JP2010165893A - 固体撮像素子とその製造方法、及び撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子とその製造方法、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電荷検出部側で暗電流を抑制することと、光電変換部側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる固体撮像素子を提供する。
【解決手段】本発明に係る固体撮像素子は、光電変換した信号電荷を蓄積する光電変換部PDと、信号電荷を検出する電荷検出部FDと、光電変換部PDから電荷検出部FDに信号電荷を転送する転送トランジスタ22とを備える。転送トランジスタ22は、ゲート絶縁膜55と、ゲート絶縁膜55上に形成されたゲート電極56と、ゲート電極56の一方の側壁に形成された第1スペーサ57と、ゲート電極56の他方の側壁に形成された第2スペーサ58とを有し、第1スペーサ57の長さL1が第2スペーサ58の長さL2よりも短くなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像素子とその製造方法、及び撮像装置に関する。
固体撮像素子の一つとして、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像素子が広く知られている。その構成の一例を図9に示す。図9においては、半導体基板101にフォトダイオード102とフローティングディフュージョン103が形成されている。フォトダイオード102は、N型不純物領域104とP型不純物領域105とを含むPN接合構造を有している。フローティングディフュージョン103は、N型不純物領域106によって構成されている。
また、半導体基板101上には転送トランジスタ107が形成されている。転送トランジスタ107は、フォトダイオード102とフローティングディフュージョン103をそれぞれソース/ドレイン領域として構成されている。転送トランジスタ107は、ゲート絶縁膜108と、ゲート電極109と、スペーサ110,111とを有している。ゲート絶縁膜109は、フォトダイオード102とフローティングディフュージョン103の間に形成されている。ゲート電極109は、ゲート絶縁膜108上に形成されている。スペーサ110は、フォトダイオード102側に位置してゲート電極109の一方の側壁に形成されている。スペーサ111は、フローティングディフュージョン103側に位置してゲート電極109の他方の側壁に形成されている。
ゲート電極109の側壁を覆うスペーサ110,111は、各々対称的に形成されている。このため、スペーサ110の長さL3とスペーサ111の長さL4は同じ長さ(寸法)になっている。また、P型不純物領域105はスペーサ110に対して自己整合的に形成され、N型不純物領域106はスペーサ111に対して自己整合的に形成されている。
各々のスペーサ110,111の長さL3,L4は、固体撮像素子の特性に影響を与える。例えば、フローティングディフュージョン103側のスペーサ111の長さL4が短いと、いわゆるGIDL(Gate Induced Drain Leakage)によって暗電流が増加する。このため、スペーサ111の長さL4は、ある程度長い方が好ましい。
一方、フォトダイオード102側のスペーサ110の長さL3が長いと、フォトダイオード102のN型不純物領域104のピンニングが弱くなり、暗電流が増加する。また、スペーサ110の長さL3が短いと、暗電流は抑制されるものの、残像が悪くなる。このため、スペーサ110の長さL3には、暗電流と残像の特性を両立するのに最適な寸法が存在する。
特許文献1には、フォトダイオード側に形成されたスペーサの長さを、フローティングディフュージョン側に形成されたスペーサの長さよりも長くしたCMOSイメージセンサが記載されている。
特開2002−110957号公報
上記図9に示す固体撮像素子においては、前述したようにスペーサ110,111の長さL3,L4が、構造的な対称性から同じ長さになっている。このため、例えば、フローティングディフュージョン103側の暗電流を抑制するために、スペーサ111の長さL4を長くした場合に、これと同じ寸法で形成されるスペーサ110の長さL3が最適値から外れてしまう場合がある。また逆に、フォトダイオード102側の暗電流と残像の特性を両立するために、スペーサ110の長さL3を最適化すると、これと同じ寸法で形成されるスペーサ111の長さL4が短くなりすぎて暗電流が増加する場合がある。このため、従来においては、フローティングディフュージョン103側の暗電流の抑制と、フォトダイオード102側の暗電流と残像の最適化の双方を適切に制御することが困難であった。
