JP2010170271A - 携帯端末、携帯端末を利用したストレージシステム、およびその方法、プログラム - Google Patents

携帯端末、携帯端末を利用したストレージシステム、およびその方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末を特定のフォーマット形式に対応する外部記憶装置として用いることを可能にする。
【解決手段】特定のフォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が、仮想ディスクのディスクイメージ領域404として割り当てられている記憶装置403と、USB端子401を介して行われる接続先の本体装置との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するストレージ処理部402とを備え、ストレージ処理部402は、本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては記憶装置403に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域404に対するアクセスに置き換えた上で、実行する。
【選択図】図20

Description

本発明は、USBインタフェースを有する携帯端末、該携帯端末を利用したストレージシステム、およびその方法に関する。
パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)に接続される外部記憶装置には、フレキシブルディスク(以下、FDという。)や光磁気ディスク、フラッシュメモリなどがある。これらの外部記憶装置は、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースによって接続される。このうちFDは、小容量でありデータの持ち運びのために使用される事は少なくなったものの、現在でもOSの起動ディスクやBIOSの更新といった用途に用いられている。
これらの用途は頻繁に発生するものではない反面、いざ必要となった場合には困るものである。このため、PCの利用者はいざというときのためにこれらの用途別に作成されたFD媒体とFD駆動装置とを保有しつづけなければならない。
ところで、携帯電話機のような携帯端末には、PCと接続することによってそのPCで使用可能な記憶領域を提供する機能を有するものがある。しかし、一般のデータ格納用に用いられることを前提しているものであって、PCをブートするといったFDならではの使い方は考慮されていない。
携帯端末の記憶装置を擬似的にPCの外部記憶装置として用いるための技術に関し、例えば、特許文献1には、USBストレージデバイスをCD−ROMドライブまたはフレキシブルディスクドライブとして疑似認識させるための技術が記載されている。
また、特許文献2には、自動でリカバリを行う技術に関し、サーバモジュール上にUSBストレージとして識別されるメモリをもったデータの送受信可能な装置を持ち、その装置にリカバリ用のFDイメージを転送し、仮想的にFDブートを行う情報処理装置が記載されている。
特開2007−52728号公報 特開2008−176708号公報
しかし、特許文献1に記載されている情報処理装置は、外部ストレージデバイス側に特殊な機能を搭載することなく、外部ストレージデバイスをCD−ROMドライブまたはフレキシブルディスクドライブとして扱うことを可能にすることを目的としている。従って、本体である情報処理装置側に特殊な機能を搭載する必要があり、使用先が限定されるという問題がある。
なお、特許文献2には、サーバモジュールの内部にあるUSBストレージを仮想FDとして使用してブートさせる方法が記載されているが、ブートさせる本体側にそのための機能を具備しなければならないという点で、特許文献1と同様である。
そこで、本発明は、本体側の装置であるパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータに接続される、特定のフォーマット形式に対応する外部記憶装置として用いることができる携帯端末、該携帯端末を利用したストレージシステム、およびその方法、プログラムを提供することを目的とする。
本発明による携帯端末は、特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するためのUSB端子を備えた携帯端末であって、フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が、仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てられている記憶装置と、USB端子を介して行われる接続先の本体装置との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するストレージ処理部とを備え、ストレージ処理部は、本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行することを特徴とする。
また、本発明によるストレージシステムは、第1のUSB端子を含む本体装置と、本体装置との間でUSBインタフェースを確立するための第2のUSB端子を含む携帯端末とを備え、本体装置は、第1のUSB端子を介して行われる接続先の携帯端末との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するデバイスドライバ部を含み、携帯端末は、第2のUSB端子を介して行われる接続先の本体装置との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するストレージ処理部を含み、ストレージ処理部は、ユーザ操作に応じて、本体装置の記憶領域に対するアクセス要求を行い、デバイスドライバ部は、携帯端末のストレージ処理部からのアクセス要求を受け付けて、当該本体装置の記憶領域にアクセスし、その結果を応答することを特徴とする。
また、本発明によるアクセス方法は、特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するためのUSB端子を備えた携帯端末を利用したアクセス方法であって、携帯端末の記憶装置に、フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域を、仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てる第1のステップと、USB端子を介して行われる接続先の本体装置からのデータ受信を待ち受け、本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を実行する第2のステップとを含み、第2のステップで、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行することを特徴とする。
また、本発明によるアクセスプログラムは、特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するためのUSB端子と、フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てた記憶装置とを携帯端末に適用されるアクセスプログラムであって、コンピュータに、USB端子を介して行われる接続先の本体装置からのデータ受信を待ち受け、本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を実行する第1の処理を実行させ、第1の処理で、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行させることを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末を、本体側の装置であるパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータに接続される、特定のフォーマット形式に対応する外部記憶装置として用いることができる。
第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の動作(FD選択処理)の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の動作(FD書き込み禁止/許可処理)の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の動作(セクタ読出し処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の構成例を示す動作(セクタ書込み処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(PCアクセスUI処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(指定フォルダへの移動処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(指定ファイルの閲覧処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(指定フォルダの改名処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(指定ファイルの改名処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(指定フォルダの削除処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のストレージ処理部11の動作(指定ファイルの削除処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のデバイスドライバ21の動作(ファイル名一覧取得処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のデバイスドライバ21の動作(フォルダの改名処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のデバイスドライバ21の動作(ファイルの改名処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のデバイスドライバ21の動作(フォルダの削除処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のデバイスドライバ21の動作(ファイルの削除処理)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態のデバイスドライバ21の動作(ファイルの内容取得処理)の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る携帯端末の概略を示すブロック図である。 本発明の携帯端末の他の構成例を示すブロック図である。 本発明に係るストレージシステムの概略を示すブロック図である。 本発明のストレージシステムの他の構成例を示すブロック図である。
実施形態1.
