JP2010177268A - 接合型fet、半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

接合型fet、半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】JFETの電気的特性を改善すること。
【解決手段】N型基板201上のPウェル202内部にN型チャネル領域203がある。N型チャネル領域203上にP型ゲート領域103がある。ゲート領域103の中にN型ソース領域107及びドレイン領域106が互いに平行に配置され、それらはN型チャネル203に接続されている。ゲート領域103を配線に接続するためにP型ゲートコンタクト領域104がソース領域107及びドレイン領域106から離れた位置に設けられている。N型チャネル203とPウェル202との境界の上に平坦な分離用のシリコン熱酸化膜204があり、その上に分離用の多結晶シリコン101がある。多結晶シリコン101より外側のPウェル202の上に配線を接続するためにPウェルコンタクト領域102がある。
【選択図】図2

Description

本発明は、接合型FET(Junction Gate Field Effect Transistor:JFET)、半導体装置およびその製造方法に関し、より詳細には、JFET、JFETおよび相補型MOSFET(Complementary Metal Oxide Semiconductor FET:CMOS)の両方を備える半導体装置およびその製造方法に関する。
現在のLSIでは、微細化により性能向上が可能なCMOSプロセスが主流である。しかしながら、CMOSでは差動増幅器等の差動入力で使用するとそのCMOSが発する1/fノイズが大きいため、アナログ回路で使用する場合に回路特性の劣化をもたらしてしまうという問題があった。それを解決するためにCMOSとJFETを混載した半導体装置が提案されている。特許文献1及び2を参照されたい。
特表平8−507177号公報 特開2001−332701号公報
高尾英邦他、「低雑音センサーインターフェース回路に向けたJFET混載CMOS回路」、電気学会論文誌E、2003/10、123巻、10号、P422-428
しかしながら、従来の方法では、JFETの他の素子との分離がCMOSで利用されるシリコン酸化膜で構成されたLOCOSと呼ばれる方法で行われている。LOCOSのシリコン/シリコン酸化膜界面の界面準位が多く、そのため電流がLOCOSに触れると1/fノイズを発生することは良く知られている。従来技術ではドレイン電圧が高くなるとJFET内で流れる電流がチャネルの外周部にも流れ出し、LOCOSにも電流が接触しノイズを発生してしまい、結果としてアナログ回路の特性が劣化してしまうという問題がある。特に、センサーICなど微小な信号を検知するためのアナログ回路ではS/N比が確保できなくなり大きな問題となる。また、従来の方法では、チャネルと反対導電型のゲートとなる濃い領域がチャネルに接しており、オフ時のゲートリーク電流が大きく消費電流が大きくなるという問題がある。
一方、ウェルと同じ導電型の不純物濃度を高くした領域を素子外周部に設けることにより素子分離を行い1/fノイズを低減化している例も見られるが、オフ時の電流はゲート電圧依存性を持っており、十分小さくなってはいない。非特許文献1を参照されたい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、JFETの電気的特性の改善、具体的な例として(1)1/fノイズがCMOSに比べて格段に低く、(2)オフ時のゲートリーク電流が極めて小さく、かつ、(3)CMOSと容易に混載できるJFETを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、JFETをCMOSと混載した半導体装置の特性を改善することにある。
また、本発明の第3の目的は、特性の改善されたJFET及びJFETをCMOSと混載した半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、従来のLOCOS構造に起因してJFETの素子分離領域に生じる界面準位が半導体装置の電気的特性に影響していることを見出し、本発明に至った。従来のLOCOS構造下の界面の界面準位は、1×1014/cm2程度である。本発明は、LOCOS構造を排し、界面準位が1×1010-1×1012/cm2に制御されたシリコン熱酸化膜を用いることにより課題を解決した。