本発明の目的は、電荷検出部側で暗電流を抑制することと、光電変換部側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる固体撮像素子とその製造方法、及び撮像装置を提供することにある。
本発明に係る固体撮像素子は、光電変換した信号電荷を蓄積する光電変換部と、前記信号電荷を検出する電荷検出部と、前記光電変換部から前記電荷検出部に前記信号電荷を転送する転送トランジスタとを備え、前記転送トランジスタは、ゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記光電変換部側に位置して前記ゲート電極の一方の側壁に形成された第1スペーサと、前記電荷検出部側に位置して前記ゲート電極の他方の側壁に形成された第2スペーサとを有し、前記第1スペーサの長さが前記第2スペーサの長さよりも短い構成となっている。
本発明に係る固体撮像素子においては、光電変換部側では、第2スペーサの長さに関係なく、暗電流と残像の特性を両立させるための最適値に合わせて、第1スペーサの長さを設定することが可能となる。また、電荷検出部側では、第1スペーサの長さに関係なく、暗電流の抑制に適した寸法に合わせて、第2スペーサの長さを設定することが可能となる。
本発明に係る第1の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の高さが、電荷検出部形成領域側よりも光電変換部形成領域側の方が低くなるように、前記ゲート電極をエッチングする工程と、前記半導体基板上に前記第1絶縁膜及び前記ゲート電極を覆う状態で第2絶縁膜を形成する工程と、前記光電変換部形成領域側に位置して前記ゲート電極の一方の側壁に形成される第1スペーサの長さが、前記電荷検出部形成領域側に位置して前記ゲート電極の他方の側壁に形成される第2スペーサの長さよりも短くなるように、前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜をエッチングする工程とを有するものである。
本発明に係る第1の固体撮像素子の製造方法においては、ゲート電極の光電変換部形成領域側の側壁に形成される第1スペーサの長さが、ゲート電極の電荷検出部形成領域側の側壁に形成される第2スペーサの長さよりも短い固体撮像素子が得られる。また、第1スペーサの長さは、ゲート電極をエッチングするときのエッチング量をプロセスパラメータとして制御することが可能になり、第2スペーサの長さは、第2絶縁膜の膜厚をプロセスパラメータとして制御することが可能になる。
本発明に係る第1の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板上に前記第1絶縁膜及び前記ゲート電極を覆う状態で第2絶縁膜を形成する工程と、光電変換部形成領域側に位置して前記ゲート電極の一方の側壁に形成される第1スペーサの長さが、電荷検出部形成領域側に位置して前記ゲート電極の他方の側壁に形成される第2スペーサの長さと同じ長さになるように、前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜をエッチングする工程と、前記第1スペーサの長さが、前記第2スペーサの長さよりも短くなるように、前記第1スペーサをエッチングする工程とを有するものである。
本発明に係る第2の固体撮像素子の製造方法においては、ゲート電極の光電変換部形成領域側の側壁に形成される第1スペーサの長さが、ゲート電極の電荷検出部形成領域側の側壁に形成される第2スペーサの長さよりも短い固体撮像素子が得られる。また、第1スペーサの長さは、第1スペーサをエッチングするときのエッチング量をプロセスパラメータとして制御することが可能になり、第2スペーサの長さは、第2絶縁膜の膜厚をプロセスパラメータとして制御することが可能になる。
本発明によれば、光電変換部、電荷検出部及び転送トランジスタを有する固体撮像素子において、電荷検出部側で暗電流を抑制することと、光電変換部側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる。
本発明が適用される固体撮像素子の一例として、CMOS型の固体撮像素子の構成例を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の一部を拡大した断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の一部を拡大した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する図(その2)である。 本発明が適用される撮像装置の構成例を示すブロック図である。 従来の固体撮像素子の一例を示す断面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下に記述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
本発明の実施の形態については、以下の順序で説明する。