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。図1に示す携帯電話機1は、本発明に係る携帯端末としての携帯電話機であって、ストレージ処理部11と、USB端子12と、メモリ13と、キー操作部14と、モニタ15とを備えている。以下では、携帯電話機1を仮想的なFDD(フレキシブルディスクドライブ)として接続先のホストコンピュータ(本例では、PC)に認識させる場合を例に説明する。
USB端子12は、USBケーブルを接続してPCとのデータ通信インタフェース(以下、USBインタフェースという。)を確立するのに用いる端子である。より具体的には、特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置であるPCとの間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するための端子である。
ストレージ処理部11は、例えば、プログラムに従って動作するCPU等によって実現される。ストレージ処理部11は、USB端子12を介して行われるPCとの間の通信およびメモリ13に対するアクセスをつかさどる。ストレージ処理部11は、USB端子12を介して行われるPCとのデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御する。
ストレージ処理部11は、一般的にPCと外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を行う。その際、PCから要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについてはメモリ13に割り当てられたFDメージ領域131に対するアクセスに置き換えた上で、実行する。
例えば、USBインタフェースを常時監視し、PCからの問い合わせ信号を受信した場合にFDDである旨を示す情報をUSB端子12を介してPCに送信する。また、例えば、PCからFDアクセス信号を受信した場合にメモリ13内のデータにアクセスし、適切な情報(保持しているFDイメージにおける該当アドレスのデータ等)をUSB端子12を介してPCに送信する。また、ストレージ処理部11は、キー操作部14によるユーザ操作に応じて、メモリ13内にFDイメージを格納したりする。指定されたデータをFDイメージに変換する機能を有していてもよい。
メモリ13は、FDイメージ格納領域131(本例では131−1〜131−9)と、FD書込み禁止フラグ(領域)132(本例では、132−1〜132−9)と、FD選択番号(領域)133とを含む。本例は、9枚の仮想FDを使用可能にした例である。すなわち、FDイメージ格納領域131およびFD書込み禁止フラグ領域132は、仮想FD数に対応して確保される。
FDイメージ格納領域131は、特定のフォーマット形式(ここでは、FDフォーマット)のディスクイメージを格納するための領域であって、各仮想FDが保持するとされたFDイメージを格納する。
なお、本例の仮想FD数は、携帯電話機の数字キー[1]〜[9]を用いてワンタッチ操作させるための一例であって、これに限らない。例えば1であってもよいし、2以上であってもよく、メモリの記憶容量が許す範囲内であればいくつであってもよい。また、仮想FD数を固定とせずに、キー操作部14等によるユーザ操作により、FDイメージ格納領域131および書込み禁止フラグ領域132を新規に割り当てたり解放したりすることによって、使用可能な仮想FD数を動的に変更可能にしてもよい。
キー操作部14は、ユーザ操作に応じてキー情報を入力するキー入力装置である。モニタ15は、ユーザに情報を提示するための表示装置である。
なお、図示省略しているが、FDイメージ格納領域131に格納するFDイメージを入力するためのデータ通信インタフェースを備えていてもよい。そのような場合には、リカバリ用のインストールディスクといったFDイメージを自由に保持させておくことができる。なお、本データ通信インタフェースは、例えばインターネットに接続可能な無線通信ネットワークインタフェースであってもよいし、SDカード等の脱着可能な物理的なメディアとの間でデータの読み書きを行うインタフェースであってもよい。
次に、本実施形態の動作について説明する。図2〜図5は、それぞれ本実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。一般にPC(より具体的にはPCのオペレーティングシステム)からFDに対して行われる操作として、FD媒体上の特定のセクタからデータを読み出す操作と、指定したデータを特定のセクタに書き込む操作がある。ただし、書込み禁止のFDへの書込みは拒否される。
これらの操作に関係する携帯電話機1側の処理手順を、図2〜図5を参照して説明する。図2は、FD選択処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。図3は、FD書き込み禁止/許可処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。図4は、セクタ読出し処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。図5は、セクタ書込み処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。
まず、FD選択処理について図2を参照しながら説明する。FD選択処理は、処理対象とする仮想FDを選択する処理である。本処理は、当該携帯電話機1上で、例えば使用する仮想FDを切り替えるための操作(メニュー選択操作等)がなされたことによって開始される。
図2を参照すると、まず、ストレージ処理部11は、以後どのFDを使用するかをユーザに選択させるメッセージを画面に表示する(ステップS111)。例えば、FD1〜9のいずれかを選択させるために、数字キー[1]〜[9]のいずれかの入力を要求するメッセージを表示してもよい。そして、ストレージ処理部11は、キー操作部14を介してユーザ操作に応じたキー入力を受け付ける(ステップS112)。
特定のキー入力を受け付けると、そのキー入力によって指定された仮想FD番号(使用可能な仮想FDのいずれかを識別するための番号)をFD選択番号領域133に格納する(ステップS113)。仮想FD1〜9に対応する数字キーの入力を受け付けた場合には、その入力値を格納すればよい。以下、FD選択番号領域133に格納される情報をFD選択番号という。なお、FD選択番号領域133には、デフォルト値として仮想FD1を識別するための番号を予め格納しておいてもよい。