本発明の第1の態様は、シリコン半導体基板に形成されたウェル領域と、前記ウェル領域の上に形成されたソース領域およびドレイン領域を有する第2の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域の上に形成された第1の導電型のゲート領域と、前記チャネル領域と前記ウェル領域との間の境界の上の、界面準位が1×1010〜1×1012/cm2のシリコン熱酸化膜とを備えることを特徴とする接合型FETである。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記シリコン熱酸化膜の上に多結晶シリコンをさらに備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、接合型FETとCMOSを同一の半導体基板上に形成した半導体装置であって、前記接合型FETは、第1または第2の態様の接合型FETであることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、半導体基板に形成された第1の導電型のウェル領域に第2の導電型のイオンを注入してチャネル領域を形成する工程と、前記ウェル領域および前記チャネル領域の上に界面準位が1×1010〜1×1012/cm2のシリコン熱酸化膜を形成する工程と、前記シリコン熱酸化膜の上に多結晶シリコンを形成する工程と、前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜をエッチングして、前記ウェル領域と前記チャネル領域との境界の上に前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜を残す工程と、前記第1の導電型のイオンを注入して前記チャネル領域にゲート領域を形成する工程と、前記第2の導電型のイオンを注入して前記チャネル領域にソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを含むことを特徴とする接合型FETの製造方法である。
本発明の第5の態様は、半導体基板上に接合型FETとCMOSを混載した半導体装置の製造方法であって、CMOSプロセスの標準マスクを使用して、前記CMOSのNウェル及びPウェル、並びに前記接合型FETのPウェルを形成する工程と、前記CMOSプロセスの標準マスクを使用して、素子分離領域を形成する工程と、前記CMOSプロセスの標準マスクを使用して、前記CMOSのNウェル及びPウェル、並びに前記接合型FETのPウェルの上にパッド酸化膜を形成する工程と、前記接合型FETのチャネル領域を形成するための非標準マスクを使用して、前記パッド酸化膜を通して前記接合型FETのPウェルにイオンを注入し、前記接合型FETの前記チャネル領域を形成する工程と、前記CMOSプロセスの標準マスクを使用して、前記CMOSのNウェル及びPウェル、並びに前記接合型FETのPウェル及びチャネル領域の上にシリコン熱酸化膜を形成する工程と、前記シリコン熱酸化膜の上に多結晶シリコンを形成する工程と、前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜をエッチングして、前記CMOSのゲート及びゲート酸化膜を形成すると同時に、前記接合型FETのPウェルとチャネル領域との境界の上に前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜を残す工程と、前記チャネル領域にイオンを注入してゲート領域を形成する工程と、前記CMOSのソース領域およびドレイン領域ならびに前記接合型FETのソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、前記CMOSの標準マスクを使用して配線を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のJFETによれば、ウェル領域とチャネル領域との境界の上に、界面準位が制御されたシリコン熱酸化膜を備え、LOCOSを排することにより、キャリアがLOCOSに接触することが無くなり1/fノイズを低減することができ、電気的特性が改善される。
本発明の半導体装置によれば、本発明のJFETをCMOSと混載することにより電気的特性を改善することができる。