1.固体撮像素子の全体構成
2.第1の実施の形態に係る固体撮像素子の構成
3.第1の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法
4.第2の実施の形態に係る固体撮像素子の構成
5.第2の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法
6.適用例
<1.固体撮像素子の全体構成>
図1は本発明が適用される固体撮像素子の一例として、CMOS型の固体撮像素子の構成例を示す概略図である。図示した固体撮像素子10は、行列状に2次元配置されて撮像領域を形成する単位画素11と、撮像領域外に設けられた垂直走査回路12、垂直走査パルスドライバ13、水平選択トランジスタ14及び水平走査回路15とを有する構成となっている。
単位画素11は、フォトダイオードPD、転送トランジスタ22、増幅トランジスタ23、リセットトランジスタ24及びXYアドレストランジスタ25を有する4トランジスタ構成となっている。各画素トランジスタ22〜25としては、MOSトランジスタが用いられている。なお、ここでは、図面の簡略化のために、m行n列目の単位画素のみを示している。
単位画素11において、転送トランジスタ22は、ソースがフォトダイオードPDのカソードに、ドレインが増幅トランジスタ23のゲートにそれぞれ接続されている。転送トランジスタ22のドレインと増幅トランジスタ23のゲートとの接続部分がフローティングディフュージョンFDとなっている。増幅トランジスタ23はドレインが電源VDDに、ソースが垂直信号ライン26にそれぞれ接続されている。
リセットトランジスタ24は、ドレインが垂直リセットライン27に、ソースが転送トランジスタ22のドレインと増幅トランジスタ23のゲートとの接続部(FD)に、ゲートが水平リセットライン28にそれぞれ接続されている。XYアドレストランジスタ25は、ゲートが垂直読み出しライン29に、ドレインが水平読み出しライン30に、ソースが転送トランジスタ25のゲートにそれぞれ接続されている。
撮像領域外において、垂直走査回路12からは、垂直読み出し走査パルスφVRm(φVR1,φVR2,…,φVRm,…,φVRM)及び垂直リセット走査パルスφVSm(φVS1,φVS2,…,φVSm,…,φVSM)が順次出力される。垂直読み出し走査パルスφVRmは、対応する行の垂直読み出しライン29に印加される。垂直リセット走査パルスφVSmは、垂直走査パルスドライバ13を介して対応する行の垂直リセットライン27に印加される。
垂直走査パルスドライバ13は、電源側回路端が電源電圧VDDの電源ライン31に、GND側回路端がGNDライン32にそれぞれ接続されている。垂直走査パルスドライバ13は、垂直走査回路12から与えられる垂直リセット走査パルスφVSmに基づいて垂直リセットライン27を駆動する。その際、垂直走査パルスドライバ13は、垂直リセット走査パルスφVSmが“L”レベルのときに、GNDライン32のGNDレベルを0.5V〜0.8V程度にレベルシフトして垂直リセットライン27に与える。
水平走査回路15からは、水平読み出し走査パルスφHRn(φHR1,φHR2,…,φHRn,…,φHRN)、水平選択走査パルスφHn (φH1 ,φH2 ,…,φHn ,…,φHN )及び水平リセット走査パルスφHSn(φHS1,φHS2,…,φHSn,…,φHSN)が順次出力される。水平読み出し走査パルスφHR n は、対応する列の水平リセットライン30に印加される。水平リセット走査パルスφHSnは、対応する列の水平読み出しライン28に印加される。水平選択走査パルスφHn は、対応する列の水平選択トランジスタ14のゲートに印加される。水平選択トランジスタ14は、列ごとに垂直信号ライン26の一端と水平信号ライン31との間に接続されている。
<2.第1の実施の形態に係る固体撮像素子の構成>
図2は本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の一部を拡大した断面図である。図2において、半導体基板51には、前述したフォトダイオードPDとフローティングディフュージョンFDと転送トランジスタ22とが形成されている。フォトダイオードPDは、光電変換した信号電荷を蓄積する光電変換部となる。さらに詳述すると、フォトダイオードPDは、入射光をその光量に応じた電気信号に変換して信号電荷を生成するとともに、当該生成した信号電荷を蓄積するものである。フォトダイオードPDは、N型不純物領域52とP型不純物領域53とを含むPN接合構造を有している。フローティングディフュージョンFDは、フォトダイオードPDから転送トランジスタ22によって転送された信号電荷を検出する電荷検出部となる。フローティングディフュージョンFDは、N型不純物領域54によって構成されている。
