければ、その解析結果に応じた画像加工処理を元画像に施して、渋滞予報に合った内容の画像に加工する。
また、花粉情報の場合、元画像が花粉予報に合った適切な画像であるか否かは、花又は木などを特徴抽出により検出し、画像中に花又は木などを含む画像であるかどうかで判断し、花又は木などを含む適切な画像であれば、適切な画像であると判断する。さらに画像の画像内容を解析し、その解析結果から花粉情報に合った画像内容であるか否かを判断し、花粉予報の内容に合っていればそのまま元画像を使用するが、花粉予報の内容に合っていなければ、解析結果に応じた画像加工処理を元画像に施して、花粉予報に合った画像に加工する。例えば、花粉の飛んでいない杉を含む元画像を、花粉予報の内容(花粉100%)に合わせて多くの花粉が飛んでいる杉の画像に加工し、表示部に表示する。
(変形例2)判断手段の判断処理の前に、画像適性判定手段による判定を行ったが、この画像適性判定処理は、判断手段の判断処理後、画像加工が必要と判断した画像についてのみ行ってもよい。この構成によれば、画像加工が不要と判定した元画像については、加工せずそのまま、情報に合った画像内容の画像として使用することができる。
(変形例3)情報又は天気情報は、天気予報情報などの予報情報に限定されない。例えば天気情報は、現在の天気の情報でもよいし、過去の天気の情報でもよい。例えば過去の所定日(1週間前など)の実際の天気情報を取得し、この天気情報に合った画像内容になるようにその画像内容の解析結果に応じた画像加工処理を画像に施して、画像中の天気を所定日の天気に加工し、その所定日の天気に加工した画像を表示部に表示する。また、予報情報以外の情報として、現在又は過去の開花情報、紅葉情報、渋滞情報、花粉情報、地震情報、健康情報、需要情報、為替情報、株価情報などを挙げることができる。
(変形例4)時期情報は、前記第二実施形態のような1日のうちの時間帯に限定されない。時期情報は、例えば季節情報であってもよい。例えば計時カウンタ57の計時値のうち月を表す値から季節を判定して季節情報として取得し、この季節情報に合った画像内容になるようにその画像内容の解析結果に応じた画像加工処理を画像に施して、画像中の季節を季節情報の季節に加工して表示部に表示する。例えば画像中の季節が春であるのに対して、季節情報が夏であれば、画像中で特徴抽出された木などの枝に緑の葉のテンプレートをはめ、季節情報が秋であれば、画像中で特徴抽出された木などの枝に黄や赤に色付いた葉のテンプレートをはめる。また、季節情報が冬であれば、画像中で特徴抽出された木などの緑の葉を枯れ葉の色に色調整したうえで雪のテンプレートをはめる画像加工を行う。さらに、時期情報は年数の情報でもよい。例えば時期情報を年齢の情報とし、画像中の顔を顔検出部35により検出して人物の顔を含む画像を適切な画像とする。そして、ユーザーが入力操作部17を操作して指定した過去から未来の所定の年齢情報を取得し、この年齢情報に合った顔になるようにその顔の年齢の解析結果に応じた画像加工処理を画像中の顔に施して、画像中の顔を年齢情報の顔に加工して表示部に表示する。なお、この例では、年齢情報を入力指定する入力操作部17が情報取得手段を構成する。
(変形例5)前記各実施形態では、表示部への画像の表示方法として、スライドショー又は1画像表示を採用したが、動画で表示してもよい。例えば動画を構成する各フレームに対して、画像適性処理及び画像編集処理を行い、画像編集処理で得られた加工画像(フレーム)を用いて表示部に動画を表示する。
(変形例6)表示条件は、ガンマ補正条件、コントラスト条件、彩度に限定されず、ホワイトバランス条件、露出条件なども採用できる。また、表示条件は、画像内容の解析結果に応じて決定される画像加工処理の内容に応じて、これらのうち少なくとも1つを採用すれば足りる。もちろん、これら以外の表示条件を追加してもよい。
11…電子機器、12…画像表示装置、13…コンピューター、14…情報取得手段(天気予報取得手段及び時期情報取得手段)を構成する通信I/F、15…情報取得手段(天気予報取得手段及び時期情報取得手段)を構成する受信部、15A…アンテナ、16…情報取得手段(天気予報取得手段)を構成する気圧センサ、17…入力操作部、18…記憶手段としてのメモリ、19…画像取得手段を構成する入出力I/F、20…画像取得手段を構成する入出力I/F、22…表示手段としての表示部、23…メモリカード、25…画像取得手段を構成する画像記憶部、26…フラグ記憶部、27…記憶手段を構成するテンプレート記憶部、28…アイコン記憶部、31…判断手段を構成する制御部、32…情報取得手段(天気予報取得手段)を構成する天気予報情報解析部、33…情報取得手段(天気予報取得手段)を構成する演算部、34…適性判定手段としての画像適性判定部、35…顔検出部、36…解析手段を構成するとともに空抽出手段としての空抽出部、37…解析手段を構成する画像解析部、38…解析手段を構成する画像情報解析部、39…画像加工手段を構成する画像加工処理部、41…第1判定部、42…第2判定部、43…第3判定部、44…判断手段としての天気判定部、51…ガンマ補正部、52…コントラスト調整部、53…彩度調整部、54…画像合成部、56…情報取得手段(時期情報取得手段)を構成する時期情報解析部、57…情報取得手段(時期情報取得手段)を構成する計時カウンタ、58…判断手段としての時期判定部、60…天気予報表示設定画面、71,75…元画像、72…青空のテンプレート、73…晴れの加工画像、76…雲のテンプレート、77…曇りの加工画像、78…雨のテンプレート、79…雨の加工画像、81…晴れの天気予報画像、81A,82A,83A…アイコン、82…曇りの天気予報画像、83…雨の天気予報画像、91…元画像、92…夕焼けのテンプレート、93…加工画像、101…情報提供源としての天気予報情報提供サーバー、105…情報提供源としての時期情報提供サーバー、110…情報提供源としてのデジタル放送局。
Claims (14)
- 情報を取得する情報取得手段と、
画像を取得する画像取得手段と、
前記画像の画像内容を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断手段と、
前記画像が前記情報に合った画像内容でない場合には、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施して前記画像を前記情報に合った画像内容に加工する画像加工手段と
を備えたことを特徴とする画像加工装置。 - 請求項1に記載の画像加工装置において、
前記情報は天気情報であり、
前記解析手段は、前記画像内容として画像中の天気を解析し、