本発明の製造方法によれば、CMOSプロセスに小規模の工程追加で、低1/fノイズのJFETを混載した半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態1によるN型JFETのレイアウト図である。 図1の一点鎖線で囲まれた枠内で切った断面図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと混載した半導体装置の断面図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。 本発明の実施形態2によるN型JFETの断面図である。 実施形態2によるN型JFETをCMOSと混載した半導体装置の断面図である。 (a)〜(d)は、実施形態2によるN型JFETの製造方法を説明するための図である。 本発明の実施形態3によるJFETの断面図である。 (a)〜(d)は、実施形態3による相補型JFETの製造方法を説明するための図である。 CMOSと混載した比較例のN型JFETの断面図である。 比較例のN型JFETの製造方法を説明するための図である。 本発明の実施形態2のN型JFETと比較例の1/fノイズ特性を示す図である。 実施形態2のN型JFETのゲート特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
JFETの構造
図1は、本発明の実施形態1によるN型JFETのレイアウト図であり、一点鎖線で囲まれた枠内で切った断面図が図2に示されている。N型JFETの構造は、最下層がN型基板201(シリコン半導体基板に対応)で、その上に不純物濃度が1016/cm3から1017/cm3程度のPウェル202があり、Pウェル202の内部に不純物濃度が1016/cm3-1018/cm3程度のN型チャネル領域203が有る。さらに、N型チャネル領域203の上に不純物濃度が1017/cm3-1018/cm3程度のP型ゲート領域103がある。ゲート領域103の中に1019/cm3以上の不純物濃度のN型ソース領域107及びドレイン領域106が互いに平行に配置され、それらはN型チャネル203に接続されている。また、ゲート領域103を配線に接続するために不純物濃度が1019/cm3以上のP型ゲートコンタクト領域104が、ソース領域107及びドレイン領域106から離れた位置に設けられている。そして、N型チャネル203とPウェル202との境界の上に平坦な分離用のシリコン熱酸化膜204があり、その上に分離用の多結晶シリコン101がある。シリコン熱酸化膜204は、所望の界面準位が得られるように熱処理条件を制御する。多結晶シリコン101より外側のPウェル202の上に配線を接続するために、不純物濃度が1019/cm3以上のPウェルコンタクト領域102がある。図示していないが、ソース領域107、ドレイン領域106、及びゲートコンタクト領域104は、それらの上に接続されるアルミ、タングステン等の金属配線により他の半導体素子や入出力端子等に接続される。ここで205は、Pウェルコンタクト領域102の電界緩和領域でP型不純物濃度が1x1017-1x1018/cm3程度である。N型JFETについて説明したが、不純物の型をNとPで全て入れ換えることによりP型JFETの構造となる。
本実施形態によるJFETは、ウェル領域とチャネル領域との境界の上に、シリコン熱酸化膜と、シリコン熱酸化膜の上の多結晶シリコンとを備えることにより、キャリアがLOCOSに接触することが無くなり1/fノイズを低減することができる。
図3は、本実施形態のN型JFETをCMOSと混載した半導体装置の断面図である。以下の製造方法で具体的に述べるが、N型JFETとCMOSを混載した半導体装置では、シリコン熱酸化膜204とCMOSのゲート酸化膜とを同時の熱処理で作製できるのでプロセスを増加させないという特徴がある。
JFETの製造方法
図4A〜4Mは、実施形態1のN型JFETをCMOSと同時に製造するための工程を示す図である。これらの工程のうち、図4Gに示す工程はN型JFETのみに必要なものであり、その他の図に示す工程はCMOSの製造プロセス(「CMOSの標準プロセス」とも呼ぶ。)と同一である。すなわち、図4Gの工程で使用するマスク(「非標準マスク」とも呼ぶ。)をCMOSの標準プロセスの標準マスクに1枚追加し、そのマスクを用いたリソグラフィー工程と、それに続くN型チャネルを形成するためのイオン注入工程とをさらに行うのみで、CMOSとN型JFETを同時に製造することが可能となっている。以下、順に説明する。
