JP2010188313A - 植物油水性エマルジョン、ディーゼル燃料、及び植物油水性エマルジョンの製造方法 - Google Patents

植物油水性エマルジョン、ディーゼル燃料、及び植物油水性エマルジョンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】油分含量を高くすることが出来、安定性に優れ、特にディーゼル燃料として好適に使用し得る植物油水性エマルジョンを提供する。
【解決手段】 一般式(1)で表される界面活性剤で植物油を分散してなることを特徴とする植物油水性エマルジョン。本発明の好ましい態様においては、分散された植物油の油滴の粒子径が1〜10μm、界面活性剤の含有量がエマルジョン中の含有量として0.3〜7重量%であり、エマルジョンに対してソルビタンエステルを0.1〜5重量%含有する。また、植物油/水の重量比率が90/10〜50/50の範囲である。
Figure 2010188313

(Rは炭素数6〜30の脂肪族炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基、nは6〜18の整数を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、植物油水性エマルジョン、ディーゼル燃料、及び植物油水性エマルジョンの製造方法に関する。
植物油水性エマルジョンは、水中に植物油を分散・乳化させたエマルジョン又は植物油中に水を分散・乳化させたエマルジョンであり、例えばディーゼル燃料の代替品などとしての用途が注目され、乳化剤として使用する界面活性剤の種類をはじめとして種々の検討がなされている。
例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルタイプの非イオン界面活性剤を使用したパーム油エマルジョン(特許文献1)、粗製グリセリンを使用したポイラ用乳化植物油燃料(特許文献2)等が知られている。
特開平8−71404号公報 特開2004-91625号公報
ところで、一般に、このようなエマルジョンは安定性に問題があり、未だ、植物油水性エマルジョンは数多く知られていない状況にある。また、ディーゼル燃料としての用途においては、燃焼時に黒煙が少ないことが期待され、芳香族系ではなく、脂肪族系のものが望ましい。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、油分含量を高くすることが出来、安定性に優れ、特にディーゼル燃料として好適に使用し得る植物油水性エマルジョンを提供することにある。また、本発明の他の目的は、ディーゼル燃料、及び植物油水性エマルジョンの製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の要旨は、一般式(1)で表される界面活性剤で植物油を分散してなることを特徴とする植物油水性エマルジョンに存する。
Figure 2010188313
(Rは炭素数6〜30の脂肪族炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基、nは3〜18の整数を表す。)
本発明の第2の要旨は、上記の植物油水性エマルジョンからなることを特徴とするディーゼル燃料に存する。
そして、本発明の第3の要旨は、下記(a)〜(c)の操作を順次行うことを特徴とする植物油水性エマルジョンの製造方法に存する。
(a)植物油と界面活性剤とを混合して予備混合液を調整する工程
(b)予備混合液と水とを混合して水分散液を調整する工程
(c)分散安定剤を上記水分散液に撹拌しつつ添加する工程
本発明によれば、油分含量を高くすることが出来、安定性に優れ、特にディーゼル燃料として好適に使用し得る植物油水性エマルジョンが提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明に係る植物油水性エマルジョンについて説明する。
本発明において、植物油としては、特に制限されないが、例えば、ヤシ油、パーム油、パーム核油、これらのエステル;ヤトロファ油またはそのエステル;ヒマシ油又はそのエステルが挙げられる。また、菜種油、大豆油、ヒマワリ油、綿実油、ゴマ油、落花生油、オリーブ油なども挙げられる。更に、これらの使用済の植物油(廃油)であってもよい。特に、ディーゼル燃料用途においては、ヤシ油、パーム油、パーム核油、ヤトロファ油、ヒマシ油、または、これらのエステルが好適である。植物油は適宜2種以上の混合物として使用してもよい。
本発明で使用する界面活性剤は一般式(1)で表される。
Figure 2010188313
(Rは炭素数6〜30の脂肪族炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基、nは3〜18の整数を表す。)