次に、FD書込み禁止/許可処理について図3を参照しながら説明する。FD書込み禁止/許可処理は、FD選択番号によって識別される仮想FDに対する書込みの禁止または許可を設定する処理である。本処理は、当該携帯電話機1上で、例えば指定した仮想FDへの書込みを禁止するまたは許可するための操作(メニュー選択操作等)がなされたことによって開始される。
図3を参照すると、まずストレージ処理部11は、FD選択番号領域133に格納されているFD選択番号を読み出すことによって処理対象となる仮想FDを特定する(ステップS121)。次いで、読み出したFD選択番号を処理対象の仮想FDを示す情報として画面に提示するとともに、その仮想FDに対して書込み禁止か許可を選択させるためのメッセージを表示する(ステップS122)。例えば、禁止を指示するためのキーと、許可を指示するためのキーとを提示し、そのいずれかの入力を要求するメッセージを表示してもよい。そして、ストレージ処理部11は、キー操作部13を介してユーザ操作に応じたキー入力を受け付ける(ステップS123)。
特定のキー入力を受け付けると、そのキー入力によって指定された設定内容(禁止または許可)を示す情報を、FD選択番号によって識別される仮想FDに対応するFD書込み禁止フラグ領域132に格納する(ステップS124〜S126)。ストレージ処理部11は、入力内容を判別し(ステップS124)、”許可”を指示する内容であった場合には、FD選択番号に応じたFD書込み禁止フラグ領域132(本例では、FD書込み禁止フラグ領域132−1〜132−9のいずれか)に値0を格納する(ステップS125)。一方、入力内容が”禁止”を指示する内容であった場合には、FD選択番号に応じたFD書込み禁止フラグ領域132に値1を格納する(ステップS126)。本例のFD書込みフラグ領域132においては、値0が書込み禁止を示し、値1が書込み許可を示すものとする。以下、FD書込み禁止フラグ領域132に格納される情報をFD書込みフラグという。なお、FD書込みフラグ領域132には、デフォルト値として書込み許可を示す値を予め格納しておいてもよい。
次に、セクタ読出し処理について図4を参照しながら説明する。セクタ読出し処理は、ホストコンピュータからの要求により、FD選択番号によって識別される仮想FDに対してデータの読出しを行う処理である。本処理は、例えば接続先のPC上で外部ストレージとして接続されたFDからデータを読み出すための操作がなされ、それにより、USB端子12を介してUSBプロトコルに従ったセクタ読出しの要求を受信することによって開始される。
図4を参照すると、まずストレージ処理部11は、FD選択番号領域133に格納されているFD選択番号を読み出すことによって処理対象となる仮想FDを特定する(ステップS131)。なお、ステップS131の処理は、PCに接続したときなどに前もって行っていてもよい。次いで、USBケーブルおよびUSB端子12を介してPCから、読み出すセクタ番号を受信する(ステップS132)。
セクタ番号を受信したストレージ処理部11は、受信したセクタ番号で指定されたアドレスのデータに該当するデータをFD選択番号に応じたFDイメージ格納領域131から読み出す(ステップS133)。なお、ステップS133では携帯電話機1のメモリからデータを読み出すが、その読み出す対象となるデータは、その時点で処理対象となっている仮想FDのFDイメージ格納領域131に格納されているデータである。FDの記憶領域を、FDイメージ格納領域131に置き換えてFDイメージデータを保持しているからである。また、FDイメージ格納領域131内における読出し先のアドレスはセクタ番号から算出する。該当データを読み出すと、ストレージ処理部11は、読み出したデータをUSB端子12およびUSBケーブルを介してPCに送り返す(ステップS134)。なお、ストレージ処理部11は、PCとの間のデータ転送をUSBプロトコルに従って行う。
次に、セクタ書込み処理について図5を参照しながら説明する。セクタ書込み処理は、ホストコンピュータからの要求により、FD選択番号によって識別される仮想FDに対してデータの書込みを行う処理である。本処理は、例えば接続先のPC上で外部ストレージとして接続されたFDにデータを書き込むための操作がなされ、それにより、USB端子12を介してUSBプロトコルに従ったセクタ書込みの要求を受信することによって開始される。
図5を参照すると、まずストレージ処理部11は、FD選択番号領域133に格納されているFD選択番号を読み出すことによって処理対象となる仮想FDを特定する(ステップS141)。なお、ステップS141の処理は、PCに接続したときなどに前もって行っていてもよい。次いで、メモリからFD選択番号に応じたFD書き込む禁止フラグ領域132の値を読み出す(ステップS142)。
読み出したFD書込み禁止フラグが書込み許可を示す値(本例では0)である場合には(ステップS143のNo)、USBケーブルおよびUSB端子12を介してPCから、書き込み先のセクタ番号と書き込むべきデータとを受信する(ステップS144)。そして、FD選択番号に応じたFDイメージ格納領域131内の、受信したセクタ番号で指定されたアドレスに、受信したデータを書き込む(ステップS145)。
なお、ステップS143で、読み出したFD書込み禁止フラグが書込み禁止を示す値(本例では1)であった場合には(ステップS143のYes)、USB端子12およびUSBケーブルを介してPCにエラーメッセージを送出する(ステップS146)。なお、ストレージ処理部11は、PCとの間のデータ転送をUSBプロトコルに従って行う。
なお、FD媒体上の特定のセクタからデータを読み出す操作と、指定したデータを特定のセクタに書き込む操作以外にも、ボリューム情報を読み出したり、詳細ファイル情報を読み出したりする操作等があるが、本例では説明を省略する。セクタ読出し処理の読出し対象となるデータの指定方法を変えて適用すればよい。
以上のように、本実施形態によれば、携帯電話機1をUSBケーブルでPCに接続した際に、FDと互換性のある記憶装置を提供し、PCに対してUSB接続のFDとして認識させることができる。FDとして認識させることができることによって、例えばブート用のOS起動ディスクとして使用することも可能である。また、使用頻度の低いFD駆動装置や媒体を別途保有する必要がなくなるという効果もある。また、記憶にメモリ素子を用いるため、通常のFDに比べて動作音が静かである。また、摩擦による劣化でアクセス不能になる確率も低い。