N型基板を洗浄後、パッド酸化膜402及び窒化膜401を形成し、その後Nウェル形成用のマスクを用いてリソグラフィーを行い、Nウェルを形成する部分の窒化膜401がエッチングにより除去される。それに引き続き、リン等のN型の不純物が注入される(図4A)。
ついで、ホトレジストを除去し、酸化工程により十分な厚みのシリコン酸化膜404をNウェル上302に形成する(図4B)。その後、エッチングにより窒化膜401を除去する。ここでいう「十分な厚み」とは、次工程のイオン注入装置においてP型不純物のNウェルへの入り込みを阻止できる厚みである。例えばBF2を加速エネルギー50keVで注入する場合は120nm程度の厚みである。
次に、Pウェルを形成する。ボロン、BF2等のP型不純物をイオン注入することにより、N型JFET用のPウェル202と、NMOS用のPウェル301が形成される。このとき、P型不純物は酸化膜404により注入が阻止され、Nウェル302には入りこまない(図4C)。
シリコン熱酸化膜404及びパッド酸化膜402を除去後、高温でアニールすることにより、Nウェル302及びPウェル202、301を規定の深さまで拡散させる。その後に酸化工程によりシリコン酸化膜408を新たに形成する(図4D)。
ついで、窒化膜407を堆積し、その後LOCOSを形成するためのマスクを用いてリソグラフィーを行い、LOCOSが形成される部分の窒化膜407及びシリコン酸化膜408を除去する(図4E)。
酸化工程により窒化膜407で覆われていない領域が酸化されてLOCOS 313(素子分離領域に対応)が形成される。その後エッチングにより窒化膜401を除去する(図4F)。
ウェットエッチで酸化膜408を除去した後に洗浄を行い、続くイオン注入の保護膜となるシリコン酸化膜409を酸化工程により形成する。N型JFETのチャネルを形成するためのマスクを用いてリソグラフィーを行い、リン等のN型不純物をイオン注入し、Nチャネル203を形成する(図4G)。なお、図示していないが、この工程の前または後に、NMOS及びPMOSのしきい値を調整するために、それぞれマスクを用いたリソグラフィー工程を経てイオン注入される工程がある。
ついで、ホトレジストを除去後、保護用のシリコン酸化膜409を除去する。その後、CMOSのゲート酸化膜311及び312並びにJFETのシリコン熱酸化膜204となる熱酸化膜410の形成を行う。この時の熱処理条件によって、CMOSのゲート酸化膜311及び312並びにJFETのシリコン熱酸化膜204直下の界面準位が制御される。具体的な条件としては、酸化温度850℃酸化時間5分、酸化ガス組成を水素と酸素を1対2の割合にした低温短時間のウェット酸化で処理を行う。しかし、本発明はこの条件に限定されず、最終的にゲート酸化膜311及び312並びにシリコン熱酸化膜204の界面準位が1×1010-1×1012/cm2であればよい。
その後、CMOSのゲートとなる多結晶シリコン411を堆積し、その多結晶シリコン411にリンをドーピングし低抵抗化する(図4H)。
CMOSのゲート作成用のマスクを用いてリソグラフィー工程を行い、続くエッチング工程でNMOSのゲート303及びゲート酸化膜311、並びにPMOSのゲート306及びゲート酸化膜312を形成する。このとき、同時にN型JFETの分離用の多結晶シリコン101及びシリコン酸化膜204も形成される(図4I)。
NMOSのLDD構造のN領域314の形成を行った後、PMOSのLDD構造のP領域315を形成するために、リソグラフィー工程と、ボロン又はBF2のイオン注入を行う。このとき同時にN型JFETのゲート領域103が形成される(図4J)。図示していないが、CMOSのLDD構造のスペーサを形成する。
その後、図示したようにNMOSのソース領域304およびドレイン領域305を形成するために、リソグラフィー工程と、リン又は砒素のイオン注入を行う。このとき同時にN型JFETのソース領域107及びドレイン領域106が形成される(図4K)。
次に、PMOSのソース308及びドレイン領域307を形成するために、リソグラフィー工程と、ボロン又はBF2のイオン注入を行う。このとき同時にN型JFETのPウェルコンタクト領域102が形成される(図4L)。図示されていないが、N型JFETのゲートコンタクト領域104も同時に形成される。