転送トランジスタ22は、フォトダイオードPDの光電変換によって蓄積された信号電荷をフローティングディフュージョンFDに転送するものである。転送トランジスタ22は、フォトダイオードPDとフローティングディフュージョンFDをそれぞれソース/ドレイン領域として構成されている。転送トランジスタ22は、ゲート絶縁膜55と、ゲート電極56と、第1スペーサ57と、第2スペーサ58とを有している。ゲート絶縁膜55は、フォトダイオードPDとフローティングディフュージョンFDの間に形成されている。ゲート電極56は、ゲート絶縁膜55上に形成されている。第1スペーサ57は、フォトダイオードPD側に位置してゲート電極56の一方の側壁に形成されている。第2スペーサ58は、フローティングディフュージョンFD側に位置してゲート電極56の他方の側壁に形成されている。また、P型不純物領域53は第1スペーサ57に対して自己整合的に形成され、N型不純物領域54は第2スペーサ58に対して自己整合的に形成されている。
半導体基板51上では第1スペーサ57と第2スペーサ58が非対称に形成されている。さらに詳述すると、第1スペーサ57の長さL1と第2スペーサ58の長さL2を比較した場合、第1スペーサ57の長さL1は、第2スペーサ58の長さL2よりも短くなっている。スペーサの長さとは、ゲート電極56の長さ方向(以下、「ゲート長方向」とも記す)のスペーサ寸法をいう。ゲート電極56の長さ方向は図2の左右方向となり、ゲート電極56の幅方向は図2の奥行き方向となる。スペーサの長さは、ゲート電極56の長さ方向において、ゲート電極56の側壁からスペーサ端部までの寸法で規定される。このため、第1スペーサ57の長さL1は、ゲート電極56の一方の側壁から第1スペーサ57の端部までの寸法で規定され、第2スペーサ58は、ゲート電極56の他方の側壁から第2スペーサ58の端部までの寸法で規定されている。
第1スペーサ57の長さL1は、フォトダイオードPD側の暗電流と残像の特性を両立させるうえで最適とされる寸法に合わせて設定されている。第2スペーサ58は、フローティングディフュージョンFD側の暗電流を抑制するのに適した寸法に合わせて設定されている。フォトダイオードPD側の暗電流と残像の特性を両立させるうえで最適とされる寸法は、フローティングディフュージョンFD側の暗電流を抑制するのに適した寸法よりも小さくなる。このため、前述したように第1スペーサ57の長さL1を第2スペーサ58の長さL2よりも短くしている。
また、ゲート電極56の上面には段差が設けられている。そして、この段差の存在により、ゲート電極56の高さは、フローティングディフュージョンFD側よりもフォトダイオードPD側の方が低くなっている。ゲート電極56の高さとは、半導体基板51の厚み方向のゲート電極寸法をいう。ゲート絶縁膜55とゲート電極56の境界面を基準にゲート電極56の高さを規定すると、フォトダイオードPD側のゲート電極56の高さH1は、フローティングディフュージョンFD側のゲート電極56の高さH2よりも低くなっている。
<3.第1の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法>
図3及び図4は本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する図である。まず、図3(A)に示すように、半導体基板51上に、図示しない素子分離領域とともに、第1絶縁膜61及びゲート電極56を順に形成する。第1絶縁膜61は、上記のゲート絶縁膜55となるもので、この段階では半導体基板51の上面を広く覆うように形成される。ゲート電極56は、予め決められた形状にパターン加工される。次に、半導体基板51にN型不純物をイオン注入することによりN型不純物領域52を形成する。ここで、半導体基板51には、上記のフォトダイオードPDが形成されるフォトダイオード形成領域59と、上記のフローティングディフュージョンFDが形成されるフローティングディフュージョン形成領域60が設定されている。フォトダイオード形成領域59とフローティングディフュージョン形成領域60は、ゲート電極56を間に挟んで、ゲート長方向の一方と他方に設定される。N型不純物領域52は、フォトダイオード形成領域59を対象にN型不純物をイオン注入することにより形成される。
次に、図3(B)に示すように、フォトダイオード形成領域59側のゲート電極56の高さH1が、フローティングディフュージョン形成領域60側のゲート電極56の高さH2よりも低くなるように、ゲート電極56を選択的にエッチングする。この場合、フォトダイオード形成領域59側のゲート電極56の高さH1は、この後の工程で形成される第1スペーサ57の長さL1(図2を参照)を考慮して決定する。
次に、図4(A)に示すように、半導体基板51上に第1絶縁膜61及びゲート電極56を覆う状態で第2絶縁膜62を形成する。この場合は、半導体基板51全体を覆うように第2絶縁膜62を堆積させる。このとき、第2絶縁膜62の膜厚は、この後の工程で形成される第2スペーサ58の長さL2(図2を参照)を考慮して決定する。