なお、上記例では、仮想ストレージの種類をFDとしているが、これをCD−ROMとすることも可能である。例えば、ストレージ処理部11は、PCからの問い合わせ信号を受信した場合にCD−ROMドライバである旨を示す情報を返すようにすればよい。また、FDイメージ格納領域131をCD−ROMイメージ格納領域131に読みかえればよい。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。一般に携帯端末でPCの記憶装置にあるデータを扱おうとすると、PC側で目的のデータを携帯端末のメモリにコピーしてから携帯端末側でそのデータを参照しなければならない。本実施形態では、PCが装備する記憶装置を携帯端末からUSBストレージとしてアクセスすることを可能にする。
図6は、本実施形態のストレージシステムの構成例を示すブロック図である。図6に使用に、本実施形態のストレージシステムは、本発明に係る携帯端末としての携帯電話機1と、接続先のホストコンピュータとしてのPC2とを備えている。
携帯電話機1は、ストレージ処理部11と、USB端子12と、メモリ13と、キー操作部14と、モニタ15とを備えている。メモリ13は、図1に示した第1の実施形態において必要とされた領域の他に、PCフォルダ名領域134を含んでいる。
本実施形態のストレージ処理部11は、第1の実施形態の処理機能に加えて、PCの記憶装置にアクセスするための処理機能を有する。具体的には、ストレージ処理部11は、USB端子12を介して行われるPC2(より具体的には、後述するPC2上で動作する本実施形態におけるデバイスドライバ21)との間の通信およびPC2上のメモリ23に対するアクセスためのUI(ユーザインタフェース)制御をつかさどる。ストレージ処理部11は、第1の実施形態と同様、USB端子12を介して行われる当該携帯電話機1とPC2とのデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御する。
例えば、PC2上のメモリにアクセスするためのUI(ユーザインタフェース)処理として、メモリアクセスに関する所定の処理メニューを提示し、ユーザ指示を待ち受ける。また、例えば、指示されたユーザ指示に応じて、PC2のデバイスドライバ21との間でメモリアクセスに必要な情報をUSB端子12を介してPC2に送信し、その応答を受信したりする。
また、携帯電話機1のメモリ13に含まれるPCフォルダ名領域134は、PC2上のメモリ内にアクセスする際に対象とするフォルダ名を示す情報(以下、PCフォルダ名という。)を格納するための領域である。なお、他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
また、PC2は、デバイスドライバ21と、USB端子22と、メモリ23とを備えている。メモリ23は、デバイスドライバプログラム231を含んでいる。
USB端子22は、USBケーブルが接続されて携帯電話機1とのデータ通信インタフェース(USBインタフェース)を確立するのに用いる端子である。
デバイスドライバ21は、USB端子22を介して行われる携帯電話機1(より具体的には、携帯電話機1上で動作する本実施形態におけるストレージ処理部11)との間の通信およびメモリ23に対するアクセスをつかさどる。デバイスドライバ21は、接続先のデバイスが本実施形態のストレージ処理部11であると認識した場合には、携帯電話機1からの通信を待ち受けて、必要な動作を行う。なお、このときの動作は全てデバイスドライバ22が受け持る。
デバイスドライバ21は、例えば、プログラムに従って動作するCPU等によって実現される。なお、本実施形態では、メモリ23に記憶されているデバイスドライバプログラム231に従って動作するようインストール時等にUSB端子22と関連づける設定がされているものとする。
デバイスドライバプログラム231は、第1の実施形態における携帯電話機1のUSBストレージ機能(FDフォーマット等の特定のフォーマットと互換性のある記憶装置を提供する機能)を利用してインストールされることが好ましい。例えば、そのインストールディスクをFDイメージとして予め携帯電話機1の仮想FDの1つに格納しておき、第1の実施形態のセクタ読み出し処理を実行することで、PC2にインストールしてもよい。
次に、本実施形態の動作について説明する。図7〜図13は、それぞれ本実施形態の携帯電話機1(より具体的にはストレージ処理部11)の動作例を示すフローチャートである。また、図14〜図19は、それぞれ本実施形態のPC2(より具体的にはデバイスドライバ21)の動作例を示すフローチャートである。
なお、図7〜図13では、携帯電話機1からPC2の記憶装置をアクセスする機能に係るPCアクセスUI処理の処理フローを示している。なお、図8〜図13は、それぞれ図7に示すPCアクセスUI処理から呼ばれる機能処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。
まず、PCアクセスUI処理について図7を参照しながら説明する。PCアクセスUI処理は、携帯電話機1の画面上でPC2の記憶装置を操作するUIを提供する処理である。本処理は、当該携帯電話機1上で、例えばPC2へのメモリアクセスを開始するための操作(メニュー選択操作等)がなされたことによって開始される。
図7を参照すると、まずストレージ処理部11は、PC上のアクセス対象フォルダ名として、本処理が初めて呼び出される際には、デフォルトのフォルダ名(本例では、”C:¥”)を用いる(ステップS211のYes,ステップS212)。一方、2度目以降の場合は、前回最後に使用したフォルダ名を、PC上のアクセス対象フォルダ名として設定する(ステップS211のNo)。
次いで、PC2上のデバイスドライバ21をUSB端子12を介して呼び出し、アクセス対象フォルダ名を指定したファイル名の一覧の取得要求を送信する(ステップS213)。そして、PC2のデバイスドライバ21からアクセス対象フォルダ配下のファイル名の一覧を受信すると、受信したファイル名を一覧にして画面に表示する(ステップS214)。
そして、次に行う操作(処理メニュー)をユーザにキーで選択させるためのメッセージを表示する(ステップS215)。選択可能な処理メニューとして、例えば本実施形態では、フォルダの遷移、ファイルの閲覧、ファイルまたはフォルダのリネーム(改名)、ファイルまたはフォルダの削除、終了を提示する。
ユーザのキー入力を受け付けると、ストレージ処理部11は、選択メニューが「終了」か否かを判定し、終了であれば本処理を終了する(ステップS216のYes)。一方、終了でなければ、選択メニューに対応する機能処理を呼び出す(ステップS216のNo,ステップS217)。なお、呼び出した後(機能処理の処理が終了し該処理から戻ってきたとき)は、ステップS213に戻る。