の具体例としては、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキセニル基、オクテニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、オクタデセニル基などが挙げられる。一方、Rの具体例としては、メチレン基、エチレン及びプロピレン基が挙げられる。
特に、Rが炭素数11〜15のアルキル基、Rがエチレン基であり、かつnが5〜15の整数である界面活性剤が好ましい。
一般式(1)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、三菱化学株式会社製「SAEO23−7AK」[ポリオキシエチレンアルキルエーテル:RO(CHCHO)H(但しR:C12,C13,n:7)]、三菱化学株式会社製「SAEO23−9AK」[ポリオキシエチレンアルキルエーテル:RO(CHCHO)H(但しR:C12,C13,n:9)]、花王株式会社製「エマルゲン109」[ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル:RO(CHCHO)H(但しR:C12,n:9)]、花王株式会社製「エマルゲン120」[ポリオキシエチレン(12)ラウリルエーテル:RO(CHCHO)H(但しR:C12,n:12)]等が挙げられる。
一般式(1)で表される界面活性剤の製造方法は、特に限定されないが、一般的には、加温、高圧条件下にて触媒を使用し、一般式(1)のRを有するアルコールと酸化エチレン及び/又は酸化プロピレンとを反応させる方法が採用される。通常、触媒には水酸化カリウムが使用され、その濃度は反応原料に対して0.01〜2重量%である。反応は、オートクレーブを使用し、反応温度130〜190℃、反応圧力0.3〜5MPa,反応時間10分乃至5時間の条件で行われる。
本発明において、上記の製造方法で得られた界面活性剤はそのまま使用してもよいが、触媒成分が高濃度の場合は触媒成分による燃焼装置の腐食の可能性があるため、触媒成分を低減した後に使用するのが好ましい。触媒成分の低減法としては、例えば吸着剤で処理する方法が挙げられ、好適な吸着剤としては協和化学株式会社製「キョーワード700SL」等が挙げられる。界面活性剤中の触媒成分の残存量は通常500ppm以下、好ましくは200ppm以下である。
一般式(1)で表される界面活性剤の使用により油分含有量が高く且つ安定性に優れた植物油水性エマルジョンが得られる理由は、十分には解明されていないが、植物油は、脂肪族系官能基を多く有しており一般式(1)で表される界面活性剤と構造的に類似している点が関係しているものと考えられる。
本発明においては、上記の界面活性剤と共に他の界面活性剤を併用することが出来る。併用する好ましい界面活性剤は、ソルビタンエステルであり、炭素数10〜20のカルボン酸モノエステル、ジエステル及びトリエステルの群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。特に好ましいのはモノエステルである。斯かるソルビタンモノエステルの具体例としては、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート等が挙げられる。
本発明においては防錆剤を使用することが出来る。防錆剤を使用するならば、植物油水性エマルジョンをディーゼル燃料として使用する際に内燃機関などの金属腐食を抑制することが出来る利点がある。防錆剤としては、有機防錆剤または無機防錆剤の何れであってもよい。例えば、有機防錆剤において、アミン化合物としては、例えば、長鎖状の脂肪族ないし芳香族モノアミンやピリジン、コリジン等が挙げられ、アミン以外の化合物としては、安息香酸ナトリウムやメルカプトベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。また、無機防錆剤としては、例えば、亜硝酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、ケイ酸塩、硼酸塩、りん酸塩などが挙げられる。
本発明においては抗菌剤を使用することが出来る。抗菌剤を使用するならば、植物油水性エマルジョンでの細菌の繁殖が挙げられる。植物油水性エマルジョンの製造の際、植物油、水、大気などから混入する菌が植物油などを栄養源としてエマルション貯蔵タンクや輸送配管中で異常に繁殖し、エマルションの乳化安定性が著しく損われ、菌の代謝物によりフィルター閉塞などを引き起こすことがあるが、抗菌剤の使用によりこれらの問題を解決することが出来る。