最後に、CMOSおよびN型JFETの不純物の活性化のためのアニールを行った後、従来から良く知られている方法で、絶縁膜の堆積、コンタクトホール形成、配線の形成、保護膜の形成を行い、N型JFETをCMOSと混載した半導体装置が完成する(図4M)。
上記説明では、LOCOS分離法を用いた一般的なCMOSプロセスをベースとしているが、トレンチ分離を用いたCMOSプロセス、SOI基板を使ったCMOSプロセス、エピウエハーを使ったCMOSプロセス等をベースとしても、JFETのチャネルを形成するためのマスクを1枚追加して、チャネルを形成するためのリソグラフィー工程と、イオン注入工程とをさらに行うのみで、JFETをCMOSと混載した半導体装置を製造することが可能である。
(実施形態2)
JFETの構造
図5は、本発明の実施形態2によるN型JFETの断面図であり、図1のレイアウトのN型JFETにおいてP型基板を用いている。ミックストシグナルでは多くの場合P型基板が用いられている。P型基板を用いた場合、N型JFETを作成する為に基板上に深いN−Wellとして、DeepNWwll層を作成する点が、実施形態1と異なり、他の構造は実施形態1と同様である。こうすることにより通常使用されるP型基板が使用できる。図6は、CMOS部分を含めた断面図である。
実施形態2のN型JFETでは、P型基板であることと、基板とPウェル202との間にDeepNWell層502をさらに備える点で図2に示したN型JFETと異なる。DeepNWell層502により、CMOSと混載した際にN型JFETをCMOS部分と電気的に分離することができる。
製造方法
実施形態2によるN型JFETは、図7(a)〜(c)に示す工程によりDeepNWell層502を形成した後、図7(d)に示す工程でPウェルを形成する。ついで、図4D〜4Mの工程を行うことによりCMOSと同時に製造することができる。以下、図7(a)〜(d)に示す工程を順に説明する。
P型基板501を洗浄後、パッド酸化膜701および窒化膜702を形成する。その後、DeepNwell層形成用のマスクを用いてリソグラフィーを行い、DeepNwell層を形成する部分の窒化膜702がエッチングにより除去される。それに引き続き、リン等のN型不純物が注入される(図7(a))。
ホトレジスト、窒化膜701、及びパッド酸化膜702を除去し、注入された不純物を例えば1200℃、10時間のような高温、長時間の条件で、その内部にN型JFETのPウェル202を入れられるように十分に拡散し、DeepNWell層502を形成する(図7(b))。
続いて、Nウェル形成用のマスクを用いて、パッド酸化膜401に対してリソグラフィー及びリン等のN型不純物のイオン注入を行い、Nウェル302を形成する(図7(c))。
最後に、ボロン又はBF2等のP型不純物をイオン注入することにより、Pウェル301、202が形成される(図7(d))。
(実施形態3)
JFETの構造
図8は、本発明の実施形態3によるJFETの断面図であり、N型JFET及びP型JFETを同一基板上へ形成したいわゆる相補型JFETである。本実施形態では、基板はP型基板、N型JFET領域は図5に示した実施形態2の構造である。P型JFET領域は、図2に示したN型JFETの導電形を全てを入れ替えたものである。N型JFET領域とP型JFET領域との間は、Pウェル1009を設けることにより分離している。実施形態3でもCMOSとの混載は実施形態1及び2と同様に容易に実施できる。
製造方法
このデバイス構造は、実施形態2のプロセスフローに、P型JFETのPチャネルを形成するためのマスクを1枚追加し、リソグラフィー工程と、Pチャネル形成イオン注入工程とをさらに行うのみで実現可能である。追加の工程は図9(b)のみであるが、理解しやすいように前後の工程も含めて図9(a)〜(d)の順に説明する。
まず、図4Gと同一の工程で、Nチャネル203を形成する(図9(a))。
ついで、P型JFETのチャネルを形成するためのマスクを用いてリソグラフィーを行い、ボロン等のP型不純物をイオン注入し、Pチャネル1002を形成する(図9(b))。
ホトレジストを除去後、保護用のシリコン酸化膜409を除去する。その後、熱酸化膜410の形成を行い、多結晶シリコン411を堆積し、多結晶シリコン411にボロン、リン等の不純物をドーピングして低抵抗化する(図9(c))。この工程は図4Hと同一工程である。