ここで、図8は、指定フォルダへの移動処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、PCアクセスUI処理から呼び出される機能処理の1つである。より具体的には、ステップS215において移動先のフォルダが選択された状態で「フォルダの遷移」メニューを選択する旨のキー入力を受け付けると呼び出される機能処理である。
図8に示すように、ストレージ処理部11は、指定フォルダへの移動処理として、移動したいフォルダ名をメモリ23内のPCフォルダ名領域234に格納(再設定)する(ステップA11)。そして本処理を終了して元の処理(PCアクセスUI処理)に戻る。
また、図9は、指定ファイルの閲覧処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、PCアクセスUI処理から呼び出される機能処理の1つである。より具体的には、ステップS215において、処理対象とするファイルが選択された状態で「ファイルの閲覧」メニューを選択する旨のキー入力を受け付けると、呼び出される機能処理である。
図9に示すように、ストレージ処理部11は、指定ファイルの閲覧処理として、まずUSB端子22を介して、指定されたファイルの内容の取得を要求するファイル内容取得要求をPC2上のデバイスドライバ21に送信する(ステップA21)。そして、PC2のデバイスドライバ21からファイルの中身となるデータを受信すると、受信したデータの内容を画面に表示する(ステップA22)。なお、このとき表示する画面には、ユーザの指示として、本処理を終了し、メニュー画面に戻るための特定キー(例えば、クリアキー)が割り当てられた「戻る」メニューが含まれているものとする。そして、ストレージ処理部11は、ユーザから「戻る」メニューが選択入力されるまで、待機する(ステップA23)。「戻る」メニューが選択された旨のキー入力がされた場合には、本処理を終了して元の処理(PCアクセスUI処理)に戻る。
また、図10は、指定フォルダの改名処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、PCアクセスUI処理から呼び出される機能処理の1つである。より具体的には、ステップS215において、処理対象とするフォルダが選択された状態で「フォルダの改名」メニューを選択する旨のキー入力を受け付けると呼び出される機能処理である。
図10に示すように、まずストレージ処理部11は、ユーザから変更後のフォルダ名の入力を受け付ける(ステップA31)。次に、USB端子22を介して、処理対象とするフォルダ名と改名後のフォルダ名とを指定したフォルダ名変更要求(改名要求)をPC2上のデバイスドライバ21に送信する(ステップA32)。そして本処理を終了して元の処理(PCアクセスUI処理)に戻る。
また、図11は、指定ファイルの改名処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、PCアクセスUI処理から呼び出される機能処理の1つである。より具体的には、ステップS215において、処理対象とするファイルが選択された状態で「ファイルの改名」メニューを選択する旨のキー入力を受け付けると呼び出される機能処理である。
図11に示すように、まずストレージ処理部11は、ユーザから変更後のファイル名の入力を受け付ける(ステップA41)。次に、USB端子22を介して、処理対象とするファイル名と改名後のファイル名とを指定したファイル名変更要求(改名要求)をPC2上のデバイスドライバ21に送信する(ステップA42)。そして本処理を終了して元の処理(PCアクセスUI処理)に戻る。
また、図12は、指定フォルダの削除処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、PCアクセスUI処理から呼び出される機能処理の1つである。より具体的には、ステップS215において、処理対象とするフォルダが選択された状態で「フォルダの削除」メニューを選択する旨のキー入力を受け付けると呼び出される機能処理である。
図12に示すように、ストレージ処理部11は、USB端子22を介して、処理対象とするフォルダ名を指定したフォルダ削除要求をPC2上のデバイスドライバ21に送信する(ステップA51)。そして本処理を終了して元の処理(PCアクセスUI処理)に戻る。
また、図13は、指定ファイルの削除処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、PCアクセスUI処理から呼び出される機能処理の1つである。より具体的には、ステップS215において、処理対象とするファイルが選択された状態で「ファイルの削除」メニューを選択する旨のキー入力を受け付けると呼び出される機能処理である。
図13に示すように、ストレージ処理部11は、USB端子22を介して、処理対象とするファイル名を指定したファイル削除要求をPC2上のデバイスドライバ21に送信する(ステップA61)。そして本処理を終了して元の処理(PCアクセスUI処理)に戻る。
次に、PC2上のデバイスドライバ21の動作について説明する。デバイスドライバ21は、携帯電話機1からの通信を待ち受けて必要な動作を行うが、本実施形態では、デバイスドライバ21が実装する機能処理として、次の機能を有するものとする。すなわち、指定されたフォルダ配下のファイル名の一覧を取得する機能と、フォルダまたはファイルの改名機能と、フォルダまたはファイルの削除機能と、指定されたファイルの内容の取得機能とを有するものとする。
図14は、デバイスドライバ21が行うファイル名一覧取得処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、デバイスドライバ21が携帯電話機1からの通信を待ち受けている状態で、例えばUSB端子22を介してファイル名一覧取得要求を受信することによって開始される。
図14を参照すると、まずデバイスドライバ21は、USB端子22を介してアクセス対象となるフォルダ名を受信する(ステップS311)。なお、この情報(アクセス対象のフォルダ名)が既に受信したファイル名一覧取得要求に含まれている場合には、受信したファイル名一覧取得要求から読み出せばよい。