次に、図4(B)に示すように、第1絶縁膜61及び第2絶縁膜62をエッチング(エッチバック)して半導体基板51の表面(上面)を露出させる。これにより、ゲート電極56のフォトダイオード形成領域59側の側壁に第1スペーサ57が形成され、かつゲート電極56のフローティングディフュージョン形成領域60の側壁に第2スペーサ58が形成される。この場合、第1スペーサ57は、ゲート電極56の一方の側壁よりもフォトダイオード形成領域59側にはみ出した絶縁材料によって形成される。第2スペーサ58は、ゲート電極56の他方の側壁よりもフローティングディフュージョン形成領域60側にはみ出した絶縁材料によって形成される。また、第1絶縁膜61と第2絶縁膜62のエッチングでは、ゲート電極56の下側部分を除いて、それらの絶縁膜61,62が一緒に除去される。このため、ゲート電極56の下に、第1絶縁膜61の絶縁材料によってゲート絶縁膜55が形成される。また、ゲート電極56の一方の側壁には第1絶縁膜61と第2絶縁膜62の絶縁材料によって第1スペーサ57が形成され、ゲート電極56の他方の側壁には第1絶縁膜61と第2絶縁膜62の絶縁材料によって第2スペーサ58が形成される。
第1絶縁膜61及び第2絶縁膜62のエッチングによって形成されるスペーサ57,58の長さL1,L2は、ゲート電極56の高さL1,L2が高いほど長くなる。また、第1スペーサ57の長さL1は、ゲート電極56のフォトダイオード形成領域59側の高さH1に依存したものとなり、第2スペーサ58の長さL2は、ゲート電極56のフローティングディフュージョン形成領域60側の高さH2に依存したものとなる。この場合、ゲート電極56の高さH1,H2は、“H1<H2”の関係になっているため、この関係にしたがって第1スペーサ57の長さL1が第2スペーサ58の長さL2よりも短く形成される。
次に、フォトダイオード形成領域59を対象に半導体基板51にP型不純物をイオン注入することによりP型不純物領域53を形成する。また、フローティングディフュージョン形成領域60を対象に半導体基板51にN型不純物をイオン注入することによりN型不純物領域54を形成する。P型不純物領域53は、第1スペーサ57をマスクとして半導体基板51にP型不純物をイオン注入することにより形成される。このため、P型不純物領域53は、第1スペーサ57に対して自己整合的に形成される。N型不純物領域54は、第2スペーサ58をマスクとして半導体基板51にN型不純物をイオン注入することにより形成される。このため、N型不純物領域54は、第2スペーサ58に対して自己整合的に形成される。この段階で、N型不純物領域52とP型不純物領域53からなるフォトダイオードPDが形成されるとともに、N型不純物領域54からなるフローティングディフュージョンFDが形成される。これにより、上記図2に示す構成の固体撮像素子が得られる。
本発明の第1の実施の形態においては、固体撮像素子の構成として、第1スペーサ57の長さL1が第2スペーサ58の長さL2よりも短くなっている。このため、フォトダイオードPD側では、第2スペーサ58の長さL2に関係なく、暗電流と残像の特性を両立させるための最適値に合わせて、第1スペーサ57の長さL1を設定することができる。また、フローティングディフュージョンFD側では、第1スペーサ57の長さL1に関係なく、暗電流の抑制に適した寸法に合わせて、第2スペーサ58の長さL2を設定することができる。その結果、フローティングディフュージョンFD側で暗電流を抑制することと、フォトダイオードPD側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる。
また、本発明の第1の実施の形態においては、固体撮像素子の構成として、ゲート電極56の高さが、フローティングディフュージョンFD側よりもフォトダイオードPD側の方が低くなっている。このため、半導体基板51上に一様な膜厚で第2絶縁膜62を形成した後、第1絶縁膜61と第2絶縁膜62をエッチングするだけで、第1スペーサ57の長さL1が第2スペーサ58の長さL2よりも短い固体撮像素子の構成を実現することができる。
また、固体撮像素子の製造工程においては、ゲート電極56を選択的にエッチングするときのエッチング量によって、ゲート電極56のフォトダイオード形成領域59側の高さH1が決まる。また、第1スペーサ57の長さL1は、ゲート電極56のフォトダイオード形成領域59側の高さH1に依存する。このため、ゲート電極56を選択的にエッチングするときのエッチング量をプロセスパラメータとして、第1スペーサ57の長さL1を制御することができる。また、固体撮像素子の製造工程においては、第2絶縁膜62を堆積させるときの堆積膜厚によって、ゲート電極56のフローティングディフュージョン形成領域60側の高さH2が決まる。また、第2スペーサ58の長さL2は、ゲート電極56のフローティングディフュージョン形成領域60側の高さH2に依存する。このため、第2絶縁膜62の堆積膜厚をプロセスパラメータとして、第2スペーサ58の長さL2を制御することができる。その結果、第1スペーサ57の長さL1と第2スペーサ58の長さL2を独立に制御することが可能となる。したがって、フローティングディフュージョンFD側で暗電流を抑制することと、フォトダイオードPD側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる。