抗菌剤としては無機系抗菌剤または有機系抗菌剤の何れであってもよい。例えば、無機系抗菌剤としては、例えば、銀、亜鉛、銅、ニッケル等の金属塩が挙げられる。具体的には、硫酸銀、硝酸銀、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸銅、エチレンジアミン4酢酸銅などである。一方、有機菌剤としては、例えば、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジンに代表される有機窒素系抗菌剤、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−メチルー4−イソチアゾリンー3−オン、5−クロロー2−メチルー4−イソチアゾリンー3−オン等に代表される有機窒素硫黄系抗菌剤、2,2−ジブロモー3−ニトリロプロピオンアミド、1,4−ビス(ブロモアセトキシ)―2−エタン、ビストリブロモメチルスルホンに代表されるような有機ブロム系抗菌剤、4,5−ジクロロー1,2−ジチオールー3−オンで代表されるような有機硫黄系抗菌剤などが挙げられる。
植物油水性エマルジョンに占める一般式(1)で表される界面活性剤の割合は、通常0.3〜7重量%、好ましくは0.5〜6重量%、更に好ましくは0.5〜3重量%である。界面活性剤の割合が上記の範囲未満の場合はエマルジョンの安定化に支障を来し、上記の範囲超過の場合は不経済である。
植物油水性エマルジョンに占める他の界面活性剤(ソルビタンエステル等)の割合は、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.3〜3重量%である。他の界面活性剤の割合が上記の範囲未満の場合は、エマルジョンの経時的安定性が不十分となることがある。一方、上記の範囲を超えて多量に使用することは、使用量の増加に伴う効果の向上は得難くて不経済である。
植物油水性エマルジョンに占める防錆剤の割合は、通常0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。防錆剤の含有量が上記の範囲未満の場合は、防錆効果が不良となり、上記の範囲超過の場合は、植物油水性エマルジョンの安定性が不良となる。
植物油水性エマルジョンに占める防錆剤の割合は、通常0.001〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。抗菌剤の割合が上記の範囲未満の場合は、抗菌性不良となり、上記の範囲超過の場合は、植物油水性エマルジョンの安定性が不良となる。
植物油水性エマルジョンにおける植物油/水の割合(重量比率)は、通常90/10〜50/50、好ましくは80/20〜70/30である。水の割合が上記の範囲未満の場合または上記の範囲を超えた場合は、得られる植物油水性エマルジョンの安定性が不良となる。
また、本発明の植物油水性エマルジョンにおける植物油/水/界面活性剤/ソルビタンエステルの好ましい配合割合(重量比)は、90〜50/9.7〜49.7/0.3〜7/0〜3(但しこれら各成分の合計を100重量部とする)である。
本発明の植物油水性エマルジョンにおいて、分散された植物油の油滴の粒子径は、通常1〜10μm、好ましくは1〜6μmである。
本発明の植物油水性エマルジョンは、各種の用途に供せられるが、特にディーゼル燃料として好適である。本発明の植物油水性エマルジョンは、高濃度であるため燃料タンクの容量効率が良くなり、また、芳香族系成分を含まないため黒煙や煤の問題を起こす可能性も低い。
次に、本発明に係る植物油水性エマルジョンの製造方法について説明する。本発明に係る植物油水性エマルジョンの製造方法は、下記(a)〜(c)の操作を順次行うことを特徴とする。
<(a)植物油と界面活性剤とを混合して混合液を調製する工程>
この工程の操作は次のように行う。例えば、撹拌機を備えた容器に植物油を仕込み、これに所定量の界面活性剤を添加し、撹拌処理して混合液を調製する。先に界面活性剤を仕込みこれに植物油を添加してもよい。処理温度は通常20〜80℃である。処理温度が余りに低すぎると植物油が固化し撹拌が困難となる。処理時間は、通常0.5分ないし3時間、好ましくは1分ないし1時間である。上記の各成分は一度に添加しても分割して又は連続的に添加してもよい。通常、撹拌処理は常圧で行われる。
<(b)上記の混合液と水とを混合してエマルジョンを調製する工程>
この工程の操作は次のように行う。すなわち、(a)工程で得られた混合液に所定量の水を添加し、撹拌処理してエマルジョンを調製する。先に水を仕込みこれに混合液を添加してもよい。水は、水道水でもよいが、脱イオン水や蒸留水が好ましい。上記の各成分は一度に添加しても分割して又は連続的に添加してもよい。処理温度、処理時間、処理圧力は(a)工程の場合に記載した範囲から選べばよい。
<(c)分散安定剤と上記のエマルジョンとの混合工程>