次に、デバイスドライバ21は、当該PC2のメモリ23上に存在するアクセス対象のフォルダ配下のファイルエントリを参照する(ステップS312)。なお、アクセス対象のフォルダ配下のファイルエントリが存在しない場合には(ステップS313のNo)、その時点でUSB端子22を介してファイル名一覧の取得終了の旨を携帯電話機1に返信する(ステップS317)。
ファイルエントリが存在していれば(ステップS313のYes)、デバイスドライバ21は、そのファイルエントリからファイル名を取得し、USB端子22を介して取得したファイル名を携帯電話機1に送信する(ステップS314)。そして、次のファイルエントリの参照を試みる(ステップS316,ステップS313に戻る)。ファイルエントリを進めながら参照することによって、アクセス対象のフォルダ配下にある全てのファイル名を取得、送信する。
また、図15は、デバイスドライバ21が行うフォルダの改名処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、デバイスドライバ21が携帯電話機1からの通信を待ち受けている状態で、例えばUSB端子22を介してフォルダ名変更要求を受信することによって開始される。
図15を参照すると、まずデバイスドライバ21は、USB端子22を介して現在のフォルダ名(すなわち、変更対象となるフォルダ名)と、新しいフォルダ名(変更後のフォルダ名)を受信する(ステップS321,S322)。なお、これらの情報(現在のフォルダ名および新しいフォルダ名)が既に受信したフォルダ名変更要求に含まれている場合には、受信したフォルダ名変更要求から読み出せばよい。
次に、デバイスドライバ21は、当該PC2のメモリ23上に存在する受信した「現在のフォルダ名」に該当するフォルダの名前を、同じく受信した「新しいフォルダ名」に変更する(ステップS323)。
また、図16は、デバイスドライバ21が行うファイルの改名処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、デバイスドライバ21が携帯電話機1からの通信を待ち受けている状態で、例えばUSB端子22を介してファイル名変更要求を受信することによって開始される。
図16を参照すると、まずデバイスドライバ21は、USB端子22を介して現在のファイル名(すなわち、変更対象となるファイル名)と、新しいファイル名(変更後のファイル名)を受信する(ステップS321,S322)。なお、これらの情報(現在のファイル名および新しいファイル名)が既に受信したファイル名変更要求に含まれている場合には、受信したファイル名変更要求から読み出せばよい。
次に、デバイスドライバ21は、当該PC2のメモリ23上に存在する、受信した「現在のフォルダ名」に該当するフォルダの名前を、同じく受信した「新しいフォルダ名」に変更する(ステップS323)。
また、図17は、デバイスドライバ21が行うフォルダの削除処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、デバイスドライバ21が携帯電話機1からの通信を待ち受けている状態で、例えばUSB端子22を介してフォルダ削除要求を受信することによって開始される。
図17を参照すると、まずデバイスドライバ21は、USB端子22を介して削除対象のフォルダ名を受信する(ステップS341)。なお、これの情報(削除対象のフォルダ名)が既に受信したフォルダ削除要求に含まれている場合には、受信したフォルダ削除要求から読み出せばよい。
次に、デバイスドライバ21は、当該PC2のメモリ23上に存在する、受信した「削除対象フォルダ」に該当するフォルダを削除する(ステップS342)。
また、図18は、デバイスドライバ21が行うファイルの削除処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、デバイスドライバ21が携帯電話機1からの通信を待ち受けている状態で、例えばUSB端子22を介してファイル削除要求を受信することによって開始される。
図18を参照すると、まずデバイスドライバ21は、USB端子22を介して削除対象のファイル名を受信する(ステップS351)。なお、これの情報(削除対象のファイル名)が既に受信したファイル削除要求に含まれている場合には、受信したファイル削除要求から読み出せばよい。
次に、デバイスドライバ21は、当該PC2のメモリ23上に存在する、受信した「削除対象ファイル」に該当するファイルを削除する(ステップS352)。
また、図19は、デバイスドライバ21が行うファイルの内容取得処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。本処理は、デバイスドライバ21が携帯電話機1からの通信を待ち受けている状態で、例えばUSB端子22を介してファイル内容取得要求を受信することによって開始される。
図18を参照すると、まずデバイスドライバ21は、USB端子22を介して処理対象のファイル名を受信する(ステップS361)。なお、これの情報(処理対象のファイル名)が既に受信したファイル内容取得要求に含まれている場合には、受信したファイル内容取得要求から読み出せばよい。
次に、デバイスドライバ21は、当該PC2のメモリ23上に存在する、受信した「処理ファイル」に該当するファイルをオープンする(ステップS362)。そして、オープンしたファイルの内容(ファイルとして記憶されているデータ)を順に参照し、ファイルの終端であるか否かを判別する(ステップS363)。ここで、ファイル終端であった場合にはファイルをクローズして(ステップS363のYes,ステップS365)、終了する。
ファイル終端でない場合には(ステップS363のNo)、ファイルから1バイトデータを読み出し、そのデータをUSB端子22を介して携帯電話機1に送信する(ステップS364)。そして、ファイル終端が現れるまで同様の処理を繰り返す(ステップS363に戻る)。
以上のように、本実施形態によれば、携帯電話機1をUSBケーブルでPCに接続した際に、PCが備える記憶装置を携帯電話機1からUSBストレージとしてアクセスすることができる。これにより、例えばPCの操作に不慣れな利用者であっても、PC上のファイルを容易に操作することができ、PCの利便性が増すという効果が得られる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態により提供される機能(PC側にFDと互換性のある記憶装置としての機能)と組み合わせて実施する例を示したが、PCが備える記憶装置を携帯電話機1からUSBストレージとしてアクセスするための機能のみを実装するといった構成も可能である。