<4.第2の実施の形態に係る固体撮像素子の構成>
図5は本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の一部を拡大した断面図である。なお、本発明の第2の実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に同じ符号を付して説明することとする。図5において、半導体基板51には、光電変換部となるフォトダイオードPDと電荷検出部となるフローティングディフュージョンFDと転送トランジスタ22とが形成されている。フォトダイオードPDは、N型不純物領域52とP型不純物領域53とを含むPN接合構造を有している。フローティングディフュージョンFDは、N型不純物領域546によって構成されている。転送トランジスタ22は、ゲート絶縁膜55と、ゲート電極56と、第1スペーサ57と、第2スペーサ58とを有している。また、半導体基板51上では第1スペーサ57と第2スペーサ58が非対称に形成されている。即ち、第1スペーサ57の長さL1と第2スペーサ58の長さL2を比較した場合、第1スペーサ57の長さL1は、第2スペーサ58の長さL2よりも短くなっている。以上の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
ここで、上記第1の実施の形態においては、ゲート電極56に段差を設けることで、フォトダイオードPD側とフローティングディフュージョンFD側でゲート電極56の高さを異ならせている。これに対して、本第2の実施の形態においては、ゲート電極56に段差が設けられておらず、フォトダイオードPD側とフローティングディフュージョンFD側でゲート電極56が同じ高さになっている。
<5.第2の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法>
図6及び図7は本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する図である。まず、図6(A)に示すように、半導体基板51上に、図示しない素子分離領域とともに、第1絶縁膜61及びゲート電極56を形成する。第1絶縁膜61は、ゲート絶縁膜55となるもので、この段階では半導体基板51の上面を広く覆うように形成する。ゲート電極56は、予め決められた形状にパターン加工する。次に、半導体基板51にN型不純物をイオン注入することによりN型不純物領域52を形成する。半導体基板51には、上記第1の実施の形態と同様に、フォトダイオード形成領域59とフローティングディフュージョン形成領域60が設定されている。N型不純物領域52は、フォトダイオード形成領域59を対象にN型不純物をイオン注入することにより形成される。
次に、図6(B)に示すように、半導体基板51上にゲート絶縁膜55及びゲート電極56を覆う状態で第2絶縁膜62を形成する。この場合は、半導体基板51全体を覆うように第2絶縁膜62を堆積させる。このとき、第2絶縁膜62の膜厚は、この後の工程で形成される第2スペーサ58の長さL2(図2を参照)を考慮して決定する。
次に、図7(A)に示すように、第1絶縁膜61及び第2絶縁膜62をエッチング(エッチバック)して半導体基板51の表面(上面)を露出させる。これにより、ゲート電極56のフォトダイオード形成領域59側の側壁に第1スペーサ57を形成し、かつゲート電極56のフローティングディフュージョン形成領域60側の側壁に第2スペーサ58を形成する。この場合、第1スペーサ57は、ゲート電極56の一方の側壁よりもフォトダイオード形成領域59側にはみ出した絶縁材料によって形成される。第2スペーサ58は、ゲート電極56の他方の側壁よりもフローティングディフュージョン形成領域60側にはみ出した絶縁材料によって形成される。また、第1絶縁膜61と第2絶縁膜62のエッチングでは、ゲート電極56の下側部分を除いて、それらの絶縁膜61,62が一緒に除去される。このため、ゲート電極56の下に、第1絶縁膜61の絶縁材料によってゲート絶縁膜55が形成される。また、ゲート電極56の一方の側壁には第1絶縁膜61と第2絶縁膜62の絶縁材料によって第1スペーサ57が形成され、ゲート電極56の他方の側壁には第1絶縁膜61と第2絶縁膜62の絶縁材料によって第2スペーサ58が形成される。この段階では、第1スペーサ57と第2スペーサ58が対称的に形成される。このため、第1スペーサ57の長さL1と第2スペーサ58の長さL2が同じ長さになっている。