この工程の操作は次のように行う。すなわち、(b)工程で得られたエマルジョンに所定量の分散安定剤を添加し、撹拌処理する。先に分散安定剤を仕込みこれにエマルジョンを添加してもよい。上記の各成分は一度に添加しても分割して又は連続的に添加してもよい。処理温度、処理時間、処理圧力は(a)工程の場合に記載した範囲から選べばよい。なお、(c)工程は任意であり、分散安定剤の添加は必須ではない。
本発明においては、上記の混合・撹拌過程の少なくとも一部において、均質化処理(ホモジナイズ処理)を行うのが好ましい。具体的には、例えば、アズワン株式会社のホモミキサー(例えば型式HM−300)やイカジャパン株式会社のホモジナイザー(例えば型番T−50)等を使用し、例えば1,000〜10,000rpmで均質化処理する。回転数が余りに低いと撹拌効率が悪く、余りに高いと試料が飛散する。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例により限定されるものではない。なお、以下の諸例においては、市販の界面活性剤の他に、次のようにして調製した界面活性剤も使用した。
<界面活性剤Aの調製>
5Lオートクレーブに、コグニス社製の混合アルコール(製品名「ロロール」)(C10以下アルコール/C12アルコール/C14アルコール/C16アルコール比率=0.2/74/25/0.1)579gと48%KOH水溶液3.3gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し撹拌しながら昇温した。続いて、温度180℃、 圧力0.5MPaに保ちながら、酸化エチレン920g(平均付加モル数7モル)を徐々に50分間かけて導入し反応させた。その後、30分間熟成反応を行い反応を完結させた。冷却して抜き出した後、酢酸1.7gを添加し、KOHを中和した。
<界面活性剤Bの調製>
酸化エチレンの仕込み量が平均付加モル数12モルとなるように調節した以外は界面活性剤Aと同様に調製した。
実施例1:
200mlトールビーカーにパーム油メチルエステル:56.0g、界面活性剤A:1.4gを入れ、ホモミキサー(アズワン株式会社、型式HM−300)により、4000rpm/2分間均質化処理を行った。続いて、脱イオン水:14.0gを追加し、4000rpm/5分間均質化処理を行った。調製したサンプルを30分間静置後にTV−22型粘度計のローター(1度34分×R24)を使用し、25℃にて粘度(mPa・s)を求めた。調製したサンプル50mlをサンプル瓶に入れ、60℃にて保管し、安定性を評価した。結果を表1に示す。
実施例2:
実施例1において、界面活性剤Aを界面活性剤Bに変更した以外は、実施例1と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表1に示す。
比較例1:
実施例1において、界面活性剤Aを和光純薬工業株式会社製のポリオキシエチレン(7.5)ノニルフェニルエーテルに変更した以外は、実施例1と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表1に示す。
Figure 2010188313
実施例3:
実施例1において、パーム油メチルエステルの量を49.0g、脱イオン水の量を21.0gに変更した以外は、実施例1と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表2に示す。
実施例4:
実施例3において、界面活性剤Aを界面活性剤Bに変更した以外は、実施例3と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表2に示す。
比較例2:
実施例3において、界面活性剤Aをポリオキシエチレン(7.5)ノニルフェニルエーテル変更した以外は、実施例3と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表2に示す。
Figure 2010188313
実施例5:
実施例1において、パーム油メチルエステルをひまし油に変更した以外は、実施例1と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表3に示す。
実施例6:
実施例5において、界面活性剤Aを界面活性剤Bに変更した以外は、実施例5と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表3に示す。
比較例3:
実施例5において、界面活性剤Aをポリオキシエチレン(7.5)ノニルフェニルエーテルに変更した以外は、実施例5と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表3に示す。
Figure 2010188313
実施例7:
実施例3において、パーム油メチルエステルをひまし油に変更した以外は、実施例3と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表4に示す。
実施例8:
実施例7において、界面活性剤Aを界面活性剤Bに変更した以外は、実施例7と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表4に示す。
比較例4:
実施例7において、界面活性剤Aをポリオキシエチレン(7.5)ノニルフェニルエーテルに変更した以外は、実施例7と同様にしてエマルションを調製した。評価結果を表4に示す。
Figure 2010188313

Claims (14)

  1. 一般式(1)で表される界面活性剤で植物油を分散してなることを特徴とする植物油水性エマルジョン。
    Figure 2010188313
    (Rは炭素数6〜30の脂肪族炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基、nは3〜18の整数を表す。)
  2. 分散された植物油の油滴の粒子径が1〜10μmである請求項1に記載の植物油水性エマルジョン。
  3. 界面活性剤の含有量がエマルジョン中の植物油と水の合計量に対して0.3〜7重量%である請求項1又は2に記載の植物油水性エマルジョン。
  4. エマルジョン中の植物油と水の合計量に対してソルビタンエステルを0.1〜5重量%含有する請求項1〜3の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  5. 植物油/水の重量比率が90/10〜50/50の範囲である請求項1〜4の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  6. 植物油がヤシ油(パーム油、パーム核油)又はそのエステル、ヤトロファ油又はそのエステル、ヒマシ油又はそのエステル及びこれら植物油の混合物から選ばれる少なくとも1種の植物油である請求項1〜5の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  7. 界面活性剤が、式(1)において、Rが炭素数10〜20のアルキル基、Rがエチレン基であり、かつnが5〜15の整数である請求項1〜6の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  8. 分散安定剤のソルビタンエステルが、炭素数12〜18のカルボン酸モノエステル、ジエステル及びトリエステルの群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜7の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  9. エマルジョン中の植物油と水の合計量に対して防錆剤を0.001〜20重量%含有する請求項1〜8の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  10. 植物油/水/界面活性剤/ソルビタンエステルの配合割合(重量比)が90〜50/9.7〜49.7/0.3〜7/0〜3(但しこれら各成分の合計量を100重量部とする)である請求項1〜12の何れかに記載の植物油水性エマルジョン。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の植物油水性エマルジョンからなることを特徴とするディーゼル燃料。
  12. 下記(a)〜(c)の操作を順次行うことを特徴とする植物油水性エマルジョンの製造方法。
    (a)植物油と界面活性剤とを混合して予備混合液を調整する工程
    (b)予備混合液と水とを混合して水分散液を調整する工程
    (c)分散安定剤を上記水分散液に撹拌しつつ添加する工程
  13. 混合・撹拌過程の少なくとも一部において、均質化処理(ホモジナイズ処理)を行う請求項11に記載の植物油水性エマルジョンの製造方法。
  14. 請求項12における(a)〜(c)の各工程の処理時間がそれぞれ以下に記載の範囲内である植物油水性エマルジョンの製造方法。
    (a)工程:1分〜1時間
    (b)工程:3分〜3時間
    (c)工程:1分〜1時間
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101524460B1 (ko) * 2013-10-22 2015-06-01 한국에너지기술연구원 바이오 오일과 액상 연료의 혼합에 의한 에멀젼 연료 제조 방법

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