ただし、そのような場合には、PC上で動作させるデバイスドライバプログラムを別の方法(例えば、物理的なFDやCD−ROM、またはインターネットからダウンロードする等)により取得しなければならない。本実施形態のように、両機能を組み合わせることにより、携帯電話機側の仮想FDを利用して容易にPC側にデバイスドライバプログラムを提供することができるので、さらに使用先とするPCが限定されないという効果が得られる。
次に、本発明の概要について説明する。図20は、本発明の概要を示すブロック図である。本発明の携帯端末400は、USB端子401と、ストレージ処理部402と、記憶装置403とを備える。
USB端子401は、特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するための端子である。
記憶装置403には、特定のフォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が、仮想ディスクのディスクイメージ領域404として割り当てられている。
ストレージ処理部402は、USB端子401を介して行われる接続先の本体装置との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御する。より具体的には、本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては記憶装置403に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域404に対するアクセスに置き換えた上で、実行する。
このような構成によって、携帯電話機1をUSBケーブルでPCに接続した際に、FDと互換性のある記憶装置として利用することができる。
特定のフォーマット形式は、フレキシブルディスクのフォーマット形式またはCD−ROMのフォーマット形式であってもよい。
また、記憶装置404には、複数のディスクイメージを格納するための領域が、複数の仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てられていてもよい。そのような場合には、ストレージ処理部402は、複数の仮想ディスクのうちユーザ操作により指定された1つの仮想ディスクを対象に処理を行ってもよい。
また、ストレージ処理部402は、ユーザ操作に応じて、新たな仮想ディスクのディスクイメージ領域を記憶装置404に割り当ててもよい。
また、図21に示すように、携帯端末400は、データ通信インタフェース405を備えていてもよい。データ通信インタフェース405は、特定のフォーマット形式のディスクイメージを入力するためのデータ通信インタフェースである。そのような場合には、ストレージ処理部402は、ユーザ操作に応じて、データ通信インタフェースを介して入力されたディスクイメージを仮想ディスクのディスクイメージ領域に格納してもよい。
また、図22は、本発明のストレージシステムの概要を示すブロック図である。本発明のストレージシステムは、本体装置500と、携帯端末410を備える。本体装置500は、第1のUSB端子501と、デバイスドライバ部502とを含む。また、携帯端末410は、第2のUSB端子411と、ストレージ処理部412とを含む。
第1のUSB端子501と第2のUSB端子411とは、本体装置500と携帯端末410との間でUSBインタフェースを確立するための端子である。
ストレージ処理部412は、第2のUSB端子411を介して行われる接続先の本体装置500との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御する。より具体的には、ユーザ操作に応じて、本体装置500の記憶領域(図示せず。)に対するアクセス要求を行う。
デバイスドライバ部502は、第1のUSB端子501を介して行われる接続先の携帯端末410との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御する。より具体的には、携帯端末410のストレージ処理部412からのアクセス要求を受け付けて、当該本体装置500の記憶領域にアクセスし、その結果を応答する。
このような構成によって、PCが装備する記憶装置を携帯端末からUSBストレージとしてアクセスすることができる。
また、図23に示すように、本発明のストレージシステムでは、図20に示す携帯端末403の機能を組み合わせることも可能である。すなわち、携帯端末420が、仮想ディスクのディスクイメージ領域404を含む記憶装置503を備えていてもよい。なお、ストレージ処理部422は、図20に示したストレージ処理部402の機能と、図22に示したストレージ処理部412の機能の両方を具備するよう実装すればよい。また、本例の記憶装置403の仮想ディスクのディスクイメージ領域404には、デバイスドライバ部502の動作を記述したプログラムのインストールディスクイメージが格納されていてもよい。そして、本体装置500が、外部ストレージデバイスの記憶メディアに対して、インストールディスクイメージの読み出しを要求してもよい。
このような構成によって、容易に本体装置500にデバイスドライバプログラムを提供することができる。
本発明は、USBインタフェースを有するコンピュータの利便性を高めるのに好適に利用可能である。
1 携帯電話機
11 ストレージ処理部
12 USB端子
13 メモリ
131 FDイメージ格納領域
132 FD書き込み禁止フラグ(領域)
133 FD選択番号(領域)
134 PCフォルダ名(領域)
14 キー操作部
15 モニタ
400,410 携帯端末
401,411 USB端子(第2のUSB端子)
402,412,422 ストレージ処理部
403 記憶装置
404 仮想ディスクのディスクイメージ領域
405 データ通信インタフェース
500 本体装置
501 第1のUSB端子
502 デバイスドライバ部

Claims (9)

  1. 特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するためのUSB端子を備えた携帯端末であって、
    前記フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が、仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てられている記憶装置と、
    前記USB端子を介して行われる接続先の本体装置との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するストレージ処理部とを備え、