次に、図7(B)に示すように、フォトダイオード形成領域59側の第1スペーサ57を選択的にエッチングすることにより、第1スペーサ57の長さL1を短くする。この段階で、第1スペーサ57と第2スペーサ58が非対称に形成されるとともに、第1スペーサ57の長さL1が第2スペーサ58の長さL2よりも短くなる。
次に、フォトダイオード形成領域59を対象に半導体基板51にP型不純物をイオン注入することによりP型不純物領域53を形成する。また、フローティングディフュージョン形成領域60を対象に半導体基板51にN型不純物をイオン注入することによりN型不純物領域54を形成する。P型不純物領域53は、第1スペーサ57をマスクとして半導体基板51にP型不純物をイオン注入することにより形成される。このため、P型不純物領域53は、第1スペーサ57に対して自己整合的に形成される。N型不純物領域54は、第2スペーサ58をマスクとして半導体基板51にN型不純物をイオン注入することにより形成される。このため、N型不純物領域54は、第2スペーサ58に対して自己整合的に形成される。この段階で、N型不純物領域52とP型不純物領域53からなるフォトダイオードPDが形成されるとともに、N型不純物領域54からなるフローティングディフュージョンFDが形成される。これにより、上記図5に示す構成の固体撮像素子が得られる。
本発明の第2の実施の形態においては、固体撮像素子の構成として、第1スペーサ57の長さL1が第2スペーサ58の長さL2よりも短くなっている。このため、フォトダイオードPD側では、第2スペーサ58の長さL2に関係なく、暗電流と残像の特性を両立させるための最適値に合わせて、第1スペーサ57の長さL1を設定することができる。また、フローティングディフュージョンFD側では、第1スペーサ57の長さL1に関係なく、暗電流の抑制に適した寸法に合わせて、第2スペーサ58の長さL2を設定することができる。その結果、フローティングディフュージョンFD側で暗電流を抑制することと、フォトダイオードPD側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる。
また、固体撮像素子の製造工程においては、第1スペーサ57を選択的にエッチングするときのエッチング量によって、第1スペーサ57の長さL1が決まる。このため、第1スペーサ57を選択的にエッチングするときのエッチング量をプロセスパラメータとして、第1スペーサ57の長さL1を制御することができる。また、固体撮像素子の製造工程においては、第2絶縁膜62を堆積させるときの堆積膜厚によって、ゲート電極56の高さが決まる。また、第2スペーサ58の長さL2は、ゲート電極56の高さに依存する。このため、第2絶縁膜62の堆積膜厚をプロセスパラメータとして、第2スペーサ58の長さL2を制御することができる。その結果、第1スペーサ57の長さL1と第2スペーサ58の長さL2を独立に制御することが可能となる。したがって、フローティングディフュージョンFD側で暗電流を抑制することと、フォトダイオードPD側で暗電流と残像の特性を両立させることを、同時に実現することができる。
なお、上記第2の実施の形態においては、絶縁膜61,62のエッチングによって第1スペーサ57と第2スペーサ58を対称的に形成した後、第1スペーサ57を選択的にエッチングすることでその長さL1を短くしたが、本発明はこれに限らない。例えば、絶縁膜61,62のエッチングによって第1スペーサ57と第2スペーサ58を対称的に形成した後、第2スペーサ58の側壁を覆うように図示しない第3スペーサを形成することで、フローティングディフュージョンFD側のスペーサ長さを長くしてもよい。
<6.適用例>
図8は本発明が適用される撮像装置の構成例を示すブロック図である。図示した撮像装置90は、レンズ群91を含む光学系、固体撮像装置92、フレームメモリ94、表示装置95、記録装置96、操作系97及び電源系98を有している。このうち、DSP回路93、フレームメモリ94、表示装置95、記録装置96、操作系97及び電源系98は、バスライン99を介して相互に接続されている。
レンズ群91は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像装置92の撮像面に結像する。固体撮像装置92は、レンズ群91によって撮像面に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この固体撮像装置92の素子構造として、先述した固体撮像素子の構造が適用される。