最後に、CMOSのゲート作製用のマスクを用いてリソグラフィー工程を行い、続くエッチング工程でNMOSのゲート303、ゲート酸化膜311、PMOSのゲート302及びゲート酸化膜312を形成する。このとき同時に、N型JFETの分離用多結晶シリコン101及び分離用酸化膜204と、P型JFETの分離用多結晶シリコン1006及び分離用酸化膜1007が形成される(図9(d))。この工程は図4Iと同一工程である。
(比較例)
本発明の比較として実験を行った、チャネル領域がLOCOSに触れる構造のN型JFETの実験結果について説明する。図10は、CMOSと混載した比較例のN型JFETの断面図である。CMOS部分は実施形態1〜3と同じである。N型JFETは、本発明と同様にN型基板上にPウェル1301が有り、Pウェル1301の中にNチャネル領域1302を有する。Nチャネル領域1302の中に、ソース領域1304及びドレイン領域1305が平行に配置され、P型ゲート領域1303が、ソース領域1304とドレイン領域1305との間に配置されている。そしてNチャネル1302及びPウェル1301はLOCOS 313で分離されている。
この比較例のN型JFETも、CMOSプロセスに対してNチャネルを形成するためのマスクを1枚追加し、そのマスクを使用してNチャネルを形成するためのリソグラフィーと、イオン注入とをさらに行うだけで形成できる。すなわち、基本的なプロセスフローはCMOSプロセスと同じである。図11(a)〜(c)を用いて、比較例のN型JFETの形成に関わる工程を説明する。
まず、CMOSの標準プロセスでLOCOSを形成した後に、Nチャネル形成用のマスクを用いて、リソグラフィーを行い、リンなどのN型不純物をイオン注入する(図11(a))。ここで素子分離領域のLOCOSの製造方法は、酸化温度1000℃酸化時間60分酸化ガス組成を水素と酸素を1対2の割合にした高温長時間のウェット酸化が一般的で、このときの界面準位は、1×1014/cm2程度である。
ついで、図示していないが、CMOS部分のしきい値調整工程、ゲート形成工程およびLDD形成工程を経て、図示するように、PMOSのソース308/ドレイン307を形成するマスクを用いてリソグラフィーを行い、ボロン等のP型不純物をイオン注入することにより、PMOSのソース308/ドレイン307とN型JFETのゲート1303及びゲートコンタクト領域1306を同時に形成する(図11(b))。
そして、NMOSのソース305/ドレイン304を形成するためのマスクを用いてリソグラフィーを行い、砒素等のN型不純物をイオン注入することにより、NMOSのソース305/ドレイン304とN型JFETのソース1304/ドレイン1305を同時に形成する(図11(c))。
その後、不純物の活性化のためのアニールを行った後、従来から良く知られているような方法で、絶縁膜の堆積、コンタクトホール形成、配線の形成、保護膜の形成を行い、比較例のデバイスが完成する。
(本発明のN型JFETの特性)
図5に示した本発明による実施形態のN型JFETの1/fノイズ特性およびゲート特性を、図12及び13にそれぞれ示す。
図12は、本発明によるN型JFET、比較例のN型JFETおよび標準CMOSプロセスで作製したNMOSの1/fノイズ特性を示したグラフである。このグラフを見て分かるように、本発明によるN型JFETはNMOSに比べると1/fノイズは30dB程度低く、比較例によるN型JFETに比べても20dBも小さい。
また、図13では、ゲート電圧Vgを0Vから-5Vまで変化させたときのドレイン電流IDを常用対数表示している。ドレイン電流IDは、Vg=0Vで最大値をとり、しきい値電圧Vg=-1.15Vまで減少し続けて測定限界以下になる。この結果から、トランジスタはオフ状態になっていることが分かる。しきい値よりゲート電圧Vgを負側に大きくしても測定限界以下であり、再度ドレイン電流IDが大きくなることはない。すなわちゲートリーク電流は流れていないことが分かる。
101 分離用の多結晶シリコン
102 Pウェルコンタクト領域
103 ゲート領域
104 ゲートコンタクト領域
106 ドレイン領域
107 ソース領域
201 N型基板
202、301 Pウェル
203 N型チャネル
204 分離用のシリコン熱酸化膜
205 Pウェルコンタクト領域102の電界緩和領域
302 Nウェル
303 NMOSゲート
304 NMOSドレイン
305 NMOSソース
306 PMOSゲート
307 PMOSドレイン
308 PMOSソース
309 NMOS酸化膜
310 PMOS酸化膜
311 NMOS LDD
312 PMOS LDD
313 LOCOS