前記判断手段は、前記解析手段の解析結果に基づいて前記画像が前記天気情報の天気に合った画像内容であるか否かを判断し、
前記判断手段の判断結果から前記画像中の天気が前記天気情報の天気に合っていなかった場合には、前記画像加工手段は、前記画像中の天気を前記天気情報の天気に変更すべく、前記画像中の天気に応じた画像加工処理を当該画像に施すことを特徴とする画像加工装置。 - 請求項2に記載の画像加工装置において、
前記解析手段は、画像中の空の部分を抽出する空抽出手段を備え、当該空抽出手段が抽出した空の部分の表示条件を解析し、
前記判断手段は、前記画像中の空の部分の前記表示条件に基づいて前記画像中の天気を判定し、当該天気が前記天気情報の天気に合っているか否かを判断することを特徴とする画像加工装置。 - 請求項1に記載の画像加工装置において、
前記情報は時期情報であり、
前記解析手段は、前記画像内容として前記画像中の時期を解析し、
前記判断手段は、前記解析手段の解析結果に基づいて前記画像が前記時期情報の時期に合った画像内容であるか否かを判断し、
前記画像が前記時期情報の時期に合った画像内容ではなかった場合には、前記画像加工手段は、前記画像を前記時期情報の時期に合った画像内容に変更すべく、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施すことを特徴とする画像加工装置。 - 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の画像加工装置において、
前記画像が、前記情報に合った画像内容に変更する前記画像加工処理を施すのに適切な画像であるか否かを、前記画像の画像内容を解析してその解析結果に基づき判定する適性判定手段を更に備え、
前記判断手段は、前記適性判定手段が適切と判定した画像について前記判断を行うとともに、適切と判定しなかった画像については前記判断を行わないことを特徴とする画像加工装置。 - 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の画像加工装置において、
前記画像加工手段による前記画像加工処理は、前記画像の表示条件の変更であることを特徴とする画像加工装置。 - 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の画像加工装置において、
前記情報に合った画像内容に変更する画像加工処理を施すために用いる少なくとも一つのテンプレートを記憶する記憶手段を更に備え、
前記画像加工手段は前記画像に前記情報に応じたテンプレートを貼る画像加工処理を行うことを特徴とする画像加工装置。 - 請求項6に記載の画像加工装置において、
前記情報としての天気情報が曇天又は雨天であり、かつ前記画像中の天気が晴天である場合、前記画像加工手段は、前記画像の表示条件を曇天又は雨天の表示条件に変更することを特徴とする画像加工装置。 - 請求項6乃至8のうちいずれか一項に記載の画像加工装置において、
前記表示条件は、コントラスト条件、ガンマ補正条件、ホワイトバランス条件、彩度条件、露出条件のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする画像加工装置。 - 請求項5に記載の画像加工装置において、
前記情報は天気情報であり、
前記適性判定手段は、前記画像内容として前記画像中の天気を解析し、当該画像中の天気が雨天である画像を不適切と判定することを特徴とする画像加工装置。 - 請求項10に記載の画像加工装置において、
前記適性判定手段は、前記画像内容として前記画像中の人物の有無及び空の有無を解析し、人物のない画像及び空のある画像を適切と判定することを特徴とする画像加工装置。 - 請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の画像加工装置と、
前記画像加工装置の処理結果として得られた画像を表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 情報を取得する情報取得ステップと、
画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像の画像内容を解析する解析ステップと、
前記解析ステップで得られた解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断ステップと、
前記画像が前記情報に合った画像内容でない場合には、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施して前記画像を前記情報に合った画像内容に加工する画像加工ステップと
を備えたことを特徴とする画像加工方法。 - コンピューターが、情報提供源から通信で情報を取得する情報取得ステップと、
コンピューターが、記憶手段から画像を取得する画像取得ステップと、
コンピューターが、前記画像の画像内容を解析する解析ステップと、
コンピューターが、前記解析ステップで得られた解析結果に基づいて前記画像が前記情報に合った画像内容であるか否かを判断する判断ステップと、
コンピューターが、前記画像が前記情報に合った画像内容ではないと判断した場合、前記画像を前記情報に合った画像内容に変更すべく、前記画像の解析結果に応じた画像加工処理を当該画像に施す画像加工ステップと
を備えたことを特徴とするプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2014027675A1 (ja) * | 2012-08-17 | 2016-07-28 | 株式会社ニコン | 画像処理装置、撮像装置およびプログラム |
JP2016166794A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | パイオニア株式会社 | 画像作成装置、画像作成方法、画像作成装置用プログラム、および、画像作成システム |
JP2017207888A (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-24 | 株式会社オーエムアイ | 多面的機能支払支援装置、多面的機能支払支援方法、およびプログラム |
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2009
- 2009-02-19 JP JP2009036518A patent/JP2010191775A/ja active Pending
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