表示装置95は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、固体撮像装置92で撮像された動画又は静止画を表示する。記録装置96は、固体撮像装置92で撮像された動画又は静止画を、不揮発性メモリやビデオテープ、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系97は、撮像装置90を使用する使用者による操作の下に、撮像装置90が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系98は、DSP回路93、フレームメモリ94、表示装置95、記録装置96及び操作系97の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
このような撮像装置90は、例えば、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらにはカメラ付き携帯電話機等のモバイル機器向けのカメラモジュールに適用される。但し、本発明はこれに限らず、例えば、固体撮像素子を備えるカメラを組み込んだ自動車や飛行機などの乗り物一般に適用することも可能である。その場合、例えば、自動車を例に挙げると、運転手の死角になる部分の映像をカメラで撮影して車内の表示装置に表示するシステムにおいて、車体の前部や後部、側部などに組み込まれるカメラ用の固体撮像素子として、上記実施の形態の素子構造を採用可能である。また、上記実施の形態の素子構造を採用した固体撮像素子を備える自動車、飛行機などの乗り物は、上述したモバイル機器向けのカメラモジュールと同様に、本発明に係る撮像装置の一つの形態となり得る。
10…固体撮像素子、51…半導体基板、55…ゲート絶縁膜、56…ゲート電極、57…第1スペーサ、58…第2スペーサ、59…フォトダイオード形成領域、60…フローティングディフュージョン形成領域、61…第1絶縁膜、62…第2絶縁膜、90…撮像装置、FD…フローティングディフュージョン、PD…フォトダイオード

Claims (5)

  1. 光電変換した信号電荷を蓄積する光電変換部と、
    前記信号電荷を検出する電荷検出部と、
    前記光電変換部から前記電荷検出部に前記信号電荷を転送する転送トランジスタとを備え、
    前記転送トランジスタは、
    ゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記光電変換部側に位置して前記ゲート電極の一方の側壁に形成された第1スペーサと、
    前記電荷検出部側に位置して前記ゲート電極の他方の側壁に形成された第2スペーサとを有し、
    前記第1スペーサの長さが前記第2スペーサの長さよりも短い
    固体撮像素子。
  2. 前記ゲート電極の高さは、前記電荷検出部側よりも前記光電変換部側の方が低い
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 半導体基板上に第1絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の高さが、電荷検出部形成領域側よりも光電変換部形成領域側の方が低くなるように、前記ゲート電極をエッチングする工程と、
    前記半導体基板上に前記第1絶縁膜及び前記ゲート電極を覆う状態で第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜をエッチングすることにより、前記ゲート電極の光電変換部形成領域側の側壁に第1スペーサを形成するとともに、前記ゲート電極の前記電荷検出部形成領域側の側壁に第2スペーサを形成する工程と
    を有する固体撮像素子の製造方法。
  4. 半導体基板上に第1絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板上に前記第1絶縁膜及び前記ゲート電極を覆う状態で第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜をエッチングすることにより、前記ゲート電極の光電変換部形成領域側の側壁に第1スペーサを形成するとともに、前記ゲート電極の電荷検出部形成領域側の側壁に第2スペーサを形成する工程と、
    前記第1スペーサをエッチングする工程と
    を有する固体撮像素子の製造方法。
  5. 光電変換によって信号電荷を生成して蓄積する光電変換部と、
    前記信号電荷を検出する電荷検出部と、
    前記光電変換部から前記電荷検出部に前記信号電荷を転送する転送トランジスタとを備える固体撮像素子を有し、
    前記固体撮像素子の転送トランジスタは、
    ゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記光電変換部側に位置して前記ゲート電極の一方の側壁に形成された第1スペーサと、
    前記電荷検出部側に位置して前記ゲート電極の他方の側壁に形成された第2スペーサとを有し、
    前記第1スペーサの長さが前記第2スペーサの長さよりも短い
    撮像装置。
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