    前記ストレージ処理部は、前記本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては前記記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行する
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 特定のフォーマット形式は、フレキシブルディスクのフォーマット形式またはCD−ROMのフォーマット形式である
    請求項1に記載の携帯端末。
  3. 特定のフォーマット形式のディスクイメージを入力するためのデータ通信インタフェースを備えた携帯端末であって、
    ストレージ処理部は、ユーザ操作に応じて、前記データ通信インタフェースを介して入力されたディスクイメージを仮想ディスクのディスクイメージ領域に格納する
    請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
  4. 記憶装置は、複数のディスクイメージを格納するための領域が、複数の仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てられており、
    ストレージ処理部は、前記複数の仮想ディスクのうちユーザ操作により指定された1つの仮想ディスクを対象に処理を行う
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の携帯端末。
  5. ストレージ処理部は、ユーザ操作に応じて、新たな仮想ディスクのディスクイメージ領域を記憶装置に割り当てる
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の携帯端末。
  6. 第1のUSB端子を含む本体装置と、前記本体装置との間でUSBインタフェースを確立するための第2のUSB端子を含む携帯端末とを備え、
    前記本体装置は、前記第1のUSB端子を介して行われる接続先の携帯端末との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するデバイスドライバ部を含み、
    前記携帯端末は、前記第2のUSB端子を介して行われる接続先の本体装置との間のデータ転送をUSBプロトコルに基づき制御するストレージ処理部を含み、
    前記ストレージ処理部は、ユーザ操作に応じて、前記本体装置の記憶領域に対するアクセス要求を行い、
    前記デバイスドライバ部は、前記携帯端末のストレージ処理部からのアクセス要求を受け付けて、当該本体装置の記憶領域にアクセスし、その結果を応答する
    ことを特徴とするストレージシステム。
  7. 本体装置と携帯端末との間で確立されるUSBインタフェースは、特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様であって、
    デバイスドライバ部は、プログラムに従って動作し、
    携帯端末は、前記フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が、仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てられている記憶装置を含み、
    前記記憶装置の仮想ディスクのディスクイメージ領域には、デバイスドライバ部の動作を記述したプログラムのインストールディスクイメージが格納され、
    ストレージ処理部は、前記本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては前記記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行し、
    前記本体装置は、外部ストレージデバイスの記憶メディアに対して、前記インストールディスクイメージの読み出しを要求する
    請求項6に記載のストレージシステム。
  8. 特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するためのUSB端子を備えた携帯端末を利用したアクセス方法であって、
    携帯端末の記憶装置に、前記フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域を、仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てる第1のステップと、
    前記USB端子を介して行われる接続先の本体装置からのデータ受信を待ち受け、前記本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を実行する第2のステップとを含み、
    前記第2のステップで、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては前記記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行する
    ことを特徴とするアクセス方法。
  9. 特定のフォーマット形式に対応する記憶メディアを内蔵した外部ストレージデバイスが本体装置との間で確立させるUSBインタフェースと同様のインタフェースを確立するためのUSB端子と、前記フォーマット形式のディスクイメージを格納するための領域が仮想ディスクのディスクイメージ領域として割り当てた記憶装置とを携帯端末に適用されるアクセスプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記USB端子を介して行われる接続先の本体装置からのデータ受信を待ち受け、前記本体装置と外部ストレージデバイスとの間で行われるUSBプロトコルに基づくデータ転送における外部ストレージデバイス側の処理を実行する第1の処理を実行させ、
    前記第1の処理で、本体装置から要求される外部ストレージデバイスの記憶メディアに対するアクセスについては前記記憶装置に割り当てられた仮想ディスクのディスクイメージ領域に対するアクセスに置き換えた上で、実行させる
    ためのアクセスプログラム。
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JP2012064262A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Okuma Corp 記録再生装置

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