401 窒化膜
402 パッド酸化膜
404 酸化膜
407 窒化膜
408 酸化膜
409 パッド酸化膜
410 熱酸化膜
411 多結晶シリコン
501 P型基板
502 DeepNWell
601 DeepNWell用コンタクト領域
701 パッド酸化膜
702 窒化膜
1001 P型JFET用ウェル
1002 Pチャネル
1006 分離用多結晶シリコン
1007 分離用酸化膜
1009 Pウェル

Claims (5)

  1. シリコン半導体基板に形成されたウェル領域と、
    前記ウェル領域の上に形成されたソース領域およびドレイン領域を有する第2の導電型のチャネル領域と、
    前記チャネル領域の上に形成された第1の導電型のゲート領域と、
    前記チャネル領域と前記ウェル領域との間の境界の上の、界面準位が1×1010〜1×1012/cm2のシリコン熱酸化膜と
    を備えることを特徴とする接合型FET。
  2. 前記シリコン熱酸化膜の上に多結晶シリコンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の接合型FET。
  3. 接合型FETとCMOSを同一の半導体基板上に形成した半導体装置であって、
    前記接合型FETは、請求項1または2に記載の接合型FETであることを特徴とする半導体装置。
  4. 半導体基板に形成された第1の導電型のウェル領域に第2の導電型のイオンを注入してチャネル領域を形成する工程と、
    前記ウェル領域および前記チャネル領域の上に界面準位が1×1010〜1×1012/cm2のシリコン熱酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン熱酸化膜の上に多結晶シリコンを形成する工程と、
    前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜をエッチングして、前記ウェル領域と前記チャネル領域との境界の上に前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜を残す工程と、
    前記第1の導電型のイオンを注入して前記チャネル領域にゲート領域を形成する工程と、
    前記第2の導電型のイオンを注入して前記チャネル領域にソース領域およびドレイン領域を形成する工程と
    を含むことを特徴とする接合型FETの製造方法。
  5. 半導体基板上に接合型FETとCMOSを混載した半導体装置の製造方法であって、
    CMOSプロセスの標準マスクを使用して、前記CMOSのNウェル及びPウェル、並びに前記接合型FETのPウェルを形成する工程と、
    前記CMOSプロセスの標準マスクを使用して、素子分離領域を形成する工程と、
    前記CMOSプロセスの標準マスクを使用して、前記CMOSのNウェル及びPウェル、並びに前記接合型FETのPウェルの上にパッド酸化膜を形成する工程と、
    前記接合型FETのチャネル領域を形成するための非標準マスクを使用して、前記パッド酸化膜を通して前記接合型FETのPウェルにイオンを注入し、前記接合型FETの前記チャネル領域を形成する工程と、
    前記CMOSプロセスの標準マスクを使用して、前記CMOSのNウェル及びPウェル、並びに前記接合型FETのPウェル及びチャネル領域の上にシリコン熱酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン熱酸化膜の上に多結晶シリコンを形成する工程と、
    前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜をエッチングして、前記CMOSのゲート及びゲート酸化膜を形成すると同時に、前記接合型FETのPウェルとチャネル領域との境界の上に前記多結晶シリコン及び前記シリコン熱酸化膜を残す工程と、
    前記チャネル領域にイオンを注入してゲート領域を形成する工程と、
    前記CMOSのソース領域およびドレイン領域ならびに前記接合型FETのソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、
    前記CMOSの標準マスクを使用して配線を形成する工程と
    を含むことを特徴とする製造方法。
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